JP2007297893A - 建物外壁目地のシール構造の排水構造 - Google Patents

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寿之 吉村
Tomonori Miyata
知範 宮田
Minoru Teishi
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Abstract

【課題】施工も容易、排水効果の高い、建物外壁目地のシール構造の排水構造を提供する。
【解決手段】建物外壁の各鉛直方向目地3aにはガスケット4が嵌着され、各水平方向目地3bには不定形シーリング剤5が充填され、しかも前記ガスケット4が、目地の奥から表に向かって伸びる柱状部4a、及びその柱状部4aの表側の端に結合され、左右両側に伸び、目地3a左右側面に弾接する表面リップ4bを備えたものにおいて、断面コの字状のクリップ6が、前記ガスケット4の下方にの水平方向目地3bとの境に近い部分にあたる前記各表面リップ4b左右両先端部を挟むように外嵌されていることによって、その各表面リップ4bと,鉛直方向目地3aと,の間、そのクリップ6の上下にそれぞれそのガスケット4内に入った水を屋外に排出する排水口として機能する隙間とが形成されている
【選択図】図1

Description

本発明は、建物外壁目地のシール構造の排水構造に関する。
先ず建物外壁目地のシール構造について図4により説明すると、1は建物の外面に張られた面材、3a、3bは垂直に交差する鉛直方向目地、水平方向目地であって、建物外面に張られた、隣り合う2つの面材1,1間に形成された、鉛直方向、水平方向の隙間よりなる。4は前記各鉛直方向目地3aに嵌着されたガスケットであって、前記目地3aの奥から表に向かって伸びる柱状部4a、その柱状部4aの表側の端に結合され、左右両側に伸び、目地3a左右側面(面材1,1)に弾接する表面リップ4b、その表面リップ4bの奥、前記柱状部4aには、左右両側に伸び、目地左右側面に弾接する中間リップ4c、奥リップ4dが結合されている。
以上に対して、5は前記各水平方向目地3bに注入、充填された不定形のシーリング剤であって、各ガスケット4はその各水平方向目地3bによって分断されているが、シーリング剤5は両目地3a,3bの交差部を含めて水平方向に連続しており、各鉛直方向目地3aはその側面へのリップ4b,4c,4dの弾接によって、また各水平方向目地3bはシーリング剤5の充填によってそれぞれ水密にシールされている。なお、施工に当たっては先ず鉛直方向目地3aらガスケットト4を嵌着、次いで水平方向目地3bにシーリング剤5を充填する。
しかしながら、そのシーリング剤5が各ガスケット4の上下両端を閉塞しているため、表面リップ4bを越えて水が各鉛直方向目地3a内に浸入すると、その水が排出されず、溜まるため、それによって面材1が損傷を受け、屋内への水漏れに発展すると言う問題点がある。しかも、冬季にはその溜まった水が凍結、膨張し、その圧力によって面材1が損傷を受けると言う問題点も加わる。また、排水路、排水口の設置については当業者が容易に思い到ることではあるが、それに伴う外観の悪化、工数増、コスト増もあり、満足するものの発案に到っていないのが現状である。
以上のことから、本発明は、上記した従来技術の欠点を除くために、施工も容易であって、排水効果の高い、建物外壁目地のシール構造の排水構造を提供することにある。
上記の目的を達するために、請求項1の発明は、建物外面に張られた、隣り合う2つの面材間に垂直に交差するよう形成された、各鉛直方向目地(3a)にはガスケット(4)が嵌着され、各水平方向目地(3b)には不定形シーリング剤(5)が充填され、しかも前記各鉛直方向目地(3a)に嵌着されたガスケット(4)が、目地(3a)の奥から表に向かって伸びる柱状部(4a)、及びその柱状部(4a)の表側の端に結合され、左右両側に伸び、目地(3b)左右側面に弾接する表面リップ(4b)を備えている建物外壁目地のシール構造において、その排水構造は、断面略コの字状のクリップ(6)が、前記各表面リップ(4b)の下部、その下方の水平方向目地(3b)との境に近い部分の左右両先端部を挟むように外嵌されていることによって、その各表面リップ(4b)と,それが嵌着される鉛直方向目地(3a)と,の間に、ガスケット(4)内に入った水を屋外に排出する排水口として機能する隙間(S)が形成されている。
