JP2007301206A - 飲料作成器 - Google Patents

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えみ子 久保
Hiroyuki Takizawa
広幸 滝澤
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Abstract

【課題】飲料抽出用ロートに対するお湯の滴下位置、滴下時、滴下量を変化させることにより、風味に富むおいしい飲料を抽出する。
【解決手段】本体10の上壁部16に設けたお湯注出口から流出するお湯を飲料抽出ロート76に注ぎ、この飲料抽出用ロート76で抽出された抽出液をこの飲料抽出ロート76の下方に設けた容器66に集める飲料作成器において、飲料抽出ロート76の上方にあって垂直な軸回りにこの飲料抽出ロート76に対して相対回転しお湯注出口から流出するお湯を飲料抽出ロート76に導くスキャッタ70と、スキャッタ70および飲料抽出ロート76の少なくとも一方を回転駆動する回転駆動部22と、を備え、スキャッタ70は内側が下方へ陥没しこの陥没した底面70Aから側壁70Bが立上がった略カップ状であり、複数のお湯の滴下孔が側壁70Bを含む互いに異なる高さに形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、コーヒー粉などを入れた飲料抽出用ロートにお湯を注ぎコーヒー液などの抽出液を抽出する飲料作成器に関するものである。
コーヒー粉を入れたコーヒーロートに高温のお湯を注いでコーヒーを抽出し、滴下したコーヒー液を集めるドリップ式、例えばペーパーフィルタを用いたドリップ式などのいわゆるレギュラーコーヒー用のコーヒーメーカーが公知である。
特開2005−143702 実開昭52−204528
特許文献1には、コーヒー抽出用ロートの上方にお湯を分散させて注ぐスキャッタを回転させることによってお湯を注ぐものが示されている。ここにスキャッタは水平かつ平坦な底面を持つ有底円筒状であり、この底面に多数の滴下孔を形成する一方、お湯はこのスキャッタの中央上方から注入するものである。
特許文献2には、一回転するスキャッタ(出湯ケース14)に環状の外周出湯部(16)と、この外周出湯部(16)で囲まれた中央出湯部(18)とを設けたものが示されている。ここに外周出湯部(16)の周方向の一部に中央出湯部(18)を膨出させ、給湯パイプ(揚湯管8)の注出口(開口端9)を外周出湯部(16)の上方に臨ませたものである。そしてスキャッタの回転中には外周出湯部(16)にお湯を注入して抽出用ロート(コーヒーバスケット11)の外周寄りにお湯を滴下する一方、スキャッタの回転終了時には注出口から中央出湯部(16)にお湯が注入されて抽出用ロートの中央付近にお湯を滴下するものである。
特許文献1に示されたものは、回転するスキャッタは平坦な底面からお湯を抽出用ロートに対して全面に平均的に散布するものであった。しかしお湯は飲料抽出ロートの全面に均等に散布するのが良いとは限らない。例えばコーヒーの場合は、最初中央にお湯を注ぎ、コーヒー粉を蒸らせてから外周に沿ってお湯を注ぐことがある。このように飲料によってお湯の注ぎ方を変えるのが望ましい場合がある。しかし特許文献1のものではこのような要求に対応できない。
特許文献2のものはスキャッタ(出湯ケース14)を1回転させるだけであり、お湯をためて抽出用ロートに対する滴下量を管理するものでもないから、抽出時のお湯の滴下位置や量をデリケートに変化させることができない。
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、飲料抽出用ロートに対するお湯の滴下位置や滴下時(タイミング)あるいは滴下量を変化させることにより、風味に富むおいしい飲料を抽出できるようにした飲料作成器を提供することを目的とする。
