JP2007294638A - メモリセルおよび不揮発性メモリ - Google Patents

メモリセルおよび不揮発性メモリ Download PDF

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Abstract

【課題】読み出し時における消費電力の増大、および、S/N比の低下を抑制可能で多値記憶可能なPCM等のメモリセルおよび不揮発性メモリを実現する。
【解決手段】一端及び第1のビット線BL1に接続された他端を有し、一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第1記憶素子CR1と、一端及び第2のビット線BL2に接続された他端を有し、一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第2記憶素子CR2と、ワード線WLとして機能する制御電極、第1記憶素子CR1の一端に接続された第1電流電極、および、第2記憶素子CR2の一端に接続された第2電流電極を有するトランジスタを設ける。第1及び第2記憶素子CR1,CR2間にトランジスタが存在するので、ワード線WLの制御によりメモリセルの各トランジスタを個別にオン・オフすることができる。
【選択図】 図12

Description

この発明は、不揮発性メモリ素子を用いた、多値記憶可能なメモリセルおよび不揮発性メモリに関する。
次世代の不揮発性メモリ素子には、外部磁場により強磁性体層中の磁界を変化させるMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)や、強磁性体層の一端及び他端間に電流を流すことにより強磁性体層にスピンを注入して強磁性体層中の磁界を変化させるスピンRAM、抵抗層の一端及び他端間に電流を流す際の印加電圧パルスの極性によって抵抗層の抵抗値を変化させるRRAM(Resistance RAM)、相変化(PC:Phase Change)膜たるカルコゲナイド層の一端及び他端間に電流を流すことによる加熱や冷却によってカルコゲナイド層の「アモルファス化状態」と「結晶化状態」とを相変化させる相変化記憶素子(PCM:Phase Change Memory)などがある。なお、スピンRAMについては下記非特許文献1に、RRAMについては下記非特許文献2および3に、PCMについては下記非特許文献4および5に、それぞれ詳細が記載されている。
そして、各不揮発性メモリ素子においては、微細化の回避と記憶情報の大容量化とを目的として、多値化(例えば4値化)が進められている。例えば下記特許文献1においては、二個の相変化記憶素子を用いることにより、多値化を実現したメモリセルが開示されている。
なお、特許文献1および非特許文献1乃至5以外にも、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2001−189431号公報 特開2005−203389号公報 特開2003−197876号公報 特開2004−14012号公報 特開2004−30822号公報 M.Hosomi et al.,「A Novel Nonvolatile Memorywith Spin Torque Transfer Magnetization Switching:Spin-RAM」 IEDM 2005 W.W.Zhuang et al.,「Novell Colossal Magnetoresistive Thin Film Nonvolatile Resistance Random Access Memory(RRAM)」 IEDM Tech Dig 2002,pp193-196 I.G.Baek et al.,「Highly Scalable Non-volatile Resistive Memory using Simple Binary Oxide Driven by Asymmetric Unipolar Voltage Pulses」 IEDM Tech Dig 2004,pp.587-590 F.Pellizzer et al.,「Novel μTrench Phase-Change Memory Cell for Embedded and Stand-Alone Non-Volatile Memory Applications」 Symp on VLSI Tech Dig 2004,pp.18-19 S.J.Ahn et al.,「Highly Manufacturable High Density Phase Change Memory of 64Mb and Beyond」 IEDM Tech Dig 2004,pp.907-910
