JP2007299038A - 写真撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に規格を満足する証明写真をプリントできる写真撮影装置を提供する。
【解決手段】写真撮影装置100に、被写体の正面を撮像して正面顔画像データを取得する第1デジタルカメラ12と、被写体の側面の輪郭を検出する第2デジタルカメラ13と、正面顔画像データから特徴点を検出させる特徴点検出手段(例えば、CPU2)と、当該特徴点に対応する位置を基準に所定範囲を解析して、水平方向に対する第2デジタルカメラにより検出された被写体の輪郭の傾斜角度を検出させる傾斜検出手段(例えば、CPU2)と、傾斜角度が予め設定された閾値を超えたか否かにより、被写体の顎の下端の位置を判定させる顎位置判定手段(例えば、CPU2)、特徴点の位置と顎の下端の位置とが所定範囲内となるように、正面顔画像データを調整させる規格調整手段(例えば、CPU2)と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、写真撮影装置にかかるものである。
従来、パスポート等の証明写真には、当該証明写真に表示される顔の大きさの規格が詳細に定められている。そこで、当該規格に合う証明写真を得るために、撮影で得られた正面の顔画像から頭頂部と顎とを自動検出し、頭頂部と顎との距離が所定範囲内に入るように調整して当該顔画像をプリントする写真撮影装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−189296号公報
しかしながら、顎と首の区別はつきにくいため、実際には、顎の位置を精度良く検出することは難しく、規格を満足する証明写真のプリントに失敗することがあった。
本発明の課題は、より確実に規格を満足する証明写真をプリントできる写真撮影装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、被写体の正面を撮像して正面顔画像データを取得する正面撮像手段を備える写真撮影装置において、
前記被写体の側面の輪郭を検出する輪郭検出手段と、
前記正面撮像手段により取得された前記正面顔画像データから特徴点を検出する特徴点検出手段と、
前記特徴点検出手段により検出された前記特徴点に対応する位置を基準に所定範囲を解析して、所定の基準方向に対する前記輪郭検出手段により検出された前記被写体の輪郭の傾斜角度を検出する傾斜検出手段と、
前記傾斜検出手段により検出された傾斜角度が、予め設定された閾値を超えたか否かにより、前記被写体の顎の下端の位置を判定する判定手段と、
前記特徴点検出手段により検出された前記特徴点の位置と前記判定手段により判定された顎の下端の位置とが所定範囲内となるように、前記正面撮像手段により撮像された前記正面顔画像データを調整する調整手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の写真撮影装置において、
前記特徴点検出手段により検出される特徴点とは、被写体の頭頂部、目、鼻、唇のうち、少なくとも何れか一つであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の写真撮影装置において、
前記判定手段によって判定された前記被写体の顎の下端の位置を表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部に表示された前記被写体の顎の下端の位置を補正するための補正情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された補正情報に従って、前記被写体の顎の下端の位置を補正する補正手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の写真撮影装置において、
前記判定手段は、前記傾斜検出手段により前記閾値を超える傾斜角度が検出されなかった場合には、判定不能とし、
前記表示制御手段は、前記判定手段により判定不能とされた場合には予め設定されている顎の下端の位置を表示することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の写真撮影装置において、
前記判定手段は、第1閾値及び第1閾値よりも低い第2閾値を備え、前記傾斜検出手段により第1閾値を超える傾斜角度が検出された場合には、当該傾斜角度が第1閾値を超える位置を顎の下端の位置と判定し、前記傾斜検出手段により第2閾値と第1閾値との間である傾斜角度が検出された場合には当該傾斜角度が第2閾値と第1閾値との間となる位置を顎の下端の候補位置と判定し、前記傾斜検出手段により第2閾値を超える傾斜角度が検出されない場合には、判定不能とし、
