JP2007296650A - 広口容器のダイレクトブロー成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バリ等の少ない良好な広口容器を形成するダイレクトブロー成形方法を提供すること。
【解決手段】ダイレクトブロー成形装置は、樹脂からチューブ状のパリソン30を形成するパリソン形成ダイ15を有するパリソン形成機と、容器型内のパリソン30の一端部を封止して加圧気体を吹き込み容器形状に膨張させる容器形成部20とを備えている。パリソン30では、胴部形成用の第2の部分32の肉厚が、口部形成用の第1の部分31の肉厚および底部形成用の第3の部分33の肉厚よりも厚くされている。容器形成部で形成される広口容器は、開口を有する筒状の口部と、この口部と肩部を介して連続する胴部と、この胴部の底を塞ぐ底部とを含み、口部の内径が40mm以上であって、胴部の内径が口部の内径の1.1〜1.5の範囲にある。
【選択図】図3

Description

本発明は、広口容器のダイレクトブロー成形方法に関する。
ブロー成形方法を用いて容器を形成する場合において、パリソンの肉厚を一定に調整する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平06−206251号公報
広口容器を形成する際、パリソンの一端を閉じて形成される容器の底部において、その部分の樹脂が必要以上に余ってしまい、結果として、底バリや肉厚むらを過剰に生じてしまう。
また、形成される広口容器の口部の径に応じたブローピンを有する打ち込み装置が用いられる。ブローピンには、当該ブローピンを容器型から抜く方向に力が加わる。その力は、打ち込み装置の吹き込み圧と口部の断面積の積に比例する。したがって、広口容器のように口部の断面積が広い場合、ブローピンが過大な抜け力を受けることでブローピンと口部との接続が不安定となり、結果として、口バリや口内白化を生じてしまう。
本発明の目的は、バリ等の少ない良好な広口容器を形成することができる、広口容器のダイレクトブロー成形方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、開口を有する筒状の口部と、この口部と肩部を介して連続する胴部と、この胴部の底を塞ぐ底部とを含み、口部の内径が40mm以上であって、胴部の内径が口部の内径の1.1〜1.5の範囲にある広口容器をダイレクトブロー成形により成形する、広口容器のダイレクトブロー成形方法であって、溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出してパリソンを形成するパリソン形成工程と、容器型内に配置されたパリソンの一端部を封止した状態で、パリソン内に加圧気体を吹き込むことによりパリソンを容器形状に膨張させ、次いで冷却して容器を得る容器形成工程とを備え、上記パリソン形成工程において形成されたパリソンは、口部を形成するための第1の部分と、胴部を形成するための第2の部分と、底部を形成するための第3の部分とを含み、第2の部分の肉厚が、第1の部分の肉厚および第3の部分の肉厚よりも厚くされていることを特徴とする、広口容器のダイレクトブロー成形方法を提供する(請求項1)。
パリソン形成工程で形成されるパリソンでは、次の容器形成工程で最も高い伸長率で伸長される胴部形成用の第2の部分の肉厚が、口部形成用の第1の部分の肉厚および底部形成用の第3の部分の肉厚より厚く形成されている。このように、パリソンの各部分の厚みが樹脂の伸長率に合わせて形成されているため、形成された容器の各部分に生じる肉厚むらを防止することができる。
特に、パリソンの一端を閉じて形成される容器の底部において、樹脂が必要以上に余ることがないので、結果として、形成された容器において過剰な底バリや肉厚むらの発生を防止することができる。
また、本発明では、上述のように、パリソンの必要な部分のみが厚肉に形成され、残りの部分が薄肉に形成されている。このため、容器形成工程において容器型内のパリソン内に加圧気体を吹き込んでパリソンを容器形状に膨張させる際に、パリソン全体が厚肉に形成されたときに比べ、吹き込み圧を小さくすることができる。このように、吹き込み圧を小さくすることができるので、広口容器のように口部の断面積が広い場合でも、その口部の径に応じた断面積の大きいブローピンに働く抜け力を小さくすることができる。したがって、ブローピンと口部との接続を安定させることができ、結果として、口バリや口内白化の発生を防止することができる。このようにして、バリ等の少ない良好な広口容器を形成することができる。
