JP2007296309A5 - - Google Patents

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動物用コルセット
本発明は、犬や猫などの四足歩行の動物を対象とした、胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり歪みを矯正したりするために使用される動物用コルセットに関する。
動物の胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり歪みを矯正したりするためにコルセットを着用させるということは考えられてはいない。したがって、動物の胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり歪みを矯正したりするコルセットのような器具も存在しない。
これに対し、人間に対して胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり、歪みを矯正したりするコルセットは種々提案されている。
このような人間用のコルセットの例としては、特許文献1に示すように、人間の腰部に巻き付けて装着する全体が横長の帯状に形成されたコルセット本体と、このコルセット本体の左右両側部に設けられた互いに係止させられる係止手段とからなり、コルセット本体を腰部に装着した状態で、係止手段を用いて腹部側にて連結して人体に装着するようにしている。コルセット本体の上縁部がウエスト部分まで位置し、コルセット本体の下縁部は腹部側が少なくとも足の付け根部分よりも上部に位置し、臀部側が臀部のトップラインよりも下方に位置するように設けられている。
特開2004−181057号
しかしながら、従来の人間用のコルセットは、人間の体型を元に考案されているので、動物用のコルセットとして適用した場合には、次のような問題がある。
(1)動物の立位状態では、腹部が床面に向いているので、腹部に係止手段がある上述した人間用コルセットを動物の飼育人が装着しようとした場合、飼育人が動物の腹部の下に回りこまなければならず面倒である。動物が装着することを嫌がって体を伏せてしまった場合は、腹部に回り込むことができずさらに面倒であり、装着不能となる場合も多い。
(2)動物の後ろ足の付け根は、人間に比べてより頭側方向に付いているので、上述した人間用コルセット本体ではその腹部側の下縁部と後ろ足の付け根が干渉したり接触したりしてぶつかりやすい。
(3)このような動物の後ろ足の付け根との干渉を防止するためには、上述した人間用のコルセット本体における腹部側の下縁部を大きくカットすることが考えられるが、腹部側の下縁部をカットしてしまうと骨盤を覆う面が少なくなり、骨盤部のサポートが不十分になり、コルセットにより胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり歪みを矯正したりする効果が低下してしまう。
(4)雄動物の陰茎は、人間に比べてより頭側方向にあり、また陰茎よりも尾側方向には骨盤が位置することが多いので、上述した人間用のコルセット本体で骨盤を覆うと陰茎も同時に覆われるように配置されることになり、特に雄動物が放尿をすると尿がコルセット本体にかかってしまい不衛生である。
(5)人間用のコルセット本体の上縁部はウエスト部分までのものが多いが、これでは動物のウエスト部分は脊椎疾患が発生しやすい部位であることから、動物のウエスト部分を十分に覆う長さにしなければならないが、上述した人間用のコルセット本体では上縁部の長さが短く固定力が弱い。
(6)動物の性格的気質上、コルセットのような体の動きを制限するものは装着することを嫌がり、コルセットを脱ぐことを試みることが多く、上述した人間用のコルセットでは動物の動作により外れたり位置ずれが生じたりしやすい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、第1の目的は、動物への装着が容易で、動物の体型などにも適合し、効果的に胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり歪みを矯正したりすることができる動物用コルセットを提供することにある
本発明の第2の目的は、装着する動物の体格に応じてハサミやニッパなどの手工具により寸法や強度を微調整することができ、工業生産性を高めて、製造コストが低減できる動物用コルセットを提供することにある。
(1)本発明の請求項1記載の動物用コルセットは、動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされるシート状のコルセット本体を備え、前記コルセット本体には、隣接させられる各両端部を着脱自在に連結する連結部が形成され、動物の前足を受け入れる前足受入れ部が形成され、動物に装着した場合に動物の背骨に沿うようにほぼ前端部から後端部に至って矯正用心材が配置されていることを特徴とする。
)本発明の請求項記載の動物用コルセットは、動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされ、一表面に起毛された起毛部が形成されたシート部材からなるコルセット本体を備え、前記コルセット本体を筒状にした際に隣接させられた両端部を着脱自在に連結する連結部材と、前記コルセット本体を動物に装着した場合に動物の背骨に沿うように前記コルセット本体のほぼ前端部から後端部に至って配置される矯正用心材部材とを前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記連結部材及び矯正用心材部材を前記コルセット本体に取り付けるための係合部材が、前記連結部材及び矯正用心材部材に設けられていることを特徴とする。
)発明の請求項記載の動物用コルセットは、動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされるシート状のコルセット本体を備え、前記コルセット本体には隣接させられる各両端部を着脱自在に連結する連結部が形成され、動物の前足が受け入れられる部分を形成する前足受入れ部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記前足受入れ部材にはその周方向の途中で分断された分断部が形成され、当該分断部及び前記コルセット本体又は前記分断部の他端には相互に係脱自在又は固定的に係合する係合構造が形成され、前記コルセット本体を動物に装着した場合に動物の背骨に沿うようにほぼ前端部から後端部に至って矯正用心材が配置されていることを特徴とする。
)本発明の請求項記載の動物用コルセットは、前記矯正用心材は複数本からなり、少なくとも胸椎、腰椎、骨盤を挟むように所定の間隔を隔てて胴回りに配置されるように前記コルセット本体に形成されていることを特徴とする。
)本発明の請求項記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体に形成された前足受入れ部は前記コルセット本体に一体に形成され、動物の前足が挿入される前足穴がコルセット本体に一体的に形成されていることを特徴とする。
)本発明の請求項記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体を動物に装着した場合に動物の腹部から骨盤部付近に至る部分には、動物の陰部付近との接触を避ける凹円弧部が形成されていることを特徴とする。
)本発明の請求項記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体において動物の骨盤部付近に対応する位置には、動物の後ろ足が挿入される後ろ足穴が形成された骨盤締付部材が着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
)本発明の請求項記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体の隣接する両端部近傍には、前記コルセット本体を動物に装着した際に隣接する前記両端部間に形成される隙間を覆うための背部覆い部材が設けられていることを特徴とする。
)本発明の請求項記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体が左右にほぼ分離された少なくとも2枚のシート部材を備え、隣接するシート部材には両シート部材を連結する連結部が形成され、当該連結部における隣接するシート部材の重なり合い代が調整自在となっていることを特徴とする。
10)本発明の請求項10記載の動物用コルセットは、前記隣接するシート部材の少なくとも一方には各シート部材間に形成される隙間を覆うための腹部覆い部材が設けられていることを特徴とする。
11)本発明の請求項11記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体の骨盤部付近に対応する位置に動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具を取り付ける係止部が設けられていることを特徴とする。
12)本発明の請求項12記載の動物用コルセットは、動物の後ろ足を受け入れさせる部分を形成する後ろ足受入れ部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記後ろ足受入れ部材を前記コルセット本体に取り付けるための係合部材が前記後ろ足受入れ部材に設けられていることを特徴とする。
13)本発明の請求項13記載の動物用コルセットは、動物の前足を受け入れさせる部分を形成する前足受入れ部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記前足受入れ部材を前記コルセット本体に取り付けるための係合部材が前記前足受入れ部材に設けられていることを特徴とする。
14)本発明の請求項14記載の動物用コルセットは、前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材に設けた係合部材が、前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材を前記コルセット本体の起毛部に容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部であるか、又は、当該強力係合部により前記コルセット本体の起毛部に係合させられた前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材の先端部付近に設けられ、当該先端部付近を前記コルセット本体の起毛部に容易に離脱できるように比較的軽強度で係合する軽強度係合部であることを特徴とする。
15)本発明の請求項15記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体が、動物の胴体に沿って配置できるように前記シート部材を立体裁断して立体的に縫製されていることを特徴とする。
