以下に添付図面を参照して、この発明にかかるネットワークスキャナ装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態のネットワークシステム100の構成について図1を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態のネットワークシステム100の全体構成を示す図である。第1の実施の形態のネットワークシステム100は、原稿画像の送信側であるネットワークスキャナ装置200と、原稿画像の受信側(要求側)であるクライアント装置300と、で構成され、ネットワーク400を介して相互に通信可能に接続されている。なお、ネットワークスキャナ装置200およびクライアント装置300の数量は、同図に示す数量に限定されるものではない。
図2は、第1の実施の形態のネットワークスキャナ装置200のハードウェア構成を示す図である。ネットワークスキャナ装置200は、同図に示すように、ネットワークスキャナ装置200全体を制御するための制御部210と、原稿から原稿画像を読みとりつつ圧縮処理を行う原稿読取装置220と、出力装置であるプロッタ装置230と、原稿読取装置220で圧縮処理が行われた原稿画像を一時的に格納する画像メモリ240と、各種プログラムや各種データを格納する記憶装置250と、ネットワークスキャナ装置200をネットワーク400に接続するための入出力回路260と、で構成され、これらの各構成要素は、バスを介して相互に通信可能となっている。
制御部210は、ネットワークスキャナ装置200全体を制御することにより原稿画像の送信機能を実行するためのものであり、例えばCPUにより実現することができる。
原稿読取装置220は、原稿上の領域を走査することにより原稿画像やプレビュー画像を圧縮しながら光学的に読み取りつつ圧縮処理を行うためのものであり、例えばイメージスキャナにより実現することができる。原稿読取装置220は、原稿全体の領域のうち、画像メモリ240の最大使用量の原稿画像を読み取りつつ圧縮処理を行う。本発明のネットワークスキャナ装置200に配設される画像メモリ240は、原稿全体の高解像度の原稿画像を格納できない程度のものである。そこで、原稿全体の領域の原稿画像をまとめて読み取るのではなく、原稿全体を分割して複数の読み取り領域を生成し、生成された読み取り領域毎の原稿画像を読み取る構成としている。なお、プレビュー画像とは、所定の低解像度(例えば50dpi)で読み取られる原稿画像をいう。
プロッタ装置230は、印刷機能などを有する出力装置である。
画像メモリ240は、プロッタ装置230で圧縮処理が行われた原稿画像を一時的に格納させるためのものであり、例えばバッファメモリにより実現することができる。
記憶装置250は、クライアント装置200全体を制御するためのプログラムを格納するためのものであり、例えば電気的に書き換えが可能なフラッシュROMにより実現することができる。
入出力回路260は、ネットワーク400にネットワークスキャナ装置200を接続するためのものであり、LANインターフェースにより実現することができる。
なお、ネットワークスキャナ装置200は、利用者に操作させることでネットワークスキャナ装置200の有する各種機能を実行させるための操作パネルを備えていてもよい。
図3は、第1の実施の形態のネットワークスキャナ装置200のソフトウェア構成を示す図である。なお、ネットワークスキャナ装置200のソフトウェアは、制御部210が記憶装置250に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。ネットワークスキャナ装置200のソフトウェアは、同図に示すように、利用者に対してユーザーインターフェースを提供するユーザーインターフェース層270と、アプリ機能を実現するためのアプリ層280と、ハードウェアを制御してアプリ機能を提供するためのサービス層290と、で構成される。
ユーザーインターフェース層270は、クライアント装置300からWebブラウザを用いてクライアント装置200の操作を行うためのユーザーインターフェースを提供するWebUI272を含んで構成される。
アプリ層280は、ネットワークスキャナ装置200がスキャナ機能を実現するためのスキャナアプリ282と、コピー機能を実現するためのコピーアプリ284と、ファックス機能を実現するためのファックスアプリ286と、プリンタ機能を実現するためのプリンタアプリ288とを含んで構成される。
サービス層290は、ハードウェアを管理してアプリ層280に諸機能を提供するためのものであり、原稿読取装置220を制御する読み取りサービス292と、画像メモリ240を管理するメモリサービス294と、入出力回路260を制御するネットワークサービス296と、プロッタ装置を制御する印刷サービス298と、をさらに含んで構成される。なお、読み取りサービス292は、原稿読取装置220で読み取る原稿を、複数の読み取り領域に分割する。この各読み取り領域は、画像メモリ240の最大使用量の原稿画像を格納できる大きさである。
次に、情報処理装置であるクライアント装置300の構成について図4を参照して説明する。図4は、第1の実施の形態のクライアント装置300の構成を示す図である。クライアント装置300は、同図に示すように、クライアント装置300全体を統括的に制御する制御部310と、各種プログラムや各種データを格納する記憶部320と、ネットワーク400にクライアント装置300を接続するための通信インターフェース部330と、クライアント装置300を入力装置350および表示装置360に接続するための入出力インターフェース部340と、で構成され、これら各部がバスを介して通信可能に接続されている。
制御部310は、クライアント装置300を構成する各部を制御し、例えばCPUにより実現することができる。
記憶部320は、クライアント装置300を構成する各部を制御するための各種プログラムや各種データを格納し、具体的には、RAM、ROM、HDD、光ディスク、フレキシブルディスク、不揮発性メモリなどにより実現することができる。また、記憶部320は、Webブラウザ322を格納している。制御部310は、このWebブラウザ322を記憶部320から読み出し、Webブラウザ322を実行する。
Webブラウザ322は、制御部310により記憶部320から読み出され実行されると、表示装置360の画面上にネットワークスキャナ装置200からの原稿画像を表示するための画面を表示させる。また、Webブラウザ322は、当該画面上に原稿画像の読み取り条件(解像度、濃度、原稿種類、原稿サイズ)を利用者に選択させるための選択欄を表示させる。また、Webブラウザ322は、当該画面上にネットワークスキャナ装置200からのプレビュー画像を表示させる。
通信インターフェース部330は、クライアント装置300とネットワーク400との間の通信を行うためのものであり、具体的には、LANインターフェースにより実現することができる。
入出力インターフェース部340は、入力装置350や表示装置360をクライアント装置300に接続するためのインターフェースである。ここで、入力装置350としては、キーボード、マウス、および、マイクなどを用いることができる。また、表示装置360としては、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどのモニタを用いることができる。なお、入力装置350および表示装置360は、液晶パネルのようなクライアント装置300と一体とする構成であってもよい。