上記特許文献1においては、その第3の実施形態の説明にて、いわゆるクロスポイントタイプと考えられるメモリセルが説明されている(図9)。この図9の回路構成では、注目しているセルの情報を読み出す場合に、上部電極80と下部電極60との間に電圧を印加すると、補助電極120への電位印加の有無にかかわらず、その他のセルにおいても上部電極80から下部電極60へと電流が流れてしまい、読み出し時における消費電力が大きくなってしまうという問題点がある。また、この電流により、S/N比の低下をも招来してしまう。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、読み出し時における消費電力の増大、および、S/N比の低下を抑制可能なメモリセルおよび不揮発性メモリを実現することを目的とする。
本発明は、一端及び第1のビット線に接続された他端を有し、前記一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第1記憶素子と、一端及び第2のビット線に接続された他端を有し、前記一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第2記憶素子と、ワード線として機能する制御電極、前記第1記憶素子の前記一端に接続された第1電流電極、および、前記第2記憶素子の前記一端に接続された第2電流電極を有するトランジスタとを備えるメモリセルである。
本発明によれば、メモリセルが、ワード線として機能する制御電極、第1記憶素子の一端に接続された第1電流電極、および、第2記憶素子の一端に接続された第2電流電極を有するトランジスタを備える。この回路構成によれば、第1及び第2記憶素子間にトランジスタが存在するので、メモリセルを複数設けたときに、ワード線の制御により複数のメモリセルの各トランジスタを個別にオン・オフすることができる。よって、読み出し動作時には一つのメモリセルのトランジスタだけをオンし、その他のメモリセルのトランジスタをオフすることで、読み出し時における消費電力の増大、および、S/N比の低下を抑制可能なメモリセルが実現ができる。
<実施の形態1>
本実施の形態の説明に入る前に、従来のPCM(Phase Change Memory)を用いたメモリセルの構造とその動作について説明する。
図1は、ビット線14の延在方向における従来のPCMを用いたメモリセルの断面図である。また、図2は、図1のメモリセルが半導体基板の表面において複数、格子状に配置された不揮発性メモリの平面図であり、図3は図1のメモリセルの回路図である。なお、図1は図2における切断線I−Iにおける断面を示した図である。このメモリセルは以下のようにして製造される。
まず、シリコン基板等の半導体基板1の表面に選択的にシリコン酸化膜を形成し、素子分離領域2を形成する。続いて、シリコン酸化膜等の絶縁膜とポリシリコン膜等の導電膜との積層膜を、半導体基板1上の全面に形成する。そして、絶縁膜と導電膜との積層膜をフォトリソグラフィ技術によりパターニングして、ゲート絶縁膜3およびゲート電極4a、配線4bを形成する。なお、ゲート電極4aはワード線WLとして機能する。
次に、不純物イオン注入によりゲート電極4aの両側にトランジスタのソース/ドレイン5及び6を形成する。その後、半導体基板1の表面全面に層間絶縁膜7を形成する。そして、層間絶縁膜7にコンタクトホール8を形成する。続いてコンタクトホール8内に導電膜9を埋め込む。
次に、導電膜9および層間絶縁膜7を覆うように、層間絶縁膜301を形成する。そして、層間絶縁膜301にコンタクトホール302を形成する。続いてコンタクトホール302内に導電膜303を埋め込む。この導電膜303がヒータープラグとして機能する。
次に、カルコゲナイド系物質からなる相変化(PC:Phase Change)膜10を導電膜303上に形成する。相変化膜10は相変化記憶素子(PCM)CRとして機能する。また、相変化膜10上には、上部電極10aとしてタングステン膜を形成する。
次に、相変化膜10および上部電極10a、層間絶縁膜301を覆うように、層間絶縁膜11を形成する。そして、層間絶縁膜11にコンタクトホール12を形成する。続いてコンタクトホール12内に導電膜13を埋め込み、プラグを形成する。そして、導電膜13に接続する導電膜14を層間絶縁膜11上に形成する。導電膜14はビット線BLとして機能する。その後、導電膜14および層間絶縁膜11を覆うように層間絶縁膜15を形成する。
