JP2007299190A - 紙幣引抜き不正行為防止装置、及び紙幣取扱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引抜き防止用のゲートを回避するために切り込み線を形成した不正紙幣が投入された場合であっても、各ゲートに沿った搬送ライン上に配置したセンサにより切り込み線の存在を確実に検出することによって、紙幣に紐等を固定して紙幣を回収する不正行為を防止することができる紙幣引抜き不正行為防止装置、及び紙幣取扱装置を提供する。
【解決手段】紙幣の引抜き防止用のゲート20、30の搬送ラインに沿った位置にセンサ4を設けると共に、不正紙幣Bが識別を受けるために前進する過程で不正紙幣に形成された切り込み線BLがゲートを通過する際にゲートによって強制的に開放されるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種自動販売機、両替機、金銭入出金機等の紙幣取扱装置に装備される紙幣引抜き不正行為防止装置の改良に関し、特に紙幣挿入口から挿入されて真正と判定された紙幣を、紙幣に予め固定した紐等を引っ張ることによって挿入口から回収する不正行為を防止する機能を備えた紙幣引抜き不正行為防止装置、及びそれを備えた紙幣取扱装置に関する。
パチンコホール、パチスロホール等の遊技場においては、遊技台間のスペースに遊技球や遊技メダルを貸し出すための台間機が設置される。台間機はその前面に紙幣挿入口や操作ボタンを備えており、隣接する遊技台で遊技をしようとする遊技者は、紙幣挿入口から紙幣を挿入してから操作ボタンにより操作を行うことにより、所望数量の遊技球やメダルの貸出しを受けることができる。
このような台間機の紙幣挿入口の内部には、紙幣を奥部に搬送するベルト、ローラ等の搬送手段や、受け入れた紙幣の真贋、金種を判定する紙幣識別センサ等から成る紙幣受入れ装置が配置されている。フォトセンサ、磁気センサ等から成る紙幣識別センサにより真正紙幣であるとの判定を受けた紙幣は、下流側に連設された搬送機構によって紙幣収容手段へ向けて搬送される。
ところでこのような紙幣受入れ装置を備えた台間機においては、例えば紙幣挿入口から挿入する真正紙幣の適所、例えば後端縁に紐等(釣り糸やテープ等)を固定しておくことにより、紙幣識別センサが挿入されてきた紙幣を真正であると判定することによって遊技球等の貸出しが可能となった時点以降に、挿入口から外部に延びた紐等を引いて当該紙幣を挿入口から取り戻す不正行為が行われることがある。
このような紙幣引抜きによる不正行為を防止するために特許文献1には、搬送路を形成するために対向配置された下搬送面と上搬送面から夫々舌片を突出させた構成が開示されている。紙幣が各舌片を通過する際には各舌片と摺接する箇所が屈曲変形しながら通過することができるため、紙幣の通過は許容するが、紙幣の後端縁が各舌片を通過した後に紐を介して紙幣を挿入口外へ引き出そうとした場合には紙幣の後端縁が各舌片に引っ掛かって引抜きできないように構成されている。
しかし、このような舌片による引抜き防止の為の対策に対して最近では、各舌片の位置に合わせて搬送方向に沿って直線状に延びる切り込み線を形成すると共に各切り込み線の両側に位置する短冊状の紙片に夫々紐を固定した紙幣を利用する不正行為が行われるようになっている。即ち、搬送路内に突出した各舌片の位置に合わせた切り込み線を形成すると共に、切り込み線の適所を接着力の弱い薄い接着テープにより接着した紙幣を挿入口から挿入した場合には、搬送路に配置された識別センサが切り込み線の存在を認識できずに真正紙幣である旨の信号を出力するため、遊技球等の貸出しを受けることができる。一方、貸出しを受けた後で各短冊片から延びた各紐を同時に引くことにより紙幣の引抜きを開始すると、紙幣が挿入口側へ移動する過程で各舌片が各切り込み線内に入り込んで接着テープを剥離しながら各短冊片の通過を許容するため、引抜きによる不正行為が成立する。
これに対して特許文献2、3には、フォトセンサ、或いは磁気センサから成る各識別センサから搬送方向上流側に延長した線上に沿った位置に、引抜き防止用のゲートを夫々突出入自在に設けることにより、各ゲートの位置に合わせた切り込み線を形成した紙幣が挿入された場合に、各切り込み線に沿った紙幣面を識別センサが検知できるように構成して、透過光量、反射光量の異常や磁気情報の異常を検知し易くした構成が開示されている。
しかし、引抜き防止用のゲートを回避するために切り込み線を形成した紙幣において、切り込み線の両サイドの短冊片間に浮きや段差が形成されているために切り込み線が開放している場合にはフォトセンサや磁気センサによって異常を検知することも可能であるが、短冊片間が巧妙に密着された状態で仮止めされている場合には異常が検知されないケースも多々ある。特に、上記従来技術では引き込み防止用のゲートは各識別センサの上流側に位置しているため、挿入された紙幣を識別センサが読取る過程で切り込み線を積極的に開放させる手段は存在せず、異常を検知できない場合が多くなる。
実開昭63−89181号公報 特開平7−105427号公報 特許第3214193号
