JP2007301197A - 使い捨て吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結部材の吸収性物品本体の連続体への付与工程の簡略化が図れる使い捨て吸収性物品の製造方法を提供する。
【解決手段】再締結用の締結シート材3が使い捨て吸収性物品の縦方向に連なってなるシート材連続体61が、吸収性物品の本体部を構成するための材料が吸収性物品の横方向に連なってなる連続体51の搬送方向F1と交差する(より好ましくは直交する)搬送方向F4から付与処理部56,57に導入される。そして、導入された締結シート連続体61は、単位長さごとに分断され、前部連続体51に付与される。
【選択図】図9

Description

本発明は、再締結のための締結部材が設けられた使い捨て吸収性物品の製造方法に関する。
従来技術としては、下記特許文献1に記載のものがある。この従来技術では、吸収性物品本体を構成する材料が吸収性物品を基準として横方向に連続的に連なってなる第1連続体と、締結部材を構成するための材料が吸収性物品を基準として縦方向に連なってなる第2連続体とが、それらの長手方向に沿った搬送方向に略平行に搬送されるようになっている。そして、第2連続体が単位長さごとに分断されて形成された締結部材が、回転器を備えた転写ドラムによって、前記搬送方向と略垂直な軸周りに90度回転されて、第1連続体に付与されるようになっている。
特表2005−526530号公報
しかしながら、上述の従来技術では、締結部材を第1連続体に転写する際に、締結部材を90度回転さながら転写を行う必要があるため、付与工程が複雑化するという問題がある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、締結部材の吸収性物品本体の連続体への付与工程の簡略化が図れる使い捨て吸収性物品の製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、吸収性物品本体の前側又は背側に再締結のための締結部材が付与されている使い捨て吸収性物品の製造方法であって、前記吸収性物品本体を構成するための材料が前記吸収性物品を基準として横方向に連続的に連なってなる第1連続体をその長手方向に沿った第1搬送方向に搬送しつつ、前記第1連続体に前記締結部材を付与する締結部材付与工程と、前記第1連続体を製品単位ごとに分断する製品分断工程とを備え、前記締結部材付与工程は、前記締結部材を構成するための材料が前記吸収性物品を基準として縦方向に連続的に連なってなる第2連続体を、前記第1搬送方向と交差する第2搬送方向に搬送しつつ、単位長さごとに分断し、前記締結部材を得る工程と、分断によって得られて前記締結部材を前記第1連続体に付与する工程とを備える。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記締結部材付与工程では、前記締結部材を前記第1連続体に付与するときに、前記締結部材と前記第1連続体とを押圧する。
また、請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の発明に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記締結部材は、前記吸収性物品本体の左右に付与される左右一対の締結シート材を備える。
請求項1に記載の発明によれば、締結部材を構成するための材料が吸収性物品を基準として縦方向に連続的に連なってなる第2連続体を、第1連続体が搬送される第1搬送方向と交差する第2搬送方向に搬送しつつ、単位長さごとに分断し、それによって得られた締結部材を第1連続体に付与する。それ故、締結部材を第1連続体に付与する際に締結部材をその搬送方向と垂直な軸回り90度回転させる必要がなく、締結部材の第1連続体への付与工程の簡略化が図れる。
請求項2に記載の発明によれば、締結部材を第1連続体に付与するときに、締結部材と第1連続体とを押圧するため、締結部材と第1連続体とを確実に接合することができ、その結果、吸収性物品の使用中に締結部材が外れてしまうようなことを防止でき、製品の信頼性を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、締結部材が左右一対の締結シート材を備えているため、左右の両側で再締結が可能な吸収性物品を製造できる。
<使い捨て吸収性物品の構成>
まず、本実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法について説明する前に、その製造方法が適用される使い捨て吸収性物品(以下、単に「吸収性物品」という)の構成について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法が適用される吸収性物品の斜視図であり、図2は図1の吸収性物品において前部左側の破断部を破断して展開した状態を示す斜視図であり、図3は図1の吸収性物品において左右のサイド接合部を展開した状態を示す図であり、図4は図3のA−A断面図であり、図5は図3のB−B断面図である。なお、本明細書において前後左右、というときは着用者を基準としており、例えば、その着用者の左手側を左、右手側を右と呼んでいる。また、吸収性物品1の縦方向Y(図3参照)とは吸収性物品1の上下又は前後方向に対応した方向をいい、吸収性物品1の横方向X(図3参照)とは吸収性物品1の左右方向に対応した方向をいう。
この吸収性物品1は、図1ないし図5に示すように、吸収性物品本体2と、その吸収性物品本体2に設けられる再締結のための締結部材である左右一対の締結シート3L,3Rとを備えている。吸収性物品本体2は、吸収性物品本体2の外側に設けられる外装材11と、吸収性物品本体2の股部に対応する位置に配置され、外装材11の肌面側に接合される吸収性本体12とを備えている。
