JP2007297480A - 新規なポリイミド樹脂 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ポリイミド樹脂に関し、さらに好ましくは、プリント配線板の基板上を被覆するための被覆形成材など、電子材料において回路面を被覆する材料として好適に用いることができるポリイミド樹脂に関する。
近年、電子機器の高性能化、高機能化、小型化が急速に進んでおり、電子機器に用いられる電子部品の小型化、軽量化の要請が高まっている。これに伴い、電子部品の素材についても、耐熱性、機械的強度、電気特性、微細成形等の諸物性がこれまで以上に強く求められるようになってきた。
特に、プリント配線板に関しては、配線を保持する基板のみならず、配線の保護材として用いられる表面保護材にも高い特性が要求されている。更に、導体回路パターンの酸化防止や絶縁性の維持などを目的として、形成された導体回路パターン上にソルダーレジストインキ等を、スクリーン印刷法、スプレー法、写真現像法、インクジェット法などを用いて必要な箇所に絶縁パターンとして塗布し、絶縁被膜を形成することが多い。この絶縁皮膜も、高絶縁、耐環境安定性、基材との接着性、高耐熱性、機械強度を有することが求められる。
更に、配線基板の多層化や細線化、更には、ICのクロック周波数の増加に伴い、プリント配線板表面にも高絶縁性、耐環境安定性、基材との接着性、低誘電率・低誘電正接が求められている。
従来、電子材料に幅広く用いられてきたエポキシ樹脂は、誘電率が高く、高周波特性に劣る傾向があり、例えばプリント基板表面を保護するために用いる、ソルダーレジスト被膜にも、誘電率の低いポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂を用いることも多くなってきている。例えば特許文献1記載の様にポリイミド樹脂を用いたソルダーレジストが開発されている。
特開2005−154505
特に、プリント配線板に関しては、配線を保持する基板のみならず、配線の保護材として用いられる表面保護材にも高い特性が要求されている。更に、導体回路パターンの酸化防止や絶縁性の維持などを目的として、形成された導体回路パターン上にソルダーレジストインキ等を、スクリーン印刷法、スプレー法、写真現像法、インクジェット法などを用いて必要な箇所に絶縁パターンとして塗布し、絶縁被膜を形成することが多い。この絶縁皮膜も、高絶縁、耐環境安定性、基材との接着性、高耐熱性、機械強度を有することが求められる。
更に、配線基板の多層化や細線化、更には、ICのクロック周波数の増加に伴い、プリント配線板表面にも高絶縁性、耐環境安定性、基材との接着性、低誘電率・低誘電正接が求められている。
従来、電子材料に幅広く用いられてきたエポキシ樹脂は、誘電率が高く、高周波特性に劣る傾向があり、例えばプリント基板表面を保護するために用いる、ソルダーレジスト被膜にも、誘電率の低いポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂を用いることも多くなってきている。例えば特許文献1記載の様にポリイミド樹脂を用いたソルダーレジストが開発されている。
しかし、特許文献1のソルダーレジストに使用されているポリイミド樹脂は大部分がウレタン骨格から形成されていおり、柔軟性は持つもののガラス転移温度が低く耐熱性の面で問題があった。
本発明は、電子材料、特には、導体回路パターンを被覆するための被覆形成材として好適に用いることができる、物性バランス(耐熱性、接着性、有機溶剤可溶性、難燃性等)に優れたポリイミド樹脂を提供することにある。
本発明は、電子材料、特には、導体回路パターンを被覆するための被覆形成材として好適に用いることができる、物性バランス(耐熱性、接着性、有機溶剤可溶性、難燃性等)に優れたポリイミド樹脂を提供することにある。
本発明は以下の新規な構成により上記課題を解決しうる。
1)下記一般式(1)
1)下記一般式(1)
本発明のポリイミド樹脂は、電子材料用途に必要な物性バランスに優れたポリイミド樹脂となっており、各種熱硬化性成分と配合した場合にも、熱硬化性成分と配合特性を損なうことなく導体回路パターンを被覆するための被覆形成材に用いることが可能となる。
本発明のポリイミド樹脂は、下記一般式(1)
(a)一般式(2)
であらわされるシリコンジアミンを必須成分として反応させて得られるポリイミド樹脂であればよい。
このような酸二無水物成分およびジアミンを用いたポリイミド樹脂は、これを用いて形成した被膜物性として、耐熱性、長期安定性、絶縁性などの特性バランスに優れたポリイミド樹脂が得られる。
一般式(2)で記載される酸二無水物の中で、本願発明の溶解性及び機械特性、吸水特性を発現させる為に、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物、4,4'―オキシジフタル酸二無水物、3,3',4,4'―ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物を用いることが熱硬化性樹脂との相溶性を高め、ポリイミド樹脂としての靭性を付与するうえで好ましい。