16)本発明の請求項16記載の動物用コルセットは、前記縫製は、前記シート部材の隣接する部分に千鳥縫いを施し、その千鳥縫い部分に直線縫いを返し縫いにより施すことにより行われていることを特徴とする。
17)本発明の請求項17記載の動物用コルセットは、前記矯正用心材部材が袋状に形成された袋状部材内に心材となる骨材を収納して形成され、前記袋状部材の外面一面に設けた係合部材が、前記矯正用心材部材を前記コルセット本体の起毛部に容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部からなることを特徴とする。
18)本発明の請求項18記載の動物用コルセットは、前記袋状部材の内面に起毛された起毛材料と当該起毛材料に係合する係合材料とが相対して配置されていることを特徴とする。
19)本発明の請求項19記載の動物用コルセットは、前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材に設けた係合部材が前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材とは別部品にて形成され、前記係合部材の一面には前記コルセット本体の起毛部に係合する係合部が形成され、他面には前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材に係合する係合部が形成されており、前記係合部材が前記コルセット本体の起毛部と前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材との間に介挿されることを特徴とする。
20)本発明の請求項20記載の動物用コルセットは、前記係合部材に形成された一の係合部が、前記コルセット本体の起毛部又は前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材のいずれかに容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部となっており、前記他の係合部が前記コルセット本体の起毛部又は前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材のいずれかに容易に離脱できるように比較的軽強度で係合する軽強度係合部となっていることを特徴とする。
(21)本発明の請求項21記載の動物用コルセットは、前記コルセット本体を形成するシート部材が左右方向に複数枚に分割され、これらの分割されたシート部材の重合部に分割されたシート部材を相互に連結する係合部材が設けられていることを特徴とする。
(22)本発明の請求項22記載の動物用コルセットは、動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具が取り付けられる係止部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記係止部材を前記コルセット本体の骨盤部付近に対応する位置に取り付けるための係合部材が前記係止部材に設けられていることを特徴とする。
(23)本発明の請求項23記載の動物用コルセットは、前記前足受入れ部にはその周方向の途中で分断された分断部が形成され、当該分断部及び前記コルセット本体又は前記分断部の他端には相互に係脱自在に係合する係合構造が形成されていることを特徴とする。
24)本発明の請求項24記載の動物用コルセットは、前記骨盤締付部材にはその周方向の途中で分断された分断部が形成され、当該分断部及び前記コルセット本体又は前記分断部の他端には相互に係脱自在に係合する係合構造が形成されていることを特徴とする。
25)本発明の請求項25記載の動物用コルセットは、シート部材のうち動物の少なくとも腹部付近に相当する部分に起毛部が形成され、隣接する他のシート部材の端部には前記起毛部に係脱自在に係合する係合部が形成され、前記起毛部及び係合部により前記連結部となし、前記起毛部と係合部との係合位置を調整することにより隣接するシート部材の重なり合い代が調整自在となっていることを特徴とする。
26)本発明の請求項26記載の動物用コルセットは、前記シート部材が動物の腹部側を覆う腹部覆い部材と動物の背部側を覆う背部覆い部材とを備え、前記腹部覆い部材及び背部覆い部材の隣接する端部付近には相互に係脱自在に係合する係合構造が形成され、当該係合構造により前記連結部となし、これらの係合構造の係合位置を調整することにより隣接する前記腹部覆い部材と背部覆い部材との重なり合い代が調整自在となっていることを特徴とする。
27)本発明の請求項27記載の動物用コルセットは、前記前足受入れ部材が、その両端付近を前記コルセット本体に着脱自在又は固定的に取り付けるベルト状の一のベルト部材と、当該一のベルト部材のほぼ中間部付近に一端が固定的又は着脱自在に連結され、その他端が前記コルセット本体に固定的又は着脱自在に取り付けられるベルト状の他のベルト部材とを備えたことを特徴とする。
28)本発明の請求項28記載の動物用コルセットは、前記一又他のベルト部材の途中には、これらのベルト部材により形成される前足を受入れさせる部分の開口寸法を調整自在とする調整機構が設けられていることを特徴とする。
(1)コルセット本体に形成された前足受入れ部に動物の前足を受け入れさせ、コルセット本体を動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆うように筒状に配置して、動物の背側で連結部により着脱自在に連結し、矯正用心材を動物の背骨に沿って配置するといった簡単な操作で、コルセット本体を動物に容易に装着することができる。矯正用心材が動物の背骨に沿って配置されているので、動物の胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり歪みを矯正したりすることを効果的に行うことができる。また、コルセット本体の前縁部の背中側が少なくとも首の付け根より尾側方向に位置し、コルセット本体の後縁部の背中側が少なくとも尾尻の付け根より頭側方向に位置するように設ければ、首の付け根と尾尻の付け根にコルセット本体と動物の皮膚とによる擦れに起因する傷を創ることを抑制できる。
)表面に起毛部を有するシート部材からコルセット本体が形成され、しかも連結部材や矯正用心材部材などは別部品であるので、動物の体格に合わせてハサミやニッパなどの手工具によりコルセット本体を切断して寸法を調整できる。寸法が調整されたコルセット本体に対して別部品とした連結部材や矯正用心材部材を係合部材により係合させ、コルセットの本来の機能を発揮させることができる。また、本動物用コルセットでは装着すべき動物に応じたオーダーメードで作成するのではなく、おおよその大きさに工場で製造したコルセット本体を装着する動物病院などにおいて寸法を調整する方式を採用でき、工場で所定の規格寸法で既製品化ができ、大量生産に伴う製造コストの低減が図れる。さらに、シート部材を不織布など切断してもほつれやほころびの生じない材料により形成すれば、ハサミなどの手工具によりコルセット本体を切断してもシート部材にほころびが生ずることがない。さらに、矯正用心材部材の係合部材によるコルセット本体に対する固定位置や取付個数を変えれば、動物用コルセットに持たせる強度などの機能を調整することができる。
)コルセット本体とは別部品からなる前足受入れ部材を分断部で分断し、コルセット本体をおおよそ動物に装着した後に分断部をコルセット本体又は分断部の他端に係合することができ、この操作により、本動物用コルセットの装着を嫌がる動物に対して容易に装着することができる。
)複数本の矯正用心材を胸椎、腰椎、骨盤を挟むように所定の間隔を隔てて胴回りに配置すれば、動物の胸椎、腰椎、骨盤の動きを制限したり歪みを矯正したりすることをさらに効果的に行うことができる。矯正用心材を少なくとも骨盤を挟んで前後に設けることにより、体を前後に曲げた場合のみならず、左右に傾けた場合でも、矯正用芯材によって胸部、腰部、骨盤部の動きを安定的に制限することができる。
)前足受け入れ部が前足挿入穴をコルセット本体に一体的に形成したものであれば、コルセット本体を動物に装着する場合に装着作業が容易になるとともに、動物がコルセット本体を排除しようと動作した場合でもコルセット本体がずれたり外れたりすることが防止できる。
)コルセット本体部に形成された凹円弧部により動物の腹部から骨盤部付近に至る部分とコルセット本体との接触を避けることができ、コルセット本体により当該部分を傷つけることなどを防止できるとともに、尿がコルセット本体にかかり不衛生になることも防止できる。
)後ろ足穴が形成された骨盤締付部材をコルセット本体に着脱自在に取り付け、骨盤締付部材の後ろ足穴に動物の後ろ足を挿入することによりコルセット本体を確実に動物に装着することができる。骨盤締付部材により動物の骨盤部を安定してサポートすることができ、骨盤部の変形の制限や矯正を行うことができる。さらに、骨盤締付部材をコルセット本体よりも肌触りの良い柔らかい布地などの材料により形成すれば、骨盤締付部材を後ろ足の付け根付近の敏感な部分に配置しても、肌荒れや擦り傷の発生を抑制することができる。また、コルセット本体に設けられた前足穴及び骨盤締付部材に形成された後ろ足穴に動物の四肢を通し、コルセット本体の左右両側端を互いに連結部で動物の背部で連結すれば、前足穴および後ろ足穴が四肢の付け根に引っ掛かり胴体から前後左右にずれる心配がなく、動物がコルセット本体の装着を嫌がって脱ぐことを試みても、背中側に連結部があるので、四肢が届かずに脱ぐことができず、コルセットの装着を長時間持続することができる。
)コルセット本体を動物に装着する場合に、動物の体型に合わせてコルセット本体の隣接する両端部付近の連結部を調整した場合において、両端部間に隙間が形成されることがあるが、両端部近傍に形成された背部覆い部材により背部に形成された隙間を覆うことができる。
)左右にほぼ分離された2枚のシート部材が連結部により連結され、これらのシート部材の重なり合い代が調整自在になったものでは、コルセット本体の両端部の連結部によるコルセット本体の巻寸法の調整に加えて、シート部材に形成された連結部による重なり合い代を調整することでコルセット本体の巻寸法を調整することができる。
10)2枚のシート部材の重なり合い代を調整する際にシート部材間に隙間が形成される場合があるが、シート部材に形成された腹部覆い部材によりこの隙間を覆うことができる。
11)コルセット本体に形成された係止部に動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具を取り付けることができ、当該吊り具を牽引することにより動物の胴体にしっかり固定されたコルセット本体を介して動物の後ろ足を持ち上げて主として前足のみで歩行させることができる。本コルセットを装着しなければならないような症状を発症した動物には往々にして後ろ足に障害が出ることが多いので、吊り具で牽引することにより動物の歩行を助けることができる。
12)後ろ足受入れ部材を係合部材によりコルセット本体に装着して後ろ足の受入れやコルセット本体の動物への保持を図ることができる。
