JP2007297921A - 可変容量型圧縮機 - Google Patents

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哲彦 深沼
Hisaya Yokomachi
尚也 横町
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崇行 今井
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Abstract

【課題】可変容量型圧縮機における連結機構を構成するピンの軸方向において一対のガイド部の間にピンが挟み込まれないようにする。
【解決手段】斜板に支持されたピン22の一端部には被ガイド部25が一体形成されており、ピン22の他端部には被ガイド部26が一体形成されている。回転支持体に設けられたガイドアーム23は、被ガイド部25を案内し、ガイドアーム24は、被ガイド部26を案内する。長さL1,L2及びクリアランスの大きさC1,C2は、下記の式(1)の関係をもって規定されている。
C2>C1×L2÷L1・・・(1)
【選択図】図3

Description

本発明は、カム体が回転軸に固定された回転支持体に対して連結機構を介して傾角可変に連結されており、カム体を収容する制御圧室の調圧によってカム体の傾角を変更して吐出容量を制御する可変容量型圧縮機に関する。
特許文献1に開示の可変容量型圧縮機における連結機構の例では、斜板(カム体)にピンが設けられている。回転軸と一体に回転するロータ(回転支持体)には一対のロータ係合部が形成されており、各ロータ係合部には溝部が設けられている。別の例では、ロータにピンが設けられており、斜板に一対のアーム係合部が設けられている。
ピンの端部(ピン連結部)は、一対の溝部内をガイドされるようになっている。斜板は、回転軸の周面に沿ってスライド可能な球面ブッシュに傾動可能に支持されている。一対の溝部によるピン端部のガイドは、球面ブッシュを中心とした斜板の傾動を可能にする。
図6は、斜板1に設けられたアーム部材1Aにピン2を設け、ロータ3に設けたロータ係合部3A,3Bに溝部4を設けた例を示す。ピン2の端部には角部5,6があり、角部5は、溝部4を形成する傾斜面7に接触可能であり、角部6は、溝部4を形成するガイド面8に接触可能である。
特開平10−274154号公報
ピン2が傾いた場合、ピン2の角部5がロータ係合部3A側の傾斜面7とロータ係合部3B側の傾斜面7との両方に同時に接触したとすると、ピン2がピン2の軸方向において一対のロータ係合部3A,3B(一対のガイド部)の間に挟み込まれたような状態となる。このような状態になると、溝部4に沿ったピン2の動きが悪くなり、容量制御性が悪くなる。
本発明は、ピンの軸方向において一対のガイド部の間にピンが挟み込まれないようにすることを目的とする。
本発明は、ピストンが回転軸と一体的に回転するカム体を介して前記回転軸の回転に連動されており、前記カム体は、前記回転軸に固定された回転支持体に対して連結機構を介して傾角可変に連結されており、前記連結機構は、前記カム体と前記回転支持体との一方を支持部として該支持部に支持されたピンと、前記カム体と前記回転支持体との他方をピンガイドとして該ピンガイドに設けられた第1ガイド部及び第2ガイド部とを備え、前記第1ガイド部は、前記カム体の傾角の変化に応じて前記ピンの第1端部を案内し、前記第2ガイド部は、前記カム体の傾角の変化に応じて前記ピンの第2端部を案内し、前記カム体を収容する制御圧室の調圧によって前記カム体の傾角が変更されて吐出容量が制御される可変容量型圧縮機を対象とし、請求項1の発明は、前記第1ガイド部は、前記第1端部の端面を案内する第1案内面を有し、前記第2ガイド部は、前記第2端部の端面を案内する第2案内面を有し、前記ピンは、前記第1案内面又は前記第2案内面に接触するときには、前記第1案内面と前記第2案内面とのいずれか一方にのみ接触することを特徴とする。
ピンは、第1案内面と第2案内面との両者に同時に接触しない。ピンが第1案内面と第2案内面との両者に同時に接触しないようにした構成では、ピンの軸方向において一対のガイド部の間にピンが挟み込まれることはない。