請求項2の発明は、請求項1の発明の構成に加えて、前記クリップ(6)の相対する2つの部分のうち、前記ガスケット(4)の表面リップ(4b)の裏面と相対する裏側部(6b)の肉厚が、前記ガスケット(4)の表面リップ(4b)の表面と相対する表側部(6a)のそれに比較して厚く設定されている。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明の構成に加えて、前記クリップ(6)の相対する2つの部分のうち、前記ガスケット(4)の表面リップ(4b)の裏面と相対する裏側部(6b)が、前記ガスケット(4)の表面リップ(4b)の表面と相対する表側部(6a)に比較して前記ガスケット(4)の長手方向に長く設定されている
請求項4の発明は、請求項3の発明の構成に加えて、前記裏側部(6b)のうち、少なくとも、前記ガスケット(4)の長手方向に前記表側部(6a)と同長の部分を超えて延長された部分(6bb)は、肉厚が前記表側部(6a)のそれと同等又はそれより薄く設定されている。
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明の構成に加えて、前記裏側部(6b)のうち、前記表側部(6a)と,前記ガスケット(4)の長手方向に同長の部分を超えて延長された部分の内縁と,が前記クリップ(6)の開口側内縁と同一鉛直平面上にあり、しかも前記同長の部分を超えて延長された部分の内縁と外縁との距離が前記同長の部分から前記ガスケット(4)の長手方向に離れるに従って漸減している。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明の構成に加えて、前記クリップ(6)の表側部(6a)の、前記ガスケット(4)の表面リップ(4b)の表面に相対する裏面に、その表面リップ(4b)の表面と接する、突起又は前記ガスケット(4)の長手方向に伸びる突条(6c)が形成されている。
請求項1の発明によれば、断面コの字状のクリップが、前記各表面リップの下部の左右両側、下方の各水平方向目地との境に近い部分を挟むように外嵌されるだけで、その各表面リップと,それが嵌着される鉛直方向目地と,の間、そのクリップの上下にそれぞれそのガスケット内に入った水を屋外に排出する排水口として機能する隙間が形成されるため、その表面リップを越えて水が鉛直方向目地内に浸入しても、その水は前記隙間から屋外に自重で排出され、内部に溜まることはなく、従って面材や下地材がそれによって損傷を受けたり、さらに屋内への水漏れに発展したり、することはない。勿論、冬季に溜まった水の凍結、膨張による従来の問題点もない。
従って、上記のように追加したクリップを従来から用いているガスケットに外嵌するだけであるため、コスト増はクリップの製作だけに基づくものであり、僅少であって、しかも、そのクリップは、透明にするか、又はガスケットと同色にするか、すれば、外観を損なうこともない。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、前記ガスケットの表面リップの裏面と相対する裏側部が、前記ガスケットの表面リップの表面と相対する表側部に比較して、肉が厚くなっただけ、隙間が大きくなり、排水性が向上する。