13)前足受入れ部材を係合部材によりコルセット本体に装着して前足の受入れやコルセット本体の動物への保持を図ることができる。
14)連結部材、前足受入れ部材、後ろ足受入れ部材を係合部材の強力係合部によりコルセット本体に容易に離脱できないほぼ固定状態で係合させることができ、連結部材や前足受入れ部材などのコルセット本体からの離脱を防止することができる。さらに、連結部材や前足受入れ部材などの先端付近は係合部材の軽強度係合部によりコルセット本体に容易に離脱できる比較的軽強度で係合させることができ、コルセット本体を動物に装着した場合に動物の胴体の大きさなどに応じて連結部材や前足受入れ部材などの先端部位置を容易に変えることができる。
15)コルセット本体は立体裁断され立体的に縫製されているので、動物の胴体にフィットさせることができ、矯正などの目的や機能を有効に果たすことができる。
16)立体的な縫製はシート部材の隣接する部分に千鳥縫いを施しその千鳥縫い部分に直線縫いを返し縫いにより施すことにより行われているので、縫製された部分をハサミなどの手工具により切断しても縫製部分の糸がほつれることが防止できる。
17)矯正用心材部材においては、袋状部材内に骨材が収納されるので、骨材が露出することが無く、骨材が収納された袋状部材を強力係合部により強力にコルセット本体に固定することができる。
18)袋状部材の内面に設けた起毛材料と係合材料とが係合するようになっているので、骨材の長さよりも少し長い寸法を有する袋状部材内に骨材を挿入するようにすれば、入り口部において起毛材料と係合材料とが係合させられて入り口部分で骨材が外に出ないように封をした状態にすることができる。
19)連結部材、前足受入れ部材、後ろ足受入れ部材とは別部材で形成された係合部材を、コルセット本体の適宜の位置に係合させ連結部材、前足受入れ部材、後ろ足受入れ部材を取り付けることができ、連結部材などの取付位置を柔軟に設定することができる。
20)別部品である係合部材をコルセット本体に強力に固定するとともに連結部材など軽強度で係合させる態様と、逆に別部品である係合部材をコルセット本体に軽強度で係合するとともに連結部材などを強力に固定する態様とのいずれかを選択することができる。
(21)分割されたシート部材の重なり合い代を変更し係合部材による係合位置を変更することにより動物の体格など対応してコルセット本体の寸法が調整できる。
(22)コルセット本体に係止部材を着脱自在に取り付け、当該係止部材に動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具を取り付けることができ、当該吊り具を牽引することにより動物の胴体にしっかり固定されたコルセット本体を介して動物の後ろ足を持ち上げて主として前足のみで歩行させることができる。本コルセットを装着しなければならないような症状を発症した動物には往々にして後ろ足に障害が出ることが多いので、吊り具で牽引することにより動物の歩行を助けることができる。
(23)前足受入れ部を分断部で分断し、コルセット本体をおおよそ動物に装着した後に分断部をコルセット本体又は分断部の他端に係合することができ、この操作により、本動物用コルセットの装着を嫌がる動物に対して容易に装着することができる。
24)コルセット本体とは別部品からなる骨盤締付部を分断部で分断し、コルセット本体をおおよそ動物に装着した後に分断部をコルセット本体又は分断部の他端に係合することができ、この操作により、本動物用コルセットの装着を嫌がる動物に対して容易に装着することができる。
25)シート部材のうち動物の少なくとも腹部付近に相当する部分に形成された起毛部に、隣接する他のシート部材の側縁部に形成された係合部を係脱自在に係合し、起毛部と係合部との係合位置を調整することにより隣接するシート部材の重なり合い代を調整してコルセット本体の巻寸法を調整することができる。
26)腹部覆い部材及び背部覆い部材の隣接する端部付近に形成された係合構造の係合位置を調整することにより隣接する腹部覆い部材と背部覆い部材との重なり合い代を調整してコルセット本体の巻寸法を調整することができる。
27)ベルト状の一のベルト部材の両端付近をコルセット本体に着脱自在又は固定的に取り付け、一のベルト部材のほぼ中間部付近にベルト状の他のベルト部材の一端を固定的又は着脱自在に連結し、その他端をコルセット本体に固定的又は着脱自在に取り付けて前足を受け入れさせる前足受入れ部材が形成でき、一又は他のベルト部材の分断部で分断した状態で動物に装着することができる。
28)前記一又他のベルト部材の途中に形成された調整機構を操作して、これらのベルト部材により形成される前足を受入れさせる部分の開口寸法を調整することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態に係る動物用コルセットについて説明する。
図1〜図4に基づいて、本発明の実施の一形態に係る動物用コルセットについて説明する。本動物用コルセットは主として犬に装着して使用されるものである。使用例としては、例えば椎間板ヘルニアを患った犬に使用する場合が考えられ、更に椎間板ヘルニアになりそうな犬に予防的に使用したり、椎間板ヘルニアの手術後に骨が安定するまでの約8週間に使用するものである。
本動物用コルセットは、動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされるシート状のコルセット本体1を備え、コルセット本体1には、隣接させられる各両端部1a,1bを着脱自在に連結する連結部2が形成され、動物の前足を受け入れる前足受入れ部3が形成され、動物に装着した場合に動物の背骨に沿うようにほぼ前端部から後端部に至って矯正用心材4が配置されて概略構成される。
コルセット本体は、通気性を考慮してレース編み地(メッシュ地)の裁断面に縁取りテープ(バイアステープ)を縫い付けて縫製がなされて全体がほぼ左右対称に形成される。矯正用心材4はプラスチックなどの剛性を有する材料からなり、複数本(図1では4本)からなり、少なくとも胸椎、腰椎、骨盤を挟むように所定の間隔を隔てて配置される。矯正用心材4はレース編地の表面に配置され表面から布地からなるカバー用の帯状部材により被覆して帯状部材をレース編み地に縫い付けることによりコルセット本体1に固定されている。コルセット本体1の両端部1a,1bには、他の矯正用心材4が端部のレース編み地(メッシュ地)を折り返して袋状にした部分に挿入されて縫製により固定されている。
連結部2は、コルセット本体1の両端部付近に沿って複数箇所(図では4箇所)設けられ、コルセット本体1から側方に向けて突出して配置され表面にマジックテープ(登録商標)が設けられた帯状部材2aと、この帯状部材2aが挿入される環状部材をコルセット本体1に縫製したホルダー部材2bとから構成されている。連結部2としては、両端部を着脱自在に連結することができるものであれば、これ以外の手段、例えば、ホック、ボタン、紐による編み上げなどを採用することができる。
前足受入れ部3は、コルセット本体1に動物の前足が挿入される2個の前足穴3aを貫通して形成してコルセット本体1に一体的に形成されている。この前足穴3aは装着した場合に動物の脇付近が傷つかないように動物の前足の付け根の太さよりも大きな寸法に設定してある。前足穴3aを形成した前足受入れ部材をコルセット本体1とは別体で形成して両者を着脱自在又は縫製などの手段により一体的に連結するようにしたものであってもよい。
コルセット本体1を動物に装着した場合に動物の腹部から骨盤部付近に至る部分に、動物の陰部付近との接触を避ける凹円弧部1cが形成されている。
動物の骨盤部付近に対応する位置には、骨盤締付部材7が着脱自在に取り付けられており、この骨盤締付部材7には動物の後ろ足が挿入される2つの後ろ足穴7aが形成されている。骨盤締付部材7の縁部には、図3に示すように、マジックテープ(登録商標)7bが縫製により一体に固定されており、コルセット本体1の後部には当該マジックテープ(登録商標)7bが係合するマジックテープ(登録商標)7cが縫製により一体に固定されている。これらのマジックテープ(登録商標)7b,7cの係合により骨盤締付部材7がコルセット本体1の後部に着脱自在に取り付けられる。骨盤締付部材7はコルセット本体1を形作るレース編み地よりも柔らかく肌触りの良い材質、例えば表地を起毛したような材料、例えばネオプレーン(登録商標)として販売されているものを採用することが好ましい。ネオプレーン(登録商標)は表裏布でウレタンフォームなどの発泡体をサンドイッチした柔軟構造をなしたものである。ネオプレーン(登録商標)を使用した場合には、表面が起毛してあるのでマジックテープ(登録商標)7bを設けなくてもマジックテープ(登録商標)7cが係合でき、マジックテープ(登録商標)7bを省略することができる。また、マジックテープ(登録商標)7bを必要としないで任意の位置にマジックテープ(登録商標)7cを係止できるので、骨盤締付部材4の取り付け位置を微調整することができる。
コルセット本体1を装着した際に動物の骨盤部付近に対応する位置に動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具B(図4参照)を取り付けるための係止部6が設けられている。係止部6は、連結部2と同様な構造をしており、コルセット本体1から側方に向けて突出して配置され表面にマジックテープ(登録商標)が設けられた帯状部材6aと、この帯状部材6aが挿入される環状の部材をコルセット本体1に縫製したホルダー部材6bとから構成されている。係止部6についても、上述以外の手段、例えば、ホック、ボタン、紐などを採用することができる。
さらに、前記前足穴3aよりも前方において動物の首部の形状にコルセット本体1の前部がフィットするように、コルセット本体1の前部が立体的形状に裁断されており、裁断面を両側から付き合わせて表面から帯状部材1dをあてがって縫製してある。
次に、本実施の一形態に係る動物用コルセットの使用方法及び作用について説明する。
まず、図4に示すように、コルセット本体1に形成された前足受入れ部3の前足穴3aに動物Dの前足を受け入れさせ、コルセット本体1を動物Dの腹部、背部、骨盤部をほぼ覆うように筒状に配置し、動物Dの背側で連結部2により着脱自在に連結して、矯正用心材4を動物Dの背骨に沿って配置する。骨盤締付部材7をコルセット本体2の後部に着脱自在に取り付け、骨盤締付部材7の後ろ足穴7aに動物の後ろ足を挿入する。このような簡単な操作で、コルセット本体1を動物Dに容易かつ確実に装着することができる。
左右2本ずつの矯正用心材4が動物の背骨に沿って配置され、動物Dの胸椎、腰椎、骨盤の動きの制限や歪みの矯正を効果的に行うことができる。矯正用心材4を少なくとも骨盤を挟んで前後に設けることにより、体を前後に曲げた場合のみならず、左右に傾けた場合でも、矯正用芯材4によって胸部、腰部、骨盤部の動きを安定的に制限することができる。
