JP2007297160A - 振動コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】自身のみで物品の搬送方向を上下に変更可能な振動コンベアを提供する。
【解決手段】振動コンベアは、搬送方向両側に低位及び高位水平部を有し、これら水平部が傾斜部により連結されたベース6及びトラフ16と、これらベース6及びトラフ16を互いに連結し、ベース6に対してトラフ16を支持させる複数の加振ばね24と、ベース6に取り付けられ、トラフ16を振動させる一対の振動モータ30とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】振動コンベアは、搬送方向両側に低位及び高位水平部を有し、これら水平部が傾斜部により連結されたベース6及びトラフ16と、これらベース6及びトラフ16を互いに連結し、ベース6に対してトラフ16を支持させる複数の加振ばね24と、ベース6に取り付けられ、トラフ16を振動させる一対の振動モータ30とを備える。
【選択図】図1
Description
物品の搬送に使用される振動コンベア、特にベッド励振型の振動コンベアに関する。
この種の振動コンベアは、ベースと、このベースに対して複数の板ばねを介して弾性的に支持された搬送トラフと、ベース上に配置された振動発生機とを備え、この振動発生機の加振力が板ばねを介して搬送トラフに伝達されることで、搬送トラフ上に受け取った物品を一方向に搬送するものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-338029号公報
上記の特許文献1の振動コンベアからも明らかなように、一般的な振動コンベアは、物品を水平又は傾斜方向の一方向に搬送し、その搬送過程にて、搬送方向を上下に変更することができない。
それ故、搬送過程中、物品の搬送方向が変更される搬送経路を構築するには複数の振動コンベアを組み合わせなければならない。各振動コンベアはそれぞれに振動モータを備えているから、搬送経路中に多数の振動モータが存在することになり、搬送経路が複雑になり、また、高価なものとなる。
それ故、搬送過程中、物品の搬送方向が変更される搬送経路を構築するには複数の振動コンベアを組み合わせなければならない。各振動コンベアはそれぞれに振動モータを備えているから、搬送経路中に多数の振動モータが存在することになり、搬送経路が複雑になり、また、高価なものとなる。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、単一の搬送面を有し、搬送過程にて物品の搬送方向を上下に変更することができる振動コンベアを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の振動コンベアは、架台に支持され、搬送方向に離間し且つ高さ位置が互いに異なる水平部と、これら水平部を連結する傾斜部とを有したベッドと、このベッドの直上方にてベッドに沿って延び、ベッドの両水平部及び傾斜部に対応した水平部及び傾斜部をそれぞれ有し、上面が物品の搬送面として形成されたトラフと、ベッド及びトラフの上下に対応する水平部及び傾斜部間をそれぞれ連結し、搬送方向に間隔を存して配置された複数の加振ばねと、ベッドに取り付けられ、加振ばねを介してトラフに加振力を加える一対の振動モータとを備える(請求項1)。
請求項1の振動コンベアによれば、トラフの下側水平部上に投入された物品は、トラフの加振により、その下側水平部から傾斜部を経て上側水平部まで搬送面上を搬送され、物品の搬送方向が上下にそれぞれ変更される。
好ましくは、トラフは、その傾斜部に対応した部位の搬送面に物品の滑り止めを有する(請求項2)。
好ましくは、トラフは、その傾斜部に対応した部位の搬送面に物品の滑り止めを有する(請求項2)。
請求項1,2の振動コンベアは、搬送面上にて物品が搬送されるとき、その搬送方向が上下に変更されるので、自身のみで物品を低位レベルから高位レベルに搬送でき、物品の搬送経路を簡単且つ安価に提供することができる。
図1は一実施例の振動コンベアを示す。
振動コンベアは、その搬送方向に離間した架台として支持脚2,4を有し、これら支持脚2,4の上端レベルは互いに異なる。支持脚2,4にはベッド6が複数の防振器8を介して支持されている。ベッド6は搬送方向に延びる矩形のフレームからなり、防振器8はフレームの四隅にそれぞれ配置されている。
振動コンベアは、その搬送方向に離間した架台として支持脚2,4を有し、これら支持脚2,4の上端レベルは互いに異なる。支持脚2,4にはベッド6が複数の防振器8を介して支持されている。ベッド6は搬送方向に延びる矩形のフレームからなり、防振器8はフレームの四隅にそれぞれ配置されている。
より詳しくは、本実施例の場合、各防振器8は、対応する支持脚の上面とベッド6との間にそれぞれ挟み込まれた中空円筒状のゴムスプリング及びこのゴムスプリングを囲む防振コイルばねからなっている。
図1から明らかなようにベッド6は、支持脚2,4に支持された低位水平部10及び高位水平部12と、これら水平部10,12を連結する傾斜部14とを有し、この実施例の場合、水平面に対する傾斜部14の傾斜角αは20°に設定されている。