たとえば、上記パリソン形成工程では、パリソン形成ダイを備えたパリソン形成機が用いられ、上記パリソン形成ダイからのパリソンの押し出し速度を調整することにより、押し出されるパリソンの肉厚が調整されるようにしてもよい(請求項2)。この場合、パリソンの押し出し速度を連続的または段階的に変化させることで、パリソン形成ダイから押し出されるパリソンの肉厚を広口容器の成形に適した所望の肉厚に容易に調整することができる。
なお、パリソン形成機は、溶融された樹脂をパリソン形成ダイに供給する樹脂材料供給部を含んでもよく、樹脂材料供給部からパリソン形成ダイへの樹脂の供給速度を連続的または段階的に変化させることにより、パリソン形成ダイからのパリソンの押し出し速度を連続的または段階的に変化させることができる。
また、上記パリソン形成工程では、パリソン形成ダイを備えたパリソン形成機が用いられ、パリソン形成ダイは、パリソンをチューブ状に押し出す際の軸型となる円柱状のマンドレルと、マンドレルの周囲を環状通路を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体とを含み、上記環状通路の出口の断面積を調整することにより、上記パリソン形成ダイから押し出されるパリソンの肉厚が調整されるようにしてある場合がある(請求項3)。この場合、マンドレルとパリソン形成ダイ本体とにより設けられた環状通路の出口の断面積を連続的または段階的に変化させることで、パリソン形成ダイから押し出されるパリソンの肉厚を広口容器の成形に適した所望の肉厚に容易に調整することができる。
たとえば、上記マンドレルの外周面およびこれに対向するパリソン形成ダイ本体の内周面は、パリソンの押し出し方向に沿う軸線を中心として互いに対向する円錐状テーパ面を含み、これら円錐状テーパ面の間に、上記環状通路の出口が形成され、パリソン形成ダイ本体に対して、マンドレルを上記軸線に沿って変位させることにより、上記環状通路の出口の断面積が調整されるようにしてもよい(請求項4)。この場合、パリソン形成ダイ本体に対して、マンドレルを軸線に沿って連続的または段階的に変位させることで、環状通路の出口の断面積を連続的または段階的に変化させることができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるダイレクトブロー成形方法を用いたダイレクトブロー成形装置の断面図である。
ダイレクトブロー成形装置1は、熱可塑性を有する樹脂60を加熱し、チューブ状に押し出してパリソン30を形成するパリソン形成機10と、容器型50内に配置されたパリソン30を容器形状に膨張させ、冷却して容器40を得る容器形成部20とを備えている。熱可塑性を有する樹脂60として、PET(polyethylene terephthalate)樹脂などを例示することができる。また、パリソン形成機10は、溶融された樹脂60をパリソン形成ダイ15に供給する樹脂材料供給部11と、樹脂材料供給部11から供給された樹脂60を所望の肉厚のパリソン30に形成するパリソン形成ダイ15とを有している。
樹脂材料供給部11は、漏斗状をなす樹脂材料投入口12と、樹脂材料投入口12の下部に設置され円筒状をなす加熱筒14と、加熱筒14の内部に加熱筒14と同軸に設置されて円柱状をなし、外周にらせん状の歯を備え、モータMより動力を得て回転する押出しスクリュー13とを備えている。
パリソン形成ダイ15は、パリソン30をチューブ状に押し出す際の軸型となる円柱状のマンドレル17と、マンドレル17の周囲に樹脂60の流れる環状通路18を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体16とを備えている。
容器形成部20は、内壁面が容器40の外壁面の形状に形成されている容器型50と、形成される広口容器40の口部の径に応じたブローピン22pを有する打ち込み装置22とを備えている。
広口容器40を形成するため、固形状態の樹脂60は、樹脂材料投入口12から加熱筒14に投入される。加熱筒14に投入された樹脂60は、加熱筒14の熱を受け、徐々に溶融しながら、加熱筒14の内部で回転する押出しスクリュー13の押し出し力により、パリソン形成ダイ15に運ばれる。パリソン形成ダイ15に運ばれた溶融状態の樹脂60は、環状通路18を通過し、パリソン形成ダイ15の下部から押し出されてチューブ状のパリソン30になる。パリソン30は、容器形成部20の一対の容器型50間に挟み込まれて、その一端部が封止される。その一端部が封止されたパリソン30内に加圧気体を吹き込むことによりパリソン30を容器形状に膨張させ、次いで冷却することで、広口容器40が得られる。
図2(a)〜(c)は、パリソン形成ダイ15において行われるパリソン形成工程を説明するための要部断面図である。図3(a)〜(c)は、容器形成部20で行われる容器形成工程において、ブローピン22pが挿入される前の段階を説明するための要部断面図である。図4(a)〜(c)は、容器形成部20で行われる容器形成工程において、ブローピン22pが挿入された後の段階を説明するための要部断面図である。
