JP2007297264A - 赤外線遮蔽層付きガラス板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可視光透過率が高く、赤外線透過率が低く、電波透過性が高く、かつ自動車用窓ガラス板等の機械的、化学的耐久性が高度に要求される部位へも適用が可能な赤外線遮蔽層付きガラス板及びその製造方法の提供。
【解決手段】酸化ケイ素を主体とし、かつ、Siに対して2原子%以上の窒素を含むマトリックス中に、平均一次粒子径100nm以下のITO微粒子が分散している構成の、層厚200〜3000nmの赤外線遮蔽層をガラス基板の表面上に有することを特徴とする赤外線遮蔽層付きガラス板。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線遮蔽層付きガラス板及びその製造方法に関する。
近年、車両用ガラスや建築用ガラスを通して車内や建物内に流入する赤外線を遮蔽し、車内や建物内の温度上昇、冷房負荷を軽減する目的から赤外線遮蔽膜付きガラスが採用されている(たとえば、特許文献1)。また、車両用ガラスや建築用ガラスでは、安全性や視界を確保するため、可視光透過率が高いことが要求される場合も多い。
ガラス板に赤外線遮蔽性能を付加させ熱線遮蔽性を高める手法は、これまでにも数多く提案されている。たとえば、ガラスに赤外線吸収性のイオンを加えることによりガラス板そのものに赤外線遮蔽性能を付加しようとしたもの、又はガラス基板表面に導電膜を形成することにより赤外線遮蔽性能を付加しようとしたもの等が提案され、実際に使用されてきている。
しかし、ガラスに赤外線吸収性のイオンを加えたガラス板では、可視光透過率を高く保ったまま赤外線吸収性を高めることは困難であり、また特に波長1.5μm〜2.7μmの中波長赤外線の遮蔽性を高めるのは困難であった。また、ガラス板表面に導電膜を形成する方法では、導電膜のために電波がガラスを透過することができず、近年の移動体通信の普及に伴って開口部の電波透過性が要求されるようになってきていることから不都合が生じることがあった。このように、透明性、赤外線遮蔽性、及び電波透過性を同時に有するガラス板を製造することは極めて困難であった。
以上のような問題を解決するために、高い赤外線遮蔽性を発現する、酸化錫がドープされた酸化インジウム(ITO)微粒子をバインダに分散させた被膜をガラス基板面上に塗布し、赤外線遮蔽膜付きガラス板とする方法が提案されてきている(特許文献2、3)。この方法であれば、比較的高い可視光線透過率を維持したまま赤外線遮蔽性を付与できるとともに、膜としての導電性もバインダの存在によって抑制されるため、電波透過性を付与させることも可能となる。
この系に通常用いられるバインダは有機系バインダもしくは無機系バインダであるが、有機系バインダでは得られる被膜の機械的耐久性は乏しく、例えば自動車用ドアガラス板等の機械的耐久性を要求される部位には使用できないという問題があった。一方無機系バインダとして、ゾルゲル法をはじめとする材料が用いられることが多いが、それでも上記のような機械的耐久性が要求される部位で使用できるほどに耐久性の優れた被膜を製造するためには、比較的高い温度、例えば400℃以上、好ましくは500℃以上の温度で熱処理をする必要があった。
しかしながら、ITO導電体は酸素欠損型の半導体であり、酸素の存在下に300℃以上の温度におかれると自由電子が酸化によって失われてしまい、赤外線遮蔽性は消失してしまう。このため、赤外線遮蔽性を保ち、機械的耐久性に優れた被膜を製造するためには、コスト面で圧倒的に不利な非酸化性雰囲気下での熱処理を行うか、又は赤外線遮蔽性を有する被膜の表面に、さらにITO酸化防止層を被覆するか、もしくは高価なITO微粒子を被膜中に多量に含有させる必要があり、非経済的であった。
特開平10−279329号公報(特許請求の範囲) 特開平7−70482号公報(特許請求の範囲) 特開平8−41441号公報(特許請求の範囲)
