JP4168840B2 - パネル型表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モニタ本体と、このモニタ本体に対して着脱自在に組み合わされるスピーカボックスとを備えるパネル型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置においては、大型表示画面化、軽量薄型化等の要求に伴って従来の陰極線管(CRT:cathode−ray tube)に代わって、いわゆるパネル型表示装置と称される例えばプラズマディスプレイパネル(PDP:plasma display panel)や液晶ディスプレイパネル等の実用化が進んでおり、またエレクトリックルミネッセンスディスプレイパネル(electtro luminescent light source display panel)等の開発も進められている。特に、PDP表示装置は、50インチ以上の大型表示画面が実現されるとともに良好な画質や壁掛け型としても使用が可能な軽量薄型等の特徴を有することから、例えばハイビジョン放送やデジタルテレビジョン放送用の受信機や大型ディスプレイ装置用として注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、表示装置においては、特殊な用途を除き、一般に筐体の内部に画像出力部を構成するモニタ本体と音響出力部を構成するスピーカとが収納されており、またモニタ本体の両側に一対のスピーカを配置してステレオ出力が行われるように構成されているものが多い。一方、PDP等の大型表示画面を有するパネル型表示装置においては、例えば映画の再生出力やスポーツ放送の出力等に際して、大型の画面表示とともに臨場感あふれより迫力のあるダイナミックサウンド出力も楽しみたいといった要求が大きい。
【0004】
しかしながら、かかるパネル型表示装置においては、一般に内蔵スピーカが標準的な仕様に基づいて設計されているために、上述したような使用例における充分な大音響出力を得られないことも多かった。また、パネル型表示装置においては、必要に応じて例えば内蔵スピーカと室内に設置したサラウンドスピーカシステム等の外部スピーカとに出力切換を行うといった使用形態も図られている。
【0005】
パネル型表示装置は、大音響出力の内蔵スピーカを備えることによって装置全体が大型化するとともに重量も大きくなり上述した特性が損なわれてしまうといった問題が生じてしまう。パネル型表示装置においては、その構造的特徴から壁面等に設置して用いることも多く、大型表示画面の特性を保持しながらより小型軽量化を求める要求も大きい。パネル型表示装置においては、特に当初から外部スピーカシステムと接続して用いることを前提とするユーザによっては、装置全体の小型軽量化が図られることで内蔵スピーカを不要とする要求も大きい。
【0006】
しかしながら、パネル型表示装置においては、内蔵スピーカを有するものと有しないものとでは筐体構造を全く異にした製品化を図らなければならず、コスト高となってしまう。また、かかるパネル型表示装置においては、例えば設置後に室内の模様変え等を行って内蔵スピーカが必要となり或いは不要となっても、その対応を図ることはできないといった問題がある。
【0007】
したがって、本発明は、モニタ本体に対してスピーカボックスを一体に組み合わせた使用形態ばかりでなく、スピーカボックスを分離した使用形態も可能として使用形態の多様化を図るパネル型表示装置を提供することを目的に提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかるパネル型表示装置は、筐体に表示パネル体を収納したモニタ本体と、このモニタ本体の両側面部に対してそれぞれ着脱自在に組み合わされる左右一対のスピーカボックスとから構成される。パネル型表示装置は、筐体が、半割り構造の上部ホルダ部材と下部ホルダ部材とを組み合わせて構成し内部に表示パネル体を収納して保持するホルダ部材と、表示パネル体の前面部に組み合わされる前面パネルと、前面部において重ね合わされるホルダ部材の外周フランジ部と前面パネルの外周部とを上下二辺においてそれぞれ長さ方向の全長に亘って挟み込んで結合することにより表示パネル体を保持する一対のブラケット部材と、ホルダ部材の外周フランジ部と前面パネルの外周部とを左右二辺においてそれぞれ高さ方向に挟み込んで結合することにより表示パネル体を保持する一対のカバー部材とから構成され、この筐体の両側面部にそれぞれ結合受け部と接続端子受け部が設けられる。パネル型表示装置は、スピーカボックスが、スピーカを組み込んだ筐体のモニタ本体の側面部と相対する両側面部に、それぞれモニタ本体側の結合受け部と接続端子受け部に対向してそれぞれ係脱自在な結合部と接続端子部が設けられる。パネル型表示装置は、結合受け部と結合部及び接続端子受け部と接続端子部とを係脱操作することにより、モニタ本体の両側面部に対してスピーカボックスがそれぞれ着脱自在に組み合わされる。
【0009】
以上のように構成された本発明にかかるパネル型表示装置によれば、モニタ本体に対してそれぞれが単独のユニットを構成するスピーカボックスを着脱自在に組み合わせるように構成したことから、ユーザの都合や嗜好等によりモニタ本体に対してスピーカボックスを一体化した全体を1ユニットとして使用する一般的な使用形態ばかりでなく、モニタ本体からスピーカボックスを取り外して例えばサラウンドスピーカシステム等の外部スピーカシステムと接続して使用するといった使用形態にも容易に適用可能であり、使用形態の多様化が図られるようになる。パネル型表示装置によれば、スピーカボックスを取り外したモニタ本体が単独でも意匠的外観を保持された構成を備え、またモニタ本体に対してスピーカボックスの着脱操作が簡易に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として図面に示したパネル型表示装置1について詳細に説明する。パネル型表示装置1は、図1乃至図4に示すように、正面形状が横長矩形を呈するモニタ本体2と、このモニタ本体2の左右側面部2a、2bに対して着脱自在に組み合わされる左右一対のスピーカボックス3A、3B(以下、個別に説明する場合を除いて、スピーカボックス3と総称する。)とから構成される。なお、以下の説明において、左右、上下、前後等の位置を表現する用語は、図1を基準にして用いるものとする。
【0011】
パネル型表示装置1は、図2に示すように、モニタ本体2が、表示パネル体4と、上下一対の上部ホルダ部材5A、下部ホルダ部材5B(以下、個別に説明する場合を除いて、ホルダ部材5と総称する。)と、前面パネル6と、背面カバー部材7とを備えている。また、パネル型表示装置1は、上述した各部材を保持する上下一対のブラケット部材8A、8B(以下、個別に説明する場合を除いて、ブラケット部材8と総称する。)と、左右一対のカバー部材9A、9B(以下、個別に説明する場合を除いて、カバー部材9と総称する。)とを備える。
【0012】
モニタ本体2は、詳細を後述するように、ホルダ部材5の内部に表示パネル体4を収納して固定するとともに、このホルダ部材5の前面部に前面パネル6を重ね合わせて表示パネル体4を保持しかつ背面部に背面カバー部材7が組み合わされてなる。モニタ本体2は、表示パネル体4を挟み込んだホルダ部材5と前面パネル6とを、ブラケット部材8により上下の外周部位を、またカバー部材9により左右の外周部位を組み合わせた状態に保持してなる。したがって、モニタ本体2は、図3に示すようにブラケット部材8とカバー部材9とが表示面を囲む外周枠部材を構成してなる。
【0013】