外装材11は、着用者の前腹部にあてがわれる前部13と、着用者の後背部にあてがわれる背部14とを備えている。なお、ここでは外装材11の前部13と背部14とが別体で構成された例について示したが、前部13と背部14とが連続的に連なって一体で構成されていてもよい。
前部13の左右の縁部13aと背部14の左右の縁部14aとは、互いに向き合った状態で所定の接合手段により接合され、これによって左右のサイド接合部15が形成されている。このため、この吸収性物品1は、ウエスト用開口部16と、左右の脚用開口部17L,17Rを有するパンツ型の構成を有している。サイド接合部15の接合手段としては、超音波溶着、加熱溶着、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)による接着等のいずれか一つ又はそれの複数の組み合わせ等により行われる。
前部13における横方向Xの中心から左右にずれた部分には、その前部13を破断するための破断部18L,18Rがそれぞれ設けられている。破断部18L,18Rは、ミシン目等からなっており、工場出荷時は破断部18L,18Rはつながった状態となっている。そして、ユーザがこの破断部18L,18Rを破断することにより、前部13を破断部18L,18Rの位置で分断し、吸収性物品1を展開できるようになっている。このため、例えば、破断部18L,18Rがつながっている状態では、脚用開口部17L,17Rに脚を通してこの吸収性物品1をはくようにして使用することができる(すなわち、パンツ型の使い捨ておむつとして使用することができる)。また、破断部18L,18Rを切り離した状態では、例えば、この吸収性物品1を着用者の臀部にあてがい、おむつのようにして装着することができる(すなわち、再締結可能なテープ型の使い捨ておむつとして使用することができる)。
吸収性本体12の前部13と対向する前側部分12aは、前部13の破断部18L,18Rの間の中間領域13Bにおける肌側表面に、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等の接合手段を用いて接合されている。また、吸収性本体13の背部14と対向する背側部分12cは、背部14の肌側部分に接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等の接合手段を用いて接合されている。
また、吸収性本体12の前側部分12aの横方向Xの幅W1は、破断部18L,18Rの間隔D1よりも大きく設定され、前側部分12aの左右の縁部12dが破断部18L,18Rを超えて横方向X外方に大きく張り出している。これによって、前側部分12aには、破断部18L,18Rよりも横方向X内方に位置し、前部13と接着剤等により接合される接合領域12Aと、その接合領域12Aの左右両側に位置する張出領域12Bとが形成されている。
左右の締結シート材3L,3Rは、不織布等により形成される略シート状の基材シート21と、その基材シート21の自由端側に付与された第1付着部22とを備えて構成されている。その第1付着部22は、吸収性物品本体2の前部13の外面に設けられた第2付着部23に着脱自在に付着するようになっている。第2付着部23は、前部13の破断部18L,18R間に位置する部分の外面側に設けられている。第1付着部22及び第2付着部23は、互いに再付着可能な構成であれば任意の構成を採用することができる。例えば、第1付着部22と第2付着部23とが機械的係合により再締結する面ファスナーを構成するようにしてもよい。例えば、第1付着部22にフック材を用い、第2付着部23にそのフック材が係合するループ材を用いることができる。この場合、シート状のループ材を前部13に貼着することにより第2付着部23を形成するようにしてもよいし、あるいは、前部23の外面を構成する不織布等の表面そのものを第2付着部23として利用してもよい。ここでは、代表例として第1付着部22にフック材、第2付着部23にループ材が用いられている。このように吸収性物品1の外面に設けられる第2付着部23をループ材とすることにより、第2付着部23が不所望に着用者の衣服や寝具に係合してしまったり、製造途中の製造装置に引っ掛かってしまうなどのトラブルを防止できる。
面ファスナーを構成するフック材としては、錨形、鉤形、きのこ形等の複数のフック部を有するポリオレフィン製のフック材を用いることができる。ループ材としては、織布、編み布、不織布等のフック材と係合しうるループ材であれば任意のものが利用できる。
他の具体例として、第1付着部22にループ材を用い、第2付着部23にフック材を用いるようにしてもよい。また、第1付着部22に粘着シートを用い、その粘着シートが第2付着部23に着脱自在に付着するようにしてもよい。
締結シート材3L,3Rの基材シート21は、本体部21aと、その本体部21aから上下に二股に分かれて基材シート21の自由端側に延設された2つの舌片部21bとを有している。この基材シート21は縦方向Yに沿った折り畳み線C1で二つ折りにされた状態で、本体部21aの前部13と対向している部分が、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等の接合手段により前部13の肌面側に接合されている。この前部13における基材シート21が接合される接合領域13A(図1参照)は、左右の破断部18L,18Rの横方向X外方に設定されている。また、二つ折りにされた状態において、2つの舌片部21bが設けられた基材シート21の自由端側の部分が横方向X外方側に折り返されている。第1付着部22は、その二つ折りされた基材シート21の間に位置するように、基材シート21の横方向X外方に折り返された折り畳み部分(ここでは、2つの舌片部21b)に付与されている。
