JPH0866621A - 窒素酸化物の除去方法 - Google Patents
窒素酸化物の除去方法Info
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- JPH0866621A JPH0866621A JP6269982A JP26998294A JPH0866621A JP H0866621 A JPH0866621 A JP H0866621A JP 6269982 A JP6269982 A JP 6269982A JP 26998294 A JP26998294 A JP 26998294A JP H0866621 A JPH0866621 A JP H0866621A
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- electrolyte body
- gas
- oxide
- oxygen
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25B—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
- C25B1/00—Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
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- Organic Chemistry (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固体電解質体を用いて排気ガスに含まれるN
OX を効率良く浄化して副生成物を排出しない排気ガス
浄化方法とすることを目的とする。 【構成】 水素イオン伝導性および/または酸素イオン
伝導性の固体電解質体の表面側に一対の電極を設け、該
両電極に直流電圧を印加し、水および窒素酸化物を含有
する被処理気体を接触させ水を電解して、陽極側では酸
素を生成し、陰極側では窒素酸化物を還元してアンモニ
アを生成する第1工程と、第1工程での処理気体を触媒
に接触させ窒素酸化物を還元する第2工程とからなる窒
素酸化物の除去方法。
OX を効率良く浄化して副生成物を排出しない排気ガス
浄化方法とすることを目的とする。 【構成】 水素イオン伝導性および/または酸素イオン
伝導性の固体電解質体の表面側に一対の電極を設け、該
両電極に直流電圧を印加し、水および窒素酸化物を含有
する被処理気体を接触させ水を電解して、陽極側では酸
素を生成し、陰極側では窒素酸化物を還元してアンモニ
アを生成する第1工程と、第1工程での処理気体を触媒
に接触させ窒素酸化物を還元する第2工程とからなる窒
素酸化物の除去方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関などより排出
される排気ガス中に含まれる窒素酸化物を還元して除去
する方法に関するものである。
される排気ガス中に含まれる窒素酸化物を還元して除去
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気ガス中のNOX を除去す
る方法として、未燃焼成分の炭化水素(HC)、CO、
H2 などの還元性物質とNOX とを触媒上で接触反応さ
せる方法が知られている。たとえば、特開昭61−27
9749号には、NOX 、O2、HC、COを効率よく
反応させる方法として、三元触媒と酸素センサとを組合
せて用いた、いわゆるフイードバック制御方法による浄
化法が開示されている。しかしながら、この浄化方法単
独でのNOX の最終濃度は、100ppm前後であり、
将来想定されている排出基準値である数ppm程度に減
少させることは極めて難しい。 他の方法として、固体
電解質体を用い酸素の共存する系で水蒸気の電解により
NOX を還元する方法の開示がある(特開平4−190
830号公報)。この方法ではNOX は窒素に還元でき
るが、系内に酸素が存在するので、この酸素によりNO
X の還元が促進されない。また、NOX 還元の電気量効
率も50%以下と小さいという不具合があり、還元され
ないNOX が残留する。
る方法として、未燃焼成分の炭化水素(HC)、CO、
H2 などの還元性物質とNOX とを触媒上で接触反応さ
せる方法が知られている。たとえば、特開昭61−27
9749号には、NOX 、O2、HC、COを効率よく
反応させる方法として、三元触媒と酸素センサとを組合
せて用いた、いわゆるフイードバック制御方法による浄
化法が開示されている。しかしながら、この浄化方法単
独でのNOX の最終濃度は、100ppm前後であり、
将来想定されている排出基準値である数ppm程度に減
少させることは極めて難しい。 他の方法として、固体
電解質体を用い酸素の共存する系で水蒸気の電解により
NOX を還元する方法の開示がある(特開平4−190
830号公報)。この方法ではNOX は窒素に還元でき
るが、系内に酸素が存在するので、この酸素によりNO
X の還元が促進されない。また、NOX 還元の電気量効
率も50%以下と小さいという不具合があり、還元され
ないNOX が残留する。
【0003】豊田中央研究所レビュー1993 vol.128 No.
4 p71 および日本化学会 1994.3.29〜4.1 年会講演予稿
集 p466 (1 L6 36 )には、酸化物プロトン伝導体の両
側面に電極を設け、電極間に直流電圧を印加して酸素の
共存しない系で水蒸気電解によりNOX を還元する方法
の開示がある。すなわち、酸化物プロトン伝導体(固体
電解質体)の陽極で水蒸気が電解され、酸素とH+ とが
生成する。そして、生成したH+ は酸化物プロトン伝導
体中を移動し、陰極で電子を受取って水素となる。この
水素によりNOX が還元される。しかし、この方法で
は、図2のNOXの還元量と電流密度のグラフに示すよ
うに電極の電流密度を高めると、NOX の窒素への還元
も進むが同時にアンモニアの発生量も多くなってくる。
しかも、この方法では、NOX は還元できるが、還元反
応で生成したアンモニアをそのまま排出すると二次公害
となる。そこで被処理気体中のNOX 量を検出し、電解
電流値をアンモニアが生成しない電流値以下にコントロ
ールするという制御が必要となる。
4 p71 および日本化学会 1994.3.29〜4.1 年会講演予稿
集 p466 (1 L6 36 )には、酸化物プロトン伝導体の両
側面に電極を設け、電極間に直流電圧を印加して酸素の
共存しない系で水蒸気電解によりNOX を還元する方法
の開示がある。すなわち、酸化物プロトン伝導体(固体
電解質体)の陽極で水蒸気が電解され、酸素とH+ とが
生成する。そして、生成したH+ は酸化物プロトン伝導
体中を移動し、陰極で電子を受取って水素となる。この
水素によりNOX が還元される。しかし、この方法で
は、図2のNOXの還元量と電流密度のグラフに示すよ
うに電極の電流密度を高めると、NOX の窒素への還元