本発明は、可視光透過率が高く、赤外線透過率が低く、電波透過性が高く、かつ自動車用窓ガラス板等の機械的、化学的耐久性が高度に要求される部位へも適用が可能な赤外線遮蔽層付きガラス板、及び該赤外線遮蔽層付きガラス板を経済的に得るための製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、酸化ケイ素を主体とし、かつ、Siに対して2原子%以上の窒素を含むマトリックス中に、平均一次粒子径100nm以下のITO微粒子が分散している構成の、層厚200〜3000nmの赤外線遮蔽層をガラス基板の表面上に有することを特徴とする赤外線遮蔽層付きガラス板を提供する。
さらに、本発明は、ガラス基板の表面上に、平均一次粒子径が100nm以下であるITO微粒子と、酸化ケイ素ゲルを形成しうる含窒素ケイ素化合物と、有機溶媒とを含み、かつ、全質量中に前記ITO微粒子を1〜10質量%含有する分散液を塗布して、該含窒素ケイ素化合物を含む及び/又は該含窒素ケイ素化合物のゲル化物を含むITO微粒子分散層を形成する工程と、上記層を硬化させる工程と、を含むことを特徴とする赤外線遮蔽層付きガラス板の製造方法を提供する。
本発明の赤外線遮蔽層付きガラス板は、可視光透過率が高く、赤外線透過率が低く、電波透過性が高く、かつ機械的耐久性及び薬品耐性に優れる。また、本発明の製造方法によれば、従来法のような高温での焼成が不要なだけでなく、従来法と比較してITO微粒子の使用量を大幅に低減させることができるため、製造コストの低減が可能となる。
以下に本発明の構成要素について詳細に説明する。
本発明の赤外線遮蔽層(図1における20)において、平均一次粒子径が100nm以下のITO微粒子は、赤外線遮蔽性を発現させる構成因子であり、平均一次粒子径が100nm以下であることが重要である。粒子径がこれ以上大きくなると、ガラス基板の表面上に成膜した際に散乱による曇り(曇価、ヘイズ)の原因となるため好ましくない。粒子径が5〜65nmであるとさらに透明性維持の点で好ましい。
赤外線遮蔽性を発現するITO微粒子中の酸化錫と酸化インジウム混合の比率は、錫原子数に対するインジウム原子数(In/Sn)で表すとき、In/Sn=5〜40であることが必要で、特にIn/Sn=7〜25が好ましい。
次に、本発明の赤外線遮蔽層の層厚は、200〜3000nmとする。200nm未満の層厚では赤外線遮蔽性を充分に発現させることができず、一方、3000nm超の層厚となると、被膜を形成する際にクラックが入ったり、可視光透過率が低下するおそれがある。層厚が400〜2000nmの範囲であると、安定した赤外線遮蔽性を有し、可視光透過率にも優れた赤外線遮蔽層が得られやすいため好ましく、特に好ましくは層厚を500〜1500nmの範囲とする。
次に、本発明において、酸化ケイ素を主体とし、かつ、Siに対して2原子%以上の窒素を含むマトリックス(以下、含窒素酸化ケイ素マトリックスともいう。)は、前記ITO微粒子の結合剤として働いて被膜硬度を高め、ガラス基板の表面への赤外線遮蔽層の密着性を付与する働きを有する。ここで、窒素は、ITO微粒子の膜中での還元作用を有している可能性もあり、その結果、少ないITO使用量で高い赤外線遮蔽性を具備させることができると思われる。上記含有量は3原子%以上とすると好ましく、5原子%以上とすることが特に好ましい。一方、上記含有量を20原子%以下とすると、ガラス基板の表面への赤外線遮蔽層の密着性を充分に保持できるため好ましい。
ところで、ITO微粒子自身は導電性に優れているため、ITO微粒子が被膜内で連続的に密着すると被膜自身が導電性を発現し、電波透過性に悪影響を与える。含窒素酸化ケイ素マトリックスは、ITO微粒子同士の接触を制限し、被膜自身が導電膜となることを防止する効果があり、被膜の電波透過性を発現させる重要な構成因子である。ここで、含窒素酸化ケイ素は、Si−O−Si結合を含むマトリックス材料であればよい。このとき、一部の窒素はITO微粒子表面に偏在していてもよい。また、マトリックス材料中にはSiに結合した窒素原子が含まれていてもよい。すなわち、マトリックス材料中の酸化ケイ素の一部が酸窒化ケイ素となっていてもよい。