そして、このような締結シート材3L,3Rは、前部13の破断部18L,18Rを破断したときに、締結シート材3L,3Rの折り返した部分を図2の矢印E1で示すように展開できるようになっている。そして、その展開した締結シート材3L,3Rの第1付着部22を前部13の第2付着部23に付着させることにより、この吸収性物品1をおむつのようして着用者にあてがって装着することができるようになっている。これによって、締結シート材3L,3Rを着脱することにより、後述する吸収体41の汚れを確認したり、締結シート材3L,3Rの第2付着部23への付着位置を調節して吸収性物品1を着用者の体型にフィットさせることができる。また、締結シート材3L,3Rを左右に備えているため、左右の両側で再締結が可能な吸収性物品1を構成できる。
また、吸収性本体12の前側部分12aの横幅W1は、二つ折りされた状態で前部13に接合されている左右の締結シート材3L,3Rの横方向Xの外縁部間の間隔D2よりも大きく設定されている。そして、この状態で、締結シート材3L,3Rは吸収性本体12の前側部分12aによって完全に覆われるようにして、吸収性本体12と前部13との間に配置されている。
このように、破断部18L,18Rが破断されていない状態では、締結シート材3L,3Rが前部13の肌面側に備えられているため、締結シート材3L,3Rが着用者の衣服や寝具に付着してしまう等の不都合を防止できる。また、締結シート材3L,3Rの基材シート21が第1付着部22を内側に挟み込むようにして二つ折りにされているため、第1付着部22が不所望に他の部材に付着してしまう等の不都合を防止できる。また、締結シート材3L,3Rが吸収性本体12によって完全に覆われた状態で、吸収性本体12と前部13との間に配置されているため、締結シート材3L,3Rが着用者の肌に接触することがなく、着用者の肌にダメージを与えることがないとともに、製造途中の製造装置等に締結シート材3L,3Rが引っ掛かる等のトラブルも抑制できる。また、吸収性本体12を幅広の構成とすることにより、大型の吸収体41を備えることができ、排泄物の吸収容量の向上や漏れ防止性能の向上が図れる。
また、吸収性本体12の前側部分12aにおける破断部18L,18Rの横方向X外方に位置する左右の張出領域12Bには、前部13側を向いた面に付着部材24が接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等の接合手段により接合されている。この付着部材24は、吸収性本体12の前側部分12aにおける張出領域12Bを前部13側に付着させるためのものであり、例えばフック材により構成されている。この付着部材24が前部13の肌面側表面又は締結シート材3L,3Rの基材シート21に係合等して付着することにより、吸収性本体12の張出領域12Bが前部13側に付着するようになっている。これよって、破断部18L,18Rが不所望に破断したりしないように補強する効果が得られる。また、吸収性本体12の張出領域12Bを安定させることができるため、吸収性物品1を上げ下げするときなどに、吸収性本体12の前側部分12aの左右の縁部12dがめくれたり、折れ曲がったりするのを防止できる。また、製造工程において、吸収性本体12の前側部分12aの横方向X端部がめくれて、締結シート材3L,3Rが製造装置に引っ掛かったり、吸収性本体12が折れ曲がったりするのを防止できる。
前部13の上縁部には、左右の破断部18L,18Rが形成される破断部形成領域13B、及び左右の締結シート材3L,3Rが接合される接合領域13Aを除いて、その上縁部に沿ってウエスト用弾性部材26が伸張された状態で付与されている。また、背部14の上縁部には、その上縁部に沿ってウエスト用弾性部材27が伸張された状態で付与されている。そして、これらのウエスト用弾性部材26,27の収縮力によって、前部13及び背部14の上縁部が着用者のウエストにフィットし、尿等の排泄物の漏れが防止される。
また、前部13及び脚用開口部17L,17Rを形成する縁部には、その縁部に沿って脚用弾性部材28,29が伸張された状態で付与されている。そして、これらの脚用弾性部材28,29の収縮力によって、前部13及び脚用開口部17L,17Rを形成する縁部が着用者の脚周りにフィットし、尿等の排泄物の漏れが防止される。特に、脚用弾性部材29の作用により、背部14の脚用開口部17L,17Rを形成する縁部が着用者の臀部にしっかりとフィットするようになっている。
さらに、前部13における着用者の胴周りに位置する部分(前部13の縦方向Yの中間部)には、左右の破断部形成領域13B、左右の接合領域13A及び第2付着部23が設けられる中間領域13Cを除いて、横方向Xに沿ってボディ用弾性部材30が伸張された状態で付与されている。また、背部14における着用者の胴周りに位置する部分(背部14の縦方向Yの中間部)には、吸収性本体12が接合される接合領域14A(図6(c)参照)を除いて、横方向Xに沿ってボディ用弾性部材31が伸張された状態で付与されている。そして、これらのボディ用弾性部材30,31の収縮力によって、前部13及び背部14の縦方向Yの中間部を着用者の胴周りにフィットさせることができる。
ここで、図1及び図2では図面上描かれていないが、前部13の締結シート材3L,3Rが接合される接合領域13Aにも弾性部材26,28,30は弱化処理された状態で存在しいるとともに、中間領域13Cにも弾性部材28,30が弱化処理された状態で存在している。さらに、背部14の接合領域14Aにも弾性部材29,31が弱化処理された状態で存在している。これらの弱化処理については、後の製造方法についての記載中で詳述する。
このように、接合領域13Aに位置する弾性部材26,27,30が弱化されているため、締結シート材3L,3Rにシワや歪みが生じるのが防止され、締結シート材3L,3Rの機能が損なわれるのが防止できるようになっている。
