WO2007125622A1

WO2007125622A1 - 光学シート類の支持構造、光源ユニットおよび表示装置

Info

Publication number: WO2007125622A1
Application number: PCT/JP2006/321849
Authority: WO
Inventors: Hiroki Azuma
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-04-28
Filing date: 2006-11-01
Publication date: 2007-11-08

Abstract

　光学シート類のしわや撓みを防止して全面に亘って均一な光を照射できる光源ユニットまたは画面上に輝度ムラや陰影が生じない表示装置を提供すること。　光学シート類１５の片側面に対向する部位を有する第一の支持部材（たとえばサイドホルダ）１４に光学シート類１５の面方向に対して略直角および／または傾斜する第一の支持面１４３を設けるとともに、光学シート類１５の他の片側面に対向する部位を有する第二の支持部材（たとえばフレーム）１６ａに、前記第一の支持部材１４の第一の支持面１４３に対向する第二の支持面１６２ａを設け、光学シート類１５の周縁部を、前記第一の支持部材１４の第一の支持面１４３と、前記第二の支持部材１６ａの前記第二の支持面１６２ａとの間に挟持して支持する。

Description

明細書

光学シート類の支持構造、光源ユニットおよび表示装置

技術分野

[0001] 本発明は、光学シート類の支持構造、光源ユニットおよび表示装置に関するものであり、特に透過型の表示パネルを備える表示装置に好適な光学シート類の支持構造および光源ユニットと、この光学シート類の支持構造または光源ユニットを備える表示装置に関するものである。背景技術

[0002] 透過型の液晶表示パネルなどと!/、つた非自発光型の表示パネルを備える表示装置には、表示パネルの背面側に光源ユニットが配設される構成を備えるものがある。この光源ユニットは、蛍光管などの光源と、この光源が発する光の特性を調整する所定の種類の光学シート類とを備え、特性を調整した光を表示パネルの背面側に照射する。表示パネルの背面側に照射された光がこの表示パネルを透過すると、表示パネルの前面側には画像が可視状態に表示される。

[0003] このような、光源と表示パネルとの間に光学シート類を配設する構成の表示装置において、この光学シート類にしわゃ撓みが発生すると、このしゎゃ撓みが表示パネルの前面側 (すなわち画面上）に輝度ムラや陰影となって現れることがある。このような輝度ムラや陰影は、表示装置の表示品位を低下させるおそれがあることから、光学シート類をしわや橈みのな、状態に維持することが好まし、。

[0004] 光学シート類のしわや橈みの一因としては、光学シート類を形成する材料の熱膨張係数の相違が挙げられる。すなわち光学シート類には、互いに熱膨張係数が異なる複数のシート状の部材またはフィルム状の部材の積層構造を有するものがある。このような構成の光学シート類は、表示装置の使用時において、光源やその他の部材の発熱により加熱されて温度上昇すると、材料の熱膨張係数の相違により、しわや橈み力 S発生することがある。

[0005] 光学シート類のしわゃ撓みのこのほかの原因としては、光学シート類と光学シート類を支持する部材の熱膨張係数の相違が挙げられる。たとえば光学シート類の周縁部をフレームなどの支持部材によって支持する構成であると、光学シート類とこの支持部材が熱膨張すると、熱膨張係数の相違に起因して、支持部材により支持される領域の近傍にしわや橈みが発生するおそれがある。

[0006] 光学シート類を支持する構成としては、たとえば光学シート類の周縁部に貫通孔を形成し、この貫通孔にボスなどを遊嵌するという構成が用いられることがある（特開平 11 337942号公報参照)。このほか、光学シート類の周縁部に位置決め片を形成し、この位置決め片をシャーシまたはフレームに形成される凹部に係合させる構成が用いられることもある（特開 2001— 76527号公報参照)。

[0007] これらの構成によれば、光学シート類が自由に熱変形できるから、光学シート類と他の部材との熱膨張係数の相違に起因するしわや橈みの発生を防止できる。しかしながら、熱膨張係数が互いに相違する材料が積層する構成の光学シート類について、材料の熱膨張係数の相違に起因するしわや橈みの発生を防止することはできなヽ