好適な例では、前記第1端部は、周面を有し、前記第1ガイド部は、前記第1端部の周面の前記支持部側の部位を案内する第3案内面と、前記第1端部の周面の前記ピンガイド側の部位を案内する第4案内面とを持ち、前記第2端部は、周面を有し、前記第2ガイド部は、前記第2端部の周面の前記支持部側の部位を案内する第5案内面と、前記第2端部の周面の前記ピンガイド側の部位を案内する第6案内面とを持ち、前記ピンは、前記第3案内面と前記第6案内面とに対しては、同時に接触可能であり、前記ピンは、前記第4案内面と前記第5案内面とに対しては、同時に接触可能である。
ピンが前記第3案内面と前記第6案内面とに同時に接触する場合、あるいはピンが前記第4案内面と前記第5案内面とに同時に接触する場合にも、ピンが第1案内面と第2案内面との両者に同時に接触することはない。
好適な例では、前記第3案内面又は第4案内面に接触可能な前記第1端部の接触部と、前記第5案内面又は第6案内面に接触可能な前記第2端部の接触部との間における前記ピンの軸方向長さをL1とし、前記第1案内面に接触可能な前記第1端部の一対の接触部の間における軸垂直方向長さの最大長、及び前記第2案内面に接触可能な前記第2端部の一対の接触部の間における軸垂直方向長さの最大長をそれぞれL2とし、前記第3案内面又は前記第4案内面と前記第1端部の周面との間におけるピン非傾き状態でのクリアランスの大きさ、及び前記第5案内面又は前記第6案内面と前記第2端部の周面との間におけるピン非傾き状態でのクリアランスの大きさをそれぞれC1とし、前記第1案内面と前記第1端部の端面との間、又は前記第2案内面と前記第2端部の端面との間のピン非傾き状態でのクリアランスの大きさをC2とすると、C1,C2は、下記の式(1)の関係をもって規定されている。
C2>C1×L2÷L1・・・(1)
ここにおけるピン非傾き状態とは、第1端部が第4案内面に接しており、且つ第2端部が第6案内面に接しているときの状態、又は第1端部が第3案内面に接しており、且つ第2端部が第5案内面に接しているときの状態のことを言う。C1とC2とを式(1)の関係をもって規定すれば、ピンが第1案内面と第2案内面との両者に同時に接触することはない。
本発明の可変容量型圧縮機は、カム体と回転子支持体との間における連結機構を構成するピンの軸方向において一対のガイド部の間にピンが挟み込まれないようにすることができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、シリンダブロック11の前端にはフロントハウジング12が連結されている。シリンダブロック11の後端にはリヤハウジング13がバルブプレート14、弁形成プレート15を介して連結されている。シリンダブロック11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、可変容量型圧縮機10の全体ハウジングを構成する。
制御圧室121を形成するフロントハウジング12とシリンダブロック11とには回転軸16がラジアルベアリング17,18を介して回転可能に支持されている。制御圧室121から外部へ突出する回転軸16は、外部駆動源である車両エンジンEから駆動力を得る。
回転軸16には回転支持体19が止着されており、カム体としての斜板20が回転軸16の軸方向へスライド可能かつ傾動可能に支持されている。回転軸16は、斜板20の中心部に設けられた軸孔201に通されており、斜板20は、軸孔201の周壁を介して回転軸16の外周面をスライド可能である。
図2(a)に示すように、斜板20の回転支持体19に対する対向面側には支持アーム21が一体形成されている。図2(b)に示すように、支持アーム21には支持孔211が回転軸16と直交する方向へ延びるように形成されており、支持孔211にはピン22が圧入して嵌合されている。ピン22は、被把持部221にて支持アーム21に支持されている。斜板20及び支持アーム21は、ピン22を支持する支持部を構成する。
ピン22の一端部〔図2(b)において被把持部221よりも右側の端部〕には被ガイド部25が一体形成されており、ピン22の他端部〔図2(b)において被把持部221よりも左側の端部〕には被ガイド部26が一体形成されている。
図3(a)に示すように、第1端部としての被ガイド部25は、円柱周面251と、円柱周面251に連なる円錐面252と、円錐面252に連なる端面253とを有している。円錐面252と端面253との境界254は、鈍角形状の角部に形成されており、円錐面252と円柱周面251との境界255は、鈍角形状の角部に形成されている。第2端部としての被ガイド部26は、円柱周面261と、円柱周面261に連なる円錐面262と、円錐面262に連なる端面263とを有している。円錐面262と端面263との境界264は、鈍角形状の角部に形成されており、円錐面262と円柱周面261との境界265は、鈍角形状の角部に形成されている。