前記表示制御手段は、前記判定手段により判定された顎の下端の位置及び顎の下端の候補位置を表示するとともに、前記判定手段により判定不能とされた場合には予め設定されている顎の下端の位置を表示することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の写真撮影装置において、
前記輪郭検出手段は、前記被写体の側面を撮像して側面顔画像データを取得する側面顔画像撮像手段であることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、判定手段により、輪郭検出手段によって検出された被写体の側面の輪郭からより精度良く顎の下端の位置を判定することができることとなって、より規格を満足する証明写真をプリントすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、傾斜検出手段により解析される範囲を頭頂部、目、鼻、唇のうち、少なくとも何れか一つを基準として所定範囲に絞ることができることとなって、解析範囲を狭くすることができ、検出時間を短縮することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、顧客は、表示部に表示された当該顎の下端の位置を確認しながら補正情報を入力することができ、使い勝手がよい。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、傾斜検出手段により閾値を超える傾斜角度が検出されず、判定手段により顎の下端の位置を判定できない場合であっても、顎の下端の候補位置又は予め設定されている顎の下端の位置が表示されることとなり、顧客は、表示部に表示された顎の下端の候補位置又は予め設定されている顎の下端の位置を確認しながら、補正情報を入力することができ、判定手段により顎の下端の位置を精度良く判定できない場合にも、顧客により入力される補正情報により顎の下端の位置が補正されることとなって、規格を満足する証明写真をより効率良くプリントすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、傾斜検出手段により第2閾値を超える傾斜角度が検出されず、判定手段により顎の下端の位置を判定できない場合であっても、顎の下端の候補位置又は予め設定されている顎の下端の位置が表示されることとなり、顧客は、表示部に表示された顎の下端の候補位置又は予め設定されている顎の下端の位置を確認しながら、補正情報を入力することができ、判定手段により顎の下端の位置を精度良く判定できない場合にも、顧客により入力される補正情報により顎の下端の位置が補正されることとなって、規格を満足する証明写真をより効率良くプリントすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、被写体の側面の輪郭をより精度よく検出することができることとなって、さらに精度良く顎の下端位置を判定することができる。
以下、図面を参照して本発明の最良の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。また、限定的な表現をする場合があるが、これに限られるものではない。
本発明に係る写真撮影装置100は、例えば、図1に示すように、本体部10,ストロボユニット11,第1デジタルカメラ12,第2デジタルカメラ13,表示部14,コインメック15,スピーカ16,操作部17,プリンタ18,裁断ユニット19,入室センサS等を備えて構成されている。
ストロボユニット11は、例えば、後述するCPU2からの発光指示の制御信号に従って、撮影室R内の各部に設置されたストロボ11aの発光タイミングや発光量を制御するものであり、ストロボ11aはストロボユニット11の制御に応じて発光を行う。
第1デジタルカメラ12は、例えば、シャッター、光学レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子、A/D変換部等を備えて構成され、光学レンズを介して入力される被写体像を撮像素子により光電変換して画像信号を生成する。そして、A/D変換部によりアナログ画像信号からデジタル画像データを得て、当該デジタル画像データをCPU2に出力する。より具体的には、第1デジタルカメラ12は、被写体の正面を撮像して正面顔画像データを取得し、正面撮像手段として機能する。