[0008] また、このような構成では、光学シート類に形成される貫通孔または位置決め片の周辺に応力が集中しやすぐこの結果、貫通孔または位置決め片の近傍にしわや橈みが発生するおそれがある。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0009] 上記実情に鑑み、本発明が解決しょうとする課題は、光学シート類にしわや橈みが発生することを防止または抑制できる光学シート類の支持構造、光源ユニット、表示装置を提供することである。

課題を解決するための手段

[0010] 前記課題を解決するため、本発明は、光学シート類の片側面に対向する部位を有する第一の支持部材に、光学シート類の面方向に対して略直角および Zまたは傾斜する第一の支持面を設けるとともに、光学シート類の他方の片側面に対向する部位を有する第二の支持部材に、前記第一の支持部材の第一の支持面に対向する第二の支持面を設ける。そして光学シート類の周縁部を、前記第一の支持部材の第一の支持面と、前記第二の支持部材の第二の支持面との間に挟持して支持することを要旨とするものである。

[0011] ここで、前記第一の支持部材としては、シャーシまたはサイドホルダが好適に適用できる。また前記第二の支持部材としてはフレームが好適に適用できる。

[0012] また、前記第一の支持部材の前記光学シート類の片側面に対向する部位に突起状の構造物を設け、この突起状の構造物に第一の支持面を設ける構成であってもよい。同様に前記第二の支持部材の前記光学シート類の他の片側面に対向する部位に突起状の構造物を設け、この突起状の構造物に第二の支持面を設ける構成であつてもよい。

[0013] そして、このような光学シート類の支持構造を、光源ユニットまたは表示装置に適用することができる。

発明の効果

[0014] 本発明によれば、光学シート類を組み付ける際に、光学シート類の周縁部が第一の支持部材の第一の支持面と、第二の支持部材の第二の支持面との間に嚙み込まれ、光学シート類に張力がかかる。このため、光学シート類にしわや橈みが発生することを防止または抑制できる。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]本発明の実施形態に力かる光学シート類の支持構造が適用される光源ユニットの構成を、模式的に示した分解斜視図である。

[図 2] (a)は前記実施形態に力かる光学シート類の支持構造に適用できるサイドホルダの構成を模式的に示した外観斜視図、（b)は (a)の A— A線断面図であり、このサイドホルダの断面形状を示す。

[図 3] (a)は前記実施形態に力かる光学シート類の支持構造に適用できるフレームの構成を模式的に示した外観斜視図であり、背面側から見た図、（b)は (a)の B— B線断面図であり、このフレームの断面構造を示す。

[図 4]前記実施形態にかかる光学シート類の支持構造を模式的に示した断面図であり、（a)はフレームを装着する前の状態を、（b)はフレームを装着した後の状態を示す

[図 5] (a)は変形例に力かるシャーシ構成を示した外観斜視図、 (b)は (a)の C部拡大図であり、支持片の構成を示す。

[図 6] (a)はフレームの変形例を示した外観斜視図、 (b)は (a)の D— D線断面図であり、このフレームの断面形状を示す。

[図 7]前記変形例に力かるシャーシとフレームを用いた表示装置の組み付け構造を模式的に示した断面図であり、（a)はフレームを装着する前の状態を、（b)はフレームを装着した後の状態を示す。

[図 8]支持片の位置関係の変形例を示した断面模式図であり、 (a)はサイドホルダに支持片が設けられる構成における変形例を、 (b)はシャーシに支持片が設けられる構成における変形例を示す。

[図 9]前記光源ユニットが適用される表示装置の構成を、模式的に示した分解斜視図である。

[図 10]前記表示装置が組み込まれるテレビ受信機の構成を模式的に示した分解斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0016] 以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。

[0017] 図 1は、本発明の実施形態に力かる光学シート類の支持構造を備える光源ユニット

(以下、「本光源ユニット」と称することがある)の構成を、模式的に示した分解斜視図である。なお、説明の便宜上、図 1中の上方を本光源ユニットの前面側と称し、下方を背面側と称する。

[0018] 本光源ユニット laは、シャーシ 11aと、反射シート 12と、光源 13と、サイドホルダ 14 と、光学シート類 15と、フレーム 16aと、光源駆動回路基板 17と、光源駆動回路基板カバー 18とを備える。

[0019] シャーシ (バックライトアングルまたはバックライトシャーシとも称する） 1 laは、略平板状の部材である。相対向する長辺の周縁部には、前面側に向力つて起立する側壁 111が設けられる。この側壁 111の前面側には、後述する光学シート類を載置できる載置面 112が設けられる。このシャーシ 11aは、たとえば金属の板材によりプレスカロェなどを用いて形成される構成などが適用できる。