図2(a)を参照して、マンドレル17の外周面17sは、パリソン30の押し出し方向Eに沿う軸線Aを中心とする円錐状テーパ面17tを含んでいる。円錐状テーパ面17tの径は、パリソン形成ダイ15の出口において、たとえば22〜24mmの範囲の値を有する。また、パリソン形成ダイ本体16の内周面16sは、パリソン30の押し出し方向Eに沿う軸線Aを中心とする円錐状テーパ面16tを含んでいる。円錐状テーパ面16tの径は、パリソン形成ダイ15の出口において、たとえば25〜28mmの範囲の値を有する。マンドレル17の円錐状テーパ面17tとパリソン形成ダイ本体16の円錐状テーパ面16tとは、互いに対向している。これら円錐状テーパ面17tおよび16tの間に、環状通路18の出口18aが形成されている。
このパリソン形成ダイ15によるパリソン30の肉厚の調整は、パリソン形成ダイ本体16に対して、マンドレル17を軸線Aに沿って変位させて、環状通路18の出口18aの断面積を調整することで行われる。
たとえば、環状通路18の出口18aの断面積を小さくするためには、図2(a)および(c)を参照して、パリソン形成ダイ本体16に対して、マンドレル17を軸線Aに沿って上方に変位させる。これにより、パリソン形成ダイ15から押し出されるパリソン30の肉厚を薄くすることができる。
一方、環状通路18の出口18aの断面積を大きくするためには、図2(b)を参照して、パリソン形成ダイ本体16に対して、マンドレル17を軸線Aに沿って下方に変位させる。これにより、パリソン形成ダイ15から押し出されるパリソン30の肉厚を厚くすることができる。
このようにして、パリソン形成ダイ15から樹脂60を押し出し、パリソン30を形成する工程において、マンドレル17とパリソン形成ダイ本体16とにより区画された環状通路18の出口18aの断面積を連続的または段階的に変化させることで、パリソン形成ダイ15から押し出されるパリソン30の肉厚を容器40の成形に適した所望の肉厚に容易に調整することができる。
パリソン形成ダイ15で形成されるパリソン30では、図2(c)および図4(c)を参照して、容器形成部20で行われる工程において最も高い伸長率で伸長される胴部42形成用の第2の部分32の肉厚が、口部41形成用の第1の部分31の肉厚および底部43形成用の第3の部分33の肉厚より厚く形成されている。
具体的には、図2(a)および図4(c)を参照して、広口容器40の底部43に相当する部分を形成するとき、マンドレル17を軸線Aに沿って上方に変位させることで、パリソン30の第3の部分33が薄肉に形成される。次いで、図2(b)および図4(c)を参照して、広口容器40の胴部42に相当する部分を形成するとき、マンドレル17を軸線Aに沿って下方に変位させることで、パリソン30の第2の部分32が厚肉に形成される。次いで、図2(c)および図4(c)を参照して、広口容器40の口部41に相当する部分を形成するとき、マンドレル17を軸線Aに沿って上方に変位させることで、パリソン30の第1の部分31が薄肉に形成される。
このように図2(a)から図2(b),図2(c)へと示される工程を経て形成されたパリソン30は、容器形成部20に送られる。
次に、図3(a)〜(c)および図4(a)〜(c)を参照して、容器形成部20において行われる、パリソン30から容器40を形成する方法を説明する。
容器形成部20では、まず、図3(a)に示されるように、パリソン形成ダイ15で形成されたパリソン30の両側に、互いに離れた一対の容器型50が配置される。
次いで、一対の容器型50が互いに近づくことで、パリソン30の一端は、容器型50の底部面55により挟み込まれる。そして、一対の容器型50によりパリソン30の一端が閉塞されることで、図3(b)に示されるように、パリソン30の第3の部分33によって底部34が形成される。
次いで、プリブローとして弱く加圧(たとえば、0.5〜1.0kg/cm2)された気体をパリソン30内に吹き込むことにより、パリソン30が膨らむ。そして、図3(c)に示されるように、所望の大きさに膨らんだパリソン30は、切断面Sでホットカッター(図示せず)により切断される。
ここで、プリブローでの気体の圧力が弱すぎる(たとえば0.5kg/cm2に満たない)場合、パリソン30を充分膨らますことができない。この結果、パリソン30を容器型50の口部面51に達する大きさになるまで膨らますことができないので、パリソン形成ダイ15から切り離されたとき、パリソン30は容器型50の中に落ち込んでしまうおそれがある。
一方、プリブローでの気体の圧力が強すぎる(たとえば1.0kg/cm2を超える)場合、パリソン30が必要以上に膨らみすぎてしまい、パリソン30の弾性(こし)が低下してしまう。この結果、パリソン30の第1の部分31は変形しやすくなり、打ち込み装置22による打ち込みの際に、ブローピン22pと共に、容器型50の中に巻き込まれてしまうおそれがある。