以上のように、各種紙幣取扱装置において、紙幣挿入口から紙幣識別部内に挿入された紙幣を紐等を用いて引き抜く不正行為を防止するために、複数の引抜き防止用のゲートを紙幣搬送路内に突設した場合には、ゲートを回避するための切り込み線を形成した紙幣を用いた不正行為に対処できないという問題があった。これに対しては、各ゲートの下流側の搬送路上に識別センサを配置して切り込み線の有無をも同時に検知するようにした対応策が採られていた。しかし、このような対応策を採ったとしても、切り込み線を密着させた状態で巧妙に仮接着して段差や浮きが形成されないようにした紙幣に対しては対応することが困難であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、紙幣挿入口内に一旦挿入した紙幣を紐等を用いて引き戻す不正行為を実施する際に障害となる引抜き防止用のゲートを回避するために紙幣面に形成した切り込み線を透明テープ等により巧妙に仮接着した不正紙幣が投入された場合であっても、各ゲートに沿った搬送ライン上に配置したセンサにより切り込み線の存在を確実に検出することによって、紙幣に紐等を固定して紙幣を回収する不正行為を防止することができる紙幣引抜き不正行為防止装置、及び紙幣取扱装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る紙幣引抜き不正行為防止装置は、紙幣挿入口と、該紙幣挿入口から挿入された紙幣が通過する搬送路と、該搬送路に沿って進行する紙幣についての情報を取得するために該搬送路上の幅方向に分散配置された複数のセンサと、紙幣の引抜きによる不正行為を防止するゲート機構と、を備えた紙幣引抜き不正行為防止装置において、前記ゲート機構は、前記搬送路の下方及び上方から搬送路内に出没自在に配置されると共に常時においては搬送路内に突出するように弾性付勢された下ゲート及び上ゲートを備え、前記センサの少なくとも一つは、前記下ゲート、及び/又は、上ゲートの上流側ライン上、或いは下流側ライン上に配置され、前記下ゲート、及び/又は、上ゲートは、前記搬送路内に突出付勢されている時に紙幣が搬入されてきた場合には当該紙幣を先端縁から変形させつつ弾性付勢力に抗して退避して当該紙幣の通過を許容する一方で、前記紙幣の後端縁が各ゲートを通過した後に突出位置に復帰して、当該紙幣が紙幣挿入口側へ引き戻されることを阻止することを特徴とする。
真正紙幣の後端部に紐等を取り付けることにより形成した不正紙幣を紙幣取扱装置の挿入口から挿入した場合、センサは当該不正紙幣が真正紙幣である旨の信号を出力し、制御手段はこの検知信号に基づいて当該紙幣取扱装置を正常に作動させる。その後、不正行為者が紐等を引くことにより不正紙幣を挿入口から引き抜いて回収することができ、不正行為が成立する。本発明では、搬送路内に上下方向から夫々出没するゲートを設けたので、引抜き行為を有効に防止することができる。
特に、紙幣の引抜きを防止するために搬送路内に出没するゲートを回避するために、各ゲートに沿った位置に切り込み線を形成した紙幣が搬送路内に挿入された場合に、下ゲート、又は上ゲート、或いは上下のゲートが協働して切り込み線に沿った紙幣部分を相対的に押上げ、押し下げるため、切り込み線が拡開状態となり、各ゲートの延長線上に配置されたセンサによって切り込み線の存在が検知され易くなる。特に、センサはゲートの上流側、或いは下流側のラインに沿って配置されているため、切り込み線の拡開状態をより高い精度で検知することが可能となる。
請求項2の発明は、前記下ゲート、及び/又は、前記上ゲートは、各ゲートが相対的に通過する経路に沿って切り込み線を備えた紙幣が前記搬送路内を進行する際に、前記紙幣の前記切り込み線に沿った部分を上方、及び/又は、下方へ相対的に押圧して前記切り込み線を拡開させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記紙幣に、前記各ゲートに沿って延びる搬送ラインに沿った切り込み線が形成されている場合に、隣接して配置された前記下ゲートと前記上ゲートは前記切り込み線の両側に位置する各短冊片を上方と下方へ夫々押圧して該切り込み線を開放状態にすることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記下ゲートと前記上ゲートとを並置した場合には、該下ゲートと該上ゲートとを幅方向に交互に配置することを特徴とする。
引抜き防止用のゲートを搬送路の下面、或いは上面の何れか一方のみから突出させた場合には、紙幣の切り込み線を一方向のみから押圧するに過ぎないため、切り込み線が十分に開放せず、真正紙幣と判断されることもあるが、上下のゲートを併用することにより、このような不具合を解消できる。しかも、下ゲートと上ゲートを交互に配置することにより、隣接する短冊状の紙片を交互に上方と下方へ退避させることが可能となる。
請求項5の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、前記搬送路は、対向配置された下搬送面と上搬送面との間に形成される空間であり、前記下ゲートが前記下搬送面に設けた切欠き部から前記搬送路内に突出した状態にあるときには、該下ゲートの先端部は前記上搬送面に設けた受入れ部内に嵌合した状態にあり、前記上ゲートが前記上搬送面に設けた切欠き部から前記搬送路内に突出した状態にあるときには、該上ゲートの先端部は前記下搬送面に設けた受入れ部内に嵌合した状態にあることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、前記下ゲートと前記上ゲートが最大限に開放した状態にある時に、該下ゲートと該上ゲートの各先端部間のギャップは紙幣一枚分の厚みに相当するように設定されていることを特徴とする。
