JP2007301664A - 多爪チャック - Google Patents
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Abstract
【課題】クランプ時薄肉パイプ材を変形させることなしに、しかも爪の交換をすることなく、クランプ代を大きくとることができ、したがって、広範囲の外径の薄肉パイプをクランプすることができる多爪チャックを提供する。
【解決手段】多爪チャックは、円周方向に等間隔に且つ半径方向に配置された多数のクランプ爪(14)と、該クランプ爪を半径方向に摺動自在に案内するガイド溝(13)と、環状のピストン(9)を収容し、該ピストンを作動するために圧縮空気又は圧油が注入される環状のシリンダー(11’)と、ピストンに連結されたスライダー(6)と、一端が枢軸(5)によりスライダーに、他端が長孔(14’)と連結ピン(15)によりクランプ爪に連結されたリンク(4)と、を含む。
【選択図】図1
【解決手段】多爪チャックは、円周方向に等間隔に且つ半径方向に配置された多数のクランプ爪(14)と、該クランプ爪を半径方向に摺動自在に案内するガイド溝(13)と、環状のピストン(9)を収容し、該ピストンを作動するために圧縮空気又は圧油が注入される環状のシリンダー(11’)と、ピストンに連結されたスライダー(6)と、一端が枢軸(5)によりスライダーに、他端が長孔(14’)と連結ピン(15)によりクランプ爪に連結されたリンク(4)と、を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、多爪チャックに関し、特に薄肉パイプ材の切断及び機械加工に当たり薄肉パイプ材をクランプするのに使用される多爪チャックに関する。
現在、鋼材及びパイプ材等の切断加工に当たり、材料をクランプするものとして三つ爪チャック又はコレットチャックがある。これらのチャックの最大の問題は、クランプ代が少ないために、サイズ変更時に、爪又はコレットを交換しなければならない。周知のように、三つ爪チャックは、スラスト運動を、テーパカム又はてこの運動に変えて、クランプ爪のラジアル運動でパイプ材をクランプする。三つ爪チャックは、クランプ代を大きくしたくとも構造上難しい。しかも三つ爪チャックで肉薄パイプ材をクランプすると、薄肉パイプ材は「おむすび」のように変形してしまう。コレットチャックは、テーパ状の内面に、外面がテーパのコレットを押し込むか引き込むことによって複数のスリットを持つコレットが弾性変形してコレット内の加工物、即ちパイプ材をクランプする。加工物の変形はほとんど起こらないが、クランプ代が、三つ爪チャックよりもさらに少ないため、多数のコレットを用意する必要がある。
本発明の目的は、クランプ時薄肉パイプ材を変形させることなしに、しかも爪の交換をすることなく、クランプ代を大きくとることができ、したがって、広範囲の外径の薄肉パイプをクランプすることができる多爪チャックを提供することにある。
本発明の上記の目的は、円周方向に等間隔に且つ半径方向に配置された多数のクランプ爪と、該クランプ爪を半径方向に摺動自在に案内するガイド溝と、環状のピストンを収容し、該ピストンを作動するために圧縮空気又は圧油が注入される環状のシリンダーと、ピストンに連結されたスライダーと、一端が枢軸によりスライダーに、他端が長孔とピンによりクランプ爪に連結されたリンクと、を含む、多爪チャックを提供することによって達成される。
本発明の好ましい実施形態では、前記ガイド溝は、円筒状本体及び中空ガイド軸にそれぞれ固定されたガイド前板及びガイド後板に設けられ、前記シリンダーは、円筒状本体に固定されたシリンダー前蓋と中空ガイド軸に固定されたシリンダー後蓋とによって支持されたシリンダー本体と中空ガイド軸とによって構成される。
シリンダー前蓋には、ピストンの戻りストロークを所定位置に規制するため、前記スライダーに当接する位置の調節可能な調節ネジが設けられ、また、圧縮空気又は圧油がシリンダーから開放されるときピストンを押し戻すための戻しバネがスライダーとガイド後板との間に配置されている。