また、前部13に設けられる弾性部材26,28,30が、その切断端26a,28a,30a(図5、図6(a)参照)が破断部18L,18Rから離間するように切断されている。より詳細には、例えば、破断部18L,18Rが、縦方向Yに沿って断続的にシート材36,37に設けられた複数の細長い切断部と、その各切断部間に設けられた複数の接続部とからなっている場合、弾性部材26,28,30の切断端26a,28a,30aは、その接続部から横方向Yに離間している。
このように弾性部材26,28,30が、その切断端26a,28a,30aが破断部18L,18Rから離間するように切断されているため、破断部18L,18Rを破断するときに弾性部材26,28,30が障害となることがなく、破断部18L,18Rを容易に破断することができる。
ここで、弾性部材26,28,30の切断端26a,28a,30aを破断部18L,18Rから離間させるのは、切断時の弾性部材26,28,30の収縮を利用するのが好ましい。例えば、破断部18L,18Rの近傍において、弾性部材26,28,30とそれを挟込む後述のシート材36,37との接合力を弱く設定しておく、あるいは弾性部材26,28,30の接合を行わないようにしておくとよい。そうしておけば、弾性部材26,28,30を破断部18L,18Rを形成する位置又はその近傍で切断すると、弾性部材26,28,30が収縮して、その切断端26a,28a,30aが破断部18L,18Rから後退して離間する。より具体的には、例えば、弾性部材26,28,30を接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)によってシート材36,37に接合する場合、破断部18L,18Rの近傍において、接着剤を塗布しない、あるいはその塗布量や塗布面積を下げておくのがよい。
次に、この吸収性物品1の各部のより詳細な説明を行う。
前部13は、不織布等からなる2枚のシート材36,37の間に、弾性部材26,28,30を挟み込んで構成されている。シート材36,37同士の接合及び弾性部材26,28,30のシート材36,37への接合は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)、熱溶着、超音波溶着等の接合手段を用いて行われる。また、背部14も、不織布等からなる2枚のシート材38,39の間に、弾性部材27,29,31を挟み込んで構成されている。シート材38,39同士の接合及び弾性部材27,29,31のシート材38,39への接合は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)、熱溶着、超音波溶着等の接合手段を用いて行われる。
吸収性本体12は、図3及び図4に示すように、着用者の排泄物を吸収する吸収体41が備えられた本体部42と、左右の起立部43と備えて構成されている。本体部42は、吸収体41を撥水性又は不透液性のバックシート44と透液性のトップシート45とによって挟み込んで構成されている。このため、着用者の排泄物は、トップシート45を介して吸収体41に吸収されて保持されるようになっている。また、バックシート44を撥水性又は不透液性とすることにより、吸収体41中の排泄物が外側に漏れるのが防止されるようになっている。
起立部43は、バックシート44及びトップシート45の左右両側の縁部が重ね合わされた状態で互いに接合されて本体部41の肌面側に折り返されることにより形成されている。バックシート44とトップシート45との接合、及び吸収体41のバックシート44又はトップシート45への接合は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等の接合手段により行われる。
より詳細には、起立部43の自由端部では、バックシート44の左右の外縁部が略袋状に内側に折り返され、バックシート44中に包み込まれるようにして起立用弾性部材46がその自由端部に沿って伸張された状態で付与されている。そして、この起立用弾性部材46の収縮力によって、起立部43が着用者の肌面側に立ち上がり、肌面にフィットするようになっている。そして、この起立部43により、着用者の排泄物のうち、トップシート45を介して吸収体41に吸収しきれなかったものが横方向X外方に漏れるのが防止されるようになっている。なお、起立部43の前側端部及び背側端部は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等の接合手段により本体部42に接合されており、起立部43の長手方向の中間部が起立するようになっている。
ここで、吸収性本体12と背部14との接合形態について補足説明する。吸収性本体12の外側面(バックシート44)における主に吸収体41が設けられる領域を、背部14の肌面側に接合し、吸収体41よりも外側の領域については背部14と接合しないようにするのが望ましい。これによって、吸収性本体12の吸収体41よりも外側の領域が自由になり、起立部43が起立しやすくなる。
また、図3等に示す構成では、前側部分12aに位置する吸収体41の横方向Xの幅は左右の破断部18L,18R間の間隔D1よりも大きくしているが、吸収体41のこの部分の幅を間隔D1よりも小さくしても構わない。
次に、この吸収性物品1の各部の材料について説明する。
前部13及び背部14の外側のシート材36,38としては、撥水性の合成繊維不織布や液体不透過性のプラスチックフィルム等のシート材料が好適に使用され、中でも目付10〜30g/m2のポリプロピレン製スパンボンド不織布が好ましい。
弾性部材26〜31,46としては、通常の使い捨て吸収性物品に用いられる弾性伸縮材料(例えば、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、伸張された状態でシート材間に挟み込まれている。好ましくは、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸を倍率1.1〜5.0倍に伸張した状態でシート材間に挟み込むのがよい。