第2デジタルカメラ13は、例えば、第1デジタルカメラ12と同様に、シャッター、光学レンズ、CCD等の撮像素子、A/D変換部等を備えて構成され、被写体の側面を撮像して側面顔画像データを取得することにより被写体の側面の輪郭を検出し、輪郭検出手段及び側面顔画像撮像手段として機能する。また、第2デジタルカメラ13は、第1デジタルカメラ12とほぼ同時に撮像を行うようになっている。
表示部14は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成され、CPU2から入力される指示信号に従って操作画面を表示したり、撮影画像のプレ表示を行う。
コインメック15は、例えば、硬貨や紙幣の入金口、釣銭返金口等を備えた金銭登録機であり、CPU2により制御されて、入金口から入金された金額と規定の撮影料金とから釣銭金額を算出し、釣銭金額に応じた硬貨又は紙幣を釣銭返金口に排出する。
スピーカ16は、例えば、入力される音データに基づいてガイドアナウンス音声等を出力する。
操作部17は、例えば、表示部14と一体的に構成されるタッチパネル、撮影室の内壁に設けられた選択ボタン、撮影ボタン等の各種機能ボタン等のハードキー、数字キーが配列されたテンキー等を備えて構成され、顧客により操作されることにより各種の操作信号をCPU2に入力する。
例えば、操作部17は、顧客により操作されることにより、被写体の顎の下端の位置を補正するための補正情報をCPU2に入力し、入力手段として機能する。
プリンタ18は、例えば、CPU2から入力される画像データに基づく画像を記録媒体上にプリントし、プリント手段として機能する。
プリンタ18のプリント方式としては、色材を昇華、転移させて画像を形成する昇華型熱転写方式を適用することとするが、記録媒体と受像材料とを重ね合わせて熱を加えることによって記録媒体の記録層を受像材料の受像層に転移させて画像を形成する溶融転写記録法式を適用することとしてもよいし、電子写真方式、インクジェット方式やその他のプリント方式であってもよい。また、銀塩写真像を形成するものであってもよい。
裁断ユニット19は、CPU2から入力される裁断画像に基づいて、プリンタ18から出力された写真に対して裁断処理を行う。裁断処理としては、裁断処理が選択された写真に対して、設定されたプリントサイズにプリントされた写真の輪郭線上に非切断部と切断部とが連続してプリント用紙の厚さ方向を切断するものである。
入室センサSは、顧客が撮影室Rに入室したことを検出するものであり、顧客の入室を検出するとその検出信号をCPU2に出力する。入室センサSとしては、発光器と受光器とからなる光学式センサ等が適用可能である。
本体部10は、例えば、I/Oコントロール1,CPU(Central Processing Unit)2,RAM(Random Access Memory)3,記憶部4,I/F5等を備えて構成され、I/Oコントロール1を介してストロボユニット11,コインメック15,スピーカ16,操作部17,裁断ユニット19に接続されるとともに、I/F5を介してプリンタ18に接続されている。
I/Oコントロール1は、例えば、本体部10と、ストロボユニット11、コインメック15、スピーカ16、操作部17、裁断ユニット19との間で情報のやり取りを仲介するインターフェイスであり、CPU2からの制御信号をストロボユニット11、コインメック15、スピーカ16、裁断ユニット19に送信するとともに操作部17からの操作信号をCPU2に送信する。
CPU2は、例えば、記憶部4に格納された処理プログラム等を読み出して、RAM3に展開して実行することにより、写真撮影装置100全体の制御を行う。
RAM3は、例えば、CPU2により実行された処理プログラム等を、RAM3内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
記憶部4は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部4は、CPU2が写真撮影装置100全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部4は、例えば、図2に示すように、正面画像データファイル4A,側面画像データファイル4B,撮影プログラム4C,特徴点検出プログラム4D,傾斜検出プログラム4E,顎位置判定プログラム4F,表示制御プログラム4G,補正プログラム4H,規格調整プログラム4I,プリントプログラム4J等を格納している。
正面画像データファイル4Aは、例えば、第1デジタルカメラ12により取得された正面顔画像データを記憶している。
