JP2007296812A - 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部配線部材の接続信頼性を向上させる。
【解決手段】
液体iを押圧する圧力発生素子71が設けられた第1の基板52と、圧力発生素子71を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板53とを電気的に接続する外部配線部材54と、液体iが吐出されるノズル55b及び外部配線部材54と第1の基板52との接続部分を外部に臨ませる窓部55cとが形成されたノズルシート55とを備え、窓部55cは、樹脂材料により封止されている。この封止部56は、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下である樹脂材料を硬化させて形成させる。
【選択図】図3
【解決手段】
液体iを押圧する圧力発生素子71が設けられた第1の基板52と、圧力発生素子71を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板53とを電気的に接続する外部配線部材54と、液体iが吐出されるノズル55b及び外部配線部材54と第1の基板52との接続部分を外部に臨ませる窓部55cとが形成されたノズルシート55とを備え、窓部55cは、樹脂材料により封止されている。この封止部56は、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下である樹脂材料を硬化させて形成させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、圧力発生素子が設けられた第1の基板と圧力発生素子を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板とが外部配線部材によって電気的に接続された液体吐出ヘッド及びこの液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置に関する。
液体を吐出する液体吐出装置には、流路を経て液体を吐出口と圧力発生素子が設けられた液室に供給し、その圧力発生素子が発生したエネルギによって液体を加圧して、液室に設けられた吐出口より液体を吐出させるものがある。液体吐出装置としては、例えばインクをノズルから吐出させ、記録紙にインクを着弾させることで、画像や文字を印刷するインクジェット方式のプリンタ装置(以下、プリンタ装置という。)がある。
インクジェット方式のプリンタ装置は、インクを加熱して気泡を発生させ、この気泡の体積を増大させることで、インクをノズルから押し出し、記録紙にインクを着弾させて文字や画像を印刷する。このプリンタ装置は、印刷時における騒音が極めて小さく、高速記録が可能であり、しかも普通紙にインクを定着させるための特別な処理を必要としない等の特徴を有する。このようなインク吐出ヘッドには、インクが充填されるインク液室と、インク液室内に配置されインクを押圧する発熱抵抗体や圧電素子等の圧力発生素子が設けられた回路基板と、圧力発生素子と対向する位置にインクが吐出されるノズルとが設けられている。
例えば特許文献1に示すインク吐出ヘッドでは、図7に示すように、回路基板200が用いられる。この回路基板200には、基板201上に発熱抵抗体又は圧電素子等の圧力発生素子202と、この圧力発生素子202と電気的に接続された配線203とが設けられている。回路基板200では、基板201上に設けられた圧力発生素子202を駆動制御する制御回路と配線203とがフレキシブル基板204によって電気的に接続され、制御回路によって圧力発生素子202が駆動制御される。また、圧力発生素子202上には、圧力発生素子202をインクから保護する保護膜205が形成されている。
このような回路基板200では、図7に示すように、フレキシブル基板204が接続されている側の端部とは反対側の端部に基板201の短辺方向に亘って圧力発生素子202が複数並設されているため、圧力発生素子202と電気的に接続される配線203の引き回し領域が広くなり基板201が大きくなってしまう。このため、インク吐出ヘッドは、回路基板200が大きくなるに従って大型化してしまう。また、回路基板200では、基板201にシリコン(Si)等の高価な材料が用いられているため、大きくなるとコストが高くなってしまう。
そこで、以上のような問題点を解決するものとして、図8に示すようなインク吐出ヘッド300がある。このインク吐出ヘッド300には、少数の圧力発生素子302が並設された回路基板301が複数並設されている。このインク吐出ヘッド300には、回路基板301に各圧力発生素子302と電気的に接続された配線303が設けられている。また、インク吐出ヘッド300には、圧力発生素子302を制御する制御回路が形成された駆動制御基板304に電極部305が設けられている。インク吐出ヘッド300には、回路基板301の配線303と駆動制御基板304の電極部305とが電気的に接続される外部配線部材306が設けられている。このインク吐出ヘッド300では、外部配線部材306で回路基板301の配線303と駆動制御基板304の電極部305とが電気的に接続されることによって、駆動制御基板304により圧力発生素子302の発熱が制御されている。このインク吐出ヘッド300では、圧力発生素子302の近傍で電気的に接続することで、回路基板301が大きくならず小型化が図れる。
しかしながら、このインク吐出ヘッド300では、インクを吐出するノズル307aを形成するノズルシート307側に外部配線部材306が設けられ、インクが吐出される吐出面307b側に外部配線部材306が突出した状態となっている。インク吐出ヘッド300では、吐出面307b側に突出している外部配線部材306を保護し、配線303や電極部305との接続信頼性を高めるため、外部配線部材306の全体及び外部配線部材306と配線303や電極部305との接続部分が樹脂材料で封止された封止部308が設けられている。このため、封止部308は、吐出面307bよりも突出している。ところで、インク吐出ヘッド300では、吐出面307bに付着した余分なインクを吸収するため、クリーニングローラによって吐出面307bがクリーニングされる。この際に、インク吐出ヘッド300では、吐出面307bよりも封止部308が突出しているため、クリーニングローラが封止部308に接触する。クリーニングローラが封止部308に接触すると、クリーニングローラに吸収されたインクが封止部308の表面に付着してしまう虞がある。
