JP2007295071A - カラー記録装置および画像複製装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カラー調整開始要件が成立した時のカラー調整と書画情報印刷との干渉を回避。カラー調整の開始要件が成立しても少しでも早く且つきれいな画像をユーザが入手できるようにする。
【解決手段】 複数の異色画像を用紙上に重複記録するカラー記録の、各色濃度調整と色間ずれ調整の少なくとも一方を含むカラー調整の機能,書画情報受信機能、及び、前記カラー記録の機能を備えるカラー記録装置において、前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると該カラー調整は開始せず、該書画情報の記録を終えた後、該カラー調整を開始する、又は、書画情報がカラー記録のものであるとカラー調整は保留し、該書画情報の記録を終えた後に該カラー調整を実施し、書画情報が黒色記録のものであると黒色のカラー調整を実行した後に該書画情報を記録する。
【選択図】 図4
【解決手段】 複数の異色画像を用紙上に重複記録するカラー記録の、各色濃度調整と色間ずれ調整の少なくとも一方を含むカラー調整の機能,書画情報受信機能、及び、前記カラー記録の機能を備えるカラー記録装置において、前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると該カラー調整は開始せず、該書画情報の記録を終えた後、該カラー調整を開始する、又は、書画情報がカラー記録のものであるとカラー調整は保留し、該書画情報の記録を終えた後に該カラー調整を実施し、書画情報が黒色記録のものであると黒色のカラー調整を実行した後に該書画情報を記録する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、カラー調整機能を持つカラー記録装置およびそれを用いる画像複製装置に関し、特に、これに限定する意図ではないが、通信機能を持ちファクシミリ受信の書画情報およびコンピュータが印刷指示する書画情報を用紙上に記録する、異色の複数の色画像を重複記録することによりフルカラー記録を行うことが可能なカラー記録装置およびそれを用いるデジタルカラー複写機に関する。
この種のカラー記録装置では、モノクロ記録は勿論、同一の用紙上に複数色それぞれの画像を重複してカラー記録もするが、各色の記録濃度の変動(濃度変動)および用紙上の各色の位置ずれによって、カラー記録画像の品質が低下する。したがって、各色記録濃度を適正にするための、各色記録濃度調整および各色間色ずれ調整(色合わせ:レジストレーション)が実施されている。本願でのカラー調整は、各色記録濃度調整および各色間色ずれ調整の少なくとも一方を含むものである。
一般にカラー複写機においては、カラー調整を一定枚数毎に行う(特許文献1)。しかし、時間がかかるしある程度の枚数ならまだ印刷可能であることが知られている。特許文献2には、符号化画像データを受信したときに濃度調整動作を開始する、また、符号化画像データによって、すぐに画像形成するか否かを判断して濃度調整動作をさせないように制御する制御手段が設けられた、ファクシミリ機能がある複合機能プリンタが記載されている。特許文献3には、モノカラー記録用の画像データを受信すると直ちにモノカラー記録を行い、モノカラー記録用の画像データを受信しない間にカラー記録に必要な色ずれ補正処理を行いそれが終了することを条件にフルカラーコマンドに応答するフルカラープリントを行い、色ずれ補正処理中にモノカラープリントの印刷命令を受信すると、色ずれ補正を中止してモノカラープリントを行う画像記録装置が記載されている。
カラー調整は、例えば、記録濃度検出用の各色カラーマーク又はカラーパッチを感光体面,転写媒体面又は用紙上に形成して記録濃度を検出して検出結果に基づいて濃度調整をして各色記録濃度を基準値とし、そして色ずれ検出用の各色カラーマーク又はカラーパッチを転写媒体面又は用紙上に形成して記録位置を検出して記録位置ずれを算出して、該記録位置ずれをなくすように、各色記録位置を調整(レジストレーション)する。したがってかなりの時間がかかる。このカラー調整は、電源オン直後の、装置各部が動作可状態になったときに実行され(例えば、特許文献1,3)、また、カラー調整開始要件(例えば設定値以上の機内温度の変化,設定枚数以上のカラー印刷)が成立したときに自動的に実施され(特許文献1)、さらにはオペレータの指示によっても起動されるが(特許文献1)、カラー調整中に、原稿スキャナ,パソコンあるいはファクシミリからの印刷データ(書画情報)を受信すると、カラー調整が、すみやかな画像印刷(画像出力)を妨げることになる。
特許文献1には、その対策は開示がない。特許文献2は、符号化画像データを受信することを、濃度調整動作の開始条件にしているので、符号化画像データの受信から記録開始までに時間がかかる。特許文献3は、色ずれ補正途中でモノカラープリントの印刷命令を受信すると、色ずれ補正を中止してモノカラープリントを行うが、色ずれ補正処理を終了することを条件に、カラープリントの印刷命令を受け入れるので、色ずれ補正処理中にカラープリントの印刷命令を受けると、カラープリントの印刷開始が遅くなる。また、いずれにしても、カラー調整開始要件が成立した時に書画情報を受信中であるとか、カラー調整開始要件が成立した時に書画情報印刷命令を受けた場合のカラー調整と書画情報印刷との干渉、に対する対策はない。
本発明は、カラー調整開始要件が成立した時に書画情報印刷命令を受けた場合のカラー調整と書画情報印刷との干渉を有利に回避することを第1の目的とし、カラー調整の開始要件が成立しても少しでも早く且つきれいな画像をユーザが入手できるようにすることを第2の目的とする。
(1)複数の異色画像を用紙上に重複記録するカラー記録の、各色濃度調整と色間ずれ調整の少なくとも一方を含むカラー調整の機能,書画情報受信機能、及び、前記カラー記録の機能を備えるカラー記録装置において、
