JP2007299444A - 対物レンズ傾き調整方法および光ピックアップ装置 - Google Patents

対物レンズ傾き調整方法および光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で第1対物レンズおよび第2対物レンズの傾きを調整可能な対物レンズ傾き調整方法を提供する。
【解決手段】本発明の対物レンズ傾き調整方法は、第1対物レンズ1を第1対物レンズ用孔に固定する第1工程と、第2対物レンズ2の主点が対物レンズ用ゴニオステージ6の回転中心と一致するように、第2対物レンズ2を第2対物レンズ用孔に位置した状態で、対物レンズ用ゴニオステージ6のステージ上面に設けられた吸着ノズル5により保持させる第2工程と、第1対物レンズ1の光軸に対する第2対物レンズ2の光軸の傾きを検出する第3工程と、第2対物レンズ2の光軸を、第1対物レンズ1の光軸に対して略平行になるように、対物レンズ用ゴニオステージ6を回転運動させることにより調整する第4工程とを含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2レンズ方式の光ピックアップ装置に搭載される対物レンズの傾き調整方法および上記調整方法を用いて製造された光ピックアップ装置に関するものである。
近年、情報化の進展によって、光情報記録媒体に対して高密度・大容量・高速アクセス
等が求められている。大容量光情報記録媒体としては、波長780nmの赤外レーザを用いたCD(Compact Disc)、波長650nmの赤色レーザを用いたDVD(Digital Versatile Disc)等が普及しており、さらに大容量を実現可能な次世代高密度光記録媒体として、波長405nmの青色レーザを用いたBD(Blu-ray Disc)やHD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)が開発されている。
このような、次世代高密度光記録媒体を記録・再生する光ピックアップ装置は、既存ディスクとの互換という観点から、DVDおよびCDとの互換性を有することが望まれている。そのため、赤外レーザ、赤色レーザおよび青色レーザの3つのレーザ光に対して互換性を有する光ピックアップ装置として、2つの対物レンズを有する2レンズ方式の光ピックアップ装置が好適に用いられている。
2レンズ方式の光ピックアップ装置では、第1対物レンズおよび第2対物レンズの2つの対物レンズがレンズホルダに保持されている。第1対物レンズおよび第2対物レンズは、光軸の傾きが略平行であることが好ましいため、第1対物レンズをレンズホルダに固定させ、第2対物レンズの光軸が該第1対物レンズの光軸に対して平行になるように調整している。
レンズホルダの第2対物レンズが設けられる部分を、煽り調整可能な構成にすることにより、第1対物レンズおよび第2対物レンズの光軸を略平行に調整する光ピックアップ装置が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された光ピックアップ装置のレンズホルダの構成を図9および図10を参照して説明する。図9は、第2対物レンズの主点がフランジ下面の上にある場合の従来のレンズホルダの断面図である。図10は、第2対物レンズの主点がフランジ下面の下にある場合の従来のレンズホルダの断面図である。なお、第2対物レンズのフランジの平面側の面をフランジ下面、該第2対物レンズのフランジの球面側の面をフランジ上面とする。
図9に示すように、光ピックアップ装置に搭載された第2対物レンズ101の主点102が、フランジ下面104よりもフランジ上面103側にある場合、レンズホルダ105であって、フランジ下面104の端部とレンズホルダ105とが接触する部分から第2対物レンズ101の球面側は、フランジ下面104の端部が主点102を中心として回動可能となるように受面106が備えられている。さらに、レンズホルダ105には、第2対物レンズ101が煽り調整を行う場合に必要であるレンズホルダ105と第2対物レンズ101の側面との隙間107が設けられている。これにより、第2対物レンズ101は主点102を中心として煽り調整を行うことが可能となる。