このようなインク吐出ヘッド300では、封止部308を形成する樹脂材料に水分が浸入することを完全に防止することが難しく、長時間にわたりインクが封止部308の表面に付着すると、インク中の水分が封止部308に浸入し、封止部308の樹脂材料に含有された不純物、例えばリン酸イオンや硫酸イオン等によって、封止部308の内部に存在する外部配線部材306及び外部配線部材306と配線303や電極部305との接続部分が腐食され、外部配線部材306と配線303や電極部305との電気的な接続に異常をきたす虞がある。これにより、インク吐出ヘッド300では、駆動制御基板304に異常が生じると、動作不能となってしまい、インクが適切に吐出されなくなってしまう。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、圧力発生素子が設けられた第1の基板と圧力発生素子を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板とを接続する外部配線部材と第1の基板との接続信頼性を向上させることができる液体吐出ヘッド及びこの液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体を吐出する液体吐出装置に設けられ、液体を押圧する圧力発生素子が設けられた第1の基板と、圧力発生素子を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板と、第1の基板と第2の基板とを電気的に接続する外部配線部材と、液体が吐出されるノズルと、外部配線部材と第1の基板との接続部分を外部に臨ませる窓部とが形成されたノズルシートとを備え、窓部は、樹脂材料により封止され、この樹脂材料によって形成された封止部は、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下である樹脂材料が硬化されて形成されていることを特徴とする。
また、上述した目的を達成する本発明に係る液体吐出装置は、上記液体吐出ヘッドを備えるものである。
本発明によれば、圧力発生素子が設けられた第1の基板と圧力発生素子を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板とを電気的に接続する外部配線部材と第1の基板との接続部分を外部に臨ませる窓部を封止する封止部がリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下である樹脂材料が硬化されて形成されていることによって、外部配線部材及び外部配線部材と第1の基板との接続部分が腐食することが防止できる。これにより、本発明では、封止部の内部に存在する外部配線部材及び外部配線部材と第1の基板との接続部分が保護され、外部配線部材と第1の基板との接続信頼性を向上させることができる。
以下、本発明を適用したプリンタ装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すプリンタ装置1は、記録紙Pの幅方向、すなわち図1中矢印W方向に液体であるインクiを吐出するインク吐出口(ノズル)が略ライン状に並設された、いわゆるライン型のプリンタ装置である。このプリンタ装置1は、記録紙Pに対してインクiを吐出することで、文字データや画像データ等に基づいたインクドットからなる画像や文字等を記録する。
このプリンタ装置1は、液体吐出ヘッドとなるヘッドカートリッジ2と、このヘッドカートリッジ2が装着される装置本体となるプリンタ本体3とを備える。プリンタ装置1では、ヘッドカートリッジ2が消耗品として取り扱われており、プリンタ本体3に対してヘッドカートリッジ2が着脱可能とされることによって、容易に交換が可能となっている。
先ず、ヘッドカートリッジ2について説明する。このヘッドカートリッジ2は、インクiを吐出する吐出口であるノズルを記録紙Pの幅に対応する長さで略直線状に複数並べて配置した、いわゆるライン型のプリンタヘッドである。
このヘッドカートリッジ2は、図1及び図2に示すように、インクiを収容するインクタンク11が装着されるカートリッジ本体12を備え、このカートリッジ本体12には、カラー印刷に対応して、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色からなるインクタンク11y,11m,11c,11k(以下、インクタンク11ともいう)が着脱される。インクタンク11に収容されるインクiは、例えば色素となる水溶性染料や、各種顔料等といった着色剤と、この着色剤を分散させる溶媒と、界面活性剤等を含有している。
インクiを収納するインクタンク11には、図2及び図3に示すように、インクiをカートリッジ本体12へと送り出すインク送出部21と上面中央部に外部の空気を取り込む際の孔となる外部連通孔22とが設けられている。インクタンク11に設けられたインク送出部21では、後述するカートリッジ本体12の接続部63に嵌合されることで、インクiがインクタンク11からカートリッジ本体12に供給される。また、インクタンク11の上面中央部に設けられた外部連通孔22は、インクタンク11の内部に向かって延長して設けられた図示しない導入管を介して、インクタンク11の内部に空気を取り込むことができる。
一方、インクタンク11が装着されるカートリッジ本体12は、図2及び図3に示すように、上述した各色に対応したインクタンク11y,11m,11c,11kが装着されるタンク装着部31と、インクiを吐出する吐出部32とを有している。
なお、インクカートリッジ11とカートリッジ本体12とが一体となっていてもよい。
カートリッジ本体12のタンク装着部31は、図2に示すように、記録紙Pの幅に対応して全体略直方体状であり、各インクタンク11を収納するのに十分な深さで形成された凹部である。タンク装着部31には、底面部に装着位置を区割りする複数の隔壁41が設けられ、この隔壁41の間にインクタンク11が装着される。
インクiを吐出する吐出部32は、図3及び図4に示すように、インクタンク11からインクiを吐出面55a側に供給する流路を形成する流路板51と、この流路板51の吐出面55a側に取り付けられる第1の基板52と、第1の基板52と電気的に接続される第2の基板53と、第1の基板52と第2の基板53とを電気的に接続する外部配線部材54と、インクiが吐出されるノズル55bが形成されたノズルシート55とを備える。また、吐出部32には、流路板51、第1の基板52、第2の基板53、ノズルシート55を位置決めするために、各色毎に開口部57aが形成されたフレーム57が設けられている。更に、吐出部32には、図5に示すように、第1の基板52とノズルシート55との間にフィルム58を介在させ、第1の基板52、ノズルシート55、フィルム58とで囲まれたインク液室59が形成されている。
また、この吐出部32には、第1の基板52とインク流路62を挟んで対向する位置にダミー基板52aが設けられている。吐出部32では、フレーム57にノズルシート55を貼合わせ、フレーム57の開口部57aに流路板51と、第1の基板52と、ダミー基板52aと、第2の基板53とを挿入して組み立てられる。
内部にインクiを供給する流路が形成されている流路板51は、容易に変形しない剛性及び収容されるインクiに対して耐インク性を有する材料で形成される。流路板51は、図4に示すように、後述する各色ノズル55bにインクiが供給されるように、ノズル55bが並設されている記録紙Pの幅方向Wに記録紙Pの幅に相当する長さに亘って略ライン状に形成されている。流路板51には、図4及び図5に示すように、内部にインクタンク11から供給されたインクiを吐出面55a側に供給するインク供給路61と、インク供給路61からインク液室59にインクiを供給するインク流路62とが設けられている。