前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると該カラー調整は開始せず、該書画情報の記録を終えた後、該カラー調整を開始する制御手段、を備えることを特徴とするカラー記録装置。
前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると該カラー調整は開始せず、該書画情報の記録を終えた後、該カラー調整を開始する制御手段、を備えることを特徴とするカラー記録装置。
書画情報画受信時又は受信中にカラー調整開始要件が成立した場合、カラー調整を開始せず書画情報の記録を優先するので、カラー調整を自動的にする場合でも、早期に画像データを出力することができる。
(2)前記制御手段は、前記カラー調整を実施中に書画情報を受信すると、カラー調整を中断して受信書画情報の記録を行い、終了するとカラー調整を再開する、上記(1)に記載のカラー記録装置。
(3)前記制御手段は、前記カラー調整を実施中に書画情報を受信すると、該書画情報の記録開始までの推定時間Tdosとカラー調整の終了までの推定時間Tcpaに基づいて、Tcpa−Tcpaが設定値Tar以下であるとカラー調整を継続する、上記(1)に記載のカラー記録装置。
(4)前記制御手段は、Tcpa−Tcpaが設定値Tarを超えるときは、カラー調整を中断して受信書画情報の記録を行い、終了するとカラー調整を再開する、上記(3)に記載のカラー記録装置。
(5)複数の異色画像を用紙上に重複記録するカラー記録の、各色濃度調整と色間ずれ調整の少なくとも一方を含むカラー調整の機能,書画情報受信機能、及び、前記カラー記録の機能を備えるカラー記録装置において、
前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると、書画情報がカラー記録のものであるとカラー調整は保留し、該書画情報の記録を終えた後に該カラー調整を実施し、書画情報が黒色記録のものであると黒色のカラー調整を実行した後に該書画情報を記録する、制御手段、を備えることを特徴とするカラー記録装置。
前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると、書画情報がカラー記録のものであるとカラー調整は保留し、該書画情報の記録を終えた後に該カラー調整を実施し、書画情報が黒色記録のものであると黒色のカラー調整を実行した後に該書画情報を記録する、制御手段、を備えることを特徴とするカラー記録装置。
(6)前記制御手段は、前記黒色記録の書画情報の記録の後に、前記黒色とは別の残りの色のカラー調整を実施する、上記(5)に記載のカラー記録装置。
(7)前記制御手段は、前記カラー調整を実施中に書画情報を受信すると、受信を継続して書画情報を記憶媒体に蓄積し、カラー調整を終了後に、蓄積した書画情報を記録する、上記(1),(5)又は(6)に記載のカラー記録装置。
(8)前記制御手段は、書画情報の受信とカラー調整が同時に発生した場合に、書画情報に付帯する参照情報に応じて、カラー画像記録指定の場合には書画情報の記録を優先させカラー調整の実行を書画情報記録期間以外のタイミングで行うように制御する、上記(1)乃至(7)のいずれか1つに記載のカラー記録装置。
(9)ファクシミリ受信機能を有する、請求項1乃至8のいずれか1つに記載のカラー記録装置。
(10)コンピュータが印刷指示する書画情報を記録するプリンタ機能を有する、上記(1)乃至(9)のいずれか1つに記載のカラー記録装置。
(11)前記制御手段は、カラー調整を開始するとき、書画情報の受信に応答する割り込み処理を許可し、該割り込み処理にて、前記書画情報受信対応の処理を行う、上記(2),(3),(4),(7),(8),(9)又は(10)に記載のカラー記録装置。
(12)上記(1)乃至(11)のいずれかに記載のカラー記録装置、及び、画像を2次元撮像面を有する電子撮像素子で画像信号に変換し画像データを出力する画像読み取り手段、及び、該画像データを、前記カラー記録装置による画像記録に適合する記録データに変換する手段、を備える画像複製装置。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明の第1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機A1の外観を示す。図1に示すフルカラー複写機A1は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100と、給紙バンク35の各ユニットで構成されている。ステープラ及び作像された用紙を積載可能なトレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニット33と、大容量給紙トレイ36は、プリンタ100に装着されている。
機内のプリンタコントローラ200(図3)には、パソコンPC1が接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、パソコンPC1およびプリンタコントローラ200は、ルータを介してインターネット等の広域通信網に接続することができる。ファクシミリコントロールユニットFCU(図3)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
図2に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙すなわちシートの移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット120M,120C,120Yおよび120Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
また、レーザプリンタ100は、上記トナー像形成ユニットのほか、レーザ走査によるレーザ露光ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
レーザ露光ユニット102は、レーザ発光器41M,41C,41Y,41K、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの表面にレーザ光を、紙面に垂直な主走査X方向に振り走査しながら照射する。