図2(a)に示すように、回転支持体19の斜板20に対する対向面側にはガイドアーム23,24が一体形成されている。第1ガイド部としてのガイドアーム23は、第1ガイド壁27と第2ガイド壁28と第3ガイド壁29とを備えており、第2ガイド部としてのガイドアーム24は、第4ガイド壁30と第5ガイド壁31と第6ガイド壁32とを備えている。
図2(b)に示すように、第1ガイド壁27は、円柱周面251の斜板20側の部位と接触可能な第3案内面としてのガイド平面271を有する。第2ガイド壁28は、円柱周面251の回転支持体19側の部位と接触可能な第4案内面としてのガイド平面281を有し、第3ガイド壁29は、端面253と接触可能な第1案内面としてのガイド平面291を有する。ガイド平面271,281,291のガイド方向は、ピン22と直交し、かつ回転軸16に対して傾斜する方向である。第3ガイド壁29は、ピン22の軸方向への移動を規制する。
第4ガイド壁30は、円柱周面261の斜板20側の部位と接触可能な第5案内面としてのガイド平面301を有する。第5ガイド壁31は、円柱周面261の回転支持体19側の部位と接触可能な第6案内面としてのガイド平面311を有し、第6ガイド壁32は、端面263と接触可能な第2案内面としてのガイド平面321を有する。ガイド平面301,311,321のガイド方向は、ピン22と直交し、かつ回転軸16に対して傾斜する方向である。第6ガイド壁32は、ピン22の軸方向への移動を規制する。
ガイドアーム23は、被ガイド部25を案内し、ガイドアーム24は、被ガイド部26を案内する。回転支持体19及びガイドアーム23,24は、ピンガイドを構成する。
ガイド平面271,301は、同一平面上にあり、ガイド平面281,311は、別の同一平面上にある。ガイド平面271,301とガイド平面281,311とは、互いに平行である。又、ガイド平面291とガイド平面321とは、互いに平行である。ガイド平面291は、ガイド平面271,281と直角をなしており、ガイド平面321は、ガイド平面301,311と直角をなしている。
図3(a)は、被ガイド部25の円柱周面251がガイド平面281に接した状態を示し、且つ被ガイド部26の円柱周面261がガイド平面311に接した状態を示す。以下においては、被ガイド部25の円柱周面251がガイド平面281に接し、且つ被ガイド部26の円柱周面261がガイド平面311に接した状態のことをピン非傾き状態と言い、円柱周面251がガイド平面271に接し、且つ円柱周面261がガイド平面301に接した状態のことをピン非傾き状態と言うことにする。
ガイド平面271とガイド平面281との間の間隔Wは、円柱周面251の周径dよりも大きくしてあり、図3(a)の状態では、ガイド平面271と円柱周面251との間にはクリアランスC11が存在する。又、ガイド平面301とガイド平面311との間の間隔(前記間隔Wと同じ間隔)は、円柱周面261の周径(前記周径dと同じ周径)よりも大きくしてあり、図3(a)の状態では、ガイド平面301と円柱周面261との間にはクリアランスC12が存在する。クリアランスC12は、クリアランスC11と同じ大きさであるので、以下においては、クリアランスC11,C12をクリアランスC1と記し、クリアランスC1の大きさをC1と記す。クリアランスC1は、ガイドアーム23,24とピン22との間の軸垂直方向のクリアランスである。
図3(a)の状態では、被ガイド部26の端面263と第6ガイド壁32のガイド平面321との間にはクリアランスC2が存在する。端面263とガイド平面321とが接している場合には、被ガイド部25の端面253とガイド平面291との間にはクリアランスC2が存在する。以下においては、クリアランスC2の大きさをC2と記す。クリアランスC2は、ガイドアーム23,24とピン22との間の軸方向のクリアランスである。
図3(b)では、ピン22は、境界255がガイド平面271に接し、且つ境界265がガイド平面311に接した傾き状態にある。図3(b)に図示する長さL1は、ガイド平面271に接触した境界255の接触部255Pと、ガイド平面311に接触した境界265の接触部265Pとの間におけるピン22の軸方向長さである。
