JP2007301435A - 電気化学反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流入した流体に固体電解質を伝導したイオンを作用させて酸化還元反応を行い、効率的にかつ制御性よく進行させることができるようにする。
【解決手段】本発明の電気化学反応装置20においては、反応部Rのカソード側では、固体電解質11の基板上の混合電極12に電極端子13−1乃至13−nが設けられる一方、反応部Rのアノード側では、固体電解質11の基板上の混合電極14に電極端子22が設けられる。反応部Rの電極端子13−1乃至13−nと電極端子22の間に直流電源23により数V程度の直流電圧が印加され、反応部Rの上部には固体電解質11に対向してバリア材(誘電体)からなる対向壁24が配置され、内挿電極25が内挿される。カソード側の電極端子13−1乃至13−nと内挿電極25の電極間には放電用電源26により交流電圧が印加され、固体電解質11と対向壁24との間にプラズマ放電が生じ、放電プラズマ空間Sが形成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は電気化学反応装置に係り、特に、流入した流体に固体電解質を伝導したイオンを作用させて酸化還元反応を行い、効率的にかつ制御性よく進行させる電気化学反応装置に関する。
セラミックスなどからなる固体電解質は、一種類のイオンを移動させることが可能な電解質であり、例えば酸素イオン伝導性固体電解質(例えば、イットリア固溶酸化ジルコニウムセラミックスなど)の場合、一方の固体電解質表面から他方の固体電解質表面に酸素イオンを移動させることができる。
固体電解質を用いると、対となる2つの固体電解質表面において異なる反応を起こすことができるため、例えば、混合すると爆発する危険のある物質同士の反応や、1つの反応により生成された生成物が同時に進行する他の反応を阻害してしまうような複合反応に適用することが可能である。
近年、このような固体電解質の特性を利用した固体高分子型燃料電池や固体酸化物型燃料電池なども提案されている他、様々な分野での応用が期待されている。
例えば、固体電解質からなる基板上に電極を設け、電極において酸化還元反応を起こすことにより、ガソリン車やディーゼル車などから排出される排ガスXaに含まれる粒子状物質(PM;Particulate Matter)とNOxを同時に浄化することができる排ガス処理装置が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
図1は、酸素イオン伝導性固体電解質を用いた従来の排ガス処理装置1の構成を表している。
図1に示されるように、従来の排ガス処理装置1は、ガソリン車やディーゼル車などから排出される排ガスXaが流入する流入口Aと、処理後の排ガス(クリーンガスXb)を外部に流出する流出口Bが設けられた筐体10内部に、例えばイットリア固溶酸化ジルコニウムセラミックス(以下、単に「YSZ」という。)などからなる酸素イオン伝導性固体電解質11をカソード側の混合電極12とアノード側の混合電極14で挟んだ反応部Rが設けられる。
反応部Rのカソード側では、酸素イオン伝導性固体電解質11の基板上に、カソード触媒と電極との混合(例えばNiOとYSZの混合)からなる混合電極12(還元電極)がスクリーン印刷により形成され、形成された混合電極12上に還元電極の端子として電極端子13−1乃至13−nが設けられる。
一方、反応部Rのアノード側では、酸素イオン伝導性固体電解質11の基板上に、アノード触媒と電極との混合(例えばYSZとアルミン酸カルシウムの混合)からなる混合電極14(酸化電極)がスクリーン印刷により形成され、形成された混合電極14上に酸化電極の端子としてメッシュ形状の白金または銀電極端子(図示せず)が設けられる。
反応部Rの電極間に図示せぬ直流電源から数V程度の直流電圧を印加すると、酸素イオン伝導性固体電解質11中をO2−(酸素イオン)が移動し、反応部Rのカソード側とアノード側でそれぞれ還元反応と酸化反応が進行する。