この発明によればこの目的は、本体の上壁部に設けたお湯注出口から流出するお湯を飲料抽出ロートに注ぎ、この飲料抽出用ロートで抽出された抽出液をこの飲料抽出ロートの下方に設けた容器に集める飲料作成器において、前記飲料抽出ロートの上方にあって垂直な軸回りにこの飲料抽出ロートに対して相対回転し前記お湯注出口から流出するお湯を前記飲料抽出ロートに導くスキャッタと、前記スキャッタおよび飲料抽出ロートの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動部と、を備え、前記スキャッタは内側が下方へ陥没しこの陥没した底面から側壁が立上がった略カップ状であり、複数のお湯の滴下孔が前記側壁を含む互いに異なる高さに形成されていることを特徴とする飲料作成器、により達成される。
スキャッタは内側が下方に陥没しその底面から側壁が立上がって周縁が高くなった略カップ状であり、複数のお湯の滴下孔が互いに異なる高さに形成されているので、このスキャッタの相対回転により時間差をもって異なる滴下孔からお湯は円を描きながら飲料抽出ロートに落ちることになる。また異なる滴下孔は高さが異なるので、スキャッタにたまるお湯の量によってお湯が出る滴下孔が変化する。このため滴下孔の高さや位置(回転中心からの距離)、あるいは滴下孔の孔径、スキャッタの相対回転速度、回転方向などを適切に設定することにより、飲料抽出ロートに対するお湯の滴下条件を変えることができ、風味に富むおいしい飲料の抽出が可能になる。
側壁に設ける滴下孔は、スキャッタの径方向外側に向かって開口しておくのが望ましい。この場合には、スキャッタを回転させることにより遠心力によってお湯を滴下孔から流出し易くなるからである。この滴下孔は外径方向に対し斜め下方を指向していてもよい。
複数の滴下孔のうち少なくとも1つは底面に設ければ、スキャッタに入るお湯は最後までロートに落とすことができる(請求項2)。側壁の異なる高さに滴下孔を設ければ、湯面の高さによりお湯が出る滴下孔が変化し(請求項3)、これらの滴下孔からスキャッタの相対回転中心までの距離を高さによって変えておけば、湯面変化によって滴下位置を変えることができる(請求項4)。すなわち高さの異なる滴下孔からは時間差をもってお湯を滴下できる。
側壁にパイプを接続し、このパイプの外端をお湯の滴下孔としてもよい(請求項5)。このようにパイプを用いることにより、お湯の湯面変化に関係なく任意の位置(相対回転中心から異なる距離の円上の位置)に滴下させることが可能になり、設計自由度が増える。複数のパイプは側壁の異なる高さに設ければ、設計自由度はさらに増える(請求項6)。これらの場合に、パイプの長さ(スキャッタの相対回転中心からの距離)を高さによって変えてもよい(請求項7)。
スキャッタの相対回転中心からお湯の滴下孔(パイプを持つ場合はパイプの外端)までの距離は、お湯の滴下孔の高さの増大(または減少)に対して順番に増大(または減少)させることができる(請求項8)。この場合はスキャッタの底付近からロートの中央付近に、スキャッタの上部からロートの周辺付近にそれぞれお湯を滴下することになり、最初ロートの中央付近にお湯を注ぎ、時間遅れをもってロート周辺付近に注ぐことができる。
パイプの外端である滴下孔は、下方に向けて開口させてもよい(請求項9)。すなわち開口を僅かに下方に傾けたり、パイプを下向きにほぼ直角に折曲する。この場合にはパイプ外端から落ちるお湯がロートの外側に散るのを防ぐことができる。滴下孔から落ちるお湯の量は、滴下孔の孔径を変えることによって変化させることができる(請求項10)。
スキャッタは略カップ状でお湯をためることができる形状であればよく、有底円筒状、上方が拡径した円錐状(あるいはロート状)、円錐面を階段状としたものなどであってもよい。また周方向の少なくとも一部を拡径して平面視で不規則な形状であってもよい(請求項11)。
スキャッタはロートに対して相対的に回転するものであればよく、スキャッタとロータの一方または両方を回転させることができる。ここに回転速度あるいは相対回転速度を抽出途中で変化させてもよい。スキャッタを回転させる場合には、その回転速度を変化させることにより、滴下孔から出る水滴に加わる遠心力を変化させ、ロートに対する滴下位置を変化させることができる(請求項12)。スキャッタの回転は正逆いずれか一定方向でもよいが、抽出途中で変更させてもよい(請求項13)。なおこの発明で抽出する飲料は、コーヒー、お茶、紅茶、など種々のものであってもよい。