図2上の一点鎖線は、転写紙すなわちシートの搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36又は両面ドライブユニット33に排出又は送給される。
イエローYのトナー像形成ユニットの概要を次に説明する。他のトナー像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニット110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
感光体ユニット110Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム111Yの表面に、レーザ露光ユニット102で、プリントデータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。トナー像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
現像ユニット120Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナーを含む二成分現像剤を収納している。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラや、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナー濃度センサ,粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナー濃度センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナー等の異物が除去される。
また、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のフィニッシャ34への排紙口34otからフィニッシャ34に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
4個の感光体ドラムの中の、マゼンダ像,シアン像およびイエロー像形成用の感光体ドラム111M,111Cおよび111Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個の電気モータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム111Kはブラックドラム駆動用の1個の電気モータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。従って、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
また、K現像器120Kは、定着ユニット107を駆動している電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器120M,120C,120Yは、レジストローラ105を駆動する電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。現像器120M,120C,120Y,120Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動出来る様、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
図1を再度参照する。フィニッシャ34は、スタッカトレイすなわち積載降下トレイ34hsおよびソートトレイ群34stを持ち、積載降下トレイ34hsに用紙(プリント済紙,転写済紙)を排出するスタッカ排紙モードと、ソートトレイ群34stに排紙するソータ排紙モードを持つ。
プリンタ100からフィニッシャ34に送り込まれた用紙は、左上方向に搬送されそして上下逆U字型の搬送路を経て、下向きに搬送方向を切換えてから、設定されているモードに応じて、スタッカ排紙モードのときには排出口から積載降下トレイ34hsに排出される。ソータ排紙モードのときには、ソータトレイ群34stの、そのとき排出中の用紙が割り当てられたソータトレイに排出される。
ソータ排紙モードが指定されるとフィニッシャ内排紙コントローラは、最下部の重ね待避位置に置いたソートトレイ群34stを、図1上で2点鎖線で示す使用位置に上駆動し、ソータトレイ間の間隔を広げる。ソータ排紙モードでは、1回(一人)の設定枚数の複写又はプリントは、部ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、同一原稿(画像)をプリントした各転写紙をソートトレイ群34stの各トレイに仕分け収納する。頁ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、各トレイを各頁(画像)に割り当てて、同一頁をプリントした各転写紙を1つのソートトレイに積載する。
図3に、図1に示すフルカラーデジタル複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。プリンタコントローラ200は、メインCPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)203およびRAM(Random Access Memory)204等を備え、ROM203内には、複写機のシステムプログラムおよび画像情報管理プログラム等の各種プログラムが格納されているとともに、これらのプログラムを実行するに必要な各種データおよびシステムデータ等が格納されている。メインCPU201は、ROM203内のプログラムに基づいて、RAM204をワークメモリとして利用して、複写機の各部を制御して、画像読み取り,画像蓄積,PC1(パソコン)との書画の送受信,ファクシミリ送受信,複写,印刷(プリンタとしてのプリントアウト),蓄積情報の管理,使用管理等を行う。