一般式(3)で表されるジアミンとしては、ビス{4−(3−アミノフェノキシ)フェニル}スルホンやビス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}スルホンを用いることがポリイミド樹脂の有機溶剤への溶解性を高め、熱硬化性樹脂との相溶性を高めるので望ましい。
一般式(4)で表されるジアミンとしては、α,ω―ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン、α,ω―ビス(2−アミノエチル)ポリジメチルシロキサン、α,ω―ビス(4−アミノフェニル)ポリジメチルシロキサン、α,ω―ビス(4―アミノ―3−メチルフェニル)ポリジメチルシロキサン、α,ω―ビス(4−アミノブチル)ポリジメチルシロキサン、α,ω―ビス(3−アミノプロピル)ポリメチルフェニルシロキサン、α,ω―ビス(2−アミノエチル)ポリメチルフェニルシロキサン、α,ω―ビス(4−アミノフェニル)ポリメチルフェニルシロキサン、α,ω―ビス(4―アミノ―3−メチルフェニル)ポリメチルフェニルシロキサン、α,ω―ビス(4−アミノブチル)ポリメチルフェニルシロキサンが好適に用いられる。
特に耐熱性、長期安定性、絶縁性等の優れた特性を発現するためには、一般式(1)のlとmの比率は0.5≦l/m≦3.0であり、特に好ましくは0.5≦l/m≦2.5である。l/mを上記範囲とすることで、ポリイミド樹脂に柔軟性を付与しながら耐熱性及び有機溶剤への溶解性も付与することができるので望ましく。更に、例えばメチルモノグライム(1,2-ジメトキシエタン)、メチルジグライム(ビス(2-メトキシエテル)エーテル)、メチルトリグライム(1,2-ビス(2-メトキシエトキシ)エタン)、メチルテトラグライム(ビス[2-(2-メトキシエトキシエチル)]エーテル)、エチルモノグライム(1,2-ジエトキシエタン)、エチルジグライム(ビス(2-エトキシエチル) エーテル)、ブチルジグライム(ビス(2-ブトキシエチル)エーテル)等の対称グリコールジエーテル類、γ―ブチロラクトンやN−メチル−2−ピロリドン、メチルアセテート、エチルアセテート、イソプロピルアセテート、n―プロピルアセテート、ブチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(別名、カルビトールアセテート、酢酸2-(2-ブトキシエトキシ)エチル))、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、1,3―ブチレングリコールジアセテート等のアセテート類や、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、1,3―ジオキソラン、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールものエチルエーテル等のエーテル類の溶剤への溶解性の高い樹脂が得られるので望ましい。尚、この範囲を逸脱すると、被膜にした場合の特性バランスが崩れる場合がある。
更に、本願発明のポリイミド樹脂の分子量は重量平均分子量が6万以下が好ましく、より好ましくは5.5万以下が好ましい。ポリイミド樹脂の重量平均分子量が6万以下に制御することで例えば上記列記の有機溶剤への溶解性が高く、基材との密着性が向上するので好ましい。基材との密着性が悪い場合には、導体回路被覆に使用した場合に回路と表面被覆剤との接着強度が低下してその部位からの導体劣化や、被覆剤の剥離が生じることになる。
本発明のポリイミド樹脂は、対応する前駆体ポリアミド酸重合体を脱水閉環して得られる。ポリアミド酸重合体は、酸二無水物成分とジアミン成分とを実質的に等モル反応させて得られる。但し、本願発明の特徴であるポリイミド樹脂の重量平均分子量を6万以下に制御するためには、酸二無水物とジアミン量を調整してポリアミド酸の重量平均分子量を6万以下に制御することが望ましい。より具体的には、酸二無水物のモル量/ジアミンのモル量をモル比率で0.80〜0.98に制御して、ポリイミド樹脂の末端基をアミン基にする。もしくは、1.03〜1.25に制御して酸無水物基とすることが望ましい。特に、ポリイミド樹脂の耐環境安定性を向上させるためには、ポリイミド樹脂の末端基はアミン基であることが好ましい。ポリイミドの合成反応では酸二無水物の純度が低下していると分子量が上昇しない現象が起こりうるため、上記範囲に設定していても重量平均分子量を最適な分子量に設定することが出来ない場合があるため、適宜モル比は変更することが望ましい。