この実施例はアイスコーヒーとホットコーヒーを選択的に作ることができるものであり、本発明はホットコーヒーの抽出モードで用いられる。図1は本発明の一実施例であるコーヒーメーカーのホットコーヒー抽出モードを示す側断面図、図2は同じくアイスコーヒー抽出モードを示す側断面図、図3はそのコーヒー抽出用ロートと抽出液タンクとの結合部を示す分解斜視図である。
図1、2において、符号10は本体であり、底部12と、仕切壁14と、上壁部16とを垂直な起立部18で結合したものである。上壁部16には減速モータ22が装填されている。この減速モータ22は減速歯車(図示せず)を内蔵し、出力軸である垂直な駆動軸24は低速で回転する。この駆動軸24にはチャック26によって後記お湯受け皿30を着脱可能に結合する。このチャック26は上壁部16の上面に臨む着脱釦28により開閉される。すなわちモータ22は平面視円形であり、このモータ22の上方を蓋状の着脱釦28が囲む。
この着脱釦28はコイルばねによって上向きに復帰する一方、着脱釦28を下向きに押すと、チャック26を開く(すなわちお湯受け皿30を開放する)ものである。
本体10の底部12の中には、電気ヒータ32が組込まれている。電気ヒータ32は後記水タンク42から水ホース34を介して導かれる水を加熱し高温の(沸騰した)お湯として起立部18内を通る湯パイプ38によって上壁部16に送る。この湯パイプ38の先端がお湯注出口となる。このお湯(熱湯)は上壁部16の下面に駆動軸24に隣接して設けた活性炭フィルタ40を通して前記お湯受け皿30に導かれる。
お湯受け皿30は側断面が略逆傘状であり、その上面には放射方向の多数のリブが形成されると共に、各リブの間にお湯の滴下孔30Aが形成されている。この滴下孔30Aの位置を適切に設定することにより、このお湯受け皿30に取付けられる後記スキャッタ70及びアイスコーヒー抽出用ロート50に対するお湯の滴下位置を変えることができる。
なおヒータ32は金属パイプに発熱体を巻き付けて略U字状に折曲したもので、その上面には円形の金属板が組付けられ、この金属板は底部12に設けた円形の開口部に下方から嵌め込まれている。この開口部に臨む金属板には後記するジャグ66が載せられ、ホットコーヒー抽出モードではこのジャグ66を保温する。
次に水タンク42を説明する。水タンク42は図1、2に示すように本体10の起立部18の外側面に装填される。すなわち、起立部18は平面視で略半円形であり、水タンク42は平断面が円柱の一部を縦割りにして円弧状の外側面が起立部18の外側面にほぼ滑らかに沿う形状となっている。
この水タンク42は、起立部18に設けた外側面に開く水タンク装填室44に装填される。この水タンク装填室44の底には平面視略台形の凹部44Aが形成される一方、水タンク42の底にはこの凹部44Aに上方からほぼ垂直に係入可能な凸部42Aが形成されている。また水タンク42の上面には内側(水タンク装填室44の奥側)に段部42Bが形成される一方、水タンク42の上面の外側は水タンク装填室44の外側に膨出している。
水タンク装填室44には、この水タンク42側の段部42Bの上方に一定寸法すなわち前記凹部44Aの深さより僅かに大きい寸法離れて対向する段部44Bが形成されている。このため水タンク42は図1、2の装填状態から上方へ引き上げると段部42Bが装填室44の段部44Bに下方から当接してその上方移動が制限される。この状態で水タンク42の上部を外側へ傾けるようにして段部42Bを段部44Bから解放すれば、底の凸部42Aを凹部44Aから脱出させつつ、水タンク42を斜上方へ引き上げることができる。なお水タンク42の平面視円弧状の外側面には、取手42Cが設けられている。
水タンク42の底の凸部42Aには、出水弁46が設けられている。この出水弁46はコイルばねにより常には下方へ移動して出水路を閉じる一方、水タンク42を水タンク装填室44に装填した状態では、凹部44Aに設けた突起44Cによって押し上げられ、出水路を開く。なお凸部42Aと凹部44Aとの対向面間は気密にシールされているため、水タンク42の水は凹部44A内を満たす量だけ流出し、凹部44Aの外へ流出することはない。