具体的には、図1の従来の排ガス処理装置1の反応系においては、カソード触媒が含まれる混合電極12上において排ガスXa中に含まれるNOx(代表的にNO)が2NO+4e→N+2O2−の還元反応を起こして分解され、還元反応により生成されたO2−イオンとアノード触媒上に付着した炭素分子との間で2O2−+C→CO+4eの酸化反応が起こり、COが生成する。このとき、カソード側で生成されたNとアノード側で生成されたCOは、いずれも大気中に通常含まれる化合物であり、従来の排ガス処理装置1の外部にクリーンガスXbとして流出される。
一方、流入された排ガスXaに放電プラズマ処理を施すことにより反応活性種を生成し、還元触媒上において触媒反応を起こすことにより、ガソリン車やディーゼル車などから排出される排ガスXaに含まれる粒子状物質(PM)とNOxを同時に浄化することができる排ガス処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図2は、還元触媒上における触媒反応を用いた従来の排ガス処理装置1の構成を表している。
図2に示されるように、ガソリン車やディーゼル車などから排出される排ガスXaが流入され、処理後のクリーンガスXbが外部に流出される配管15の上に、流入された排ガスXaに放電プラズマ処理を施すことにより反応活性種(例えば、O、HCO、NOなど)を生成する放電部16と、さらに下流側に、生成された反応活性種の存在下で還元触媒上において排ガスXaに含まれる粒子状物質(PM)とNOxが触媒反応を起こす触媒反応部17が設けられる。
放電部16においては、排ガスXaに含まれる粒子状物質(PM)と反応活性種との反応によりCOが生成され、排ガスXaに含まれるNOxと反応活性種との反応によりNOが生成され、触媒反応部17においては、生成されたNOと反応活性種との反応によりNが生成され、その後、排ガスXaに含まれる粒子状物質(PM)とNOxが同時に除去されたクリーンガスXbが配管15を介して外部に流出される。
このように、還元触媒上における触媒反応を用いた従来の排ガス処理装置1においては、放電により生成された反応活性種の作用により触媒を活性化させるようにしたので、例えば自動車の始動時などの低温環境にあっても排ガス処理を行うことができ、自動車や工場などにおける高効率な排ガス処理装置として利用することができる。
特願2004−317263号の明細書 産総研 TODAY2005第5号 第10頁乃至13頁
しかしながら、非特許文献1に提案されている固体電解質を用いた従来の排ガス処理装置1では、排ガスに含まれる粒子状物質(PM)とNOxを同時に浄化することはできるが、全体としての反応速度は遅く、粒子状物質(PM)の燃焼効率が低いという課題があった。
また、対象物質と固体電解質の材料を除くと、温度だけが反応系における制御因子となるため、緊急時などでの出力変更において制御時の定数が長くなっていまい、制御性に欠けるという課題があった。
さらに、反応系では、1000℃くらいの高温での反応が進行するため、固体電解質などに用いられる材料が劣化しやすく、安全性に欠けるという課題があった。
これらの課題を解決するために、現在、固体電解質の材料や触媒などの種々の開発が行われているが、画期的な技術の開発までは至っておらず、これらの課題を解決することが可能な新規の技術の開発が望まれている。
一方、特許文献1に提案されている還元触媒上における触媒反応を用いた従来の排ガス処理装置1では、多数の反応種が含まれる単一の酸化還元反応系において、複数の反応が同時に進行するため、複数の反応間での干渉や阻害により、全体としての反応が効率的に進行することが困難であるという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされてものであり、流入した流体に固体電解質を伝導したイオンを作用させて酸化還元反応を行い、効率的にかつ制御性よく進行させる電気化学反応装置を提供することを目的としている。
本発明者等は、図1の従来の排ガス処理装置1の反応部Rにおける酸化還元反応が概ね8段階で進行し、これらの段階は常にすべてが起こるわけではなく、材料や反応系などによって決定する複合的な現象であることに注目した。このことから、本発明者らは、反応部Rにおける酸化還元反応における制御因子が増大することで、反応系Rの全体の反応速度や反応効率が高められることを見出した。