さらに、マトリックス材料中の酸化ケイ素の一部が酸化チタンに置換されていてもよい。酸化チタンは、被膜の低温での硬化を助ける働きがあり、マトリックス材料中の酸化ケイ素の存在量に対し、50モル%程度を上限として酸化チタンに置換することが可能である。このとき、酸化チタンとは、厳密な意味でTiOになっている必要はなく、Ti−O−Ti結合もしくはSi−O−Ti結合を含むマトリックス材料を形成していることが好ましい。また、一部の酸化チタンはITO微粒子表面に偏在していてもよい。また、マトリックス材料中にはTiに結合した窒素原子が含まれていてもよい。さらに、マトリックス材料中に、質量比で5%程度を限度とする少量成分、たとえばC、Sn、Zr、Al、B、P、Nb、Ta等の元素が含まれていてもよい。
本発明において、赤外線遮蔽層中のITO微粒子の堆積量は0.2〜1.0g/mであることが好ましい。上記堆積量を0.2g/m以上とすることで、赤外線遮蔽性能を充分に発現できる。一方、上記堆積量を1.0g/m以下とすることで、赤外線遮蔽性能及び透明性を損なうことなく、安価な赤外線遮蔽層にできる。より好ましい堆積量は0.2〜0.7g/mであり、さらに好ましい堆積量は0.2〜0.5g/mである。
赤外線遮蔽層中のITO微粒子及び含窒素酸化ケイ素マトリックスの含有比率は、質量比で[ITO微粒子]/[マトリックス]=10/90〜45/55であると好ましい。上記比率を45/55以下にすることで、被膜の密着性や硬度を保ち、また電波透過性を維持しやすくなる。一方、前記比率を10/90以上とすることで、赤外線遮蔽性を充分に発現できる。さらに好ましくは、[ITO微粒子]/[マトリックス]=20/80〜40/60とする。
本発明の赤外線遮蔽層付きガラス板は、ガラス基板10の表面上に、上記赤外線遮蔽層20が隣接するように構成される。
ここで、本発明の赤外線遮蔽層付きガラス板を自動車用窓ガラス板として使用する際には、部位によっては高い可視光透過率が要求される場合があるが、そのためには、前記赤外線遮蔽層付きガラス板としての可視光透過率が70%以上となることが好ましい。ここでいう可視光透過率とは、JIS−R3212(1998年)で規定される計算式から算出される可視光透過率を示している。
また、自動車用窓ガラス板のみならず、通常の窓ガラス板として使用する場合にも、透明性は非常に重要である。そのためには、赤外線遮蔽層付きガラス板としてのヘイズ値が1.0%未満であることが好ましい。
さらに、本発明の赤外線遮蔽層付きガラス板を自動車用窓ガラス板として使用する際には、部位によっては高い機械的耐久性が要求される場合がある。そのためには、赤外線遮蔽層に対してJIS−R3212(1998年)により定められる方法によって、CS−10F摩耗ホイールで1000回転の摩耗試験を行った際の、試験前後の曇価の増加量が5%以下であることが好ましく、曇価の増加量が3%以下であるとより好ましい。
また、本発明に使用されるガラス基板は特に限定されず、無機系のガラス材料からなるガラス板や、有機系のガラス材料からなるガラス板を例示できる。自動車の窓用、特にウインドシールドや摺動窓用には無機系のガラス材料からなるガラス板を用いることが好ましい。無機系のガラス材料としては、通常のソーダライムガラス、ホウ珪酸ガラス、無アルカリガラス、石英ガラス等のガラス材料が挙げられる。
無機系のガラス材料として、紫外線や赤外線を吸収するガラスを用いることもできる。ガラス基板として、具体的には、JIS−R3212(1998年)により定められる可視光透過率が70%以上であり、波長1μmの光の透過率が30%以下であり、かつ波長2μmの光の透過率が40〜70%である、無機系のガラス材料からなるガラス板を用いると、特に効果が高い。本発明における赤外線遮蔽層は、1μm近傍の近赤外領域の遮蔽性はそれほど高くないため、1μm付近の波長の光の遮蔽性能が高いガラス板をガラス基板として用いることで、全赤外領域にわたって優れた赤外線遮蔽性を具備させることができる。
本発明の赤外線遮蔽層付きガラス板は、以下のようにして製造することができる。すなわち、
1)ガラス基板の表面上に、平均一次粒子径が100nm以下であるITO微粒子と、酸化ケイ素ゲルを形成しうる含窒素ケイ素化合物(以下、単にケイ素化合物ともいう。)と、有機溶媒とを含み、かつ、全質量中に前記ITO微粒子を1〜10質量%含有する分散液を塗布して、該ケイ素化合物を含む及び/又は該ケイ素化合物のゲル化物を含むITO微粒子分散層を形成し、
2)上記層を硬化させる。