[0020] 反射シート 12は、光を乱反射させる表面性状を有するシート状または板状の部材である。この反射シート 12は、たとえばシート状または板状の発泡 PET (ポリエチレンテレフタレート）などにより形成される。

[0021] 光源 13には、たとえば冷陰極管や熱陰極管などの各種蛍光管、キセノン管などの放電管、 LEDなどといった、従来公知の各種光源が適用できる。図 1に示す本光源ユニット laは、線状の蛍光管が適用される構成を有するが、本発明はこの構成に限定されるものではない。

[0022] 光学シート類 15は、光源 13が発する光の特性を調整する板状の部材もしくはシート状の部材、またはこれらの集合をいうものとする。この光学シート類 15には、拡散板、拡散シート、レンズシートなどが含まれる。

[0023] 拡散板および拡散シートは、たとえば透明な榭脂材料などカゝらなる基材に、光を反射する微粒子が混合される構成などを有する。そして透過する光を拡散させること〖こよって、輝度分布の均一化を図る機能を有する。レンズシートは、たとえばポリエチレンテレフタレートなど力もなる基材の層と、アクリルなど力もなる層であって、所定の断面形状を有し集光機能を有する層との積層構造を有する。そして透過する光を集光して輝度を向上する機能を有する。

[0024] 本光源ユニット laは、光学シート類 15として、拡散板 151と、第一の拡散シート 152 と、レンズシート 153と、第二の拡散シート 154とを備える。そしてこれらの光学シート類 15が、前記記載の順序で背面側力積み重ねて配設される。

[0025] 光源駆動回路基板 17は、光源 13を駆動する電子回路および Zまたは電気回路などが構築される回路基板である。光源駆動回路基板カバー 18は、光源駆動回路基板 17を覆う板状の部材であり、たとえば金属の板材により形成される。

[0026] 図 2は、サイドホルダ 14の構成を模式的に示した図である。図 2 (a)は外観斜視図である。図 2 (b)は図 2 (a)の A— A線断面図であり、サイドホルダの断面形状を示す。このサイドホルダ 14は、光学シート類 15を支持する機能などを有する。このサイドホルダ 14は略棒状の部材であり、たとえば合成樹脂材料などにより一体的に形成される。このサイドホルダ 14の前面側には、光学シート類 15の周縁部 (本実施形態においては、光学シート類 15の短辺の周縁部）を載置できる載置面が形成される。

[0027] この載置面 141には、光学シート類 15を支持する支持片 142が設けられる。図 2に示すようにこの支持片 142は、サイドホルダ 14の長手方向（すなわち、載置される光学シート類 15の短辺に沿う方向）に沿った細長い形状を有し、前面側に突起する凸状の構造物である。そして A— A線断面図に示すように、この支持片 142の少なくとも一方の側面 143 (ここでは、外周側の面）は、載置する光学シート類 15の面方向に対して略直角および Zまたは傾斜するように形成される。この面を「支持面 143」と称する。図 2においては、支持面 143が載置される光学シート類（図示せず。図 1参照）の面方向に対して略直角方向に形成される。

[0028] 図 3は、フレーム 16aの構成を模式的に示した図である。図 3 (a)はフレーム 16aを背面側から見外観斜視図である。図 3 (b)は図 3 (a)の B— B線断面図であり、フレーム 16aの断面形状を示す。このフレーム 16aは、光学シート類 15を支持する機能、および表示パネルを支持ならびに Zまたは保護する機能などを有する。このフレーム 1 6aは、開口した略四辺形の形状を有し、たとえば合成樹脂材料などにより一体的に形成される。

[0029] このフレーム 16aの短辺の背面側には、光学シート類 15を支持する支持片 161aが設けられる。図 3に示すようにこの支持片 161aは、フレーム 16aの短辺の長手方向（すなわち、載置される光学シート類 15の短辺に沿う方向）に沿った細長い形状を有し、背面側に突起する凸状の構造物である。そして B— B線断面図に示すように、この支持片 161aの少なくとも一方の側面 162a (ここでは、内周側の面）は、載置する光学シート類 15の面方向に対して略直角および Zまたは傾斜するように形成される。この面を「支持面 162a」と称する。図 3においては、支持面 162aが、載置される光学シート類（図示せず。図 1参照）の面方向に対して略直角方向に形成される。