パネル型表示装置1には、モニタ本体2に、横長矩形の61インチ大画面を有する大型のカラープラズマディスプレイパネルの表示パネル体4が用いられる。カラープラズマディスプレイパネルは、周知のように放電セル内に配置した電極間にパルス電圧を印加して放電により紫外線を発生させ、この紫外線を前面ガラスに形成した赤、緑、青の光三原色蛍光体に照射して発光表示が行われるようにする。カラープラズマディスプレイパネルは、陰極線管のように高電圧の駆動部を必要とせず、軽量薄型であるとともに大型の表示画面を形成することが可能であるといった種々の特徴を有している。
【0014】
表示パネル体4は、詳細を省略するが、マトリックス状に配列した放電セルや駆動回路部あるいは制御回路部や電源部等を設けた図示しないフレームがシールドケース10内に組み付けられる。表示パネル体4には、シールドケース10の前面部に発光層が形成された発光表示面を構成する前面ガラス11がフレームに組み付けられている。表示パネル体4には、図示を省略するがフレームに適宜の取付部が一体に形成されており、これら取付部を介してホルダ部材5に組み付けられて固定される。
【0015】
ホルダ部材5は、組み合せた状態において全体略角筒体を構成する半割り構造の上部ホルダ部材5A及び下部ホルダ部材5Bとからなる。ホルダ部材5は、上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとが、後述するように突き合わせ端部間に介在される左右一対のジョイント部材12A、12B(以下、個別に説明する場合を除いて、ジョイント部材12と総称する。)を介して一体化される。ジョイント部材12は、詳細を後述するように、モニタ本体2とスピーカボックス3とを電気的に接続する接続端子受け部13A、13B(以下、個別に説明する場合を除いて、接続端子受け部13と総称する。)を構成する。
【0016】
ホルダ部材5は、例えば透明なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂或いはMS樹脂(メチルメタクリレート・スチレンモノマー共重合体)、ポリプロピレン、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリスチレン樹脂、エポキシ系樹脂等の合成樹脂材を素材にして、上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bと上下略対称形に成形してなる。ホルダ部材5は、表示パネル体4を収納するに足る長さを有する半角筒状の外装筒部14A、14B(以下、個別に説明する場合を除いて、外装筒部14と総称する。)と、この外装筒部14の前面側の開口縁に沿って周回りに突出形成された略板状の外周フランジ部15A、15B(以下、個別に説明する場合を除いて、外周フランジ部15と総称する。)と、外装筒部14の背面側において開口縁に沿って内方へと突出するフランジ受け部16A、16B(以下、個別に説明する場合を除いて、フランジ受け部16と総称する。)が一体に形成されている。
【0017】
ホルダ部材5には、外装筒部14やフランジ受け部16に図示を省略するが、表示パネル体4や背面カバー部材7を固定するための取付部が適宜形成されている。ホルダ部材5は、上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとがジョイント部材12を介して結合されて全体略角筒状体を構成する。ホルダ部材5は、フランジ受け部16に形成した図示しない取付部を介して表示パネル体4を外装筒部14内に収納して固定する。ホルダ部材5には、この状態において外周フランジ部15が表示パネル体4の前面ガラス11と略同一面を構成するとともに、この外周フランジ部15の前面に前面パネル6が重ね合わされる
【0018】
ホルダ部材5には、詳細を省略するが外周フランジ部15の裏面側に、上縁部及び下縁部に沿ってそれぞれブラケット部材8を取り付けて固定するための取付部が複数箇所に一体に形成されている。また、ホルダ部材5には、左右外周フランジ部15に、カバー部材9やジョイント部材12或いはスピーカボックス3を固定するための取付部17(図16、図17参照)が複数箇所にそれぞれ形成されている。取付部17には、後述するようにブラケット部材8を強固に固定するためにそれぞれ取付用ブラケット片18が組み付けられる。
【0019】
ホルダ部材5は、上述したように60インチ以上の大型画面を有する表示パネル体4を備えるパネル型表示装置1において、外装体(筐体)機能と、比較的重量の大きい表示パネル体4或いはスピーカボックス3を取り付けて保持する機能と、前面パネル6と重ね合わされて表示部材の一部を構成する機能或いは後述する光学表示部19を内照する導光機能とを有する部材である。ホルダ部材5は、上述したように透明なポリカーボネート樹脂等によって成形されるが、充分な機械的強度を有するとともに、歪み等の発生が無い高精度の平坦性を有しかつウエルドラインが目立たない仕上りが要求される。
【0020】
かかる特性を有するホルダ部材5は、一体で成形する場合には、高精度で大型の成型機と精密かつ複雑な成形金型とが用いられるが、成形効率や歩留りも悪く極めて高価となってしまうとともに充分な成形精度を得ることが困難である。したがって、ホルダ部材5は、一体で成形された部材とせずに、上述したように上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとに半割りしてこれらを一体に組み合わせて構成する。ホルダ部材5は、かかる構造を採用することにより、上述した所定の機能を奏するとともに仕上がり精度の向上やコスト低減が図られる対応が図られる。ホルダ部材5は、このように半割構造とすることによって前面部側にも上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとの結合部位が生じることになるが、この結合部位を巧に利用して詳細を後述するようにジョイント部材12を介して左右の接続端子受け部13A、13Bを構成するとともに、外観的な違和感が生じないように構成される。
【0021】
ホルダ部材5は、詳細を後述するように外周フランジ部15の外周部位が前面パネル6と重ね合わされて表示面の一部を構成する。ホルダ部材5には、下部ホルダ部材5Bの左右外周フランジ部15Bの一部が、電源の投入状態や各モードの設定状態等を表示する光学表示部19A、19B(以下、個別に説明する場合を除いて、光学表示部19と総称する。)に対する導光部を構成する。すなわち、ホルダ部材5は、詳細を後述するように表示パネル体4の内部に設けた光源となる発光ダイオード20の出射光を前面パネル6に構成した光学表示部19へと導光する導光部材として機能する。
【0022】
前面パネル6は、例えばガラスや透明なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂或いは他の透明な合成樹脂材によって、表示パネル体4の前面ガラス11よりも大型でかつホルダ部材5の外周フランジ部15と高さ寸法がほぼ等しい外形寸法を有して形成される。前面パネル6には、詳細を省略するが表面に外光の反射を防止するとともに傷付きを防止しかつ外部光の影響を低減して良好な画像表示を行うようにする反射防止フィルムが接合されるとともに、裏面の表示パネル体4の表示面と対向する領域に赤外線吸収フィルム及び透明な電磁シールド部材が接合されている。
【0023】