側面画像データファイル4Bは、例えば、第2デジタルカメラ13により取得された側面顔画像データを記憶している。
撮影プログラム4Cは、例えば、CPU2に、第1デジタルカメラ12及び第2デジタルカメラ13を制御して、ほぼ同時に、被写体の正面及び側面を撮像させ、正面顔画像データ及び側面顔画像データを取得し、正面画像データファイル4A及び側面画像データファイル4Bに記憶させる機能を実現させるプログラムである。図3(a)に被写体の正面顔画像データに基づく画像の一例を示し、図3(b)に側面顔画像データに基づく画像の一例を示す。また、図3(b)の被写体の側面顔画像の鼻下部分の拡大図を図4に示す。
特徴点検出プログラム4Dは、例えば、CPU2に、第1デジタルカメラ12を制御することにより取得した正面顔画像データから特徴点を検出する機能を実現させるプログラムである。より具体的には、特徴点検出プログラム4Dは、例えば、CPU2に、正面画像データファイル4Aに記憶された正面顔画像データを解析して、頭頂部、目、鼻、唇のうち、少なくとも一つの特徴点を検出する機能を実現させるプログラムである。CPU2は、かかる特徴点検出プログラム4Dを実行することにより、特徴点検出手段として機能する。
傾斜検出プログラム4Eは、例えば、CPU2に、第2デジタルカメラ13を制御することにより取得した側面顔画像データのうち、特徴点検出プログラム4Dを実行することにより検出した特徴点に対応する位置を基準に所定範囲を解析して、第2デジタルカメラ13により撮像された被写体の輪郭における輪郭線の傾斜角度を検出する機能を実現させるプログラムである。ここで、傾斜角度は、水平方向を0度とし、当該水平方向に対する傾きの角度で表現される。より具体的には、CPU2は、傾斜検出プログラム4Eを実行することにより、例えば、図4に示すように、被写体の側面顔画像の所定範囲の輪郭線上において、上側から下側に向かって一定間隔で座標(例えば、図4のP,P,・・・)を抽出し、当該座標の点と点とを結ぶ直線(例えば、図4における点Pと点Pn+1を結ぶ直線l)の水平方向に対する外角の角度θを傾斜角度として検出する。CPU2は、かかる傾斜検出プログラム4Eを実行することにより、傾斜検出手段として機能する。
顎位置判定プログラム4Fは、例えば、CPU2に、傾斜検出プログラム4Eを実行することにより検出した傾斜角度が予め設定された閾値を超えたか否かにより、被写体の顎の下端位置を判定する機能を実現させるプログラムである。より具体的には、顎位置判定プログラム4Fは、例えば、第1閾値及び第1閾値よりも低い第2閾値を備え、CPU2に、第1閾値を超える傾斜角度を検出した場合には当該傾斜角度が第1閾値を超える位置(例えば、図4における点Pと点Pn+1の中点)を顎の下端の位置と判定し、第2閾値と第1閾値との間である傾斜角度を検出した場合には当該傾斜角度が第2閾値と第1閾値との間となる位置を顎の下端の候補位置と判定し、第2閾値を超える傾斜角度が検出されない場合には判定不能とする機能を実現させるプログラムである。
表示制御プログラム4Gは、例えば、CPU2に、表示部14を制御して、顎位置判定プログラム4Fを実行することにより判定した被写体の顎の下端の位置又は顎の下端の候補位置を示すラインLを正面顔画像データに基づく画像に重ねて表示させる機能を実現させるプログラムである。また、表示制御プログラム4Gは、CPU2に、顎位置判定プログラム4Fを実行することにより判定不能とした場合に、表示部14を制御して、予め設定されている顎の下端の位置を示すラインLを正面顔画像データに基づく画像に重ねて表示させる機能を実現させるプログラムである。CPU2は、かかる表示制御プログラム4Gを実行することにより、表示制御手段として機能する。
補正プログラム4Hは、例えば、CPU2に、顧客が操作部17を操作することにより入力された補正情報に従って、被写体の顎の下端の位置を補正する機能を実現させるプログラムである。CPU2は、かかる補正プログラム4Hを実行することにより、補正手段として機能する。
規格調整プログラム4Iは、例えば、CPU2に、特徴点検出プログラム4Dを実行することにより検出した特徴点の位置と、顎位置判定プログラム4Fを実行することにより判定し、補正プログラム4Hを実行することにより補正した顎の下端の位置とが所定範囲内となるように、正面顔画像データを調整する機能を実現させるプログラムである。CPU2は、かかる規格調整プログラム4Iを実行することにより、調整手段として機能する。