PCMは、相変化膜10の一部を高抵抗の非晶質(アモルファス)状態と低抵抗のポリ結晶状態との間で相転移させてその比抵抗を変化させることで、相変化膜10全体の抵抗を変化させ、それぞれの抵抗状態を2種類の記憶情報とする不揮発性メモリ素子である。ここで、非晶質(アモルファス)状態からポリ結晶状態への相転移をセット(Set)動作と称し、また、ポリ結晶状態から非晶質(アモルファス)状態への相転移をリセット(Reset) 動作と称する。そして、この2つの相の間の2方向の相転移は、相変化膜10にパルス電流を流し、それぞれに最適化された熱を加えることによりなされる。
図4〜図7を用いて、1ビット分を記憶可能なPCMのリセット(Reset)動作及びセット(Set)動作について説明する。なお、図4はPCMのリセット(Reset)動作を説明する図、図5はPCMのセット(Set)動作を説明する図、図6はリセットパルスおよびセットパルスを示すグラフ、図7はリセット(Reset)動作およびセット(Set)動作時の相変化膜内の電位差を示すグラフである。
相変化膜10にパルス電流を流すため、相変化膜10には、上部電極10aとヒータープラグとして機能する導電膜303とが接続されている。上部電極10aおよび導電膜303はいずれも例えばタングステン膜である。
上部電極10aおよび導電膜303間に電位差を与えることで、電子が導電膜303から相変化膜10に注入される。このとき生じるジュール熱により、導電膜303と相変化膜10との接続部分が高抵抗の非晶質(アモルファス)状態と低抵抗のポリ結晶状態との間で相転移を引き起こすことにより、相変化膜10全体の抵抗を変化させる。このため、導電膜303がヒータープラグと称される。
図4に示すように、リセット(Reset)動作では、相変化膜10を融点付近(610℃)まで急速に加熱して、液化状態101にしてから、ポリ結晶化が起きる温度(450℃)以下に、急速に(例えば、1nsec未満で)冷却することにより、導電膜303と相変化膜10との接触部分を非晶質化状態102にする。急速冷却を行う理由は、結晶核発生の暇を与えず、ポリ結晶化しないようにするためである。
一方、図5に示すように、セット(Set)動作では、ポリ結晶化が起きる温度(450℃より高く、610℃より低い温度)まで加熱してから、導電膜303と相変化膜10との接触部分の非晶質化状態102が結晶核生成および結晶成長状態103を通してポリ結晶化状態104になるまで(例えば、10nsec程度)、その温度を維持してから、ゆっくりと冷却する。
図6には、相変化膜10がこれら2つの相転移を起こすために必要な、パルス電流で作り出されるべき熱パルスのプロファイルの一例を模式図として示している。すなわち、図6には、急速加熱および急速冷却を行うリセットパルスG1と、比較的ゆっくりとした冷却を行うセットパルスG2とが示されている。
また、図7には、Reset動作時及びSet動作時に、図6で示した熱パルスのプロファイルが得られるようにパルス電流を流した場合の相変化膜10内での電位差の時間変化と、読み出し(Read)動作時の相変化膜10内での電位差の時間変化の一例が示されている。この例では、動作シーケンスは、…Read(低抵抗読み出し)動作→Reset動作→Read(高抵抗読み出し)動作→Set動作→Read(低抵抗読み出し)動作→Reset動作→Read(高抵抗読み出し)動作→…である。
一般に、Reset動作は10nsec程度以下、Set動作は100nsec程度以下で行われ、Set動作時間がReset動作時間と比較して、一桁程度長くなるよう動作特性が設定される。また、高抵抗非晶質状態では、1MΩ程度の抵抗を示し、低抵抗ポリ結晶状態では、10kΩ程度を示し、高抵抗非晶質状態の抵抗値は、低抵抗ポリ結晶状態の抵抗値と比較して、二桁程度大きいことが一般的特性である。
以上においては、1ビット分を記憶可能なPCMの場合の動作について述べた。この基本原理に基づいて、PCMに多ビットを記憶可能とさせる場合の動作について、図8および図9を用いて考察する。ここでは、相変化膜10のポリ結晶化状態104および非晶質化状態102の間に2つの中間状態を設定し、それら4つの抵抗状態を抵抗の高いほうからR1=Rhh、R2=Rhs、R3=Rsh、R4=Rssと設定する。
図8では、高抵抗Rhhの非晶質化状態102をまず形成し、この状態にしてからRhh以外の低抵抗状態を作り出す場合の一例が示されている。Rhh状態は、Reset動作を行うことにより作り出すことができる。Rhh状態以外の低抵抗状態Rhs、Rsh、Rssは、Set動作における熱パルスプロファイルにおいて、温度維持状態の温度、あるいは、維持時間を適切に選ぶことにより、作り出すことができる。そして、より低抵抗な状態を作り出すためには、Set動作における熱パルスプロファイルにおいて、温度維持状態の温度をより高くするか、あるいは、維持時間をより長くするか、を行えばよい。