前面パネル6には、図1及び図15に示すように外周縁からやや内側に位置して所定幅を有する目隠し枠部21が形成されている。目隠し枠部21は、前面パネル6の裏面に、表示パネル体4の表示面と対向する領域を縁取るようにして例えば黒色セラミック印刷を施して形成される。目隠し枠部21は、表示パネル体4の外周部に対して全周に対向して所定幅を以って形成されることによって、この表示パネル体4のシールドケース10と前面ガラス11の合わせ部位を目隠しする。
【0024】
また、目隠し枠部21は、前面パネル6に、その外周縁に沿って所定の幅を有する枠状の透明領域22を構成する。したがって、パネル型表示装置1においては、前面パネル6の目隠し枠部21で囲まれた領域内に画像表示が行われるようにするとともに、この表示画像が周囲の透明領域22によって浮き上がった独自の表示形態を呈するようになる。前面パネル6は、透明領域22に光学表示部19を形成する。なお、前面パネル6には、図示を省略するが目隠し枠部21の一部にリモートコントローラから出射される制御信号の赤外線を受光する受光部が形成されている。
【0025】
背面カバー部材7は、アルミ等の軽量金属材によって全体略有底角皿状に形成され、ホルダ部材5に組み付けた表示パネル体4の背面部を覆うようにしてホルダ部材5の外装筒部14の外周部に組み合わされる。背面カバー部材7は、ホルダ部材5とともに外装体を構成して表示パネル体4を保護するとともに電磁シールドの作用を奏する。背面カバー部材7には、表示パネル体4の背面部に設けた詳細を省略する入出力端子部に対向して、図2に示すように底面部に開口部23が形成されている。パネル型表示装置1は、開口部23から電源コードやアンテナ線或いは各種のケーブル等が引き込まれる。
【0026】
ブラケット部材8は、充分な機械的強度を有するとともに所定の外観仕上げが可能な例えばアルミ押し出し材等が用いられ、前面パネル6の長辺、換言すればホルダ部材5の外周フランジ部15の長さとほぼ等しい長さを有する長尺部材に形成されてなる。ブラケット部材8は、図2に示すように長さ方向の全長に亘って保持溝24A、24B(以下、個別に説明する場合を除いて、保持溝24と総称する。)が形成された断面コ字状を呈している。
【0027】
すなわち、ブラケット部材8は、水平梁部と、この水平梁部の前方縁に沿って長さ方向の全長に亘って折曲された前面保持部と、この前面保持部と対向して水平梁部の後方縁に沿って長さ方向の全長に亘って折曲された背面保持部とからなる。ブラケット部材8は、水平梁部と対向する側面を全長に亘って開放して内部に保持溝24を構成してなる。ブラケット部材8は、保持溝24が、その溝幅をホルダ部材5の外周フランジ部15の厚みと前面パネル6の厚みの和とほぼ等しく形成されている。
【0028】
ブラケット部材8は、前面保持部と背面保持部との高さが前面パネル6の外周部に構成された透明領域22の幅よりも小さく形成されている。ブラケット部材8には、詳細を省略するが背面保持部に、ホルダ部材5の外周フランジ部15に形成した取付部に対向して複数箇所にねじ孔が形成されるとともに、先端部を内側へと折曲して外周フランジ部15の背面に形成した水平方向のガイドリブと相対係合されるガイドリブが形成されている。ブラケット部材8は、相対するガイドリブの組み合わせによって、外周フランジ部15が前面パネル6と結合されたホルダ部材5に対して位置決めされて組み合わされる。
【0029】
以上のように構成された各ブラケット部材8は、表示パネル体4を挟み込んで保持するホルダ部材5の外周フランジ部15と前面パネル6とを、それらの上縁部と下縁部とを保持溝24内に嵌合して前面保持部と背面保持部とによって挟み込むことにより、しっかりと保持する。各ブラケット部材8は、この状態においてモニタ本体2の上下縁をそれぞれ縁取るモール部材としても作用する。
【0030】
各ブラケット部材8は、それぞれの両端部位が、ホルダ部材5の外周フランジ部15や後述するカバー部材9の対応部位と共同してモニタ本体2に組み付けられるスピーカボックス3の結合受け部25A乃至25D(図1参照。以下、個別に説明する場合を除いて、結合受け部25と総称する。)を構成する。ブラケット部材8には、このために図2に示すように両端部に位置決め凸部26A乃至26D(以下、個別に説明する場合を除いて、位置決め凸部26と総称する。)が形成されるとともに、この位置決め凸部26により後述するように嵌合空間部27(図16、図19参照。)を構成する。
【0031】
位置決め凸部26は、図16及び図1に示すようにブラケット部材8の前面保持部と背面保持部とをそれぞれの両端において切り欠くことにより、切り残された水平梁部の端部に形成された庇状の凸部によって構成される。位置決め凸部26は、詳細を後述するようにモニタ本体2側から突出する部位としてスピーカボックス3側に嵌合され、モニタ本体2とスピーカボックス3とを組み合わせる際の位置決めガイド作用や前後方向の振れ止め作用等を奏する。
【0032】
嵌合空間部27は、図1及び図1に示すように、モニタ本体2を挟むホルダ部材5の外周フランジ部15と前面パネル6の端面に組み合わせたカバー部材9の端部との間に構成される、ブラケット部材8の両端部にそれぞれ開口する長さ方向の間隙からなる。嵌合空間部27は、詳細を後述するようにモニタ本体2の内部においてスピーカボックス3側に突出形成され嵌合する結合部材76の受け部となり、位置決め凸部26と共同してモニタ本体2とスピーカボックス3とを組み合わせる際の位置決めガイド作用や振れ止め作用等を奏する部位となる
【0033】
カバー部材9も、ブラケット部材8と共同して合されたホルダ部材5の外周フランジ部15と前面パネル6とを保持するとともに左右の両側面部のモール部材としても作用する。カバー部材9は、上述したブラケット部材8の補助的保持部材として左右両側面部を保持すればよく、例えばアルミ押し出し材によって形成されている。
【0034】
カバー部材9は、前面パネル6の高さとほぼ等しい長さを有する長尺部材であり、図2に示すように長さ方向の全長に亘って保持溝28A、28B(以下、個別に説明する場合を除いて、保持溝28と総称する。)が形成された断面コ字状を呈している。カバー部材9は、高さ方向の側面部29A、29B(以下、個別に説明する場合を除いて、側面部29と総称する。)と、この側面部29の前方縁に沿って長さ方向の全長に折曲形成した前面保持部と、この前面保持部と対向して側面部29の後方縁に沿って長さ方向の全長に折曲形成した背面保持部とからなる。
【0035】
カバー部材9も、保持溝28が、ブラケット部材8の保持溝24と同様に、その溝幅をホルダ部材5の外周フランジ部15の厚みと前面パネル6の厚みの和とほぼ等しく形成されている。カバー部材9は、前面保持部と背面保持部との幅が前面パネル6の外周部に構成された透明領域22の幅よりもやや小さく形成されている。カバー部材9にも、詳細を省略するが背面保持部に、ホルダ部材5の外周フランジ部15に形成した取付部17に対向して複数箇所にねじ孔が形成されるとともに、先端部を内側へと折曲して外周フランジ部15の背面に形成した水平方向のガイドリブと相対係合されるガイドリブが形成されている。
【0036】
カバー部材9も、側面部29の上下端部、ホルダ部材5の外周フランジ部15やブラケット部材8の対応部位と共同してモニタ本体2に組み付けられるスピーカボックス3の結合受け部25を構成する。カバー部材9は、このために図2に示すように側面部29の端部をそれぞれ高さ方向に切り欠いて嵌合凹部30A乃至30D(以下、個別に説明する場合を除いて、嵌合凹部30と総称する。)を形成する。カバー部材9は、図4及び図19に示すように、嵌合凹部30を介してその側面部29の端部において上述したブラケット部材8側に構成した嵌合空間部27を外方に臨ませる。