以上の構成において、まず、第1の実施の形態のクライアント装置300で行われる原稿画像の表示処理について図5を参照して説明する。図5は、第1の実施の形態のクライアント装置300で行われる原稿画像の表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、利用者が入力装置350を介してWebブラウザ322を起動させると、Webブラウザ322は、図6−1に示す操作画面500を表示装置360の画面上に表示させる(ステップSA−1)。なお、操作画面500上には、同図に示すように、実行可否状態やエラーメッセージを表示するメッセージエリア表示欄502と、プレビュー画像を表示するプレビュー画像表示欄504と、読み取り条件を選択させる読み取り条件選択欄506と、プレビュー画像の読み取り実行を開始させるためのプレビュー実行ボタン508と、原稿画像の読み取り実行を開始させるための読み取り実行ボタン510と、が表示される。なお、同図に示す読み取り条件設定欄506に表示されている各読み取り条件は初期値のものである。
ついで、利用者にプレビュー実行ボタン508を押下させる(ステップSA−2)。ステップSA−2の処理を実行することにより、ネットワークスキャナ装置200の原稿読取装置220でプレビュー画像の読み取り処理が行われる。原稿読取装置220でのプレビュー画像の読み取りが成功した場合(ステップSA−3:Yes)、Webブラウザ322の処理により、図6−2に示すように、原稿読取装置220で読み取られたプレビュー画像をプレビュー表示欄504に表示させる(ステップSA−4)。
一方、原稿読取装置220が、他のクライアント装置300からの要求による原稿画像の読み取り中であるなどの理由により、原稿読取装置220でのプレビュー画像の読み取りが、成功しなかった場合(ステップSA−3:No)、Webブラウザ322の処理により、図6−3に示すように、プレビュー表示欄504に読み取りに失敗したことを表す図形(×印)を表示させ、メッセージ表示欄502にエラーメッセージを表示させる(ステップSA−5)。なお、ステップSA−5の処理を終えると、処理手順はステップSA−2に移行される。
ついで、図6−4に示すように、利用者に入力装置350を介して、読み取り条件選択欄506で読み取り条件を選択させ、また、プレビュー画像表示欄504上で読み取り範囲(図示なし)を選択させ(ステップSA−6)、読み取り実行ボタン510を押下させる(ステップSA−7)。ステップSA−7の処理を実行することにより、原稿読取装置220で原稿画像の読み取り処理が行われる。原稿読取装置220で原稿画像の読み取りが成功した場合(ステップSA−8:Yes)、Webブラウザ322の処理により、図6−5に示す読み取り結果画面600を表示装置360の画面上に表示させ、原稿読取装置220で読み取られた原稿画像を原稿画像表示欄602に表示させる(ステップSA−9)。
一方、原稿読取装置220が、印刷中であるために由により、原稿読取装置220での原稿画像の読み取りが成功しなかった場合(ステップSA−8:No)、Webブラウザ322の処理により、図6−6に示す読み取り結果画面600を表示させ、原稿画像表示欄602に読み取りに失敗したことを表す図形(×印)を表示させ、メッセージ表示欄604にエラーメッセージを表示させる(ステップSA−10)。なお、ステップSA−10の処理を終えると、処理手順はステップSA−7に移行される。
ここで、ステップSA−6で行われる読み取り条件および読み取り範囲の選択処理について図6−7を参照して説明する。図6−7は、読み取り条件および読み取り範囲の選択処理の手順を示すフローチャートである。
まず、初期値の解像度を変更する場合(ステップSA−601:Yes)、利用者は、入力装置350を介して、読み取り条件選択欄506の解像度セレクトボックスを操作して他の解像度に変更する(ステップSA−602)。一方、初期値の解像度を変更しない場合(ステップSA−601:No)、処理手順はステップSA−603に移行される。なお、選択できる解像度として、例えば、「600dpi」、「400dpi」、「300dpi」、「200dpi」、「100dpi」などがある。
ついで、初期値の濃度を変更する場合(ステップSA−603:Yes)、利用者は、入力装置350を介して、読み取り条件選択欄506の濃度セレクトボックスを操作して他の濃度に変更する(ステップSA−604)。一方、初期値の濃度を変更しない場合(ステップSA−603:No)、処理手順はステップSA−605に移行される。なお、選択できる濃度のレベルとして、例えば、「濃い」、「普通」、「薄い」の3段階で表すものや、1から5までの5段階で表すものなどがある。
ついで、初期値の原稿種類を変更する場合(ステップSA−605:Yes)、利用者は、入力装置350を介して、読み取り条件選択欄506の原稿種類セレクトボックスを操作して他の原稿種類に変更する(ステップSA−606)。一方、初期値の原稿種類を変更しない場合(ステップSA−605:No)、処理手順はステップSA−607に移行される。なお、選択できる原稿種類として、例えば、「写真」、「イラスト」、「文字」などがある。
ついで、初期値の原稿サイズを変更する場合(ステップSA−607:Yes)、利用者は、入力装置350を介して、読み取り条件選択欄506の原稿サイズセレクトボックスを操作して他の原稿サイズに変更する(ステップSA−608)。一方、初期値の原稿サイズを変更しない場合(ステップSA−607:No)、処理手順はステップSA−609に移行される。なお、原稿サイズには、例えば、「A4」、「A5」、「A6」、「B5」、「B6」、「はがき」、「L判」、「不定形」などがある。
ついで、読み取り範囲を選択する場合(ステップSA−609:Yes)、利用者は、入力装置350を介して、プレビュー画像表示欄504上に表示されているプレビュー画像上をドラッグ操作することにより、原稿画像の読み取り範囲を選択する(ステップSA−610)。具体的には、入力装置350を介してプレビュー画像上をドラッグ操作することで形成される四角形を読み取り範囲として当て嵌めることにより選択することができる。また、当該選択した読み取り範囲は、入力装置350で当該四角形の辺をドラッグ操作することにより、拡大または縮小変更をすることができる。また、当該選択した読み取り範囲は、入力装置350で当該四角形内をドラッグすることで移動させることができる。一方、読み取り範囲を選択しない場合(ステップSA−609:No)、読み取り範囲の選択処理は省略される。なお、ステップSA−610での処理により、原稿画像の読み取り範囲が選択されると、読み取り条件選択欄506の原稿サイズセレクトボックスには自動的に「不定形」に変更される。
次に、第1の実施の形態のネットワークシステム100で行われる原稿画像の送受信処理について図7を参照して説明する。図7は、第1の実施の形態のネットワークシステム100で行われる原稿画像の送受信処理の手順を示すシーケンス図である。なお、ここでは、プレビュー画像の送受信処理については省略するものとする。
まず、入力装置350を介した利用者の操作により、操作画面500上での読み取り条件の選択および読み取り範囲の選択がされ、読み取り実行ボタン510が押下されると、Webブラウザ322は、通信インターフェース部330を介して、ネットワークスキャナ装置200に対して送信要求を行う(ステップSB−1)。
ネットワークスキャナ装置200のネットワークサービス296は、クライアント装置300から受け取った送信要求をWebUI272に転送する(ステップSB−2)。
WebUI272は、受け取った送信要求の内容が原稿画像の読み取り指示であることおよび選択された読み取り条件や読み取り範囲を解析し、当該解析結果をスキャナアプリ282に送る(ステップSB−3)。
スキャナアプリ282は、受け取った解析結果に基づいた原稿画像の読み取り指示を読み取りサービス292に送る(ステップSB−4)。
読み取りサービス292は、受け取った読み取り指示を原稿読取装置220に転送する(ステップSB−5)。読み取りサービス292は、原稿を二つの読み取り領域に分割して原稿画像を読み取ることを画像読取装置220に対して指示する。