この凸部42Aと凹部44Aとで囲まれた小さい空隙の底には前記水ホース34がチェック弁48を介して接続されている。このため水タンク42の水が出水弁46,チェック弁48,水パイプ34を介してヒータ32に導かれ、ヒータ32で加熱されて沸騰すると湯パイプ38,フィルタ40を介してお湯受け皿30に流出する。この時チェック弁48があるため熱湯は水タンク42に逆流することはない。ヒータ32内の水位が下がると水タンク42から水が供給され、以上の動作を継続する。
次にアイスコーヒー抽出モードを図2、3に基づいて説明する。このモードではアイスコーヒー抽出用ロート50をお湯受け皿30に取付ける一方、仕切壁14には冷却器52を載置する。アイスコーヒー抽出用ロート50は、円形の上縁が外側に折り返され、その外周がお湯受け皿30に係合可能である。例えばロート50の上縁外周に鉤状に曲がった溝をその上端が上縁に開くように形成する一方、お湯受け皿30の外周部内面にこの鉤状の溝に係合する突起を形成し、鉤状の溝の上端部分を突起に係合させつつロート50をお湯受け皿30に対して上向きに押し込み、ロート50を僅かに回すことによって鉤状の溝の奥(水平部分)に突起を係合させる結合構造(以下鉤溝結合という。)とすることができる。
冷却器52は有底円筒状のコーヒー液タンク(コーヒー液収容部、本発明の抽出液タンクである)52Aと冷却タンク52Bとを垂直軸(同心軸)Aを中心にして同心に組合せたものであり、コーヒー液タンク52Aはアルミニウムなどの熱伝導性のよい金属製である。コーヒー液タンク52Aは図3に示すように、コーヒー抽出用ロート50に着脱可能に取付けられる。すなわち、コーヒー液タンク52Aの上縁付近には、一対の鉤溝形の切欠き53が形成される一方、コーヒー抽出用ロート50には一対の係合突起53Aが形成され、これら切欠き53と係合突起53Aが鉤溝結合によって係脱可能となる。
なおお湯受け皿30とコーヒー抽出用ロート50も鉤溝結合であるが、この鉤溝結合とコーヒー液タンク52Aをコーヒー抽出用ロート50に結合する鉤溝結合とは、結合方向が共に駆動軸24の回転方向である。すなわち図3では駆動軸24は上方から見て時計方向に回転し、係合突起53Aは同方向に回転して切欠き53の鉤状の溝の奥(水平部分)に係合すると共に、お湯受け皿30の突起もコーヒー抽出用ロート50の鉤状の溝の水平部分に係合する。このため駆動軸24の回転時に2つの鉤溝結合が共に外れることがない。
コーヒー液タンク52Aの外周面には複数の撹拌羽根54が突設されている。撹拌羽根54は金属製であり、伝熱性が良いものである。冷却タンク52Bには氷水などの冷却液が入れられ、コーヒー液タンク52Aはその下部をこの冷却液に沈めた状態で回転される。撹拌羽根54はこの冷却タンク52Bに入れた冷却液を攪拌すると共にコーヒー液の熱を冷却液に速やかに伝えてコーヒー液の冷却を促進する。
この冷却器52は、お湯受け皿30をアイスコーヒー抽出用ロート50に取付け、またこのアイスコーヒー抽出用ロート50にコーヒー液タンク52Aをそれぞれ取付けた状態でコーヒー液タンク52Aを冷却タンク52Bに上から押し下げて冷却液に沈み込ませ、この状態で全体を仕切壁14に載せる。そしてお湯受け皿30をチャック26により駆動軸24に結合する。この時冷却タンク52Bの底に設けた円形の座52C(図2)を仕切壁14に設けた円形の孔14Aに係合させて、冷却器52の位置を安定させる。52Dは冷却タンク52Bに設けた取っ手である。
この冷却器52の下方にはジャグ66が装填される。このジャグ66は底部12に取付けられたヒータ32に断熱マットを介して載せられる。
