JP2007298825A - リアプロジェクションディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置本体の前面に設けられた透過型のスクリーン3に、その背面側に配置された映像投射ユニットから映像を投射して表示するようにしたリアプロジェクションディスプレイ装置において、スクリーン3の平面度を安定して維持し、歪みの少ない良質な画像を表示できるリアプロジェクションディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】装置本体の骨格をなす剛体のフレーム8に、このフレーム8との間でスクリーン3を挟み込むように保持するホルダー24を装着し、このホルダー24によってスクリーン3を、フレーム8に押し付けるように圧力をかけた状態で固定する構造とする。このように圧力をかけてスクリーン3を剛体のフレーム8に取り付けることでスクリーン3の平面度が向上し、歪みの少ない良質の画像を表示することができる。
【選択図】図4
【解決手段】装置本体の骨格をなす剛体のフレーム8に、このフレーム8との間でスクリーン3を挟み込むように保持するホルダー24を装着し、このホルダー24によってスクリーン3を、フレーム8に押し付けるように圧力をかけた状態で固定する構造とする。このように圧力をかけてスクリーン3を剛体のフレーム8に取り付けることでスクリーン3の平面度が向上し、歪みの少ない良質の画像を表示することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、装置本体の前面に設けられた透過型のスクリーンに、その背面側に配置された映像投射ユニットから映像を投射して表示するようにしたリアプロジェクションディスプレイ装置に関する。
従来、映像表示装置の一種として、リアプロジェクションディスプレイ装置が実用化されている。即ちこのリアプロジェクションディスプレイ装置は、例えば下記の特許文献1に開示されるもののように、装置本体の正面に透過型のスクリーンが設けられると共に、装置本体の内部に、光源であるランプと、映像生成手段及び投射レンズを備えた映像投射ユニットが配置されてなり、この映像投射ユニットから出射される映像光をスクリーンに対して背面側から投射して表示する構造となっている。
このようなリアプロジェクションディスプレイ装置に用いられるスクリーンは、一般にガラスあるいは樹脂材によりなる基板に樹脂製のレンズシートを貼り合わせて構成されるが、ここで歪みの少ない良質な画像を得るためには、スクリーンの取り付けにおいてスクリーンの平面度を確実に維持する必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示される従来のリアプロジェクションディスプレイ装置では、外装体であるベズルにスクリーンを取り付けるようにしているので、スクリーンの平面度を安定して維持することは難しく、そのためこのスクリーンに投射される画像に歪みが生じやすいという欠点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、スクリーンの平面度を安定して維持し、歪みの少ない良質な画像を表示できるリアプロジェクションディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、装置本体の前面に設けられた透過型のスクリーンに、その背面側に配置された映像投射ユニットから映像を投射して表示するようにしたリアプロジェクションディスプレイ装置において、
装置本体の骨格をなす剛体のフレームに、このフレームとの間でスクリーンを挟み込むように保持するホルダーを装着し、このホルダーによってスクリーンを、フレームに押し付けるように圧力をかけた状態で固定する構造としたことを特徴とするものである。
装置本体の骨格をなす剛体のフレームに、このフレームとの間でスクリーンを挟み込むように保持するホルダーを装着し、このホルダーによってスクリーンを、フレームに押し付けるように圧力をかけた状態で固定する構造としたことを特徴とするものである。
ここでホルダーは、フレームとスクリーンを挟み込むように保持するコ字形の断面形状を有し、その内幅寸法が、フレームとスクリーンの被保持部側の幅寸法よりも僅かに小さく形成されているものとする。
またこの構成では、フレームに、ホルダーを装着する際にこれを呼び込むための面取り状の傾斜部を設ける。
さらにこの構成においては、スクリーンとホルダーの間、及びスクリーンとフレームの間に、弾性材によりなるクッションを介在させるようにする。