原稿読取装置220は、読み取り指示を受け取ると、受け取った読み取り指示に基づいて、原稿画像を読み取りつつ圧縮処理を行い(ステップSB−6)、圧縮処理が行われた原稿画像をメモリサービス294が管理する画像メモリ240に格納させる(ステップSB−7)。なお、原稿読取装置220は、図8−1に示す、原稿全体の一部である最初の読み取り領域700aの上を主走査および副走査しながら読み取りつつ圧縮処理を行う。なお、読み取り領域(最初の読み取り領域700aおよび最後の読み取り領域700bのそれぞれの領域)は、画像メモリ240に格納できる最大容量の原稿画像の領域であり、利用者に選択させた解像度や原稿サイズにより、その大きさが変動するものである。また、最初の読み取り領域700aとは、原稿を副走査方向に対して分割して生成された読み取り領域であって、主走査が初めに行われる領域をいう。また、最後の読み取り領域700bとは、原稿を副走査方向に対して分割して生成された読み取り領域であって、読み取り処理が最後に行われる領域をいう。原稿読取装置220は、読み取りつつ圧縮処理を行った原稿画像を画像メモリ240に格納させると、原稿の一部の原稿画像を画像メモリ240に格納させたことを知らせるための通知(画像格納通知(一部))を読み取りサービス292に送る(ステップSB−8)。
読み取りサービス292は、画像格納通知(一部)を受け取ると、原稿の一部の原稿画像の読み取りが完了したことを知らせるための通知(完了通知(一部))をスキャナアプリ282に対して送る(ステップSB−9)。
スキャナアプリ282は、受け取った完了通知(一部)をWebUI272に対して転送する(ステップSB−10)。
WebUI272は、転送された完了通知(一部)を受け取ると、画像メモリ240に格納されている原稿画像(最初の読み取り領域)を読み出し(ステップSB−11)、読み出した原稿画像をWebブラウザ322に対して送信するための指示(送信指示)を当該原稿画像(最初の読み取り領域700a)と併せて、ネットワークサービス296に対して送る(ステップSB−12)。
ネットワークサービス296は、原稿画像(最初の読み取り領域)および送信指示を受け取ると、原稿画像をWebブラウザ322に対して送信する(ステップSB−13)。また、ネットワークサービス296は、Webブラウザ322に対する原稿画像の送信を完了すると、原稿画像の送信が完了したことを知らせるための通知(送信完了通知)をWebUI272に対して送る(ステップSB−14)。
WebUI272は、送信完了通知を受け取ると、画像メモリ240に格納されている原稿画像(最初の読み取り領域)を消去するための指示(消去指示)をメモリサービス294に対して送る(ステップSB−15)。メモリサービス294は、WebUI272から消去指示を受け取ると、画像メモリ240に格納されている原稿画像(最初の読み取り領域)を消去する。
WebUI272は、消去指示を送ると、さらに原稿画像の読み取りを再開するための指示(読み取り再開指示)をスキャナアプリ282に対して送る(ステップSB−16)。
スキャナアプリ282は、受け取った読み取り再開指示を読み取りサービス292に対して転送する(ステップSB−17)。
読み取りサービス292は、受け取った読み取り再開指示を原稿読取装置220に対して転送する(ステップSB−18)。
原稿読取装置220は、読み取り再開指示を受け取ると、図8−1に示す最後の読み取り領域700bの原稿画像を読み取りつつ圧縮処理を行い(ステップSB−19)、圧縮処理を行った原稿画像をメモリサービス294が管理する画像メモリ240に格納させる(ステップSB−20)。原稿読取装置220は、圧縮処理を行った原稿画像(最後の読み取り領域)を画像メモリ240に格納させると、最後の読み取り領域700bを格納したことを知らせるための通知(画像格納通知(最後))を読み取りサービス292に送る(ステップSB−21)。
読み取りサービス292は、画像格納通知(最後)を受けると、最後の読み取り領域700bの原稿画像の読み取りが完了したことを知らせるための通知(完了通知(最後))をスキャナアプリ282に対して送る(ステップSB−22)。
スキャナアプリ282は、受け取った完了通知(最後)をWebUI272に対して転送する(ステップSB−23)。
WebUI272は、完了通知(最後)を受けると、画像メモリ240に格納されている原稿画像(最後の読み取り領域)を読み出して(ステップSB−24)、読み出した原稿画像(最後の読み取り領域700b)と併せて、送信指示をネットワークサービス296に対して送る(ステップSB−25)。
ネットワークサービス296は、送信指示を受け取ると、原稿画像(最後の読み取り領域700b)をWebブラウザ322に対して送信する(ステップSB−26)。また、ネットワークサービス296は、Webブラウザ322に対して原稿画像(最後の読み取り領域700b)の送信を完了すると、送信完了通知をWebUI272に対して送る(ステップSB−27)。
WebUI272は、送信完了通知を受け取ると、画像メモリ240に格納されている原稿画像(最後の読み取り領域700b)の消去指示をメモリサービス294に対して送る(ステップSB−28)。メモリサービス294は、消去指示を受け取ると、画像メモリ240に格納されている原稿画像(最後の読み取り領域700b)を消去する。
なお、ここでは、2つの読み取り領域(最初の読み取り領域700aと最後の読み取り領域閾700b)をネットワークスキャナ装置200からクライアント装置300に対して送信するケースについて説明したが、図8−2に示すように、3つの領域(またはそれ以上の数の領域)をネットワークスキャナ装置200からクライアント装置300に対して送信してもよい。なお、最後の読み取り領域700bの大きさは、図8−1に示すように、最初の読み取り領域700aの大きさと同じである場合もあるし、図8−2に示すように、最初の読み取り領域700aや次の読み取り領域700cの大きさより小さい場合もある。
以上説明したように、第1の実施の形態のネットワークシステム100は、クライアント装置300に接続された表示装置360の画面上に操作画面500を表示させ、当該操作画面500上で読み取り条件を利用者に選択させ、Webブラウザ322でネットワークスキャナ装置200に対して原稿画像の送信要求を行い、当該読み取り条件に基づいて、最初の読み取り領域700a(画像メモリ240の最大使用量の領域)の原稿画像を原稿読取装置220で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理が行われた原稿画像を画像メモリ240に格納し、画像メモリ240に格納された原稿画像をWebUI292で読み出してネットワークサービス296を介してWebブラウザ322に対して送信し、送信が完了した原稿画像をメモリサービス294で消去し、原稿画像が消去された場合に、読み取り領域(次の読み取り領域700cまたは最後の読み取り領域700b)の原稿画像を続けて原稿読取装置220で読み取る。
したがって、第1の実施の形態のネットワークシステム100によれば、クライアント装置300は、原稿を副走査方向に対して分けられた一の領域(画像メモリ240に格納できる最大容量の領域)上を原稿読取装置220で走査して圧縮させながら原稿画像を読み取り、読み取られた原稿画像を画像メモリ240に格納させ、格納された原稿画像を、ネットワークサービス296を介してクライアント装置300に対して送信し、送信された後に画像メモリ240に格納されている原稿画像を消去し、消去されたことにより容量の空いた画像メモリ240に次の領域上を原稿読取装置220で走査して読み取りつつ圧縮処理を行った原稿画像を格納させるので、配設される画像メモリ240が原稿全体の領域の原稿画像を格納できないものであっても、高解像度で読み取った原稿画像をクライアント装置300に対して提供することができる。
また、クライアント装置300は、表示装置360の画面上に操作画面500をWebブラウザ322で表示させ、表示させた操作画面500上で利用者に対して、原稿画像の解像度や濃度、原稿種類、原稿サイズなどの読み取り条件を選択させ、ネットワークスキャナ装置200は、当該選択された読み取り条件に基づいて原稿画像を原稿読取装置220で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理が行われた原稿画像を、ネットワークサービス296を介してWebブラウザ322に対して送信するので、利用者は所望の原稿画像を得ることができる。