特に、反応部Rにおける酸化還元反応の前処理として、放電プラズマ作用を用いることで、反応系Rの全体の反応速度や反応効率の向上に寄与する可能性が高いことを見出した。
本発明の電気化学反応装置は、上述した課題を解決するために、電解質層を挟む第1の電極および第2の電極にそれぞれ対向する第1の対向壁および第2の対向壁を設け、第1の電極と前記第1の対向壁との間に第1の流体流路を形成し、前記第2の電極と前記第2の対向壁との間に第2の流体流路を形成し、前記第1の対向壁および第2の対向壁の少なくとも一方に第3の電極を設けて、第1または第2の電極との間に放電部を形成したことを特徴とする。
本発明の電気化学反応装置においては、電解質層を挟む第1の電極および第2の電極にそれぞれ対向する第1の対向壁および第2の対向壁が設けられ、第1の電極と第1の対向壁との間に第1の流体流路が形成され、第2の電極と第2の対向壁との間に第2の流体流路が形成され、第1の対向壁および第2の対向壁の少なくとも一方に第3の電極が設けられて、第1または第2の電極との間に放電部が形成される。
本発明によれば、流入した流体に固体電解質を伝導したイオンを作用させて酸化還元反応を行い、効率的にかつ制御性よく進行させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図3は、本発明を適用した電気化学反応装置20の第1の実施形態における構成を表している。なお、図1の固体電解質を用いた従来の排ガス処理装置1の構成と対応するものについては、同一の符号を付している。
図3に示されるように、電気化学反応装置20は、ガソリン車やディーゼル車などから排出される排ガスXaが流入する流入口Aと、処理後の排ガス(クリーンガスXb)を外部に流出する流出口Bが設けられた筐体21内部に、例えばYSZなどからなる酸素イオン伝導性固体電解質11をカソード側の混合電極12とアノード側の混合電極14で挟んだ反応部Rが設けられる。
反応部Rのカソード側では、酸素イオン伝導性固体電解質11の基板上に、カソード触媒と電極との混合(例えばNiOとYSZの混合)からなる混合電極12(還元電極)がスクリーン印刷により形成され、形成された混合電極12上に還元電極の端子として電極端子13−1乃至13−nが設けられる。
一方、反応部Rのアノード側では、酸素イオン伝導性固体電解質11の基板上に、アノード触媒と電極との混合(例えばYSZとアルミン酸カルシウムの混合)からなる混合電極14(酸化電極)がスクリーン印刷により形成され、形成された混合電極14上に酸化電極の端子としてメッシュ形状の白金または銀電極からなる電極端子22が設けられる。
反応部Rの電極端子13−1乃至13−nと電極端子22の間には、直流電源23により数V程度の直流電圧が印加される。反応部Rの電極間に数V程度の直流電圧を印加すると、酸素イオン伝導性固体電解質11中をO2−が移動し、反応部Rのカソード側とアノード側でそれぞれ還元反応と酸化反応が進行する。
反応部Rの上部には、酸素イオン伝導性固体電解質11に対向してセラミックスなどのバリア材(誘電体)からなる対向壁24が配置され、対向壁24には内挿電極25が所定の位置に内挿される。カソード側の電極端子13−1乃至13−nと内挿電極25の電極間には、放電用電源26により交流電圧が印加されており、酸素イオン伝導性固体電解質11と対向壁24との間にプラズマ放電が生じ、図3に示されるような放電プラズマ空間Sが形成される。すなわち、内挿電極25上に誘電体層が形成されることにより、効果的なプラズマ放電が促進される。
また、酸素イオン伝導性固体電解質11と対向壁24により挟まれた放電プラズマ空間Sには、流入口Aから第1の流路Pを介して排ガスXaが流入し、放電プラズマの作用により活性化される。
反応部Rの下部には、酸素イオン伝導性固体電解質11に対向する対向壁27が配置され、流入口Aから排ガスXaが流入する第2の流路Pが形成される。
次に、本発明を適用した電気化学反応装置20における排ガス処理について説明する。