も進むが同時にアンモニアの発生量も多くなってくる。
しかも、この方法では、NOX は還元できるが、還元反
応で生成したアンモニアをそのまま排出すると二次公害
となる。そこで被処理気体中のNOX 量を検出し、電解
電流値をアンモニアが生成しない電流値以下にコントロ
ールするという制御が必要となる。
【0004】また、酸素イオン伝導体を電解質体とし、
その両表面側に電極を設け、電極間に直流電圧を印加
し、NOX を直接電解して酸素と窒素に分解する方法の
開示がある(特開昭61−78421号公報およびUS
DOE REPORT DOE/PC/79855−
T10など)。すなわち、酸素イオン伝導体(固体電解
質体)の陰極NOX が電解されて窒素とO2-とが生成す
る。そして、生成したO 2-は酸素イオン伝導体中を移動
し、陽極で電子を放出して酸素になる。しかしながら、
この方法の電気量効率は10%以下と低く、電解されな
いNOX が多く残留する。
その両表面側に電極を設け、電極間に直流電圧を印加
し、NOX を直接電解して酸素と窒素に分解する方法の
開示がある(特開昭61−78421号公報およびUS
DOE REPORT DOE/PC/79855−
T10など)。すなわち、酸素イオン伝導体(固体電解
質体)の陰極NOX が電解されて窒素とO2-とが生成す
る。そして、生成したO 2-は酸素イオン伝導体中を移動
し、陽極で電子を放出して酸素になる。しかしながら、
この方法の電気量効率は10%以下と低く、電解されな
いNOX が多く残留する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、内燃機関などから排出される排
気ガスに含まれるNOX を効率良く除去し、かつアンモ
ニアのような有害副生成物を排出しない方法とすること
を目的とする。
鑑みてなされたもので、内燃機関などから排出される排
気ガスに含まれるNOX を効率良く除去し、かつアンモ
ニアのような有害副生成物を排出しない方法とすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の窒素酸化物の除
去方法は、水素イオン伝導性または/および酸素イオン
伝導性の固体電解質体に間隔を隔てて一対の電極を設
け、該電極間に直流電圧を印加した状態で、水および窒
素酸化物を含有する被処理気体を該固体電解質体に接触
させ、気体中の水を電解して、陽極側では酸素を生成
し、陰極側では気体中の窒素酸化物を還元してアンモニ
アを生成する第1工程と、該第1工程で陽極および陰極
で生成した酸素およびアンモニアを含む混合処理気体を
触媒に接触させ窒素酸化物を還元する第2工程とを有す
ることを特徴とする。
去方法は、水素イオン伝導性または/および酸素イオン
伝導性の固体電解質体に間隔を隔てて一対の電極を設
け、該電極間に直流電圧を印加した状態で、水および窒
素酸化物を含有する被処理気体を該固体電解質体に接触
させ、気体中の水を電解して、陽極側では酸素を生成
し、陰極側では気体中の窒素酸化物を還元してアンモニ
アを生成する第1工程と、該第1工程で陽極および陰極
で生成した酸素およびアンモニアを含む混合処理気体を
触媒に接触させ窒素酸化物を還元する第2工程とを有す
ることを特徴とする。
【0007】本発明の窒素酸化物を除去する方法は、固
体電解質体により被処理気体を電解して酸素とアンモニ
アを生成する第1工程と、電解生成物を含む処理気体を
触媒反応により浄化をおこなう第2工程とからなる。第
1工程を図4の説明模式図に基づいて説明する。第1工
程では、被処理気体の通路の中央に両表面に陽極14、
陰極15を形成した水素イオン伝導性固体電解質体13
を配置する。両電極14、15間には直流電源12が配
線されている。被処理気体に含まれる水とNOX は、水
素イオン伝導性固体電解質体13の陽極14側と陰極1
5側で異なる反応を受ける。陽極14側では被処理気体
中の水蒸気が電解され酸素とH+ と電子に分解し、酸素
とNOX の混合気体となる。一方陰極15側では陽極1
4の電解で生成したH+ が水素イオン伝導性固体電解質
体13中を陰極15側に移動し電極に供給される電子と
反応して水素を生成する。この水素は固体電解質体13
の電極面で気体中のNOX と反応してNH3 とH 2 Oと
を生成する。
体電解質体により被処理気体を電解して酸素とアンモニ
アを生成する第1工程と、電解生成物を含む処理気体を
触媒反応により浄化をおこなう第2工程とからなる。第
1工程を図4の説明模式図に基づいて説明する。第1工
程では、被処理気体の通路の中央に両表面に陽極14、
陰極15を形成した水素イオン伝導性固体電解質体13
を配置する。両電極14、15間には直流電源12が配
線されている。被処理気体に含まれる水とNOX は、水
素イオン伝導性固体電解質体13の陽極14側と陰極1
5側で異なる反応を受ける。陽極14側では被処理気体
中の水蒸気が電解され酸素とH+ と電子に分解し、酸素
とNOX の混合気体となる。一方陰極15側では陽極1
4の電解で生成したH+ が水素イオン伝導性固体電解質
体13中を陰極15側に移動し電極に供給される電子と
反応して水素を生成する。この水素は固体電解質体13
の電極面で気体中のNOX と反応してNH3 とH 2 Oと
を生成する。
【0008】酸素イオン伝導性の固体電解質体の場合
は、図5に示すように、固体電解質体13’中をH+ の
代わりにO2-が移動する以外は水素イオン伝導性固体電
解質体と同じ生成物が得られる。固体電解質体の両電極
側で生成した物質を含む処理気体は、固体電解質体の下
流側で合流して第2工程に移送される。
は、図5に示すように、固体電解質体13’中をH+ の
代わりにO2-が移動する以外は水素イオン伝導性固体電
解質体と同じ生成物が得られる。固体電解質体の両電極
側で生成した物質を含む処理気体は、固体電解質体の下
流側で合流して第2工程に移送される。
【0009】第2工程では、第1工程から移送されてく
る水、酸素、アンモニア、NOX を含む気体を触媒に接
触させて、NOX とアンモニアと酸素とを下記式(1)
に示す反応によりNOX を還元浄化すると共にアンモニ
アを除去する。 NO + NH3 + 1/4O2 → N2 + 3/2H2 O (1) (なお、この式はNOX の例としてNOである場合であ
る。) 第1工程で使用する水素イオン伝導性固体電解質体は、
200〜700℃の温度で水素イオン(H+ )伝導機能
をもつペロブスカイト型構造の酸化物、たとえばSrZ
rO3 、CaZrO3 、SrCeO3 、BaCeO3 、
あるいは前記の物質のZr、Ceの一部をIIIa族(例え
ば希土類)もしくはIIIb族に属する3価の元素で置換し
た酸化物などが利用できる。
る水、酸素、アンモニア、NOX を含む気体を触媒に接
触させて、NOX とアンモニアと酸素とを下記式(1)
に示す反応によりNOX を還元浄化すると共にアンモニ
アを除去する。 NO + NH3 + 1/4O2 → N2 + 3/2H2 O (1) (なお、この式はNOX の例としてNOである場合であ