ギャップが狭いことにより、挿入口から針金等の異物を挿入してゲートを押し上げながら各ゲートの下流側に通過した紙幣を紐などを用いて引き抜こうとしても、紙幣がギャップを通過できずに引抜きが成功しない確率が高まる。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項において、前記下ゲート、及び/又は、前記上ゲートの出没状態を検知する出没検知手段を備えたことを特徴とする。
何れかのゲートが不正に退避させられた場合には、紙幣の進入、ゲートの出没状態を検知する出没検知手段による検知により、異常の発生を判定することが可能となる。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか一項において、個々の前記下ゲートは他の下ゲートと連動せずに個別に動作し、個々の前記上ゲートは他の上ゲートと連動せずに動作することを特徴とする 。
特定のゲートを不正に搬送路から退避させる行為が行われたとしても、他のゲートは前記退避動作とは連動しないで搬送路内への突出姿勢を維持できるため、不正な紙幣引抜きを防止できる。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか一項において、前記センサは、前記紙幣の金種、真贋を判定するための情報を取得するための識別センサであることを特徴とする。
識別センサは、紙幣の動作を検知する通紙センサ等を兼用することができる。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか一項において、前記下搬送面、或いは前記上搬送面の少なくとも何れか一方に前記紙幣の面に接してこれを奥方へ搬送する搬送部材を備えたことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れか一項において、前記センサの下流側ライン、又は上流側ラインを外れた位置にも、他の下ゲート、及び/又は、他の上ゲートを配置したことを特徴とする。
センサが設けられた搬送ラインとは無関係な位置に切り込み線拡開用のゲートを設けることによりゲート数を増設することが可能となり、紙幣に切り込み線を形成する加工作業を繁雑化させると共に、不正抜き取りの成功率を低下させることができる。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れか一項において、前記センサ、或いは前記ゲート機構の上流側に、紙幣の引抜き防止部材を備え、前記引抜き防止部材は、前記紙幣挿入口から挿入される紙幣を変形させるための非直線状の通紙経路を備えていることを特徴とする。
センサの上流側に紙幣を幅方向に沿って変形させるための引抜き防止部材を配置することにより、不正紙幣に形成された切り込み線を拡開させることができる。
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れか一項において、前記センサとしての磁気センサを前記下搬送面、或いは前記上搬送面に設置した場合に、該磁気センサと対向する位置に前記上ゲート、或いは下ゲートを配置することにより該上ゲート又は下ゲートによって、通過する紙幣面を前記磁気センサ面に圧接させるように構成したことを特徴とする。
磁気センサによって紙幣を読取る際に紙幣面を磁気センサ面に近接させる手段としてゲートを兼用したので、装置構成を簡略化することができる。
請求項14の発明に係る紙幣取扱装置は、請求項1乃至13の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置を備えたことを特徴とする。
本発明の不正行為防止装置は、自動販売機、自動入出金機、自動両替機等々、紙幣を投入することにより何らかの物品、サービスを提供する紙幣取扱装置一般に適用することができる。
本発明では、紙幣の引抜き防止用のゲートの搬送ラインに沿った位置にセンサを設けると共に、不正紙幣が識別を受けるために前進する過程で不正紙幣に形成された切り込み線がゲートを通過する際にゲートによって相対的に押圧されることにより切り込み線が強制的に開放されるように構成したので、不正紙幣に形成された切り込み線の存在を確実にセンサによって検知することが可能となる。
以下、本発明の紙幣引抜き不正行為防止装置を添付図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る紙幣引抜きによる不正行為防止装置の構成を示す平面図、及び正面図であり、図2(a)は図1の斜め上方からの斜視図、(b)は斜め正面からの斜視図、(c)は通紙状態を説明する斜視図である。
この不正行為防止装置1は、利用者が挿入した紙幣Bを受け入れるために、自動販売機、両替機、入出金装置等々の金銭取扱い装置の操作ボードに配置される紙幣挿入口2と、紙幣挿入口2から挿入された紙幣Bが通過する搬送路3と、搬送路3に沿って進行する紙幣についての情報(紙幣の進入、通過等の動作情報、金種、真贋等の識別情報)を取得するために搬送路上の幅方向に分散配置された複数のセンサ4と、紙幣の引抜きによる不正行為を防止するゲート機構5と、を概略備えている。