【0037】
カバー部材9には、高さ方向の略中央部に位置して側面部29を切り欠いて端子結合開口部31(図2及び図3参照。)が設けられている。端子結合開口部31は、ジョイント部材12の端面形状よりもやや大きな矩形の開口部であり、詳細を後述するようにジョイント部材12と共同してスピーカボックス3側との端子接続を行う接続端子受け部13を構成する。
【0038】
カバー部材9は、図1及び図15に示すようにパネル型表示装置1がモニタ本体2にスピーカボックス3を組み付けて一体型とされる場合には、外部から視認されることは無くもっぱらモニタ本体2の左右側面部2a、2bにおける表示パネル体4を保持したホルダ部材5と前面パネル6との保持部材及びスピーカボックス3の取付部材として機能する。また、カバー部材9は、図3及び図19に示すようにパネル型表示装置1がモニタ本体2からスピーカボックス3を取り外して分離型とされる場合には、モニタ本体2の左右側面部2a、2bの外観意匠を構成する。カバー部材9には、上述したように側面部29に嵌合凹部30と端子結合開口部31とが形成されていることから、分離型仕様においてこれら嵌合凹部30と端子結合開口部31とが直接外部に露出される。
【0039】
モニタ本体2においては、カバー部材9の上述した嵌合凹部30や端子結合開口部31が、左右側面部に設けられしかも全体の大きさと比較して小さな開口部であることから目立つことは無い。しかしながら、モニタ本体2においては、モニタ本体2からスピーカボックス3を取り外して用いるユーザの一部からこれら嵌合凹部30や端子結合開口部31も気になるといった指摘を受けることもあることを考慮して、図3に鎖線で示す第2のカバー部材32A、32B(以下、個別に説明する場合を除いて、第2のカバー部材32と総称する。)も用意される。
【0040】
第2のカバー部材32は、基本的な形状を上述したカバー部材9と同様に形成され、嵌合凹部30や端子結合開口部31が形成されていない断面コ字状の部材からなる。第2のカバー部材32は、例えば予備パーツとして提供され、ユーザが必要に応じてカバー部材9と交換してモニタ本体2に取り付けて用いられる。
【0041】
ジョイント部材12は、上述したように上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとを一体化するとともに、接続端子受け部13を構成する。なお、接続端子受け部13については、その詳細について図4乃至図10を参照して後述するので、以下ジョイント部材12とホルダ部材5の構成について説明する。ジョイント部材12は、ホルダ部材5と同一の透明な合成樹脂材料によってホルダ部材5の断面形状とほぼ等しい略クランク状の断面形状に成形されている。すなわち、ジョイント部材12は、図10及び図12に示すようにホルダ部材5の外装筒部14と対応する前後方向の外装壁部12aと、この外装壁部12aの前方縁から外側に向かって一体に折曲形成され外周フランジ部15と対応する外側フランジ部12bと、外装壁部12aの後方縁から内側に向かって折曲形成されフランジ受け部16に対応する内側フランジ部12cとからなる。
【0042】
ジョイント部材12には、上縁部に全域に亘って係合凸部33が形成されるとともに下縁部にも全域に亘って係合凸部34が形成されている。ジョイント部材12には、詳細を省略するが外側フランジ部12bの端部にやや薄肉とされた高さ方向の幅広の部位からなる出力端子取付部35が一体に形成されるとともに、内側フランジ部12cの端部にも同様の高さ方向の幅広部位からなる入力端子取付部36が一体に形成されている。ジョイント部材12は、詳細を後述するように上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとの突き合わせ端部に介在され、これら上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとを一体化して全体で枠状のホルダ部材5を構成する。
【0043】
ジョイント部材12には、図5及び図7に示すように上縁係合凸部33に対して上部ホルダ部材5Aがその下縁部に形成した下縁係合凸部37を相対係合されて組み合わされ、下縁係合凸部34に対して下部ホルダ部材5Bがその上縁部に形成した上縁係合凸部38を相対係合されて組み合わされる。ジョイント部材12は、その下縁係合凸部37と上部ホルダ部材5A側の上縁係合凸部33との間に構成された凹部を第1の端子嵌合凹部48としてその内部に第1の接続端子部材39が組み付けられる。ジョイント部材12は、その上縁係合凸部38と下部ホルダ部材5B側の下縁係合凸部34との間に構成された凹部を第2の端子嵌合凹部49としてその内部に第2の接続端子部材40が組み付けられる。
【0044】
これら第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40は、互いにほぼ同一形状に形成されていることから、第1の接続端子部材39についてのみ説明し、第2の接続端子部材40については対応する部位については同一符号を付すことにより説明を省略する。接続端子部材39は、ジョイント部材12の断面形状に対応して全体略クランク状に形成され、図7乃至図10に示すように一端部外側フランジ部12bに形成した出力端子取付部35に延在され受け端子部41が一体に形成されるとともに他端部内側フランジ部12cに形成した入力端子取付部36に延在され接続端子部42が一体に形成されている。第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40には、後述するようにスピーカボックス3側の端子部材72が相対接続される。
【0045】
接続端子部材39は、図6及び図7に示すように受け端子部41側がその近傍に形成された取付片部43をジョイント部材12の出力端子取付部35に形成した取付座44にねじ止めされることによって固定される。接続端子部材39は、図7に示すように接続端子部42がジョイント部材12の入力端子取付部36に取り付けられる保持部材45によって保持される。接続端子部材39は、受け端子部41が、図7及び図9に示すように先端部が後方側へと折曲されるとともに軸方向のスリットを設けて二股に分岐されている。受け端子部41は、二股に分岐された端部41a、41bが中央部の間隔を狭くするようにして互いに向き合う方向に円弧状に湾曲されている。
【0046】
ホルダ部材5には、上述したように外周フランジ部15の端部にカバー部材9が組み付けられる。カバー部材9は、ジョイント部材12の出力端子取付部35も被覆するが、上述したようにその側面部29に端子結合開口部31が設けられている。カバー部材9は、図5及び図6に示すようにこの端子結合開口部31を介して第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40の受け端子部41を外方に臨ませる。
【0047】
ジョイント部材12とホルダ部材5とは、上縁部と下縁部とに形成する上述した上縁係合凸部33と下縁係合凸部37及び下縁係合凸部34と上縁係合凸部38との構造に特徴を有しており、その構成について図8乃至図10を参照してさらに詳細に説明する。なお、上縁係合凸部33、38と下縁係合凸部34、37とは、ジョイント部材12とホルダ部材5の上縁部と下縁部とに上下対称に形成されることから、上縁係合凸部33と下縁係合凸部37の構成を代表して説明する。
【0048】