硬化後のITO微粒子分散層内のITO微粒子の凝集状態は、分散液中での凝集状態を反映するため、被膜の透明性や電波透過性を維持するためには、ITO微粒子は分散液中で高度に分散されている必要がある。分散状態としては、数平均の凝集粒子径として500nm以下、さらには200nm以下、さらには100nm以下の単分散状態にあることが好ましい。分散媒となる有機溶媒の種類は、ケイ素化合物を溶解できるものであれば特に制限されない。具体的には、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ケトン類、エステル類、エーテル類、アルコール類、ハロゲン化炭化水素類、等が挙げられる。もちろん、これらの有機溶媒は単独でも、混合しても用いうる。分散させるための方法としては、公知の方法を利用でき、超音波照射、ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、ペイントシェーカー等のメディアミルや、ジェットミルやナノマイザー等の高圧衝撃ミル等を利用できる。
ここで、分散液中のITO微粒子は公知のものを用いることができる。結晶系に関しては通常の立方晶に限られず、本発明の含窒素酸化ケイ素マトリックスを用いれば、一般に赤外線遮蔽性に関しては劣るといわれている六方晶ITOをも使用することができる。
上記分散液の全質量中には、ITO微粒子を1〜10質量%含有する。ITO微粒子を分散液の全質量中1質量%以上含有することで、1回の成膜プロセスにより所望の赤外線遮蔽性能を有する赤外線遮蔽層を得やすくなる。一方、分散液の全質量中のITO微粒子の含有量が10質量%を超えると、分散液の安定性が低下するおそれがあるため好ましくない。さらに好ましくは、分散液の全質量中のITO微粒子の含有量が1〜7質量%である。
次に、ケイ素化合物とは、加熱によってシロキサン結合を有する酸化ケイ素マトリックスとなりうる成分(以下、シロキサンマトリックス材料ともいう。)であって、赤外線遮蔽層中に窒素を残すことができる材料をいう。具体的には、ポリシラザン、含窒素シリコーン樹脂、含窒素シランカップリング剤(アミノシラン等)及びそれらの部分加水分解物が挙げられるが、中でもポリシラザンが好適な材料として挙げられる。もちろん、これら含窒素ケイ素化合物に、窒素を含まないシロキサンマトリックス材料、具体的にはゾルゲル法で利用されるアルコキシシラン類やアルコキシシラン類の部分加水分解物、該アルコキシシラン類の部分加水分解縮合物、水ガラス、シリコーン等を混合して用いることもできる。
ここで、ポリシラザンとは、−SiR −NR−SiR −(R、Rはそれぞれ独立に水素もしくは炭化水素基)で表される構造を有する線状又は環状の化合物の総称であり、加熱あるいは水分との反応によってSi−NR−Si結合が分解してSi−O−Siネットワークを形成する材料である。テトラアルコキシシラン等から得られる酸化ケイ素系被膜と比較して、ポリシラザンから得られる酸化ケイ素系被膜は高い機械的耐久性やガスバリヤ性を有する。なお、上記の反応は通常300℃程度までの加熱では完全に進行するわけではなく、膜中にSi−N−Si結合、もしくは他の結合形態で窒素が残り、少なくとも一部に酸窒化ケイ素が生成していると考えられる。また、このような窒素原子を含む酸化ケイ素についての質量比(後述する質量比[ITO微粒子]/[SiO]等)は、ケイ素原子の全てが酸化ケイ素のケイ素原子であるとして計算した数値(酸化ケイ素に換算した数値)をいう。
また、本発明においてポリシラザンとしては、上記化学式でR=R=Hであるペルヒドロポリシラザン、R=メチル基等の炭化水素基、R=Hである部分有機化ポリシラザン、及びこれらの混合物が好ましく用いられる。これらのポリシラザンを用いて形成される赤外線遮蔽層は機械的強度及び酸素バリヤ性が高いため非常に好適である。特に好ましいポリシラザンはペルヒドロポリシラザンである。
ポリシラザンの分子量は、500〜5000程度が好ましい。分子量が500以上であることで、硬化が有効に進行しやすくなる。一方、分子量が5000以下であることで、硬化時の架橋点の数が適度に保たれ、被膜中にクラックやピンホールが発生することを防止できる。