コルセット本体1は、その前縁部の背中側が少なくとも動物Dの首の付け根より尾側方向に位置し、コルセット本体1の後縁部の背中側が少なくとも尾尻の付け根より頭側方向に位置するので、首の付け根と尾尻の付け根においてコルセット本体1と動物の皮膚とが擦れて傷を創ることが抑制される。
前足受け入れ部3が前足挿入穴3aをコルセット本体1に一体的に形成したものなので、コルセット本体1を動物Dに装着する場合に装着作業が容易になる。一体の前足受入れ部3としているので、動物Dがコルセット本体1を排除しようと動作した場合でもコルセット本体1がずれたり外れたりすることが防止できる。また、コルセット本体1に設けられた前足穴3a及び骨盤締付部材7に形成された後ろ足穴7aに動物Dの四肢を通し、コルセット本体1の左右両側端を互いに連結部2で動物の背部で連結すれば、前足穴3aおよび後ろ足穴7aが四肢の付け根に引っ掛かって胴体から前後左右にずれる心配がなく、動物Dがコルセット本体1の装着を嫌がって脱ぐことを試みても、背中側に連結部2があるので、四肢が届かずに脱ぐことができず、コルセットの装着を長時間持続することができる。
コルセット本体部1に形成された凹円弧部1cにより動物Dの腹部から骨盤部付近に至る部分とコルセット本体1との接触を避けることができ、コルセット本体により当該部分を傷つけることなどを防止でき、さらに尿がコルセット本体にかかり不衛生になることを防止できる。
骨盤締付部材7をコルセット本体1に取り付け、骨盤締付部材7の後ろ足穴7aに動物の後ろ足を挿入することにより、コルセット本体1を確実に動物Dに装着することができる。これにより、骨盤締付部材7により動物Dの骨盤部を安定してサポートすることができ、骨盤部の変形の制限や矯正を行うことができる。
さらに、骨盤締付部材7をコルセット本体1よりも肌触りの良い柔らかい材料により形成すれば、動物Dの後ろ足の付け根付近の敏感な部分に配置しても、肌荒れや擦り傷の発生が少なくなる。
コルセット本体1、連結部2、矯正用心材4などに布地やプラスチックなどの合成樹脂などを使用すれば、X線撮影やMRIやCTなどの際にハレーションなどの障害を生じさせることがない。
コルセット本体に形成された係止部6に動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具Bを取り付け、吊り具Bを牽引することにより動物Dに装着されたコルセット本体1を介して動物の後ろ足を持ち上げて主として前足で歩行させることで、後ろ足に障害が出た動物の歩行を助けることができる。
次に、図5〜図8に基づいて、本発明の実施の他の形態に係る動物用コルセットについて説明する。なお、図1〜図4に示した実施の形態に係る動物用コルセットと同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する
本動物用コルセットは、図5に示すように、コルセット本体11が左右に分離された少なくとも2枚のシート部材11eを備え、隣接するシート部材11eには両シート部材11eを連結する連結部18が形成されている。連結部18は、コルセット本体11のシート部材11eの隣接する縁部に複数設けた貫通孔18aに紐18bを編み上げ式に配置したものである。この編み上げ式構造の連結部18の紐18bの締め具合で、隣接するシート部材の重なり合い代が調整できる。
本動物用コルセットでは、左右に分離された2枚のシート部材11eが連結部18により連結され、これらのシート部材11eの重なり合い代が調整自在になっているので、コルセット本体11の両端部に形成した連結部2によるコルセット本体11の巻寸法の調整に加えて、シート部材11eに形成された連結部18による重なり合い代の調整によりコルセット本体11の巻寸法を微調整することができる。したがって、動物Dの体型などによりコルセット本体11の両端部の連結部2による調整量が目一杯になっても、連結部18による調整を行うことができ、一つのコルセット本体11で対応できる動物Dの体型などの幅が大きくなり、少ない種類のコルセット本体11でまかなうことができる。
次に、図9〜図12に基づいて、本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットについて説明する。なお、図1〜図4又は図5〜図8に示した実施の形態に係る動物用コルセットと同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットは、隣接するシート部材11eの一方に各シート部材11e間に形成される隙間を覆うための腹部覆い部材19が設けられている。さらに、コルセット本体11の隣接する両端部の一方の近傍には、コルセット本体11を動物に装着した際に隣接する両端部間に形成される隙間を覆うための背部覆い部材20が設けられている。
本動物用コルセットでは、コルセット本体11を動物に装着する場合に、動物の体型などに合わせて2枚のシート部材11eの重なり合い代を調整した際にシート部材11e間に隙間が形成された場合においては、シート部材11eに形成された腹部覆い部材19によりこの隙間を覆うことができる。また、コルセット本体11の隣接する両端部付近の連結部2を調整した場合に、両端部間に隙間が形成された場合においては、両端部近傍に形成された背部覆い部材19により背部に形成された隙間を覆うことができる。
次に、図13〜図23に基づいて本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットについて説明する。
本動物用コルセットは、動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされ、一表面に起毛された起毛部31eが形成されたシート部材からなるコルセット本体31と、コルセット本体31を筒状にした際に隣接させられた両端部を着脱自在に連結する連結部材32と、動物の前足を受け入れさせる部分を形成する前足受入れ部材33と、コルセット本体31を動物に装着した場合に動物の背骨に沿うようにコルセット本体31のほぼ前端部から後端部に至って配置される矯正用心材部材34とをコルセット本体31とは別部品にて形成してあり、コルセット本体31の起毛部31eとの係合により連結部材32、前足受入れ部材33及び矯正用心材部材34をコルセット本体31に取り付けるための係合部材32a,32b,33a,33b,34aが、連結部材32、前足受入れ部材及33及び矯正用心材部材34に一体的に設けられている。なお、前足受入れ部材33を取り付けなくてもコルセットとして機能させることはできる。
上記コルセット本体31を形成するシート部材としては、例えばウレタンフォームなどからなる発泡シートの表面に起毛部31eが形成された起毛地を、裏面に裏地を、それぞれ貼り付けなどにより一体化した柔軟構造のもの(例えばネオプレーン(登録商標))が採用される。このシート部材は、シート部材をハサミなどの手工具により切断することができ、しかも切断した面にほつれなどが生じない点に特徴がある。シート部材としては、自由に手工具で切断でき、ほつれやほころびが生じにくい材料であれば、上記構造のものに限られない。
また、本動物用コルセットでは、動物の後ろ足を受け入れさせる部分を形成する後ろ足受入れ部材37もコルセット本体31とは別部品にて形成してあり、コルセット本体31の起毛部31eに着脱自在に係合しコルセット本体31の起毛部31eとの係合により後ろ足受入れ部材37をコルセット本体31に取り付けるための係合部材37a,37bが、後ろ足受入れ部材38に設けられている。なお、後ろ足受入れ部材37は上述の実施の形態の骨盤締付部材と同様な機能を有する。
係合部材32a,32b,33a,33b,37a,37bは、マジックテープ(登録商標)のような面ファスナーからなり、連結部材32、前足受入れ部材33、後ろ足受入れ部材37に縫製により固定されている。連結部材32、前足受入れ部材33又は後ろ足受入れ部材37に形成した係合部材32a,33a,37aは、連結部材32、前足受入れ部材33又は後ろ足受入れ部材37をコルセット本体31の起毛部31eに容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部を形成するものである。係合部材32b,33b,37bは、強力係合部によりコルセット本体31の起毛部31eに係合させられた連結部材32、前足受入れ部材33又は後ろ足受入れ部材37の先端部付近に形成されたもので、先端部付近をコルセット本体31の起毛部31eに容易に離脱できるように着脱自在に比較的軽強度で係合する軽強度係合部を形成するものである。強力係合部としてはマッシュルーム形状の係合鉤を多数形成したものが採用され、軽強度係合部としてはフック(ループ)状の係合鉤を多数形成したものが採用される(図19参照)。
本動物用コルセットでは、コルセット本体31は動物の胴体に沿って配置できるようにシート部材を立体裁断して立体的に縫製されている。ここで、シート部材の縫製は、図18(a)に示すように、コルセット本体31を形成するシート部材の隣接部分に千鳥縫いを施すことにより千鳥縫い部分31aを形成し、次いで、図18(b)に示すように、その千鳥縫い部分31aに直線縫いを返し縫いにより施すことにより行われる。図では、直線縫い部分31bを約3cm施したら逆方向に約2cm直線縫いで返し縫いを行う返し縫い部分31cを形成した後再び順方向に直線縫いを行うという操作を繰り返して行っている。
本動物用コルセットでは、図19に示すように、矯正用心材部材34は袋状部材内に心材となるプラスチックなどからなる骨材34dを収納して形成されている。袋状部材は、係合部を外面に向けて配置した係止部材34aと、係合部を内面に向けて配置した係合材料34bとを両面テープにより接着し、この係合材料34bの上に両面に起毛部31eが形成された起毛材料34cを重ね合わせ、その周縁部を直線縫いでかつ返し縫いで袋状に縫製したものである。これにより、袋状部材の外面一面に形成された係合部材34a(強力係合部)により、矯正用心材部材34をコルセット本体31の起毛部31eに容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する。なお、上述の例では係止部材34aと係合材料34bとが別部品にて形成して接着するようにしているが、係止部材34aと係合材料34bとを一体成形の部品にて形成するようにしてもよい。
本動物用コルセットでは、コルセット本体31を動物に装着した場合に動物の腹部から骨盤部付近に至る部分には、動物の陰部付近との接触を避ける凹円弧部31dが形成されている。
なお、図21及び図22に示すように、本動物用コルセットでは、連結部材42、前足受入れ部材43又は後ろ足受入れ部材47を、これらとは別部品とした係合部材48によりコルセット本体31に取り付けるようにしたものである。係合部材48は、図21に示すように、円形のボタン形状をしており、その一面にはコルセット本体31の起毛部31eに係合する係合部48aが形成され、他面には前足受入れ部材42などに係合する係合部48bが形成されている。係合部材48は、図22に示すように、コルセット本体31の起毛部31eと前足受入れ部材42などとの間に介挿される。