[0030] このような部材を備える光源ユニットの組み付けは、次のとおりである。

[0031] まず、図 1を参照して説明する。シャーシ 11aの前面側に反射シート 12を配設し、その前面側に光源 13を配設する。シャーシ 11aの短辺に、光源 13の端部を覆うようにサイドホルダ 14を配設する。そしてその前面側に光学シート類 15を配設する。具体的には、光学シート類 15の長辺の周縁部をシャーシ 11aの側壁 111の載置面 11 2に載置し、短辺の周縁部をサイドホルダ 14の載置面 141に載置する。そしてその前面側からフレーム 16aを装着する。また、シャーシ 11aの背面側に光源駆動回路基板 17を配設し、さらにこの光源駆動回路基板 17を覆うように光源駆動回路基板カバ一 18を配設する。

[0032] 図 4は、本光源ユニット laの組み付け構造を模式的に示した断面図であり、光学シート類 15の短辺の周縁部近傍を拡大して示す。図 4 (a)はシャーシ 11aを装着する前の状態を示し、図 4 (b)はシャーシ 11aを装着した後の状態を示す。

[0033] 図 4 (a)に示すようにサイドホルダ 14がシャーシ 1 laの前面側に配設された状態で、サイドホルダ 14の載置面 141に光学シート類 15の周縁部を載置する。ここで、光学シート類 15のうちのレンズシート 153の周縁部を、載置面 141に設けられる支持片 142上に位置するように配設する。

[0034] そしてその前面側からフレーム 16aを装着する。図 4 (b)に示すように、フレーム 16a の支持片 161aとサイドホルダ 14の支持片 142とは、フレーム 16aを装着した状態において、互いに光学シート類 15の短辺に直角な方向（図 4においては左右方向）にずれた位置関係にある。そして、サイドホルダ 14の支持片 142の支持面 143と、フレーム 16aの支持片 161aの支持面 162aとが対向する。

[0035] したがって図 4 (b)に示すように、フレーム 16aを装着すると、レンズシート 153の短辺の周縁部が、サイドホルダ 14の支持片 142と、フレーム 16aの支持片 161aとの間に嚙み込まれ、相対向する支持面 143, 162aの間に挟まれる。そして嚙み込まれるときにレンズシート 153が引っ張られ、レンズシート 153にはその長辺方向に沿って張力がかかる。このため、レンズシート 153にしゎゃ撓みが発生することを防止または抑制できる。

[0036] ところで、レンズシート 153は、前記のとおりポリエチレンテレフタレートなどからなる基材の層と、アクリルなど力なる集光機能を有する層とを有する。このようにレンズシート 153は、異なる材料の積層構造を有すること、集光機能を有する層の表面には筋状の凹凸が形成されることなどから、熱変形するとしわや橈みが発生しやすい傾向にある。そこで、前記のような支持構造により支持すると、熱変形してもしわや橈みの発生を防止または抑制できる。

[0037] ここで、レンズシート 153により大きな張力をかけることができるように、フレーム 16a の支持面 162aとレンズシート 153の前面側表面との間の摩擦係数力サイドホルダ 14の支持面 143とレンズシート 153の背面側表面との間の摩擦係数よりも大きいことが好ましい。このような構成によれば、レンズシート 153がフレーム 16aの支持片 161 aとサイドホルダ 14の支持片 142との間に嚙み込まれた際に、レンズシート 153がフレーム 16aの支持面 162aとの摩擦により引っ張られやすくなる。このため、レンズシート 153に張力がかかりやすくなる。

[0038] なお、支持片が設けられる部材および Zまたは位置は、前記構成に限定されるものではない。そこで次に、変形例について説明する。

[0039] 図 5は、変形例に力かる光源ユニットのシャーシの構成を模式的に示した図である。図 5 (a)はシャーシの外観斜視図である。図 5 (b)は図 5 (a)の C部拡大図であり、シヤーシの側壁の構造を拡大して示す。