本発明におけるケイ素化合物を用いると、同じ赤外線遮蔽性能を発現させるのに必要なITO微粒子の量を従来法に比較して大幅に低減できる。これは、詳細な機構は不明であるが、赤外線遮蔽層中の窒素の存在が影響しているものと考えられる。ITO微粒子の含有量を低減することで、赤外線遮蔽層の透明性を充分に保持可能となり、具体的には、JIS−R3106で規定される計算式から算出される、赤外線遮蔽層付きガラス板としての日射透過率が45%以下となるような赤外線遮蔽層付きガラス板のヘイズ値を1.0%未満に保持できる。好ましくは、ヘイズ値を0.7%以下とすることが好ましく、ヘイズ値が0.5%以下に保持されていると特に好ましい。さらに、本発明におけるケイ素化合物を用いることで、少ないITO微粒子含有量であっても充分な赤外線遮蔽性能を有する赤外線遮蔽層付きガラス板が得られる。より現実的には、赤外線遮蔽層付きガラス板としての日射透過率が42%以下で、かつ、ヘイズ値が1.0%未満に保持された、好ましくはヘイズ値が0.7%以下、より好ましくはヘイズ値が0.5%以下の赤外線遮蔽層付きガラス板にできる。
本発明の製造方法において、分散液中のITO微粒子及びケイ素化合物の含有比率は、質量比で[ITO微粒子]/[SiO]=10/90〜45/55であることが好ましい。上記比率を10/90以上とすることで、1回の成膜プロセスにより所望の赤外線遮蔽性能を有する赤外線遮蔽層を得やすくなる。一方、上記比率を45/55以下とすることで、赤外線遮蔽層中のITO微粒子の分散性を高められ、かつ、低コスト化が可能となる。
さらに、本発明の分散液中には、酸化チタンゲルを形成しうるチタン化合物を含んでいてもよい。該チタン化合物としては、有機チタン化合物を用いることが好ましい。有機チタン化合物は、後述する硬化工程において、ケイ素化合物の硬化を促進させる働きがあり、より低温での硬化で機械的強度を発現できる。有機チタン化合物としては、テトラアルコキシチタン化合物、チタンキレート化合物、チタンアシレート化合物、チタネート系カップリング剤等が例示されるが、本発明におけるチタン化合物としてはテトラアルコキシチタン化合物やチタンキレート化合物が好ましい。テトラアルコキシチタン化合物としては一般式Ti(OR’)(R’は炭素数1〜8の炭化水素基)が好ましく、具体的にはテトラ−n−ブトキシチタン、テトライソプロポキシチタン、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン等がある。チタンキレート化合物としては、チタンアルコキシドのキレート化合物が好ましく、具体的にはジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−n−ブトキシビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジイソプロポキシビス(アセチルアセトナト)チタン、ジ−n−ブトキシビス(アセチルアセトナト)チタン、テトラアセチルアセトネートチタン等がある。取扱い性の観点から、本発明におけるチタン化合物としてはチタンキレート化合物が好ましく、なかでも分散液の安定性の観点から、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン及びテトラアセチルアセトネートチタンが特に好ましい。なお、チタン化合物は、分散液の作製後に添加してもよいし、分散液を作製する段階で添加してもよい。
上記のようにして得られた分散液を、ガラス板の表面上に塗布してITO微粒子分散層とする。塗布方法は特に限定はされず、ディップコート法、スピンコート法、スプレーコート法、フレキソ印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、ロールコート法、メニスカスコート法、ダイコート法等、公知の方法を用いることができる。また、塗布後、後述する加熱硬化を行う前に、200℃以下の温度で塗膜を乾燥することが好ましい。乾燥工程では、塗膜中の溶媒成分等を除去するのが主目的であり、これ以上温度を上げてもそれほど効果は無いため非経済的である。乾燥時間は、30秒〜2時間程度であると好ましい。乾燥時の雰囲気は、大気下で行っても、非酸化性雰囲気で行ってもよいが、非酸化性雰囲気で行うことによる効果は特には期待できない。
なお、この乾燥工程を減圧下で行うことも可能である。到達真空度は10kN/m〜0.10kN/m程度、処理時間は10秒〜30分である。