図3(a),(b)に図示する長さL21は、境界254の直径である。換言すると、長さL21は、ガイド平面291に接触可能な境界254上の一対の接触部の間における直線距離のうちの最大長に等しく、図3(b)に図示の場合には、境界254上の一対の接触部254P,254Q間の直線距離がL21となる。図3(a),(b)に図示する長さL22は、境界264の直径である。換言すると、長さL22は、ガイド平面321に接触可能な境界264上の一対の接触部の間における直線距離のうちの最大長に等しく、図3(b)に図示の場合には、境界264上の一対の接触部264P,264Q間の直線距離がL22となる。長さL21,L22は、同じ長さであるので、以下においては、長さL21,L22を長さL2と記す。
クリアランスC1,C2、軸方向長さL1、軸垂直長さL2は、式(1)の関係を満たすように設定されている。
C2>C1×L2÷L1・・・(1)
式(1)は、図3(b),(c)に示す図形Fを参照して以下のように導かれる。
図3(c)に示す図形Fにおける直線255Sは、図3(b)に示す接触部254Pが接触部255Qに一致するように、端面253を境界255の位置まで平行移動させたときの端面253を表す直線である。図3(c)に示す図形Fにおける直線265Sは、図3(b)に示す接触部264Qが接触部265Pに一致するように、端面263を境界265の位置まで平行移動させたときの端面263を表す直線である。図3(b),(c)に示す図形Fにおける直線S3は、平行移動後の接触部254Qと平行移動後の接触部264Pとを結ぶ長さL1の直線であり、直線S4は、平行移動後の接触部254Pと平行移動後の接触部264Qとを結ぶ長さL1の直線である。図3(b),(c)に示す直線291Sは、平行移動後の接触部254Pに接するようにガイド平面291を平行移動した後のガイド平面291を表す直線である。図3(b),(c)に示す直線321Sは、平行移動後の接触部264Pに接するようにガイド平面321を平行移動した後のガイド平面321を表す直線である。図3(b),(c)に示す直線S1は、ガイド平面271,301に平行で且つ平行移動後の接触部254Qに接する直線であり、直線S2は、ガイド平面281,311に平行で且つ平行移動後の接触部264Qに接する直線である。直線S1,S2,291S,321Sは、長方形を形成する。
直線255S,291S,S1c(直線S1cは、直線S1の一部)によって形成される三角形Δ1と、直線265S,321S,S2c(直線S2cは、直線S2の一部)によって形成される三角形Δ2とは、合同である。又、直線S1,S3,321Sc(直線321Scは、直線321Sの一部)によって形成される三角形Δ3と、線S2,S4,291Sc(直線291Scは、直線291Sの一部)によって形成される三角形Δ4とは、合同である。従って、直線S1cの長さと直線S2cの長さとは、同じ長さ(以下、C2eと記す)であり、直線321Scの長さと直線291Scの長さとは、同じ長さ(以下、C1eと記す)である。さらに、三角形Δ1,Δ2と三角形Δ3,Δ4とは、相似形である。
長さC1e及びC2eは、近似的にクリアランスC1の大きさC1及びクリアランスC2の大きさC2と見なすことができる。図3(b)におけるピン22の傾き角θ(ガイド平面271,281,301,302に対する中心軸線222の傾き角)は、図3(c)に示すように、直線S1,S3のなす角度であり、直線S2,S4のなす角度である。又、傾き角θは、図3(c)に示すように、直線291S,255Sのなす角度であり、直線321S,265Sのなす角度である。従って、傾き角θ(ラジアン単位)は、近似的に式(2),(3)の2通りに表される。
θ≒C1/L1・・・(2)
θ≒C2/L2・・・(3)
式(2),(3)から式(4)が得られる。
θ≒C1/L1≒C2/L2・・・(4)
図3(b)の状態において、ガイド平面291に対する境界254の接触、及びガイド平面321に対する境界264の接触が同時に生じないようにするには、式(4)における項C2/L2の大きさが項C1/L1の大きさ以上であればよい。つまり、式(1)が満たされれば、ガイド平面291に対する境界254の接触、及びガイド平面321に対する境界264の接触が同時に生じることはない。