プリントプログラム4Jは、例えば、プリンタ18を制御して、規格調整プログラム4Iを実行することにより調整した正面顔画像データに基づく画像をプリントさせる機能を実現させるプログラムである。
次に、上述のような構成の写真撮影装置100における写真撮影動作の一例を図5,図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、CPU2は、撮影プログラム4Cを実行することにより、第1デジタルカメラ12及び第2デジタルカメラ13を制御して、ほぼ同時に、被写体の正面及び側面を撮像させ、正面顔画像データ及び側面顔画像データを取得し、正面画像データファイル4A及び側面画像データファイル4Bに記憶させる(ステップS1)。
次に、CPU2は、特徴点検出プログラム4Dを実行することにより、第1デジタルカメラ12を制御することにより取得した正面顔画像データから特徴点を検出する(ステップS2)。例えば、図3(a)に示す正面顔画像データに基づく画像において、頭頂部、目、鼻、唇のうち、少なくとも何れか一つの特徴点を検出する。
次に、CPU2は、傾斜検出プログラム4Eを実行することにより、第2デジタルカメラ13を制御することにより取得した側面顔画像データのうち、特徴点検出プログラム4Dを実行することにより検出した特徴点に対応する位置を基準に所定範囲を解析して、第2デジタルカメラ13により撮像された被写体の輪郭の傾斜角度を検出する(ステップS3)。
例えば、CPU2は、特徴点検出プログラム4Dを実行することにより、図3(a)の正面顔画像データに基づく画像において、図7に示すように、特徴点として頭頂部の位置(図7の位置A)を検出した場合には、傾斜検出プログラム4Eを実行することにより、図3(b)の側面顔画像データに基づく画像において、当該頭頂部に相当する位置に基づく所定範囲を解析して、輪郭の傾斜角度を検出する。ここで、当該所定範囲は、例えば、公知事実である「設計のための人体寸法データ集 日本出版サービス」に基づいて決定される。より具体的には、「設計のための人体寸法データ集 日本出版サービス」では、例えば、若年者の95%において、頭頂部から顎の下端の位置までの長さは、218mm〜251.5mmであるとなっており、当該データに基づいて、当該所定範囲は、例えば、頭頂部に相当する位置(図7の位置A)から218mmの位置(図7の位置B)と、頭頂部の位置(図7の位置A)から251.5mmの位置(図7の位置C)との間の範囲と決定される。
同様に、CPU2は、例えば、図8に示すように、特徴点として鼻の位置(図8の位置D)を検出した場合には、当該鼻の位置(図8の位置D)に基づいて、当該鼻の位置(図8の位置D)からL1離れた位置(図8の位置E)と当該鼻の位置(図8の位置D)からL2(L2>L1)離れた位置(図8の位置F)との間の範囲を所定範囲と決定し、輪郭の傾斜角度を検出する。
また、CPU2は、例えば、図9に示すように、特徴点として口の位置(図9の位置G)を検出した場合には、当該口の位置(図9の位置G)に基づいて、当該口の位置(図9の位置G)と当該口の位置(図9の位置G)からL3離れた位置(図9の位置H)との間の範囲を所定範囲と決定し、輪郭の傾斜角度を検出する。
次に、CPU2は、顎位置判定プログラム4Fを実行することにより、第1閾値を超える傾斜角度を検出したか否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4において、CPU23が、第1閾値を超える傾斜角度を検出したと判断した場合には(ステップS4;Yes)、CPU2は、当該傾斜角度が第1閾値を超える位置を顎の下端の位置と判定する(ステップS5)。
次いで、CPU2は、表示制御プログラム4Gを実行することにより、表示部14を制御して、判定した被写体の顎の下端の位置を示すラインLを正面顔画像データに基づく画像に重ねて表示させ(ステップS6)、ステップ12へ進む。
表示部14は、例えば、図10に示すように、被写体の正面顔画像データに基づく画像と被写体の顎の下端の位置を示すラインLを当該画像に重ねて表示するとともに、「顎の下端のラインはこの位置でよろしいですか?」等の表示を行う。
ステップS4において、CPU23が、第1閾値を超える傾斜角度を検出しなかったと判断した場合には(ステップS4;No)、CPU2は、第2閾値と第1閾値との間である傾斜角度を検出したか否かを判断する(ステップS7)。
ステップS7において、CPU2が、第2閾値と第1閾値との間である傾斜角度を検出したと判断した場合には(ステップS7;Yes)、CPU2は、当該傾斜角度が第2閾値と第1閾値との間となる位置を顎の下端の候補位置と判定する(ステップS8)。