もちろん、この乾燥工程を経ずに、もしくは次に示す硬化工程において、同時に塗膜を乾燥させることもできる。
以上のようにしてガラス基板の表面上にITO微粒子分散層を形成した後、ガラス基板温度が300℃以下となる温度で加熱し、ケイ素化合物を硬化させて赤外線遮蔽層を形成することが好ましい。硬化時間は、通常30秒〜10時間程度である。
また、ケイ素化合物としてポリシラザンを用いた場合には、加熱処理以外に、雰囲気中の水分による硬化も可能である。すなわち、約80%以上の湿度下に10分〜数日間、もしくは40〜80%の湿度下に数日間〜数週間保持することで硬化が進行し、充分な強度を持った被膜とすることもできる。
以上のように、本発明の製造方法によれば、高温での焼成を行うことなく、高い耐久性を有する赤外線遮蔽層付き自動車用及び建築用ガラス板を効率よく経済的に製造できる。このとき、無機系のガラス材料からなるガラス板を大気中、650〜700℃近い温度まで昇温し、急冷して強化処理を行って得られる強化ガラスをガラス基板として用いれば、高い耐久性を備えた赤外線遮蔽層付きの自動車用及び建築用強化ガラス板を効率よく経済的に製造できるため、特に好ましい。
以下、本発明の実施例を挙げてさらに説明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、得られた赤外線遮蔽層中のITO微粒子の平均一次粒子径は透過型電子顕微鏡(TEM)観察により見積り、得られた赤外線遮蔽層付きガラス板を以下のとおり評価した。
[評価]
1)層厚:走査型電子顕微鏡(日立製作所製:S−800)によって膜の断面観察を行い、得られた観察像より層厚[nm]を得た。
2)層中窒素量(N/Si)[原子%]:アルバックファイ社製のQuantum2000を測定装置として用い、X線光電子分光法(X−ray Photoelectron Spectroscopy法、以下、XPSともいう。)により測定した。測定は、硬化後の赤外線遮蔽層の表面を下記のスパッタ条件により装置内でスパッタエッチングした後に行った。スパッタ条件及び測定条件は以下のとおりである。
<スパッタ条件>
スパッタイオン :Ar
加速電圧 :4kV、
ラスターサイズ :2×2mm
SiO換算スパッタレート :29.4nm/min、
スパッタエッチング時間 :5分間及び10分間。
<測定条件>
X線源 :AlKα、
分析面積 :100μmΦ、
試料角度 :45°、
Pass Energy :117.4eV、
Energy Step :0.5eV/step。
5分間スパッタ後及び10分間スパッタ後に上記測定を行って得られたSi2p及びN1sピークの積分強度(c/s)から、相対感度係数(Si2p:0.368、N1s:0.499)を用いてSiに対するNの含有量(原子比)を求め、5分間スパッタ後及び10分間スパッタ後の値の平均をとって層中窒素量(N/Si)とした。ただし、例8においては5分間スパッタ後の値をそのまま層中窒素量(N/Si)とした。なお、計算ソフトとしてはアルバックファイ社製のMulti Packを用いた。
3)層中組成(ITO/マトリックス):硬化後の赤外線遮蔽層の表面を、層中窒素比の測定時と同様のスパッタ条件にてスパッタエッチングした後、層中窒素比の測定時と同様の測定条件にてXPS測定を行った。5分間スパッタ後及び10分間スパッタ後にXPS測定を行って得られたSi2p、In3d5、Sn3d5及びTi2pの各ピークの積分強度(c/s)から、相対感度係数(Si2p:0.368、In3d5:4.530、Sn3d5:4.890、Ti2p:2.077)を用いて、(In+SnO)/(SiO+TiO)の層中存在比([ITO微粒子]/[マトリックス]の含有比率に相当、質量比)を算出した。
4)ITO堆積量:蛍光X線分析法によって硬化後の被膜中のIn及びSnの存在量を測定し、得られた結果から1mあたりのITO微粒子の堆積量[g/m]を換算により求めた。
5)可視光透過率(Tv):分光光度計(日立製作所製:U−4100)により380〜780nmの赤外線遮蔽層付きガラスの透過率を測定し、JIS−R3212(1998年)に従って可視光透過率[%]を算出した。