なお、図3(b)に示す仮想平面321Hは、ガイド平面321と平行な平面であり、ガイド平面321が仮想平面321Hの位置にあるとすると接触部264Pがガイド平面321に接触することになる。この状態では、ピン22がガイド平面321,291の両者に同時に接触する。しかし、式(1)が満たされる限りは、ガイド平面321が仮想平面321Hの位置に来ることはない。又、ピン22が図3(b)に示すような傾き状態にあり、且つ接触部264Pがガイド平面321に接触している場合にも、式(1)が満たされる限りは、接触部254Pがガイド平面291に接触することはない。又、境界255とガイド平面281とが接触し、且つ境界265とガイド平面301とが接触した傾き状態にある場合にも、式(1)が満たされる限りは、ガイド平面291に対する境界254の接触、及びガイド平面321に対する境界264の接触が同時に生じることはない。
回転軸16と一体的に回転する回転支持体19の回転力は、ガイドアーム23側の第3ガイド壁29のガイド平面291と、被ガイド部25側の端面253との係合を介して斜板20に伝達され、斜板20は、回転軸16と一体的に回転する。
ガイドアーム23,24、ピン22及び支持アーム21は、斜板20を傾角可変かつ回転軸16から斜板20へ回転トルク伝達可能に、回転支持体19に斜板20を連結する連結機構39を構成する。
斜板20の径中心部が回転支持体19側へ移動すると、斜板20の傾角が増大する。斜板20の最大傾角は、回転支持体19と斜板20との当接によって規制され、斜板20の最小傾角は、回転軸16に装着されたサークリップ33〔図1に図示〕と斜板20との当接によって規制される。図1に実線で示す斜板20は、最大傾角状態にあり、鎖線で示す斜板20は、最小傾角状態にある。斜板20の最小傾角は、0°よりも大きくしてある。
図1に示すように、シリンダブロック11に貫設された複数のシリンダボア111内にはピストン34が収容されている。斜板20の回転運動は、斜板20に係留されたシュー35を介してピストン34の前後往復運動に変換され、ピストン34がシリンダボア111内を往復動する。つまり、ピストン34は、回転軸16と一体的に回転する斜板20を介して回転軸16の回転に連動されている。
リヤハウジング13内には吸入室131及び吐出室132が区画形成されている。バルブプレート14には吸入ポート141が形成されている。バルブプレート14及び弁形成プレート15には吐出ポート142が形成されている。弁形成プレート15には吸入弁151が形成されており、バルブプレート14に接合された弁形成プレート36には吐出弁361が形成されている。吸入室131内の冷媒は、ピストン34の吸入動作〔図1において右側から左側への移動〕により吸入ポート141から吸入弁151を押し退けてシリンダボア111内へ流入する。シリンダボア111内へ流入したガス状の冷媒は、ピストン34の吐出動作〔図1において左側から右側への移動〕により吐出ポート142から吐出弁361を押し退けて吐出室132へ吐出される。吐出弁361は、リテーナ37に当接して開度規制される。
吐出室132と吸入室131とは、図示しない外部冷媒回路によって接続されている。吐出室132から外部冷媒回路へ流出した冷媒は、吸入室131へ還流する。
図2(a)に示すように、回転軸16は、矢印Qの方向に回転しており、回転軸16の軸線161を含むようにピン22と直交する仮想平面Hによって分けられた斜板20の片側半分は、吸入行程対応領域Sであり、他方の片側半分は、吐出行程対応領域Dである。回転軸16の軸方向に見て、吸入行程対応領域Sに対応するピストン34は、吸入行程にあり、吐出行程対応領域Dに対応するピストン34は、吐出行程にある。ピン22の被ガイド部25は、吸入行程対応領域S側にあり、ピン22の被ガイド部26は、吐出行程対応領域D側にある。
回転支持体19とフロントハウジング12との間にはスラストベアリング38が介在されている。スラストベアリング38は、シリンダボア111からピストン34、シュー35、斜板20及び連結機構39を介して回転支持体19に作用する圧縮反力を受け止める。
吐出室132と制御圧室121とは、供給通路40を介して接続されており、制御圧室121と吸入室131とは、排出通路41を介して接続されている。吐出室132内の冷媒は、供給通路40を介して制御圧室121へ供給される。制御圧室121内の冷媒は、排出通路41を介して吸入室131へ排出される。