インクiを吐出面55a側に供給するインク供給路61には、インクiが吐出された際にインクiが吐出される側に発生する負圧によって開放され、インクタンク11からインク液室59側にインクiを供給する図示しない弁機構が設けられている。この弁機構は、インクタンク11から吐出部32へインクiが供給され吐出部32側の圧力が定常状態に戻ると閉塞され、インクタンク11から吐出部32側にインクiを供給することが停止される。
インク供給路61に連続して設けられたインク流路62は、記録紙Pの幅に相当する長さに形成され、記録紙Pの幅方向にわたって設けられた各インク液室59にインクiが供給される。また、流路板51には、インク供給路61のインクタンク11側に設けられ、インクタンク11のインク送出部21に嵌合される接続部63が設けられている。流路板51では、接続部63がインク送出部21に嵌合されることで、インクタンク11からインクiが供給されるようになる。
第1の基板52は、図3及び図5に示すように、流路板51のインク流路62が形成されている側に配置され、記録紙Pの幅方向Wに複数並設されている。第1の基板52には、吐出面55a側の面に発熱抵抗体71と、この発熱抵抗体71に駆動電流や制御電流を供給する図示しない配線とが設けられている。第1の基板52は、例えばガラスやシリコン、セラミック等の材料で形成されている。
第1の基板52上の吐出面55aと対向する面に設けられた発熱抵抗体71は、後述する第2の基板53に設けられた制御回路により電流の供給が制御されて駆動が制御される。発熱抵抗体71は、発熱することによってインク液室59内のインクiを加熱して気泡を発生させ、発生した気泡でインク液室59内のインクiを押圧し、ノズル55bからインクiを液滴の状態で吐出させる。
第1の基板52上に形成される配線は、例えばアルミニウム、タンタル、チタン、マグネシウム、ハフニウム、ジルコン、バナジウム、タングステン、モリブデン、ニオブ等の金属材料により蒸着等で形成されている。また、この配線には、後述する外部配線部材54と接続するための接続部が形成されている。この接続部は、配線上に金、銀−白金又は銀−パラジウム合金、アルミニウムが鍍金、スクリーン印刷、蒸着等の方法で形成される。更に、配線上には、配線をインクiから保護する保護層が形成されるようにしてもよい。
第1の基板52とインク流路62を挟んで対向する位置に設けられたダミー基板52aは、第1の基板52と同様に、例えばガラスやシリコン、セラミック等の材料で形成されている。このダミー基板52aには、発熱抵抗体71や配線が設けられていない。このダミー基板52aは、インク流路62を挟んだ一方の第1の基板52が設けられた側と高さが同じになるようにするために設けている。
第2の基板53は、プリント配線基板であり、発熱抵抗体71を駆動制御するための制御信号を第1の基板52に供給する制御回路や第1の基板52と電気的に接続するための配線部等が形成されている。この第2の基板53は、第1の基板52と外部配線部材54で電気的に接続されている。
第1の基板52と第2の基板53とを接続する外部配線部材54は、一端部54aが第1の基板52の配線の一部を構成する接続部に接続され、他端部54bが第2の基板53の例えば回路パターンの一部を構成する接続部に接続され、第1の基板52と第2の基板53とが電気的に接続される。この外部配線部材54は、絶縁性の樹脂からなる樹脂層54cを貫通して設けられており、第1の基板52及び第2の基板53と接続される一端部54a及び他端部54bは、樹脂層54cで覆われず露出されている。外部配線部材54としては、例えば金線やアルミニウム線、アルミニウム−シリコン線等が用いられる。外部配線部材54は、第1の基板52と接続されている側の一端部54aが吐出面55a側に湾曲に曲げられて接続されている。
インクiが吐出されるノズル55bが形成されたノズルシート55は、ニッケル等を主成分とする電解めっきにより形成され、インクiを吐出するノズル55bが設けられている。ノズル55bは、吐出面55aに向かって縮径して形成されている。また、ノズルシート55には、インク液室59の壁面の一部を構成するフィルム58を挟んで流路板51や第1の基板52と対向配置される。また、ノズルシート55には、外部配線部材54の一端部54aを外部に臨むように形成した窓部55cが形成されている。この窓部55cは、外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分を覆い、窓部55cを封止する樹脂材料を注入するための注入口となる。
窓部55cを封止する封止部56は、外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52の配線の一部を構成する接続部との接続部分を保護するためのものであり、外側に向かって湾曲した外部配線部材54の一端部54aを樹脂材料で完全に被覆するため吐出面55aよりわずかに突出して形成されている。この封止部56は、注入した樹脂材料を硬化させた硬化物で形成されている。封止部56に用いる樹脂材料としては、特に限定されないが、耐摩耗性や絶縁性を有する合成樹脂材料等が用いられ、例えば紫外線硬化樹脂や熱硬化性樹脂のうちエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等である。
封止部56に用いる樹脂材料には、リン酸イオンや硫酸イオンが不純物として含有されている。このため、封止部56に用いる樹脂材料は、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppm以下とする。これにより、封止部56は、樹脂材料に含有されているリン酸イオンと硫酸イオンとの総量が少なくなり、インクi中の水分が封止部56に浸入しても、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できる。
一方、封止部56に用いる樹脂材料に含有されるリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppmを超えた場合、リン酸イオンと硫酸イオンとの総量が多くなるため、インクi中の水分が封止部56に浸入すると、封止部56の樹脂材料に含有されたリン酸イオンや硫酸イオンによって外部配線部材54が腐食されてしまう。
ここで、封止部56に用いる樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppm以下とする方法としては、限外濾過器を用いる。限外濾過器とは、限外濾過膜を備えており、濾過膜の内部または外部から樹脂材料を所定の圧力をかけて濾過膜を透過させることにより濾過するものである。この限外濾過器を用いて、樹脂材料に含有されているリン酸イオンと硫酸イオンをそれぞれ分離、排出させ、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppm以下とする。
また、リン酸イオン濃度は、イオンクロマトグラフィーにて測定を行った。具体的には、定量分析方法として、燃焼フラスコ/イオンクロマトグラフ法によって、以下に示す手順に従いリン酸イオン濃度の測定を行った。測定手順としては、先ず、例えば、試料約5mgを精秤し、直径20mmで幅3mm、長さ20mmの尻尾の付いたろ紙に包む。そして、包んだろ紙を燃焼フラスコの白金バスケットに入れる。次に、燃焼フラスコに吸引液(純水)約20mlを加え(正確な量は天秤により秤量する)フラスコ内を酸素で置換する。そして、ろ紙の尻尾の部分をライターで添加し、速やかにフラスコ内に入れ、完全に燃焼が終わるまで気密に保持する。次に、白煙が消えるまで約3分間激しく振り、リン酸イオンを吸引液に吸収させる。次に、天秤によりリン酸イオンを吸収させる前後の吸引液の重量を測り、リン酸イオン濃度を求める。