反応の代表的な手順として、1種以上のジアミン成分を有機極性溶剤に溶解または分散させ、そののち1種以上の酸二無水物成分を添加し、ポリアミド酸溶液を得る方法があげられる。各モノマーの添加順序はとくに限定されず、酸二無水物成分を有機極性溶媒に先に加えておき、ジアミン成分を添加し、ポリアミド酸重合体の溶液としてもよいし、ジアミン成分を有機極性溶媒中に先に適量加えて、つぎに過剰の酸二無水物成分を加え、過剰量に相当するジアミン成分を加えて、ポリアミド酸重合体の溶液としてもよい。このほかにも、当業者に公知のさまざまな添加方法がある。具体的には下記の方法が挙げられる。なお、ここでいう「溶解」とは、溶媒が溶質を完全に溶解する場合のほかに、溶質が溶媒中に均一に分散されて実質的に溶解しているのと同様の状態になる場合を含む。反応時間、反応温度は、とくに限定されない。
1)ジアミン成分を有機極性溶媒中に溶解し、これと実質的に等モルの酸二無水物成分を反応させて重合する方法。
2)酸二無水物成分とこれに対し過小モル量のジアミン成分とを有機極性溶媒中で反応させ、両末端に酸無水物基を有するプレポリマーを得る。続いて、全工程において酸二無水物成分とジアミン成分が実質的に等モルとなるようにジアミン成分を用いて重合させる方法。
3)酸二無水物成分とこれに対し過剰モル量のジアミン成分とを有機極性溶媒中で反応させ、両末端にアミノ基を有するプレポリマーを得る。続いてここにジアミン成分を追加添加後、全工程において酸二無水物成分とジアミン成分が実質的に等モルとなるように酸二無水物成分を用いて重合する方法。
4)酸二無水物成分を有機極性溶媒中に溶解させた後、実質的に等モルとなるようにジアミン化合物成分を用いて重合させる方法。
5)実質的に等モルの酸二無水物成分とジアミン成分の混合物を有機極性溶媒中で反応させて重合する方法等が用いられる。
ポリアミド酸の重合反応に用いられる有機極性溶媒としては、たとえば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−、m−またはp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、あるいはヘキサメチルホスホルアミド、γ−ブチロラクトンなどをあげることができる。さらに必要に応じて、これらの有機極性溶媒とキシレンあるいはトルエンなどの芳香族炭化水素とを組み合わせて用いることもできる。
本発明のポリアミド酸のイミド化方法について記載する。ポリアミド酸溶液をイミド化する方法には、触媒や脱水剤を用いずに加熱して脱水閉環する熱的イミド化方法や、脱水剤及び触媒を混合して加熱する化学的イミド化方法がある。
化学的イミド化方法に用いられる脱水剤としては、無水酢酸などの脂肪族酸無水物や芳香族酸無水物などが挙げられる。好適には、無水酢酸を用いることがポリイミド樹脂の抽出工程に適している。触媒としては、例えばトリエチルアミンなどの脂肪族第3級アミン類、ジメチルアニリンなどの芳香族第3級アミン類、ピリジン、イソキノリン、β-ピコリン、γ-ピコリン、ルチジンなどの複素環式第3級アミン類などが挙げられる。しかし、用いる触媒によっては反応時間が長くなることや、イミド化が充分に進まないことがあり、ポリイミド樹脂に好適な触媒は適宜選定することが好ましい。特に、本願発明に好適に用いることのできる触媒は、ピリジン、イソキノリン、β-ピコリンである。
ポリアミド酸に対する脱水剤及び触媒の添加量は、ポリアミド酸を構成する化学構造式に依存するが、脱水剤モル数/ポリアミド酸中アミド基モル数=10〜0.01が好ましく、触媒/ポリアミド酸中アミド基モル数=10〜0.01が好ましい。更に好ましくは、脱水剤モル数/ポリアミド酸中アミド基モル数=5〜0.5が好ましく、触媒/ポリアミド酸中アミド基モル数=5〜0.5が好ましい。
化学イミド化方法では、イミド化反応を促進するために、ポリアミド酸溶液に脱水剤と触媒を添加して攪拌している溶液を、200℃以下で加熱することが好ましく、更に150℃以下で加熱することがイミド化反応を進める上で好ましい。加熱する時間は、ポリイミド樹脂の種類や触媒、脱水剤の種類により適宜選定することが望ましいが、好ましくは1時間以上10時間以下が好ましく、更に好ましくは、1時間以上5時間以下であることがイミド化反応を進めることができるので好ましい。
上記イミド化反応はポリアミド酸溶液を溶解している溶剤中で反応させることが望ましい。
上記溶液中からイミド樹脂を抽出方法について記載する。上記ポリイミド樹脂の製造方法により製造されたポリイミド樹脂溶液から、ポリイミド樹脂を抽出する方法として、ポリイミド樹脂、イミド化の脱水剤、イミド化の触媒を含有するポリイミド樹脂溶液をポリイミド樹脂の貧溶媒中に、投入する、或いは、貧溶媒を投入することでポリイミド樹脂を固形状態に抽出する方法を用いる。本発明で用いられるポリイミド樹脂の貧溶媒は、たとえば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、エチレングリコール、トリエチレングリコール、イソプロピルアルコールなど、該当するポリイミドの貧溶剤で、ポリアミド酸及びポリイミド樹脂の溶解溶媒として使用した有機溶剤と混和するものが用いられ、上記したアルコール類が好ましく用いられる。