ホットメルト接着剤を用いて弾性部材26〜31,46をシート材に接合する場合には、弾性部材26〜31,46にホットメルト接着剤を直接塗布する方法、シート材に直接又は間接的にホットメルト接着剤を塗布する方法から適宜選択した方法により、ホットメルト接着剤の塗布を行う。弾性部材26〜31,46に直接塗布する場合には、1本の弾性部材26〜31,46当たり、0.01〜1.0g/mの量を塗布するのが望ましい。また、シート材に直接塗布(コーター塗工)する場合には、10〜40g/m2の量を塗布するのが望ましい。また、シート材に間接塗布(スパイラル塗工、カーテン塗工、ジグザグ塗工)する場合には、1〜10g/m2の量を塗布するのが望ましい。使用するホットメルト接着剤としては、スチレン系ブロックポリマーをベースポリマーとして含むゴム系ホットメルト接着剤、エチレン・プロピレンコポリマー等のアモルファスポリアルファオレフィン(APAO)等の通常のオレフィンをベースポリマーとして含むオレフィン系ホットメルト接着剤、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)又はポリエステルをベースポリマーとして含むものを用いてもよいが、弾性部材26〜31をしっかりと接合する目的からゴム系ホットメルト接着剤を用いるのが好ましい。
吸収性本体12のバックシート44としては、撥水性の合成繊維不織布や不透液性のプラスチックフィルムやそれらの複合材料等のシート材が好適に使用され、中でも目付10〜40g/m2のポリエチレン製の透湿性プラスチックフィルムが好ましい。
トップシート45としては、透液性の合成繊維不織布や複数の孔が設けられたプラスチックフィルム等のシート材が好適に使用され、中でも目付10〜30g/m2のポリオレフィン製のエアースルー不織布が好ましい。
吸収体41としては、主に粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維の集合体をティッシュペーパ又は不織布等の透液性のシート材で包み込んで成形したものが用いられる。排泄物の処理能力を高めるために高吸水性樹脂粉末を前記集合体に混ぜてもよい。その高吸水性樹脂粉末は、ポリアクリル酸等を主原料とする粉末状の高分子樹脂である。本実施形態が適用される吸収体41は、高吸水性樹脂粉末を20重量%以上含むものであることが望ましいが、より好ましくは20〜80重量%含むものがよい。さらに好ましくは20〜60重量%含むものがよい。20重量%未満であると、高吸水性樹脂粉末が少なく吸収体41からの逆戻りが増大してしまう。また、80重量%よりも多いと、吸収体41が堅くなってしまう。
締結シート材3L,3Rのシート基材21としては、合成樹脂製のフィルムや合成繊維不織布等のシート材料が適宜利用できる。中でも、目付30〜100g/m2のポリオレフィン製もしくはポリエステル製のスパンボンド不織布が好ましい。
<使い捨て吸収性物品の製造方法>
以下では、図6(a)〜図6(c)及び図7(a)、図7(b)等を参照して、本実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法について説明する。
この製造方法は、
(S01) 前部連続体形成工程
(S02) 前部弾性部材切断工程
(S03) 前部弾性部材弱化処理工程
(S04) 締結部材付与工程
(S05) 破断部形成工程
(S06) 背部連続体形成工程
(S07) 背部弾性部材弱化処理工程
(S08) 吸収性本体付与工程
(S09) 脚周り成形工程
(S10) 二つ折り工程
(S11) サイド接合工程
(S12) 製品分断工程
を備えている。前記工程はおおよそその記載順序に従って処理されてゆくが、工程S01〜S05と工程S06,S07との関係については、工程S01〜S05と工程S06,S07とを同時並行で行うようにしてもよく、あるいは工程S01〜S05を工程S06,S07の前又は後に行ってもよい。また、破断部形成工程S05は、工程S02〜S04の前で行ってもよく、あるいは工程S02〜S04のいずれかの間で行うようにしてもよい。
工程S01〜S05では、図6(a)及び図6(b)に示すように、前部13を構成するための前部連続体51等をその長手方向に沿った搬送方向F1に搬送しつつ、加工処理が行われる。前部連続体形成工程S01では、前部13を構成するための前部連続体51が形成される。この前部連続体51は、前部13を構成するための材料が吸収性物品1を基準として横方向Xに連続的に連なってなるものであり、シート材36,37の連続体の間に、弾性部材26,28,30を構成するための弾性部材26A,28A,30Aが連続的に連なった状態で挟み込まれて構成されている。なお、本発明に係る第1連続体には前部連続体51が相当している。また、この前部連続体51の搬送方向F1は後述するセ背部連続体52の搬送方向F2、及び後述する前部連続体51と背部連続体52とを並列搬送する際の搬送方向F3と略平行に設定されている。
ここで、本実施形態では、前部13と背部14を別体に構成するため、前部13を構成するための前部連続体51と背部14を構成するための後述する背部連続体52とが別体の構成となっているが、前部13と背部14とが一体に構成される場合には、前部連続体51と背部連続体52とは一体に構成されることとなる。
また、本実施形態に係る製造方法が適用される吸収性物品1では、破断部18L,18R、締結シート材3L,3R及び第2付着部23が吸収性物品1の前側に設けられる構成であるため、前部連続体51が本発明に係る第1連続体に相当することとなっている。しかし、破断部18L,18R、締結シート材3L,3R及び第2付着部23が吸収性物品1の背側に設けられる構成としてもよい。その場合には、破断部18L,18R、締結シート材3L,3R及び第2付着部23を背部連続体52に設けることとなるため、背部連続体52が本発明に係る第1連続体に相当することとなる。