また、硫酸イオン濃度は、イオンクロマトグラフィーにて測定を行った。具体的には、定量分析方法として、2ゾーン燃焼/イオンクロマトグラフ法によって後述する測定条件のもと測定を行った。測定条件としては、測定装置:HIC−HP(株式会社島津製作所)、分析時間:16.5min、分離カラム:IC−SA1、ガードカラム:IC−SA1(G)、溶離液:14mM(NaHCO3)、高温曹温度:30℃である。
以下に示す手順に従い硫酸イオン濃度の測定を行った。測定手順としては、先ず、例えば、試料約1gを精秤し、石英ボートに入れる。そして、石英ボートを試料導入箱にセットする。次に、吸引管2本にそれぞれ吸引液(6mM KOH/0.09%H20)30mlを入れ、反応管出口部にセットする。そして、石英ボートを試料気化部まで移動する。次に、温度プログラムに従い、試料を分解・燃焼させる。次に、試料の分解・燃焼が終了後、2本の吸引管を反応出口部より外して、天秤により各々の重量を測り、硫酸イオン濃度を求める。
以上のような構成からなる吐出部32は、ノズルシート55がフレーム57によって支持され、開口部57a内のノズルシート55上に、ノズル55aと発熱抵抗体71とが対向するように第1の基板52がフィルム58を介して積層される。また、吐出部32は、第1の基板52とインク流路62を挟んで対向する位置にダミー基板52aがフィルム58を介してノズルシート55上に積層される。第1の基板52上には、流路板51が接着される。また、第1の基板52は、流路板51上に設けられた第2の基板53と外部配線部材54で接続される。
次に、吐出部32の組み立て方法を説明する。先ず、ノズルシート55上に、色毎に設けた略ライン状に並設された複数のノズル55bがフレーム57の色毎に設けた開口部57aと対向するようにフレーム57を載せ、ノズルシート55とフレーム57とを接着剤を介して貼り合わせる。次に、フレーム57の開口部57a内のノズルシート55上には、第1の基板52とノズルシート55との間にフィルム58を介在させ、外部配線部材54で電気的に接続した第1の基板52及び第2の基板53を挿入する。また、フレーム57の開口部57a内のノズルシート55上には、第1の基板52とインク流路62を挟んで対向する位置にダミー基板52aをフィルム58を介して挿入する。第1の基板52及びダミー基板52aは、フィルム58を熱硬化させることにより、ノズルシート55上に固定される。次に、第1の基板52及びダミー基板52a上に、流路板51を接着剤で固定する。次に、ノズルシート55の窓部55cから外部に臨んでいる外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分を覆い、窓部55cを封止する樹脂材料をこの窓部55cから注入し、樹脂材料を硬化させて封止部56を形成する。
吐出部32では、ノズルシート55上に第1の基板52やダミー基板52a、第2の基板53等を組み合わせていくため、ノズルシート55の窓部55cから封止部56を形成するための樹脂材料を注入しなければならない。また、吐出部32では、外側に向かって湾曲した外部配線部材54の一端部54aを樹脂材料で完全に被覆するため、封止部56は、吐出面55aよりわずかに突出して形成されてしまう。例えば、封止部56は、吐出面55aから高さ300μm程度突出して形成される。封止部56には、吐出面55aに付着したインクiを除去する後述するクリーニングローラ83が接触するようになる。
このような構成からなる吐出部32では、発熱抵抗体71が制御回路により駆動制御され、選択された発熱抵抗体71に対して例えば1〜3マイクロ秒程度の間だけパルス電流が供給され、発熱抵抗体71が急速に加熱される。吐出部32では、図5(A)に示すように、発熱抵抗体71と接するインク液室59内のインクiに気泡bが発生する。そして、図5(B)に示すように、このインク液室59内において、気泡bが膨張しながらインクiを加圧し、押し退けられたインクiが液滴の状態になってノズル55bより吐出される。インクiの液滴が吐出された後は、インクタンク11からインク供給路61を通してインク流路62にインクiが供給され、さらにインク流路62からインク液室59にインクiが供給されることによって、再び吐出前の状態へと戻る。
吐出部32では、インクiの液滴を吐出する際に、インク液滴だけではなく、インクサテライトといわれる微小なインクiも吐出され、この微小なインクiが吐出面55aや封止部56に付着し、付着したインクiの水分が封止部56に浸入してしまう虞がある。この吐出部32では、封止部56がリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下の樹脂材料で形成されているため、リン酸イオンと硫酸イオンとの総量が少なく、インクiの水分が封止部56に浸入しても、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できる。これにより、吐出部32では、第1の基板52と第2の基板53との電気的に接続が維持される。したがって、吐出部32では、第2の基板53に設けられた制御回路により発熱抵抗体71を適切に駆動制御でき、インクiを吐出することができる。
カートリッジ本体12には、図2に示すように、吐出部32のインクiが吐出される吐出面55aに付着した余分なインクiを除去し、上述した吐出面55aを保護する吐出面保護カバー81が設けられている。
この吐出面保護カバー81には、長辺方向の両側に上方に向かって突出し、且つ先端が外側に向かって略直角に折り曲げられてなる一対のガイド片82と、吐出面55aに付着したインクiを吸収するクリーニングローラ83とを有する。ガイド片82は、カートリッジ本体12の吐出面55a側に設けられた一対のガイド溝12aに係合されることで、吐出面55aに対して吐出面保護カバー81を略平行移動可能に保持する。吐出面保護カバー81は、プリンタ本体3に設けられた図示しないカバー開閉機構により図2中矢印A1方向に移動され、印刷前にはカートリッジ本体12の底面部から外され、印刷後にはカートリッジ本体12の底面部に嵌合される。
クリーニングローラ83は、図2に示すように、例えば略円柱棒状であり、樹脂等で形成され、連続気泡が形成された吸収体である。クリーニングローラ83は、インクiを吐出して印刷を行う前には吐出面保護カバー81がカートリッジ本体12の底面部から外れる際に吐出面55aに接しながら略平行に図2中矢印A1方向に移動することによって吐出面55aに付着している余分なインクiを吐出面55aから吸い取り、吐出面55aをクリーニングする。印刷後は、吐出面保護カバー81がカートリッジ本体12の底面部に嵌め合わされる際に、クリーニングローラ83が吐出面55aに接しながら略平行に図2中矢印A2方向に移動することで吐出面55aをクリーニングする。