上記係合部48aは、コルセット本体31の起毛部31e又は連結部材43、前足受入れ部材42又は後ろ足受入れ部材47のいずれかに容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部となっており、他の係合部48bは、コルセット本体31の起毛部31e又は連結部材43、前足受入れ部材42又は後ろ足受入れ部材47のいずれかに容易に離脱できるように比較的軽強度で係合する軽強度係合部となっている。
次に、本実施の形態に係る動物用コルセットの使用方法及び作用について説明する。
図14及び図15に示すように、連結部材32、前足受入れ部材33、後ろ足受入れ部材37及び矯正用心材部材34を、係合部材32a,33a,37a,34aをコルセット本体31の起毛部31eに係合させることにより、コルセット本体31に取り付ける。連結部材32はコルセット本体31の縁部に取り付けられ、前足受入れ部材33はコルセット本体31の前部に取り付けられ、後ろ足受入れ部材37はコルセット本体31の後部に取り付けられる。矯正用心材部材34は、動物の脊柱に沿うようにコルセット本体31の前部から後部に沿って配置されるように取り付けられ、コルセット本体31における固定位置や取付個数を変えることにより動物用コルセット自体に持たせる強度などの機能を調整することができる。
次に、図23に示すようにコルセット本体31を動物の胴体に沿わせて配置し、前足受入れ部材33を前足の周りを取り囲むように回してコルセット本体31の起毛部31eに係合部材33bを係合させ、後ろ足受入れ部材37を後ろ足の周りを取り囲むように回してコルセット本体31の起毛部31eに係合部材37bを係合させる(図16及び図17参照)。この操作に先立って又はこの後、連結部材32の係合部材32bをコルセット本体31の起毛部31eに係合させる。これにより、コルセット本体31の装着が完了する。
連結部材32、前足受入れ部材33、後ろ足受入れ部材37に形成された係合部材32b,33b,37bがコルセット本体31の起毛部31eに係合する位置を微調整して移動させ、コルセット本体31を、ゆるみ無く、かつ、きつくない適度の緊張感を持たせて動物に装着させる。係合部材32b,33b,37bは軽強度係合部であるので離脱が容易で微調整には便利である。
コルセット本体31は、表面に起毛部31eが形成されたシート部材から形成されているので、動物の体格に合わせてハサミなどの手工具によりコルセット本体31を切断して寸法を調整することができる。矯正用心材部材34の骨材34dはニッパなどの手工具により切断することができる。シート部材を不織布により形成すれば、ハサミなどの手工具により切断してもシート部材にほころびが生ずることがない。連結部材32や前足受入れ部材33や矯正用心材部材34などは別部品であるので、これらを寸法が調整されたコルセット本体31の適宜の位置に係合させることができ、動物用コルセットの本来の機能を持たせることができる。
本動物用コルセットでは動物毎にオーダーメードに作成するのではなくて、おおよその大きさに工場で製造されたコルセット本体31を、装着する動物病院などにおいて適切な寸法に切断して調整を行うようにしたので、所定の規格寸法で既製品化ができ、同一規格の製品を大量に生産することができ、製造コストの低減が図られる。
連結部材32、前足受入れ部材33、後ろ足受入れ部材37をそれぞれに形成された係合部材32a,33a、37a(強力係合部)によりコルセット本体31に容易に離脱できないほぼ固定状態で係合させることができ、連結部材32や前足受入れ部材33などがコルセット本体31から離脱してしまうことが抑制できる。一方で、連結部材32や前足受入れ部材33などの先端付近は係合部材32b,33b,37b(軽強度係合部)によりコルセット本体31に容易に離脱できる比較的軽強度で係合させることができ、コルセット本体31を動物に装着した場合に連結部材32や前足受入れ部材33などの先端部位置を容易に変えて、コルセット本体31の動物の胴体への装着状態を微調整することができる。
コルセット本体31を形作るシート部材が立体裁断され立体的に縫製されているので、動物の胴体にフィットさせることができ、矯正などの目的や機能を有効に果たさせることができる。しかも、シート部材の縫製がシート部材の隣接する部分に千鳥縫いが施され、その千鳥縫い部分に直線縫いが返し縫いにより施されているので、縫製された部分をハサミなどの手工具により切断しても縫製部分の糸がほつれることがない。
袋状部材内に骨材34dを収納して矯正用心材部材34を形成したので、骨材34dが露出することが無く、骨材34dが収納された袋状部材が強力係合部により強力にコルセット本体31に固定できる。また、袋状部材の内部において内部に設けた起毛材料34cと係合材料34bとが係合し、骨材34dの長さよりも少し長い寸法を有する袋状部材を用いて骨材34dを挿入するようにすれば、入り口部において起毛材料34cと係合材料34bとが係合し合い入り口部分から骨材34dが外に出ないように封をした状態にできる。
連結部材42、前足受入れ部材43、後ろ足受入れ部材47とは別部材である係合部材48を用いたものでは、係合部材48をコルセット本体31の適宜の位置に係合させ、係合部材48に連結部材42、前足受入れ部材43、後ろ足受入れ部材47を取り付けることができ、連結部材32などの取付位置を柔軟に微調整することができる。
上記係合部材48のどちらの面をコルセット本体31に取り付けるかによって、係合部材48をコルセット本体31に強力に固定させるとともに係合部材48に連結部材42など軽強度で係合させる態様と、逆に係合部材48をコルセット本体31に軽強度で係合させるとともに係合部材48に連結部材42などを強力に固定する態様とを選択することができる。後者のように、連結部材42などに強力に係合させるものでは、ボタン状の係合部材48が連結部材42などに付いた状態になってコルセット本体31に付いたままにならないので、操作上便利である。
次に、図24に基づいて本発明の更に他の実施の形態について説明する。上記実施の形態に係る動物用コルセットと同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットは、コルセット本体31を形成するシート部材が左右方向に2枚に分割され、分割されたシート部材31g,31hの重合部にはシート部材31g,31hを相互に連結するための係合部材49が設けられている。係合部材49は裏面に係合材料が形成されたもので、係合材料をシート部材31g,31hの境界部に係合させて、シート部材31g,31hを相互に連結する。
分割されたシート部材31g,31hの重なり合い代を調整することによりコルセット本体31の左右方向の寸法を調整でき、装着する動物の体格などに対応することができる。
次に、図22に基づいて本発明の更に他の実施の形態について説明する。上記実施の形態に係る動物用コルセットと同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットは、コルセット本体31を形成するシート部材が左右方向に3枚に分割され、分割されたシート部材31j,31k,31mの重合部にはシート部材31j,31k,31mを相互に連結するための係合部材50が設けられている。係合部材50は裏面に係合材料が形成されたもので、係合材料をシート部材31j及び31kの境界部、シート部材31k,31mの境界部に係合させて、分割されたシート部材31j,31k,31mを相互に連結する。
このものでは、分割されたシート部材31j,31k,31mの重なり合い代を調整することによりコルセット本体31の左右方向の寸法を調整でき、装着する動物の体格などに対応することができる。
次に、図26に基づいて本発明の更に他の実施の形態について説明する。上記実施の形態に係る動物用コルセットと同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットでは、動物Dの後ろ足を持ち上げるための吊り具Bが取り付けられる係止部材36をコルセット本体31とは別部品にて形成し、コルセット本体31の起毛部31eに着脱自在に係合しコルセット本体31の起毛部31eとの係合により係止部材36をコルセット本体31の骨盤部付近に対応する位置に取り付けるための係合部材36aが係止部材36自体に設けられている。なお、係合部材36aを前述の強力係合部とすればコルセット本体に強力に係合させることができ、コルセット本体31に取り付けられた係止部材36に動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具Bを取り付けることができ、当該吊り具Bを牽引することにより動物の胴体にしっかり固定されたコルセット本体31を介して動物の後ろ足を持ち上げて主として前足のみで歩行させることができる。本コルセットを装着しなければならないような症状を発症した動物には往々にして後ろ足に障害が出ることが多いので、吊り具で牽引することにより動物の歩行を助けることができる。また、本動物用コルセットではコルセット本体31が腰椎から骨盤までを広く覆っているので、吊り具Bにより牽引した場合にも脊椎への負担が少ない。
次に、図27に基づいて本発明の更に他の実施の形態について説明する。上記実施の形態に係る動物用コルセットと同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットでは、図13などで示した前足受入れ部材33の代わりに、前足には絡みつかないで首部付近にのみ巻き付く首部受入れ部材53を設けたものである。首部受入れ部材53はベルト状形状をしており、両端部付近にはコルセット本体31の起毛部31eに係合する係合部材53aが設けられている。首部受入れ部材53の一端に設けた係合部材53aを前述の強力係合部とし、他端に設けた係合部材53aを前述の軽強度係合部とすることにより、強力係合部である係合部材53aをコルセット本体31にほぼ固定的に取り付け、軽強度係合部である係合部材53aをコルセット本体31に位置調整可能に取り付けることができる。
次に、図28及び図29に基づいて、本発明の更に他の実施の形態に係る動物用コルセットについて説明する。上記実施の形態に係る動物用コルセットと同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットでは、前述の実施の形態と同様に、コルセット本体61は、左右にほぼ分離された少なくとも2枚のシート部材61a,61bからなり、隣接するシート部材61a,61bの側縁部付近には両シート部材61a,61bを連結する連結部である帯状部材2a及びホルダー部材2bが形成され、この連結部によって隣接するシート部材61a,61bの重なり合い代が調整自在となっている。