すなわち、ジョイント部材12には、図9及び図10に示すように外側フランジ部12bの表面側から外装壁部12aの内面側及び内側フランジ部12cの表面側に凹部を形成するようにして上縁部に上縁係合凸部33が連続して形成されている。上縁係合凸部33は、図8及び図9に示すようにジョイント部材12の全体の厚みに対して1/2よりもやや小さい厚みを有する凸部からなる。ジョイント部材12には、外装壁部12aの上縁部に上縁係合凸部33に沿って係合凹部33aが形成されるともに、外側フランジ部12bの上縁部に上縁係合凸部33に沿って係合凹部33bが形成されている。
【0049】
ジョイント部材12は、外装壁部12a側の係合凹部33aが上縁部の内側に沿って形成されるとともに、外側フランジ部12bの係合凹部33bが背面側に沿って形成されている。なお、ジョイント部材12には、上縁部と同様に、外装壁部12aの下縁部にも下縁係合凸部34に沿って係合凹部34aが形成されるともに、外側フランジ部12bの下縁部に下縁係合凸部34に沿って係合凹部34bが形成されている。
【0050】
ジョイント部材12には、上述したように上縁部に上部ホルダ部材5Aの下縁係合凸部37が突き合わされて組み付けられるとともに、下縁部に下部ホルダ部材5Bの上縁係合凸部38が突き合わされて組み付けられる。ジョイント部材12には、この場合に上部ホルダ部材5Aの下縁係合凸部37が係合凹部33aと係合凹部33bとに嵌合されて組み付けられるとともに、下部ホルダ部材5Bの上縁係合凸部38が係合凹部34aと係合凹部34bとに嵌合されて組み付けられる。
【0051】
すなわち、ジョイント部材12とホルダ部材5とは、図7及び図8に示すように、外側フランジ部12bに対して外周フランジ部15を突き合わせ、外装壁部12aに対して外装筒部14を突き合わせ、内側フランジ部12cに対してフランジ受け部16を突き合わせて組み合わされることによりモニタ本体2の外装部位を構成する。ジョイント部材12とホルダ部材5とは、外側フランジ部12bと外周フランジ部15及び内側フランジ部12cとフランジ受け部16とにおいてそれぞれ第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40とを嵌合する第1の端子嵌合凹部48と第2の端子嵌合凹部49とを構成する。これら第1の端子嵌合凹部48と第2の端子嵌合凹部49は、第1の接続端子部材39及び第2の接続端子部材40の厚みよりもやや大きい深さを有している。
【0052】
ジョイント部材12とホルダ部材5とは、前面側に位置される外側フランジ部12bと外周フランジ部15との部位において、上述したように係合凸部37、38が奥まった位置に形成された係合凹部33b、34bと相対係合することによって、表面側に水平方向に開口する第1の端子嵌合凹部48と第2の端子嵌合凹部49とを構成する。また、ジョイント部材12とホルダ部材5とは、内面側に位置される外装壁部12aと外装筒部14との部位において、上述したように係合凸部37、38が内側位置に形成された係合凹部33a、34aと相対係合することによって、第1の端子嵌合凹部48と第2の端子嵌合凹部49とが係合凸部33、34と係合凸部37、38との対向空間に構成される。
【0053】
したがって、モニタ本体2においては、前面側に位置されるホルダ部材5の外側フランジ部12bとジョイント部材12の外周フランジ部15において、第1の端子嵌合凹部48と第2の端子嵌合凹部49内に嵌合した第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40とが、ホルダ部材5とジョイント部材12の表面と略同一面を構成する。モニタ本体2においては、モニタ本体2は、図4及び図5に示すように、ジョイント部材12とホルダ部材5との突き合わせされた端部が、表面側において第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40とが延在することによってこの突合せ部位を目隠しされる。
【0054】
モニタ本体2においては、図1に丸囲みで示すように前面パネル6の両側面部の高さ方向の略中央部において、ジョイント部材12と第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40とが透明領域22を横切る外観を呈する。モニタ本体2においては、この部位において上部ホルダ部材5Aと下部ホルダ部材5Bとが突き合わされているが、違和感を生じることは無くアクセントとなって意匠的外観の向上が図られる。また、モニタ本体2においては、この部位においてスピーカボックス3との接続端子受け部13を構成する。
【0055】
モニタ本体2は、ジョイント部材12とホルダ部材5とが上述したように外装壁部12aと外装筒部14とによって角筒状の外装部位を構成し、図8に示すようにその外周部にシールドケース10を嵌装してなる。また、モニタ本体2は、ジョイント部材12とホルダ部材5との外装部位に閉塞された第1の端子嵌合凹部48と第2の端子嵌合凹部49とを構成するともにその内部に第1の接続端子部材39と第2の接続端子部材40とを延在させたことによって、これら第1の接続端子部材39及び第2の接続端子部材40とシールドケース10との絶縁が確実に保持されるようにする。なお、モニタ本体2は、この構造により表示パネル体4内に設けた図示しないシールドプレートとの絶縁も保持するようにする。
【0056】
モニタ本体2には、図1に丸囲みで示すように前面パネル6の外周部位に光学表示部19が設けられている。光学表示部19は、図11に示すように前面パネル6に目隠し枠部21と同様に黒色セラミック印刷を施して形成された表示文字や記号からなる表示部50A乃至50C(以下、個別に説明する場合を除いて、表示部50と総称する。)と、これら表示部50の近傍にそれぞれ位置する光点部51A乃至51C(以下、個別に説明する場合を除いて、光点部51と総称する。)とからなる。なお、光学表示部19は、上述したようにモニタ本体2の左右両側に設けられるとともに、表示部50や光点部51が3個に限定されるものでは無いことは勿論である。
【0057】
光学表示部19は、図11乃至図13に示すように、表示パネル体4に設けられた取付部52に取り付けられた配線基板に実装された複数個の発光ダイオード20からそれぞれ出射された出射光Lにより相対する光点部51が内照される。光学表示部19は、各発光ダイオード20からの出射光Lが、ホルダ部材5の外装筒部14と外周フランジ部15内を導光され、外周フランジ部15と重ね合わされた前面パネル6の相対する光点部51の裏面側に導光される。
【0058】
各発光ダイオード20は、光点部51と同数が設けられており、図12に示すようにホルダ部材5に収納された表示パネル体4の側面部に沿って設けられた取付部52に取り付けられている。取付部52は、ホルダ部材5の外周筒部14と重ね合わされるシールドケース10に形成された図示を省略する開口部に臨んで形成され、各発光ダイオード20をこの開口部と対向させる。
【0059】
ホルダ部材5には、発光ダイオード20の出射光Lを導光するために、図11及び図13に示すように各発光ダイオード20と対向して外装筒部14の端部に沿って入射部53A乃至53C(以下、個別に説明する場合を除いて、入射部53と総称する。)が形成されるとともに、光点部51と対向して外周フランジ部15の内面に出射部54A乃至54C(図12及び図13に代表して図示する出射部54を参照。)が形成されている。ホルダ部材5には、図13に示すように互いに直交して連設される外装筒部14と外周フランジ部15との連結部位に反射部55が形成されている。ホルダ部材5には、反射部55と対向する外装筒部14と外周フランジ部15との連結部位の内面に遮光部材56が設けられている。遮光部材56は、ホルダ部材5の内部を導光されて反射部55によって反射される発光ダイオード20からの出射光Lが、反射部55と対向する部位から外部へと露光することを防止する。