電気化学反応装置20にガソリン車やディーゼル車などから排出された排ガスXa(例えば、NOなどのNOxや粒子状物質(以下、単に「PM」という。)、空気中に存在するOなどを含むガス)が流入すると、電気化学反応装置20内の第1の流路Pと第2の流路Pにそれぞれ排ガスXaが流入する。
排ガスXaが第1の流路Pに流入すると、酸素イオン伝導性固体電解質11と対向壁24との間に形成された放電プラズマ空間Sにおいて、放電プラズマの作用により反応活性種などが生成される。
具体的には、放電プラズマ空間Sにおいては、放電プラズマの作用により電子にエネルギーが与えられ、エネルギーが与えられた電子が流入した排ガスXaに含まれる気体分子と衝突し、下記に示されるようにラジカル連鎖反応を起こす。
[化1]
e+O→O+O+e
O+O+M→O+M
これにより、放電プラズマ空間Sにおいては、OやOなどの反応活性種が生成される。その後、生成されたこれらの反応活性種と放電プラズマ空間内の分子との下記に示される反応により、NOやHCOなどの反応活性種が生成される。
[化2]
NO+O→NO+O
HC+OH、O→HCO(HCの部分酸化反応)
このように、放電プラズマ空間Sにおいては、放電プラズマの作用による一連の反応により、流入口Aから流入された排ガスXa中に存在しなかった反応活性種などが生成される。反応活性種が生成されると、第1の流路Pに流入した排ガスXaとともに、反応部Rのカソード側において還元反応が進行する。
反応部Rにおける酸化還元反応は概ね8段階で進行し、カソード側の混合電極12上では吸着、解離、および還元反応の段階があり、酸素イオン伝導性固体電解質11中ではO2−の移動の段階があり、そして、アノード側の混合電極14上では吸着、解離、酸化反応、および脱離の段階がある。また、カソード側の混合電極12での段階、酸素イオン伝導性固体電解質11中での段階、そして、アノード側の混合電極14での段階はそれぞれ律速段階となり得る可能性を有しており、反応部Rにおける酸化還元反応の反応速度や反応率などを決定する重要な要因となっている。
具体的には、図4に示されるように、排ガス中Xaに含まれるOは、第1段階でカソード側の混合電極12に吸着する。第2段階で混合電極12に吸着したOが2つのO(酸素原子)に解離する。第3段階で解離されたOについて還元反応が起き、第4段階でカソード側においてO2−が生成される。
排ガス中Xaに含まれるOは、第1段階でカソード側の混合電極12に吸着する。第2段階で混合電極12に吸着したOがO(酸素原子)とOに解離する。第3段階で解離されたOについて還元反応が起き、第4段階でカソード側において1つのO2−が生成される。解離されたOについてはその後2つのO2−が生成される。
排ガス中Xaに含まれる2NOは、第1段階でカソード側の混合電極12に吸着する。第2段階で混合電極12に吸着した2NOが2つのO(酸素原子)とNに解離する。第3段階で解離された2つのOについて還元反応が起き、第4段階でカソード側において2つのO2−が生成される。
排ガス中Xaに含まれる2NOは、第1段階でカソード側の混合電極12に吸着する。第2段階で混合電極12に吸着した2NOが4つのO(酸素原子)とNに解離する。第3段階で解離された4つのOについて還元反応が起き、第4段階でカソード側において4つのO2−が生成される。
これにより、プラズマ放電をしない場合に比べて、カソード側における還元反応により生成されるO2−の量を増加させ、それに伴い、カソード側から酸素イオン伝導性固体電解質11を介してアノード側に移動するO2−の量を増加させ、その結果、反応系全体の反応速度を高めることができる。
また、NOやNOなどの窒素酸化物の中では、NOが混合電極12に対して最も吸着力の強い化合物であるが、本発明を適用した電気化学反応装置20においては、放電プラズマの作用によりNOを生成するようにしているので、プラズマ放電をしない場合に比べて、カソード側の還元反応における吸着反応を促進させ、カソード側の還元反応の反応速度を高めることができる。その結果、反応系全体の反応速度を高めることができる。