6)日射透過率(Te):分光光度計(日立製作所製:U−4100)により300〜2100nmの赤外線遮蔽層付きガラスの透過率を測定し、JIS−R3106(1998年)により日射透過率[%]を算出した。なお、本発明における赤外線遮蔽性能は日射透過率の性能で表現した。
7)耐摩耗性:テーバー式耐摩耗試験機を用い、JIS−R3212(1998年)に記載の方法によって、CS−10F磨耗ホイールで1000回転の摩耗試験を行い、試験前後の傷の程度を曇価(ヘイズ値)によって測定し、曇価の増加量[%]で評価した。
8)耐薬品性:0.05モル/リットルの硫酸溶液及び0.1モル/リットルの水酸化ナトリウム溶液を被膜上に滴下し、25℃で24時間放置したのち水洗して試験前後での外観、特性の変化を追跡した。外観、特性の変化が見られないものを合格とした。
[例1]
平均一次粒子径が40nmである立方晶ITO微粒子(富士チタン工業社製)が30質量%分散されたキシレン分散液Aを0.71g、20質量%のペルヒドロポリシラザン(数平均分子量:1000、AZ−エレクトロニックマテリアルズ社製、商品名:アクアミカNP−110)を含むキシレン溶液Bを2.15g秤量し、これらを室温で混合した後、10分間撹拌して塗布液Cを得た。
得られた塗布液Cを、表面を清浄にした紫外線吸収グリーンガラス(Tv:73%、Te:45%、波長2.0μmの光の透過率:47%、縦10cm、横10cm、厚さ5mm、旭硝子社製、通称UVFL)上にスピンコート法によって塗布し、大気中、100℃で10分間乾燥させた後、210℃に保ったオーブン中で30分間硬化して赤外線遮蔽層付きガラス板を得た。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
表1に示すように、層中組成評価の結果、窒素がケイ素に対して7.2原子%存在していることが判明した。また、上記の方法で測定した曇価の増加量は2.0%と、低い値であった。
[例2]
平均一次粒子径が29nmである六方晶ITO微粒子(富士チタン工業社製)が30質量%分散されたキシレン分散液Dを0.71g及び上記溶液Bを2.15g秤量し、これらを室温で混合した後、10分間撹拌して塗布液Eを得た。
塗布液Cに代えて上記塗布液Eを使用した以外は例1と同様にして、赤外線遮蔽層付きガラス板を作製した。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
[例3]
上記分散液Aを0.48g、上記溶液Bを1.51g、及びジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタンを0.99g秤量し、これらを室温で混合した後、10分間撹拌して塗布液Fを得た。
塗布液Cに代えて上記塗布液Fを使用し、硬化後の赤外線遮蔽層の層厚を表1に示すように変更した以外は例1と同様にして、赤外線遮蔽層付きガラス板を作製した。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
[例4]
大気中、155℃で30分間乾燥を行った後、温度30℃、湿度55%に保った恒温恒湿槽で4週間保持することにより硬化を行い、硬化後の赤外線遮蔽層の層厚を表1に示すように変更した以外は例1と同様にして赤外線遮蔽層付きガラス板を得た。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
[例5−比較例]
テトラメトキシシランの縮合物(メチルシリケート51)を0.84g、エタノール/キシレンを体積比で50%/50%含む混合溶媒を0.54g、及び0.1モル/dmの硝酸水溶液0.77gを混合して、SiOを20質量%含む溶液Gを作製した。上記分散液Aを0.71g及び上記溶液Gを2.85g秤量し、これらを室温で混合した後、10分間混合して塗布液Hを得た。
塗布液Cに代えて上記塗布液Hを用いた以外は例1と同様にして、赤外線遮蔽層付きガラス板を作製した。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
表1に示すように、層中に窒素を含まない例5においては、本発明の実施例(例1〜4)と同等のITO堆積量であっても、実施例に比較して赤外線遮蔽性能が劣っていることがわかる。
[例6−比較例]