ポリイミド樹脂の溶液を貧溶媒中に注入する際には、ポリイミド樹脂溶液の投入直前の直径は1mm以下が好ましく、更に好ましくは直径が0.5mmになるように投入することが乾燥工程で完全に溶媒を除去する上で好ましい。貧溶媒量はポリイミド樹脂溶液(触媒及び脱水剤を全て含む量)の3倍以上の量で抽出することが好ましい。
本願発明では樹脂の投入直後は樹脂が糸状になるので、できるだけ細かいフレーク状のポリイミド樹脂に成形するために、貧溶媒の溶液の回転数は100回転/分以上の高速回転で攪拌することが好ましい。
固形のポリイミド樹脂を取り出して、ソックスレー洗浄装置と同等の洗浄装置内で洗浄を行う。使用する溶媒は揮発性の溶媒が好ましく、メタノール、エタノール、イソプロパノ−ル等の溶媒が好ましい。
本発明で凝固させフレーク状にした樹脂固形物の乾燥方法は、真空乾燥によってもよいし熱風乾燥によってもよい。乾燥温度はイミド樹脂によるが、ガラス転移温度よりも低い温度で乾燥させることが望ましく、各種溶剤、触媒、脱水剤の沸点よりも高い温度で乾燥させることが望ましい。
ポリイミド樹脂の重量平均分子利用を6万以下に制御するためには、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸溶液の重量平均分子量を6万以下に制御したポリアミド酸溶液を用いて上記化学イミド化方法を用いてポリイミド樹脂を製造することが望ましい。
熱イミド化方法としては、重量平均分子量を6万以下に制御したポリアミド酸溶液を用いて、真空乾燥装置内で溶剤を揮発させつつイミド化することが望ましい。特に、加熱温度は使用している溶剤の沸点を基準に±20℃で溶剤を完全に除去した後に、ポリイミド樹脂のガラス転移点温度よりも10℃以上高い温度で1時間以上加熱することが望ましく、真空度は10Torr以下が望ましい。このように、溶剤が揮発した後にポリイミド樹脂のガラス転移温度以上に上昇させることでポリイミド樹脂中の溶剤分が完全に揮発すると共に、ポリイミド樹脂のイミド化を進めることができるので望ましい。
このようにして得られたポリイミド樹脂は、各種の熱硬化性成分と配合して用いても良い。また、必要に応じて、有機又は無機のフィラー、消泡材、レベリング材、安定剤、酸化防止剤などの各種添加剤を添加してもよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例中では、使用する酸二無水物及びジアミンを下記の略称で記載している。
BPADA:2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物
ODPA:4,4'―オキシジフタル酸二無水物
DSDA:ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物
BAPS−m:ビス{4−(3−アミノフェノキシ)フェニル}スルホン
BAPS:ビス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}スルホン
KF8010:α,ω-ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン(信越化学社製シリコンジアミンの商品名)
X−22−9409:α,ω-ビス(3−アミノプロピル)ポリメチルフェニルシロキサン(信越化学社製シリコンジアミンの商品名)
(実施例1)
窒素で加圧した、セパラブルフラスコ中に、重合用溶媒としてN,N’−ジメチルフォルムアミド(DMF)を最終の固形分濃度が30重量%になるように仕込み、これに、KF−8010(0.06モル)及びBAPS−m(0.04モル)を投入して完全に溶解する。この溶液中に、全酸二無水物量のうちの90%にあたるBPADA(0.09モル)を投入して40℃に加熱して3時間重合反応を行い、その後に10%分のBPADAの粉末をポリアミド酸の分子量が6万以下になるように分子量を下記分子量測定方法にて確認しながら投入し、6万以上にならないように調整してポリアミド酸溶液を得た。
(ポリイミド樹脂の製造方法)
上記ポリアミド酸溶液に、β―ピコリンを0.3モル投入して完全に相溶させた後に、無水酢酸を3モル投入して相溶させた。このポリアミド酸溶液を油浴中で100℃に加熱して3時間加熱・還流を行った。
(ポリイミド樹脂の抽出)
上記ポリイミド樹脂溶液をポリアミド酸樹脂溶液の5倍量のイソプロパノ―ル中に添加してポリイミド樹脂の微粒子を得た。この微粒子を濾過して樹脂分を取り出して、イソプロパノ―ルで洗浄した後に、真空オーブン中で190℃/3時間、加熱乾燥を行った。