紙幣Bには切り込み線BLが形成され、各切り込み線BLの両側に位置する短冊片B’は接着テープTによって接着されている。
搬送路3は、下ベース(下搬送面)10と、上ベース(上搬送面)15との間に形成された空間であり、この例では下ベース10に設けた二本の平行な切欠き11から夫々搬送ベルト(搬送部材)12の上部搬送面が上方に突出している。挿入された紙幣は各搬送ベルト12の上部搬送面に下面を接触させた状態で搬送される。搬送ベルト12はプーリ13によってエンドレスに張設され、図示しないモータによって奥方へ向かう搬入方向と挿入口2に向かう戻し方向へ正逆回転するように構成されている。
センサ4は例えば紙幣の進入、通過の有無、タイミング等の動作情報を取得するための単なる通紙センサ(フォトセンサ)であってもよいが、本実施形態では紙幣の模様、色等の識別情報を検知することによって金種、真贋等を判別する情報を取得する識別センサ(フォトセンサ)を用いた場合を一例として説明する。なお、識別センサは通紙センサを兼用することができる。更に、後述するように紙幣に記録された磁気情報を取得する磁気センサを搬送路に配置することもできる。
この例における識別センサ4は、紙幣が通過する搬送路3を挟んだ下方と上方に夫々対向配置された発光素子4aと受光素子4bとから構成されている。識別センサ4はこの例では3個用いられており、紙幣の搬送方向と直交する幅方向に沿って所定の配置にて設置されている。識別センサ4が検知した識別情報は図示しない制御手段に出力され、制御手段はこの情報に基づいて紙幣の金種、真贋等を判定する。
ゲート機構5は、搬送路3の下方(下ベース10)、及び上方(上ベース15)から搬送路内に夫々出没自在に配置されると共に常時においては搬送路内に突出するように弾性付勢された複数の下ゲート20、及び上ゲート30を備えている。
この例では、下ゲート20、及び上ゲート30を幅方向へほぼ一列に配置することにより、各ゲートが協働して各ゲートに接触しつつ通過してゆく不正紙幣に形成された切り込み線を強制的に開放するように構成しているが、各ゲートの位置関係が搬送方向に多少のずれを有するように構成しても差し支えない。
搬送部材としては搬送ベルトに代えてローラ、その他の部材を用いることができる。搬送ベルト12は下ベース10側に設置してもよいし、上ベース側に設置してもよいし、更に上下両ベース側に設置してもよい。
本発明の特徴的な構成は、下ゲート20a、及び各上ゲート30を上流側に延長した上流側ラインL上に沿った位置に各識別センサ4を配置することにより、不正行為のために各ゲート20a、30に対応する位置に切り込み線BLを形成した紙幣Bの各切り込み線BLに沿った位置を各識別センサ4が検知するように構成した点と、紙幣の切り込み線が形成された部分が各ゲートを通過する際に各ゲートによって相対的に押し上げられたり、押し下げられて変形することにより、切り込み線を強制的に拡開させてフォトセンサとしての識別センサ4が異常な漏れ光や反射光によって異常(不正紙幣であること)を検知できるように構成した点にある。
なお、識別センサ4は、各ゲート20a、30の上流側ラインL上のみならず、各ゲートを下流側に延長した下流側ライン上に配置するようにしてもよい。即ち、各ゲートを挿入口2の直内側に配置するようにして、紙幣に形成された切り込み線を挿入直後に各ゲートによって相対的に押し広げるように構成してもよい。
また、下ゲート20と上ゲート30を幅方向に交互に配置することにより、紙幣の通過時に切り込み線BLの両側に位置する短冊状の紙片(以下、短冊片という)B’の一方を相対的に押上げ、他方を相対的に押し下げて変形させることにより切り込み線が確実に拡開し、識別センサ4よる異常検知が確実に行われるようにするのが好ましい。
また、識別センサ4と対応しない位置関係にある下ゲート20b(或いは、上ゲート)を設けても良い。このように識別センサと対応位置に設けたゲートを含む多数のゲートを幅方向に配置することにより、不正行為者は一枚の紙幣に対して多数の切り込み線を形成しない限り目的を達成できなくなるため、事前の不正工作が繁雑化し、不正行為の抑止力とすることができる。また、切り込み線の本数が増えて個々の短冊片B’の幅が狭くなると挿入したり引き戻す際に破断し易くなるため、このことも不正行為の失敗、及び抑止力となる。
図3(a)及び(b)は上ゲートの組付け状態説明図、及び下ゲートの組付け状態説明図であり、図4は各ゲートをバネ付勢する構成例を示す正面図である。
各上ゲート30は幅方向へ延びる軸31によって基端部を支持されており、軸31と共に、或いは軸31とは相対的に回動するように構成されている。更に、上ゲート30はその適所を図4に示すようにバネ32によって搬送路内に突出する方向へ弾性付勢されており、待機中は上ベース15に設けた切欠き部から搬送路内に突出する。上ゲート30が上ベース15に設けた切欠き部から搬送路内に突出した状態(待機状態)にあるときには、上ゲートの先端部は下ベース10に設けた受入れ部(穴、又は凹所)10a内に嵌合した状態にある。従って、待機中は上ゲート30によって搬送路3は閉じられた状態にある。紙幣Bが挿入されて搬送ベルトによって搬送開始されると、紙幣先端が上ゲート30の傾斜面33aに当接して前進することにより紙幣先端は傾斜面33aに沿って下方へ撓みつつバネ32に抗して上ゲート30を開放方向(時計回り方向)へ回動させる。