上記の如く構成される本発明のリアプロジェクションディスプレイ装置では、ホルダーを使用してスクリーンをフレームに取り付けることにより、スクリーンは自動的に圧力をかけられた状態でフレームに固定される。そしてこのように圧力をかけてスクリーンを剛体のフレームに取り付けることでスクリーンの平面度が向上し、その結果、歪みの少ない良質の画像を表示することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
図1は本例のリアプロジェクションディスプレイ装置の外観を示す斜視図である。このリアプロジェクションディスプレイ装置1は、装置本体2のキャビネットの前面に表示画面である透過型のスクリーン3が設けられ、このスクリーン3に装置本体2の内部に配置された映像投射ユニットから投射される映像が表示される構造となっている。本例のリアプロジェクション装置1では、このスクリーン3の大きさを例えば50インチとし、キャビネット2の奥行き寸法を例えば30cmとした薄型大画面の構成を実現している。
図1は本例のリアプロジェクションディスプレイ装置の外観を示す斜視図である。このリアプロジェクションディスプレイ装置1は、装置本体2のキャビネットの前面に表示画面である透過型のスクリーン3が設けられ、このスクリーン3に装置本体2の内部に配置された映像投射ユニットから投射される映像が表示される構造となっている。本例のリアプロジェクション装置1では、このスクリーン3の大きさを例えば50インチとし、キャビネット2の奥行き寸法を例えば30cmとした薄型大画面の構成を実現している。
またこのリアプロジェクションディスプレイ装置1においては、前面のスクリーン3の左右両側に隣接する位置にスピーカユニット4及び5が組み込まれており、この左右のスピーカユニットから夫々ステレオ音声のLチャンネル及びRチャンネルの音声が出力されるようになっている。
図2は本例のリアプロジェクションディスプレイ装置の縦断側面図、図3は本例のリアプロジェクションディスプレイ装置の内部構造体を示す斜視図である。
図3に示すように、内部構造体7は、装置本体の骨格をなす剛体のフレーム8にスクリーン3が取り付けられてなる。ここでフレーム8は、底面側に配置されるボトムフレーム9と、このボトムフレーム9の左右に立設されるサイドフレーム10,11と、これらサイドフレーム10,11の上端に架設されるトップフレーム12と、で構成される。各フレーム9,10,11,12は、何れもアルミニウム等の金属を材料とした押し出し成形品であり、この各フレームをボルト止めによって一体化して剛体のフレーム8を構成している。
図3に示すように、内部構造体7は、装置本体の骨格をなす剛体のフレーム8にスクリーン3が取り付けられてなる。ここでフレーム8は、底面側に配置されるボトムフレーム9と、このボトムフレーム9の左右に立設されるサイドフレーム10,11と、これらサイドフレーム10,11の上端に架設されるトップフレーム12と、で構成される。各フレーム9,10,11,12は、何れもアルミニウム等の金属を材料とした押し出し成形品であり、この各フレームをボルト止めによって一体化して剛体のフレーム8を構成している。
図2に示すように、透過型のスクリーン3は、光を収束させるフレネルレンズスクリーン3aと、光を画面全体に均一に配分してコントラストを付けるレンチキュラーレンズスクリーン3bと、を並設して構成される。このフレネルレンズスクリーン3aとレンチキュラーレンズスクリーン3bは、何れもガラスあるいは樹脂材によりなる基板に樹脂製のレンズシートを貼り合わせて構成されるもので、この2枚のレンズスクリーン3aと3bを組み合わせたスクリーン3を剛体のフレーム8の前面側に固定するようにしている。
そしてこのリアプロジェクションディスプレイ装置1では、図2に示す如く、装置本体2の内部において底部のボトムフレーム9上に、スクリーン3に対し映像を投射するための映像投射ユニット14が設置されている。この映像投射ユニット14は、光源であるランプから発せられた光を液晶パネルに通して映像光を生成し、これを投射窓15から出射するものである。この場合、図示のように映像光Lは、映像投射ユニット14に内蔵される平面ミラー16、凸面ミラー17、非球面ミラー18を介して投射窓15から上方に向かって略垂直に出射され、これがトップフレーム12に支持された反射ミラー19で反射してスクリーン3に投影される構造となっている。