操作表示ボード20は、テンキー,スタートキー,ストップキーおよびファンクションキー等の各種操作キーを備えると共に、ディスプレイ(液晶ディスプレイ)を備えており、各操作キーによりユーザ指示を入力しディスプレイに表示することができる。ディスプレイにはまた、複写機の状態、および、PC1やファクシミリからの通知が表示される。
ファクシミリ制御ユニットFCUには、電話回線PNが接続され、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換して、ファクシミリ通信手順を実行するとともに、網制御部やモデム等を備え、その網制御部により、自動発・着呼処理を行い、また、そのモデムにより、送・受信信号の変・復調処理を行う。ファクシミリ制御ユニットFCUは、上述のように、ファクシミリ通信時、相手ファクシミリ装置との間で、ファクシミリ制御信号を交換して、ファクシミリ通信手順を実行するが、特に、受信時に自機の機能を相手先(送信側ファクシミリ装置)に通知するファクシミリ制御信号に、プリンタ100,符号化・復号化等の、各種機能を備えている旨を付加して、相手先に送信する。ネットワークインターフェイス(ネットワーク I/F)209には、LAN(Local Area Network)を介してPC1等の情報処理装置が接続され、ネットワーク I/F 209は、PC1等との間で書画情報の授受を行って、特に、HDD205に蓄積されている書画情報をPC1に転送して、PC1での画情報の利用を可能としている。
ASIC202は、HDD205に対するデータの読み書きおよび書画情報処理を行うものであり、データ圧縮伸張器およびDMAを内蔵する。このASIC202は、RAM204に格納された画像データを圧縮伸張器で圧縮(符号化)してHDD205に蓄積、及び、HDD205に蓄積された符号(圧縮データ)を圧縮伸張器で画像データに伸張してRAM204に展開する。また、パソコンPC1が送り込んでくる印刷データをイメージデータすなわち画像データに変換してRAM204に展開する。スキャナ10から読み込んだ画像データは、RAM204に書き込む。RAM204に展開又は書き込んだ画像データは、プリンタ100が使用する記録用画像データに変換してプリンタ100に出力する。ASIC202内にあるシステム制御(システムコントローラ)が、メインCPU201からの、ASIC内部の各モジュールおよびASIC202外部のRAM204,HDD205へのアクセスを制御する。
メインCPU201のコマンドをデコードして前記システム制御が該コマンドを実行する制御信号および制御データをASIC内部の各モジュールおよびASIC202外部のRAM204,HDD205に与える。HDD205への画像データの格納のときには、ASIC内部の画像データDMACがASIC内部のRAM I/Fを介してRAM204にアクセスしてRAM204の画像データを読み出して、DMA転送で該内部I/F回路を介してASIC内部の圧縮伸張器に転送する。該圧縮伸張器は受けた画像データを圧縮し、ASIC内部の符号データDMACが圧縮データをHDD I/Fを介してHDD205に格納する。画像データDMACは、画像転送用のDMAコントローラであり、画像を2次元として扱い、主走査単位で転送を行う。HDD205からの圧縮データの読み出しのときには、符号データDMACがHDD I/Fを介してHDD205にアクセスしてHDD205の圧縮データを読み出して、DMA転送で圧縮伸張器に転送する。圧縮伸張器は受けた圧縮データを画像データに伸張して、I/F回路を介して画像データDMACに転送し、画像データDMACがRAM I/Fを介してRAM204にアクセスしてRAM204に書込む。
ASIC内部の前記圧縮伸張器には、ASIC内部のラインメモリ126が接続されている。一般に、ラインメモリは1ライン又は数ライン分の画像データを蓄積するために使用される。ラインメモリを使用するケースとしては、以下のような理由がある:
1)圧縮伸張の方式が、前ラインを参照する2次元圧縮方式であるとき,
2)圧縮伸張器が、1ラインの画像をスキャンして最適な圧縮方式、または内部パラメータを選択するとき,
3)外部I/Fとの速度的なボトルネックの解消など。
1)圧縮伸張の方式が、前ラインを参照する2次元圧縮方式であるとき,
2)圧縮伸張器が、1ラインの画像をスキャンして最適な圧縮方式、または内部パラメータを選択するとき,
3)外部I/Fとの速度的なボトルネックの解消など。
CPU201は、ASIC202およびエンジンI/F208を介して、上述の重ね合せ転写(重複記録)の色ずれ(色間ずれ)を防止するために、露光装置102によって各感光体ドラム111M,111C,111Y,111K上の手前(図2において表面側:以下、フロントと表現)と奥(図2において裏面側:以下、リアと表現)に位置検出用のテストパターン(図7)を書き込み現像し、転写ベルト160上に転写し、転写ベルト160に転写したテストパタ−ンを、反射型光センサ121f(図2;フロント側),121r(リア側)で読みとることによって、各感光体ドラム111M,111C,111Y,111Kに対する露光装置102の書き込み位置ずれ,傾き,倍率等を検知し、これらによる色ずれをなくすように、各感光体ドラムに対する露光装置102の書き込みのタイミング等を補正するように構成されている。これが本実施例での「カラー調整」の中の色合わせである。この色合わせの前に、濃度調整(図6のPCL)が行われる。本実施例での「カラー調整」は、該濃度調整および色合わせを含む。
「カラー調整」を実施する時には、プリンタ100の転写ベルト160上に、図7に示すように、テストパタ−ンが形成される。すなわち、リアには、ブラックBkのスタートマークMsrを先頭に、マークピッチdの4ピッチ4dの空きの後に、8セットのマークセットが、転写ベルト160の1周長以内に、セットピッチ(定ピッチ)7d+A+cで順次形成される。
この実施例では、このセットピッチは、同一径の感光体ドラム6a〜6dの1周長の3/4であり、スタートマークを含めて8セット、合計65個のマークが、転写ベルト160の1周長以内に形成される。