図9では、低抵抗Rssのポリ結晶化状態104をまず形成し、この状態にしてからRss以外の高抵抗状態を作り出す場合の一例が示されている。Rss状態は、Set動作を行うことにより作り出すことができる。Rss状態以外の高抵抗状態Rsh、Rhs、Rhhは、Reset動作における熱パルスプロファイルの各パラメータを適当に選べば作り出せると考えられる。たとえば、アモルファス状態の領域や比抵抗を制御するためのパラメータとして、急速冷却する時間を制御することが考えられる。しかし、Reset動作は、熱的に非平衡な状態を経過させるため、アモルファス部分の比抵抗の制御は、かなり困難と考えられる。
従って、単一のPCMで4つの抵抗状態を作り出すためには、図8に示した抵抗値生成の一例の方がより現実的と考えられる。つまり、Rhh状態は、Reset動作を行うことにより作り出し、それ以外の低抵抗状態Rhs、Rsh、Rssは、まずReset動作を行い、Rhh状態を作り出した後に、Set動作によりその熱パルスプロファイルにおける温度維持状態の温度、あるいは、維持時間を適切に選ぶことにより作り出すことが望ましい。
不揮発性メモリ素子においては、微細化の困難さと記憶情報の大容量の要求とにより、多値化(たとえば四値化)が主流となりつつある。しかし、上記のように、多ビットを記憶可能とさせるPCMでは、メモリ記憶ノードである相変化膜10の低抵抗ポリ結晶、及び、高抵抗非晶質状態の2つの抵抗状態と、その2つの中間状態の計4つの抵抗状態を記憶状態として用いる必要がある。そのため、これらの抵抗値が、バラツキを含めて十分に分離していなければならない。従って、これら4つの抵抗値のバラツキが大きい場合、バラツキを含めた4つの抵抗値が十分に分離せず、多値記憶を一つのPCMで実現することができない。
すなわち、例えば相変化記憶素子では、カルコゲナイド系合金(Ge-Sb-Te系材料)の低抵抗ポリシリコン結晶状態、及び、高抵抗非晶質(アモルファス)状態の2つの異なる抵抗値を記憶状態として用いるため、そのバラツキが、単一ビットでの多値化の阻害要因となっていた。つまり、単一ビットでは、カルコゲナイド系合金の低抵抗ポリ結晶状態と高抵抗非晶質(アモルファス)状態との間に、2つの中間状態を作ることが必要であり、それらは、低抵抗ポリ結晶状態と高抵抗非晶質(アモルファス)状態の複合状態で構成される中間抵抗状態である。このため、これら四つの抵抗状態をバラツキを含めて分離しなければならない。このとき、各抵抗状態のバラツキが、多値を単一ビットで構成する最大の阻害要因の一つである。
そこで、上記特許文献1に記載の技術のように、一つのメモリセル内で複数のPCMを用いることが考えられる。しかし、上述の通り、上記特許文献1に記載の技術では、読み出し時における消費電力の増大やS/N比の低下の問題がある。
以下では、本発明に係る発明について記述し、本発明においては、読み出し時における消費電力の増大、および、S/N比の低下を抑制可能なメモリセルおよび不揮発性メモリが実現される点、さらには、PCMにて多値記憶を行う際の抵抗値の分離マージンが大きくとれる点につき説明する。
本実施の形態に係るメモリセルは、記憶素子たるPCMを二つ備え、さらに、ワード線として機能する制御電極、第1の記憶素子の一端に接続された第1電流電極、および、第2の記憶素子の一端に接続された第2電流電極を有するトランジスタを備える。そして、第1及び第2の記憶素子はそれぞれ、電流に基づいた抵抗値の変化に応じて三値の記憶が可能であって、その三値は、第1及び第2の記憶素子の各抵抗値の高・中・低の三段階に対応しており、後述する特定の組み合わせを採ることによって、メモリセル全体としては四値の記憶が可能となる。
図10は、本実施の形態に係る、PCMを用いたメモリセルの断面図である。また、図11は、図10のメモリセルが半導体基板の表面において複数、格子状に配置されたメモリの平面図であり、図12は図10のメモリセルの回路図である。なお、図10は図11における切断線X−Xにおける断面を示した図である。このメモリセルは以下のようにして製造される。
まず、シリコン基板等の半導体基板1の表面に選択的にシリコン酸化膜を形成し、素子分離領域2を形成する。続いて、シリコン酸化膜等の絶縁膜とポリシリコン膜等の導電膜との積層膜を、半導体基板1上の全面に形成する。そして、絶縁膜と導電膜との積層膜をフォトリソグラフィ技術によりパターニングして、ゲート絶縁膜3およびゲート電極4a、配線4bを形成する。なお、ゲート電極4aはワード線WLとして機能する。