この際、紙幣は傾斜面33aによってその先端から後方へ向けて相対的に下方へ押し下げられつつ前進する。なお、下ゲート20が併設されている本実施形態では紙幣は下ゲート20をも同時に開放方向へ回動させる。また、上ゲート30の近傍にはフォトインタラプタ(上ゲート状態監視用センサ=出没検知手段)34を配置して、上ゲート30の適所に設けた被検知部33bを検知できるようにしている。従って、上ゲート30が紙幣によって押圧されることによって、或いはその他の理由によって、図4の突出位置から時計回り方向へ回動した場合には、被検知部33bがフォトインタラプタ34を遮蔽するため検知信号を出力し、この検知信号を受けた図示しない制御手段は上ゲートが開放方向へ動作したことを判定する。なお、各上ゲート30は軸31によって一体的に回動するように支持してもよいし、個別に独立して回動するように構成してもよい。
下ゲート20は幅方向へ延びる軸21によって基端部を支持されており、軸21と共に、或いは軸21とは相対的に回動するように構成されている。更に、下ゲート20はその適所を図4に示すようにバネ22によって搬送路内に突出する方向へ弾性付勢されており、待機中は下ベース10に設けた切欠き部から搬送路内に突出する。下ゲート20が下ベース10に設けた切欠き部から搬送路内に突出した状態(待機状態)にあるときには、下ゲートの先端部は上ベース15に設けた受入れ部(穴、又は凹所)15a内に嵌合した状態にある。従って、待機中は下ゲート20によって搬送路3は完全に閉じられた状態にある。紙幣Bが挿入されて搬送ベルト12によって搬送開始されると、紙幣先端が下ゲート20の傾斜面23aに当接することにより紙幣先端は傾斜面23aに沿って上方へ撓みつつバネ22に抗して下ゲート20を開放方向(反時計回り方向)へ回動させる。この際、紙幣は傾斜面23aによってその先端から後方へ向けて相対的に上方へ押し上げられつつ前進する。なお、上ゲート30が併設されている本実施形態では紙幣は上ゲート30をも同時に開放方向へ回動させる。また、下ゲート20の近傍にはフォトインタラプタ(下ゲート状態監視用センサ=出没検知手段)24を配置して、下ゲート20の適所に設けた被検知部23bを検知できるようにしている。従って、下ゲート20が紙幣によって押圧されることによって、或いはその他の理由によって図4の突出位置から反時計回り方向へ回動した場合には被検知部23bがフォトインタラプタ24を遮蔽するため検知信号を出力し、この検知信号を受けた図示しない制御手段は下ゲートが開放方向へ動作したことを判定する。なお、各下ゲート20は軸11によって一体的に回動するように構成してもよいし、個別に独立して回動するように構成してもよい。
上ゲート30と下ゲート20の何れか一方だけを設けた構成であっても、紙幣の通過時に各ゲートが紙幣に設けた切り込み線を相対的に一方向に押圧することにより切り込み線を開放して識別センサによって異常(不正紙幣であること)を検知し易くすることが可能であるが、本実施形態のように上ゲートと下ゲートを併設し、且つ幅方向に交互に配置した場合には、幅方向に隣接する上ゲートと下ゲートが紙幣の切り込み線BLを相対的に押圧する方向が夫々反対方向となるため、より確実に切り込み線を開放させて異常の検知精度を高めることができる。
なお、図3(b)に示すように下ゲート20(上ゲート30についても同様)の前面側には、搬送されてきた紙幣によってゲートが押圧されて回動(傾倒)し易いように(或いは、紙幣の切り込み線部分が変形、拡開し易いように)緩やかな傾斜面23a(33a)を設けると共に、先端部には下ゲート20を通過した紙幣に対する引抜き行為が行われた場合においても紙幣後端部が引っ掛かり続けることができるように鉤状の突起23c(33c)を設ける。
また、紙幣の引抜き行為によって各ゲート30、20が実線で示した突出位置よりも挿入口側へ回動しないように図示しないストッパを装置本体側に設置する。
なお、この実施形態では上ゲート30及び下ゲート20を各軸31、21を中心として回動するように構成したが、図示しない昇降機構によって各ゲートを昇降自在に支持することにより各ゲートが上下動することによって搬送路内に出没するように構成してもよい。
次に、図5(a)(b)及び(c)は上記実施形態に係るゲート機構の動作説明図である。
図5(a)は挿入口から紙幣Bが挿入された直後の状態を示しており、紙幣の下面を搬送ベルト12の上面に載置した状態で搬入方向へ移送される。この時点では紙幣の先端部は各ゲート20、30にまで到達していない。
図5(b)は紙幣先端部が両ゲート20、30を各バネ22、32に抗して開放方向へ押し広げた状態を示している。紙幣Bの先端縁が各ゲート20、30の傾斜面23a、33aに当接してこれを押圧することにより両ゲート20、30を最大限に開放した際に、両ゲートの先端部間には必要最小限のギャップ(例えば、紙幣一枚分のギャップ)が形成されるように各ゲートの寸法、及び組付け状態が適切に設定されている。換言すれば、両ゲートの最大開放位置におけるギャップが必要最小限を超えないように図示しないストッパ構造を設ける。
図5(c)は紙幣が両ゲートを通過し終わった状態を示しており、両ゲート20、30は各バネ22、32の付勢力によって閉止方向へ回動(復帰)し、搬送路3を閉止した突出位置に戻る。このため、切り込み線が存在しない紙幣を挿入口側へ引き抜こうとしても各ゲート20、30がこれを阻止する。特に、各ゲートを突出位置に係止する図示しないストッパと、各ゲートに設けた鉤状の突起23c、33cによる係止効果とによって引き戻しは不可能となる。