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、前記ガスケットの表面リップの裏面と相対する裏側部は、前記ガスケットの表面リップの表面と相対する表側部に比較して、前記ガスケットの長手方向に長く設定されているため、その一部が“ずれ”や“はずれ”を起こそうとしても、残りの部分に拘束されているため、その“ずれ”や“はずれ”に対する抑止力が大きい。しかも、前記ガスケットの前記鉛直方向目地への嵌着の過程で、前記表面リップ4bの先端部と前記鉛直方向目地3aの縁との間に挟み込まれて行く部分が次第に増大し、それによる摩擦力の増加がそれ自身を含むクリップの“ずれ”や“はずれ”に対する強大な抑止力として成長する。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、前記クリップ6を前記表面リップ4bに外嵌するに当たって、その薄肉の先端はきっかけに前記裏側部全体をその表面リップ4bとその奥の中間リップ4cの間に容易に挿入するのに極めて適している。
請求項5の発明によれば、請求項3又は4の発明の効果に加えて、前記クリップを前記表面リップに外嵌するに当たって、その薄肉且つ尖った先端はきっかけに前記裏側部全体をその表面リップ4bとその奥の中間リップ4cの間に容易に挿入するのに極めて適していると共に、その表面リップの、前記クリップが外嵌された部分を前記鉛直方向目地に嵌着する際、初めはそれの前記鉛直方向目地の縁への引っ掛かりの程度が弱く、“ずれ”や“はずれ”を起こし難くい。
請求項6の発明によれば、請求項1乃至5のいずれかの発明の効果に加えて、前記ガスケットの、前記クリップの外嵌された部分の、前記鉛直方向目地の嵌着に当たって、前記クリップの“ずれ”や“はずれ”に対する抑止力の一つとして作用する。
本発明を実施するための最良の形態に関わる、建物外壁目地のシール構造の排水構造について図1(a,b)及び図2(a,b,c)により説明するに当たって、先ず建物外壁目地のシール構造について図1(a,b)により説明する。先ずシール構造について説明すると、1は建物の外面に張られた面材、3a、3bはそれぞれ互いに巣直に交差する鉛直方向目地、水平方向目地であって、それぞれ建物外面に張られた面材1の鉛直方向、水平方向の隙間よりなり、表側からは格子状に見える。
4は鉛直方向目地3aに嵌着されたガスケットであって、目地3aの奥から表に向かって伸びる柱状部4a、その柱状部4aの表側の端に結合され、左右両側に伸び、目地3a左右側面(面材1,1)に弾接する表面リップ4b、その表面リップ4bの奥、前記柱状部4aには、左右両側に伸び、目地3a左右側面に弾接する中間リップ4c、奥リップ4dがそれぞれ結合されている。なお、符号は省略するが、表面リップ4bと中間リップ4cとの間、左右に補強のためにそれぞれブリッジが設けられている。
5は水平方向目地3bに注入、充填された不定形シーリング剤であって、上記ガスケット4が水平方向目地3b毎に分断されているのに対して、両目地3a,3bの交差部を含めて水平方向に連続しており、その一部5aはガスケット4の上下方向の端部(鉛直方向目地3a)内にも入り込んでいる。以上構成されることによって、鉛直方向目地3aの側面にリップ4b,4c,4dが弾接し、他方水平方向目地3bにシーリング剤5が充満するため、両目地3a,3bは水密にシールされる。
なお、上記ガスケット4を鉛直方向目地3aに嵌着する操作手順について説明すると、先ず前記鉛直方向目地3のいずれか一方の端、例えば上端に前記ガスケット4のそれを重ね合わせ、その表面リップ4bの上端の中点を押し、そのガスケット4の上端部分を前記鉛直方向目地3に押し込み、固定する。そうすることによって、そのガスケット4の残りの部分は、上端は壁面に密着しているが、下端が壁面から離れた状態に前後方向に傾斜した姿勢になる。それによって前記表面リップ4bは、中央部分が奥に引っ込むが、左右先端部が前記鉛直方向目地3aの縁に引っ掛かって手前に突出する、いわゆる“弓なり”の状態に湾曲する。以下順次、その表面リップ4bの、直前に嵌着、固定された部分の、直ぐ下の部分の中点を押し、その下の部分を、前記鉛直方向目地3の対応する位置に嵌着、固定していく。なお、前記ガスケット4の前記鉛直方向目地3aの嵌着、固定する、最初の端は、上述のように上にしたが、下にしてもよい。