第1マークセットは、主走査方向x(転写ベルト160の幅方向)に平行な次の直交マーク群、
ブラックBkの第1直交マークAkr,
イエローYの第2直交マークAyr,
シアンCの第3直交マークAcr、および、
マゼンタMの第4直交マークAmr、
ならびに、主走査方向xに対して45゜の角度をなす次の斜交マーク群、
Bkの第1斜交マークBkr,
Yの第2斜交マークByr,
Cの第3斜交マークBcr、および、
Mの第4斜交マークBmr、
を含んでいる。第2〜8マークセットの内容は、第1マークセットと同じである。フロントにも、上述のリアのテストパターンと同じテストパターンが同時に同じく形成される。これらのテストパターンに含まれる各マークに付した記号の、末尾のrはリア側のものであることを、fはフロント側のものであることを、示す。
ブラックBkの第1直交マークAkr,
イエローYの第2直交マークAyr,
シアンCの第3直交マークAcr、および、
マゼンタMの第4直交マークAmr、
ならびに、主走査方向xに対して45゜の角度をなす次の斜交マーク群、
Bkの第1斜交マークBkr,
Yの第2斜交マークByr,
Cの第3斜交マークBcr、および、
Mの第4斜交マークBmr、
を含んでいる。第2〜8マークセットの内容は、第1マークセットと同じである。フロントにも、上述のリアのテストパターンと同じテストパターンが同時に同じく形成される。これらのテストパターンに含まれる各マークに付した記号の、末尾のrはリア側のものであることを、fはフロント側のものであることを、示す。
図4に、CPU201の、プリンタエンジン制御すなわちプリント制御の概要を示す。それ自身に動作電圧が印加されると、CPU201は、入出力ポートの信号レベルを待機状態のものに設定し、内部のレジスタ,タイマなども待機状態に設定する(ステップ1)。なお、ここ以降においては、カッコ内にステップNo.又はステップ記号を示す時には、「ステップ」という語は省略して、No.数字又は記号のみを記す。
初期化(1)を完了するとCPU201は、機構各部および電気回路の状態を読取って、画像形成に支障がある異常があるかをチェックする(2)。異常がないと、定着器への通電を開始し、定着温度が、定着立ち上げ可能温度であるかをチェックして(3)、定着立ち上げ可能温度でないと、「カラー調整」(15)の可否判定(13)に進むが、定着立ち上げ可能温度であると、待機表示を、定着可温度であるとプリント可表示をする。すなわち、定着温度が60℃以上であるかをチェックして(3)、定着温度が60℃未満であると、長時間休止(不使用)後の複写機電源オン(例えば朝一番の電源オン:休止中の機内環境の変化が大きい)と一応見なして、「カラー調整」(15)の可否判定(13)に進む。ここで画像データ(書画情報)受信中ではないと、受信割り込みを許可して(14)「カラー調整」(15)に進む。「カラー調整」(15)を終了すると、CPU201のレジスタ(メモリの一領域)RCnに、その時不揮発メモリに保持しているカラープリント枚数積算数PCnを書込み(16)、CPU201のレジスタRTrにその時の機内温度を書込む(17)。「カラー調整」(15)の内容は、図6を参照して後述する。
定着温度が60℃以上であったときには、前回の複写機の電源オフからの経過時間が短いと見なすことができる。CPU201は、操作表示ボードOPBを介したオペレータの入力およびパソコンPCのコマンドを待つ(4)。ここで、操作表示ボードOPBを介して「カラー調整」指示がオペレータから与えられると(5)、CPU201は、上述のステップ13に進んで画像データ受信中かチェックして、受信中ではないと「カラー調整」(15)〜(17)を実行する。
定着温度が定着可温度で、しかも各部がレデイである時に、操作表示ボードOPBからコピースタート指示があると、或いは、システムコントローラ26から、パソコンPCからの印刷コマンドに対応したプリントスタート指示があると、もしくはファクシミリ受信があると、CPU201は、指定枚数の画像形成をする(6〜10)。この画像形成において、1枚の画像形成を終えて排出するたびに、CPU201は、それがカラー記録であるときには、不揮発メモリに割り当てているプリント総枚数レジスタ,カラープリント積算数レジスタPCn,ならびに、Bk,Y,CおよびMプリント積算数レジスタのそれぞれのデータを1インクレメントする(9)。モノクロ記録であった時には、プリント総枚数レジスタ,モノクロプリント積算数レジスタおよびBkプリント積算数レジスタのそれぞれのデータを1インクレメントする。
CPU201は、指定枚数のプリントアウトを終えると、現像濃度,定着温度,機内温度、その他各部の状態を読み込む。異常があるとそれを操作表示ボードOPBに表示して、異常が無くなるまで、状態読取りを繰返す。
画像形成を再開できる状態すなわち正常であると、CPU201は、カラープリント積算数レジスタPCnの値PCnが、前回のカラー調整のときのカラープリント積算数レジスタPCnの値RCn(レジスタRCnのデータ)よりも200枚以上多いかをチェックして(11)、200枚以上多いと、上述のステップ13に進んで画像データ受信中かチェックして、受信中でないと受信割り込みを許可してから(14)、「カラー調整」(15)を開始する。200枚未満であると、そのときの機内温度が、前回のカラー調整のときの機内温度(レジスタRTrのデータRTr)から5℃を超える温度変化があったかをチェックする(12)。5℃を超える温度変化があると、CPU201は、上述のステップ13〜17を実行する。5℃を超える温度変化がないときには、定着温度が定着可温度であるかをチェックして、定着可温度でないと、待機表示を、定着可温度であるとプリント可表示をする。そして「入力読取り」(4)に進む。
「カラー調整」(15)に進むと、図6に示す処理しその内容は後述するが、これを実行している間に画像データの受信があると、図5に示す「受信割り込み」(IPdr)を実行する。