仮に不正行為者が各ゲートを何らかの手段によって予め破損させることによって紙幣の引き戻しを可能とした場合には、識別センサ(或いは通紙センサ)4が紙幣の進入を検知しているにも拘わらず、各フォトインタラプタ24、34が各ゲートの開放動作を検知しない状態になるので、制御手段は異常と判定して紙幣を返却し、これが繰り返された場合には警報を発したり、この紙幣引抜き不正行為防止装置を備えた紙幣取扱装置による物品や金銭の払い出し動作を停止させる。
また、搬送路内を切り込み線を備えた不正紙幣が奥方へ進入する過程で何れかのゲート、例えば下ゲート20が切り込み線内に入り込むと、下ゲートが倒れないためフォトインタラプタは作動しないが、識別センサは紙幣の進入を検知しているので、両センサからの検知結果が矛盾することとなり、制御手段は不正行為が行われていることを判定することができる。
更に、一方のゲート、例えば下ゲート20が開放方向へ回動したことがフォトインタラプタ24によって検知されているのにも拘わらず、上ゲート30が回動していないことがフォトインタラプタ34によって検知されている場合も、下ゲートだけが不正に押圧されたことを制御手段は判定することができる。
また、不正行為者が各ゲートを何らかの不正手段によって開放方向へ回動させることによって紙幣の引き戻しを可能とした場合には、識別センサ(或いは通紙センサ)4が紙幣が挿入されていないことを検知しているにも拘わらず、各ゲートが作動したことをフォトインタラプタ24、34が検知した状態になるので、制御手段は異常と判定して紙幣を返却し、これが繰り返された場合には警報を発したり、この紙幣引抜き不正行為防止装置を備えた紙幣取扱装置側による物品や金銭の払い出し動作を停止させる。
下ゲート20と上ゲート30とが互いに連動せず、独立して開閉動作を行うように構成すれば、上記の如きゲートの破損や押し込みによる不正行為を有効に防止できる。
また、個々の下ゲート20を他の下ゲートとは独立して開閉動作するように構成することにより、挿入口から針金等を差し込んで全ての下ゲート同時に開放状態にすることは困難となる。上ゲート30についても同様に各上ゲートを他の上ゲートとは独立して開閉動作するように構成することにより、同様の不正行為を防止できる。
ゲートを上下に設け、且つ夫々独立して作動させるように構成した場合のメリットは次の通りである。例えば、下側のみにゲートを設けた場合には、切り込み線を有しない紐付きの紙幣を先に挿入して真正であると判定させてから直ちに何らかの手段によって下ゲートを搬送路から退避(没入)させておけば、先の紙幣を引き抜くことが可能となる。これに対して上下両ゲートを併設した場合には、上下の両ゲートを同時に搬送路から退避させない限り、紙幣を引き抜くことは困難である。一方のゲートを搬送路から退避させたとしても、他方のゲートは搬送路を閉塞した状態にあるからである。
また、両ゲート20、30が最大限開放した状態における両ゲートの先端部間のギャップは紙幣一枚分の厚みに相当する幅に設定されているので、挿入口から針金等の異物を挿入してゲートを押し上げながら、先に進入した紙幣を紐を用いて引き抜こうとしても多くの場合紙幣はこのギャップを通過することができない。
次に、図2(c)、図6を用いて切り込み線を備えた紙幣の切り込み線をゲートによって拡開させる手順を説明する。右方に位置する挿入口から搬送路3内に挿入されてきた紙幣Bは搬送ベルト12によって奥方へ搬送される過程で識別センサ4によって紙面に印刷された模様、文字等を読み取られて金種、真贋が判定される。紙幣Bには各ゲート20、30に対応した位置に切り込み線BLが形成されると共に、図示しない透明な接着テープによって各短冊片B’間は密着して仮接合された状態にある。従って、識別センサ4は紙幣の先端側にある切り込み線の存在を認識できないことがある。しかし、紙幣が上下幅が狭い搬送路3内を奥方へ進行することにより紙幣先端がゲート機構5に達すると、紙幣先端縁によって下ゲート20、及び上ゲート30の各傾斜面23a、33aを押圧し、各バネ22、23に抗して各ゲート20、30を開放方向に回動させる。各ゲート20、30が最大限に開放した時点で両ゲートの先端部間には紙幣一枚分のギャップしかないが、緩やかな傾斜面23a、33aに沿って変形しつつ進行する紙幣先端縁はスムーズにギャップ内に入り込んで通過開始する。紙幣がギャップを通過する過程で下ゲート20はその先端部により切り込み線BL付近の紙面を相対的に上方に押し上げる。一方、隣接配置された上ゲート30はその先端部により隣接する他の切り込み線BLを相対的に下方に押し下げる。このため、接着テープ等による仮接着がゲートによる剪断方向の応力によって強制剥離されて隣接し合う各短冊片B’のうちの一方は上方へ、他方は下方へ移動することとなり、切り込み線BLは強制的に拡開された状態となる。ゲートによる切り込み線の拡開動作は、紙幣の進行に連れて切り込み線の後部へ伝搬してゆき、識別センサ4上を通過する切り込み線の後部が拡開状態となった時に異常の存在が検知、判定される。