シート部材61a,61bのうち動物Dの少なくとも腹部付近に相当する部分(シート部材61bの側縁部)には、図29に示すように、例えばネオプレーン(登録商標)などのような少なくとも一面に起毛部が形成されたほぼ方形状の起毛部材61eが取り付けられている。隣接する他のシート部材61aの端部には起毛部材61eの起毛部に係脱自在に係合する例えばマジックテープ(登録商標)などからなる係合部61fが形成されている。この係合部は複数個(図では4個)に分割されている。なお、起毛部材61eの起毛部及び係合部61fは本発明の連結部を構成し、起毛部材61eの起毛部と係合部61fとの係合位置を調整すれば隣接するシート部材61a,61bの重なり合い代が調整自在となっている。
シート部材61a,61bにはそれぞれ前足受入れ部63が一体に形成されている。前足受入れ部63にはその周方向の途中で分断された分断部63aが形成され、この分断部63a及びコルセット本体61(分断部63aの他端でもある。)には相互に係脱自在に係合する係合構造、例えばマジックテープ(登録商標)などからなる係合部63b及び起毛部63cが形成されている。
コルセット本体61においても、前述の実施の形態と同様に、動物Dの骨盤部付近に対応する位置には、動物Dの後ろ足が挿入される後ろ足穴67aが形成された骨盤締付部材67が着脱自在に取り付けられる。
本動物用コルセットでは、骨盤締付部材67はネオプレーン(登録商標)などのような少なくとも一面が起毛された材料が使用され、骨盤締付部材67にはその周方向の途中で分断された分断部67b,67cが形成されている。コルセット本体61の分断部67b,67cに対応する部分には縫製などの方法によりマジックテープ(登録商標)などの係合部(図示せず)が取り付けられている。骨盤締付部材67の分断部67b,67cの起毛部を係合部に係合させることにより、後ろ足が受け入れられる後ろ足穴67aが形成される。骨盤締付部材67の起毛部及び係合部は本発明の係合構造を構成する。
本動物用コルセットでは、前述の実施の形態と同様に、コルセット本体61のうちシート部材61aの側縁部付近には、コルセット本体61を動物Dに装着した際に隣接するコルセット本体61の両端部間に形成される隙間を覆うための背部覆い部材20が設けられている。
次に、図30を参照して、本実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用方法および作用について説明する。
前足受入れ部63の分断部63a及び骨盤締付部材67の分断部67b,67cの少なくとも一方が分断された状態にする。シート部材61bの端部に形成された起毛部材61eの起毛部にシート部材61aの端部付近に形成された係合部61fを係脱自在に係合させて、シート部材61a,61bを一体化させてコルセット本体61を形成する。
そして、コルセット本体61を動物Dの腹側から包み込むように装着して、背側において帯状部材2aをホルダー部材2bに通して連結して動物Dに装着する。このようにコルセット本体61を動物Dの胴体におおよそ装着する。
さらに、前足受入れ部63の分断部63aに形成された係合部63bをコルセット本体61に形成された係合部63cに係合させ、動物Dの足の付け根を取り巻くように前足受入れ部63を配置されるように前足に装着する。分断部63を動物Dの前足の後ろ側から回して前側で係合させて装着できるので、動物用コルセットの装着を嫌がる動物Dに対して容易に装着できる。
コルセット本体61とは別部品として形成された骨盤締付部材67の分断部67b,67cをコルセット本体61に形成された係合部に係合させて、骨盤締付部材67を後ろ足の付け根を取り巻くように取り付ける。前足受入れ部63の場合と同様に、分断部67b,67cを動物Dの前足の後ろ側又は前側から装着できるので、動物用コルセットの装着を嫌がる動物Dに対して容易に装着できる。
このように、後ろ足穴67aが形成された骨盤締付部材67がコルセット本体61に着脱自在に取り付けられ、骨盤締付部材67の後ろ足穴67aに動物Dの後ろ足が挿入されることによりコルセット本体61が確実に動物Dに装着され、骨盤締付部材67により動物Dの骨盤部を安定してサポートでき、骨盤部の変形の制限や矯正が行える。
コルセット本体61を動物Dに装着する場合に、動物Dの体型に合わせてコルセット本体61の隣接する両端部付近に形成した連結部である帯状部材2a及びホルダー部材2bにより巻寸法を調整した場合に、この両端部間に隙間が形成されることがあるが、両端部近傍に設けられた背部覆い部材20により背部付近に形成された隙間を覆うことができる。
左右にほぼ分離された2枚のシート部材61a,61bが連結部である起毛部材61e及び係合部61fにより連結され、この部分においてシート部材61a,61bの重なり合い代が調整自在となっており、コルセット本体61の両端部の連結部である帯状部材2a及びホルダー部材2bによるコルセット本体61の巻寸法の調整に加えて、シート部材61a,61bに形成された起毛部材61eの起毛部と係合部61fとの係合位置を調整することにより重なり合い代を調整してコルセット本体61の巻寸法が調整できる。
次に、図31及び図32に基づいて、本発明の更に他の実施の形態に係る動物用コルセットについて説明する。上記実施の形態に係る動物用コルセットと同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットでは、コルセット本体を形成するシート部材を動物Dの腹部側を覆う腹部覆い部材71a及び動物Dの背部側を覆う背部覆い部材71bから構成している。腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bの隣接する端部付近には相互に係脱自在に係合する係合構造が形成されている。
この係合構造は、背部覆い部材71bの両側縁部付近に設けられたネオプレーン(登録商標)などからなる起毛部71c,71d及びマジックテープ(登録商標)などからなる係合部71eと、腹部覆い部材71aの両側縁部付近に形成されたマジックテープ(登録商標)などからなる係合部71f,71g及びネオプレーン(登録商標)などからなる骨盤締付部材67の起毛部とから構成されている。なお、図において、腹覆い部材71bのネオプレーン(登録商標)に代えて、相手側のマジックテープ(登録商標)と係合するマジックテープ(登録商標)を縫製などの方法により形成するようにしてもよい。
これらの係合構造のうちの起毛部71dと係合部71gとの係合位置を調整することにより隣接する腹部覆い部材71aと背部覆い部材71bとの重なり合い代が調整自在となっている。また、係合構造のうちの起毛部71cと係合部71fとの係合により前足受入れ部71hが形成され、これらの係合位置を調整することにより装着する動物Dの前足の太さ寸法に合わせて調整自在となっている。さらに、係合構造のうちの係合部71eと骨盤締付部材67の起毛部との係合により後ろ足が受入れられる部分が形成され、これらの係合部と起毛部との重合位置を調整することにより装着する動物Dの後ろ足の太さ寸法に合わせて調整自在となっている。
図33を参照して、本実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用方法および作用について説明する。
まず、腹部覆い部材71aの片方の側縁部付近に形成された係合部71gを背部覆い部材71bの片側の側縁部に形成された起毛部71dに係合させて、腹部覆い部材71aと背部覆い部材71bとを一体化させてコルセット本体を形成する。
そして、一体化された腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bを動物Dの側方から包み込むように装着し、腹部覆い部材71aの側縁部付近に形成された係合部71gを背部覆い部材71bの側縁部に形成された起毛部71dに係合させ、腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bを筒状として動物Dの胴体に装着する。
なお、腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71aを動物Dに装着する別の方法としては、腹部覆い部材71aと背部覆い部材71bとを一体化せずに、例えば背部覆い部材71bを動物Dの背部に載せてから腹側に腹部覆い部材71aを配置して起毛部71dと係合部71gとを係合させて筒状として動物Dの胴体に装着するようにしてもよい。
このように腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bを動物Dの胴体におおよそ装着した後に、前足受入れ部71hの先端に形成された係合部71fを背部覆い部材71bに形成された起毛部71cに係合させ、動物Dの足の付け根を取り巻くように前足受入れ部71hを配置して前足に装着する。係止部71fを起毛部71cに係合させるべく動物Dの前足の後ろ側から前側に回した後に装着できるので、動物用コルセットの装着を嫌がる動物Dに対して容易に装着できる。
腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bとは別部品とされた骨盤締付部材67をその分断部67b,67cを背部覆い部材71bに形成された係合部71eに係合させて、骨盤締付部材67を後ろ足の付け根を取り巻くように取り付ける。前足受入れ部71hの場合と同様に、分断部67b,67cを動物Dの前足の後ろ側又は前側から装着できるので、動物用コルセットの装着を嫌がる動物Dに対して容易に装着できる。
本実施の形態においても、コルセット本体を動物Dに装着する場合に、動物Dの体型に合わせてコルセット本体の隣接する両端部付近の連結部である帯状部材2a及びホルダー部材2bを調整した場合に、これらの両端部間に隙間が形成されることがあるが、両端部近傍に形成された背部覆い部材20により背部に形成された隙間を覆うことができる。
特に、本動物用コルセットでは、腹部及び背部に対応してほぼ分離された2枚の腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bを起毛部71d及び係合部71gにより連結し、これらの腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bの重なり合い代が調整自在になっている。これにより、腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bに形成された起毛部71dと係合部71gとの係合位置を調整することにより重なり合い代が調整でき、腹部覆い部材71a及び背部覆い部材71bにより形成されたシート部材の巻寸法が調整できる。
次に、図34及び図35に基づいて、本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットについて説明する。上述の実施の形態と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本動物用コルセットは、動物Dの腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされるシート状のコルセット本体81を備え、コルセット本体81には隣接させられる各両端部を着脱自在に連結する連結部である帯状部材2a及びホルダー部材2bが形成され、動物Dの前足を受け入れさせる部分を形成する前足受入れ部材83をコルセット本体81とは別部品にて形成し、前足受入れ部材83はコルセット本体81に相互に係脱自在又は固定的に係合させられる。コルセット本体81には、動物Dに装着した場合に動物Dの背骨に沿うようにほぼ前端部から後端部に至って矯正用心材4が配置されている。