図5を参照する。「受信割り込み」(IPdr)に進むとCPU201はまず受信割り込みを禁止し(31)、送信元(スキャナ,パソコン,ファクシミリ)と通信データ形式(合わせて通信モード)に対応付けられている、印刷開始までの所要時間推定値Tdosを、通信モード対応の推定時間表(メモリ上の変換テーブル)から読み出し(32)、また、「カラー調整」の現段階に対応付けられている「カラー調整」を終了するまでの残り時間推定値Tcpaを、カラー調整進行段階対応の推定時間表(メモリ上の変換テーブル)から読み出して(33)、「カラー調整」の終了を待つことによる受信データの印刷開始の遅れTcpa−Tdosが、許容設定値Tar以内であるか検索して(34)、許容設定値Tar以内であると、割り込み処理を終了して元の処理ルーチン(割り込み処理開始時の処理段階)に復帰する。すなわち、「カラー調整」を継続する。この場合は、この「カラー調整」を終了してから、図4のステップ16,17を経て、さらにステップ4〜6を経て、「印刷」(7)で、受信している画像データを印刷する。
しかし、許容設定値Tarを超えていたときには、「カラー調整」の現段階までの経過データをメモリにセーブ(保存)して(35)、「カラー調整」の中断を表わす「1」をレジスタFRcに書き込んで(36)、割り込み処理を終了して、受信している画像データの印刷(7)に進む。
受信した画像データの印刷を終了すると、CPU201は、ステップ11,12,4〜6と経て、レジスタFRcのデータが「1」(「カラー調整」が中断中)であるので、「カラー調整」を再開し(18,19)、終了するとレジスタFRcのデータをクリアして(20)、カラー印刷枚数レジスタRcnに現在のカラー印刷積算値Pcnを更新書き込みして(16)、レジスタRTに現在の機内温度を更新書き込みする(17)。
上述の、図4に示す制御フローにより、CPU201は、(1)定着温度が60℃未満で電源オンになったとき、(2)操作表示ボードOPBよりカラー調整指示があったとき、(3)指定枚数のプリントアウトを完了し、しかも機内温度が前回のカラー調整のときの機内温度から5℃を超える変化をしているとき、および、(4)指定枚数のプリントアウトを完了し、しかもカラープリント積算数PCnが、前回のカラー調整のときの値RCnよりも200以上多くなっているとき、であって、しかも画像データの受信がないときに、「カラー調整」(16)を実行する。
図6に、「カラー調整」(16)の内容を示す。この「カラー調整」(16)では、まず「プロセスコントロール」(PCL)で、帯電,露光,現像および転写等、作像条件をすべて基準値に設定して、転写ベルト160上のリアr又はフロントfに、Bk,Y,CおよびM像(トナーパッチ)を形成して、光センサ121r又は20fで像濃度を検出して、それが基準値となるように、帯電ローラ印加電圧,露光強度および現像バイアスを調整し設定する。トナー濃度不足によりそれらを適正範囲内に設定できない場合は、トナー補給をする。
次にCPU201は、先ず、「テストパターンの形成と計測」(PFM)にて、前記「プロセスコントロール」(PCL)で設定した作像条件(パラメータ)で、転写ベルト160上に、図7に示すように、リアr,フロントfのそれぞれに、スタートマークMsr,Msfならびに8セットのテストパターンを形成して、光センサ121r,20fでマークを検出して、マーク検出信号Sdr,Sdfをデジタルデータすなわちマーク検出データDdr,Ddfに変換して読みこむ。そして、各マークの中心点の、転写ベルト160上の位置(分布)を算出する。更に、リア側8セットの平均パターン(マーク位置の平均値群)と、同様なフロント側8セットの平均パターンを算出する。
平均パターンを算出すると、平均パターンにもとづいてBk,Y,CおよびM作像ユニットのそれぞれによる作像のずれ量を算出し(DAC)、算出したずれ量に基づいてずれをなくするための調整を行う(DAD)。
図6に示すずれ量算出(DAC)では、CPU201は、次のように、作像ずれ量を算出する。Yの作像ずれ量の算出(Acy)を、具体的に次に示す。
副走査ずれ量dyy:
リアr側のBk直交マークMAkrとY直交マークMAyrの中心点位置の差(Mbr−Mar)の、基準値d(図7)に対するずれ量
dyy=(Mbr−Mar)−d。
リアr側のBk直交マークMAkrとY直交マークMAyrの中心点位置の差(Mbr−Mar)の、基準値d(図7)に対するずれ量
dyy=(Mbr−Mar)−d。
主走査ずれ量dxy:
リアr側の直交マークMAyrと斜交マークMByrの中心点位置の差(Mfr−Mbr)の、基準値4d(図7)に対するずれ量
dxyr=(Mfr−Mbr)−4d
と、フロントf側の直交マークMAyfと斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mbf)の、基準値4d(図7)に対するずれ量
dxyf=(Mff−Mbf)−4d
との平均値
dxy=(dxyr+dxyf)/2
=(Mfr−Mbr+Mff−Mbf−8d)/2。
リアr側の直交マークMAyrと斜交マークMByrの中心点位置の差(Mfr−Mbr)の、基準値4d(図7)に対するずれ量
dxyr=(Mfr−Mbr)−4d
と、フロントf側の直交マークMAyfと斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mbf)の、基準値4d(図7)に対するずれ量
dxyf=(Mff−Mbf)−4d
との平均値
dxy=(dxyr+dxyf)/2
=(Mfr−Mbr+Mff−Mbf−8d)/2。
スキューdSqy:
リアr側の直交マークMAyrとフロントf側の直交マークMAyfの中心点位置の差
dSqy=(Mbf−Mbr)。
リアr側の直交マークMAyrとフロントf側の直交マークMAyfの中心点位置の差
dSqy=(Mbf−Mbr)。
主走査線長のずれ量dLxy:
リアr側の斜交マークMByrとフロントf側の斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mfr)から、スキューdSqy=(Mff−Mfr)を減算した値
dLxy=(Mff−Mfr)−dSqy
=(Mff−Mfr)−(Mbf−Mbr)。