なお、インクiを吐出する前に,すなわち印刷前のみクリーニングを行うようにしてもよい。
クリーニングローラ83が吐出面55aをクリーニングする際には、吐出面55aよりインクiが吐出される側に突出している封止部56を押圧し、クリーニングローラ83が封止部56に接触するようになる。クリーニングローラ83が封止部56に接触すると、クリーニングローラ83に吸収されたインクiが封止部56の表面に付着し、付着したインクiの水分が封止部56に浸入してしまう虞がある。
また、吐出部32では、吐出面55aが吐出面保護カバー81で閉塞されると、インクi中の水分により、吐出面保護カバー81の内部の湿度が高くなり、封止部56の表面に水分が付着し、付着した水分が封止部56に浸入してしまう虞がある。
吐出部32では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppm以下として、封止部56の樹脂材料に含有するリン酸イオンと硫酸イオンとの総量を少なくすることによって、インクi中の水分が封止部56に浸入しても、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54aや外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できる。
以上のことから、吐出部32では、封止部56を形成する樹脂材料に水分が浸入することを完全に防止することが難しいため、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppm以下とすることで、インクサテライト、クリーニングローラ83による吐出面55aのクリーニング、吐出面保護カバー81で閉塞され湿度が高くなることによって水分が封止部56に浸入しても、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54aや外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できる。これにより、吐出部32では、外部配線部材54と第1の基板52との電気的に接続が維持され、外部配線部材54と第1の基板52との接続信頼性が向上し、電気的な接続に異常をきたすことが防止できる。更に、吐出部32では、第1の基板52と発熱抵抗体71を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板53との電気的に接続が維持されることで、発熱抵抗体71が動作不能になることを防止できる。したがって、吐出部32では、第2の基板53に設けられた制御回路により発熱抵抗体71を適切に駆動制御でき、インクiを吐出することができる。
次に、以下のように構成されるヘッドカートリッジ2が装着されるプリンタ本体3について説明する。ヘッドカートリッジ2が装着されるプリンタ本体3には、図1に示すように、ヘッドカートリッジ装着部94にヘッドカートリッジ2が装着される。また、プリンタ本体3には、前面下側に設けられた給排紙口91に印刷される前の記録紙Pが積層して収納された給紙トレイ92が取り付けられ、前面上側に設けられた給排紙口91に印刷後の記録紙Pを収納する排紙トイレ93が取り付けられている。
プリンタ本体3には、図6に示すように、記録紙Pを搬送する給排紙機構101及びヘッドカートリッジ2の吐出面55aに設けられた吐出面保護カバー81を開閉する図示しないカバー開閉機構が設けられている。
以上のような構成からプリンタ装置1は、外部に設けられた情報処理装置から入力された印刷データに基づき、給排紙機構101、カバー開閉機構、吐出部32に供給する電流の供給を制御する制御回路に設けられた制御部によって制御される。
具体的に、プリンタ装置1では、先ず、プリンタ本体3に設けられた操作ボタン95の操作により制御部に印刷開始の命令がされると、制御部からの制御信号により給排紙機構101、カバー開閉機構が駆動して、図6に示すように、印刷が可能な状態となる。
プリンタ装置1は、カバー開閉機構により、吐出面保護カバー81をヘッドカートリッジ2に対して給紙トレイ92及び排紙トレイ93が設けられている前面側に移動する。このとき、吐出面保護カバー81に設けられているクリーニングローラ83は、吐出面55aに接しながら吐出面55aに付着している余分なインクiを吸い取り、吐出面55aをクリーニングする。そして、プリンタ装置1は、吐出部32の吐出面55aに設けられたノズル55bが外部に露出し、インクiが吐出できるようになる。
また、プリンタ装置1は、給排紙機構101により、給紙トレイ92から給紙ローラ111で記録紙Pを引き出し、互いに反対方向に回転する一対の分離ローラ112a,112bによって1枚だけ記録紙Pを引き出す。そして、プリンタ装置1は、引き出した記録紙Pをプリンタ本体3の背面側に設けられた反転ローラ113に搬送し、反転ローラ113でプリンタ本体3の前面側に記録紙Pを反転させ、吐出部32の吐出面55aと対向する位置に設けた搬送ベルト114に記録紙Pを搬送する。プリンタ装置1では、搬送ベルト114に搬送させた記録紙Pをプラテン板116で所定の位置に支持することによって、記録紙Pが吐出面55aと対向する。
次に、プリンタ装置1は、吐出部32に設けられた複数の発熱抵抗体71に印刷データの制御信号に基づいて、ヘッドカートリッジ2の吐出部32に設けられた第2の基板53の制御回路が外部配線部材54を介して、第1の基板52に設けられている発熱抵抗体71を駆動制御し、発熱抵抗体71を加熱させ、インクiを加熱する。プリンタ装置1は、発熱抵抗体71を加熱することによって、図5に示すように、吐出面55aと対向する位置に搬送された記録紙Pに対してノズル55bより上述したインクiを液滴の状態にして吐出し、画像や文字等を印刷する。
そして、プリンタ装置1は、インクiの液滴をノズル55bから吐出すると、インクiを吐出した量と同量のインクiをインクタンク11から接続部63を介して吐出部32に供給する。
次に、プリンタ装置1は、画像や文字等の印刷が終わった記録紙Pを給排紙口91方向に回転する搬送ベルト114と、搬送ベルト114と対向し、吐出面55aよりも給排紙口91側に設けられた拍車115とによって記録紙Pを給排紙口91に送り出し、排紙トレイ93に印刷後の記録紙Pを排紙する。このようにして、プリンタ装置1では、記録紙Pに印刷を行う。
次に、プリンタ装置1は、吐出面保護カバー81をプリンタ本体3の背面側に移動させながら、吐出面55aをクリーニングローラ83でクリーニングし、吐出面55aを閉塞し、印刷動作が終了する。
以上の印刷動作を行うプリンタ装置1では、インクiを液滴の状態で吐出して印刷を行う際に、インク液滴だけではなく、インクサテライトといわれる微少なインクiも吐出されて、この微小なインクiが吐出面55aや封止部56に付着し、付着したインクiの水分が封止部56に浸入してしまう虞がある。また、プリンタ装置1では、吐出面55aをクリーニングする際に、クリーニングローラ83が封止部56に接し、クリーニングローラ83が吸収したインクiが封止部56に付着し、付着したインクiの水分が封止部56に浸入してしまう虞がある。更に、プリンタ装置1では、吐出面55aが吐出面保護カバー81で閉塞されると、インクi中の水分により、吐出面保護カバー81の内部の湿度が高くなり、封止部56の表面に水分が付着し、付着した水分が封止部56に浸入してしまう虞がある。