さらに、カソード側の還元反応においては、排ガスXaに含まれるOが混合電極12に吸着すると、Oへの解離が必要であるが、放電プラズマの作用により生成された反応活性種Oは、混合電極12への吸着時に解離を必要とせず、また、放電プラズマの作用により生成された反応活性種OのOへの解離速度は速いため、カソード側の還元反応の反応速度を高めることができる。その結果、反応系全体の反応速度を高めることができる。
また、放電プラズマの作用により生成される反応活性種などの量は、放電用電源26から印加される交流電圧の大きさにより電気的に瞬時に制御することができるため、電気化学反応装置20に供給される排ガスXaの温度や種類(例えば、PMの量が多い排ガスなど)に応じて、生成される反応活性種などの量を容易に、かつ、好適に制御することができる。
一方、排ガスXaが第2の流路Pに流入すると、アノード側で酸化反応が進行する。具体的には、排ガスXaに含まれるPMは微粒子であることから、その一部は混合電極14に物理的に吸着される。吸着されたPMは、酸素イオン伝導性固体電解質11中を移動したO2−により酸化され、COが生成される(すなわち、排ガスXaに含まれるPMがアノード側の酸化反応により燃焼する)。
本発明を適用した電気化学反応装置20においては、放電プラズマの作用により、カソード側の還元反応の反応速度を高め、酸素イオン伝導性固体電解質11中を移動するO2−の量を増加させるようにしたので、混合電極14に吸着されたPMの単位時間当たりの燃焼量を増加させ、PMの燃焼効率を向上させることができる。これにより、反応系全体の反応速度や反応効率を高め、流入した流体に固体電解質を伝導したイオンを作用させて行う酸化還元反応を効率的にかつ制御性よく進行させることができる。また、反応系全体の温度を低下させることができ、電気化学反応装置20における安全性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
ところで、図3の電気化学反応装置20においては、ガソリン車やディーゼル車などから排出される排ガスXaを電気化学反応装置20の第1の流路Pと第2の流路Pに流入させるようにしているが、排ガスXaを放電プラズマ空間Sに直接流入させると、排ガスXaに含まれるPMの部分酸化などにより電極端子13−1乃至13−nなどが汚れてしまい、放電プラズマ空間Sにおけるバリア放電が不安定になってしまう場合が考えられる。
そこで、図5に示されるように、放電プラズマ空間Sが形成された第1の流路Pに遮断壁28を設け、流入する排ガスXaの直接的な流入を防止し、第2の流路Pに迂回させて流入するようにしてもよい。例えば、第2の流路Pを流入し、その後、アノード側における酸化反応により排ガスXaに含まれるPMが燃焼してCOが生成され、PMが除かれた排ガスXaを還流させて第1の流路Pに流入するようにする。これにより、放電プラズマ空間Sに、PMが除かれた排ガスXaを流入することができ、PMが含まれる排ガスXaの流入を防止することができる。従って、排ガスXaに含まれるPMの部分酸化などにより電極端子13−1乃至13−nなどが汚れてしまい、放電プラズマ空間Sにおけるバリア放電が不安定になることを防止することができる。
[第3の実施形態]
なお、図3と図5の電気化学反応装置20においては、反応部Rのカソード側にのみ、プラズマ放電を行うことが可能な放電プラズマ空間Sを形成するようにしたが、このような場合に限られず、例えば図6に示されるように、反応部Rのアノード側にも放電プラズマ空間Sを形成するようにしてもよい。
図6の例の場合、反応部Rのアノード側では、酸素イオン伝導性固体電解質11の基板上に、アノード触媒と電極の混合(例えばYSZとアルミン酸カルシウムの混合)からなる混合電極14(酸化電極)がスクリーン印刷により形成され、形成された混合電極14上に酸化電極の端子として電極端子22−1乃至22−nが設けられる。
また、反応部Rの下部においても、図3と図5の対向壁27の代わりに、上部と同様に、酸素イオン伝導性固体電解質11に対向してセラミックスなどのバリア材(誘電体)からなる対向壁24が配置され、対向壁24には内挿電極25が所定の位置に内挿される。アノード側の電極端子22−1乃至22−nと内挿電極25の電極間には、放電用電源26により交流電圧がカソード側と同様に印加されており、酸素イオン伝導性固体電解質11と対向壁24との間にプラズマ放電が生じ、アノード側においても図6に示されるような放電プラズマ空間Sが形成される。