しかしながら、図9に示すような構成では、光ピックアップ装置に搭載された第2対物レンズ101の主点102が、フランジ下面104よりも第2対物レンズ101の球面側にある場合には、第2対物レンズ101を主点102を中心として煽り調整することは難しい。そのため、図10に示すように、第2対物レンズ201の主点202が、フランジ下面204よりも第2対物レンズ201の球面側にある場合には、第2対物レンズ201を対物レンズスペーサ207に嵌め込むことにより、第2対物レンズ201の主点202が対物レンズスペーサ207の下面208よりフランジ上面203側になるように構成している。そして、レンズホルダ205であって、対物レンズスペーサ207の下面208の端部とレンズホルダ205とが接触する部分から第2対物レンズ201の球面側には、下面208の端部が主点202を中心として回動可能となるように受面206が備えられている。
特開2005−174485号公報(平成17年6月30日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、第2対物レンズの主点がフランジ下面より該第2対物レンズの球面側にある場合であっても、該第2対物レンズの平面側にある場合であっても、第2対物レンズが該第2対物レンズの主点を中心に煽り調整可能な構成にするために、レンズホルダに複雑な加工を施す必要があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で第1対物レンズおよび第2対物レンズの傾きを調整可能な対物レンズ傾き調整方法を実現することにある。
本発明の対物レンズ傾き調整方法は、上記課題を解決するために、2レンズ方式の光ピックアップ装置に搭載されるレンズホルダに設けられた第1対物レンズ用孔および第2対物レンズ用孔に保持される第1対物レンズおよび第2対物レンズの傾き調整を行う対物レンズ傾き調整方法において、前記第1対物レンズを前記第1対物レンズ用孔に固定する第1工程と、前記第2対物レンズの主点がゴニオステージの回転中心と一致するように、該第2対物レンズを前記第2対物レンズ用孔に位置した状態で、該ゴニオステージのステージ上面に設けられた保持部材により保持させる第2工程と、前記第1対物レンズの光軸に対する前記第2対物レンズの光軸の傾きを検出する第3工程と、前記第2対物レンズの光軸を、前記第1対物レンズの光軸に対して略平行になるように、前記ゴニオステージを回転運動させることにより調整する第4工程とを含むことを特徴としている。
上記方法により、第2対物レンズの主点とゴニオステージの回転中心とが一致するように、第2対物レンズを第2対物レンズ用孔に位置した状態で、該ゴニオステージのステージ上面に設けられた保持部材により保持させ、該第1対物レンズの光軸に対する該第2対物レンズの光軸の傾きを検出し、該ゴニオステージを該第2対物レンズの主点を中心に回転運動させることにより、第1対物レンズ用孔に固定された第1対物レンズの光軸に対して該第2対物レンズの光軸を略平行に調整することができる。
このように、本発明の対物レンズ傾き調整方法では、光ピックアップ装置の製造過程において、第1対物レンズの光軸に対して第2対物レンズの光軸を略平行に調整することが可能となる。そのため、レンズホルダに第2対物レンズを煽り調整可能にするための複雑な加工を施す必要がなくなる。すなわち、本発明の対物レンズ傾き調整方法は、簡易な構成で第1対物レンズと第2対物レンズとの光軸を略平行に調整することが可能である。