また、ネットワークスキャナ装置200は、クライアント装置300のWebブラウザ322からプレビュー画像の送信要求を受け取ると、所定の低解像度の画像であるプレビュー画像を原稿読取装置220で読み取り、読み取られたプレビュー画像を、ネットワークサービス296を介してWebブラウザ322に対して送信し、クライアント装置300は、操作画面500上のプレビュー画像表示欄502にプレビュー画像を表示させることができるので、利用者は所望の原稿の画像全体を速やかに得ることができる。
また、操作画面500上のプレビュー画像表示欄502に表示されているプレビュー画像をドラッグ操作することにより、原稿画像の読み取り範囲を選択することができるので、利用者は所望の範囲の原稿画像を得ることができる。
また、ネットワークスキャナ装置200は、原稿読取装置220で読み取った原稿画像を、クライアント装置300のWebブラウザ322に対して送信するので、クライアント装置300に特別なソフトを導入することなく、高解像度の画像を得ることができ、また、TWAIN(Technology Without Any Interested Name)方式での読み取り機能を開発する工数をなくすことができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のネットワークシステム100について説明する。なお、第2の実施の形態の説明においては、上述した第1の実施の形態のネットワークシステム100の説明と重複する説明を省略する場合がある。なお、第2の実施の形態のネットワークシステム100の特徴的な部分は、原稿読取装置220が、次の読み取り領域700cや最後の読み取り領域700bの原稿画像を、最初の読み取り領域700aの原稿画像の送信動作の所用時間に基づいた読取速度で読み取る点である。
まず、第2の実施の形態のネットワークシステム100の構成について説明する。
原稿読取装置220は、最初の読み取り領域700aの原稿画像を、当該領域上を可能な最大速度で走査して圧縮させながら読み取り(読み取り動作)を行う。なお、画像メモリ240の使用量の半分の領域毎に分けられた各領域の原稿画像を読み取る。また、次の読み取り領域700cの原稿画像や最後の読み取り領域700bの原稿画像を、最初の読み取り領域700aの原稿画像の送信動作の所用時間に基づいた読取速度で読み取る。具体的には、次の読み取り領域700cの原稿画像や最後の読み取り領域700bの原稿画像を、最初の読み取り領域700aの原稿画像の送信動作の所用時間と同一の時間をかけて読み取ることができる速度で読み取る。
ネットワークサービス296は、最初の読み取り領域700aの原稿画像の送信動作の所用時間を計測し、計測した原稿画像の送信動作の所用時間を、WebUI272やスキャナアプリ282、読み取りサービス292を介して原稿読取装置220に通知する。
以上の構成において、第2の実施の形態のネットワークスキャナ装置200で行われる原稿画像の読み取り処理について図9を参照して説明する。図9は、第2の実施の形態の原稿画像の送信動作および読み取り動作、画像メモリ240の使用量のタイムチャートである。なお、ここでは、図10に示すように、原稿全体の領域を4つの読み取り領域に分けて原稿画像を読み取るものとし、最初の読み取り領域700aを領域1とし、2つの読み取り領域700cをそれぞれ領域2、3とし、最後の読み取り領域700dを領域4とする。また、領域1から領域4のそれぞれの大きさは同じものであるとする。また、同図において、(a)は、画像メモリ240に格納した原稿画像のクライアント装置200に対する送信のタイミング、(b)は、領域1の原稿画像の読み取りタイミング、(c)は、領域2の原稿画像の読み取りタイミング、(d)は、領域3の原稿画像の読み取りタイミング、(e)は、領域4の原稿画像の読み取りタイミング、(f)は、画像メモリ240に格納されている原稿画像の容量を表している。
まず、原稿読取装置220の処理により、領域1上を可能な最大速度で走査して、領域1の原稿画像を読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った原稿画像を順次に画像メモリ240に格納する(時刻t=0〜1)。
原稿読取装置220による領域1の原稿画像の読み取り処理を終えると、ネットワークサービス296の処理により、画像メモリ240に格納されている領域1の原稿画像をクライアント装置300のWebブラウザ322に対して送信する(t=時刻1〜3)。ネットワークサービス296は、当該送信動作の所要時間を計測する。同図に示すように、ネットワークサービス296による領域1の原稿画像の送信処理は時刻t=1に開始され、時刻t=3に終了されたので、領域1の原稿画像の送信動作の所用時間が2単位であると計測する。また、ネットワークサービス296は、計測した送信動作の所用時間を、WebUI272やスキャナアプリ282、読み取りサービス292を介して、原稿読取装置220に通知する。
ネットワークサービス296による領域1の原稿画像の送信動作が終わると、メモリサービス294は、画像メモリ240に格納されている領域1の原稿画像を消去する(時刻3)。したがって、時刻t=3の時点においての画像メモリ240の使用量は最小値(ゼロ)となる。
原稿読取装置220の処理により、領域2の原稿画像を、領域1の原稿画像の送信動作の所用時間と同一の時間のかけて読み取ることができる速度で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理が行われた領域2の原稿画像を順次に画像メモリ240に格納する(時刻t=3〜5)。即ち、領域1の送信動作の所用時間は2単位時間であるので、原稿読取装置220は、領域2の原稿画像を、2単位時間をかけて読み取ることができる速度で読み取りつつ圧縮処理を行う。
原稿読取装置220は、領域2の原稿画像の読み取り処理を終えると、続けて領域3の原稿画像の読み取り処理を開始する(時刻t=5)。また、ネットワークサービス296は、画像メモリ240に格納されている領域2の原稿画像の送信処理を開始する(時刻t=5)。領域3の原稿画像の読み取り処理は、領域2の原稿画像の読取速度で行われる。また、領域2の原稿画像の容量は領域1の原稿画像の容量と同一であるため、領域2の原稿画像の送信動作の所用時間は2単位時間となる。したがって、領域3の原稿画像の読み取り処理と領域2の原稿画像の送信処理は同じ時刻に行われる(時刻t=5〜7)。なお、この時点における画像メモリの使用量は最大となる。
ネットワークサービス296による領域2の原稿画像の送信動作が終わると、メモリサービス294は、画像メモリ240に格納されている領域2の原稿画像を消去する(時刻t=7)。
原稿読取装置220は、領域3の原稿画像の読み取り処理を終えると、続けて領域4の原稿画像の読み取り処理を開始する(時刻t=7)。また、ネットワークサービス296は、画像メモリ240に格納されている領域3の原稿画像の送信処理を開始する(時刻t=7)。領域4の原稿画像の読み取り処理は、領域2の原稿画像の読取速度で行われる。また、領域3の原稿画像の容量は領域1の原稿画像の容量と同一であるため、領域3の原稿画像の送信動作の所用時間は2単位時間となる。したがって、領域4の原稿画像の読み取り処理と領域3の原稿画像の送信処理は同じ時刻に行われる(時刻t=7〜9)。なお、この時点における画像メモリ240の使用量は最大となる。
ネットワークサービス296による領域3の原稿画像の送信動作が終わると、メモリサービス294は、画像メモリ240に格納されている領域3の原稿画像を消去する(時刻t=9)。
ネットワークサービス2は、原稿読取装置220による領域4の原稿画像の読取処理が終わると、領域4の原稿画像の送信処理を開始する(時刻t=9)。ネットワークサービス296の処理により送信される領域4の原稿画像の容量は、領域1の原稿画像の容量と同一であるため、領域4の原稿画像の送信動作の所要時間は2単位時間となる。したがって、領域4の原稿画像の送信処理は、時刻t=11に終了する。