【0060】
入射部53は、図12及び図13に示すように、発光ダイオード20と対向する外装筒部14の端部に形成された断面形状が直角三角形の凹部からなる。入射部53は、発光ダイオード20の出射光Lの光軸と対向する凹部の斜面が45°の傾斜面として形成されている。したがって、入射部53は、図12及び図13に示すように外装筒部14に入射された発光ダイオード20からの出射光Lを90°屈折して外周フランジ部15へと導光されるようにする。
【0061】
出射部54も、図12及び図13に示すように、光点部51と対向するホルダ部材5の外周フランジ部15の内面に形成された断面形状が直角三角形の凹部からなる。出射部54は、光点部51と対向する凹部の斜面が45°の傾斜面として形成されている。したがって、出射部54は、図12及び図13に示すように外周フランジ部15内を導光された出射光Lを表面側へと90°屈折して前面パネル6の裏面側に導光する。
【0062】
反射部55は、外装筒部14と外周フランジ部15との連結部位に45°の傾斜面を有する凹部を形成してなる。反射部55は、上述したように入射部53を介して外装筒部14内を直進する発光ダイオード20の出射光を90°屈折して外周フランジ部15へと導光する。
【0063】
モニタ本体2は、上述したように発光ダイオード20から出射された出射光Lをホルダ 部材5の内部において2回屈折して光学表示部19へと導光して光点部51を内照してなる。モニタ本体2は、上述したように発光ダイオード20から出射された出射光Lの光路をホルダ部材5の内部で2回屈折させる構成を備えることによって、表示パネル体4の内部に配線基板に実装されることによって場所的な制限を受ける発光ダイオード20と、表示位置の場所的な制限を受ける光学表示部19との間を比較的自由に引き回しかつ小型化を図って導光することが可能となる。
【0064】
勿論、モニタ本体2においては、発光ダイオード20と光学表示部19との相対的位置に応じて、ホルダ部材5を導光部材として複数回に亘って屈折させて導光するようにしてもよいことは勿論である。モニタ本体2においては、ホルダ部材5を導光部材として利用することにより部品点数を削減するとともに、小型化が図られるようになる。
【0065】
以上のように構成されたモニタ本体2には、その左右側面にスピーカボックス3A、3Bが着脱される。スピーカボックス3A、3Bは、図1に示すように左右対称形であり、上述したモニタ本体2の高さとほぼ等しい高さを有するとともに、ブラケット部材8よりもやや厚みのある縦長で薄厚のボックス体からなる。各スピーカボックス3には、合成樹脂材により一体成形されたスピーカ筐体60の内部にそれぞれ3個のスピーカ61A乃至63A、61B乃至63Bや詳細を省略するスピーカ駆動回路を内蔵した例えば3ウェイバスレフ型のスピーカユニットからなり、モニタ本体2側から供給される音響信号を出力する。
【0066】
スピーカボックス3は、上述したようにモニタ本体2の左右側面部2a、2bに対してそれぞれ着脱自在とされ、モニタ本体2から取り外して別位置に設置して用いることも可能である。スピーカボックス3は図14に示すように縦長矩形のスピーカ筐体60内に、高さ方向の同一軸線上に位置して第1のスピーカ取付部64乃至第3のスピーカ取付部66が一体に形成されており、これらスピーカ取付部64乃至66にスピーカ61A乃至63A、61B乃至63B(以下、個別に説明する場合を除いて、スピーカ61乃至63と総称する。)がそれぞれ取り付けられる。
【0067】
スピーカボックス3には、上部の第1のスピーカ取付部64に高音域用のツィータ61が取り付けられ、中央部の第2のスピーカ取付部65に中音域用のスコーカ62が取り付けられ、さらに下部の第3のスピーカ取付部66に低音域用のウーファ63が取り付けられている。スピーカ筐体60には、第3のスピーカ取付部66の下方に位置して音響空間調整ダクト67も形成されている。なお、スピーカボックス3は、外周部が防塵用のメッシュシートによって被覆されている。
【0068】
スピーカボックス3は、一方の側面図3a、3bがモニタ本体2の相対する側面部2a、2bに組み合わされる。スピーカボックス3には、図14に示すように高さ方向の略中央部に位置して、上述したモニタ本体2側の接続端子受け部13と対向して接続端子部68が設けられている。スピーカボックス3には、上下端部に、図2、図16及び図17に詳細を示すようにモニタ本体2側の各結合受け部25と対向して結合部69A乃至69D(以下、個別に説明する場合を除いて、結合部69と総称する。)がそれぞれ設けられている。スピーカボックス3には、モニタ本体2との組み合わせ部を構成する側面部3a、3bに沿って、ホルダ部材5の外周フランジ部15に形成した取付部17と対向して図14及び図17に詳細を示す多数個の取付部70が高さ方向に並んで設けられている。
【0069】
スピーカボックス3は、モニタ本体2との間の音響信号の授受を接続端子部68とモニタ本体2側の接続端子受け部13との間における端子接続構造によって行うことで、従来の一般的なリード線接続構造から着脱操作が簡単に行われるように構成されている。接続端子部68は、図6及び図14に示すように第2のスピーカ取付部65と第のスピーカ取付部66との間に位置してスピーカ筐体60の内面に一体に形成された端子取付座71A乃至71C(以下、個別に説明する場合を除いて、端子取付座71と総称する。)と、第1の端子取付座71A及び第3の端子取付座71Cに取り付けられた第1の端子部材72Aと第2の端子部材72B(以下、個別に説明する場合を除いて、端子部材72と総称する。)とからなる。なお、中央部の第2の端子取付座71Bは、予備的に形成される部位であり、必要に応じて例えばアース端子73が取り付けられる。
【0070】
接続端子部68は、図6に示すように、第1の端子部材72Aが第1の端子取付座71Aに対してまた第2の端子部材72Bが第3の端子取付座71Cに対してそれぞれの基部72a、72bを図示しない止めねじによってねじ止めされることにより片持ち状態で固定される。第1の端子部材72Aと第2の端子部材72Bは、それぞれの基部72a、72bがスピーカ筐体60の主面と平行とされて相対する第1の端子取付座71Aと第3の端子取付座71C上に固定されるが、同図に示すように自由端部72c、72d側が基部72a、72bに対して直交するように折曲されている。第1の端子部材72Aと第2の端子部材72Bは、各自由端部72c、72dがスピーカ筐体60の側面から所定の長さで突出してモニタ本体2側との接続部を構成する。
【0071】
第1の端子部材72Aと第2の端子部材72Bは、自由端部72c、72dの対向間隔が、上述したモニタ本体2側の第1の接続端子部材39と第2の接続端子40の先端部の対向間隔とほぼ等しい。第1の端子部材72Aと第2の端子部材72Bは、自由端部72c、72dの厚みが第1の接続端子部材39と第2の接続端子40との二股端部41a、41bの対向間隔よりもやや大きい。
【0072】
各端子部材72は、モニタ本体2に対してスピーカボックス3が組み合わされた状態において、カバー部材9に設けた端子結合開口部31を介してホルダ部材5とジョイント部材12との間に構成された上述した接続端子受け部13に進入する。第1の端子部材72Aと第2の端子部材72Bは、図6及び図7に示すように自由端部72c、72dがそれぞれモニタ本体2側の相対する第1の接続端子部材39の二股端部41aと第2の接続端子40の二股端部41bを押し広げて接続されることで、受け端子部41と結合する。