また、本発明の対物レンズ傾き調整方法では、前記第2工程では、前記第2対物レンズの主点の位置に応じて、前記保持部材の前記ゴニオステージのステージ上面から該第2対物レンズまでの長さを変えることにより、該ゴニオステージの回転中心に該第2対物レンズの主点を一致させてもよい。
上記方法により、第2対物レンズの主点の位置に関わらず、保持部材のゴニオステージのステージ上面から該第2対物レンズまでの長さを調整するだけで、該ゴニオステージの回転中心に該第2対物レンズの主点を一致させることが可能となる。そのため、前記ゴニオステージを前記第2対物レンズの主点を中心として回転運動させることができ、該第2対物レンズの光軸を第1対物レンズの光軸に対して略平行に調整することができる。
また、本発明の対物レンズ傾き調整方法では、前記第4工程において前記第2対物レンズの光軸を前記第1対物レンズの光軸に対して略平行に調整した後、さらに、該第2対物レンズを前記レンズホルダに対して固定する第5工程を含んでいることが好ましい。
上記方法により、その光軸が第1対物レンズの光軸に対して略平行に調整された該第2対物レンズは、レンズホルダに対して固定される。これにより、第1対物レンズの光軸と第2対物レンズの光軸とが略平行に設けられたレンズホルダが得られる。
また、本発明の対物レンズ傾き調整方法では、前記第5工程では、前記第2対物レンズを前記レンズホルダに対して固定するために接着剤が用いられ、前記接着剤が該第2対物レンズの側面から前記第2対物レンズ用孔に流れ込まないように、該接着剤により該第2対物レンズの側面と前記レンズホルダとを接着させてもよい。
第2対物レンズが接着剤によりレンズホルダに対して固定されている場合、該接着剤が、該第2対物レンズの側面から第2対物レンズ用孔に流れ込んでしまうと、該第2対物レンズの側面には該第2対物レンズの光軸と平行な方向の引っ張り応力が作用してしまい、該第2対物レンズの傾斜が経時的に変化してしまう。
上記方法により、第2対物レンズの側面とレンズホルダとが接着剤により接着しているため、該第2対物レンズは該接着剤により該第2対物レンズの外周方向に引っ張られる。そのため、第2対物レンズに該第2対物レンズの光軸と平行な方向への引っ張り応力が作用することなく、該第2対物レンズの傾斜が経時的に変化しない。その結果、品質の良いレンズホルダを得ることができる。
本発明の光ピックアップ装置は、上述した対物レンズ傾き調整方法により、前記第1対物レンズの光軸に対して前記第2対物レンズの光軸が略平行に調整された該第1対物レンズおよび該第2対物レンズを保持するレンズホルダが搭載されていることを特徴としている。
上記構成により、上述した対物レンズ傾き調整法方により、第1対物レンズの光軸に対して前記第2対物レンズの光軸が略平行に調整された該第1対物レンズおよび該第2対物レンズを保持するレンズホルダが搭載されている光ピックアップ装置を提供することができる。
また、本発明の光ピックアップ装置では、第1対物レンズおよび第2対物レンズを保持したレンズホルダが搭載されている2レンズ方式の光ピックアップ装置において、前記レンズホルダには、前記第2対物レンズを嵌め込むために、該第2対物レンズの直径より大きな直径を有した円柱状の貫通孔である第2対物レンズ用孔が設けられており、前記第2対物レンズは前記レンズホルダに接着剤で接着されていることを特徴としている。
本発明の光ピックアップ装置は、レンズホルダに第2対物レンズの直径より大きな直径を有する第2対物レンズ用孔が設けられているために、上述した対物レンズ傾き調整方法を用いて、第1対物レンズの光軸に対して第2対物レンズの光軸を略平行に調整することができる。そして、上述した対物レンズ傾き調整方法により調整された第2対物レンズは、該レンズホルダに接着剤により接着される。このように、上記構成にすることにより、上述した対物レンズ傾き調整方法により傾きが調整された第2対物レンズを有する光ピックアップ装置を得ることができる。