供給通路40上には電磁式の容量制御弁42が介在されている。吐出室132から供給通路40を経由した制御圧室121への冷媒供給量は、容量制御弁42の弁開度の増減に応じて増減する。制御圧室121内の冷媒は、排出通路41を介して吸入室131へ流出しているため、吐出室132から供給通路40を経由した制御圧室121への冷媒供給量の増減に応じて制御圧室121内の圧力が上下する。冷媒供給量が増大すると制御圧室121内の圧力が上がり、冷媒供給量が減少すると制御圧室121内の圧力が下がる。制御圧室121内のこのような調圧により、斜板20の傾角が増減して吐出容量が増減する。
斜板20の傾角の増減に伴い、被ガイド部25がガイド平面271,281,291に沿って移動すると共に、被ガイド部26がガイド平面301,311,321に沿って移動する。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)ピン22が傾き状態でガイド平面271とガイド平面311とに同時に接触する場合、あるいはピン22が傾き状態でガイド平面281とガイド平面301とに同時に接触する場合にも、ピン22がガイド平面291とガイド平面321との両者に同時に接触することはない。ピン22がガイド平面291とガイド平面321との両者に同時に接触しないようにした構成では、ピン22の軸方向(中心軸線222の方向)において一対のガイドアーム23,24の間にピン22が挟み込まれることはない。従って、ピン22がガイド平面271,281,291,301,311,321に沿ってスムーズに動く。
次に、図4(a),(b)の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
ガイドアーム23には円錐面形状のガイド面43が形成されており、ガイドアーム24には円錐面形状のガイド面44が形成されている。回転軸16と一体的に回転する回転支持体19の回転力は、ガイド面43と被ガイド部25側の円錐面252との係合を介して斜板20に伝達され、斜板20は、回転軸16と一体的に回転する。
図4(b)に示す状態では、ピン22は傾き状態にある。図示の場合には、境界255上の接触部255Pがガイド平面271に接触しており、境界265上の接触部265Pがガイド平面311に接触している。又、境界254上の接触部254Qがガイド面43に接触している。
図4(a)に示すピン非傾き状態におけるガイド面44と円錐面262との間のクリアランスをC2とした場合、前記した式(1)が満たされていれば、ピン22がガイド面43,44の両方に同時に接触することはない。
次に、図5の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
斜板20にガイドアーム23C,24Cが一体形成されており、回転支持体19Cに支持アーム21Cが一体形成されていると共に、支持アーム21Cにピン22が支持されている。ガイドアーム23Cには第1ガイド壁27、第2ガイド壁28及び第3ガイド壁29が形成されており、ガイドアーム24Cには第4ガイド壁30、第5ガイド壁31及び第6ガイド壁32が形成されている。
回転支持体19C及び支持アーム21Cは、ピン22を支持する支持部を構成し、斜板20及びガイドアーム23C,24Cは、ピンガイドを構成する。ガイドアーム23C,24C、ピン22及び支持アーム21Cは、斜板20を傾角可変かつ回転軸16から斜板20へ回転トルク伝達可能に、回転支持体19Cに斜板20を連結する連結機構39Cを構成する。
第3の実施形態においても、前記した式(1)が満たされていれば、ピン22の軸方向においてガイドアーム23C,24Cの間にピン22が挟み込まれることはない。
前記した実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〔1〕ピン22の軸垂直方向のクリアランスの大きさをC1とし、ピン22の軸方向のクリアランスの大きさをC2とすると、C1,C2は、式(1)を満たす請求項1に記載の可変容量型圧縮機。
C2>C1×L2÷L1・・・(1)
〔2〕第1端部としての被ガイド部25は、円柱周面251と、円柱周面251に連なる円錐面252と、円錐面252に連なる端面253とを有しており、第2端部としての被ガイド部26は、円柱周面261と、円柱周面261に連なる円錐面252と、円錐面262に連なる端面253とを有している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の可変容量型圧縮機。