【0073】
結合部69は、図14乃至図19に示すように、スピーカ筐体60の上面部60aと下面部60bに、それぞれの一方側面部側に構成される。結合部69は、スピーカ筐体60に切り欠き形成された位置決め溝部74A乃至74D(図18及び図19に代表して図示する位置決め溝部74を参照。)と、上面部60aと下面部60bとに沿ってそれぞれの内面に一体に形成された取付座75A乃至75D(以下、個別に説明する場合を除いて、取付座75と総称する。)と、これら取付座75にそれぞれ取り付けられた結合部材76A乃至76D(以下、個別に説明する場合を除いて、結合部材76と総称する。)とから構成される。
【0074】
位置決め溝部74は、側面部3a、3b側に開口する切欠き溝からなり、その開口形状が上述したブラケット部材8側の位置決め凸部26の外形形状とほぼ等しく形成されている。位置決め溝部74には、詳細を後述するようにモニタ本体2にスピーカボックス3を組み合わせた状態で、位置決め凸部29が相対係合する。
【0075】
結合部材76は、ステンレス材や鋼板によって形成され、図16及び図17に示すように基部を取付座75上にねじ止め固定されるとともに上面部60a或いは下面部60bと平行な先端部が側面図3a、3bから所定の長さで突出されてなる。結合部材76は、この先端部の幅がブラケット部材8の保持溝24の溝幅とほぼ等しく、厚みがモニタ本体2側に構成された上述した嵌合空間部27の高さとほぼ等しく形成されている。結合部材76は、詳細を後述するようにモニタ本体2にスピーカボックス3を組み合わせた状態で、嵌合空間部27内に嵌合される。
【0076】
スピーカボックス3は、モニタ本体2に対して、高さ方向の上下部位に設けた上述した結合部69を結合受け部25に結合することによって一体に組み合わされる。スピーカボックス3は、この状態で図4に示すように背面側から取付部70にそれぞれ止めねじ77がねじ込まれることによってモニタ本体2に対して強固に固定される。取付部70は、上述したようにホルダ部材5の外周フランジ部15に形成した取付部17とカバー部材9の背面保持部に形成した取付部と互いに対向するようにして形成されている。取付部70は、ホルダ部材5に止めねじ77を直接ねじ込むことによって割れが発生する虞がある。したがって、取付部70は、図17及び図19に示すように取付部17に組み合わされた板状の取付用ブラケット片18のねじ孔に止めねじ77をねじ込むようにしてスピーカボックス3をホルダ部材5の外周フランジ部15に固定する。
【0077】
次に、パネル型表示装置1において、モニタ本体2とスピーカボックス3との着脱操作につて以下説明する。なお、パネル型表示装置1は、モニタ本体2とスピーカボックス3とが、結合受け部25と結合部69を着脱されるとともに、接続端子受け部13と接続端子部68も着脱される。
【0078】
パネル型表示装置1は、一般に図1及び図15に示すようにモニタ本体2の両側面部2a、2bにそれぞれ左右スピーカボックス3A、3Bが一体に組み合わされた状態でユーザに提供される。パネル型表示装置1においては、ユーザが例えばモニタ本体2を外部スピーカシステムと接続等して使用するためにこれらスピーカボックス3を不要とする場合において、簡易な操作によってモニタ本体2からスピーカボックス3を取り外すことが可能である。パネル型表示装置1においては、モニタ本体2とスピーカボックス3をそれぞれ単体で設置しても意匠的外観が損なわれることなく独立した形態で用いられる。
【0079】
パネル型表示装置1は、モニタ本体2とスピーカボックス3とが、モニタ本体2側の上下端部に設けた結合受け部25に対してスピーカボックス3側の上下端部に設けた結合部69を結合して組み合わせた後に、図4及び図9に示すように背面側から取付部70に止めねじ77をねじ込むことによって一体化される。パネル型表示装置1は、結合受け部25と結合部69とが、図16及び図17に示すようにモニタ本体2とスピーカボックス3とをしっかりと位置決めして組み合わせるとともに、図4及び図6に示すように接続端子受け部13と接続端子部68との結合も確実に行われている。
【0080】
パネル型表示装置1においては、上述したようにモニタ本体2側の結合受け部25としてブラケット部材8の先端部に位置決め凸部26を形成するとともに、スピーカボックス3側の結合部69として位置決め凹部74を形成してなる。パネル型表示装置1においては、図15に示すように、モニタ本体2とスピーカボックス3との表面部位で、モニタ本体2側に突出形成された位置決め凸部26がスピーカボックス3側において位置決め凹部74に相対嵌合された構造となっている。
【0081】
また、パネル型表示装置1においては、上述したようにモニタ本体2側の結合受け部25としてブラケット部材8の保持溝24を利用して嵌合空間部27を設けるとともに、スピーカボックス3側の結合部69として結合部材76が設けられてなる。パネル型表示装置1においては、図16及び図17に示すようにモニタ本体2の内部で、スピーカボックス3側に突出形成された結合部材76が嵌合空間部27に相対嵌合された構造となっている。
【0082】
パネル型表示装置1においては、上述したようにモニタ本体2とスピーカボックス3の上下部位において結合部を構成する位置決め凸部26と位置決め凹部74とが互いにほぼ等しい形状であるとともに嵌合空間部27と結合部材76とが互いにほぼ等しい形状である。したがって、パネル型表示装置1においては、モニタ本体2とスピーカボックス3とが、組み合わせた状態でふれ等を生じることなくしっかりと組み合わされる。また、パネル型表示装置1においては、モニタ本体2とスピーカボックス3とがスムーズな操作によって組み合わせが行われるようになる。パネル型表示装置1においては、モニタ本体2とスピーカボックス3とが結合部において出っ張りの無い外観を以って相互に位置合わせされて組み合わされる。
【0083】
パネル型表示装置1においては、位置決め凸部26と位置決め凹部74及び嵌合空間部27と結合部材76との嵌合によりモニタ本体2とスピーカボックス3とが互いに位置決めされて組み合わされることによって、モニタ本体2側の接続端子受け部13とスピーカボックス3側の接続端子部68も互いに位置決めされる。パネル型表示装置1においては、図6及び図7に示すようにモニタ本体2側の第1の接続端子部材39及び第2の接続端子部材40に対してスピーカボックス3側の端子部材72が相対接続される。
【0084】
パネル型表示装置1においては、全ての止めねじ77を取り外した状態で、図18中矢印で示すようにモニタ本体2に対してスピーカボックス3を側方への引出し操作が行われることによって、スピーカボックス3の取り外しが行われる。パネル型表示装置1においては、モニタ本体2に対してスピーカボックス3を側方へと引き出すにしたがって、位置決め凸部26が位置決め凹部74内を移動するとともに嵌合空間部27内から結合部材76が移動して取り外しが行われる。パネル型表示装置1においては、図19に示すようにスピーカボックス3が取り外されたモニタ本体2が、外周部をブラケット部材8とカバー部材9とに縁取られるとともに、目隠し枠部21と透明領域22とに縁取られた独特な表示面を構成する。
【0085】