また、本発明の光ピックアップ装置では、前記第2対物レンズ用孔は、その円周の少なくとも一部に接着剤を充填するための接着剤溜りが設けられており、前記第2対物レンズの外周面には、フランジが設けられており、前記接着剤溜りの前記レンズホルダの厚み方向への深さは、前記フランジの前記第2対物レンズの光軸方向の厚みよりも浅くてもよい。
接着剤溜りのレンズホルダの厚み方向への深さが、フランジの第2対物レンズの光軸方向の厚みよりも深い場合は、該接着剤溜りに接着剤を充填すると、該接着剤溜りから第2対物レンズ用孔に流れ込んでしまう。それにより、第2対物レンズには該第2対物レンズの光軸と平行な方向の引っ張り応力が作用してしまい、該第2対物レンズの傾斜が経時的に変化してしまう。
上記構成により、接着剤溜りのレンズホルダの厚み方向への深さが、フランジの前記第2対物レンズの光軸方向の厚みよりも浅い場合は、該接着剤溜りに接着剤を充填すると、該接着剤溜りから第2対物レンズ用孔へと接着剤が流れない。そのため、第2対物レンズの側面にのみ接着剤が塗布され、該第2対物レンズの側面とレンズホルダとが接着剤により接着しているため、該第2対物レンズは該接着剤により該第2対物レンズの外周方向に引っ張られる。そのため、第2対物レンズに該第2対物レンズの光軸と平行な方向への引っ張り応力が作用することなく、該第2対物レンズの傾斜が経時的に変化しない。その結果、品質の良いレンズホルダを得ることができる。
本発明の対物レンズ傾き調整方法は、以上のように、前記第1対物レンズを前記第1対物レンズ用孔に固定する第1工程と、前記第2対物レンズの主点がゴニオステージの回転中心と一致するように、該第2対物レンズを前記第2対物レンズ用孔に位置した状態で、該ゴニオステージのステージ上面に設けられた保持部材により保持させる第2工程と、前記第1対物レンズの光軸に対する前記第2対物レンズの光軸の傾きを検出する第3工程と、前記第2対物レンズの光軸を、前記第1対物レンズの光軸に対して略平行になるように、前記ゴニオステージを回転運動させることにより調整する第4工程とを含むことを特徴としている。
これにより、光ピックアップ装置の製造過程において、第1対物レンズの光軸に対して第2対物レンズの光軸を略平行に調整することが可能となる。そのため、レンズホルダに第2対物レンズを煽り調整可能にするための複雑な加工を施す必要がなくなる。すなわち、本発明の対物レンズ傾き調整方法は、簡易な構成で第1対物レンズと第2対物レンズとの光軸を略平行に調整することが可能である。
また、本発明の光ピックアップ装置では、第1対物レンズおよび第2対物レンズを保持したレンズホルダが搭載されている2レンズ方式の光ピックアップ装置において、前記レンズホルダには、前記第2対物レンズを嵌め込むために、該第2対物レンズの直径より大きな直径を有した円柱状の貫通孔である第2対物レンズ用孔が設けられており、前記第2対物レンズは前記レンズホルダに接着剤で接着されていることを特徴としている。
本発明の光ピックアップ装置は、レンズホルダに第2対物レンズの直径より大きな直径を有する第2対物レンズ用孔が設けられているために、上述した対物レンズ傾き調整方法を用いて、第1対物レンズの光軸に対して第2対物レンズの光軸を略平行に調整することができる。そして、上述した対物レンズ傾き調整方法により調整された第2対物レンズは、該レンズホルダに接着剤により接着される。このように、上記構成にすることにより、上述した対物レンズ傾き調整方法により傾きが調整された第2対物レンズを有する光ピックアップ装置を得ることができる。
本発明の一実施形態について図1〜図8に基づいて説明すると以下の通りである。
本発明の対物レンズ傾き調整方法は、第1対物レンズおよび第2対物レンズが搭載された2レンズ方式の光ピックアップ装置において、レンズホルダに対して第1対物レンズおよび第2対物レンズを固定する際に、レンズホルダに予め固定された第1対物レンズの光軸に対して、第2対物レンズの光軸が略平行になるように調整する方法である。