次いで、CPU2は、表示制御プログラム4Gを実行することにより、表示部14を制御して、判定した被写体の顎の下端の候補位置を示すラインLを正面顔画像データに基づく画像に重ねて表示させ(ステップS9)、ステップ12へ進む。
ステップS7において、CPU2が、第2閾値と第1閾値との間である傾斜角度を検出しなかったと判断した場合には(ステップS7;No)、CPU2は、判定不能とする(ステップS10)。
次いで、CPU2は、表示制御プログラム4Gを実行することにより、表示部14を制御して、予め設定されている顎の下端の位置を示すラインLを正面顔画像データに基づく画像に重ねて表示させる(ステップS11)。
次に、CPU2は、顧客が操作部17を操作することにより補正情報が入力されたか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS12において、CPU2が、操作部17から補正情報が入力されなかったと判断した場合には(ステップS12;No)、ステップS14に進む。
ステップS12において、CPU2が、操作部17から補正情報が入力されたと判断した場合には(ステップS12;Yes)、CPU2は、補正プログラム4Hを実行することにより、入力された補正情報に従って、被写体の顎の下端の位置を補正する(ステップS13)。より具体的には、CPU2は、例えば、図10に示すように、表示部14に表示されているラインLの表示位置を操作部17から入力される補正情報に従って移動させ、移動後のラインLの位置を顎の下端の位置とする。
次に、CPU2は、規格調整プログラム4Iを実行することにより、特徴点の位置と顎の下端の位置とが所定範囲内となるように、正面顔画像データを調整する(ステップS14)。
次に、CPU2は、プリンタ18を制御して、ステップS14において調整した正面顔画像データに基づく画像をプリントさせ(ステップS15)、本処理を終了する。
以上に説明した、本実施形態に係る写真撮影装置100によれば、第1デジタルカメラ12により、被写体の正面が撮像されて正面顔画像データが取得され、第2デジタルカメラ13により、被写体の側面の輪郭が検出され、CPU2が特徴点検出プログラム4Dを実行することにより、第1デジタルカメラ12によって取得された正面顔画像データから特徴点が検出され、CPU2が傾斜検出プログラム4Eを実行することにより、側面顔画像データにおいて特徴点に対応する位置を基準に所定範囲が解析されて、水平方向に対する被写体の輪郭の傾斜角度が検出され、CPU2が顎位置判定プログラム4Fを実行することにより、検出された傾斜角度が、予め設定された閾値を超えたか否かにより、被写体の顎の下端の位置が判定され、CPU2が規格調整プログラム4Iを実行することにより、検出された特徴点の位置と判定された顎の下端の位置とが所定範囲内となるように、第1デジタルカメラ12によって撮像された正面顔画像データが調整されるので、CPU2が顎位置判定プログラム4Fを実行することにより、第2デジタルカメラ13によって検出された被写体の側面の輪郭からより精度良く顎の下端の位置を判定することができることとなって、より規格を満足する証明写真をプリントすることができる。
また、CPU2が特徴点検出プログラム4Dを実行することにより検出される特徴点とは、被写体の頭頂部、目、鼻、唇のうち、少なくとも何れか一つであるので、CPU2が傾斜検出プログラム4Eを実行することにより解析される範囲を頭頂部、目、鼻、唇のうち、少なくとも何れか一つを基準として所定範囲に絞ることができることとなって、解析範囲を狭くすることができ、検出時間を短縮することができる。
また、CPU2が表示制御プログラム4Gを実行することにより、CPU2が顎位置判定プログラム4Fを実行することによって判定された被写体の顎の下端の位置が表示部14に表示され、操作部17により、表示部14に表示された被写体の顎の下端の位置を補正するための補正情報が入力され、CPU2が補正プログラム4Hを実行することにより、操作部17によって入力された補正情報に従って、被写体の顎の下端の位置が補正されるので、顧客は、表示部14に表示された当該顎の下端の位置を確認しながら補正情報を入力することができ、使い勝手がよい。