硬化後の赤外線遮蔽層の層厚を表1に示すように変更した以外は例5と同様にして赤外線遮蔽層付きガラス板を作製した。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
表1に示すように、層中に窒素を含まない例6において、実施例(例1〜4)と同等の赤外線遮蔽性能を有する被膜を形成するためには、ITO使用量を約1.4倍にする必要があることがわかる。
[例7−比較例]
硬化後の赤外線遮蔽層の層厚を表1に示すように変更した以外は例1と同様にして赤外線遮蔽層付きガラス板を作製した。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
表1に示すように、層厚が3000nmを超える例7においては、可視光透過率が低下することがわかる。
[例8−比較例]
硬化後の赤外線遮蔽層の層厚を表1に示すように変更した以外は例1と同様にして赤外線遮蔽層付きガラス板を作製した。得られた赤外線遮蔽層付きガラス板の特性評価結果を表1に示す。
表1に示すように、層厚が200nmに満たない例8においては、赤外線遮蔽性能が充分に得られないことがわかる。
Figure 2007297264
本発明の赤外線遮蔽層付きガラス板は、優れた赤外線遮蔽性と可視光透過性を有しており、かつ、自動車用のドアガラス板等、機械的及び化学的耐久性が高度に要求される部位への適用も可能である。また、本発明の製造方法によれば、優れた赤外線遮蔽性と可視光透過性とを両立した赤外線遮蔽層付きガラス板を1回の成膜プロセスにより低コストで製造できるので、特に自動車用ガラス、建材用ガラス等の作製に好適に使用できる。
本発明の実施の一形態による赤外線遮蔽層付きガラス板の断面図。
符号の説明
10・・・ガラス基板
20・・・赤外線遮蔽層

Claims (10)

  1. 酸化ケイ素を主体とし、かつ、Siに対して2原子%以上の窒素を含むマトリックス中に、平均一次粒子径100nm以下のITO微粒子が分散している構成の、層厚200〜3000nmの赤外線遮蔽層をガラス基板の表面上に有することを特徴とする赤外線遮蔽層付きガラス板。
  2. 前記赤外線遮蔽層中のITO微粒子の堆積量が0.2〜1.0g/mである請求項1に記載の赤外線遮蔽層付きガラス板。
  3. 前記赤外線遮蔽層中のITO微粒子及びマトリックスの含有比率が、質量比で[ITO微粒子]/[マトリックス]=10/90〜45/55である請求項1又は2に記載の赤外線遮蔽層付きガラス板。
  4. 赤外線遮蔽層付きガラス板としてのヘイズ値が1.0%未満である請求項1〜3のいずれかに記載の赤外線遮蔽層付きガラス板。
  5. JIS−R3212(1998年)により定められる可視光透過率が70%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の赤外線遮蔽層付きガラス板。
  6. 前記赤外線遮蔽層中の酸化ケイ素の一部が酸化チタンに置換されている請求項1〜5のいずれかに記載の赤外線遮蔽層付きガラス板。
  7. ガラス基板の表面上に、平均一次粒子径が100nm以下であるITO微粒子と、酸化ケイ素ゲルを形成しうる含窒素ケイ素化合物と、有機溶媒とを含み、かつ、全質量中に前記ITO微粒子を1〜10質量%含有する分散液を塗布して、該含窒素ケイ素化合物を含む及び/又は該含窒素ケイ素化合物のゲル化物を含むITO微粒子分散層を形成する工程と、
    上記層を硬化させる工程と、
    を含むことを特徴とする赤外線遮蔽層付きガラス板の製造方法。
  8. 前記分散液中のITO微粒子及び含窒素ケイ素化合物の含有比率が、質量比で[ITO微粒子]/[SiO]=10/90〜45/55である請求項7に記載の赤外線遮蔽層付きガラス板の製造方法。
  9. 前記含窒素ケイ素化合物がポリシラザンである請求項7又は8に記載の赤外線遮蔽層付きガラス板の製造方法。
  10. 前記層を硬化させる工程において、ITO微粒子分散層が形成されたガラス基板を、ガラス基板温度が300℃以下となる温度で加熱して含窒素ケイ素化合物を硬化させる請求項7〜9のいずれかに記載の赤外線遮蔽層付きガラス板の製造方法。
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