第1の実施形態を示す圧縮機全体の側断面図。 (a)は、部分平面図。(b)は、部分平断面図。 (a)は、ピン非傾き状態を示す一部破断平面図。(b)は、ピン傾き状態を示す一部破断平面図。(c)は、式(1)を導く際に参照する図形図。 第2の実施形態を示し、(a)は、ピン非傾き状態を示す一部破断平面図。(b)は、ピン傾き状態を示す一部破断平面図。 第3の実施形態を示す部分平断面図。 従来例を示す一部破断平面図。
符号の説明
10…可変容量型圧縮機。121…制御圧室。16…回転軸。19…ピンガイドを構成する回転支持体。19C…支持部を構成する回転支持体。20…支持部を構成する斜板(カム体)。21,21C…支持部を構成する支持アーム。22…ピン。222…中心軸線。23,23C…第1ガイド部としてのガイドアーム。24,24C…第2ガイド部としてのガイドアーム。25…第1端部としての被ガイド部。251…円柱周面。253…端面。254P,254Q,255P,255Q,264P,264Q,265P…接触部。26…第2端部としての被ガイド部。261…円柱周面。263…端面。271…第3案内面としてのガイド平面。281…第4案内面としてのガイド平面。291…第1案内面としてのガイド平面。301…第5案内面としてのガイド平面。311…第6案内面としてのガイド平面。321…第2案内面としてのガイド平面。34…ピストン。39,39C…連結機構。C1,C2…クリアランス。L1,L2…長さ。

Claims (3)

  1. ピストンが回転軸と一体的に回転するカム体を介して前記回転軸の回転に連動されており、前記カム体は、前記回転軸に固定された回転支持体に対して連結機構を介して傾角可変に連結されており、前記連結機構は、前記カム体と前記回転支持体との一方を支持部として該支持部に支持されたピンと、前記カム体と前記回転支持体との他方をピンガイドとして該ピンガイドに設けられた第1ガイド部及び第2ガイド部とを備え、前記第1ガイド部は、前記カム体の傾角の変化に応じて前記ピンの第1端部を案内し、前記第2ガイド部は、前記カム体の傾角の変化に応じて前記ピンの第2端部を案内し、前記カム体を収容する制御圧室の調圧によって前記カム体の傾角が変更されて吐出容量が制御される可変容量型圧縮機において、
    前記第1ガイド部は、前記第1端部の端面を案内する第1案内面を有し、前記第2ガイド部は、前記第2端部の端面を案内する第2案内面を有し、前記ピンは、前記第1案内面又は前記第2案内面に接触するときには、前記第1案内面と前記第2案内面とのいずれか一方にのみ接触する可変容量型圧縮機。
  2. 前記第1端部は、周面を有し、前記第1ガイド部は、前記第1端部の周面の前記支持部側の部位を案内する第3案内面と、前記第1端部の周面の前記ピンガイド側の部位を案内する第4案内面とを持ち、前記第2端部は、周面を有し、前記第2ガイド部は、前記第2端部の周面の前記支持部側の部位を案内する第5案内面と、前記第2端部の周面の前記ピンガイド側の部位を案内する第6案内面とを持ち、前記ピンは、前記第3案内面と前記第6案内面とに対しては、同時に接触可能であり、前記ピンは、前記第4案内面と前記第5案内面とに対しては、同時に接触可能である請求項1に記載の可変容量型圧縮機。
  3. 前記第3案内面又は第4案内面に接触可能な前記第1端部の接触部と、前記第5案内面又は第6案内面に接触可能な前記第2端部の接触部との間における前記ピンの軸方向長さをL1とし、前記第1案内面に接触可能な前記第1端部の一対の接触部の間における軸垂直方向長さの最大長、及び前記第2案内面に接触可能な前記第2端部の一対の接触部の間における軸垂直方向長さの最大長をそれぞれL2とし、前記第3案内面又は前記第4案内面と前記第1端部の周面との間におけるピン非傾き状態でのクリアランスの大きさ、及び前記第5案内面又は前記第6案内面と前記第2端部の周面との間におけるピン非傾き状態でのクリアランスの大きさをそれぞれC1とし、前記第1案内面と前記第1端部の端面との間、又は前記第2案内面と前記第2端部の端面との間のピン非傾き状態でのクリアランスの大きさをC2とすると、C1,C2は、下記の式(1)の関係をもって規定されている請求項2に記載の可変容量型圧縮機。
    C2>C1×L2÷L1・・・(1)
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