また、CPU2は、顎位置判定プログラム4Fを実行することにより、第1閾値を超える傾斜角度が検出された場合には当該傾斜角度が第1閾値を超える位置を顎の下端の位置と判定し、第2閾値と第1閾値との間である傾斜角度が検出された場合には当該傾斜角度が第2閾値と第1閾値との間となる位置を顎の下端の候補位置と判定し、第2閾値を超える傾斜角度が検出されない場合には判定不能とし、表示制御プログラム4Gを実行することにより、顎の下端の位置及び顎の下端の候補位置を表示するとともに、判定不能とした場合には予め設定されている顎の下端の位置を表示するので、CPU2が傾斜検出プログラム4Eを実行することにより第2閾値を超える傾斜角度が検出されず、CPU2が顎位置判定プログラム4Fを実行することにより顎の下端の位置を判定できない場合であっても、顎の下端の候補位置又は予め設定されている顎の下端の位置が表示されることとなり、顧客は、表示部14に表示された顎の下端の候補位置又は予め設定されている顎の下端の位置を確認しながら、補正情報を入力することができ、CPU2が顎位置判定プログラム4Fを実行することにより顎の下端の位置を精度良く判定できない場合にも、顧客により入力される補正情報により顎の下端の位置が補正されることとなって、規格を満足する証明写真をより効率良くプリントすることができる。
また、輪郭検出手段は、被写体の側面を撮像して側面顔画像データを取得する第2デジタルカメラ13であるので、被写体の側面の輪郭をより精度よく検出することができることとなって、さらに精度良く顎の下端位置を判定することができる。
なお、本実施形態においては、輪郭検出手段として第2デジタルカメラ13を設けることとしたが、輪郭検出手段は、被写体の側面の輪郭を検出することができるものであればなんであってもよい。例えば、図11に示すように、輪郭検出手段は、被写体の一方の側面側に対して光を照射する照射部20と、被写体の他方の側面側に当該照射部20からの光を受光する受光部21とにより構成されてもよく、この場合には、CPU2は、傾斜検出プログラム4Eを実行することにより、受光部21の受光データの影の部分の輪郭の傾斜角度を検出する。
また、本発明において、所定の基準方向を水平方向±45度未満の方向としてもよい。
また、所定の基準方向を垂直方向±45度の方向とし、例えば、図4において、直線lと当該基準方向に対する内角の角度を輪郭線の傾斜角度としてもよい。
また、所定の基準方向を水平方向±45度未満の方向とし、例えば、図4において、直線lと当該基準方向に対する内角の角度を輪郭線の傾斜角度としてもよい。また、所定の基準方向を垂直方向±45度の方向とし、例えば、図4において、直線lと当該基準方向に対する外角の角度を輪郭線の傾斜角度としてもよい。その場合には、顎位置判定プログラム4Fは、第1閾値及び第1閾値よりも高い第2閾値を備え、CPU2が顎位置判定プログラム4Fを実行することにより、当該傾斜角度が第1閾値を下回ったと判断された場合には、当該傾斜角度が第1閾値を下回る位置が被写体の顎の下端位置と判定され、当該傾斜角度が第2閾値と第1閾値との間となったと判断された場合には、当該傾斜角度が第2閾値と第1閾値との間となる位置が顎の下端の候補位置と判定され、当該傾斜角度が第2閾値を下回らなかったと判断された場合には、判定不能とされるように構成しても、本発明と等価である。
本発明に係る写真撮影装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明に係る写真撮影装置の記憶部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る写真撮影装置により取得された正面顔画像データに基づく画像の一例を示す図(図3(a))、側面顔画像データに基づく画像の一例を示す図(図3(b)である。 図3の鼻下部分の拡大図である。 本発明に係る写真撮影装置の撮影動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る写真撮影装置の撮影動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る写真撮影装置における傾斜角度の検出を説明する図である。 本発明に係る写真撮影装置における傾斜角度の検出を説明する図である。 本発明に係る写真撮影装置における傾斜角度の検出を説明する図である。 本発明に係る写真撮影装置の表示部における表示の一例を説明するための図である。 本発明に係る写真撮影装置の輪郭検出手段の一例を示す図である。
符号の説明
2 CPU(特徴点検出手段,傾斜検出手段,判定手段,表示制御手段,補正手段,調整手段)
4D 特徴点検出プログラム(特徴点検出手段)
4E 傾斜検出プログラム(傾斜検出手段)
4F 顎位置判定プログラム(判定手段)
4G 表示制御プログラム(表示制御手段)
4H 補正プログラム(補正手段)
4I 規格調整プログラム(調整手段)