以上説明したように、第2の実施の形態のネットワークシステム100は、クライアント装置300から原稿画像の送信要求を受け取ると、最初の読み取り領域700aである領域1の原稿画像の送信動作の所用時間をネットワークサービス296で計測し、計測した送信動作の所用時間と同一の時間をかけて読み取ることができる速度で、次の読み取り領域700cである領域2の原稿画像を読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った原稿画像をクライアント装置300のWebブラウザ322に対して送信すると同時に、次の読み取り領域700cである領域3の原稿画像を読み取りつつ圧縮処理を行う。
したがって、第2の実施の形態のネットワークシステム100によれば、最初の読み取り領域700aの原稿画像の送信動作の所用時間をネットワークサービス296で計測し、計測された所用時間と同一の時間をかけて読み取ることができる速度で、最後の読み取り領域を含む次の読み取り領域の読み取りと、読み取りつつ圧縮処理を行った原稿画像のクライアント装置300のWebブラウザ322への送信と、を同時にするので、読み取り領域が複数ある場合には、原稿画像の読み取り処理、および、原稿画像の送信処理に要する時間を短縮することができる。
なお、第2の実施の形態の各読み取り領域は、一度に画像メモリ240に格納できる最大容量の半分としたが、これに限定されるものではなく、当該各領域をさらに分割して、画像メモリ240の使用量に余裕がでる程度に小さくしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態のネットワークシステム100について説明する。なお、第3の実施の形態の説明においては、上述した第1および第2の実施の形態のネットワークシステム100の説明と重複する説明を省略する場合がある。なお、第3の実施の形態のネットワークシステム100の特徴的な部分は、原稿読取装置220が、次の読み取り領域700cや最後の読み取り領域700bの原稿画像を、プレビュー画像の送信動作の所用時間に基づいた読取速度で読み取る点である。
まず、第3の実施の形態のネットワークシステム100の構成について説明する。
原稿読取装置220は、読み取りサービス292からプレビュー画像の読み取り指示を受け取ると、所定の低解像度(例えば50dpi)で、かつ、可能な最大速度で、原稿全体の領域の原稿画像を読み取る。また、原稿全体の領域の原稿画像を、プレビュー画像の送信動作の所用時間に基づいた読取速度で読み取る。具体的には、プレビュー画像の送信動作の所用時間が0.5単位時間である場合に、かつ、原稿全体の面積がプレビュー画像の面積の16倍である場合に、原稿全体を読み取るのにちょうど8単位時間(0.5×16=8)かけて読み取ることができる速度で読み取る。
ネットワークサービス296は、原稿読取装置220で読み取られたプレビュー画像の送信動作の所用時間を計測し、計測したプレビュー画像の送信動作の所用時間を、WebUI272やスキャナアプリ282、読み取りサービス292を介して原稿読取装置220に通知する。
以上の構成において、第3の実施の形態のネットワークスキャナ装置200で行われる原稿画像の読み取り処理について図11を参照して説明する。図11は、第3の実施の形態の原稿画像の送信動作および読み取り動作、画像メモリ240の使用量のタイムチャートである。なお、利用者が選択した原稿画像の読み取り条件は、解像度が200dpiで、原稿サイズがA4サイズであるものとする。また、ここでは、原稿全体の領域を4つの読み取り領域に分けて原稿画像を読み取るものとし、最初の読み取り領域700aを領域1とし、2つの読み取り領域700cをそれぞれ領域2、3とし、最後の読み取り領域700dを領域4とする。また、領域1から領域4のそれぞれの大きさは同じものであるとする。
まず、原稿読取装置220は、読み取りサービス292からプレビュー画像の読み取り指示を受け取ると、所定の低解像度で、かつ、可能な最大読取速度で、原稿全体の領域の原稿画像を読み取る(時刻t=0〜0.25)。なお、ここでは、所定の低解像度を50dpiとし、原稿全体の原稿サイズはA4サイズとする。
ネットワークサービス296は、原稿読取装置220で読み取ったプレビュー画像をクライアント装置300のWebブラウザに対して送信し、(時刻t=0.25〜0.75)当該プレビュー画像の送信動作の所要時間を計測する。なお、ここでは、計測したプレビュー画像の送信動作の所用時間が0.5時間であったとする。
原稿読取装置220は、読み取りサービス292から原稿画像の読み取り指示を受け取ると、原稿画像の読み取りを開始する(時刻t=3)。読み取り条件は、解像度が200dpiで、原稿サイズがA4であり、プレビュー画像の解像度と比して4倍の解像度で読み取るため、プレビュー画像の読み取り領域に比して16倍の面積の読み取り領域を読み取ることとなる。しがたって、原稿全体の領域の原稿画像の送信にかかる時間は、0.5×16で8単位時間が必要である。そこで、原稿全体は4つの読み取り領域に分割されており、各読み取り領域の大きさは全て同じであるので、各読み取り領域の原稿画像を2単位時間かけて読み取ることができる速度で読み取る。即ち、原稿読取装置220は、領域1の原稿画像を、2単位時間かけて読み取ることができる速度で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った領域1の原稿画像を画像メモリ240に順次に格納する(時刻t=3〜5)。
原稿読取装置220は、領域1の原稿画像の読み取り処理を終えると、続けて領域2の原稿画像を、2単位時間かけて読み取ることができる速度で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った領域2の原稿画像を画像メモリ240に順次に格納する(時刻t=5〜7)。また、ネットワークサービス296は、画像メモリ240に格納されている領域1の原稿画像を、クライアント装置300のWebブラウザ322に対して、2単位時間かけて送信する(時刻t=5〜7)。
ネットワークサービス296による領域1の原稿画像の送信動作が終わると、メモリサービス294は、画像メモリ240に格納されている領域1の原稿画像を消去する(時刻t=7)。
原稿読取装置220は、領域3の原稿画像を、2単位時間かけて読み取ることができる速度で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った領域3の原稿画像を画像メモリ240に順次に格納する(時刻t=7〜9)。また、ネットワークサービス296は、画像メモリ240に格納されている領域2の原稿画像を、クライアント装置300のWebブラウザ322に対して、2単位時間かけて送信する(時刻t=7〜9)。
ネットワークサービス296による領域2の原稿画像の送信動作が終わると、メモリサービス294は、画像メモリ240に格納されている領域2の原稿画像を消去する(時刻t=7)。
原稿読取装置220は、領域4の原稿画像を、2単位時間かけて読み取ることができる速度で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った領域4の原稿画像を画像メモリ240に順次に格納する(時刻t=9〜11)。また、ネットワークサービス296は、画像メモリ240に格納されている領域3の原稿画像を、クライアント装置300のWebブラウザ322に対して、2単位時間かけて送信する(時刻t=9〜11)。
ネットワークサービス296による領域3の原稿画像の送信動作が終わると、メモリサービス294は、画像メモリ240に格納されている領域3の原稿画像を消去する(時刻t=11)。
ネットワークサービス2は、原稿読取装置220による領域4の原稿画像の読み取り処理が終わると、領域4の原稿画像の送信処理を2単位時間かけて送信する(時刻t=11〜13)。