次に、不純物イオン注入によりゲート電極4aの両側にトランジスタのソース/ドレイン5及び6を形成する。そして、ゲート電極4aの側壁としてサイドウォール絶縁膜30を形成した後に、ソース/ドレイン5及び6の表面にシリサイド化処理を施して、ソース/ドレイン5及び6上にシリサイド領域500,600を形成する。その後、半導体基板1の表面全面に層間絶縁膜7を形成する。そして、層間絶縁膜7にコンタクトホール8を形成する。このコンタクトホール8はソース/ドレイン5及び6の両方においてそれぞれ形成する。続いてソース/ドレイン5及び6の両方のコンタクトホール8内に導電膜9を埋め込む。
次に、導電膜9および層間絶縁膜7を覆うように、層間絶縁膜301を形成する。そして、層間絶縁膜301にソース/ドレイン6側の導電膜9に接続するコンタクトホール302を形成する。続いてコンタクトホール302内に導電膜303を埋め込む。この導電膜303が第1のヒータープラグとして機能する。なお、導電膜303は例えばタングステン膜である。
次に、カルコゲナイド系物質からなる第1の相変化(PC:Phase Change)膜101を導電膜303上に形成する。第1の相変化膜101は一端及び他端を有する配線層であり、第1の相変化記憶素子(PCM)CR1として機能する。これにより、第1の相変化膜101は、導電膜9,303及びシリサイド領域600を介してソース/ドレイン6と電気的に接続される。また、第1の相変化膜101上には、第1の上部電極101aとしてタングステン膜を形成する。
次に、第1の相変化膜101および第1の上部電極101a、層間絶縁膜301を覆うように、層間絶縁膜11を形成する。そして、層間絶縁膜11に第1の上部電極101aに接続するコンタクトホール12aを形成する。また、層間絶縁膜11および層間絶縁膜301にソース/ドレイン5側の導電膜9に接続するコンタクトホール12bを形成する。
続いてコンタクトホール12a,12b内に導電膜13a,13bを埋め込み、プラグを形成する。そして、導電膜13aに接続する導電膜141を層間絶縁膜11上に形成する。導電膜141は第1のビット線BL1として機能する。その後、導電膜141、導電膜13bおよび層間絶縁膜11を覆うように層間絶縁膜15を形成する。
そして、層間絶縁膜15に導電膜13bに接続するコンタクトホール16を形成する。続いてコンタクトホール16内に導電膜17を埋め込む。その後、導電膜16および層間絶縁膜15を覆うように層間絶縁膜401を形成する。
次に、導電膜17および層間絶縁膜15を覆うように、層間絶縁膜401を形成する。そして、層間絶縁膜401に導電膜17に接続するコンタクトホール402を形成する。続いてコンタクトホール402内に導電膜403を埋め込む。この導電膜403が第2のヒータープラグとして機能する。なお、導電膜403は例えばタングステン膜である。
次に、カルコゲナイド系物質からなる第2の相変化膜102を導電膜403上に形成する。第2の相変化膜102は一端及び他端を有する配線層であり、第2の相変化記憶素子CR2として機能する。これにより、第2の相変化膜102は、導電膜403,17,13b,9及びシリサイド領域500を介してソース/ドレイン5と電気的に接続される。また、第2の相変化膜102上には、第2の上部電極102aとしてタングステン膜を形成する。
次に、第2の相変化膜102および第2の上部電極102a、層間絶縁膜401を覆うように、層間絶縁膜18を形成する。そして、層間絶縁膜18に第2の上部電極102aに接続するコンタクトホール19を形成する。
続いてコンタクトホール19内に導電膜20を埋め込み、プラグを形成する。そして、導電膜20に接続する導電膜142を層間絶縁膜18上に形成する。導電膜142は第2のビット線BL2として機能する。その後、導電膜142および層間絶縁膜18を覆うように層間絶縁膜21を形成する。
すなわち、本実施の形態に係るメモリセルは、一端及び第1のビット線BL1(141)に接続された他端を有し、一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第1記憶素子CR1(101)と、一端及び第2のビット線BL2(142)に接続された他端を有し、一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第2記憶素子CR2(102)と、ワード線WLとして機能する制御電極たるゲート電極4a、第1記憶素子CR1の一端に接続された第1電流電極たるソース/ドレイン6、および、第2記憶素子CR2の一端に接続された第2電流電極たるソース/ドレイン5を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタとを備える。