る。) 第1工程で使用する水素イオン伝導性固体電解質体は、
200〜700℃の温度で水素イオン(H+ )伝導機能
をもつペロブスカイト型構造の酸化物、たとえばSrZ
rO3 、CaZrO3 、SrCeO3 、BaCeO3 、
あるいは前記の物質のZr、Ceの一部をIIIa族(例え
ば希土類)もしくはIIIb族に属する3価の元素で置換し
た酸化物などが利用できる。
【0010】なお、低温の場合には、固体電解質体を透
過する水素イオンの速度が小さく、NOX の除去効率が
低下することもある。通常反応は固体電解質体を200
〜700℃の温度範囲に保持しておこなうのが好まし
い。固体電解質体の温度が200℃未満では電解質抵抗
が大きくなり、必要な電流値が流せない。また、700
℃を超えると電解質の水素イオン伝導が減少しホール伝
導が増加するため、非効率電流が増加するので好ましく
ない。
過する水素イオンの速度が小さく、NOX の除去効率が
低下することもある。通常反応は固体電解質体を200
〜700℃の温度範囲に保持しておこなうのが好まし
い。固体電解質体の温度が200℃未満では電解質抵抗
が大きくなり、必要な電流値が流せない。また、700
℃を超えると電解質の水素イオン伝導が減少しホール伝
導が増加するため、非効率電流が増加するので好ましく
ない。
【0011】酸素イオン伝導性の固体電解質体は、20
0〜1000℃の温度で酸素イオン(O2-)伝導機能を
もつ酸化物、たとえば、ZrO2 もしくはCeO2 、こ
れらの物質にIIIa族元素の酸化物を0〜30モル%程度
固溶させた酸化物、あるいはBi系酸化物((Bi2 O
3 )0.78(WO3 )0.22など)などで、酸素イオンを透
過する固体であればいずれも使用できる。これらの酸素
イオン伝導体の固体電解質体は、200〜1000℃に
おいて良好な酸素イオン伝導性を示すため、200〜1
000℃の範囲で使用することができる。
0〜1000℃の温度で酸素イオン(O2-)伝導機能を
もつ酸化物、たとえば、ZrO2 もしくはCeO2 、こ
れらの物質にIIIa族元素の酸化物を0〜30モル%程度
固溶させた酸化物、あるいはBi系酸化物((Bi2 O
3 )0.78(WO3 )0.22など)などで、酸素イオンを透
過する固体であればいずれも使用できる。これらの酸素
イオン伝導体の固体電解質体は、200〜1000℃に
おいて良好な酸素イオン伝導性を示すため、200〜1
000℃の範囲で使用することができる。
【0012】また、BaCeO3 および、この物質のC
eの一部を希土類もしくはIIIa族、IIIb族に属する3価
の元素で置換した酸化物は、水素イオン伝導性(800
℃以下において優勢)と酸素イオン伝導性(800℃以
上において優勢)の2つの性質を併せ持つ物質であり、
700℃以上においてホール伝導性がほとんど発現しな
いため200〜1000℃において、本固体電解質体と
して使用することが可能である。
eの一部を希土類もしくはIIIa族、IIIb族に属する3価
の元素で置換した酸化物は、水素イオン伝導性(800
℃以下において優勢)と酸素イオン伝導性(800℃以
上において優勢)の2つの性質を併せ持つ物質であり、
700℃以上においてホール伝導性がほとんど発現しな
いため200〜1000℃において、本固体電解質体と
して使用することが可能である。
【0013】水素イオン伝導性、酸素イオン伝導性の固
体電解質体は高温ほど電気抵抗が低くなるため、加熱電
力の制約がなければ(たとえば、排ガスの排熱を利用す
る)、上記の温度範囲において、なるべく高い温度にす
る方が固体電解質体の消費電力が少なくてすむので好ま
しい。固体電解質体は、これらの酸化物粉末を所定の形
状に成形焼結して用いられる。成形された固体電解質体
は、厚さが1μm〜0.5cmの範囲内であることが望
ましい。固体電解質体の厚さが1μm未満の場合、構造
体を作ることができないので好ましくない。他方、厚さ
が0.5cmを超えると水素イオンおよび酸素イオンの
透過抵抗が増大し、窒素酸化物の除去率が低下するおそ
れがあるので好ましくない。固体電解質体の形状は被処
理気体との接触面積を大きくし、かつ被処理気体を二分
してそれぞれの電極面で処理できる板状あるいは筒状が
好ましい。また、固体電解質体を配置する位置は、被処
理気体中のどのようなところでもよいが、被処理気体の
通路の中央に配置するのがNOX の除去効率が高くなる
ので好ましい。
体電解質体は高温ほど電気抵抗が低くなるため、加熱電
力の制約がなければ(たとえば、排ガスの排熱を利用す
る)、上記の温度範囲において、なるべく高い温度にす
る方が固体電解質体の消費電力が少なくてすむので好ま
しい。固体電解質体は、これらの酸化物粉末を所定の形
状に成形焼結して用いられる。成形された固体電解質体
は、厚さが1μm〜0.5cmの範囲内であることが望
ましい。固体電解質体の厚さが1μm未満の場合、構造
体を作ることができないので好ましくない。他方、厚さ
が0.5cmを超えると水素イオンおよび酸素イオンの
透過抵抗が増大し、窒素酸化物の除去率が低下するおそ
れがあるので好ましくない。固体電解質体の形状は被処
理気体との接触面積を大きくし、かつ被処理気体を二分
してそれぞれの電極面で処理できる板状あるいは筒状が
好ましい。また、固体電解質体を配置する位置は、被処
理気体中のどのようなところでもよいが、被処理気体の
通路の中央に配置するのがNOX の除去効率が高くなる
ので好ましい。
【0014】この固体電解質体の表面の陽極面と陰極面
は、直接接触しないように配置する。電極面は、陽極材
料として、白金、ロジウム、イリジウムなどの酸素過電
圧の小さい金属が望ましく、これらの金属のうち1種も
しくは2種以上の混合物を用いてもよい。陰極材料とし
ては、たとえば、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニ
ウム、イリジウムなどが望ましく、これらの金属のうち
の1種もしくは2種以上の混合物として用いることがで
きる。さらに、陰極材料として、酸化銅、酸化コバル
ト、銅イオン交換ゼオライトなどの窒素酸化物選択還元
触媒を用いることもできる。特に窒素酸化物選択還元触
媒と白金、パラジウムなどの水素過電圧の小さい金属と
の混合物は好適である。さらに、陰極材料には、γ−A
l2 O3 にBaおよびPtを担持したBa, Pt/Al
2 O3 ,およびBaCuOx (x=2〜3)、YBa2
Cu3 O7 、(La,M)CoO3 (M:Ca,Sr,
Ba)などのNOX を吸着し易い物質を用いることがで
き、さらに、これらの少なくとも1種類以上のものと、
白金、パラジウムなどの金属と混合物が好適である。こ
の陰極面上で、窒素酸化物は吸着され還元が進行する。
は、直接接触しないように配置する。電極面は、陽極材
料として、白金、ロジウム、イリジウムなどの酸素過電
圧の小さい金属が望ましく、これらの金属のうち1種も
しくは2種以上の混合物を用いてもよい。陰極材料とし
ては、たとえば、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニ
ウム、イリジウムなどが望ましく、これらの金属のうち
の1種もしくは2種以上の混合物として用いることがで
きる。さらに、陰極材料として、酸化銅、酸化コバル
ト、銅イオン交換ゼオライトなどの窒素酸化物選択還元
触媒を用いることもできる。特に窒素酸化物選択還元触
媒と白金、パラジウムなどの水素過電圧の小さい金属と
の混合物は好適である。さらに、陰極材料には、γ−A
l2 O3 にBaおよびPtを担持したBa, Pt/Al
2 O3 ,およびBaCuOx (x=2〜3)、YBa2
Cu3 O7 、(La,M)CoO3 (M:Ca,Sr,
Ba)などのNOX を吸着し易い物質を用いることがで
き、さらに、これらの少なくとも1種類以上のものと、
白金、パラジウムなどの金属と混合物が好適である。こ
の陰極面上で、窒素酸化物は吸着され還元が進行する。
【0015】この電極面の形成は、たとえば、電極形成
用化合物のペーストを固体電解質体の表面に塗布ないし
印刷し焼成するか、あるいは、スパッタリング、蒸着、
メッキなどの方法によりおこなうことができる。電極面
の厚さは、0.2〜1000μmの範囲が望ましい。ま
た、被処理気体と電極面との接触率を高めるために、窒
素酸化物分解装置自体を大きくするか、あるいは被処理
気体通路に図7に示すように固体電解質体を多数配置し
て、電極面の表面積を大きくしてもよい。
用化合物のペーストを固体電解質体の表面に塗布ないし
印刷し焼成するか、あるいは、スパッタリング、蒸着、
メッキなどの方法によりおこなうことができる。電極面
の厚さは、0.2〜1000μmの範囲が望ましい。ま
た、被処理気体と電極面との接触率を高めるために、窒
素酸化物分解装置自体を大きくするか、あるいは被処理
気体通路に図7に示すように固体電解質体を多数配置し
て、電極面の表面積を大きくしてもよい。
【0016】電極に印加する直流電圧は、陽極および陰
極面の単位面積当たり0.002〜0.2 A/cm2の電流
密度の電流が流れるようにするのが望ましい。電流密度
が0.002A/cm2 未満の場合は、陰極面の水素生成量
が小さくなり、還元すべきNOX 量が多ければ大表面積
の固体電解質体が必要となり、他方0.2 A/cm2を超え
る場合は印加する電圧が6.0V以上になるため固体電
解質体の電極面が劣化することがあり望ましくない。
極面の単位面積当たり0.002〜0.2 A/cm2の電流
密度の電流が流れるようにするのが望ましい。電流密度
が0.002A/cm2 未満の場合は、陰極面の水素生成量
が小さくなり、還元すべきNOX 量が多ければ大表面積
の固体電解質体が必要となり、他方0.2 A/cm2を超え
る場合は印加する電圧が6.0V以上になるため固体電
解質体の電極面が劣化することがあり望ましくない。
【0017】第2工程で用いられる触媒は、式(1)に
示すように、NOX とアンモニアと酸素とを反応させる
ものが利用できる。たとえば、Pt系金属をAl2 O3
に担持したもの(Pt系/Al2 O3 )、Cuをゼオラ
イトに担持したもの(Cu/ゼオライト)、VをTiO
2 に担持したもの(V/TiO2 )などが挙げられ、そ
れらのうちの少なくとも1種を使用することができる。
また、触媒の形状は、ハニカム状、粒子状(ペレット
状)などの形状で担持されたものでもよく、さらに触媒
を基体に担持した形状でもよい。
示すように、NOX とアンモニアと酸素とを反応させる
ものが利用できる。たとえば、Pt系金属をAl2 O3
に担持したもの(Pt系/Al2 O3 )、Cuをゼオラ
イトに担持したもの(Cu/ゼオライト)、VをTiO
2 に担持したもの(V/TiO2 )などが挙げられ、そ
れらのうちの少なくとも1種を使用することができる。
また、触媒の形状は、ハニカム状、粒子状(ペレット
状)などの形状で担持されたものでもよく、さらに触媒
を基体に担持した形状でもよい。
【0018】たとえば、コージェライトのハニカム状基
体に触媒を担持した構造、あるいはペレット状の上記触
媒を多数充填した構造のものが利用できる。これらの触
媒上でのNOX と酸素とNH3 の反応温度は、Pt系/
Al2 O3で200〜400℃、Cu/ゼオライトで3
00〜500℃、V/TiO2 で300〜500℃に保
持しておこなうのが効率的である。
体に触媒を担持した構造、あるいはペレット状の上記触
媒を多数充填した構造のものが利用できる。これらの触
媒上でのNOX と酸素とNH3 の反応温度は、Pt系/
Al2 O3で200〜400℃、Cu/ゼオライトで3
00〜500℃、V/TiO2 で300〜500℃に保
持しておこなうのが効率的である。
【0019】このように被処理気体を第1工程と第2工
程とで処理することで、NOX が還元され、副生するア
ンモニアも除去されて排出される。
程とで処理することで、NOX が還元され、副生するア
ンモニアも除去されて排出される。
【0020】
【作用および効果】本発明の窒素酸化物の除去方法は、
第1工程で下式に示すように被処理気体中に含まれる水
を固体電解質体の電極面で電気分解し、生成した水素が
窒素酸化物をアンモニアに還元する。他方の電極面で
は、酸素が生成する。 水素イオン伝電性の場合 陽極側 2H2 O→O2 +4H+ 陰極側 NO+5H+ +5e- →NH3 +H2 O 酸素イオン伝導性の場合 陽極側 2O2-→O2 +4e- 陰極側 2NO+3H2 O+10e- →2NH3 +5O
2- このようにそれぞれの電極面で生成した生成物を含む処
理気体は、第2工程へ移送される。両電極面で処理され
合流した処理気体中には、アンモニアとNOXとがほぼ
当モル濃度となっている。第2工程においては、第1工
程で還元されなかったNOX が、触媒上で合流処理気体
中に含まれるアンモニアおよび酸素と前記の式(1)に
示す反応により窒素と水に変えられる。
第1工程で下式に示すように被処理気体中に含まれる水
を固体電解質体の電極面で電気分解し、生成した水素が
窒素酸化物をアンモニアに還元する。他方の電極面で
は、酸素が生成する。 水素イオン伝電性の場合 陽極側 2H2 O→O2 +4H+ 陰極側 NO+5H+ +5e- →NH3 +H2 O 酸素イオン伝導性の場合 陽極側 2O2-→O2 +4e- 陰極側 2NO+3H2 O+10e- →2NH3 +5O
2- このようにそれぞれの電極面で生成した生成物を含む処
理気体は、第2工程へ移送される。両電極面で処理され
合流した処理気体中には、アンモニアとNOXとがほぼ
当モル濃度となっている。第2工程においては、第1工
程で還元されなかったNOX が、触媒上で合流処理気体
中に含まれるアンモニアおよび酸素と前記の式(1)に
示す反応により窒素と水に変えられる。
【0021】このように、第1工程で残留したNO
X は、第2工程で還元・除去されるため、被処理気体中
の窒素酸化物が浄化できる。また、第1工程で生成した
アンモニアは第2工程でNOX と反応して無害の窒素と
水に変換するため、アンモニアによる二次公害の発生が