リアr側の斜交マークMByrとフロントf側の斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mfr)から、スキューdSqy=(Mff−Mfr)を減算した値
dLxy=(Mff−Mfr)−dSqy
=(Mff−Mfr)−(Mbf−Mbr)。
他の、CおよびMの作像ずれ量は、上記Yに関する算出と同様にして算出する(Acc,Acm)。Bkも大略では同様であるが、この実施例では、副走査方向yの色あわせはBkを基準にしているので、Bkに関しては、副走査方向の位置ずれ量dykの算出は行わない(Ack)。
図6に示すずれの調整(DAD)では、CPU201は、次のように、各色の作像ずれ量を調整する。Yのずれ量調整(Ady)を、具体的に次に示す。
副走査ずれ量dyyの調整:
Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の開始タイミングを、基準のタイミング(y方向)から、算出したずれ量dyyずらして設定する。
Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の開始タイミングを、基準のタイミング(y方向)から、算出したずれ量dyyずらして設定する。
主走査ずれ量dxyの調整:
Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の、ライン先頭をあらわすライン同期信号に対する、書込みユニット5の露光レーザ変調器への、ライン先頭の画像データの送出タイミング(x方向)を、基準のタイミングから、算出したずれ量dxy分ずらして設定する。
Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の、ライン先頭をあらわすライン同期信号に対する、書込みユニット5の露光レーザ変調器への、ライン先頭の画像データの送出タイミング(x方向)を、基準のタイミングから、算出したずれ量dxy分ずらして設定する。
スキューdSqyの調整:
書込みユニット5の、感光体ドラム6bに対向してY画像データで変調したレーザビームを反射して感光体ドラム6bに投射する、x方向に延びるミラーのリアr側は支点支持され、フロントf側が、y方向に摺動可のブロックで支持されている。このブロックをパルスモータとスクリューを主体とするy駆動機構で、y方向に往,復駆動してスキューdSqyを調整できる。「スキューdSqyの調整」では、このy駆動機構のパルスモータを駆動して、ブロックを基準のy位置から、算出したスキューdSqyに相当する分駆動する。
書込みユニット5の、感光体ドラム6bに対向してY画像データで変調したレーザビームを反射して感光体ドラム6bに投射する、x方向に延びるミラーのリアr側は支点支持され、フロントf側が、y方向に摺動可のブロックで支持されている。このブロックをパルスモータとスクリューを主体とするy駆動機構で、y方向に往,復駆動してスキューdSqyを調整できる。「スキューdSqyの調整」では、このy駆動機構のパルスモータを駆動して、ブロックを基準のy位置から、算出したスキューdSqyに相当する分駆動する。
主走査線長のずれ量dLxyの調整:
ライン上に画素単位で画像データを割りつける画素同期クロックの周波数を、基準周波数XLs/(Ls+dLxy)に設定する。Lsは基準ライン長である。
ライン上に画素単位で画像データを割りつける画素同期クロックの周波数を、基準周波数XLs/(Ls+dLxy)に設定する。Lsは基準ライン長である。
他の、CおよびMの作像ずれ量の調整は、上記Yに関する調整と同様にして調整する(Adc,Adm)。Bkも大略では同様であるが、この実施例では、副走査方向yの色あわせはBkを基準にしているので、Bkに関しては、副走査方向の位置ずれ量dykの調整は行わない(Adk)。次回の「カラー調整」まで、このように調整した条件でカラー画像形成を行う。
第2実施例のハードウエアは、上述の第1実施例と同様である。しかし第2実施例のCPU201のプリンタエンジン制御の一部分が、図4に示す第1実施例のものと異なる。また、画像データ受信に応答する割り込み処理の内容が異なる。
図8に、第2実施例のCPU201のプリンタエンジン制御の概要を示す。「カラー調整」(15)を実行する要件が成立した時、画像データを受信していると、あるいは受信要求があると(11〜13)、第2実施例のCPU201は、Bk(黒画像)のプロセスコントロール(21)を実行する。その内容は、図6に示す「プロセスコントロール」(PCL)の中の、Bkプロセスコントロールと同様である。そしてそこまでの「カラー調整」の経過データをレジスタにセーブ(保存)して(22)、「カラー調整」の中断を表わす「1」をレジスタFRcに書き込み(23)、受信画像データの「印刷」(7)に進む。印刷を終了すると、中断した「カラー調整」を再開する(18〜20)。
図9に、第2実施例の、「カラー調整」中に画像データを受信することにより起動する割り込み処理の内容を示す。「カラー調整」中に画像データを受信することにより図9に示す割り込み処理に進むと第2実施例のCPU201は、割り込みを禁止し(41)、そして受信する画像データのHDD205への蓄積を設定し、これを表す「1」をレジスタFPdmに書き込み(43)、そこで割り込み処理を終了して「カラー調整」を終了する。この場合は、「カラー調整」を終了したとき、レジスタFPdmに「1」があるので、第2実施例のCPU201は、ステップ24から「印刷」(7)に進み、そこでHDD205に蓄積している、受信した画像データの印刷を行い、これを終了すると、レジスタFPdmの「1」をクリアする。第2実施例のその他の機能は、上述の第1実施例と同様である。
なお、上述の2実施例の他に、第1実施例の割り込み処理(図5)を図9に示す割り込み処理に変更し更に図4に示すプリンタエンジン制御に図8に示すステップ24を加える第3実施例があり、また、図4に示す第1実施例のプリンタエンジン制御に図8に示すステップ21〜23を加える第4実施例もある。
10:カラー原稿スキャナ
20:操作ボード
30:自動原稿供給装置