図1から明らかなようにベッド6は、支持脚2,4に支持された低位水平部10及び高位水平部12と、これら水平部10,12を連結する傾斜部14とを有し、この実施例の場合、水平面に対する傾斜部14の傾斜角αは20°に設定されている。
一方、ベッド6の直上方にはトラフ16が配置され、このトラフ16はベッド6と同様な形状、つまり、低位及び高位水平部10,12に対応した低位及び高位水平部18,20と、これら水平部18,20を連結し且つ傾斜部14に対応した傾斜部22とを有する。それ故、ベース6とトラフ16との間の上下の間隔は水平部間と傾斜部間とで互いに異なる。トラフ16において、低位水平部18,傾斜部22及び高位水平部20の上面は連続した搬送面を形成する。
トラフ16はベッド6に多数の加振ばね24を介して支持され、これら加振ばね24はトラフ16の両側にて、その長手方向(搬送方向)に等間隔を存して配置されている。
より詳しくは、加振ばね24はリーフスプリングからなり、トラフ16の低位水平部18から傾斜部22を経て高位水平部20に至る全長に亘って分布され、ベース6及びトラフ16の上下に対応する低位及び高位の水平部同士、そして、傾斜部同士を互いに連結している。
より詳しくは、加振ばね24はリーフスプリングからなり、トラフ16の低位水平部18から傾斜部22を経て高位水平部20に至る全長に亘って分布され、ベース6及びトラフ16の上下に対応する低位及び高位の水平部同士、そして、傾斜部同士を互いに連結している。
各加振ばね24の上下端はトラフ16及びベース6に対し、支持点としてのブラケット26,28を介して取り付けられており、各加振ばね24の上下の支持点間の距離、即ち、各加振ばね24の長さは同一である。そして、図2及び図3に示すように加振ばね24と鉛直面とのなす傾斜角βは本実施例の場合、30°に設定されている。
図1〜図3から明らかなように、搬送方向に互いに隣り合う加振ばね24はベース6及びトラフ16と協働して平行四辺形の互いに対向する二辺を形成するが、しかしながら、トラフ16が静止状態にあるとき、低位及び高位の水平部にて加振ばね24により形作られる平行四辺形と、傾斜部にて加振ばね24により形作られる平行四辺形とはその内角が互いに相違する。即ち、図2(a)に示されるように上下の傾斜部(14,22)において、加振ばね24と傾斜部14とがなす搬送方向下流側の内角をγ1、上下の水平部(10,18:12,20)において、加振ばね24と水平部10,12とがなす搬送方向下流側の内角をγ2としたとき、内角γ1は傾斜部14,22の傾斜角αの分だけ内角γ2よりも小さい。
図1〜図3から明らかなように、搬送方向に互いに隣り合う加振ばね24はベース6及びトラフ16と協働して平行四辺形の互いに対向する二辺を形成するが、しかしながら、トラフ16が静止状態にあるとき、低位及び高位の水平部にて加振ばね24により形作られる平行四辺形と、傾斜部にて加振ばね24により形作られる平行四辺形とはその内角が互いに相違する。即ち、図2(a)に示されるように上下の傾斜部(14,22)において、加振ばね24と傾斜部14とがなす搬送方向下流側の内角をγ1、上下の水平部(10,18:12,20)において、加振ばね24と水平部10,12とがなす搬送方向下流側の内角をγ2としたとき、内角γ1は傾斜部14,22の傾斜角αの分だけ内角γ2よりも小さい。
一方、ベース6の低位水平部10には一対の振動モータ30が設けられており、これら振動モータ30は図4から明らかなように低位水平部10の両側にそれぞれ配置され、ホルダ32により低位水平部10に取り付けられている。各振動モータ30の内部構造は詳細に示されていないが、振動モータ30はその回転軸が加振ばね24と平行となるように傾斜し、回転軸の両端に取り付けた偏心ウエイトの回転により、加振ばね24に対して直交する方向に加振力を発生する。具体的には、振動モータ30はその加振力の作用線がトラフ16の重心を通過するべく配置されている。
上述した振動モータ30が駆動されると、これら振動モータ30が発生する加振力は加振ばね24を介してトラフ16に伝達され、これにより、トラフ16が搬送方向に振動する。このようなトラフ16の振動中、トラフ16の低位水平部18に例えば粉粒又は細片状の物品が投入されると、この物品は低位水平部18から傾斜部22を経て高位水平部20に搬送される。それ故、物品の搬送方向は、物品が低位水平部18から傾斜部22に乗り移ることで上方に変更され、そして、物品が傾斜部22から高位水平部20に乗り移ることで下方に変更される。
なお、トラフ16の重心は振動モータ30による加振力の作用線上に存在しているので、振動モータ30の回転が同期回転数に維持されていれば、トラフ16の振動と振動モータ30の加振力とのバランスが確立され、加振力はトラフ16をその搬送方向にリニア振動させるのみに働く。この結果、トラフ16は理想的にリニア振動し、トラフ16の振動が防振器8に伝達されることはない。
本発明は、上述した一実施例に制約されるものではなく、種々に変更可能である。
例えば、図1中に2点鎖線で示されるように一対の振動モータ30はベース6の高位水平部12に取り付けることもできる。