以上説明したように、第3の実施の形態のネットワークシステム100は、クライアント装置300からプレビュー画像の送信要求を受け取ると、プレビュー画像を原稿読取装置220で読み取り、読み取ったプレビュー画像をクライアント装置のWebブラウザ322に対して送信し、当該送信動作の所用時間をネットワークサービス296で計測する。そして、続けて、クライアント装置300から原稿画像の送信要求を受け取ると、ネットワークサービス296で計測したプレビュー画像の送信動作の所用時間に応じた時間をかけて読み取ることができる読取速度で、各読み取り領域の原稿画像を読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理が行われた原稿画像をクライアント装置300に対して送信する。
したがって、第3の実施の形態のネットワークシステム100によれば、Webブラウザ322から原稿画像の送信要求を受け取ると、各読み取り領域の原稿画像を、ネットワークサービス296で計測したプレビュー画像の送信動作の所用時間に応じた時間をかけて読み取ることができる読取速度で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った原稿画像をWebブラウザ322に対して送信するので、読み取り動作が途中で停止することなく、原稿画像の読み取り処理、および、原稿画像の送信処理に要する時間をさらに短縮することができる。また、原稿読取装置220の剛性不足により、一次停止すると画質が劣化してしまうという理由によるメカ的制約のために、原稿読取装置220の一次停止が不可能な場合であっても実行することができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態のネットワークシステム100について説明する。なお、第4の実施の形態の説明においては、上述した第1から第3の実施の形態のネットワークシステム100の説明と重複する説明を省略する場合がある。なお、第4の実施の形態の特徴的な部分は、読み取るべき原稿画像の容量が、画像メモリ240の最大使用量の範囲内である場合には、原稿全体の原稿画像を一度に読み取るという点である。
まず、第4の実施の形態のネットワークシステム100の構成について説明する。
原稿読取装置220は、クライアント装置300のWebブラウザ322から受け取った要求送信に係る原稿画像の容量が、画像メモリ240に格納できる最大容量の範囲内である場合には、原稿全体の原稿画像を一度に読み取る。
以上の構成において、第4の実施の形態のネットワークスキャナ装置200で行われる原稿画像の読取処理について図12を参照して説明する。図12は、第4の実施の形態の原稿画像の送信動作および読み取り動作、画像メモリの使用量のタイムチャートである。なお、同図において、(g)は、原稿全体の領域を読み取るタイミングを表すものである。また、ネットワークサービス296で受け取った送信要求に係る読み取り条件は、解像度が600dpiであり、また、原稿サイズがA4サイズであるものとする。また、原稿画像の読み取り範囲は、図13に示すように、原稿全体の8分の3の領域であるものとする。また、画像メモリ240は、解像度が600dpiである場合には、A4サイズの面積の半分であるA5サイズの容量の原稿画像を格納できるものとする。
原稿読取装置220は、読み取りサービス292から原稿画像の読み取り指示を受け取ると、原稿画像の読み取りを開始する(時刻t=0)。画像メモリ240に格納できる原稿画像の容量は、解像度が600dpiである場合には、A5サイズ(A4サイズの2分の1)であるので、原稿読取装置220は、読み取り範囲の領域の原稿画像を解像度600dpiで読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った原稿画像を順次に画像メモリ240に格納させる(時刻t=0〜1.5)。なお、ここでは、読み取り動作の所用時間を1.5単位時間としたが、これに限定されるものではない。
ネットワークサービス296は、画像メモリ240に格納された原稿画像をクライアント装置300のWebブラウザ322に対して送信する(時刻t=1.5〜4.5)。なお、ここでは、送信動作の所用時間を3単位時間としたが、これに限定されるものではない。
以上説明したように、第4の実施の形態のネットワークシステム100は、Webブラウザ322からの原稿画像の読み取り要求をネットワーク296で受け取り、受け取った読み取り要求に係る原稿画像の読み取り範囲が、画像メモリ240の最大使用量の範囲内である場合に、当該読み取り範囲の原稿画像を一度に原稿読取装置220で読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った原稿画像を画像メモリ240に格納させ、格納した原稿画像をネットワークサービス296でWebブラウザ322に対して送信する。
したがって、第4の実施の形態のネットワークシステム100によれば、読み取り要求に係る原稿画像の読み取り範囲が、画像メモリ240の最大使用量の範囲内である場合には、当該読み取り範囲の原稿画像を一度に読み取りつつ圧縮処理を行い、圧縮処理を行った原稿画像を一度にWebブラウザ322に対して送信するので、画像メモリ240の最大使用量に対して狭小な読み取り範囲が選択されている場合において、原稿全体を分割して複数の読み取り領域にする必要が無く、無駄な処理を省くことができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態のネットワークシステム100について説明する。なお、第5の実施の形態の説明においては、上述した第1から第4の実施の形態のネットワークシステム100の説明と重複する説明を省略する場合がある。なお、第5の実施の形態のネットワークシステム100の特徴的な部分は、クライアント装置300のWebブラウザ322が、読み取り結果画面600の画面上に、ネットワークスキャナ装置200での原稿画像の読み取り動作および送信動作の進捗度合いを表すためのインジケータを表示させる点である。
まず、第5の実施の形態のネットワークシステム100の構成について説明する。
Webブラウザ322は、図14に示すように、読み取り結果画面600上に、ネットワークスキャナ装置200での原稿画像の読み取り動作および送信動作の進捗度合いを表す進捗状況インジケータ604を表示させる。同図に示す各進捗状況インジケータ604の表示は、原稿画像の読み取り動作および送信動作の予想される所要時間を100%として、当該動作の開始時刻からの経過時間を10%刻みで示すものである。図15は、経過時間に伴う進捗状況インジケータ604の表示の変化の一例を示す図である。同図において、進捗状況インジケータ604aは、動作の開始直後であることを表し、また、進捗状況インジケータ604bは、動作が30%完了したことを表し、また、進捗状況インジケータ604cは、動作が100%完了したことを表している。なお、本実施の形態の進捗状況インジケータ604は、進捗状況を10%刻みで表すものであるが、これに限定されるものではない。この進捗状況インジケータ604の表示は、Webページの動的制御のためによく用いられるJava(登録商標) Scriptなどの技術を使って実現される。なお、この進捗状況の表示の形式は、インジケータでなくてもよく、数値や文章で表示をしてもよい。
WebUI272は、Webブラウザ322からの送信要求を解析して、読み取り指示がプレビュー画像の読み取りに係るものであるか否かを判断する。
原稿読取装置220は、プレビュー画像の読み取り動作の所要時間を計測する。計測された所要時間を画像メモリ240に保存される。
ネットワークサービス296は、プレビュー画像の送信動作の所要時間を計測する。計測された所要時間を画像メモリ240に保存される。