阻止できる。また、空燃比14.6(当量点)付近で排
出される燃焼排ガス中のNOX は、ほとんどがNOであ
り、NOとNH3 とO2 存在下では前記1式のようにモ
ル比1:1の反応をおこなうことができる。つまり、第
2工程においては、1式の反応に必要なNOX とNH3
とが等モル含まれため、高効率でNOX を無害のN2に
浄化できる。
X は、第2工程で還元・除去されるため、被処理気体中
の窒素酸化物が浄化できる。また、第1工程で生成した
アンモニアは第2工程でNOX と反応して無害の窒素と
水に変換するため、アンモニアによる二次公害の発生が
阻止できる。また、空燃比14.6(当量点)付近で排
出される燃焼排ガス中のNOX は、ほとんどがNOであ
り、NOとNH3 とO2 存在下では前記1式のようにモ
ル比1:1の反応をおこなうことができる。つまり、第
2工程においては、1式の反応に必要なNOX とNH3
とが等モル含まれため、高効率でNOX を無害のN2に
浄化できる。
【0022】本発明では、第2工程でNOX と選択反応
性のよいNH3 を反応させるため、NOX の浄化率が高
く過剰のNH3 による二次公害の恐れがない。
性のよいNH3 を反応させるため、NOX の浄化率が高
く過剰のNH3 による二次公害の恐れがない。
【0023】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)本実施例で用いた装置全体の端面模式図を
図1に示す。本窒素酸化物除去装置は、電解装置1と、
電解装置1内で処理された処理混合ガスを触媒によりさ
らに処理浄化する触媒装置2とからなり、電解装置1と
触媒装置2とは連通管10で接続されている。
図1に示す。本窒素酸化物除去装置は、電解装置1と、
電解装置1内で処理された処理混合ガスを触媒によりさ
らに処理浄化する触媒装置2とからなり、電解装置1と
触媒装置2とは連通管10で接続されている。
【0024】電解装置1と触媒装置2には、装置内部を
所定の温度に加熱するための加熱用のヒータ11で被覆
されている。第1工程で使用される電解装置1は、ハウ
ジングと、ハウジングの内部の中央に配置された円筒状
の固体電解質体3と、固体電解質体3の内外両側面に白
金電極で形成された陽極4および陰極5とからなる。両
電極は(図示せず)白金リード線により直流電源に接続
されている。この固体電解質体3の上流側には、固体電
解質体3の円筒の内側に被処理気体を導入する吸気孔6
および円筒の外側に被処理気体を導入する吸気孔7と、
固体電解質体3の下流側に処理気体が合流して混合する
空間と、空間から第2工程の触媒装置2へ連通する開口
と、開口に係止された連通管10とからなる。被処理気
体は吸気孔6および吸気孔7で外部よりそれぞれの吸気
孔に同流量導入され、処理気体は空間で合流して第2工
程に移送させる。
所定の温度に加熱するための加熱用のヒータ11で被覆
されている。第1工程で使用される電解装置1は、ハウ
ジングと、ハウジングの内部の中央に配置された円筒状
の固体電解質体3と、固体電解質体3の内外両側面に白
金電極で形成された陽極4および陰極5とからなる。両
電極は(図示せず)白金リード線により直流電源に接続
されている。この固体電解質体3の上流側には、固体電
解質体3の円筒の内側に被処理気体を導入する吸気孔6
および円筒の外側に被処理気体を導入する吸気孔7と、
固体電解質体3の下流側に処理気体が合流して混合する
空間と、空間から第2工程の触媒装置2へ連通する開口
と、開口に係止された連通管10とからなる。被処理気
体は吸気孔6および吸気孔7で外部よりそれぞれの吸気
孔に同流量導入され、処理気体は空間で合流して第2工
程に移送させる。
【0025】第2工程の触媒装置2は、ハウジングと、
上流側に連通管10に係止された開口と、ハウジング内
部に係止され触媒を担持したハニカム状担体8と、ハウ
ジングの下流側に設けられた排気ノズル9とからなる。
第1工程から導入される処理気体は担体中で触媒反応処
理を受けて浄化され、排気ノズル9より排出される。
上流側に連通管10に係止された開口と、ハウジング内
部に係止され触媒を担持したハニカム状担体8と、ハウ
ジングの下流側に設けられた排気ノズル9とからなる。
第1工程から導入される処理気体は担体中で触媒反応処
理を受けて浄化され、排気ノズル9より排出される。
【0026】固体電解質体3としては、酸化ストロンチ
ウム・ジルコニウム(SrZrO3)のZr4+の10モ
ル%をYb3+で置換したSrZr0.9 Yb0.1 O3-X の
粉末を焼結して厚さ1mmの円筒状に成形したものを用
いた。電極は、メッキ法により白金をそれぞれ厚さ約2
μmに形成した。第2工程の触媒装置2は、コージェラ
イト製のハニカム体8にPt/Al2 O 3 を担持した。
ウム・ジルコニウム(SrZrO3)のZr4+の10モ
ル%をYb3+で置換したSrZr0.9 Yb0.1 O3-X の
粉末を焼結して厚さ1mmの円筒状に成形したものを用
いた。電極は、メッキ法により白金をそれぞれ厚さ約2
μmに形成した。第2工程の触媒装置2は、コージェラ
イト製のハニカム体8にPt/Al2 O 3 を担持した。
【0027】この第1工程の装置の陰極面側で1000
ppmの濃度のNOを供給し、450℃で電流密度を変
化させて固体電解質体上で還元をおこなった時の電流密
度とNOの還元量と生成物の関係を調べたのが図2であ
る。このグラフによると電流密度が低いときは、NOX
は窒素に還元されるが、電流密度が高くなるとアンモニ
アに還元される量が多くなることを示している。
ppmの濃度のNOを供給し、450℃で電流密度を変
化させて固体電解質体上で還元をおこなった時の電流密
度とNOの還元量と生成物の関係を調べたのが図2であ
る。このグラフによると電流密度が低いときは、NOX
は窒素に還元されるが、電流密度が高くなるとアンモニ
アに還元される量が多くなることを示している。
【0028】450℃での固体電解質体に印加する電流
密度と電圧および電流密度と発生アンモニアの量との関
係のグラフを図6に示した。この図からも電流密度が大
きくなるとアンモニアの発生量が多くなることがわか
る。次に本装置を用い窒素酸化物の浄化をおこなった具
体例を示す。加熱ヒータ11により電解装置1を450
℃、触媒装置2を350℃に加熱し、吸気孔6および7
よりそれぞれ一酸化窒素(NO)0.1%および水蒸気
10%を含むHeガスを、水素イオン伝導性固体電解質
体3の内外両側にそれぞれ3リッター/分の流速で流入
させるとともに、表1に示すような電流密度(陰極単位
面積当たり)で3種の直流電圧を印加した。そして、排
気ノズル9より排出される処理ガス中のNOの量を測定
して本実施例(No. 1〜3)のNOの分解量を調べた。
その結果を表1に示す。
密度と電圧および電流密度と発生アンモニアの量との関
係のグラフを図6に示した。この図からも電流密度が大
きくなるとアンモニアの発生量が多くなることがわか
る。次に本装置を用い窒素酸化物の浄化をおこなった具
体例を示す。加熱ヒータ11により電解装置1を450