12 第1デジタルカメラ(正面撮像手段)
13 第2デジタルカメラ(輪郭検出手段,側面顔画像撮像手段)
14 表示部
17 操作部(入力手段)
100 写真撮影装置

Claims (6)

  1. 被写体の正面を撮像して正面顔画像データを取得する正面撮像手段を備える写真撮影装置において、
    前記被写体の側面の輪郭を検出する輪郭検出手段と、
    前記正面撮像手段により取得された前記正面顔画像データから特徴点を検出する特徴点検出手段と、
    前記特徴点検出手段により検出された前記特徴点に対応する位置を基準に所定範囲を解析して、所定の基準方向に対する前記輪郭検出手段により検出された前記被写体の輪郭の傾斜角度を検出する傾斜検出手段と、
    前記傾斜検出手段により検出された傾斜角度が、予め設定された閾値を超えたか否かにより、前記被写体の顎の下端の位置を判定する判定手段と、
    前記特徴点検出手段により検出された前記特徴点の位置と前記判定手段により判定された顎の下端の位置とが所定範囲内となるように、前記正面撮像手段により撮像された前記正面顔画像データを調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする写真撮影装置。
  2. 前記特徴点検出手段により検出される特徴点とは、被写体の頭頂部、目、鼻、唇のうち、少なくとも何れか一つであることを特徴とする請求項1に記載の写真撮影装置。
  3. 前記判定手段によって判定された前記被写体の顎の下端の位置を表示部に表示する表示制御手段と、
    前記表示部に表示された前記被写体の顎の下端の位置を補正するための補正情報を入力するための入力手段と、
    前記入力手段により入力された補正情報に従って、前記被写体の顎の下端の位置を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の写真撮影装置。
  4. 前記判定手段は、前記傾斜検出手段により前記閾値を超える傾斜角度が検出されなかった場合には、判定不能とし、
    前記表示制御手段は、前記判定手段により判定不能とされた場合には予め設定されている顎の下端の位置を表示することを特徴とする請求項3に記載の写真撮影装置。
  5. 前記判定手段は、第1閾値及び第1閾値よりも低い第2閾値を備え、前記傾斜検出手段により第1閾値を超える傾斜角度が検出された場合には、当該傾斜角度が第1閾値を超える位置を顎の下端の位置と判定し、前記傾斜検出手段により第2閾値と第1閾値との間である傾斜角度が検出された場合には当該傾斜角度が第2閾値と第1閾値との間となる位置を顎の下端の候補位置と判定し、前記傾斜検出手段により第2閾値を超える傾斜角度が検出されない場合には、判定不能とし、
    前記表示制御手段は、前記判定手段により判定された顎の下端の位置及び顎の下端の候補位置を表示するとともに、前記判定手段により判定不能とされた場合には予め設定されている顎の下端の位置を表示することを特徴とする請求項3に記載の写真撮影装置。
  6. 前記輪郭検出手段は、前記被写体の側面を撮像して側面顔画像データを取得する側面顔画像撮像手段であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の写真撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014017366A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 Hirabayashi Daiki X線撮影装置、x線撮影を行う際の頭部傾き測定方法、x線撮影装置用スタンド、x線撮影装置用椅子および頭部傾き設定装置
US9265466B2 (en) 2012-07-26 2016-02-23 Cephmedical Corporation X-ray radiographic apparatus, method of measuring head tilt in taking radiograph, stand for X-ray radiographic apparatus, chair for X-ray radiographic apparatus, and head tilt setting device
CN109905596A (zh) * 2019-02-13 2019-06-18 深圳市云之梦科技有限公司 拍照方法、装置、计算机设备和存储介质

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