続く前部弾性部材切断工程S02において、前部連続体51中に挟み込まれている弾性部材26A,28A,30Aが、吸収性物品1の破断部18L,18Rを形成すべき破断部形成領域13Bにてカッターの刃により切断される。弾性部材26A,28A,30Aは切断されたときに、その収縮力によりその切断端部が切断箇所から後退するようになっているため、破断部形成領域13Bには弾性部材26A,28A,30Aが存在しない状態となる。このように、弾性部材26A,28A,30Aを前部連続体51に連続的に付与した後で、弾性部材26A,28A,30Aの切断端26a,28a,30aが破断部18L,18Rから離間するように弾性部材26A,28A,30Aを切断する構成であるため、弾性部材26A,28A,30Aの付与を容易に行いつつ、破断部18L,18Rに弾性部材26A,28A,30Aが存在しない構成を容易に実現できる。
また、弾性部材26A,28A,30Aの接合に用いる接合手段(接着剤等)の硬化にある程度の時間を要する等の要因により、弾性部材26A,28A,30Aがシート材36,37間に挟み込まれてから時間が経過していない段階ほど、切断時の収縮による弾性部材26A,28A,30Aの移動量が大きい傾向にある。このため、前部連続体51の形成後のすぐ後の段階で弾性部材26A,28A,30Aの切断を行うことにより、弾性部材26A,28A,30Aの収縮を利用して切断端26a,28a,30aを破断部18L,18Rから確実かつ容易に離間させることができる。
続く前部弾性部材弱化処理工程S03では、前部連続体51の締結部材接合領域13Aに対応する部分に対して、その部分に挟み込まれている弾性部材26A,28A,30Aに対する弱化処理が行われる。また、前部連続体51の中間領域13Cに対応する部分に対しても、その部分に挟み込まれる弾性部材28A,30Aに対する弱化処理が行われる。この弱化処理は、弾性部材26A,28A,30Aの収縮力を弱化させる又は実質的に消失させる処理であり、例えば弾性部材26A,28A,30Aを1箇所又は複数箇所で切断することにより行われる。その切断処理は、ロータリーダイカッターによる切断、加熱や超音波を用いた溶断などが用いられる。
このように接合領域13Aに設けられた弾性部材26A,28A,30Aに対して弱化処理を行ってから締結シート材3L,3Rの接合を行うことにより、弾性部材26A,28A,30Aの収縮力により締結シート材3L,3Rにシワや歪みが生じるのを防止でき、締結シート材3L,3Rの機能を損なうことがない。また、中間領域13Cに設けられた弾性部材28A,30Aに対して弱化処理を行うことにより、弾性部材28A,30Aの収縮力により吸収性本体12の吸収体41に無理な力が作用し、吸収体41の吸収性能が損なわれるのが防止される。また、弾性部材26A,28A,30Aに対して弱化処理を行ってからファスナー材(3L,3R,23)を付与することにより、ファスナー材(3L,3R,23)を傷つけずに確実に弾性部材26A,28A,30Aに対する弱化処理を行うことができる。
続く締結部材付与工程S04では、図6(b)に示すように、前部連続体51への締結シート材3L,3R及び第2付着部23を構成するループ材等の付与が行われる。第2付着部23の形成は、前部連続体51の外面側の中間領域13Cに対応する部分に、ループ材等を接着剤等の上述の接合手段を用いて接合することにより行われる。締結シート材3L,3Rの付与工程の詳細な内容については、図8ないし図10を参照して後に詳述する。
続く破断部形成工程S05では、破断部18L,18Rの形成が行われる。
一方、背部14の形成に関係する工程S06,S07では、図6(c)に示すように、背部14を構成するための背部連続体52等をその長手方向に沿った搬送方向F2に搬送しつつ、加工処理が行われる。背部連続体形成工程S06では、背部14を構成するための背部連続体52が形成される。この前部連続体52は、背部14を構成するための材料が吸収性物品1を基準として横方向Xに連続的に連なってなるものであり、シート材38,39の連続体の間に、弾性部材27,29,31を構成するための弾性部材27A,29A,31Aが連続的に連なった状態で挟み込まれて構成されている。
続く背部弾性部材弱化処理工程S07では、背部連続体52の吸収性本体12が接合される接合領域14Aに対応する部分に対して、その部分に挟み込まれている弾性部材29A,31Aに対する弱化処理が行われる。この弱化処理は、前述の前部弱化処理工程S03と同様な方法により行われる。このように背部連続体52の接合領域14Aに設けられた弾性部材29A,31Aに対して弱化処理を行うことにより、弾性部材29A,31Aの収縮力により吸収性本体12の吸収体41に無理な力が作用し、吸収体41の吸収性能が損なわれるのが防止される。
続く吸収性本体付与工程S08及び脚周り成形工程S09では、図7(a)に示すように前部連続体51と背部連続体52が平行に並列されてそれらの長手方向に沿った搬送方向F3に搬送されつつ処理が行われる。吸収性本体付与工程S08では、前部連続体51及び背部連続体52の肌面側に吸収性本体12が前述の接着剤等の接合手段により接合される。このとき、左右の締結シート材3L,3Rが吸収性本体12により完全に覆われた状態で、前部連続体51と吸収性本体12との間に位置するようになっている。このため、これより後の工程で、締結シート材3L,3Rが製造装置に引っ掛かってしまう等のトラブルが防止できる。
また、吸収性本体12は前述の付着部材24が付与された状態で連続体51,52に付与されるようになっている。このため、吸収性本体12の連続体51,52への付与に伴って、付着部材24が前部連続体51側の締結シート材3L,3Rに付着し、吸収性本体12の前側部分12aの横方向X端部を安定させることができる。それ故、後の工程で吸収性本体12の前側部分12aの横方向X端部がめくれて、締結シート材3L,3Rが製造装置等に引っ掛かったり、吸収性本体12が折れ曲がったりするのを防止できる。