[0040] 図 5に示すようにこの変形例においては、シャーシ l ibの側壁 111の載置面 112に支持片 113が設けられる。この支持片 113は、シャーシ l ibの長辺方向（すなわち、載置される光学シート類 15の長辺に沿う方向）に沿った細長い形状を有し、前面側に向力つて突起する凸状の構造物である。そして図 5 (b)に示すように、この支持片 1 13の少なくとも一方の側面 114 (ここでは、外周側の面）は、載置する光学シート類 1 5の面方向に対して略直角方向に形成される。この面を、「支持面 114」と称する。

[0041] 図 6は、前記シャーシと組み合わせて用いるフレームの構成を模式的に示した図である。図 6 (b)はこのシャーシを背面側から見た外観斜視図である。図 6 (b)は図 6 (a) の D— D線断面図であり、このフレームの断面形状を示す。図 6 (a)に示すようにこのフレーム 16bには、光学シート類 15を支持する支持片 16 lbが長辺に設けられる。この支持片 161bは、フレーム 16bの長辺（すなわち、載置する光学シート類 15の長辺に沿う方向）に沿った細長い形状を有し、背面側に向かって突起する凸状の構造物である。そして図 6 (b)に示すように、この支持片 161bの少なくとも一方の側面 162b (ここでは、内周側の面）は、載置する光学シート類 15の面方向に対して略直角方向に形成される。この面を「支持面 162b」と称する。

[0042] 図 7は、変形例に力かるシャーシ l ibとフレーム 16bを適用した光源ユニット lbの組み付け構造を模式的に示した断面図であり、光学シート類 15の長辺周縁部を拡大して示す。図 7 (a)はフレーム 16bをシャーシ l ibに装着する前の状態を、図 7 (b)はフレーム 16bをシャーシ 1 lbに装着したのちの状態を示す。

[0043] 図 7 (b)に示すように、レンズシート 153の周縁部を、シャーシ l ibの支持片 113上に載置する。そして図 7 (b)に示すように、その前面側からフレーム 16bを装着する。そうすると、シャーシ l ibの支持片 113の支持面 114と、フレーム 16bの支持片 161b の支持面 162bとが相対向する。そして、レンズシート 153の周縁部力シャーシ l ib の支持片 113とフレーム 16bの支持片 16 lbとに嚙み込まれ、相対向する支持面 11 4, 162bとの間に挟持される。この結果、レンズシート 153にはその短辺方向に張力がかかるから、しわや橈みの発生を防止または抑制できる。

[0044] なお、その他の構成は、前記実施形態に示した構成と同じ構成が適用できるから、説明は省略する。

[0045] このように、光学シート類 15の短辺を支持して長辺方向に張力をかける構成、または光学シート類 15の長辺を支持して短辺方向に張力をかける構成のどちらでも同様の作用効果を奏することができる。また、前記各構成を組み合わせて、光学シート類 15の四辺を支持して長辺方向と短辺方向の両方に張力をかける構成であってもよい

[0046] 支持片の形状も、前記各構成に限定されるものではない。すなわち、支持片は、フレームの短辺および Zまたは長辺と、サイドホルダおよび Zまたはシャーシの載置面の長手方向の全長に亘つて形成される構成でなくともよい。たとえば各辺に部分的に設けられる構成であってもよぐ短い支持片が複数設けられる構成であってもよい。

[0047] また、支持面は、光学シート類 15の面方向に対して略直角方向の面でなくてもよい。たとえば、光学シート類 15の面方向に対して傾斜する面であってもよぐ曲面であつてもよい。具体的には、支持片の断面形状を長方形または正方形のほか、台形または半円形状などに形成する構成が適用できる。また、これらの形状の組合せであつてもよい。

[0048] このほか、サイドホルダおよび Zもしくはシャーシの載置面またはフレームの背面側の一方に凸状の支持片を設け、他方にこの支持片が嵌合する凹部を設ける構成であってよい。さらには、サイドホルダおよび Zもしくはシャーシの載置面またはフレームの背面側のそれぞれに段差面を設け、この段差面を支持面としてこの支持面の間に光学シート類を挟持する構成であってもよ、。

[0049] 要は、光学シート類が支持面の間に嚙み込まれる際に、光学シート類に張力がか力るような構成であればょ、。

[0050] また、フレームの支持片とシャーシおよび Zまたはサイドホルダの支持片との位置関係は、前記各構成に限定されるものではない。図 8は、この位置関係の変形例を示した図である。