次に、図6の電気化学反応装置20における排ガス処理について説明する。なお、図3と図5の電気化学反応装置20における排ガス処理と同様の部分については、その説明は繰り返しになるので省略する。
排ガスXaが第2の流路Pに流入すると、アノード側で酸化反応が進行する。具体的には、排ガスXaに含まれるPMは微粒子であることから、その一部は混合電極14に物理的に吸着される。ここで、図6の電気化学反応装置20においては、アノード側においても放電用電源26により交流電圧を印加するようにしているので、混合電極14に物理的に吸着されるだけでなく、電気的にも吸着され、交流電圧を印加しない場合に比べて、より多くのPMが混合電極14に吸着される。このことは、実験的にも確認されている。
その後、吸着されたPMは、酸素イオン伝導性固体電解質11中を移動したO2−により酸化され、COが生成される(すなわち、排ガスXaに含まれるPMがアノード側の酸化反応により燃焼する)。
ここで、アノード側の放電プラズマ空間Sにおいても、放電プラズマの作用により反応活性種などが生成される。具体的には、例えば反応活性種であるOが生成される。そのため、酸化力が強いOなどの存在下においては、吸着されたPMは、酸素イオン伝導性固体電解質11中を移動したO2−により酸化されるだけでなく、生成されたOによっても酸化されるため、COがより生成されやすくなる(すなわち、排ガスXaに含まれるPMがアノード側の酸化反応により燃焼しやすくなる)。
これにより、混合電極14に吸着されたPMの単位時間当たりの燃焼量をより増加させ、PMの燃焼効率をより向上させることができる。その結果、反応系全体の反応速度や反応効率をより高め、流入した流体に固体電解質を伝導したイオンを作用させて行う酸化還元反応を効率的にかつ制御性よく進行させることができる。また、反応系全体の温度を低下させることができ、電気化学反応装置20における安全性を向上させることができる。
[第4の実施形態]
ところで、図6の電気化学反応装置20においては、ガソリン車やディーゼル車などから排出される排ガスXaが流入する第2の流路Pにも放電プラズマ空間Sを形成し、混合電極14上におけるPMの燃焼効率をより向上させ、アノード側における酸化反応の反応速度や反応効率を高めるようにしているが、さらに混合電極14上におけるPMの燃焼効率をより向上させるために、例えば図7に示されるような電気化学反応装置20の構成にしてもよい。
図7の例の場合、アノード側の対向壁24の表面に沿面電極端子29−1乃至29−nを設け、アノード側の電極端子22−1乃至22−8と沿面電極端子29−1乃至29−nの電極間に、集塵用電源30により直流電圧が印加される。第2の流路Pに流入した排ガスXaに含まれるPMは、沿面電極端子29−1乃至29−nの近傍において、沿面電極端子29−1乃至29−nによる放電で荷電され、集塵用電源30により作られる電界により混合電極14の表面に静電気力で移動する。
これにより、第2の流路Pに流入する排ガスXaに含まれるPMを効率的に混合電極14の表面に移動させることができ、混合電極14への吸着反応を促進させ、アノード側の酸化反応の反応速度をさらに高めることができる。
なお、排ガスXaの集塵にあたり、慣性力を用いてもよいし、多孔質の充填材などを用いたふるい作用を利用するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態においては、排ガス処理に用いるようにしたが、このような場合に限られず、例えばベンゼンから電解質層を透過するH存在下においてフェノールを合成する反応系(例えば、AIST TODAY2002年第3号第15頁参照)などにも用いることができる。また、電解質層を通過したHイオンと空気との反応による燃焼エネルギーを電気化学的に取り出す構成を有する燃料電池にも適用することができる。この場合においても、プラズマ放電の利用により、カソード側における還元反応あるいはアノード側における酸化反応の反応速度を高めることができ、反応系の全体の反応効率を向上させることができる。