そして、脚周り成形工程S09では、背部連続体52における脚用開口部17L,17Rを形成する部分が切除されて、脚穴53が形成される。
続く二つ折り工程S10では、図7(b)に示すように、前部連続体51と背部連続体52とが重ね合わされるようにして二つ折りにされる。ことのき、吸収性本体12が内側に挟み込まれる。
続くサイド接合工程S11では、二つ折りされた連続体51,52における吸収性物品1のサイド接合部15に対応する部分が前述の超音波溶着等の接合手段により接合される。
続く製品分断工程S12では、完成品である吸収性物品1が製品ごとに切断されて分離される。
次に、締結部材付与工程S04における締結シート材3L,3Rの付与工程についてより詳細に説明する。
図6(b)及び図8に示すように、左右の締結シート材3L,3Rは二つ折りされた状態で前部連続体51に付与されるようになっている。より詳細には、その左右の締結シート材3L,3Rは、折り畳み線C1が互いに向き合うようにしてその舌片部21b(自由端)が外側(すなわち、搬送方向F1上流側又は下流側)に向けて折り畳まれるようになっている。すなわち、締結シート材3L,3Rのうち搬送方向F1上流側に位置する締結シート材3L,3Rは折り畳み線C1が搬送方向F1下流側を向いた状態で搬送されるようになっているが、搬送方向F1下流側に位置する締結シート材3L,3Rは折り畳み線C1が搬送方向F1上流側を向いた状態で搬送されるようになっている。このため、搬送方向F1下流側に位置する締結シート材3L,3Rでは、折り畳まれた舌片部21bが製造装置内に引っ掛かりやすく、搬送双方F1上流側に開きやすくなっている。なお、図6(b)及び図8の図示例では、左側の締結シート材3Lが搬送方向F1上流側に位置し、右側の締結シート材3Rが搬送方向F1下流側に位置するようになっているが、いずれの締結シート材3L,3Rが上流側に位置することになるかは、搬送方向F1の向きによって変わる。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、左右の締結シート材3L,3Rのうち搬送方向F1下流側に位置する締結シート材3L,3R(例えば、右側の締結シート材3R)の前部連続体51への付与を、搬送方向F1上流側に位置する締結シート材3L,3R(例えば、左側の締結シート材3L)の前部連続体51への付与よりも搬送方向F1下流側の位置で行うようにしている。換言すれば、製造ラインにおいて、左右の締結シート材3L,3Rのうち搬送方向F1下流側に位置する締結シート材3L,3R(例えば、右側の締結シート材3R)の付与処理部56を、搬送方向F1上流側に位置する締結シート材3L,3R(例えば、左側の締結シート材3L)の付与処理部57よりも搬送方向F1下流側に設けている。各付与処理部56,57での締結シート材3L,3Rの付与処理は、例えば転写ロール56a,57a及びニップロール56b,57bを用いて行われる。
これによって、左右の締結シート材3L,3Rのうち搬送方向F1下流側に位置し、舌片部21bが開きやすい配設形態となっている締結シート材3L,3R(例えば、締結シート材3R)が、搬送方向F1上流側に位置する締結シート材3L,3R(例えば、締結シート材3R)の付与処理部57を通過しなくてすむ。その結果、搬送方向F1下流側の締結シート材3L,3R(例えば、締結シート材3R)の舌片部21aが付与処理部57を通過するときに引っ掛かって開いてしまう等の不都合を回避できる。
また、締結シート材3L,3R(ここでは、便宜上符号「3」を用いる)の付与処理部56,57への導入は、次のようにして行われる。すなわち、図9に概略的に示すように、締結シート材3を構成するための材料が吸収性物品1を基準として縦方向Yに連続的に連なった締結シート連続体61が、前部連続体51の搬送方向F1と交差する(より好ましくは直交する)搬送方向F4に沿って搬送されつつ付与処理部56,47に導入され、所定長さに分断されて締結シート材3が得られるようになってる。そして、得られた締結シート材3がバキュームコンベア等の搬送手段や、転写ロール等の付与手段によって前部連続体51に付与されるようになっている。なお、締結シート連続体61は、基材シート21の連続体に第1付着部22を設けたものであり、本発明に係る第2連続体に相当している。また、締結シート連続体61の搬送方向F4は締結シート連続体61の長手方向と平行な方向となっている。また、締結シート連続体61の分断は、ロータリーダイカッタ等の切断手段により行われる。
このため、締結シート材3を前部連続体51に付与する際に締結シート材3をその搬送方向F4と垂直な軸回り90度回転させる必要がなく、締結シート材3の前部連続体51への付与工程の簡略化が図れる。
図10は、図9に示す工程のより詳細な内容を例示的に示したものである。図10に示すように、締結シート連続体61は搬送方向F4に沿った搬送過程で自由端側(舌片部21b)が二つ折りにされ、二つ折りにされた状態で単位長さごとに分断されるようになっている。締結シート連続体61の搬送方向F4は前部連続体51の搬送方向F1と交差する方向(より好ましくは直交する方向)に設定されている。搬送方向F4に沿って搬送されてきた締結シート連続体61は、付与処理部56,57の手前でロータリーダイカッタ等の図示しない切断手段により単位長さごとに切断され、これによって締結シート材3が得られる。得られた締結シート材3は、バキュームコンベア等の図示しない搬送手段により転写ロール56a,57aに受け渡される。そして、締結シート材3は転写ロール56a,57aの回転に伴って前部連続体51に転写、付与される。このとき、転写ロール56a,57aの反対側にはニップロール56b,57bが備えられており、締結シート材3が転写ロール56a,57aとニップトール56b,57bとの間でニップされ、しっかりと接合されるようになっている。なお、好ましくは、転写ロール56a,57aは、締結シート材3を確実に受け取れるように空気吸引等のための吸引孔が設けられているのがよい。