この状態すなわちアイスコーヒー抽出モードでモータ22が起動すれば、駆動軸24と共にお湯受け皿30、アイスコーヒー抽出用ロート50およびコーヒー液タンク52Aが一体に回転する。このロート50に予め紙フィルタおよびコーヒー粉(共に図示せず)をセットしておき、ヒータ32を発熱させてフィルタ40からお湯を注入すれば、お湯受け皿30でお湯は分散されてロート50に滴下され、抽出されたコーヒー液は冷却器52のコーヒー液タンク52Aに貯まる。冷却タンク52Bには予め氷水などの冷却液を入れておくので、抽出されたコーヒー液はコーヒー液タンク52Aで速やかに冷やされる。この時ロート50と共にコーヒー液タンク52Aも回転し、コーヒー液タンク52Aの攪拌羽根54が冷却液を撹拌するから、コーヒー液の冷却効果は非常に大きくなる。
コーヒー抽出が終り、冷却器52のコーヒー液タンク52Aに貯まったコーヒー液が氷水によって十分に冷却されたら、モータ22を停止させる。そしてチャック26を解放しお湯受け皿30、ロート50、コーヒー液タンク52Aを冷却タンク52Bと共に取出し、コーヒー液タンク52Aをロート50から取外して、冷えたコーヒー液をカップに移せばよい。
次にホットコーヒー抽出モードを図1を用いて説明する。このモードでは、お湯受け皿30にスキャッタ70を取付ける。すなわち前記アイスコーヒー抽出モードで用いたアイスコーヒー抽出用ロート50に代えて、スキャッタ70を取付ける。このスキャッタ70は、内側(中央側)が下方へ陥没しその底面70Aから側壁70Bが立上がって周縁が高くなった略カップ状であり、複数のお湯の滴下孔70C、70Dが互いに異なる高さに形成されている。すなわちスキャッタ70は略有底円筒状であってその上部は拡径してお湯受け皿30に係合可能であり、滴下孔70Cは底面70Aの回転中心軸A上にあって下向きに開口し、滴下孔70Dは側壁70Bにあって径方向外側に向かって開口している。
なお底面70Aの滴下孔70Cの孔径は、お湯受け皿30からスキャッタ70に入るお湯の流入量よりもこの滴下孔70Cからの流出量が少なくなるように設定される。このため抽出開始時にはスキャッタ70の湯面が上昇し、湯面が側壁70Bの滴下孔70Dの高さになると、お湯は両滴下孔70C、70Dから流出することになり、湯面の上昇速度は遅くなる。従って所定量のコーヒー抽出が終わるまでにスキャッタ70から溢れることがない。
スキャッタ70の下方にはホットコーヒー抽出用のロート76が保持される。すなわちこのロート76は略円錐状であり、本体10の仕切壁14に載置される。この時ロート76の底に設けた円形の座76Aを仕切壁14に設けた円形の孔14Aに係合させて、ロート76の位置を安定させる。
この結果スキャッタ70は、お湯を一時貯めてお湯の液面変化によりお湯の滴下位置を変化させ、ホットコーヒー抽出用ロート76にお湯を適切に分散させかつ滴下位置に時間差をもたせて滴下することができる。すなわち始めは滴下孔70Cからロート76の中心付近に多くお湯を注ぎ、コーヒー粉が適度に蒸された後で滴下孔70Dから外周寄りにもお湯が注がれて最適な抽出状態を創出することができ、香りが高く味の良いホットコーヒーを抽出できる。
次に制御部80を説明する。この制御部80は入力手段82により設定されるホット・アイスの種類と抽出する人数分(何杯分)とに基づいて、ヒータ32とモータ22とを制御する。入力手段82は、ホット(H)またはアイス(I)の別を入力するスイッチ82A、82Bと、何杯分か(抽出量)を入力するスイッチ82Cとを持つ。制御部80はスイッチ82A、82Bのいずれかのオン入力に基づいてホット・アイスの判別を行う。またスイッチ82Cのオン回数によって何杯分か(抽出量)を判別する。
制御部80は抽出量に応じてヒータ32の加熱時間を変更することにより、お湯の注入量を制御する。例えば1人分に対してはT0時間加熱する時は、2人分なら2T0、3人分なら3T0を加熱時間とする。制御部はホット・アイスの種類に対応してお湯の流出量を変えてもよい。例えばアイスで濃く抽出するのが望ましい時には、流出量を少なくするため、ホット抽出時よりも加熱時間を短くする。
制御部80はホットとアイスでお湯の流出速度を変えてもよい。例えばアイスでは濃く抽出するためにお湯の流出速度を遅くする。そのためにはヒータ32の温度をホット抽出時より低くすればよい。例えばヒータ温度を検出する温度センサ84を設け、制御部80はヒータ温度をフィードバック制御すればよい。