本実施形態の対物レンズ傾き調整方法によって傾き調整される第1対物レンズ1、第2対物レンズ2並びに第1対物レンズ1および第2対物レンズ2が固定されるレンズホルダ3の構成について、図2および図3を参照して説明する。図2は、本実施形態の対物レンズ傾き調整方法において用いられる調整装置に対して、第1対物レンズ1が固定されたレンズホルダ3が仮固定されていることを示す平面図である。図3は、図2のA−A’断面を矢印の方向から見た断面図である。
第1対物レンズ1は短波長の光に対応するレンズであり、第2対物レンズ2は長波長の光に対応するレンズである。具体的には、第1対物レンズ1は、波長405nmに対応した光記録媒体(BD、HD DVD)用の対物レンズである。また、第2対物レンズ2は、波長650nmに対応した光記録媒体(DVD)用の対物レンズで、波長780nmに対応した光記録媒体(CD)に対しても平行光で所望の記録位置に焦点を結ぶことのできる機能を有している。
第1対物レンズ1および第2対物レンズ2は、図2および図3に示すように、球面と平面とを両端面とする球面単レンズである。第1対物レンズ1および第2対物レンズ2は、その平面側の外周に沿ってフランジが設けられている。第1対物レンズ1の平面側に面する面である第1フランジ上面1aおよび第2対物レンズ2の平面側に面する面である第2フランジ上面2aは、第1対物レンズ1および第2対物レンズ2の光軸に対して垂直な面である。また、第1対物レンズ1の厚みは、第2対物レンズ2の球面の厚みよりも厚くなっている。
なお、本実施形態では、第1対物レンズ1として短波長の光に対応するレンズが、第2対物レンズ2として長波長の光に対応するレンズが用いられているが、本発明はこれに限られない。つまり、第1対物レンズ1として長波長の光に対応するレンズが、第2対物レンズ2として短波長の光に対応するレンズが用いられてもかまわない。
レンズホルダ3は、図2および図3に示すように、板状であり、第1対物レンズ1および第2対物レンズ2を保持するものである。レンズホルダ3には所定の距離離れた位置に、レンズホルダ3の厚み方向に貫通した2つの円柱状の貫通孔である第1対物レンズ用孔3aおよび第2対物レンズ用孔3bが形成されている。第1対物レンズ用孔3aは第1対物レンズ1を嵌め込むためのものであり、第2対物レンズ用孔3bは第2対物レンズ2を嵌め込むためのものである。第1対物レンズ用孔3aは、第1対物レンズ1の平面側におけるフランジ部分を省いた直径と略同一の直径を有しており、第1対物レンズ1のフランジ部分が嵌合するように平面側の端部に凹部が設けられている。第2対物レンズ用孔3bは、第2対物レンズ2の直径よりも大きな直径を有している。
レンズホルダ3の平面側の面には、第1対物レンズ用孔3aの円周に4つの第1接着剤溜り3cが、第2対物レンズ用孔3bの円周に3つの第2接着剤溜り3d(接着剤溜り)が設けられている。第1接着剤溜り3cは、充填された接着剤が第1対物レンズ用孔3aに流れ込まないような形状に形成されている。また、第2接着剤溜り3dのレンズホルダ3の厚さ方向への深さは、図4に示すように、第2対物レンズ2の第2フランジ上面2aから第2フランジ下面2bまでの長さよりも浅く設けられていることが望ましい。
例えば、図5に示すように、第2対物レンズ2の第2フランジ上面2aから第2フランジ下面2bまでの長さよりも深い第2接着剤溜り3d’を設けた場合、第2接着剤溜り3d’に接着剤を充填すると、第2接着剤溜り3d’から第2対物レンズ用孔3bへと接着剤が流れ込んでしまう。それにより、第2対物レンズ2の側面には、第2対物レンズ2の光軸と平行な方向への引っ張り応力が作用し、第2対物レンズ2の傾斜が経時的に変化してしまう。