(重量平均分子量)上記ポリイミド樹脂の重量平均分子量を、東ソー社製GPC(構成装置は、CO―8020、SD―8022、DP―8020、AS―8020、RI―8020)を用いて以下条件で測定した。(カラム:Shodex製KD−806M 2本(カラムサイズ 直径8mm×30cm)、ガードカラム:GPC KD―G(直径4.6mm×1cm)、カラム温度40℃、検出器:RI、流量:0.6ml/分、注入圧:約1.3〜1.7MPa、展開液:DMF(臭化リチウム0.03M、リン酸0.03M)、試料濃度:0.2wt%、注入量:30μl、基準物質:ポリエチレンオキサイド)
(溶解性)樹脂を固形分濃度で5重量%になるように酢酸2-(2-ブトキシエトキシ)エチルとγ−ブチロラクトンに分散して、2時間均一攪拌を行い、溶解判定を行った。上記溶剤に溶解しない場合には、ポリイミド樹脂を用いてインクに成形することが難しく問題がある。
○:どちらかの溶剤に完全溶解もしくは白濁し固形分が残らない状態
×:どちらの溶剤にも完全に不溶
(接着強度)ポリイミド樹脂を1,3−ジオキソランに固形分濃度が20%で溶解し、18μmの圧延銅箔(BHY−22B−T;ジャパンエナジー製)に塗布し、120℃で60分乾燥して、銅箔表面に20μm厚みのフィルムを形成した。この銅箔積層板の銅箔とポリイミド樹脂との接着強度をJIS C−6471に従って金属パターン5mmを180度ピールで評価した。
上記種々の実験結果を表2に記載する。接着強度は、5N/cm以上であることが塗布膜としてポリイミド樹脂を用いた場合に高い電気絶縁信頼性を発現できるので好ましい。特に、耐環境試験後の電気絶縁信頼性を保持する上で、5N/cm以上の接着強度が必要となる。
(実施例2〜4)
KF8010及びBAPS―mの使用割合を表1記載の割合にした以外は実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例5)
BAPS―mの替わりにBAPSを用いた以外は実施例3と同様に評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例6)
KF8010の替わりに、X―22―9409を用い、BAPS―mを0.055モル、X―22―9409を0.045モル用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例7)
BPADAの替わりにODPAを用いた以外は実施例3と同様に評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例8)
BPADAの替わりにDSDAを用いた以外は実施例3と同様に評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例9)
窒素で加圧した、セパラブルフラスコ中に、重合用溶媒としてN,N’−ジメチルフォルムアミド(DMF)を最終の固形分濃度が30重量%になるように仕込み、これに、X―22―9409(0.05モル)及びBAPS−m(0.05モル)を投入して完全に溶解する。この溶液中に、BPADA(0.05モル)を投入して40℃に加熱して完全に溶解した後に、この溶液中に、BPADAとの合計量で全酸二無水物量のうちの90%にあたるODPA(0.04モル)を投入して40℃に加熱して3時間重合反応を行い、その後に10%分のODPAの粉末をポリアミド酸の分子量が6万以下になるように分子量を測定して確認しながら投入し、6万以上にならないように調整してポリアミド酸溶液を得た。
(ポリイミド樹脂の製造方法)
上記ポリアミド酸溶液に、β―ピコリンを0.3モル投入して完全に相溶させた後に、無水酢酸を3モル投入して相溶させた。このポリアミド酸溶液を油浴中で100℃に加熱して3時間加熱・還流を行った。
(ポリイミド樹脂の抽出)
上記ポリイミド樹脂溶液をポリアミド酸樹脂溶液の5倍量のイソプロパノ―ル中に添加してポリイミド樹脂の微粒子を得た。この微粒子を濾過して樹脂分を取り出して、イソプロパノ―ルで洗浄した後に、真空オーブン中で190℃/3時間、加熱乾燥を行った。
実施例中では、使用する酸二無水物及びジアミンを下記の略称で記載している。
BPADA:2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物
ODPA:4,4'―オキシジフタル酸二無水物
DSDA:ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物
BAPS−m:ビス{4−(3−アミノフェノキシ)フェニル}スルホン
BAPS:ビス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}スルホン
KF8010:α,ω-ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン(信越化学社製シリコンジアミンの商品名)
X−22−9409:α,ω-ビス(3−アミノプロピル)ポリメチルフェニルシロキサン(信越化学社製シリコンジアミンの商品名)
(実施例1)