よって、本実施の形態に係る回路構成によれば、第1及び第2記憶素子CR1,CR2間にトランジスタが存在するので、メモリセルを複数設けたときに、ワード線WLの制御により複数のメモリセルの各トランジスタを個別にオン・オフすることができる。よって、読み出し動作時には一つのメモリセルのトランジスタだけをオンし、その他のメモリセルのトランジスタをオフすることで、読み出し時における消費電力の増大、および、S/N比の低下を抑制可能なメモリセルが実現ができる。
さて、本実施の形態に係るメモリセルにおいては、従来構造にも存在した第1のビット線BL1の上方にさらに第2記憶素子CR2を形成し、その上部に新たな第2のビット線BL2を設けることにより、2つの記憶素子CR1,CR2を第1のビット線BL1と第2のビット線BL2との間で、トランジスタを介しつつ直列に接続した回路構成となっている。
そのため、第1記憶素子CR1に低抵抗ポリ結晶状態、及び、高抵抗非晶質状態、及び、高抵抗非晶質状態と低抵抗ポリ結晶状態との中間の状態である中間抵抗状態、のいずれかを採らせ、一方、第2記憶素子CR2にも低抵抗ポリ結晶状態、及び、高抵抗非晶質状態、及び、高抵抗非晶質状態と低抵抗ポリ結晶状態との中間の状態である中間抵抗状態、のいずれかを採らせることにより、これら各状態の組み合わせで、多数の異なる抵抗状態を作り出すことができる。
すなわち、本実施の形態に係るメモリセルでは、第1及び第2記憶素子CR1,CR2がそれぞれ、その一端及び他端間を流れる電流に基づいた第1及び第2記憶素子CR1,CR2の抵抗値の変化に応じて、三値の記憶を可能とする。そして、その三値は、第1及び第2記憶素子CR1,CR2の各抵抗値の高(Rhh)・中(Rmm)・低(Rss)の三段階に対応している。すなわち、第1及び第2の記憶素子CR1,CR2の各抵抗値を、低抵抗のポリ結晶状態Rss、高抵抗の非晶質状態と低抵抗のポリ結晶状態との中間に当たる状態Rmm、高抵抗の非晶質状態Rhhの三値とする。なお、Rhh>Rmm>Rssである。
そして、第1の記憶素子CR1及び第2の記憶素子CR2の蓄積情報の合成(和)として、四つの蓄積情報を記述する。すなわち、本実施の形態に係るメモリセルでは、第1記憶素子CR1の抵抗値の高(Rhh)および第2記憶素子CR2の抵抗値の高(Rhh)との第1の組み合わせ、第1記憶素子CR1の抵抗値の中(Rmm)および第2記憶素子CR2の抵抗値の中(Rmm)との第2の組み合わせ、第1及び第2記憶素子CR1,CR2の一方の抵抗値の中(Rmm)および第1及び第2記憶素子CR1,CR2の他方の抵抗値の低(Rss)との第3の組み合わせ、並びに、第1記憶素子CR1の抵抗値の低(Rss)および第2記憶素子CR2の抵抗値の低(Rss)との第4の組み合わせのいずれかを採ることにより、メモリセル全体としては四値の記憶が可能である。このような組み合わせの是非については、後に詳述する。
次に、図8に示したように従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合と、本実施の形態に係るメモリセルとの比較を行う。
まず、従来のPCMメモリセルの構造に対し、本実施の形態に係るメモリセルでは、第2記憶素子CR2と第2のビット線BL2とが追加されている。しかし、第2のビット線BL2は、メモリの周辺に設けられた周辺回路部(図示せず)において配線としても用いることが可能である。そのため、メモリチップ全体としては、第2の記憶素子CR2のみを追加するだけでよい。すなわち、基本的には従来のPCMメモリセルの製造工程に、最善で1マスクの工程追加を行うだけで済ませることが可能である。
次に、従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合と、本実施の形態に係るメモリセルとのそれぞれについて、表1に多値(四値)PCMの蓄積情報たる抵抗値の四値それぞれの中心値(平均値)を示す。
Figure 2007294638
表1では、抵抗値の大きいものから順にR1、R2、R3、R4(すなわちR1>R2>R3>R4)としている。すなわち、従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合には、図8に示したRhh、Rhs、Rsh、RssがそれぞれR1、R2、R3、R4に相当し、一方、本実施の形態に係るメモリセルの場合には、上記の第1および第2記憶素子CR1,CR2の組み合わせRhhとRhh、RmmとRmm、RssとRmm、RssとRssがそれぞれR1、R2、R3、R4に相当する。