画像メモリ240は、原稿読取装置220で計測された原稿画像の読み取り動作の所要時間と、およびネットワークサービス296で計測された送信動作の所要時間と、を所要時間情報として保存する。なお、画像メモリ240に保存された所要時間情報は、原稿読取装置220で読み取られた原稿画像とともに、読み取り結果画面で表示させるための<img>タグが記述されたHTMLとしてWebブラウザ322に対して、ネットワークサービス296により送信される。そして、所用時間情報を受け取ったWebブラウザ322は、当該受け取った所用時間情報に基づいて、進捗状況インジケータ604を表示させる。
記憶装置250は、典型的な原稿画像の読み取り動作および送信動作の所要時間に関する情報(典型所要時間情報)を予め保存している。当該所要時間に関する情報とは、例えば、A4サイズの原稿画像を50dpiで読み取るのに必要な時間(例えば0.25単位時間)や、読み取られた原稿画像を送信するのに必要な時間(例えば0.5単位時間)などである。典型所用時間情報は、工場出荷時に既に保存されている情報である。なお、記憶装置250に保存されている典型所要時間情報は、画像メモリ240に所要時間情報が保存されていない場合に、原稿読取装置220で読み取られた原稿画像とともに、読み取り結果画面で表示させるための<img>タグが記述されたHTMLとしてWebブラウザ322に対して、ネットワークサービス296により送信される。そして、典型所用時間情報を受け取ったWebブラウザ322は、当該受け取った典型所用時間情報に基づいて、進捗状況インジケータ604を表示させる。
以上の構成において、第5の実施の形態のネットワークスキャナ装置200で行われる所要時間情報の送信処理について図16を参照して説明する。図16は、第5の実施の形態のネットワークスキャナ装置200で行われる所要時間情報(典型所用時間情報)の送信処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ネットワークサービス296でWebブラウザ322からの送信要求を受け取ると、WebUI272は、当該送信要求を解析する(ステップSC−1)。
ステップSC−1で解析した結果、プレビュー画像の送信要求であると特定した場合(ステップSC−2:Yes)、原稿読取装置220は、原稿のプレビュー画像を読み取る(ステップSC−3)。原稿読取装置220は、当該プレビュー画像の読み取り動作の所用時間を計測しておく。ついで、ネットワークサービス296は、ステップSC−2で読み取られたプレビュー画像をWebブラウザ322に対して送信する(ステップSC−4)。ネットワークサービス296は、当該プレビュー画像の読み取り動作の所要時間を計測しておく。画像メモリ240は、ステップSC-3での読み取り動作の所要時間と、ステップSC−4での送信動作の所要時間と、を所要時間情報として画像メモリ240に保存する(ステップSC-5)。
ステップSC−1で解析した結果、原稿画像の送信要求であると特定した場合(ステップSC−2:No)、WebUI272は、画像メモリ240に所要時間情報が保存されている場合(ステップSC−6:Yes)においては、ネットワークサービス296を介して、当該所要時間情報を埋め込んだ読み取り結果画面600のためのHTMLをWebブラウザ322に対して送信する(ステップSC−7)。また、WebUI272は、画像メモリ240に所要時間情報が保存されていない場合(ステップSC−6:No)においては、ネットワークサービス296を介して、記憶装置250に保存されている典型所要時間情報を埋め込んだ読み取り結果画面600のためのHTMLをWebブラウザ322に対して送信する(ステップSC−8)。
ステップSC−7で所用時間情報が送信されると、また、ステップSC−8で典型所用時間情報が送信されると、Webブラウザ322の処理により、読み取り結果画面600上に、当該所用時間情報または当該典型所用時間情報に基づいた進捗状況インジケータ604が表示される。
以上説明したように、第5の実施の形態のネットワークシステム100は、Webブラウザ322から送信要求をネットワークサービス296で受け取ると、当該受け取った送信要求をWebUI272で解析して、Webブラウザ322からの送信要求がプレビュー画像の要求または原稿画像の要求であると特定し、プレビュー画像の送信要求であると特定すると、プレビュー画像の読み取りおよび送信を行い、当該読み取りの動作および送信動作の所用時間を計測し、計測した所用時間を所用時間情報として画像メモリ240に保存する。また、Webブラウザ322からの送信要求が原稿画像の要求であると特定すると、WebUI272は、画像メモリ240に所用時間情報が保存されている場合においては、当該所用時間情報を埋め込んだ読み取り結果画面600のためのHTMLをWebブラウザ322に送信し、画像メモリ240に所用時間情報が保存されていない場合においては、記憶装置250に保存されている典型所用時間情報を埋め込んだ読み取り結果画面600のHTMLをWebブラウザ322に送信する。そして、Webブラウザ322は、読み取り結果画面600上に、当該所用時間情報または当該典型所用時間情報に基づいた進捗状況インジケータ604を表示させる。
したがって、第5の実施の形態のネットワークシステム100によれば、原稿画像の送信要求をネットワークサービス296で受け取ると、画像メモリ240に保存されている所用時間情報を埋め込んだ読み取り結果画面600のHTMLをWebブラウザ322に対して送信するので、Webブラウザ322は、当該所用時間情報に基づいた進捗状況インジケータ604を読み取り結果画面600上に表示させることができ、利用者は動作の進捗状況を得ることができる。
また、画像メモリ240に所用時間情報が保存されていない場合には、記憶装置250に予め保存されている典型所用時間情報を埋め込んだ読み取り結果画面600のHTMLをWebブラウザ322に対して送信するので、Webブラウザ322は、所用時間情報が画像メモリ240に保存されていない場合でも、当該典型所用時間情報に基づいた進捗状況インジケータ604を読み取り結果画面600上に表示させることができ、利用者は動作の進捗状況を得ることができる。
また、プレビュー画像の送信要求をネットワークサービス296で受け取ると、プレビュー画像の読み取りおよび送信を行い、当該読み取り動作および送信動作の所用時間を計測し、計測した読み取り動作の所用時間および送信動作の所用時間を所用時間情報として画像メモリ240に保存するので、当該所用時間情報を保存した後に、原稿画像の送信要求を受け取った場合には、当該所用時間情報を埋め込んだ読み取り結果画面600のHTMLをWebブラウザ322に送信することができ、結果として、Webブラウザ322は、当該所用時間上に基づいた進捗状況インジケータ604を読み取り結果画面600上に表示させることができる。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態のネットワークシステム100について説明する。なお、第6の実施の形態の説明においては、上述した第1から第5の実施の形態のネットワークシステム100の説明と重複する説明を省略する場合がある。なお、第6の実施の形態のネットワークシステム100の特徴的な部分は、クライアント装置300のWebブラウザ322が、ネットワークスキャナ装置200に対して、原稿画像の読み取り動作および送信動作の進捗状況に関する情報(進捗状況情報)の取得要求を行う点である。
まず、第6の実施の形態のネットワークシステム100の構成について説明する。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から進捗状況情報の取得要求を受け取ると、進捗状況情報をWebブラウザ322に対して送信する。
Webブラウザ322は、ネットワークスキャナ装置200から受け取った読み取り結果画面600のHTMLを解釈して読み取り結果画面600を表示装置360に表示させる。また、読み取り結果画面600の一部である画像ファイル(原稿画像)の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して行う。また、Webブラウザ322は、進捗状況情報の取得要求を、一定の時間間隔毎に、ネットワークスキャナ装置200に対して行う。