窒素で加圧した、セパラブルフラスコ中に、重合用溶媒としてN,N’−ジメチルフォルムアミド(DMF)を最終の固形分濃度が30重量%になるように仕込み、これに、KF−8010(0.06モル)及びBAPS−m(0.04モル)を投入して完全に溶解する。この溶液中に、全酸二無水物量のうちの90%にあたるBPADA(0.09モル)を投入して40℃に加熱して3時間重合反応を行い、その後に10%分のBPADAの粉末をポリアミド酸の分子量が6万以下になるように分子量を下記分子量測定方法にて確認しながら投入し、6万以上にならないように調整してポリアミド酸溶液を得た。
(ポリイミド樹脂の製造方法)
上記ポリアミド酸溶液に、β―ピコリンを0.3モル投入して完全に相溶させた後に、無水酢酸を3モル投入して相溶させた。このポリアミド酸溶液を油浴中で100℃に加熱して3時間加熱・還流を行った。
(ポリイミド樹脂の抽出)
上記ポリイミド樹脂溶液をポリアミド酸樹脂溶液の5倍量のイソプロパノ―ル中に添加してポリイミド樹脂の微粒子を得た。この微粒子を濾過して樹脂分を取り出して、イソプロパノ―ルで洗浄した後に、真空オーブン中で190℃/3時間、加熱乾燥を行った。
(重量平均分子量)上記ポリイミド樹脂の重量平均分子量を、東ソー社製GPC(構成装置は、CO―8020、SD―8022、DP―8020、AS―8020、RI―8020)を用いて以下条件で測定した。(カラム:Shodex製KD−806M 2本(カラムサイズ 直径8mm×30cm)、ガードカラム:GPC KD―G(直径4.6mm×1cm)、カラム温度40℃、検出器:RI、流量:0.6ml/分、注入圧:約1.3〜1.7MPa、展開液:DMF(臭化リチウム0.03M、リン酸0.03M)、試料濃度:0.2wt%、注入量:30μl、基準物質:ポリエチレンオキサイド)
(溶解性)樹脂を固形分濃度で5重量%になるように酢酸2-(2-ブトキシエトキシ)エチルとγ−ブチロラクトンに分散して、2時間均一攪拌を行い、溶解判定を行った。上記溶剤に溶解しない場合には、ポリイミド樹脂を用いてインクに成形することが難しく問題がある。
○:どちらかの溶剤に完全溶解もしくは白濁し固形分が残らない状態
×:どちらの溶剤にも完全に不溶
(接着強度)ポリイミド樹脂を1,3−ジオキソランに固形分濃度が20%で溶解し、18μmの圧延銅箔(BHY−22B−T;ジャパンエナジー製)に塗布し、120℃で60分乾燥して、銅箔表面に20μm厚みのフィルムを形成した。この銅箔積層板の銅箔とポリイミド樹脂との接着強度をJIS C−6471に従って金属パターン5mmを180度ピールで評価した。
上記種々の実験結果を表2に記載する。接着強度は、5N/cm以上であることが塗布膜としてポリイミド樹脂を用いた場合に高い電気絶縁信頼性を発現できるので好ましい。特に、耐環境試験後の電気絶縁信頼性を保持する上で、5N/cm以上の接着強度が必要となる。
(実施例2〜4)
KF8010及びBAPS―mの使用割合を表1記載の割合にした以外は実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例5)
BAPS―mの替わりにBAPSを用いた以外は実施例3と同様に評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例6)
KF8010の替わりに、X―22―9409を用い、BAPS―mを0.055モル、X―22―9409を0.045モル用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例7)
BPADAの替わりにODPAを用いた以外は実施例3と同様に評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例8)
BPADAの替わりにDSDAを用いた以外は実施例3と同様に評価を行った。結果を表2に記載する。
(実施例9)
窒素で加圧した、セパラブルフラスコ中に、重合用溶媒としてN,N’−ジメチルフォルムアミド(DMF)を最終の固形分濃度が30重量%になるように仕込み、これに、X―22―9409(0.05モル)及びBAPS−m(0.05モル)を投入して完全に溶解する。この溶液中に、BPADA(0.05モル)を投入して40℃に加熱して完全に溶解した後に、この溶液中に、BPADAとの合計量で全酸二無水物量のうちの90%にあたるODPA(0.04モル)を投入して40℃に加熱して3時間重合反応を行い、その後に10%分のODPAの粉末をポリアミド酸の分子量が6万以下になるように分子量を測定して確認しながら投入し、6万以上にならないように調整してポリアミド酸溶液を得た。
(ポリイミド樹脂の製造方法)
上記ポリアミド酸溶液に、β―ピコリンを0.3モル投入して完全に相溶させた後に、無水酢酸を3モル投入して相溶させた。このポリアミド酸溶液を油浴中で100℃に加熱して3時間加熱・還流を行った。
(ポリイミド樹脂の抽出)