℃、触媒装置2を350℃に加熱し、吸気孔6および7
よりそれぞれ一酸化窒素(NO)0.1%および水蒸気
10%を含むHeガスを、水素イオン伝導性固体電解質
体3の内外両側にそれぞれ3リッター/分の流速で流入
させるとともに、表1に示すような電流密度(陰極単位
面積当たり)で3種の直流電圧を印加した。そして、排
気ノズル9より排出される処理ガス中のNOの量を測定
して本実施例(No. 1〜3)のNOの分解量を調べた。
その結果を表1に示す。
【0029】また、比較例(No. C1〜C3)として第
2工程のNO/NH3 反応の触媒装置2を使わない第1
工程のみの結果についても同様に測定した結果を表1に
示す。
2工程のNO/NH3 反応の触媒装置2を使わない第1
工程のみの結果についても同様に測定した結果を表1に
示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示すように、本実施例(No. 1とN
o. 3の比較)によれば電流密度を高くしてもNH3 を
排出することなく高効率で窒素酸化物を浄化することが
できる。しかしNo. C1〜C3の比較例では第2工程で
の処理がおこなわれないので、実施例と同じ電流密度で
処理されてもアンモニアが排出されている。また、陽極
側ではNO還元がおこなわれていないので、比較例では
そのままNOが排出されNO分解量が実施例の半分であ
ることを示している。
o. 3の比較)によれば電流密度を高くしてもNH3 を
排出することなく高効率で窒素酸化物を浄化することが
できる。しかしNo. C1〜C3の比較例では第2工程で
の処理がおこなわれないので、実施例と同じ電流密度で
処理されてもアンモニアが排出されている。また、陽極
側ではNO還元がおこなわれていないので、比較例では
そのままNOが排出されNO分解量が実施例の半分であ
ることを示している。
【0032】したがって、浄化の働きをする第2工程が
必要である。 (実施例2)実施例1の固体電解質体3を酸化カルシウ
ム・ジルコニウム(CaZrO3 )のZr4+の10モル
%をIn3+で置換したCaZr0.9 In0.1 O3-X の円
筒状焼結体とし陽極を白金もしくはパラジウム、陰極を
ニッケルもしくはパラジウムとした以外は実施例1と同
じ電解装置1を用いた。
必要である。 (実施例2)実施例1の固体電解質体3を酸化カルシウ
ム・ジルコニウム(CaZrO3 )のZr4+の10モル
%をIn3+で置換したCaZr0.9 In0.1 O3-X の円
筒状焼結体とし陽極を白金もしくはパラジウム、陰極を
ニッケルもしくはパラジウムとした以外は実施例1と同
じ電解装置1を用いた。
【0033】また第2工程の触媒にCu/ゼオライトも
しくはV/TiO2 を付着させたコージエライトを用い
た。その他、実験条件は実施例1のNo. 2と同じ印加電
圧でおこなった。いずれの実施例(No. 4〜7)もNO
分解量が大きく、浄化率は90%以上と高く、アンモニ
アの排出量は検出限界以下であった。結果を表2に示
す。
しくはV/TiO2 を付着させたコージエライトを用い
た。その他、実験条件は実施例1のNo. 2と同じ印加電
圧でおこなった。いずれの実施例(No. 4〜7)もNO
分解量が大きく、浄化率は90%以上と高く、アンモニ
アの排出量は検出限界以下であった。結果を表2に示
す。
【0034】
【表2】
【0035】(実施例3)固体電解質体3を下記のもの
に代えた他は、実施例1と同じ電解装置1を用いた。酸
素イオン伝導性固体電解質体3として、安定化ジルコニ
ア8Y−ZrO2(ZrO2 にY2 O3 を8モル%固溶
させたもの)の粉末を焼結して厚さ1mmの円筒状に成
形したものを用いた。陽極にはめっき法により白金電極
を形成させ、一方、陰極にはPtペーストにPt,Ba
/Al2 O3 (γ−Al2 O3 にPtおよびBaを担持
したもの)の微粉末触媒を混合したものを塗布し、焼付
けて電極とした。厚さは両極とも約2μmに形成した。
に代えた他は、実施例1と同じ電解装置1を用いた。酸
素イオン伝導性固体電解質体3として、安定化ジルコニ
ア8Y−ZrO2(ZrO2 にY2 O3 を8モル%固溶
させたもの)の粉末を焼結して厚さ1mmの円筒状に成
形したものを用いた。陽極にはめっき法により白金電極
を形成させ、一方、陰極にはPtペーストにPt,Ba
/Al2 O3 (γ−Al2 O3 にPtおよびBaを担持
したもの)の微粉末触媒を混合したものを塗布し、焼付
けて電極とした。厚さは両極とも約2μmに形成した。
【0036】第2工程の触媒装置2は、コージェライト
製のハニカム体8にPt/Al2 O 3 が担持されてい
る。この固体電解質体を用い陰極面側に1000ppm
の濃度のNOを供給し、450℃で電流密度を変化させ
てNOの還元をおこなった時の還元量と生成物の関係を
調べたのが図3である。この図によると電流密度が低い
ときには、NOは窒素に還元されるが、電流密度が高く
なるとアンモニアに還元される量が多くなることがわか
る。
製のハニカム体8にPt/Al2 O 3 が担持されてい
る。この固体電解質体を用い陰極面側に1000ppm
の濃度のNOを供給し、450℃で電流密度を変化させ
てNOの還元をおこなった時の還元量と生成物の関係を
調べたのが図3である。この図によると電流密度が低い
ときには、NOは窒素に還元されるが、電流密度が高く
なるとアンモニアに還元される量が多くなることがわか
る。
【0037】図9には、550、650、850℃での
固体電解質体に印加する電流密度と電圧の関係、および
電流密度と発生アンモニア量の関係を図示した。高温に
なる程、固体電解質体の電気抵抗が小さくなるため印加
電圧は小さくなり電流密度が高くなる。つまり、高温で
ある程、第1工程での消費電力は小さくてすむ。一方、
発生アンモニア量は、温度依存性はなく、電流密度のみ
に依存し、電流密度が高くなるとアンモニアの発生量が
多くなることがわかる。
固体電解質体に印加する電流密度と電圧の関係、および
電流密度と発生アンモニア量の関係を図示した。高温に
なる程、固体電解質体の電気抵抗が小さくなるため印加
電圧は小さくなり電流密度が高くなる。つまり、高温で
ある程、第1工程での消費電力は小さくてすむ。一方、
発生アンモニア量は、温度依存性はなく、電流密度のみ
に依存し、電流密度が高くなるとアンモニアの発生量が
多くなることがわかる。
【0038】次に本装置を用いNOX の浄化をおこなっ
た例を示す。すなわち、加熱ヒータ11により電解装置
1を650℃もしくは850℃に加熱し、また、触媒装
置2を350℃に加熱し、吸気孔6および7よりそれぞ
れ一酸化窒素(NO)0.1%および水蒸気10%を含
むHeガスを、固体電解質体3の内外両側にそれぞれ3
リッター/分の流速で流入させるとともに、直流電圧を
印加して、表3に示す印加電圧と電流密度(陰極単位面
積当たり)で電解をおこなった。そして、排気ノズル9
より排出される処理気体中のNO量を測定して本実施例
のNOの分解量を調べた。その結果を表3の実施例No.