ここで本発明の排水構造の1例を形成するクリップ6について図2(a,b)により説明する。そのクリップ6は、表側部6aと裏側部6bとが表裏に相対するよう、断面コの字状に形成されると共に、その色は透明又はガスケット4と同色にしてある。さらにそのクリップ6は、前記各ガスケット4の表面リップ4bの下部のそれぞれ左右両側に1個ずつ、下方の各水平方向目地3bとの境に近い部分を挟むように外嵌されることによって、その表面リップ4bと,それが嵌着される鉛直方向目地3aと,の間、その各クリップ6の上下に隙間S,Sが形成され、その隙間S,Sが、そのガスケット4内に外から入って、流下する水を屋外に排出する排水口として機能するよう構成されている。
作用について説明すると、前記表面リップ4bの下部左右両側に、前記クリップ6,6が外嵌されたガスケット4を前記鉛直方向目地3aに嵌着すると、その表面リップ4bの、そのクリップ6が外嵌された部分の先端部は、前記クリップ6の裏側部6bを介して前記鉛直方向目地3aの縁に接し、前記クリップ6が外嵌されない残りの部分のそれに対して、前記裏側部6bの厚さ相当分だけ前記鉛直方向目地3aの鉛直中心線側に寄るため、前記クリップ6が外嵌されない残りの部分のそれとの境に段差が生じ、前記面材1の縁との間に隙間S,Sが形成される。
すなわち、その表面リップ4bを越えて水がガスケット4内に浸入することがあっても、その水は前記ガスケット4内を自重で降下し、前記隙間S,Sから屋外に排出され、内部に溜まることはなく、従って前記面材1がそれによって損傷を受けたり、さらに屋内へ水が漏れることに発展したりすることもない。勿論、冬季に溜まった水の凍結、膨張による従来の問題点もない。
従って従来のものに追加する点は、上記クリップ6を製作し、従来のガスケット4に外嵌するだけであり、それのガスケット4への外嵌、さらにそのクリップ6付きのガスケット4の鉛直方向目地3aへの嵌着も極めて容易な作業であって、コスト増は前記クリップ6の製作によるものだけで僅少であり、また施工後の外観も、そのクリップ6が透明又はガスケットと同色であるため、周囲の面材1やガスケット6との違和感もなく、格別損なわれることはない。
さらにこの各クリップ6の構成の詳細について説明すると、図2(a,b,c)に示すように、前記裏側部6bを、その開口側が、前記表側部6aよりも前記ガスケット4の長手方向両側に向って長くなるよう、上から見て台形状に形成してある。しかし、これはその典型的な一例であって、次の構成のものであれば、これに限定されるものではない。すなわち、前記クリップ4の相対する2つの部分のうち、前記ガスケット4の表面リップ4bの裏面と相対する裏側部6bが、前記ガスケット4の表面リップ4bの表面と相対する表側部6aに比較して前記ガスケットの長手方向に長く設定されている。さらに前記表側部6aが長方形に形成してあるのに対して、前記裏側部6bのうち、前記表側部6aと,前記ガスケット4の長手方向に同長の部分を超えて延長された部分の内縁と,が前記クリップ4の開口側内縁と同一鉛直平面上にあり、しかも前記同長の部分を超えて延長された部分の内縁と外縁との距離が前記同長の部分から前記ガスケットの長手方向に離れるに従って漸減している。
そのうえ、前記表側部6aに相対する、中央の長方形部分だけは他の部分に比べて“厚肉”にし、残りの両側の三角形延長部分6bb,6bbを強度上支障がない程度に“薄肉”にしてある。すなわち、前記裏側部6bのうち、少なくとも、前記ガスケット4の長手方向に前記表側部6bと同長の部分を超えて延長された部分は、肉厚が前記表側部6aのそれと同等又はそれより薄く設定されていれば、これに限定されるものではない。さらに、前記表側部6aの、前記表面リップ4bと相対する裏面の開口側中心には、前記表面リップ4bへの外嵌時、“はずれ”難いよう、それを抑える突起6cを設けてある。なお、この突起6cは前記ガスケット4の長手方向に平行な“突条”であってもよい。