これに対して、プリブローでの気体の圧力を適切に設定(たとえば、0.5〜1.0kg/cm2)することにより、容器型50の中に落ち込んでしまうことがなく、また、パリソン30の弾性が必要以上に低下してしまうことがない。
また、ホットカッターによる切断のタイミングを早くすることで、膨張量の少ない状態で切り離されたパリソン30を得ることができる。一方、ホットカッターによる切断のタイミングを遅くすることで、膨張量の多い状態で切り離されたパリソン30を得ることができる。よって、パリソン30のホットカッターによる切断のタイミングを適切に設定することで、パリソン形成ダイ15から切り離されたときのパリソン30の大きさをちょうど良い大きさに調整することができる。すなわち、第1の部分31が容器型50の口部面51に達するまで膨らんだパリソン30を得ることができる。
次いで、切断されたパリソン30の入口には、図4(a)に示されるように、打ち込み装置22に設けられたブローピン22pが挿入される。このブローピン22pと口部面51とにより、パリソン30の第1の部分31に容器40の口部41となる部分が形成される。
次いで、挿入されたブローピン22pの吹き出し口から、約4〜5kg/cm2の加圧空気が、底部34が閉塞されたパリソン30内に吹き込まれる。これにより、高温で半固形状態にあるパリソン30は、その肉厚を薄くしながら容器型50の内面(口部面51、肩部面54、胴部面52および底部面53)に沿うまで膨張する。その結果、図4(b)に示されるように、容器型50の内面を覆う形状の、所望の広口容器40が、半固形状態で形成される。
次いで、容器型50を冷却することにより、広口容器40を固形化させる。そして、広口容器40を一対の容器型50から離型させることで、図4(c)に示されるような所望の広口容器40が完成する。
以上のように、パリソン形成工程で形成されるパリソン30では、次の容器形成工程で最も高い伸長率で伸長される胴部42形成用の第2の部分32の肉厚が、口部41形成用の第1の部分31の肉厚および底部43形成用の第3の部分33の肉厚より厚く形成されている。このように、パリソン30の各部分の厚みが樹脂の伸長率に合わせて形成されているため、形成された広口容器40の各部分に生じる肉厚むらを防止することができる。
特に、パリソン30において、底部43形成用の第3の部分33が薄肉に形成されているので、形成された容器40の底部43で樹脂が必要以上に余ることがない。この結果、形成された容器40において過剰な底バリや肉厚むらの発生を防止することができる。
また、本発明では、上述のように、パリソン30の必要な部分(本実施の形態では、第2の部分32)のみが厚肉に形成され、残りの部分(本実施の形態では、第1の部分31および第3の部分33)が薄肉に形成されている。このため、容器形成部20において容器型50内のパリソン30内に加圧気体を吹き込んでパリソン30を容器形状に膨張させる際に、パリソン30全体が厚肉に形成されたときに比べ、吹き込み圧を小さくすることができる。このように、吹き込み圧を小さくすることができるので、広口容器40のように口部41の断面積が広い場合でも、その口部41の径に応じた断面積の大きいブローピン22pに働く抜け力を小さくすることができる。したがって、ブローピン22pと口部41との接続を安定させることができ、結果として、口バリや口内白化の発生を防止することができる。このようにして、バリ等の少ない良好な広口容器40を形成することができる。
このように、上述のダイレクトブロー成形方法により、口部41の内径が40mm以上であって、胴部42の内径が口部41の内径の1.1〜1.5の範囲にある広口容器40を、バリ等の不良の少ない状態で形成することができる。本成形方法は、化粧品や医薬品などの分野に広く用いられている広口容器(いわゆる、クリームジャー)の成形に良好に用いることができる。
なお、パリソン形成機10のスクリュー13の回転速度を変化させて、パリソン形成ダイ15からのパリソン30の押し出し速度を調整することにより、押し出されるパリソン30の肉厚が調整されるようにしてもよい。この場合、樹脂材料供給部11からパリソン形成ダイ15への樹脂60の供給速度を連続的または段階的に変化させることにより、パリソン形成ダイ15からのパリソン30の押し出し速度を連続的または段階的に変化させることができる。これにより、パリソン形成ダイ15から押し出されるパリソン30の肉厚を広口容器40の成形に適した所望の肉厚に容易に調整することができる。
また、上記のように、パリソン形成ダイ15からのパリソン30の押し出し速度を変化させる方式を用いる場合、パリソン形成ダイ15からの出口は、上記実施の形態のように円錐状に拡がるものであってもよいし、ストレートなものであってもよい。