なお、この構成において投射映像投射ユニット14は、ボトムフレーム9に立設される軸20を支点として回動可能に設置されており、この映像投射ユニット14を回動させることによってスクリーン3に投影される画像の歪をなくすように調整を行う画像歪調整機構を備えている。さらに、装置本体2の内部においてボトムフレーム9には、映像投射ユニット14とスクリーン3との間を遮るように遮光板21が装着されており、これによって映像投射ユニット14から漏れた光がスクリーン3に影響を及ぼすことを回避するようにしている。
上記の如く構成されるリアプロジェクションディスプレイ装置1においては、スクリーン3に表示される映像を歪みの少ない良質な画像とするために、スクリーン3の平面度を確実に維持する必要がある。
このスクリーンの平面度を確実に維持するための取り付け構造について、図4〜図6を参照して詳細に説明する。図4は本例のリアプロジェクションディスプレイ装置の内部構造体におけるスクリーンの取り付け構造を示す分解斜視図である。
図4に示すように、スクリーン3は、内部構造体7における剛体のフレーム8の前面側に配置され、その上下の二辺部をトップフレーム12とボトムフレーム9に、左右の二辺部をサイドフレーム10と11に夫々固定するようにしている。この場合、スクリーン3の上下の二辺部は、トップフレーム12とボトムフレーム9に夫々螺子止めされる押さえ板23によってフレーム8に固定され、左右の二辺部は、サイドフレーム10と11に装着されるホルダー24によってフレーム8に固定されるようになっている。
ここで特に本例の構成では、スクリーン3の左右の二辺部がホルダー24によってフレーム8に固定される部分に特徴を有する。その部分の詳細な構成を図5及び図6に示す。
なお、ここでは右のサイドフレーム11側の構成のみを図示してあるが、左のサイドフレーム10側もこれと同様にして対称的に構成されるものである。
なお、ここでは右のサイドフレーム11側の構成のみを図示してあるが、左のサイドフレーム10側もこれと同様にして対称的に構成されるものである。
この構成においては、サイドフレーム11に装着されるホルダー24によって圧力をかけた状態でスクリーン3をフレーム8に固定するようにしている。ここで用いられるホルダー24は、中央板部24aとこの中央板部24aに対し直角に折り曲げられた後側板部24bと前側板部24cとによりなるコ字形の断面形状を有し、後側板部24bと前側板部24cとの間でサイドフレーム11とスクリーン3を挟み込むように保持するものである。このホルダー24の材料には、スクリーン3を固定するための圧力に耐え得る強度を有する材料として、鉄などの金属あるいは強化樹脂が好適に用いられる。
このホルダー24が装着されるサイドフレーム11には、ホルダー24の後側板部24bと対応する溝部25が形成されている。そしてこの溝部25に後側板部24bが挿入係合されるようにホルダー24がサイドフレーム11に装着された状態では、このホルダー24によってスクリーン3がサイドフレーム11との間で挟み込まれる状態で固定保持される構造となっている。
ここでスクリーン3は、前述の如くフレネルレンズスクリーン3aとレンチキュラーレンズスクリーン3bとを組み合わせて構成されており、その間にはスペーサー3cが介在されて僅かな隙間を形成している。このスクリーン3の縁辺部には、スクリーン3とホルダー24の間、及びスクリーン3とサイドフレーム11の間に介在されるように、ゴム等の弾性材によりなるクッション26がスクリーン3の表裏両面にわたってコ字状に貼り付けられている。
上記構成においては、図6(A)に示す如く、サイドフレーム11とスクリーン3を挟み込むように保持するホルダー24の内幅寸法(後側板部24bと前側板部24cとの間の寸法)aが、このホルダー24を装着する前のサイドフレーム11とスクリーン3の被保持部側の幅寸法(サイドフレーム11の溝部25からクッション26を含むスクリーン3の前端面までの寸法)bよりも僅かに(0.5mm程度)小さく形成されている。そしてこの構成では、サイドフレーム11における溝部25の開口部分に、ホルダー24を装着する際にこのホルダー24の後側板部24bを呼び込むための面取り状の傾斜部(テーパー)25aを設けてある。
このような傾斜部25aを設けたことより、ホルダー24を規定の位置に装着する際には、ホルダー24は後側板部24bが傾斜部25aの傾斜面に沿って呼び込まれるように案内されて溝部25に挿入係合されるので、余分な力を必要とすることなくスムーズに装着される。