34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ
34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群
41M,41C,41Y,41K:レーザ発光器
43:自動光量制御器(APC)
50:投光回路基板
54:受光回路基板
100:カラープリンタ
PC:パソコン
PBX:交換器
PN:通信回線
102:光書込みユニット
103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対
106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット
108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト
20:操作ボード
30:自動原稿供給装置
34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ
34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群
41M,41C,41Y,41K:レーザ発光器
43:自動光量制御器(APC)
50:投光回路基板
54:受光回路基板
100:カラープリンタ
PC:パソコン
PBX:交換器
PN:通信回線
102:光書込みユニット
103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対
106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット
108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト
Claims (12)
- 複数の異色画像を用紙上に重複記録するカラー記録の、各色濃度調整と色間ずれ調整の少なくとも一方を含むカラー調整の機能,書画情報受信機能、及び、前記カラー記録の機能を備えるカラー記録装置において、
前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると該カラー調整は開始せず、該書画情報の記録を終えた後、該カラー調整を開始する制御手段、を備えることを特徴とするカラー記録装置。 - 前記制御手段は、前記カラー調整を実施中に書画情報を受信すると、カラー調整を中断して受信書画情報の記録を行い、終了するとカラー調整を再開する請求項1に記載のカラー記録装置。
- 前記制御手段は、前記カラー調整を実施中に書画情報を受信すると、該書画情報の記録開始までの推定時間Tdosとカラー調整の終了までの推定時間Tcpaに基づいて、Tcpa−Tcpaが設定値Tar以下であるとカラー調整を継続する、請求項1に記載のカラー記録装置。
- 前記制御手段は、Tcpa−Tcpaが設定値Tarを超えるときは、カラー調整を中断して受信書画情報の記録を行い、終了するとカラー調整を再開する、請求項3に記載のカラー記録装置。
- 複数の異色画像を用紙上に重複記録するカラー記録の、各色濃度調整と色間ずれ調整の少なくとも一方を含むカラー調整の機能,書画情報受信機能、及び、前記カラー記録の機能を備えるカラー記録装置において、
前記カラー調整を開始する要件の成立を判定する手段,該成立が判定された時点に書画情報を受信すると、書画情報がカラー記録のものであるとカラー調整は保留し、該書画情報の記録を終えた後に該カラー調整を実施し、書画情報が黒色記録のものであると黒色のカラー調整を実行した後に該書画情報を記録する、制御手段、を備えることを特徴とするカラー記録装置。 - 前記制御手段は、前記黒色記録の書画情報の記録の後に、前記黒色とは別の残りの色のカラー調整を実施する、請求項5に記載のカラー記録装置。
- 前記制御手段は、前記カラー調整を実施中に書画情報を受信すると、受信を継続して書画情報を記憶媒体に蓄積し、カラー調整を終了後に、蓄積した書画情報を記録する、請求項1,5又は6に記載のカラー記録装置。
- 前記制御手段は、書画情報の受信とカラー調整が同時に発生した場合に、書画情報に付帯する参照情報に応じて、カラー画像記録指定の場合には書画情報の記録を優先させカラー調整の実行を書画情報記録期間以外のタイミングで行うように制御する、請求項1乃至7のいずれか1つに記載のカラー記録装置。
- ファクシミリ受信機能を有する、請求項1乃至8のいずれか1つに記載のカラー記録装置。
- コンピュータが印刷指示する書画情報を記録するプリンタ機能を有する、請求項1乃至9のいずれか1つに記載のカラー記録装置。
- 前記制御手段は、カラー調整を開始するとき、書画情報の受信に応答する割り込み処理を許可し、該割り込み処理にて、前記書画情報受信対応の処理を行う、請求項2,3,4,7,8,9又は10に記載のカラー記録装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載のカラー記録装置、及び、画像を2次元撮像面を有する電子撮像素子で画像信号に変換し画像データを出力する画像読み取り手段、及び、該画像データを、前記カラー記録装置による画像記録に適合する記録データに変換する手段、を備える画像複製装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8229335B2 (en) | 2009-07-30 | 2012-07-24 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, image forming method, and image forming program product |
-
2006
- 2006-04-21 JP JP2006117657A patent/JP2007295071A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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