第1の基板52と外部配線部材54の一端部54aとの接続部分を外部に臨ませる窓部55cを封止する封止部56では、インクi中の水分が封止部56に浸入しても、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下として、封止部56の樹脂材料に含有されるリン酸イオンと硫酸イオンとの総量を少なくすることによって、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できる。
以上のことから、プリンタ装置1では、封止部56を形成する樹脂材料に水分が浸入することを完全に防止することが難しいため、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppm以下とすることで、インクサテライト、クリーニングローラ83による吐出面55aのクリーニング、吐出面保護カバー81で閉塞され湿度が高くなることによって水分が封止部56に浸入しても、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54aや外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できる。これにより、吐出部32では、外部配線部材54と第1の基板52との電気的に接続が維持され、外部配線部材54と第1の基板52との接続信頼性が向上し、電気的な接続に異常をきたすことが防止できる。更に、プリンタ装置32では、第1の基板52と発熱抵抗体71を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板53との電気的に接続が維持されることで、発熱抵抗体71が動作不能になることが防止できる。したがって、プリンタ装置1では、第2の基板53に設けられた制御回路により発熱抵抗体71を適切に駆動制御でき、インクiを吐出することができるため、正常な印刷動作を行うことができる。
また、本発明をプリンタ装置に適用した例について説明したが、本発明は、以上の例に限定されるものではなく、液体を吐出する他の液体吐出装置に広く適用することが可能である。例えばファクシミリやコピー機、液体中のDNAチップ用吐出装置、プリンタ配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出したりする液体吐出装置等にも適用可能である。
また、1つの発熱抵抗体71によってインクiを加熱しながらノズル55bから吐出させる電気熱変換方式を採用しているが、このような方式に限定されず、例えばピエゾ素子といった圧電素子等の電気機械変換素子等によってインクiを電気機械的にノズル55bより吐出させる電気機械変換方式を採用したものであってもよい。
また、ライン型のプリンタ装置を例に挙げて説明したが、このことに限定されることはなく、例えばインクヘッドが記録紙Pの走行方向と略直交する方向に移動するシリアル型の液体吐出装置にも適用可能である。
以下に、本発明を適用した上述したヘッドカートリッジ2の封止部56の樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度の総和が異なるものを作製した実施例1〜3及び比較例1及び比較例2について説明する。
〈実施例1〉
実施例1では、次のようにしてヘッドカートリッジ2を作製した。先ず、ノズルシート55上に、色毎に設けた略ライン状に並設された複数のノズル55bがフレーム57の色毎に設けた開口部57aと対向するようにフレーム57を載せ、ノズルシート55とフレーム57とを接着剤を介して貼り合わせた。次に、フレーム57の開口部57aに発熱抵抗体71が20個設けられた第1の基板52と、これらの発熱抵抗体71を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板53とを20本の外部配線部材54で接続し、接続された第1の基板52と第2の基板53及び流路板51とをフィルム58を介して挿入し配置した。また、第1の基板52とインク流路62を挟んで対向する位置にダミー基板52aをフィルム58を介して挿入した。第1の基板52及びダミー基板52aは、フィルム58を熱硬化させることにより、ノズルシート55に固定した。流路板51は、第1の基板52及びダミー基板52a上に接着剤を介して固定した。次に、ノズルシート55の窓部55cから外部に臨んでいる外部配線部材54を封止し、封止部56を形成した。この封止部56は、アクリル系紫外線硬化樹脂(株式会社 スリーボンド製、商品名 TB3052D)で窓部55cから注入して形成した。この樹脂材料は、濾過器で濾過することによってリン酸イオン濃度を50ppmとし、硫酸イオン濃度を50ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppmとなるようにした。以上のようにしてヘッドカートリッジ2を作製した。
〈実施例2〉
実施例2では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を100ppmとし、硫酸イオン濃度を0ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
実施例1では、次のようにしてヘッドカートリッジ2を作製した。先ず、ノズルシート55上に、色毎に設けた略ライン状に並設された複数のノズル55bがフレーム57の色毎に設けた開口部57aと対向するようにフレーム57を載せ、ノズルシート55とフレーム57とを接着剤を介して貼り合わせた。次に、フレーム57の開口部57aに発熱抵抗体71が20個設けられた第1の基板52と、これらの発熱抵抗体71を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板53とを20本の外部配線部材54で接続し、接続された第1の基板52と第2の基板53及び流路板51とをフィルム58を介して挿入し配置した。また、第1の基板52とインク流路62を挟んで対向する位置にダミー基板52aをフィルム58を介して挿入した。第1の基板52及びダミー基板52aは、フィルム58を熱硬化させることにより、ノズルシート55に固定した。流路板51は、第1の基板52及びダミー基板52a上に接着剤を介して固定した。次に、ノズルシート55の窓部55cから外部に臨んでいる外部配線部材54を封止し、封止部56を形成した。この封止部56は、アクリル系紫外線硬化樹脂(株式会社 スリーボンド製、商品名 TB3052D)で窓部55cから注入して形成した。この樹脂材料は、濾過器で濾過することによってリン酸イオン濃度を50ppmとし、硫酸イオン濃度を50ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppmとなるようにした。以上のようにしてヘッドカートリッジ2を作製した。
〈実施例2〉
実施例2では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を100ppmとし、硫酸イオン濃度を0ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