以上の構成において、第6の実施の形態のネットワークシステム100で行われる進捗状況情報の送信処理について図17を参照して説明する。図17は、第6の実施の形態のネットワークシステム100で行われる進捗状況情報の送受信処理の手順を示すシーケンス図である。なお、ここでは、原稿全体の領域を4つの読み取り領域に分けて原稿画像を読み取るものとし、最初の読み取り領域700aを領域1とし、2つの読み取り領域700cをそれぞれ領域2、3とし、最後の読み取り領域700dを領域4とする。また、領域1から領域4のそれぞれの大きさは同じものであるとする。
まず、Webブラウザ322は、操作画面500上の読み取り実行ボタン510が押下されると、ネットワークスキャナ装置200に対して原稿画像の送信要求を行う(ステップSD−1)。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から原稿画像の送信要求を受け取ると、読み取り結果画面600のHTMLをWebブラウザ322に対して送信する(ステップSD−2)。
Webブラウザ322は、ネットワークスキャナ装置200から読み取り結果画面600のHTMLを受け取ると、当該HTMLを解釈して読み取り結果画面600を表示装置360の画面上に表示させるとともに、当該読み取り結果画面600の一部である画像ファイル(原稿画像)の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して行う(ステップSD−3)。
Webブラウザは、一方で、進捗状況情報の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して行う(ステップSD−4)。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から進捗状況情報の取得要求を受け取ると、進捗状況情報をWebブラウザ322に対して送信する(ステップSD−5)。なお、この時点においては、原稿画像を全く送信していないため、ここでは、進捗状況が「0%」の進捗状況情報を送信する。そして、Webブラウザ322は、当該進捗状況情報を受け取ると、読み取り結果画面600の画面上の進捗状況インジケータに当該進捗状況情報に応じたインジケータを表示させる。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から画像ファイル(原稿画像)の取得要求を受け取ると、原稿画像(領域1)の読み取り動作を開始し、読み取りつつ圧縮処理を行った領域1の原稿画像をWebブラウザ322に対して送信する(ステップSD−6)。
Webブラウザは、ステップSD−4で進捗状況情報の取得要求を行ってから一定時間が経過した後に、進捗状況情報の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して再度行う(ステップSD−7)。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から進捗状況情報の取得要求を再度受け取ると、進捗状況情報をWebブラウザ322対して再度送信する(ステップSD−8)。なお、ステップSD−6で領域1の原稿画像を送信したので、ここでは、進捗状況が「25%」の進捗状況情報を送信する。そして、Webブラウザ322は、当該進捗状況情報を受け取ると、読み取り結果画面600の画面上の進捗状況インジケータに当該進捗状況情報に応じたインジケータを表示させる。
ネットワークスキャナ装置200は、領域2の原稿画像の読み取り動作を終えると、読み取りつつ圧縮処理を行った領域2の原稿画像をさらに送信する(ステップSD−9)。
Webブラウザ322は、ステップSD−7で進捗状況情報の取得要求を行ってから一定時間が経過した後に、進捗状況情報の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して再度行う(ステップSD−10)。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から進捗状況情報の取得要求を再度受け取ると、進捗状況情報をWebブラウザ322対して再度送信する(ステップSD−11)。なお、ステップSD−9で領域2の原稿画像をさらに送信したので、ここでは、進捗状況が「50%」の進捗状況情報を送信する。そして、Webブラウザ322は、当該進捗状況情報を受け取ると、読み取り結果画面600の画面上の進捗状況インジケータに当該進捗状況情報に応じたインジケータを表示させる。
ネットワークスキャナ装置200は、領域3の原稿画像の読み取り動作を終えると、読み取りつつ圧縮処理が行われた領域3の原稿画像をさらに送信する(ステップSD−12)。
Webブラウザは、ステップSD−10で進捗状況情報の取得要求を行ってから一定時間が経過した後に、進捗状況情報の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して再度行う(ステップSD−13)。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から進捗状況情報の取得要求を再度受け取ると、進捗状況情報をWebブラウザ322に対して再度送信する(ステップSD−14)。なお、ステップSD−12で領域3の原稿画像をさらに送信したので、ここでは、進捗状況が「75%」の進捗状況情報を送信する。そして、Webブラウザ322は、当該進捗状況情報を受け取ると、読み取り結果画面600の画面上の進捗状況インジケータに当該進捗状況情報に応じたインジケータを表示させる。
ネットワークスキャナ装置200は、領域4の原稿画像の読み取り動作を終えると、読み取りつつ圧縮処理が行われた領域4の原稿画像をさらに送信する(ステップSD−15)。
Webブラウザは、ステップSD−13で進捗状況情報の取得要求を行ってから一定時間が経過した後に、進捗状況情報の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して再度行う(ステップSD−16)。
ネットワークスキャナ装置200は、Webブラウザ322から進捗状況情報の取得要求を再度受け取ると、進捗状況情報をWebブラウザ322に対して再度送信する(ステップSD−17)。なお、ステップSD−15で領域4の原稿画像をさらに送信したので、ここでは、進捗状況が「100%」の進捗状況情報を送信する。そして、Webブラウザ322は、当該進捗状況情報を受け取ると、読み取り結果画面600の画面上の進捗状況インジケータに当該進捗状況情報に応じたインジケータを表示させる。
なお、本実施の形態のWebブラウザ322は、一定の時間間隔毎に進捗情報の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して行うが、当該取得要求の時間間隔は必ずしも一定である必要はない。
以上説明したように、第6の実施の形態のネットワークシステム100は、Webブラウザ322で原稿画像の送信要求とは別に、進捗状況情報の取得要求を、一定の時間間隔毎に、ネットワークスキャナ装置200に対して行い、ネットワークスキャナ装置200は、当該進捗状況情報の取得要求を受け取ると、原稿画像の送信とは別に、進捗状況情報をWebブラウザ322に対して送信する。そして、Webブラウザ322は、受け取った進捗状況情報に基づいた進捗状況インジケータ604を読み取り結果画面600上に表示させる。
したがって、第6の実施の形態のネットワークシステム100によれば、Webブラウザ322は、進捗状況情報の取得要求をネットワークスキャナ装置200に対して行い、ネットワークスキャナ装置300は、進捗状況情報をWebブラウザ322に対して送信し、当該進捗状況情報を受け取ったWebブラウザ322は、読み取り結果画面600上に当該進捗状況情報に基づいた進捗状況インジケータ604を表示させるので、利用者は、動作のより正確な進捗状況を得ることができる。