それぞれの構成の効果について説明すると、先ず前記長方形の厚肉部分6baが、前記表側部6aや裏側部6bの他の部分に比較して“厚肉”であるため、前記表面リップ4b先端部の、その厚肉部分6baと接する部分が、その増肉相当分だけ、前記鉛直方向目地3への鉛直中心線側に寄る。従って残りの部分のそれとの段差が増大し、それだけ前記表面リップ4bと面材1との隙間Sが拡大するため、排水性が向上する。
そのうえ、前記裏側部6bの開口側が長くなり、前記肉厚部分6baの両側に三角形の薄肉部分6bb,6bbが設けられているため、後述するように、前記クリップ6のガスケット4に対する“ずれ”や“はずれ”の抑止力が著しく増大する。
その理由について説明する前に、図3(a)に示す、前記表側部6aと裏側部6bとが同じ大きさの長方形のクリップ16の“ずれ”や“はずれ”の可能性について説明すると、前記表面リップ4bの、前記クリップ16が外嵌された部分を前記鉛直方向目地3aに向かって押し、ガスケット4を押し込もうとすると比較的容易に押し込まれるが、前記各クリップ6の裏側部16bが前記鉛直方向目地3aの縁に引っ掛かり、取り残されて、その表面リップ4bから“ずれ”たり、“はずれ”たりすることがある。なお、このクリップ16を含む、建物外壁目地のシール構造の排水構造も排水性について優れており、本発明の一つの実施態様であることは勿論である。
それに対して、上述のように延設された三角形薄肉部分6bbは、前記厚肉部分6baと一体であり、しかも、その厚肉部分6baが、前記表面リップ4bに拘束されているため、それ自身が“ずれ”たり、“はずれ”たりすることはなく、暫くはその幅を増しながら、前記表面リップ4bの先端部と前記鉛直方向目地3aの縁との間に挟み込まれて行く。しかも、その表面リップ4b先端部と前記鉛直方向目地3aの縁との間に挟み込まれた部分が次第に増大して行くと、それによる摩擦力の増大が次第にそれ自身を含むクリップ6の“はずれ”や“ずれ”に対する強大な抑止力に成長する。
以上のことから、前記表面リップ4と共に押し込まれた、問題の長方形厚肉部分6baが前記鉛直方向目地3aに引っ掛かって“はずれ”や“ずれ”を起こそうとしても、それに対して上述のような強大な抑止力が働くため、それによって前記クリップ6の“はずれ”や“ずれ”が抑止されるだけでなく、その長方形厚肉部分6baも前記表面リップ4b先端部と前記鉛直方向目地3aの縁とによって挟み込まれることが、その下方の三角形薄肉部分6bbの“はずれ”や“ずれ”の抑止力として作用するようになる。勿論上述の前記表面リップ4b裏面に設けられた突起6dもそのクリップ6の“ずれ”や“はずれ”に対する抑止力の一つとして作用する。
なお、ここで三角形薄肉部分6bbの利点について補足すると、前記クリップ6を前記表面リップ4bに外嵌するに当たって、薄く、且つ尖っている先端をその表面リップ4bとその奥の中間リップ4cの間に容易に挿入するのに極めて適している。また、その表面リップ4bの、前記クリップ6が外嵌された部分を前記鉛直方向目地3aに嵌着する際、それは初め前記鉛直方向目地3aの縁への引っ掛かりの程度が弱く、“ずれ”や“はずれ”を起こし難い。
本発明のクリップは上述の構成のものに限定されるものではなく、その幾つかを示すと例えば図3の通りである。これらはいずれも排水性について優れている点を含め、上述のクリップ6とはその利点の少なくとも一部を共有しているが、それぞれ幾つかの問題点も残っている。
簡単にその構成の特徴を説明すると、それぞれ図3(b)に示すクリップ26は、裏側部26bの一方の側を前記ガスケット4の長手方向に同一幅、同一厚さのまま延長したもの、図3(c)に示すクリップ36は、裏面部36bの一方の側が前記ガスケット4の長手方向に同一幅のまま延長されているが、前記クリップ6同様に延長部分を薄肉にしたものである。なお、各構成の効果については、前記クリップ6について述べたことと同様であるため、省略する。