そこで、図4に示した構成にすることにより、第2接着剤溜り3dに接着剤を充填すると、第2接着剤溜り3dから第2対物レンズ用孔3bへと接着剤が流れ込まない。そのため、第2対物レンズ2の側面にのみ接着剤が塗布され、第2対物レンズ2の側面とレンズホルダ3とが接着剤により接着しているため、第2対物レンズ2は該接着剤により第2対物レンズ2の外周方向に引っ張られる。その結果、第2対物レンズ2に歪みを与えることなく、品質の良いレンズホルダ3を搭載した光ピックアップ装置が得られる。
なお、第1接着剤溜り3cおよび第2接着剤溜り3dは、上記個数に限られず、第1対物レンズ用孔3aおよび第2対物レンズ用孔3bの円周の少なくとも一部に設けられていればよい。
次に、本実施形態の対物レンズ傾き調整方法において用いられる調整装置について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の対物レンズ傾き調整方法を行うための調整装置全体の概略構成を示す側面図である。本実施形態の対物レンズ傾き調整方法を説明するために、上記調整装置の要部が断面図となっている。
上記調整装置は、図1に示すように、対物レンズ位置決め台4と、吸着ノズル5(保持部材)と、対物レンズ用ゴニオステージ6(ゴニオステージ)と、レンズホルダ用ゴニオステージ7と、チルトセンサー8とから構成されている。
対物レンズ位置決め台4は、第2対物レンズ2の傾き調整を行う際に、レンズホルダ3を保持するためのものである。対物レンズ位置決め台4は、レンズホルダ3を保持するための地面に対して水平なレンズホルダ用台と、該レンズホルダ用台に対して平行に、かつ、下方に対物レンズ用ゴニオステージ6を設置するためのゴニオステージ用台が設けられており、該レンズホルダ用台と該ゴニオステージ用台とは接続されて一体化している。上記ゴニオステージ用台の下方には、レンズホルダ用ゴニオステージ7が設けられている。すなわち、対物レンズ位置決め台4は、レンズホルダ用ゴニオステージ7のステージ上に設けられている。
対物レンズ位置決め台4の上記レンズホルダ用台の上面には、レンズホルダ3が対物レンズ位置決め台4に保持されたときに、レンズホルダ3に保持された第1対物レンズ1の球面側が対物レンズ位置決め台4に接触しないように、所定の深さを有した第1対物レンズ用凹部4aが設けられている。また、対物レンズ位置決め台4の上記レンズホルダ用台の上面であって、レンズホルダ3の第2対物レンズ用孔3bに対応した位置には、該レンズホルダ用台を貫通する第2対物レンズ用保持孔4bが設けられている。
吸着ノズル5は、対物レンズ用ゴニオステージ6のステージ上面に設け、第2対物レンズ2を吸引保持することにより、対物レンズ用ゴニオステージ6の回転中心に第2対物レンズ2の主点を一致させるためのものである。吸着ノズル5は、筒状であり、その一端が対物レンズ用ゴニオステージ6のステージ上面に接続され、他端が第2対物レンズ2を球面側から吸引保持する。吸着ノズル5の第2対物レンズ2を保持する先端部は、第2対物レンズ用孔3bおよび対物レンズ位置決め台4のレンズホルダ用台の第2対物レンズ用保持孔4bに嵌入されている。
対物レンズ用ゴニオステージ6およびレンズホルダ用ゴニオステージ7は、ステージ面より上方にある回転中心を中心として直交する2軸に対して、ステージ面が回転運動を行うものであり、それぞれ第2対物レンズ2およびレンズホルダ3の傾きを調整する。図6に示すように、対物レンズ用ゴニオステージ6の回転中心から円周までの半径Rが、第2対物レンズ2の主点と対物レンズ用ゴニオステージ6との半径と一致するように、吸着ノズル5により調節する。
チルトセンサー8は、出射された平行光を第1対物レンズ1および第2対物レンズ2の第1フランジ上面1aおよび第2フランジ上面2aにおいて反射させ、その反射波と出射波との角度差を読み取るものである。チルトセンサー8としては、例えば、オートコリメータ等が用いられる。チルトセンサー8によって出射される平行光のビーム径は、第1フランジ上面1aおよび第2フランジ上面2aに対して、同時に照射可能となるように構成されている。