〈実施例3〉
実施例3では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を0ppmとし、硫酸イオン濃度を100ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
実施例3では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を0ppmとし、硫酸イオン濃度を100ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を100ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
〈実施例4〉
実施例4では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を10ppmとし、硫酸イオン濃度を10ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を20ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
実施例4では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を10ppmとし、硫酸イオン濃度を10ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を20ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
〈比較例1〉
比較例1では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を600ppmとし、硫酸イオン濃度を200ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を800ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
比較例1では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を600ppmとし、硫酸イオン濃度を200ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を800ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
〈比較例2〉
比較例2では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を600ppmとし、硫酸イオン濃度を0ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を600ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
比較例2では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を600ppmとし、硫酸イオン濃度を0ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を600ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
〈比較例3〉
比較例3では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を0ppmとし、硫酸イオン濃度を200ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を200ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
比較例3では、封止部56を形成する樹脂材料のリン酸イオン濃度を0ppmとし、硫酸イオン濃度を200ppmとし、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和を200ppmとしたこと以外は実施例1と同様にヘッドカートリッジ2を作製した。
以上のようにして作製実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例3のヘッドカートリッジ2のリン酸イオン濃度、硫酸イオン濃度及びリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和について表1にまとめる。
また、実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例3のヘッドカートリッジ2に対して、試験1としてノズルシート55の吐出面55aにクリーニングローラ83を10万回接触させて、外部配線部材54の断線の有無を評価した。
さらに、試験2として各実施例及び比較例のヘッドカートリッジ2に対して、吐出面55aにクリーニングローラ83を100万回接触させて、試験1と同様に断線評価を行った。以下に、実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例3の液体吐出ヘッドの評価結果を表2に示す。
なお、断線評価において、封止部56で封止された外部配線部材54の形状の変化及び外部配線部材54の断線状態を目視により評価し、正常に作動するかどうかをインクiを吐出させて評価した。表2において、封止部56で封止された外部配線部材54の形状に変化がなく、外部配線部材54が断線されず、正常に作動したときは○印で示し、封止部56で封止された外部配線部材54の形状が評価前状態と変化しているが、外部配線部材54が断線せず、正常に作動するときは△印で示した。これに対して、封止部56で封止された外部配線部材54の形状が評価前状態を維持せず、外部配線部材54が断線し、正常に作動しないときは×印で示した。
表2に示す結果より、試験1では、樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppmを超える比較例1〜比較例3のヘッドカートリッジ2は、樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下の実施例1〜実施例4のヘッドカートリッジ2と比べて、封止部56で封止された外部配線部材54の形状が評価前状態を維持せず、外部配線部材54が断線し、正常に作動しなかった。
比較例1〜比較例3では、吐出面55aに10万回クリーニングローラ83が接触しインクi中の水分が封止部56に浸入すると、樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppmを超えており、リン酸イオンと硫酸イオンとの総量が多いため、樹脂材料に含有するリン酸イオンや硫酸イオンによって外部配線部材54が腐食され、外部配線部材54の形状が評価前状態を維持せず、外部配線部材54が断線されてしまい、第1の基板52と第2の基板53との電気的に接続が維持されず、インクiが適切に吐出されなくなり、正常に作動しなくなってしまった。
樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下の実施例1〜実施例4のヘッドカートリッジ2は、封止部56で封止された外部配線部材54の形状に変化や外部配線部材54が断線することがなく、インクiが適切に吐出され正常に作動した。
実施例1〜実施例4では、吐出面55aに10万回クリーニングローラ83が接触しインクi中の水分が封止部56に浸入しても、樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下であり、リン酸イオンと硫酸イオンとの総量が少ないため、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できた。これにより、実施例1〜実施例4では、外部配線部材54の一端部54aが第1の基板52の接続部から外れず、第1の基板52と第2の基板53との電気的に接続が維持され、インクiが適切に吐出され正常に作動される。
試験2では、樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppmを超える比較例1〜比較例3のヘッドカートリッジ2は、樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下の実施例1〜実施例4のヘッドカートリッジ2と比べて、封止部56で封止された外部配線部材54の形状が評価前状態を維持せず、外部配線部材54が断線し、正常に作動しなかった。
比較例1〜比較例3では、試験1と同様に、吐出面55aに100万回クリーニングローラ83が接触しインクi中の水分が封止部56に浸入すると、封止部56の樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppmを超えており、リン酸イオンと硫酸イオンの総量が多いため、樹脂材料に含有するリン酸イオンや硫酸イオンによって外部配線部材54が腐食され、外部配線部材54の形状が評価前状態を維持せず、外部配線部材54が断線されてしまい、第1の基板52と第2の基板53との電気的に接続が維持されず、インクiが適切に吐出されなくなり、正常に作動しなくなってしまった。
樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下の実施例1〜実施例4のヘッドカートリッジ2は、封止部56で封止された外部配線部材54の形状に変化や外部配線部材54が断線することがなく、インクiが適切に吐出され正常に作動した。
実施例1〜実施例4では、吐出面55aに100万回クリーニングローラ83が接触しインクi中の水分が封止部56に浸入しても、樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppmであり、リン酸イオンと硫酸イオンとの総量が少ないため、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材54の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できた。これにより、実施例1〜実施例4では、外部配線部材54の一端部54aが第1の基板52の接続部から外れず、第1の基板52と第2の基板53との電気的に接続が維持され、インクiが適切に吐出され正常に作動される。
以上のことから、吐出部32では、第1の基板52と第2の基板53とを電気的に接続する外部配線部材54を保護する封止部56の樹脂材料のリン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下として、封止部56の樹脂材料に含有するリン酸イオンと硫酸イオンとの総量を少なくすることによって、封止部56の内部に存在する外部配線部材54の一端部54a、及び外部配線部材の一端部54aと第1の基板52との接続部分が腐食することが防止できる。このため、第1の基板52と第2の基板53との電気的に接続が確実に維持され、発熱抵抗体71の発熱が適切に制御され、所定の画像を印刷することができる。
1 プリンタ装置、2 ヘッドカートリッジ、3 プリンタ本体、11 インクタンク、21 インク送出部、32 吐出部、51 流路板、52 第1の基板、53 第2の基板、54 外部配線部材、54a 一端部、54b 他端部、54c 樹脂層、55 ノズルシート、55a 吐出面、55b ノズル、55c 窓部、56 封止部、57 フレーム、57a 開口部、58 フィルム、71 発熱抵抗体、81 吐出面保護カバー、83 クリーニングローラ
Claims (8)
- 液体を吐出する液体吐出装置に設けられる液体吐出ヘッドにおいて、
上記液体を押圧する圧力発生素子が設けられた第1の基板と、
上記圧力発生素子を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板と、
上記第1の基板と上記第2の基板とを電気的に接続する外部配線部材と、
上記液体が吐出されるノズルと、上記外部配線部材と上記第1の基板との接続部分を外部に臨ませる窓部とが形成されたノズルシートとを備え、
上記窓部は、樹脂材料により封止され、この樹脂材料によって形成された封止部は、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下である樹脂材料が硬化されて形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 上記樹脂材料は、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
- 上記圧力発生素子は、発熱抵抗体であることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
- 上記ノズルシートは、上記ノズルが上記圧力発生素子と対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
- 液体を吐出し、対象物に着弾させることで記録を行う液体吐出装置において、
装置本体と、
上記装置本体に設けられる液体吐出ヘッドとを備え、
上記液体吐出ヘッドは、上記液体を押圧する圧力発生素子が設けられた第1の基板と、上記圧力発生素子を駆動制御する制御回路が設けられた第2の基板と、上記第1の基板と上記第2の基板とを電気的に接続する外部配線部材と、上記液体が吐出されるノズルと上記外部配線部材と上記第1の基板との接続部分を外部に臨ませる窓部とが形成されたノズルシートとを有し、
上記窓部は、樹脂材料により封止され、この樹脂材料によって形成された封止部は、リン酸イオン濃度と硫酸イオン濃度との総和が100ppm以下である樹脂材料が硬化されて形成されていることを特徴とする液体吐出装置。 - 上記樹脂材料は、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項5記載の液体吐出装置。
- 上記圧力発生素子は、発熱抵抗体であることを特徴とする請求項5記載の液体吐出装置。
- 上記ノズルシートは、上記ノズルが上記圧力発生素子と対向するように配置されていることを特徴とする請求項5記載の液体吐出装置。
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