[0051] 図 8 (a)は、サイドホルダ 14に支持片 142が形成される光源ユニット laの変形例を示す。図 8 (a)に示す変形例に力かる光源ユニットは、サイドホルダ 14の支持片 142 がフレーム 16aの支持片 161aよりも外周側に位置する構成を有する。そして、レンズシート 153の周縁部力サイドホルダ 14の支持片 142の内側の面 143 (すなわち支持面）と、フレーム 16aの支持片 161aの外側の面 162aとの間に挟持される。

[0052] 図 8 (b)は、シャーシ l ibに支持片 113が形成される光源ユニット lbの変形例を示す。図 8 (b)に示す変形例は、シャーシ l ibの支持片 113がフレーム 16bの支持片 1 61bよりも外周側に位置する構成を有する。そして、レンズシート 153の周縁部力シヤーシ l ibの支持片 113の内側の面 114 (すなわち支持面）と、フレーム 16bの支持片 161bの外側の面 162bとの間に挟持される。

[0053] このような構成であっても、前記同様の作用効果を奏することができる。なお、このような構成にぉ、ては、サイドホルダおよび Zまたはシャーシの支持片の支持面とレンズシートの背面側表面との摩擦係数力フレームの支持片の支持面とレンズシートの前面側表面との摩擦係数よりも大きいことが好ましい。このような構成とすれば、レンズシートに張力が力かりやすくなる。

[0054] なお、前記実施形態およびその変形例においては、レンズシート 153のみを支持する構成を示した力適用対象はレンズシート 153に限定されるものではない。たとえば異なる熱膨張係数を有する材料が積層する構造の光学シート類や、表面に筋状の凹凸が設けられる構造の光学シート類であれば、前記レンズシート 153と同様の問題が生じうる。したがって、このような構成の光学シート類も張力をかけて支持すれば、熱変形によるしわや橈みの発生を防止または抑制できる。

[0055] また、熱膨張係数が異なる材料の積層構造を有さな!/、光学シート類であっても、しわや橈みが発生することがある。したがって、このような光学シート類に対しても本発明の実施形態に力かる光学シート類の支持構造に適用すると、しわや橈みの発生を防止できる。

[0056] さらに、本発明の実施形態に力かる光学シート類の支持構造は、ある特定の単独の光学シート類に対してのみ適用するものである必要はなぐ複数の光学シート類に対してまとめて適用するものであってもよい。たとえば前記実施形態のように光学シート類として拡散板 151、第一の拡散シート 152、レンズシート 153、第二の拡散シート 154とを備える構成であれば、第一の拡散シート 152と、レンズシート 153と、第二の拡散シート 154とを、まとめて支持する構成であってもよい。このような構成であれば、本発明の実施形態に力かる光学シート類の支持構造が適用される光学シート類のすべてにつ!、て、しわや橈みの発生を防止または抑制することができる。

[0057] 要は、光学シート類に引っ張り力を掛けて支持することによりしわや橈み、特に熱変形に起因するしわや橈みを防止または抑制するものであり、適用する光学シート類の種類や数が限定されるものではな、。

[0058] 次に、本発明の実施形態にかかる表示装置について説明する。図 9は、本発明の実施形態に力かる表示装置の構成を模式的に示した分解斜視図である。

[0059] 図 9に示すように本発明の実施形態に力かる表示装置 5は、前記本光源ユニット la

(または lb)と、表示パネル 51と、べゼル 52と、コントロール回路基板 53と、コントロール回路基板カバー 54とを備える。

[0060] 表示パネル 51は、従来公知の各種透過型の表示パネルが適用できる。たとえば、アクティブマトリックスタイプの液晶表示パネルが好適に適用できる。べゼル 52は、表示パネル 51を支持および Zまたは保護する機能などを有する部材である。図 9に示すようにこのべゼル 52は、開口した略四辺形の形状を有する。コントロール回路基板 53は、外部力も入力された画像信号に基づいて、表示パネル 51を駆動するコント口ール信号を生成する電子回路および Zまたは電気回路が構築される回路基板である。コントロール回路基板カバー 54は、このコントロール回路基板 53を覆う板状の部材である。このコントロール回路基板カバー 54は、たとえば金属の板材により形成される。 [0061] 本実施形態に力かる表示装置 5の組み付けは次のとおりである。本光源ユニット la (または lb)のフレーム 16a (または 16b)の前面側に表示パネル 51を配設する。また、光源ユニット la (または lb)のシャーシ 11a (または l ib)の背面側にコントロール回路基板 53を配設する。そして表示パネル 51に装着される回路基板と、コントロール回路基板 53とを、各種信号を送受信可能に接続する。さらに表示パネル 51の前面側にべゼル 52を装着するとともに、コントロール回路基板 53を覆うようにコントロール回路基板カバー 54を配設する。