すなわち、図10に示す構成では、吸収性物品1を基準として、縦方向Yに連なった締結シート材3を横方向Xに連なる前部連続体51の搬送方向F1と交差する(より好ましくは直交する)搬送方向F4から付与処理部56,57に導入し、転写ロール56a,57aに受け渡す構成となっている。このため、転写ロール56a,57a等に回転器を設ける必要がなく、付与工程及び装置構成の簡略化が図れる。また、締結シート材3が転写ロール56a,57aによって受け取られる際に、締結シート材3の短辺方向(横方向)を転写ロール56a,57aの周方向に沿われるように受け取りが行われる。このため、転写ロール56a,57aにより転写される際の締結シート材3の反りを小さく抑制することができ、その結果、締結シート材3の基材シート21の本体部21aの全体を確実に前部連続体51に接合することができる。また、締結シート材3を前部連続体51に付与するときに、締結シート材3と前部連続体51とを転写ロール56a,57aとニップロール56b,57bとでニップするため、締結シート材3と前部連続体51とを接着剤等により確実に接合することができ、その結果、吸収性物品1の使用中に締結シート材3が外れてしまうようなことを防止でき、製品の信頼性を高めることができる。
なお、本実施形態に係る製造方法が適用される吸収性物品1では、締結シート材3L,3Rが前部13の肌面側における前部13と吸収性本体12との間に配置されるため、締結シート材3L,3Rの付与工程を吸収性物品12の付与工程よりも先に行う必要があった。しかし、締結シート材3L,3Rを前部13の外面側に付与する構成を採用した場合には、締結シート材3L,3Rの付与工程を吸収性本体12の付与工程の後に行うようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法が適用される使い捨て吸収性物品の斜視図である。 図1の使い捨て吸収性物品において前部左側の破断部を破断して展開した状態を示す斜視図である。 図1の使い捨て吸収性物品において左右のサイド接合部を展開した状態を示す図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図6(a)ないし図6(c)は本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造工程を示す図である。 図7(a)及び図7(b)は本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造工程を示す図である。 図6(b)における締結部材付与工程の説明図である。 図6(b)における締結部材付与工程の説明図である。 図6(b)における締結部材付与工程のより詳細な内容を例示的に示す説明図である。
符号の説明
1 吸収性物品、2 吸収性物品本体、3,3L,3R 締結シート材、11 外装材、12 吸収性本体、12a 前側部分、12c 背側部分、12d 縁部、12A 接合領域、12B 張出領域、13 前部、13a 縁部、13A 接合領域、13B 破断部形成領域、13C 中間領域、14 背部、14a 縁部、15 サイド接合部、16 ウエスト用開口部、17L,17R 脚用開口部、21 基材シート、21a 本体部、21b 舌片部、22 第1付着部、23 第2付着部、24 付着部材、26,27 ウエスト用弾性部材、28,29 脚用弾性部材、26a,28a,30a 切断端、26A〜31A 弾性部材、30,31 ボディ用弾性部材、36〜38 シート材、41 吸収体、42 本体部、43 起立部、44 バックシート、45 トップシート、46 起立用弾性部材、51 前部連続体、52 背部連続体、53 脚穴、56,57 付与処理部、56a,57a 転写ロール、56b,57b ニップロール、61 締結シート連続体、C1 折り畳み線、F1〜F4 搬送方向。

Claims (3)

  1. 吸収性物品本体の前側又は背側に再締結のための締結部材が付与されている使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
    前記吸収性物品本体を構成するための材料が前記吸収性物品を基準として横方向に連続的に連なってなる第1連続体をその長手方向に沿った第1搬送方向に搬送しつつ、前記第1連続体に前記締結部材を付与する締結部材付与工程と、
    前記第1連続体を製品単位ごとに分断する製品分断工程と、
    を備え、
    前記締結部材付与工程は、
    前記締結部材を構成するための材料が前記吸収性物品を基準として縦方向に連続的に連なってなる第2連続体を、前記第1搬送方向と交差する第2搬送方向に搬送しつつ、単位長さごとに分断し、前記締結部材を得る工程と、
    分断によって得られて前記締結部材を前記第1連続体に付与する工程と、
    を備えることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    前記締結部材付与工程では、前記締結部材を前記第1連続体に付与するときに、前記締結部材と前記第1連続体とを押圧することを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    前記締結部材は、前記吸収性物品本体の左右に付与される左右一対の締結シート材を備えることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
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