コルセット本体81は、3枚のシート部材81a,81b,81cをその側縁部で係脱自在に係合させて形成される。このうちシート部材81cは動物Dの腹部側に配置され、シート部材81a,81bは腹部付近から背部にかけて配置されるものである。シート部材81cの両側縁部付近及びシート部材81a,81bの隣接する側縁部付近には、相互に係脱自在に係合し合う係合部又は起毛部が形成され、これら係合部及び起毛部は本発明の連結部を構成する。
前足受入れ部材83は、ベルト状の一のベルト部材83aと、このベルト部材83aのほぼ中間部に連結される他のベルト部材83bとを備え、一のベルト部材83aの両端付近にはファスナー部材(雄部材)83cが取り付けられ、他のベルト部材83bは、2本のベルト部83d,83eがその端部でバックル部材83fを介して長さ調整自在に連結され、ベルト部83dの端部は一のベルト部材83aのほぼ中間部に縫製などの方法により固定的に連結され、ベルト部83eの一端はコルセット本体81のシート部材81cに縫製などの方法により固定的に連結されている。コルセット本体81を形成するシート部材81a,81bには、一のベルト部材83aに取り付けられたファスナー部材83cが着脱自在に係合するファスナー部材(雌部材)83gが縫製などの方法で取り付けられている。なお、バックル部材83fは、ベルト部材83a,83bにより形成される前足を受入れさせる部分の開口寸法を調整自在とするために設けたもので、本発明の調整機構を構成する。また、ファスナー部材83c,83gが形成された部分は、本発明の分断部を構成する。
図36を参照して、本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用方法及び作用について説明する。
シート部材81a,81b,81cの側縁部付近に形成された係合部や起毛部を互いに係脱自在に係合させ、シート部材81a,81b,81cを一体化させてコルセット本体81を形成する。他のベルト部材83bのベルト部83d,83eをバックル部材83fを介して連結し、一のベルト部材83aに他のベルト部材83bを連結する。一のベルト部材83aに形成したファスナー部83cとファスナー部材83gとは嵌合させない状態にしておく。なお、このバックル部材83fによるベルト部83d,83eの連結は、コルセット本体81を動物Dに装着した後に行うようにしてもよい。
そして、コルセット本体81を動物Dの腹側から包み込むように装着して、背側において帯状部材2aをホルダー部材2bに通して連結して動物Dの胴体に装着し、コルセット本体81を動物Dの胴体におおよそ装着する。
この後、一のベルト部材83aを動物Dの前足の前側から後ろ側に向けて回し、前足受入れ部材83の一のベルト部材83aの端部に設けられたファスナー部材83cをコルセット本体81のシート部材81aに設けたファスナー部材83gに着脱自在に嵌合させる。これにより、動物Dの前足の付け根を取り巻くように前足受入れ部が形成される。一のベルト部材83aに形成したファスナー部83cを動物Dの前足の前側から装着でき、動物用コルセットの装着を嫌がる動物Dに対して容易に装着できる。
さらに、コルセット本体81とは別部品からなる骨盤締付部材67の分断部67b,67cをコルセット本体81に形成された係合部に係合させて、骨盤締付部材67を後ろ足の付け根を取り巻くように取り付ける。前足受入れ部材83の場合と同様に、動物Dの前足の後ろ側又は前側から装着できるので、動物用コルセットの装着を嫌がる動物Dに対しても容易に装着できる。
コルセット本体81を動物Dに装着する場合に、動物Dの体型に合わせてコルセット本体81の隣接する両端部付近の連結部である帯状部材2a及びホルダー部材2bを調整した場合に、コルセット本体81の両端部間に隙間が形成されることがあるが、両端部近傍に形成された背部覆い部材20により背部に形成された隙間を覆うことができる。
コルセット本体81が動物Dの胴体の周りに配置される3枚に分離されたシート部材81a,81b,81cにより形成され、これらは係止部や起毛部により連結され、シート部材81a,81c又はシート部材81b,81cの重なり合い代が調整自在になっている。したがって、コルセット本体81の両端部に形成された帯状部材2a及びホルダー部材2bによるコルセット本体81の巻寸法の調整に加えて、シート部材81a,81b,81cに形成された係止部又は起毛部などの係合位置を調整することにより重なり合い代が調整できコルセット本体81の巻寸法が調整できる。
本発明の実施の一形態に係る動物用コルセットを表側から見た図である。 本発明の実施の一形態に係る動物用コルセットを裏側から見た図である。 本発明の実施の一形態に係る動物用コルセットにおいて骨盤締付部材を取り外した状態を示す図である。 本発明の実施の一形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の他の形態に係る動物用コルセットを表側から見た図である。 本発明の実施の他の形態に係る動物用コルセットを裏側から見た図である。 本発明の実施の他の形態に係る動物用コルセットにおいて骨盤締付部材を取り外した状態を示す図である。 本発明の実施の他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを表側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを裏側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットにおいて骨盤締付部材を取り外した状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを構成する部品を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを表側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを裏側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを使用状態にしたものを表面から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを使用状態にしたものを裏面から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットのコルセット本体の縫製部分を示す略図である。 本発明の実施の他の形態に係る動物用コルセットの矯正用心材部材の横断面図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの連結部材を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットに用いられる係合部材を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットにおいて図21の係合部材を用いた状態を示す断面図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを表側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを裏側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの腹部覆い部材を表側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの背部覆い部材を表側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを表側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットを裏側から見た図である。 本発明の実施の更に他の形態に係る動物用コルセットの使用状態を示す図である。
1,11 コルセット本体
1a,1b 両端部
1c 凹円弧部
2 連結部
2a 帯状部材
2b ホルダー部材
3 前足受入れ部
3a 前足穴
4 矯正用心材
6 係止部
6a 帯状部材
6b ホルダー部材
7 骨盤締付部材
7a 後ろ足穴
7b,7c マジックテープ(登録商標)
31 コルセット本体
31a 千鳥縫い部
31b 直線縫い部
31c 返し縫い部
31d 凹円弧部
31e 起毛部
31f 裏地
32 連結部材
32a 係合部(強力係合部)
32b 係合部(軽強度係合部)
33 前足受入れ部材
33a 係合部(強力係合部)
33b 係合部(軽強度係合部)
34 矯正用心材部材
34a 係合部(強力係合部)
34b 係合材料
34c 起毛材料
34d 骨材
37 後ろ足受入れ部材
37a 係合部(強力係合部)
37b 係合部(軽強度係合部)
42 連結部材
42a 起毛部
43 前足受入れ部材
43a 起毛部
47 後ろ足受入れ部材
47a 起毛部
48 係合部材
48a 係合部(強力係合部)
48b 係合部(軽強度係合部)
53 首部受入れ部材
53a 係合部材
61 コルセット本体
61a,61b シート部材
61e 起毛部材(連結部)
61f 係合部(連結部)
63 前足受入れ部
63a 分断部
63b 係止部(係合構造)
63c 起毛部(係合構造)
67 骨盤締付部材
67a 後ろ足穴
67b,67c 分断部
71a 腹部覆い部材(シート部材)
71b 背部覆い部材(シート部材)
71c,71d 起毛部(係合構造)
71e,71f,71g 係合部(係合構造)
71h 前足受入れ部
81 コルセット本体
81a,81b,81c シート部材
83 前足受入れ部材
83a 一のベルト部材
83b 他のベルト部材
83c ファスナー部材(分断部)
83d,83e ベルト部
83f バックル部材(調整機構)
83g ファスナー部材(分断部)

Claims (28)

  1. 動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされるシート状のコルセット本体を備え、前記コルセット本体には、隣接させられる各両端部を着脱自在に連結する連結部が形成され、動物の前足を受け入れる前足受入れ部が形成され、動物に装着した場合に動物の背骨に沿うようにほぼ前端部から後端部に至って矯正用心材が配置されていることを特徴とする動物用コルセット。