本発明の建物外壁目地のシール構造の排水構造を示す、それぞれ(a)は正面図、(b)はそのA−A断面図である。 本発明の建物外壁目地のシール構造の排水構造に適用されるクリップを示す、それぞれ(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 図2に示すクリップの他のそれぞれ、(a)は1番目の例を示す平面図、(b)はは2番目の例を示す平面図、(c)は3番目の例を示す正面図である。 従来の建物外壁目地のシール構造を示す、それぞれ(a)は正面図、(b)はB−B断面図である。
符号の説明
1 面材
3a 鉛直方向目地
3b 水平方向目地
4 ガスケット
4a 柱状部
4b 表面リップ
4c 中間リップ
4d 奥リップ
5 シーリング剤
6 クリップ
6a 表側部
6b 裏側部
6ba 厚肉部分
6bb 延長部分
6c 突起
16 クリップ
16b 裏側部
26 クリップ
36 クリップ
36b 裏側部
S 隙間

Claims (6)

  1. 建物外面に張られた、隣り合う2つの面材間に垂直に交差するよう形成された、各鉛直方向目地にはガスケットが嵌着され、各水平方向目地には不定形シーリング剤が充填され、しかも前記各鉛直方向目地に嵌着されたガスケットが、目地の奥から表に向かって伸びる柱状部、及びその柱状部の表側の端に結合され、左右両側に伸び、目地左右側面に弾接する表面リップを備えている建物外壁目地のシール構造において、
    断面略コの字状のクリップが、前記各表面リップの下部、その下方の水平方向目地との境に近い部分の左右両先端部を挟むように外嵌されていることによって、その各表面リップと,それが嵌着される鉛直方向目地と,の間に、ガスケット内に入った水を屋外に排出する排水口として機能する隙間が形成されている
    ことを特徴とする建物外壁目地のシール構造の排水構造。
  2. 前記クリップの相対する2つの部分のうち、前記ガスケットの表面リップの裏面と相対する裏側部の肉厚が、前記ガスケットの表面リップの表面と相対する表側部のそれに比較して厚く設定されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の建物外壁目地のシール構造の排水構造。
  3. 前記クリップの相対する2つの部分のうち、前記ガスケットの表面リップの裏面と相対する裏側部が、前記ガスケットの表面リップの表面と相対する表側部に比較して前記ガスケットの長手方向に長く設定されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の建物外壁目地のシール構造の排水構造。
  4. 前記裏側部のうち、少なくとも、前記ガスケットの長手方向に前記表側部と同長の部分を超えて延長された部分は、肉厚が前記表側部のそれと同等又はそれより薄く設定されている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の建物外壁目地のシール構造の排水構造。
  5. 前記裏側部のうち、前記表側部と,前記ガスケットの長手方向に同長の部分を超えて延長された部分の内縁と,が前記クリップの開口側内縁と同一鉛直平面上にあり、しかも前記同長の部分を超えて延長された部分の内縁と外縁との距離が前記同長の部分から前記ガスケットの長手方向に離れるに従って漸減している
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載の建物外壁目地のシール構造の排水構造。
  6. 前記クリップの表側部の、前記ガスケットの表面リップの表面に相対する裏面に、その表面リップの表面と接する、突起又は前記ガスケットの長手方向に伸びる突条が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の建物外壁目地のシール構造の排水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023039745A1 (zh) * 2021-09-15 2023-03-23 中铁上海工程局集团第三工程有限公司 一种装配式预制夹心保温外墙板的排水防渗装置及方法

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