そしてこのホルダー24が規定の位置に装着された状態では、上記の如きホルダー24の内幅寸法aと被保持部側の幅寸法bとの関係により、ホルダー24がサイドフレーム11とスクリーン3を強く挟み込む状態となるので、スクリーン3はホルダー24によってサイドフレーム11に押し付けられるように自動的に圧力をかけられた状態で固定される。
この場合、本例の構成では、図6(B)に示す如く、スクリーン3とホルダー24の間、及びスクリーン3とサイドフレーム11の間で挟まれるクッション26が圧縮され、その弾性反発力によってスクリーン3が安定した圧力をかけられた状態でサイドフレーム11に固定される。
このようにしてスクリーン3に圧力をかけた状態でホルダー24は、図5に示す如く螺子27によってサイドフレーム11に固定され、これによってスクリーン3は、フレーム8に対する固定状態が確実に保持される。
以上の如く本例の構成では、ホルダー24を使用してスクリーン3をフレーム8に取り付けることにより、スクリーン3は自動的に圧力をかけられた状態でフレーム8に固定される。そしてこのように圧力をかけた状態でスクリーン3を剛体のフレーム8に取り付けることによりスクリーン3の平面度が向上し、その結果、歪みの少ない良質の画像を表示することができるものである。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこの実施例の構成に限ることなく、その他にも種々の実施形態を採り得るものであることは言うまでもない。
1…リアプロジェクションディスプレイ装置、2…装置本体、3…スクリーン、8…フレーム、9…ボトムフレーム、10,11…サイドフレーム、12…トップフレーム、14…映像投射ユニット、24…ホルダー、25…溝部、25a…傾斜部、26…クッション
Claims (4)
- 装置本体の前面に設けられた透過型のスクリーンに、その背面側に配置された映像投射ユニットから映像を投射して表示するようにしたリアプロジェクションディスプレイ装置において、
装置本体の骨格をなす剛体のフレームに、このフレームとの間で上記スクリーンを挟み込むように保持するホルダーを装着し、このホルダーによって上記スクリーンを、上記フレームに押し付けるように圧力をかけた状態で固定する構造としたことを特徴とするリアプロジェクションディスプレイ装置。 - 上記ホルダーは、上記フレームと上記スクリーンを挟み込むように保持するコ字形の断面形状を有し、その内幅寸法が、上記フレームと上記スクリーンの被保持部側の幅寸法よりも僅かに小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリアプロジェクションディスプレイ装置。
- 上記フレームに、上記ホルダーを装着する際にこれを呼び込むための面取り状の傾斜部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のリアプロジェクションディスプレイ装置。
- 上記スクリーンと上記ホルダーの間、及び上記スクリーンと上記フレームの間に、弾性材によりなるクッションを介在させたことを特徴とする請求項3に記載のリアプロジェクションディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006127643A JP2007298825A (ja) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | リアプロジェクションディスプレイ装置 |
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Family
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009192601A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Mitsubishi Electric Corp | プロジェクションテレビ |
WO2015056295A1 (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 株式会社ユナイテッドスマイルズ | 投影システム |
-
2006
- 2006-05-01 JP JP2006127643A patent/JP2007298825A/ja active Pending
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