8〜12に示す。
た例を示す。すなわち、加熱ヒータ11により電解装置
1を650℃もしくは850℃に加熱し、また、触媒装
置2を350℃に加熱し、吸気孔6および7よりそれぞ
れ一酸化窒素(NO)0.1%および水蒸気10%を含
むHeガスを、固体電解質体3の内外両側にそれぞれ3
リッター/分の流速で流入させるとともに、直流電圧を
印加して、表3に示す印加電圧と電流密度(陰極単位面
積当たり)で電解をおこなった。そして、排気ノズル9
より排出される処理気体中のNO量を測定して本実施例
のNOの分解量を調べた。その結果を表3の実施例No.
8〜12に示す。
【0039】また、比較例(No. C4〜C8)として第
2工程のNO/NH3 反応の触媒装置2を使わない、第
1工程のみの結果についても同様に測定して、表3のC
4〜C8に示す。
2工程のNO/NH3 反応の触媒装置2を使わない、第
1工程のみの結果についても同様に測定して、表3のC
4〜C8に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3に示すように、本実施例によれば電流
密度を高くしてもNH3 を排出することなく高効率で窒
素酸化物を浄化することができる。しかし、比較例(N
o. C4〜C8)では第2工程での処理がないので、陽
極側に導入されたNO還元がおこなわれずそのまま排出
されるので、NO分解量が実施例の半分である。また、
電流密度が高くなるとNOの分解も多くなり比較例(N
o. C4〜C8)では生成したNH3 がそのまま排出さ
れている。処理温度が850℃の方が、同じ電流密度で
の印加電圧は低くなり、消費電力が小さくてすむことが
わかる。しかし、NO浄化率は電流密度が同じであれば
850℃と650℃とはほぼ同じである。
密度を高くしてもNH3 を排出することなく高効率で窒
素酸化物を浄化することができる。しかし、比較例(N
o. C4〜C8)では第2工程での処理がないので、陽
極側に導入されたNO還元がおこなわれずそのまま排出
されるので、NO分解量が実施例の半分である。また、
電流密度が高くなるとNOの分解も多くなり比較例(N
o. C4〜C8)では生成したNH3 がそのまま排出さ
れている。処理温度が850℃の方が、同じ電流密度で
の印加電圧は低くなり、消費電力が小さくてすむことが
わかる。しかし、NO浄化率は電流密度が同じであれば
850℃と650℃とはほぼ同じである。
【0042】また、固体電解質体を図7に示すように固
体電解質体ユニットにした電解装置とすることができ
る。この固体電解質体ユニットは、両面に陽極21と陰
極22を形成した板状の固体電解質体23と、仕切り板
25と、ブスバー24とからなり、固体電解質体23の
上下に仕切り板25を配置して6層の電解室ユニットと
し、さらに1層の電解室ユニットをブスバー24で6室
のユニットに区切り合計36個の等容積の電解室ユニッ
トを構成したものである。このような形状とすることで
固体電解質の電極面はNOX との接触面積を広くとれる
ので浄化処理能率を高めることができる。
体電解質体ユニットにした電解装置とすることができ
る。この固体電解質体ユニットは、両面に陽極21と陰
極22を形成した板状の固体電解質体23と、仕切り板
25と、ブスバー24とからなり、固体電解質体23の
上下に仕切り板25を配置して6層の電解室ユニットと
し、さらに1層の電解室ユニットをブスバー24で6室
のユニットに区切り合計36個の等容積の電解室ユニッ
トを構成したものである。このような形状とすることで
固体電解質の電極面はNOX との接触面積を広くとれる
ので浄化処理能率を高めることができる。
【0043】さらに、上記の実施例の電解装置1と触媒
装置2の組合せを二段三段で繰り返して用いてNOX の
検出限界まで浄化することができる。また、図8に示す
ように固体電解質体を図7のような積層多層ユニット体
として配置し、固体電解質体に印加する電流電圧を調整
する電流制御装置を設ける。そして、エンジンの排気ガ
ス中のNOX 濃度をセンサで測定し、エンジンの回転数
から総NOX 量を求め、この半分をアンモニアに還元す
るに必要な固体電解質体への電流を電流制御装置で制御
することにより、固体電解質体の消費電力量を最小限と
することができる内燃機関の排気ガス浄化装置とするこ
とができる。
装置2の組合せを二段三段で繰り返して用いてNOX の
検出限界まで浄化することができる。また、図8に示す
ように固体電解質体を図7のような積層多層ユニット体
として配置し、固体電解質体に印加する電流電圧を調整
する電流制御装置を設ける。そして、エンジンの排気ガ
ス中のNOX 濃度をセンサで測定し、エンジンの回転数
から総NOX 量を求め、この半分をアンモニアに還元す
るに必要な固体電解質体への電流を電流制御装置で制御
することにより、固体電解質体の消費電力量を最小限と
することができる内燃機関の排気ガス浄化装置とするこ
とができる。
【0044】また、内燃機関からの排気ガス中の窒素酸
化物を除去する場合、第1工程において、たとえば、固
体電解質体を内燃機関の排気管の中央に配置して排気管
内を2等分するか、あるいは図7に示すように、固体電
解質体を積層多層ユニット体とし、固体電解質体の陰極
と接する排気ガス量と陽極と接する排気量とが同量とな
るようにする。それにより固体電解質体の陰極と接する
排気ガス中のNOX 量と、陽極と接する排気ガス中のN
OX 量とが同量となり効率よく浄化をおこなうことがで
きる。さらに、上記のように(図8)、排気ガスのNO
X 濃度をセンサで測定し、エンジンの回転数から総NO
X を求め、あるいはエンジン回転数およびスロット開度
とNOX 排出量との関係を予め求めておき、実際のエン
ジン回転数とスロットル開度とを測定することによりN
OX 排出量を求め、このNOX 量の半分をアンモニアに
還元するのに必要な固体電解質体電流を制御することに
より陰極で窒素酸化物が効率よくアンモニアに還元され
る構成の場合には、以下のような作用が生じる。
化物を除去する場合、第1工程において、たとえば、固
体電解質体を内燃機関の排気管の中央に配置して排気管