さらに、本発明の実施形態においては、酸素イオン伝導性固体電解質11の反応部Rと、その反応部Rの上部に、酸素イオン伝導性固体電解質11に対向してセラミックスなどのバリア材(誘電体)からなる対向壁24が配置され、反応部Rの下部には、酸素イオン伝導性固体電解質11に対向する対向壁27が配置されるようにしたが、このような場合に限られず、これらの一組のセットが幾重にも重なる多層構造にするようにしてもよい。
また、本発明の実施形態においては、バリア(誘電体)を用いたバリア放電に適用するようにしたが、このような場合に限られず、例えば流入する排ガスXaが正常である場合(すなわち、流入する排ガスXaが高温ではなく、かつ、PMがないガスの場合)には、バリア材(誘電体)を用いないコロナ放電に適用するようにしてもよい。
なお、本発明の実施形態においては、固体電解質として酸素イオン伝導性固体電解質11を用いるようにしたが、このような場合に限られず、他のイオン伝導性固体電解質を用いるようにしてもよい。
従来の排ガス処理装置の構成を示す図。 従来の排ガス処理装置の他の構成を示す図。 本発明を適用した電気化学反応装置の第1の実施形態における構成を示す図。 図3の酸素イオン伝導性固体電解質における酸化還元反応の詳細について説明する説明図。 本発明を適用した電気化学反応装置の第2の実施形態における構成を示す図。 本発明を適用した電気化学反応装置の第3の実施形態における構成を示す図。 本発明を適用した電気化学反応装置の第4の実施形態における構成を示す図。
符号の説明
1 従来の排ガス処理装置
10 筐体
11 酸素イオン伝導性固体電解質
12 混合電極
13−1乃至13−n 電極端子
14 混合電極
15 配管
16 放電部
17 触媒反応部
20 電気化学反応装置
21 筐体
22 電極端子
23 直流電源
24 対向壁
25 内挿電極
26 放電用電源
27 対向壁
28 遮断壁
29−1乃至29−n 沿面電極端子
30 集塵用電源

Claims (8)

  1. 電解質層を挟む第1の電極および第2の電極にそれぞれ対向する第1の対向壁および第2の対向壁を設け、前記第1の電極と前記第1の対向壁との間に第1の流体流路を形成し、前記第2の電極と前記第2の対向壁との間に第2の流体流路を形成し、前記第1の対向壁および第2の対向壁の少なくとも一方に第3の電極を設けて、第1または第2の電極との間に放電部を形成したことを特徴とする電気化学反応装置。
  2. 前記第3の電極上に誘電体層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気化学反応装置。
  3. 電解質層を挟む前記第1の電極および第2の電極間に印加される電圧は、直流電圧であることを特徴とする請求項1または2に記載の電気化学反応装置。
  4. 前記第1または第2の電極と前記第3の電極間に印加される電圧は、交番電圧であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気化学反応装置。
  5. 前記第1の流体流路と第2の流体流路とは、前記第1の電極および第2の電極に挟持された電解質層により分岐された分岐流路であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気化学反応装置。
  6. 前記第1の流体流路に遮断壁を設け、前記第2の流体流路から電解質層を迂回した流体が前記第1の流体流路に流入するようにした請求項5に記載の電気化学反応装置。
  7. 前記第1の流体流路と第2の流体流路とは別個に流入する異なる流体の流路であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気化学反応装置。
  8. 前記第1の対向壁および第2の対向壁の少なくとも一方の沿面に第4の電極を設け、前記第1の電極または第2の電極と前記第4の電極との間に直流電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の電気化学反応装置。
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