また、振動コンベアにおける傾斜部14,22の傾斜角α、そして、加振ばね24の傾斜角βは例示した値に限られるものではなく、更に、図5に示されるように、トラフ16における傾斜部22の搬送面が波状面34として形成されているか、又は、その幅方向に延びる凸部を分布させた凹凸面36として形成れていれば、これら波状面34及び凹凸面36は物品に対する滑り止めとして働き、物品の傾斜搬送をより安定して行うことができる。
例えば、図1中に2点鎖線で示されるように一対の振動モータ30はベース6の高位水平部12に取り付けることもできる。
また、振動コンベアにおける傾斜部14,22の傾斜角α、そして、加振ばね24の傾斜角βは例示した値に限られるものではなく、更に、図5に示されるように、トラフ16における傾斜部22の搬送面が波状面34として形成されているか、又は、その幅方向に延びる凸部を分布させた凹凸面36として形成れていれば、これら波状面34及び凹凸面36は物品に対する滑り止めとして働き、物品の傾斜搬送をより安定して行うことができる。
2,4 支持脚(架台)
6 ベース
8 防振器
10 低位水平部
12 高位水平部
14 傾斜部
16 トラフ
18 低位水平部
20 高位水平部
22 傾斜部
24 加振ばね
30 振動モータ
34 波状面(滑り止め)
36 凹凸面(滑り止め)
6 ベース
8 防振器
10 低位水平部
12 高位水平部
14 傾斜部
16 トラフ
18 低位水平部
20 高位水平部
22 傾斜部
24 加振ばね
30 振動モータ
34 波状面(滑り止め)
36 凹凸面(滑り止め)
Claims (2)
- 架台に支持され、搬送方向に離間し且つ高さ位置が互いに異なる水平部と、これら水平部を連結する傾斜部とを有したベッドと、
前記ベッドの直上方にて前記ベッドに沿って延び、前記ベッドの両水平部及び傾斜部に対応した水平部及び傾斜部をそれぞれ有し、上面が物品の搬送面として形成されたトラフと、
前記ベッド及び前記トラフの上下に対応する水平部及び傾斜部間をそれぞれ連結し、前記搬送方向に間隔を存して配置された複数の加振ばねと、
前記ベッドに取り付けられ、前記加振ばねを介して前記トラフに加振力を加える一対の振動モータと
を具備したことを特徴とする振動コンベア。 - 前記トラフは、その傾斜部に対応した部位の搬送面に物品の滑り止めを有することを特徴とする請求項1に記載の振動コンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006125613A JP2007297160A (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 振動コンベア |
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ID=38767001
Family Applications (1)
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JP2006125613A Pending JP2007297160A (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 振動コンベア |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101742216B1 (ko) | 2017-03-17 | 2017-05-31 | 주식회사 덕영엔지니어링 | 재료의 정렬 기능을 강화한 진동 공급장치 |
WO2020003409A1 (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-02 | 大和製衡株式会社 | 整列搬送装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02282104A (ja) * | 1989-04-24 | 1990-11-19 | Mitsumi Giken Kogyo Kk | 粉粒体搬送装置 |
JPH05319537A (ja) * | 1992-05-15 | 1993-12-03 | Shinko Electric Co Ltd | 振動コンベヤ |
JP2002347913A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Shinko Electric Co Ltd | 振動コンベア |
-
2006
- 2006-04-28 JP JP2006125613A patent/JP2007297160A/ja active Pending
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JPWO2020003409A1 (ja) * | 2018-06-27 | 2021-08-12 | 大和製衡株式会社 | 整列搬送装置 |
JP7150407B2 (ja) | 2018-06-27 | 2022-10-11 | 大和製衡株式会社 | 整列搬送装置 |
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