内を2等分するか、あるいは図7に示すように、固体電
解質体を積層多層ユニット体とし、固体電解質体の陰極
と接する排気ガス量と陽極と接する排気量とが同量とな
るようにする。それにより固体電解質体の陰極と接する
排気ガス中のNOX 量と、陽極と接する排気ガス中のN
OX 量とが同量となり効率よく浄化をおこなうことがで
きる。さらに、上記のように(図8)、排気ガスのNO
X 濃度をセンサで測定し、エンジンの回転数から総NO
X を求め、あるいはエンジン回転数およびスロット開度
とNOX 排出量との関係を予め求めておき、実際のエン
ジン回転数とスロットル開度とを測定することによりN
OX 排出量を求め、このNOX 量の半分をアンモニアに
還元するのに必要な固体電解質体電流を制御することに
より陰極で窒素酸化物が効率よくアンモニアに還元され
る構成の場合には、以下のような作用が生じる。
【0045】第1工程では被処理気体が二等分され、そ
の一方のNOx が固体電解質体の陰極でNH3 に還元さ
れ、他方のNOx は陽極で酸素が付加される。このた
め、第2工程に導入される気体は、陰極側からの気体中
のNH3 と陽極側からの気体中のNOx とはほぼ等モル
濃度となる。その結果、NOとNH3 とは、酸素存在下
で(1)式のようにモル比1:1で反応して高効率でN
Ox を無害の窒素と水に浄化できる。また上記の反応に
よりアンモニアの排出も阻止できる。。
の一方のNOx が固体電解質体の陰極でNH3 に還元さ
れ、他方のNOx は陽極で酸素が付加される。このた
め、第2工程に導入される気体は、陰極側からの気体中
のNH3 と陽極側からの気体中のNOx とはほぼ等モル
濃度となる。その結果、NOとNH3 とは、酸素存在下
で(1)式のようにモル比1:1で反応して高効率でN
Ox を無害の窒素と水に浄化できる。また上記の反応に
よりアンモニアの排出も阻止できる。。
【図1】本実施例の装置の端面模式図である。
【図2】本図は実施例1の水素イオン伝導性固体電解質
体の陰極のNO還元量と生成物の関係を示すグラフであ
る。
体の陰極のNO還元量と生成物の関係を示すグラフであ
る。
【図3】本図は実施例3の酸素イオン伝導性固体電解質
体の陰極のNO還元量と生成物の関係を示すグラフであ
る。
体の陰極のNO還元量と生成物の関係を示すグラフであ
る。
【図4】本図は水素イオン伝導性固体電解質体を用いた
場合の第1工程の説明模式図である。
場合の第1工程の説明模式図である。
【図5】本図は酸素イオン伝導性固体電解質体を用いた
場合の第1工程の説明模式図である。
場合の第1工程の説明模式図である。
【図6】本図は実施例1の電解電流とアンモニアの発生
量の関係を示すグラフである。
量の関係を示すグラフである。
【図7】本図は積層多層型固体電解質体電解装置の斜視
図である。
図である。
【図8】本図は排気ガス浄化装置に応用する場合の概略
説明図である。
説明図である。
【図9】本図は実施例3の電解電流とアンモニアの発生
量の関係を示すグラフである。
量の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 哲郎 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 森下 真也 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 水素イオン伝導性または/および酸素イ
オン伝導性の固体電解質体に間隔を隔てて一対の電極を
設け、該電極間に直流電圧を印加した状態で、水および
窒素酸化物を含有する被処理気体を該固体電解質体に接
触させ、気体中の水を電解して、陽極側では酸素を生成
し、陰極側では気体中の窒素酸化物を還元してアンモニ
アを生成する第1工程と、 該第1工程で陽極および陰極で生成した酸素およびアン
モニアを含む混合処理気体を触媒に接触させ窒素酸化物
を還元する第2工程とを有することを特徴とする窒素酸
化物の除去方法。 - 【請求項2】 水素イオン伝導性の固体電解質体は、2
00〜700℃の温度で水素イオン(H+ )伝導機能を
もつペロブスカイト型構造の酸化物である請求項1記載
の窒素酸化物の除去方法。 - 【請求項3】 水素イオン伝導性の固体電解質体は、S
rZrO3 、CaZrO3 、SrCeO3 、BaCeO
3 、あるいは前記の物質のZr、Ceの一部をIIIa族も
しくはIIIb族に属する3価の元素で置換した酸化物であ
る請求項2記載の窒素酸化物の除去方法。 - 【請求項4】 酸素イオン伝導性の固体電解質体は、2
00〜1000℃の温度で酸素イオン(O2-)伝導機能
をもつ酸化物である請求項1記載の窒素酸化物の除去方
法。 - 【請求項5】 酸素イオン伝導性の固体電解質体は、Z
rO2 もしくはCeO2 、これらの物質にIIIa族元素の
酸化物を0〜30モル%程度固溶させた酸化物、あるい
はBi系酸化物((Bi2 O3 )0.78(WO3 )0.22)
である請求項4記載の窒素酸化物の除去方法。 - 【請求項6】 水素イオンおよび酸素イオン伝導性の固
体電解質体は、BaCeO3 、あるいはこの物質のCe
の一部をIIIa族もしくはIIIb族に属する3価の元素で置
換した酸化物である請求項1記載の窒素酸化物の除去方
法。
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---|---|---|---|
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JP6-137393 | 1994-06-20 | ||
JP6269982A JPH0866621A (ja) | 1994-06-20 | 1994-11-02 | 窒素酸化物の除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0866621A true JPH0866621A (ja) | 1996-03-12 |
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