上記ポリイミド樹脂溶液をポリアミド酸樹脂溶液の5倍量のイソプロパノ―ル中に添加してポリイミド樹脂の微粒子を得た。この微粒子を濾過して樹脂分を取り出して、イソプロパノ―ルで洗浄した後に、真空オーブン中で190℃/3時間、加熱乾燥を行った。
各種評価については実施例1に準拠して実施した。
(比較例1)
窒素で加圧した、セパラブルフラスコ中に、重合用溶媒としてN,N’−ジメチルフォルムアミド(DMF)を最終の固形分濃度が30重量%になるように仕込み、これに、KF−8010(0.02モル)及びBAPS−m(0.08モル)を投入して完全に溶解する。この溶液中に、BPADA(0.1モル)を投入して40℃に加熱して5時間重合反応を行いポリアミド酸溶液を得た。このポリアミド酸溶液の重量平均分子量は130000であった。
(ポリイミド樹脂の製造方法)
上記ポリアミド酸溶液に、β―ピコリンを0.3モル投入して完全に相溶させた後に、無水酢酸を3モル投入して相溶させた。このポリアミド酸溶液を油浴中で100℃に加熱して3時間加熱・還流を行った。
(ポリイミド樹脂の抽出)
上記ポリイミド樹脂溶液をポリアミド酸樹脂溶液の5倍量のイソプロパノ―ル中に添加してポリイミド樹脂の微粒子を得た。この微粒子を濾過して樹脂分を取り出して、イソプロパノ―ルで洗浄した後に、真空オーブン中で190℃/3時間、加熱乾燥を行った。
(重量平均分子量)上記ポリイミド樹脂の重量平均分子量を、東ソー社製GPC(構成装置は、CO―8020、SD―8022、DP―8020、AS―8020、RI―8020)を用いて以下条件で測定した。(カラム:Shodex製KD−806M 2本(カラムサイズ 直径8mm×30cm)、ガードカラム:GPC KD―G(直径4.6mm×1cm)、カラム温度40℃、検出器:RI、流量:0.6ml/分、注入圧:約1.3〜1.7MPa、展開液:DMF(臭化リチウム0.03M、リン酸0.03M)、試料濃度:0.2wt%、注入量:30μl、基準物質:ポリエチレンオキサイド)
(溶解性)樹脂を固形分濃度で5重量%になるように酢酸2-(2-ブトキシエトキシ)エチルとγ−ブチロラクトンに分散して、2時間均一攪拌を行い、溶解判定を行った。上記溶剤に溶解しない場合には、ポリイミド樹脂を用いてインクに成形することが難しく問題がある。
○:どちらかの溶剤に完全溶解もしくは白濁し固形分が残らない状態
×:どちらの溶剤にも完全に不溶
(接着強度)ポリイミド樹脂を1,3−ジオキソランに固形分濃度が20%で溶解し、18μmの圧延銅箔(BHY−22B−T;ジャパンエナジー製)に塗布し、120℃で60分乾燥して、銅箔表面に20μm厚みのフィルムを形成した。この銅箔積層板の銅箔とポリイミド樹脂との接着強度をJIS C−6471に従って金属パターン5mmを180度ピールで評価した。
その結果、上記ポリイミド樹脂は銅箔への接着強度が極端に低いことが明らかになった。
(比較例1)
窒素で加圧した、セパラブルフラスコ中に、重合用溶媒としてN,N’−ジメチルフォルムアミド(DMF)を最終の固形分濃度が30重量%になるように仕込み、これに、KF−8010(0.02モル)及びBAPS−m(0.08モル)を投入して完全に溶解する。この溶液中に、BPADA(0.1モル)を投入して40℃に加熱して5時間重合反応を行いポリアミド酸溶液を得た。このポリアミド酸溶液の重量平均分子量は130000であった。
(ポリイミド樹脂の製造方法)
上記ポリアミド酸溶液に、β―ピコリンを0.3モル投入して完全に相溶させた後に、無水酢酸を3モル投入して相溶させた。このポリアミド酸溶液を油浴中で100℃に加熱して3時間加熱・還流を行った。
(ポリイミド樹脂の抽出)
上記ポリイミド樹脂溶液をポリアミド酸樹脂溶液の5倍量のイソプロパノ―ル中に添加してポリイミド樹脂の微粒子を得た。この微粒子を濾過して樹脂分を取り出して、イソプロパノ―ルで洗浄した後に、真空オーブン中で190℃/3時間、加熱乾燥を行った。
(重量平均分子量)上記ポリイミド樹脂の重量平均分子量を、東ソー社製GPC(構成装置は、CO―8020、SD―8022、DP―8020、AS―8020、RI―8020)を用いて以下条件で測定した。(カラム:Shodex製KD−806M 2本(カラムサイズ 直径8mm×30cm)、ガードカラム:GPC KD―G(直径4.6mm×1cm)、カラム温度40℃、検出器:RI、流量:0.6ml/分、注入圧:約1.3〜1.7MPa、展開液:DMF(臭化リチウム0.03M、リン酸0.03M)、試料濃度:0.2wt%、注入量:30μl、基準物質:ポリエチレンオキサイド)
(溶解性)樹脂を固形分濃度で5重量%になるように酢酸2-(2-ブトキシエトキシ)エチルとγ−ブチロラクトンに分散して、2時間均一攪拌を行い、溶解判定を行った。上記溶剤に溶解しない場合には、ポリイミド樹脂を用いてインクに成形することが難しく問題がある。
○:どちらかの溶剤に完全溶解もしくは白濁し固形分が残らない状態