図1及び2を参照すると、本発明による多爪チャックは、円筒状本体3を有し、該本体3には、環状の前カバー1が、円周方向に等間隔にそして半径方向に延びる多数のガイド溝13を有するガイド前板2と共に複数の締結ネジ3’で固定されている。環状のシリンダー前蓋8が締結ネジ3’によって円筒状本体3に固定され、円筒状のシリンダー本体11は、前端がシリンダー前蓋8で、後端が環状のシリンダー後蓋12で支持され、該シリンダー後蓋12は中空ガイド軸18に螺合させた固定ナット19により、前端に半径方向外方に突出した環状フランジ18aを有する中空ガイド軸18に固定されている。環状フランジ18aには、ガイド前板2のガイド溝13と対向して設けられた多数のガイド溝13を有するガイド後板16が複数の締結ネジ16’で固定されている。環状シリンダー本体11と中空ガイド軸18は、それらの間に、シリンダー本体11に設けられた注入口10から圧縮空気が注入される環状のシリンダー11’を構成し、外周及び内周にピストンリング9’を嵌めた環状のピストン9がこのシリンダー11’内に移動可能に配置されている。ピストン9は、複数の締結ネジ9’’により環状のスライダー6と連結し、該スライダー6は、シリンダー前蓋8と中空ガイド軸18との間の環状空間内に摺動自在に配置され、その前端に半径方向外方に延びた環状フランジ6aを有している。環状フランジにはその円周方向に等間隔に多数(本例では12個)の取付け部6bが固定され、チャックの円周方向に等間隔に多数(取付け部と同数の12個)のリンク4の一端が、取付け部6bに取り付けられた枢軸6dにより取付け部6bに回転自在に取り付けられ、リンク4の他端は、それぞれ一対のガイド溝13に受け入れられ且つ半径方向に案内されるクランプ爪14に、該クランプ爪に形成された長孔14’及びこれに受け入れられた連結ピン15によって連結されている。上記のリンク機構は、図2の正面図において、図示を明瞭にするために1つしか示されていないが、全てのクランプ爪について設けられていることは明らかである。ピストン戻しバネ17が、中空ガイド軸18の環状フランジ18aに形成された貫通孔18b内にあって、ガイド後板16とスライダー6とに当接している。参照番号7はシリンダー前板8に設けたストッパーねじであって、ピストンの戻り行程においてスライダー6がこれに当たることによって、ピストン9の戻り行程を規制することができる。かくしてストッパーねじの位置を調整することによってピストンの戻り行程距離を調整することができる。参照番号20は、円形の引っ張りコイルバネであって、クランプ爪の半径方向外端に形成された溝に配置され常時円の中心方向に移動できるようにしている。
尚、本発明による多爪チャックは、そのシリンダー後蓋に連結され、且つ軸受で支持された中空回転軸、これを回転させるモータ回転動力伝達装置に連結して使用され、工作物の加工中回転されるようになっていることは明らかである。
圧縮空気を注入口10からシリンダー11’に供給すると、ピストン9がスライダー6とともに前進し、リンク4によりクランプ爪14をガイド前板2のガイド溝13及びガイド後板16のガイド溝13に沿って半径方向内方に移動させ、中空ガイド軸18の中に通された加工物、即ち薄肉パイプ材をその多数のクランプ爪14でクランプする(図3及び4参照)。
図3から分かるように、ピストン戻しバネ17は、ピストン9の前進で圧縮される。チャックを解放しようとする時には、圧縮空気をシリンダー11’から注入口10を通して開放する。すると、圧縮されていた戻しバネ17が働いてピストン9を後方に押し戻す。このとき、所定位置に予め調整固定されたストッパーネジ7にスライダー6のフランジ6aが当接することによって、クランプ爪14は所定位置まで開くことになる。加工物の外径が仮に20Φの場合には、22Φ位まで開放すれば、加工物の着脱は容易にできる。加工物の着脱に当たってクランプ爪が必要以上に開く必要のないことは当業者において明らかであろう。
上記の実施形態では、ピストンを作動するのに圧縮空気を使用しているが、圧縮空気の代わりに圧油を使用してもよいことは当業者において明らかであろう。
このように、本発明によれば、薄肉パイプ材を多数のクランプ爪でクランプするので薄肉パイプ材を変形させることがない。また、スライダーとクランプ爪をリンクによって連結し、しかもリンクの回転範囲を大きくとることができるためクランプ爪の開閉ストロークが長くなり、即ちクランプ代を大きくとることができるから、例えば10Φから40Φ位までのパイプ材をクランプすることができ、そのため、在来のチャックの如くチャックの段取り変えがなくなるので作業能率が大幅にアップする。
1 前カバー
2 ガイド前板
3 円筒状本体
4 リンク
5 枢軸
6 スライダー
7 ストッパーネジ
8 シリンダー前蓋
9 ピストン
10 注入口
11 シリンダー本体
11’シリンダー
12 シリンダー後蓋
13 ガイド溝
14 クランプ爪
14’長孔
15 連結ピン
16 ガイド後板
17 ピストン戻しバネ
18 中空ガイド軸
19 固定ナット
20 円形引っ張りコイルバネ