なお、識別センサ4の上流側にゲート機構5を配置することにより、紙幣先端が識別センサに到達する前の段階で紙幣に設けた切り込み線を強制剥離、強制開放させるように構成すれば、更に検知精度を高めることが可能となる。
次に図7(a)(b)及び(c)は本発明の他の実施形態に係る紙幣引抜き不正行為防止装置の構成を示す平面図、右側面図、及び引抜き防止部材単独の構成説明図であり、図8は図7の不正行為防止装置の斜視図である。
この引抜き防止部材40は、紙幣挿入口2内に、或いは紙幣挿入口2と識別センサ4との間(識別センサ4の上流側にゲート機構5を配置した場合にはゲート機構と挿入口との間)に配置され、上下方向に屈曲(湾曲)した挿入経路41を備えている。挿入口2から挿入される不正紙幣Bは挿入経路41を通過しない限り搬送路3内に進入することができないため、挿入経路を通過する際に接着テープが剥離したり、各短冊片が上下方向へ変形することとなり、識別センサ4に達する段階では切り込み線が開放した状態となっている。
引抜き防止部材40は、上下のガイド部材42、43からなり、各ガイド部材42、43の対向面には凸部42a、43aと、凹部42b、43bが交互に配置されている。各凸部42a、43aと各凹部42b、43bとの間に非直線状の挿入経路41が形成される。凸部42a、43aはその正面形状が台形、或いは三角形状をなしているため、紙幣挿入時には紙幣先端縁は各凸部の外側傾斜面に沿ってスムーズに挿入経路41内に入り込むことができ、また、紙幣を挿入口から返却する際には紙幣後端縁は各凸部の内側傾斜面に沿ってスムーズに挿入経路41内に入り込むことができる。
この引抜き防止部材40は単独でも紙幣に設けた切り込み線を分断させる効果を発揮することができるが、万全を期すためには上記各実施形態において示したゲート機構5を併用することが好ましい。
この引抜き防止部材40は、紙幣の挿入、排出時の抵抗を低減した傾斜面を備えた単なる凸部と凹部から成る屈曲(湾曲)した非直線状の挿入経路41に過ぎず、可動部を有しないため設置スペース、部品点数が少なくて済み、レイアウトの自由度を高めることができる。
次に、図9(a)及び(b)は識別センサとして磁気センサを使用する場合の構成例を示す正面図、及び側面図である。
この例では、磁気センサ50を下ベース10(下搬送面)側に埋設した場合を示しており、磁気センサ50と対向する位置に上ゲート30を配置することにより、上ゲート30によって通過する紙幣の適所を押圧することによって紙幣面を磁気センサ面51に圧接させるように構成した点が特徴的である。また、上ゲート30は隣接配置された他の下ゲート20との協働によって紙幣に形成された切り込み線を拡開させることにより、磁気センサ50が切り込み線の存在を検知できるように機能するものである。
磁気センサ50によって紙幣面に記録された識別用の磁気情報を読取る場合には紙幣面を磁気センサ面51に密着(近接)させる必要があるため、従来は磁気センサ面と対向する位置にローラ等を配置して紙幣面を磁気センサ面に圧接させていたが、本発明ではゲート機構5を構成する上ゲート30を磁気センサ50と対向する位置(磁気センサ50の幅方向両側)に配置することにより、不正行為防止用の上ゲートを磁気センサに対する紙幣の押し付け手段として兼用している。従って、ローラ等の押し付け機構を省き、装置の省スペース化、コストダウン化を図ることができる。
なお、上ベース15側に磁気センサを配置した場合には、下ゲート20によって紙幣を磁気センサ面に圧接させるように構成することは勿論である。
本発明の不正行為防止装置は、例えば遊技場に設置されて遊技球やメダルを払い出す台間機等の自動販売機、銀行等に設置される金銭入出金機、両替機等々の紙幣取扱装置に適用することができる。
また、本発明における紙幣には、識別を必要とするシート状物、即ち、金券、有価証券等々に適用することができる。
(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る紙幣引抜きによる不正行為防止装置の構成を示す平面図、及び正面図である。 (a)は図1の斜め上方からの斜視図、(b)は斜め正面からの斜視図、(c)は通紙状態を説明する斜視図である。 (a)及び(b)は上ゲートの組付け状態説明図、及び下ゲートの組付け状態説明図である。 各ゲートをバネ付勢する構成例を示す正面図である。 (a)(b)及び(c)は上記実施形態に係るゲート機構の動作説明図である。 本発明のゲート機構による不正防止の動作を説明する図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の他の実施形態に係る紙幣引抜き不正行為防止装置の構成を示す平面図、右側面図、及び引抜き防止部材単独の構成説明図である。 図7の不正行為防止装置の斜視図である。 (a)及び(b)は識別センサとして磁気センサを使用する場合の構成例を示す正面図、及び側面図である。
符号の説明
1…不正行為防止装置、2…紙幣挿入口、3…搬送路、4…センサ、4a…発光素子、4b…受光素子、5…ゲート機構、10…下ベース、11…軸、12…搬送ベルト、13…プーリ、15…上ベース、20…下ゲート、21…軸、22…バネ、23a…傾斜面、23b…被検知部、23c…突起、24、34…フォトインタラプタ、30…上ゲート、31…軸、32…バネ、33a…傾斜面、33b…被検知部、34…フォトインタラプタ、40…引抜き防止部材、41…挿入経路、42、43…ガイド部材、42a…凸部、42b…凹部、50…磁気センサ、51…磁気センサ面。