図4は他の実施例を示す側面図である。この実施例は、略円錐状のコーヒー抽出ロート(飲料抽出ロート)170をお湯受け皿30に保持しこれらを一体に回転可能にする一方、ロート170の底面170Aと斜面となった側壁170Bにそれぞれ滴下孔170C、170Dを形成したものである。
この実施例2によれば、斜面となった側壁170Bに径方向外側に向かって開く滴下孔170Dを設けたので、スキャッタ170の回転に伴う遠心力によってお湯が斜面(側壁)170Bに沿って滑らかに上昇し、滴下孔170Dからの滴下が円滑に行われる。なお図4においては前記図1と同一部分に同一符号を付したのでその説明は繰り返さない。
図5は他の実施例を示す側面図である。この実施例3のスキャッタ270は、底面270Aから立上がる側壁270Bを階段状に形成した略カップ状であり、底面270Aに滴下孔270Cを、また各段の立壁に外径方向に開く滴下孔270D、270Eをそれぞれ形成したものである。なお側壁270Bの各段は同心円状であって、上方の段程径が大きくなっている。
また上の段の滴下孔270Eは回転中心軸からの距離が大きくなるので、この滴下孔270Eから出るお湯はロート76の外側に落ちるおそれが生じる。そこでこの実施例3では、スキャッタ270の上縁から側壁270Bの外側を囲んで下方へのびるスカート状の筒部270Fを設けている。この筒部270Fは側壁270Bの滴下孔270D、Eから出るお湯が外側へ飛散するのを防いでロート76に導くものである。なおこの図5では前記図1と同一部分に同一符号を付したので、その説明は繰り返さない。
図6は他の実施例を示す側面図である。この実施例4のスキャッタ370は、円形の底面370Aと、ここから立上がる側壁370Bとで略有底円筒状を形成し、側壁370Bの上部を拡径させてお湯受け皿30に係止したものである。底面370Aの中央に滴下孔370Cを設け、側壁370Bの下部に径方向外側に向かって開く滴下孔370Dを設け、側壁370Bの上部には外径方向に突出するパイプ370Eを接続してこれらのパイプ370Eの外端をお湯の滴下孔370Fとしたものである。
ここにパイプ370Eの外端は直線的に外径方向に突出させて滴下孔を径方向外向きに開口させてもよい。しかしこの実施例4では、パイプ370Eの外端を略直角に下方へ折曲させ、滴下孔370Fを下向きに開口させた。このためパイプ370Eを通ったお湯が遠心力でロート76の外側に飛散するのを防いで、ロート76の中に導き易くなる。なおパイプ370Eに入ったお湯はスキャッタ370の回転と同速で回転することになり、遠心力がパイプ390E内のお湯を速やかに径方向外側(外径方向)へ送出することができるので、滴下孔370Fからのお湯の滴下を円滑に行うことができる。また図6においては図1と同一部分に同一符号を付したので、その説明は繰り返さない。
図7は他の実施例を示す側面図である。この実施例5はスキャッタ470を固定し、抽出ロート476を回転させるものである。すなわちスキャッタ470は本体410に設けた上段の仕切壁414Aに載置する一方、ロート476は下段の仕切壁414Bにスラスト軸受414Cを介して回転自在に保持された回転板414Dに保持されている。このロート476の外周には歯車476Aが形成され、ここにモータ476Bによって回転駆動される小歯車476Cが噛合している。従ってモータ476Bによってロート476は回転する。
スキャッタ470は円形の底面470Aから上方に向かって立上がる円筒状の側壁470Bと、この側壁470Bの上縁から外側下方に折り返された外筒470Cとを備える。外筒470Cの下縁が上段の仕切壁414Aに載置されている。底面470Aの中央には滴下孔470Dが形成され、側壁470Bには異なる高さに径方向外側に向かって他の滴下孔470E、470Fが形成されている。