2 ガイド前板
3 円筒状本体
4 リンク
5 枢軸
6 スライダー
7 ストッパーネジ
8 シリンダー前蓋
9 ピストン
10 注入口
11 シリンダー本体
11’シリンダー
12 シリンダー後蓋
13 ガイド溝
14 クランプ爪
14’長孔
15 連結ピン
16 ガイド後板
17 ピストン戻しバネ
18 中空ガイド軸
19 固定ナット
20 円形引っ張りコイルバネ
Claims (4)
- 円周方向に等間隔に且つ半径方向に配置された多数のクランプ爪と、該クランプ爪を半径方向に摺動自在に案内するガイド溝と、環状のピストンを収容し、該ピストンを作動するために圧縮空気又は圧油が注入される環状のシリンダーと、ピストンに連結されたスライダーと、一端が枢軸によりスライダーに、他端が長孔とピンによりクランプ爪に連結されたリンクと、を含む、多爪チャック。
- 前記ガイド溝は、円筒状本体及び中空ガイド軸にそれぞれ固定されたガイド前板及びガイド後板に設けられ、前記シリンダーは、円筒状本体に固定されたシリンダー前蓋と中空ガイド軸に固定されたシリンダー後蓋とによって支持されたシリンダー本体と中空ガイド軸とによって構成される、請求項1に記載の多爪チャック。
- シリンダー前蓋には、ピストンの戻りストロークを所定位置に規制するため、前記スライダーに当接する位置の調節可能な調節ネジが設けられている、請求項2に記載の多爪チャック。
- 圧縮空気又は圧油がシリンダーから開放されるときピストンを押し戻すための戻しバネがスライダーとガイド後板との間に配置されている、請求項2に記載の多爪チャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006131674A JP2007301664A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 多爪チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006131674A JP2007301664A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 多爪チャック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007301664A true JP2007301664A (ja) | 2007-11-22 |
Family
ID=38836048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006131674A Pending JP2007301664A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 多爪チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007301664A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009248109A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Kitagawa Iron Works Co Ltd | 摩擦圧接機のチャック装置およびワーク把持の開放方法 |
CN107791057A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-03-13 | 大连诺酉工程技术有限公司 | 立式复合加工中心专用工装夹具 |
US10888964B2 (en) | 2015-06-05 | 2021-01-12 | Sanoh Industrial Co., Ltd. | Chuck mechanism |
CN114536076A (zh) * | 2022-04-02 | 2022-05-27 | 浙江同济科技职业学院 | 一种轨道旋转对接装置及其使用方法 |
CN114571407A (zh) * | 2022-03-21 | 2022-06-03 | 吉林大学 | 一种适应不同主轴尺寸的轴承拆卸工装 |
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2006
- 2006-05-10 JP JP2006131674A patent/JP2007301664A/ja active Pending
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