ここで、本実施形態の対物レンズ傾き調整方法について、図1を参照して具体的に説明する。
まず、第1対物レンズ用孔3aの平面側の端部に設けられた凹部に第1対物レンズのフランジ部が嵌合するように、第1対物レンズ1を第1対物レンズ用孔3aに嵌め込む。そして、第1接着剤溜り3cに接着剤を充填することにより、第1対物レンズ1をレンズホルダ3に固定する。
次に、第1対物レンズ用孔3aおよび第2対物レンズ用孔3bが、対物レンズ位置決め台4の第1対物レンズ用凹部4aおよび第2対物レンズ用保持孔4bにそれぞれ対応するように位置決めされ、第1対物レンズ1が固定されたレンズホルダ3を、対物レンズ位置決め台4に搭載する。
次に、チルトセンサー8によって第1対物レンズ1の傾きを検出するとともに、レンズホルダ用ゴニオステージ7がその回転中心を中心として直交する2軸に対して回転運動をすることにより、第1対物レンズ1の光軸の傾きがチルトセンサー8の基準値になるように、レンズホルダ3の傾きが調整される。
次に、吸着ノズル5が、第2対物レンズ2の第2フランジ下面2bおよび第2対物レンズ2の球面の一部に接触しながら、第2対物レンズ2を吸引保持する。このとき、吸着ノズル5の対物レンズ用ゴニオステージ6のステージ上面から第2対物レンズ2までの長さは、第2対物レンズ2の主点の位置に応じて、対物レンズ用ゴニオステージ6の回転中心が第2対物レンズ2の主点の位置と一致するものを選択する。
次に、第1対物レンズ1の第1フランジ上面1aおよび第2対物レンズ2の第2フランジ上面2aに対して、チルトセンサー8から平行光が照射される。その反射光をチルトセンサー8が検出することにより、第1対物レンズ1に対する第2対物レンズ2の光軸の傾きが検出される。そして、第2対物レンズ2の光軸が第1対物レンズ1の光軸に対して略平行となるように、第2対物レンズ2の傾きを、対物レンズ用ゴニオステージ6を第2対物レンズ2の主点を中心として回転運動することにより調節する。
次に、第1対物レンズ1に対して調整された第2対物レンズ2は、第2接着材溜り3dに接着剤を充填することにより、第2対物レンズ2をレンズホルダ3に固定する。
次に、レンズホルダ3に固定された第2対物レンズ2の吸着ノズル5による保持を解除することにより、傾き調整が終了する。ここで、吸着ノズル5の第2対物レンズ2を保持する先端部の径を、レンズホルダ3の第2対物レンズ用孔3bの径よりも小さい径とすることにより、対物レンズ位置決め台4から吸着ノズル5を容易に取り外すことが可能となる。
なお、本実施形態では、第2対物レンズ2を第2対物レンズ用孔3bにおいて吸着ノズル5により保持しているが、本発明はこれに限られない。例えば、図7および図8に示すように、第2対物レンズ2の球面側および平面側から受け部材9および押さえ部材10により第2対物レンズ2を支持する構成であってもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、2レンズ方式の光ピックアップ装置に好適に用いることができる。
本発明の対物レンズ傾き調整方法を行うための装置全体の概略構成を示す断面図である。 上記装置に設置されたレンズホルダの平面図である。 図2のA−A’断面矢視図である。 図3の要部を拡大した断面図である。 図4に示す構成にしなかった場合の断面図である。 第2対物レンズの主点とゴニオステージの行う回転運動の外周面との距離Rを示す側面図である。 第2対物レンズを受け部材および押さえ部材により保持していることを示すレンズホルダの平面図である。 図7のA−A’断面を矢印の方向から見た断面図である。 対物レンズの主点がフランジ下面の上にある場合の従来のレンズホルダの断面図である。 対物レンズの主点がフランジ下面の下にある場合の従来のレンズホルダの断面図である。
符号の説明
1 第1対物レンズ
1a 第1フランジ上面
1b 第1フランジ下面
2 第2対物レンズ