これらの実施例によれば、本体410の上壁部416からお湯がスキャッタ470に入り、お湯は最初の所定時間は中央の滴下孔470Dからロート476の中央付近に落ちる。スキャッタ470内のお湯の湯面が上昇すると、湯面の高さ上昇に応じて順次滴下孔470E、470Fからお湯が出始める。このお湯は外筒470Cの内面に当たって落下し、ロート476の外周寄りの位置に落ちる。ロート476は回転しているので、滴下孔470E、Fから落下するお湯は、ロート476に対して相対的に円を描きながら落ちることになる。このロート476で抽出された飲料(コーヒーなど)はジャグ66に落下する。
本発明の一実施例であるコーヒーメーカーのホットコーヒー抽出モードを示す側断面図 同じくアイスコーヒー抽出モードを示す側断面図 同じく抽出用ロートと抽出液タンクの結合部を示す分解斜視図 他の実施例を示す側断面図 他の実施例を示す側断面図 他の実施例を示す側断面図 他の実施例を示す側断面図
符号の説明
10、410 本体
14、414A、414B 仕切壁
16、416 上壁部
22、476B モータ(回転駆動部)
24 駆動軸
26 チャック
30 お湯受け皿
32 ヒータ
38 湯パイプ
40 フィルタ
42 水タンク
66 ジャグ
A 駆動軸の回転中心軸(スキャッタの中心線)
70、170、270、370、470 スキャッタ
70A、170A、270A、370A、470A 底面
70B、170B、270B、370B、470B 側壁
70C、70D、170C、170D、270C、270D、270E、370C、370D、370F、470D、470E、470F 滴下孔
370E パイプ
76、476 ホットコーヒー抽出ロート(飲料抽出ロート)

Claims (13)

  1. 本体の上壁部に設けたお湯注出口から流出するお湯を飲料抽出ロートに注ぎ、この飲料抽出用ロートで抽出された抽出液をこの飲料抽出ロートの下方に設けた容器に集める飲料作成器において、
    前記飲料抽出ロートの上方にあって垂直な軸回りにこの飲料抽出ロートに対して相対回転し前記お湯注出口から流出するお湯を前記飲料抽出ロートに導くスキャッタと、
    前記スキャッタおよび飲料抽出ロートの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動部と、
    を備え、前記スキャッタは内側が下方へ陥没しこの陥没した底面から側壁が立上がった略カップ状であり、複数のお湯の滴下孔が前記側壁を含む互いに異なる高さに形成されていることを特徴とする飲料作成器。
  2. スキャッタの底面と側壁とにお湯の滴下孔が形成されている請求項1の飲料作成器。
  3. スキャッタの側壁の高さが異なる位置にお湯の滴下孔が形成されている請求項1または請求項2の飲料作成器。
  4. スキャッタの側壁に形成した高さが異なる複数のお湯の滴下孔は、スキャッタの相対回転中心からの距離が異なる請求項3の飲料作成器。
  5. 側壁に外径方向に突出するパイプが接続され、このパイプの外端をお湯の滴下孔とした請求項1〜4のいずれかの飲料作成器。
  6. 側壁の異なる高さに外径方向に突出するパイプが接続され、これらのパイプの外端をお湯の滴下孔とした請求項1〜4のいずれかの飲料作成器。
  7. スキャッタの相対回転中心から高さが異なるパイプの外端までの距離が異なる請求項6の飲料作成器。
  8. スキャッタの相対回転中心からお湯の滴下孔までの距離は、お湯の滴下孔の高さの増大に対して順次増大または減少している請求項3〜7のいずれかの飲料作成器。
  9. パイプの外端は下方を指向して開口している請求項5〜7の飲料作成器。
  10. お湯の滴下孔はその孔径が高さによって異なる請求項3〜9のいずれかの飲料作成器。
  11. スキャッタはその周方向の少なくとも一部が拡径している請求項1〜10のいずれかの飲料作成器。
  12. スキャッタが回転し、その回転速度の変化によって飲料抽出ロートに対するお湯の滴下位置を変化させる請求項1〜11のいずれかの飲料作成器。
  13. スキャッタの回転方向が変更可能である請求項1〜12のいずれかの飲料作成器。
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