また、打ち込み装置22により加圧される気体は空気を用いたが、この加圧気体は、パリソン30を形成する樹脂60と反応しなければよく、例えば不活性ガス等の気体でもよい。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
上記の実施の形態に示した成形方法を用いて、広口容器40を形成した。
具体的には、パリソン30の材料となる樹脂60として、PET樹脂を用いた。また、パリソン形成ダイ15の出口において、パリソン形成ダイ本体16の内径を28mmとし、マンドレル17の外径を22mmとした。プリブローで吹き込む気体の圧力を0.8kg/cm2とし、打ち込み装置22のブローピン22pから吹き込まれる空気の圧力を4.5kg/cm2とした。
その結果、得られた広口容器40は、口部41の内径が43.7mmであり、胴部42の内径が52mmであり、底部43の内壁から肩部44の内壁までの高さが22.5mmであり、当該容器40の肉厚が3mmでほぼ均一であった。また、得られた広口容器40は、底バリや口バリが非常に少ない状態で形成することができた。
本発明の一実施形態にかかるダイレクトブロー成形方法を用いたダイレクトブロー成形装置の断面図である。 (a)〜(c)は、パリソン形成ダイで行われるパリソン形成工程を説明するための要部断面図である。 (a)〜(c)は、容器形成部で行われる容器形成工程において、ブローピンが挿入される前の段階を説明するための要部断面図である。 (a)〜(c)は、容器形成部で行われる容器形成工程において、ブローピンが挿入された後の段階を説明するための要部断面図である。
符号の説明
10 パリソン形成機
15 パリソン形成ダイ
16 パリソン形成ダイ本体
16s パリソン形成ダイ本体の内周面
16t 円錐状テーパ面
17 マンドレル
17s マンドレルの外周面
17t 円錐状テーパ面
18 環状通路
18a 環状通路の出口
20 容器形成部
30 パリソン
31 第1の部分
32 第2の部分
33 第3の部分
40 広口容器
41 口部
42 胴部
43 底部
44 肩部
50 容器型
60 樹脂
A 軸線
E 押し出し方向

Claims (4)

  1. 開口を有する筒状の口部と、この口部と肩部を介して連続する胴部と、この胴部の底を塞ぐ底部とを含み、口部の内径が40mm以上であって、胴部の内径が、口部の内径の1.1〜1.5の範囲にある広口容器をダイレクトブロー成形により成形する、広口容器のダイレクトブロー成形方法であって、
    溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出してパリソンを形成するパリソン形成工程と、
    容器型内に配置されたパリソンの一端部を封止した状態で、パリソン内に加圧気体を吹き込むことによりパリソンを容器形状に膨張させ、次いで冷却して容器を得る容器形成工程とを備え、
    上記パリソン形成工程において形成されたパリソンは、口部を形成するための第1の部分と、胴部を形成するための第2の部分と、底部を形成するための第3の部分とを含み、
    第2の部分の肉厚が、第1の部分の肉厚および第3の部分の肉厚よりも厚くされていることを特徴とする、広口容器のダイレクトブロー成形方法。
  2. 請求項1において、上記パリソン形成工程では、パリソン形成ダイを備えたパリソン形成機が用いられ、上記パリソン形成ダイからのパリソンの押し出し速度を調整することにより、押し出されるパリソンの肉厚が調整されるようにしてあることを特徴とする、広口容器のダイレクトブロー成形方法。
  3. 請求項1において、上記パリソン形成工程では、パリソン形成ダイを備えたパリソン形成機が用いられ、パリソン形成ダイは、パリソンをチューブ状に押し出す際の軸型となる円柱状のマンドレルと、マンドレルの周囲を環状通路を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体とを含み、上記環状通路の出口の断面積を調整することにより、上記パリソン形成ダイから押し出されるパリソンの肉厚が調整されるようにしてあることを特徴とする、広口容器のダイレクトブロー成形方法。
  4. 請求項3において、上記マンドレルの外周面およびこれに対向するパリソン形成ダイ本体の内周面は、パリソンの押し出し方向に沿う軸線を中心として互いに対向する円錐状テーパ面を含み、これら円錐状テーパ面の間に、上記環状通路の出口が形成され、
    パリソン形成ダイ本体に対して、マンドレルを上記軸線に沿って変位させることにより、上記環状通路の出口の断面積が調整されるようにしてあることを特徴とする、広口容器のダイレクトブロー成形方法。
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