2a 第2フランジ上面
2b 第2フランジ下面
3 レンズホルダ
3a 第1対物レンズ用孔
3b 第2対物レンズ用孔
3c 第1接着剤溜り
3d 第2接着剤溜り(接着剤溜り)
4 対物レンズホルダの位置決め台
4a 第1対物レンズ用凹部
4b 第2対物レンズ保持孔
5 吸着ノズル(保持部材)
6 対物レンズ用ゴニオステージ(ゴニオステージ)
7 レンズホルダ用ゴニオステージ
8 チルトセンサー

Claims (7)

  1. 2レンズ方式の光ピックアップ装置に搭載されるレンズホルダに設けられた第1対物レンズ用孔および第2対物レンズ用孔に保持される第1対物レンズおよび第2対物レンズの傾き調整を行う対物レンズ傾き調整方法において、
    前記第1対物レンズを前記第1対物レンズ用孔に固定する第1工程と、
    前記第2対物レンズの主点がゴニオステージの回転中心と一致するように、該第2対物レンズを前記第2対物レンズ用孔に位置した状態で、該ゴニオステージのステージ上面に設けられた保持部材により保持させる第2工程と、
    前記第1対物レンズの光軸に対する前記第2対物レンズの光軸の傾きを検出する第3工程と、
    前記第2対物レンズの光軸を、前記第1対物レンズの光軸に対して略平行になるように、前記ゴニオステージを回転運動させることにより調整する第4工程とを含むことを特徴とする対物レンズ傾き調整方法。
  2. 前記第2工程では、前記第2対物レンズの主点の位置に応じて、前記保持部材の前記ゴニオステージのステージ上面から該第2対物レンズまでの長さを変えることにより、該ゴニオステージの回転中心に該第2対物レンズの主点を一致させることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ傾き調整方法。
  3. 前記第4工程において前記第2対物レンズの光軸を前記第1対物レンズの光軸に対して略平行に調整した後、さらに、該第2対物レンズを前記レンズホルダに対して固定する第5工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の対物レンズ傾き調整方法。
  4. 前記第5工程では、前記第2対物レンズを前記レンズホルダに対して固定するために接着剤が用いられ、
    前記接着剤が該第2対物レンズの側面から前記第2対物レンズ用孔に流れ込まないように、該接着剤により該第2対物レンズの側面と前記レンズホルダとを接着させることを特徴とする請求項3に記載の対物レンズ傾き調整方法である。
  5. 請求項1〜4に記載の対物レンズ傾き調整方法により、前記第1対物レンズの光軸に対して前記第2対物レンズの光軸が略平行に調整された該第1対物レンズおよび該第2対物レンズを保持するレンズホルダが搭載されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 第1対物レンズおよび第2対物レンズを保持したレンズホルダが搭載されている2レンズ方式の光ピックアップ装置において、
    前記レンズホルダには、前記第2対物レンズを嵌め込むために、該第2対物レンズの直径より大きな直径を有した円柱状の貫通孔である第2対物レンズ用孔が設けられており、
    前記第2対物レンズは前記レンズホルダに接着剤で接着されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 前記第2対物レンズ用孔は、その円周の少なくとも一部に接着剤を充填するための接着剤溜りが設けられており、
    前記第2対物レンズの外周面には、フランジが設けられており、
    前記接着剤溜りの前記レンズホルダの厚み方向への深さは、前記フランジの前記第2対物レンズの光軸方向の厚みよりも浅いことを特徴とする請求項6に記載の光ピックアップ装置。
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