なお、上述した実施の形態は、大型のカラープラズマディスプレイパネルからなる表示パネル体4を備えたパネル型表示装置1の適用例を示したが、例えば液晶ディスプレイパネルやエレクトリックルミネッセンスディスプレイパネル等の適宜のディスプレイパネルを備えたパネル型表示装置にも適用されることは勿論である。パネル型表示装置1においては、モニタ本体2が、表示パネル体4に対してホルダ部材5、前面パネル6、ブラケット部材8或いはカバー部材9等を組み合わせて構成したが、例えば表示パネル体4を一体型の筐体内に収納して構成してもよい。かかる表示装置においては、筐体に対してスピーカボックス3が着脱される。
【0086】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明にかかるパネル型表示装置によれば、モニタ本体に対してスピーカボックスを着脱自在に組み合わせて構成したことから、ユーザの都合や嗜好等により、モニタ本体に対してスピーカボックスを一体化したままで使用する一般的な使用形態ばかりでなく、モニタ本体からスピーカボックスを取り外して使用する使用形態にも容易に適用可能であり、使用形態の多様化が図られるようになる。また、パネル型表示装置によれば、例えばサラウンドスピーカシステム等の外部スピーカシステムを利用するといった場合においてユーザによりモニタ本体から不要となるスピーカボックスが簡易な操作によって取り外され、また必要に応じてモニタ本体に対してスピーカボックスが簡易な操作によって組み合わすことも可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態として示すパネル型表示装置の斜視図である。
【図2】パネル型表示装置の分解斜視図である。
【図3】モニタ本体に対するスピーカボックスの着脱構造を説明する分解斜視図である。
【図4】モニタ本体とスピーカボックスの組み合せ部位を説明する要部背面図である。
【図5】モニタ本体に設けられたスピーカ接続端子部位における接続端子部材の引き回し構造を説明する要部背面図である。
【図6】モニタ本体とスピーカボックスとを組み合せた状態の端子接続部位の要部斜視図である。
【図7】上部ブラケット部材と下部ブラケット部材とをジョイント部材を介して組み合わせた構造を説明する要部正面図である。
【図8】下部ブラケット部材とジョイント部材の組合せ部位における接続端子部材の引き回し構造を説明する要部斜視図である。
【図9】接続端子部材を組み合わせたジョイント部材の正面図である。
【図10】同ジョイント部材の平面図である。
【図11】ブラケット部材に設けた光学表示部の構成を説明する要部正面図である。
【図12】光学表示部の要部水平断面図である。
【図13】光学表示部の導光動作の説明図である。
【図14】スピーカ筐体の背面図である。
【図15】モニタ本体にスピーカボックスを組み合わせた状態の要部斜視図である。
【図16】モニタ本体とスピーカボックスとの組み合せ構造を説明する要部平面図である。
【図17】同要部斜視図である。
【図18】モニタ本体に対するスピーカボックスの着脱操作の説明図であり、スピーカボックスをやや引き抜いた状態を示す。
【図19】モニタ本体に対するスピーカボックスの着脱操作の説明図であり、モニタ本体からスピーカボックスを取り外した状態を示す。
【符号の説明】
1 パネル型表示装置、2 モニタ本体、3 スピーカボックス、4 表示パネル体、5 ホルダ部材、6 前面パネル、7 背面カバー部材、8 ブラケット部材、9 カバー部材、10 シールドケース、11 前面ガラス、12 ジョイント部材、13 接続端子受け部、14 外装部、15 外周フランジ部、16 フランジ受け部、19 光学表示部、20 発光ダイオード、21 目隠し枠部、22 透明領域、25 結合受け部、26 位置決め凸部、27 嵌合空間部、30 嵌合凹部、32 第2のカバー部材、39 第1端子部材、40 第2端子部材、48 端子嵌合凹部、49 端子嵌合凹部、50 表示部、51 光点部、53 入射部、54 出射部、55 反射部、56 遮光部材、60 スピーカ筐体、68 接続端子部、69 結合部、72 端子部材、74 位置決め凹部、76 結合部材

Claims (5)

  1. 半割り構造の上部ホルダ部材と下部ホルダ部材とを組み合わせて構成し内部に表示パネル体を収納して保持するホルダ部材と、上記表示パネル体の前面部に組み合わされる前面パネルと、前面部において重ね合わされる上記ホルダ部材の外周フランジ部と上記前面パネルの外周部とを上下二辺においてそれぞれ長さ方向の全長に亘って挟み込んで結合することにより上記表示パネル体を保持する一対のブラケット部材と、上記ホルダ部材の外周フランジ部と上記前面パネルの外周部とを左右二辺においてそれぞれ高さ方向に挟み込んで結合することにより上記表示パネル体を保持する一対のカバー部材とにより筐体を構成し、この筐体の両側面部にそれぞれ結合受け部と接続端子受け部を設けたモニタ本体と、
    スピーカを組み込んだ筐体の上記モニタ本体の側面部と相対する両側面部に、それぞれ上記モニタ本体側の上記結合受け部と上記接続端子受け部に対向してそれぞれ係脱自在な結合部と接続端子部を設けた左右一対のスピーカボックスとを備え、
    上記結合受け部と上記結合部及び上記接続端子受け部と上記接続端子部とを係脱操作することにより、上記モニタ本体の両側面部に対して上記スピーカボックスがそれぞれ着脱自在に組み合わされることを特徴とするパネル型表示装置。
  2. 上記ホルダ部材を構成する上記上部ホルダ部材と上記下部ホルダ部材は、それぞれ透明な合成樹脂材によって成形されるとともに、
    上記前面パネルには、その外周縁の近傍に沿って上記ホルダ部材に収納された上記表示パネル体の外周部を被覆する幅を有する不透明な目隠し枠部が形成され、
    上記目隠し枠部の外周部位に対向して上記ホルダ部材の透明な外周フランジ部が延在することを特徴とする請求項1に記載のパネル型表示装置。
  3. 上記モニタ本体の上記接続端子受け部が、上記上部ホルダ部材と上記下部ホルダ部材の少なくとも前面部側の突き合わせ部位を一体化する左右一対のジョイント部材と、これらジョイント部材の内面に形成した端子嵌合凹部にそれぞれ嵌合されて導かれる左右一対の接続端子部材と、上記ジョイント部材の側端部に対向して形成され上記接続端子部材をそれぞれ外方に臨ませる開口部を形成した上記カバー部材とから構成され、
    上記モニタ本体に対して組み合わされる上記スピーカボックス側の上記接続端子部が、上記開口部に嵌合して上記接続端子部材と接続されることを特徴とする請求項1に記載のパネル型表示装置。
  4. 上記モニタ本体の上記結合受け部が、上記ホルダ部材の外周フランジ部及び上記前面パネルの外周縁部と上記ブラケット部材の内面との間に構成されて側面部に開口する長さ方向の嵌合空間部によって構成され、
    上記スピーカボックスの上記結合部が、上記嵌合空間部に対向して側面部から突出され上記嵌合空間部の開口形状と略等しい断面形状を有する結合部材によって構成され、
    上記嵌合空間部の開口から上記結合部材を嵌合することにより、上記モニタ本体に対して上記スピーカボックスが位置決めされて組み合わされることを特徴とする請求項1に記載のパネル型表示装置。
  5. 上記カバー部材が、
    上記結合受け部と上記接続端子受け部とを外方に臨ませる開口部が形成され、上記モニタ本体に対して上記スピーカボックスを組み合わせる際に用いる第1のカバー部材と、
    上記結合受け部と上記接続端子受け部とを閉塞し、上記モニタ本体に対して上記スピーカボックスを取り外して用いる際に用いる第2のカバー部材とが
    選択して用いられることを特徴とする請求項1に記載のパネル型表示装置。
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