[0062] このような表示装置 5によれば、光源ユニット la (または lb)が発する光が表示パネル 51を透過すると、表示パネル 51の前面側に画像が可視状態に表示される。そして、光学シート類 15のしわや橈みが防止または抑制されているから、輝度ムラや陰影のな、高品位の表示を行うことができる。

[0063] 次に、本発明の実施形態に力かる表示装置を備えるテレビ受信機について簡単に説明する。図 10は、本発明の実施形態に力かる表示装置を備えるテレビ受信機の構成の一例を模式的に示した分解斜視図である。このテレビ受信機 6は、チューナ 6 3と、表示装置 5と、拡声手段 64と、電源 62と、キャビネット 611, 612と、支持部材 6 5とを備える。

[0064] チューナ 63は、受信した電波や外部力入力された信号に基づいて所定のチャンネルの画像信号と音声信号を生成する。このチューナ 63には、従来一般の地上波（アナログ地上波および Zまたはデジタル地上波）チューナ、 BSチューナ、 CSチューナなどが適用される。

[0065] 表示装置 5は、チューナが生成した画像信号に基づ!/ヽて画像を表示する。この表示装置 5には、前記本発明の実施形態にかかる表示装置が適用できる。拡声手段 6 4は、チューナ 63が生成した音声信号に基づいて音声を発する。この拡声手段 64には、従来一般のスピーカなど、従来公知の各種拡声手段が適用できる。電源 62は、チューナ 63、表示装置 5、拡声手段 64などに電力を供給する。

[0066] そして、チューナ 63、表示装置 5、拡声手段 64、電源 62は、キャビネット（図 10に示すキャビネットは、前面側キャビネット 611と背面側キャビネット 612とにより構成される）に収納され、支持部材 65により支持される。なお、このような構成に限定されるものではなぐたとえばチューナ 63、拡声手段 64、電源 62が表示装置 5に組み付けられる構成であってもよ、。

以上、本発明の各種実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記各種実施形態に何ら限定されるものではなぐ本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 光学シート類と、該光学シート類の片側面に対向する部位を有し該部位には前記光学シート類の面方向に対して略直角および Zまたは傾斜する第一の支持面が設けられる第一の支持部材と、前記光学シート類の他の片側面に対向する部位を有し該部位には前記第一の支持部材の前記第一の支持面に対向する第二の支持面が設けられる第二の支持部材とを備え、前記光学シート類の周縁部が、前記第一の支持部材の第一の支持面と前記第二の支持部材の第二の支持面との間に挟持されることを特徴とする光学シート類の支持構造。

[2] 請求項 1に記載の光学シート類の支持構造を備えることを特徴とする光源ユニット。

[3] 光学シート類と、該光学シート類の片側面に対向する部位を有し該部位には前記光学シート類の面方向に対して略直角および Zまたは傾斜する第一の支持面が設けられる第一の支持部材と、前記光学シート類の他の片側面に対向する部位を有し該部位には前記第一の支持部材の前記第一の支持面に対向する第二の支持面が設けられる第二の支持部材とを備え、前記光学シート類の周縁部が、前記第一の支持部材の第一の支持面と前記第二の支持部材の第二の支持面との間に挟持されることを特徴とする光源ユニット。

[4] 前記第一の支持部材はシャーシまたはサイドホルダであり、前記第二の支持部材はフレームであることを特徴とする請求項 3に記載の光源ユニット。

[5] 前記第一の支持部材の前記光学シート類の片面側に対向する部位に突起が設けられ、該突起に前記第一の支持面が設けられることを特徴とする請求項 3または請求項 4に記載の光源ユニット。

[6] 前記第二の支持部材の前記光学シート類の片面側に対向する部位に突起が設けられ、該突起に前記第二の支持面が設けられることを特徴とする請求項 3から請求項 5の!、ずれかに記載の光源ユニット。

[7] 請求項 1に記載の光学シート類の支持構造または請求項 2から請求項 6の、ずれ力に記載の光源ユニットを備えることを特徴とする表示装置。