  2. 動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされ、一表面に起毛された起毛部が形成されたシート部材からなるコルセット本体を備え、前記コルセット本体を筒状にした際に隣接させられた両端部を着脱自在に連結する連結部材と、前記コルセット本体を動物に装着した場合に動物の背骨に沿うように前記コルセット本体のほぼ前端部から後端部に至って配置される矯正用心材部材とを前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記連結部材及び矯正用心材部材を前記コルセット本体に取り付けるための係合部材が、前記連結部材及び矯正用心材部材に設けられていることを特徴とする動物用コルセット。
  3. 動物の腹部、背部、骨盤部をほぼ覆って筒状にされるシート状のコルセット本体を備え、前記コルセット本体には隣接させられる各両端部を着脱自在に連結する連結部が形成され、動物の前足が受け入れられる部分を形成する前足受入れ部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記前足受入れ部材にはその周方向の途中で分断された分断部が形成され、当該分断部及び前記コルセット本体又は前記分断部の他端には相互に係脱自在又は固定的に係合する係合構造が形成され、前記コルセット本体を動物に装着した場合に動物の背骨に沿うようにほぼ前端部から後端部に至って矯正用心材が配置されていることを特徴とする動物用コルセット。
  4. 前記矯正用心材は複数本からなり、少なくとも胸椎、腰椎、骨盤を挟むように所定の間隔を隔てて胴回りに配置されるように前記コルセット本体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の動物用コルセット。
  5. 前記コルセット本体に形成された前足受入れ部は前記コルセット本体に一体に形成され、動物の前足が挿入される前足穴がコルセット本体に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の動物用コルセット。
  6. 前記コルセット本体を動物に装着した場合に動物の腹部から骨盤部付近に至る部分には、動物の陰部付近との接触を避ける凹円弧部が形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の動物用コルセット。
  7. 前記コルセット本体において動物の骨盤部付近に対応する位置には、動物の後ろ足が挿入される後ろ足穴が形成された骨盤締付部材が着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1又は3記載の動物用コルセット。
  8. 前記コルセット本体の隣接する両端部近傍には、前記コルセット本体を動物に装着した際に隣接する前記両端部間に形成される隙間を覆うための背部覆い部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は3記載の動物用コルセット。
  9. 前記コルセット本体が左右にほぼ分離された少なくとも2枚のシート部材を備え、隣接するシート部材には両シート部材を連結する連結部が形成され、当該連結部における隣接するシート部材の重なり合い代が調整自在となっていることを特徴とする請求項1又は3記載の動物用コルセット。
  10. 前記隣接するシート部材の少なくとも一方には各シート部材間に形成される隙間を覆うための腹部覆い部材が設けられていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  11. 前記コルセット本体の骨盤部付近に対応する位置に動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具を取り付ける係止部が設けられていることを特徴とする請求項1又は3記載の動物用コルセット。
  12. 動物の後ろ足を受け入れさせる部分を形成する後ろ足受入れ部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記後ろ足受入れ部材を前記コルセット本体に取り付けるための係合部材が前記後ろ足受入れ部材に設けられていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  13. 動物の前足を受け入れさせる部分を形成する前足受入れ部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記前足受入れ部材を前記コルセット本体に取り付けるための係合部材が前記前足受入れ部材に設けられていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  14. 前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材に設けた係合部材が、前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材を前記コルセット本体の起毛部に容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部であるか、又は、当該強力係合部により前記コルセット本体の起毛部に係合させられた前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材の先端部付近に設けられ、当該先端部付近を前記コルセット本体の起毛部に容易に離脱できるように比較的軽強度で係合する軽強度係合部であることを特徴とする請求項2、12又は13のいずれかに記載の動物用コルセット。
  15. 前記コルセット本体が、動物の胴体に沿って配置できるように前記シート部材を立体裁断して立体的に縫製されていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  16. 前記縫製は、前記シート部材の隣接する部分に千鳥縫いを施し、その千鳥縫い部分に直線縫いを返し縫いにより施すことにより行われていることを特徴とする請求項15記載の動物用コルセット。
  17. 前記矯正用心材部材が袋状に形成された袋状部材内に心材となる骨材を収納して形成され、前記袋状部材の外面一面に設けた係合部材が、前記矯正用心材部材を前記コルセット本体の起毛部に容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部からなることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  18. 前記袋状部材の内面に起毛された起毛材料と当該起毛材料に係合する係合材料とが相対して配置されていることを特徴とする請求項17記載の動物用コルセット。
  19. 前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材に設けた係合部材が前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材とは別部品にて形成され、前記係合部材の一面には前記コルセット本体の起毛部に係合する係合部が形成され、他面には前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材に係合する係合部が形成されており、前記係合部材が前記コルセット本体の起毛部と前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材との間に介挿されることを特徴とする請求2、12又は13のいずれかに記載の動物用コルセット。
  20. 前記係合部材に形成された一の係合部が、前記コルセット本体の起毛部又は前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材のいずれかに容易に離脱しないようにほぼ固定的に強力に係合する強力係合部となっており、前記他の係合部が前記コルセット本体の起毛部又は前記連結部材、前足受入れ部材又は後ろ足受入れ部材のいずれかに容易に離脱できるように比較的軽強度で係合する軽強度係合部となっていることを特徴とする請求項19記載の動物用コルセット。
  21. 前記コルセット本体を形成するシート部材が左右方向に複数枚に分割され、これらの分割されたシート部材の重合部に分割されたシート部材を相互に連結する係合部材が設けられていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  22. 動物の後ろ足を持ち上げるための吊り具が取り付けられる係止部材を前記コルセット本体とは別部品にて形成し、前記コルセット本体の起毛部に着脱自在に係合し前記コルセット本体の起毛部との係合により前記係止部材を前記コルセット本体の骨盤部付近に対応する位置に取り付けるための係合部材が前記係止部材に設けられていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  23. 前記前足受入れ部にはその周方向の途中で分断された分断部が形成され、当該分断部及び前記コルセット本体又は前記分断部の他端には相互に係脱自在に係合する係合構造が形成されていることを特徴とする請求項1記載の動物用コルセット。
  24. 前記骨盤締付部材にはその周方向の途中で分断された分断部が形成され、当該分断部及び前記コルセット本体又は前記分断部の他端には相互に係脱自在に係合する係合構造が形成されていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  25. シート部材のうち動物の少なくとも腹部付近に相当する部分に起毛部が形成され、隣接する他のシート部材の端部には前記起毛部に係脱自在に係合する係合部が形成され、前記起毛部及び係合部により前記連結部となし、前記起毛部と係合部との係合位置を調整することにより隣接するシート部材の重なり合い代が調整自在となっていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  26. 前記シート部材が動物の腹部側を覆う腹部覆い部材と動物の背部側を覆う背部覆い部材とを備え、前記腹部覆い部材及び背部覆い部材の隣接する端部付近には相互に係脱自在に係合する係合構造が形成され、当該係合構造により前記連結部となし、これらの係合構造の係合位置を調整することにより隣接する前記腹部覆い部材と背部覆い部材との重なり合い代が調整自在となっていることを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  27. 前記前足受入れ部材が、その両端付近を前記コルセット本体に着脱自在又は固定的に取り付けるベルト状の一のベルト部材と、当該一のベルト部材のほぼ中間部付近に一端が固定的又は着脱自在に連結され、その他端が前記コルセット本体に固定的又は着脱自在に取り付けられるベルト状の他のベルト部材とを備えたことを特徴とする請求項記載の動物用コルセット。
  28. 前記一又他のベルト部材の途中には、これらのベルト部材により形成される前足を受入れさせる部分の開口寸法を調整自在とする調整機構が設けられていることを特徴とする請求項27記載の動物用コルセット。
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