×:どちらの溶剤にも完全に不溶
(接着強度)ポリイミド樹脂を1,3−ジオキソランに固形分濃度が20%で溶解し、18μmの圧延銅箔(BHY−22B−T;ジャパンエナジー製)に塗布し、120℃で60分乾燥して、銅箔表面に20μm厚みのフィルムを形成した。この銅箔積層板の銅箔とポリイミド樹脂との接着強度をJIS C−6471に従って金属パターン5mmを180度ピールで評価した。
その結果、上記ポリイミド樹脂は銅箔への接着強度が極端に低いことが明らかになった。
Claims (3)
- プリント配線板に形成された導体回路パターンを被覆するための被覆形成材に用いることを特徴とする請求項1または2記載のポリイミド樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006125604A JP2007297480A (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 新規なポリイミド樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006125604A JP2007297480A (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 新規なポリイミド樹脂 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007297480A true JP2007297480A (ja) | 2007-11-15 |
Family
ID=38767252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006125604A Pending JP2007297480A (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 新規なポリイミド樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007297480A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019169394A1 (en) * | 2018-03-02 | 2019-09-06 | Kaneka Americas Holding, Inc. | Polyimides for temporary bonding adhesives, methods for manufacturing of thermoplastic polyimide materials, and methods for thin wafer bonding using the same |
KR20220154890A (ko) * | 2021-05-14 | 2022-11-22 | 성균관대학교산학협력단 | 랜덤 또는 블록 폴리이미드 실록산 공중합체 및 이의 제조방법 |
-
2006
- 2006-04-28 JP JP2006125604A patent/JP2007297480A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019169394A1 (en) * | 2018-03-02 | 2019-09-06 | Kaneka Americas Holding, Inc. | Polyimides for temporary bonding adhesives, methods for manufacturing of thermoplastic polyimide materials, and methods for thin wafer bonding using the same |
US20210054147A1 (en) * | 2018-03-02 | 2021-02-25 | Kaneka Americas Holding, Inc. | Polyimides for temporary bonding adhesives, methods for manufacturing of thermoplastic polyimide materials, and methods for thin wafer bonding using the same |
KR20220154890A (ko) * | 2021-05-14 | 2022-11-22 | 성균관대학교산학협력단 | 랜덤 또는 블록 폴리이미드 실록산 공중합체 및 이의 제조방법 |
KR102622177B1 (ko) | 2021-05-14 | 2024-01-08 | 성균관대학교산학협력단 | 랜덤 또는 블록 폴리이미드 실록산 공중합체 및 이의 제조방법 |
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