Claims (14)

  1. 紙幣挿入口と、該紙幣挿入口から挿入された紙幣が通過する搬送路と、該搬送路に沿って進行する紙幣についての情報を取得するために該搬送路上の幅方向に分散配置された複数のセンサと、紙幣の引抜きによる不正行為を防止するゲート機構と、を備えた紙幣引抜き不正行為防止装置において、
    前記ゲート機構は、前記搬送路の下方及び上方から搬送路内に出没自在に配置されると共に常時においては搬送路内に突出するように弾性付勢された下ゲート及び上ゲートを備え、
    前記センサの少なくとも一つは、前記下ゲート、及び/又は、上ゲートの上流側ライン上、或いは下流側ライン上に配置され、
    前記下ゲート、及び/又は、上ゲートは、前記搬送路内に突出付勢されている時に紙幣が搬入されてきた場合には当該紙幣を先端縁から変形させつつ弾性付勢力に抗して退避して当該紙幣の通過を許容する一方で、前記紙幣の後端縁が各ゲートを通過した後に突出位置に復帰して、当該紙幣が紙幣挿入口側へ引き戻されることを阻止することを特徴とする紙幣引抜き不正行為防止装置。
  2. 前記下ゲート、及び/又は、前記上ゲートは、各ゲートが相対的に通過する経路に沿って切り込み線を備えた紙幣が前記搬送路内を進行する際に、前記紙幣の前記切り込み線に沿った部分を上方、及び/又は、下方へ相対的に押圧して前記切り込み線を拡開させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  3. 前記紙幣に、前記各ゲートに沿って延びる搬送ラインに沿った切り込み線が形成されている場合に、隣接して配置された前記下ゲートと前記上ゲートは前記切り込み線の両側に位置する各短冊片を上方と下方へ夫々押圧して該切り込み線を開放状態にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  4. 前記下ゲートと前記上ゲートとを並置した場合には、該下ゲートと該上ゲートとを幅方向に交互に配置することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  5. 前記搬送路は、対向配置された下搬送面と上搬送面との間に形成される空間であり、
    前記下ゲートが前記下搬送面に設けた切欠き部から前記搬送路内に突出した状態にあるときには、該下ゲートの先端部は前記上搬送面に設けた受入れ部内に嵌合した状態にあり、
    前記上ゲートが前記上搬送面に設けた切欠き部から前記搬送路内に突出した状態にあるときには、該上ゲートの先端部は前記下搬送面に設けた受入れ部内に嵌合した状態にあることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  6. 前記下ゲートと前記上ゲートが最大限に開放した状態にある時に、該下ゲートと該上ゲートの各先端部間のギャップは紙幣一枚分の厚みに相当するように設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  7. 前記下ゲート、及び/又は、前記上ゲートの出没状態を検知する出没検知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  8. 個々の前記下ゲートは他の下ゲートと連動せずに個別に動作し、個々の前記上ゲートは他の上ゲートと連動せずに動作することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  9. 前記センサは、前記紙幣の金種、真贋を判定するための情報を取得するための識別センサであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  10. 前記下搬送面、或いは前記上搬送面の少なくとも何れか一方に前記紙幣の面に接してこれを奥方へ搬送する搬送部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  11. 前記センサの下流側ライン、又は上流側ラインを外れた位置にも、他の下ゲート、及び/又は、他の上ゲートを配置したことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  12. 前記センサ、或いは前記ゲート機構の上流側に、紙幣の引抜き防止部材を備え、
    前記引抜き防止部材は、前記紙幣挿入口から挿入される紙幣を変形させるための非直線状の通紙経路を備えていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  13. 前記センサとしての磁気センサを前記下搬送面、或いは前記上搬送面に設置した場合に、該磁気センサと対向する位置に前記上ゲート、或いは下ゲートを配置することにより該上ゲート又は下ゲートによって、通過する紙幣面を前記磁気センサ面に圧接させるように構成したことを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置。
  14. 請求項1乃至13の何れか一項に記載の紙幣引抜き不正行為防止装置を備えたことを特徴とする紙幣取扱装置。
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