表2に、多値(四値)メモリセルの蓄積情報の各バラツキ(標準偏差を所定倍した値)を示す。
Figure 2007294638
表2では、各抵抗値R1〜R4のバラツキを、ΔR1〜ΔR4としている。すなわち、従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合には、図8に示したRhh、Rhs、Rsh、RssがそれぞれΔRhh、ΔRhs、ΔRsh、ΔRssのバラツキを有し、一方、本実施の形態に係るメモリセルの場合には、上記の第1および第2記憶素子CR1,CR2がそれぞれ、ΔRhh、ΔRmm、ΔRss、ΔRssのバラツキ、および、ΔRhh、ΔRmm、ΔRmm、ΔRssのバラツキを有している。
これら四つの蓄積情報につき、中心値R1〜R4とその各バラツキΔR1〜ΔR4とを含めた抵抗値範囲は、表3の通りとなる。
Figure 2007294638
なお、本実施の形態に係るメモリセルにおいては、第1の記憶素子CR1及び第2の記憶素子CR2の各バラツキの合成を、自乗和平方根として記述している。すなわち、本実施の形態に係るメモリセルの場合には、合成した四値の各蓄積情報の中心値は、合成前の中心値の和(例えばRhh+Rhh)で表せる一方、バラツキは、合成前のバラツキの自乗和の平方根(例えば√(ΔRhh2+ΔRhh2)=(√2)・ΔRhh)となる。このため、バラツキを含めた四値の蓄積情報間の分離がしやすくなり、デバイスの動作マージンを向上させることができる。
表4に、本実施の形態に係るメモリセルにおける、四値書き込み時の各配線への電圧印加条件とその蓄積情報Rhh、Rmm、Rssとの対応関係を示す。また、表5に、本実施の形態に係るメモリセルにおける、四値読み出し時の各配線への電圧印加条件とその蓄積情報R1〜R4との対応関係を示す。
Figure 2007294638
Figure 2007294638
従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合には、RssとRhhとの間にさらに2つの抵抗状態Rhs,Rshを作り出す必要があるが、本発明では、RssとRhhとの間にたった一つの抵抗状態Rmmを作り出すだけでよい。しかも、第1及び第2記憶素子CR1,CR2を用いて四つの異なる抵抗状態を作り出すので、その平均値はそれぞれ合成される前の平均値の和であるが、そのバラツキはそれぞれ合成される前のバラツキの自乗和平方根であるため、合成された4つの抵抗値の分離マージンは広がり、多値PCMとしての動作マージンを拡大させることができる。
すなわち、本実施の形態に係るメモリセルによれば、第1乃至第4の組み合わせのいずれかを採ることにより、メモリセル全体としては四値の記憶が可能である。これにより、一つの記憶素子に四値を記憶させる場合よりも、四値間の分離マージンを広くとることができる。また、後述するように、四値を第1乃至第4の組み合わせに限定することにより、分離マージンを拡大する方向に絞ることができる。よって、四値の識別が不可能となる場合がなく、メモリセルの動作不良を招くことがない。
なお、本実施の形態においては、第1及び第2記憶素子CR1,CR2はいずれもカルコゲナイド系物質からなる相変化膜であり、一端及び他端間に電流を流すことにより相変化膜のアモルファス化状態と結晶化状態とを相変化させることが可能な相変化記憶素子である。よって、相変化膜を形成するだけで第1及び第2記憶素子を構成することができ、製造が容易なメモリセルを実現することができる。
一方、本実施の形態において、第1及び第2記憶素子CR1,CR2を相変化記憶素子に限定する必要はない。一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な記憶素子であれば、第1及び第2記憶素子CR1,CR2として例えば、強磁性体層の一端及び他端間に電流を流すことにより強磁性体層にスピンを注入して強磁性体層中の磁界を変化させるスピンRAMや、抵抗層の一端及び他端間に電流を流す際の印加電圧パルスの極性によって抵抗層の抵抗値を変化させるRRAMを採用することもできる。
また、第1及び第2記憶素子CR1,CR2はそれぞれ、半導体基板1の表面の上方に形成された第1及び第2配線層(すなわち第1および第2の相変化膜101,102)であり、半導体基板1の表面の法線方向における、半導体基板1の表面から第1配線層までの距離と半導体基板1の表面から第2配線層までの距離とが異なっている。よって、第1及び第2配線層は同じ層に属しない、つまり異なる層に形成されるため、第1及び第2配線層の平面的配置が近接している場合であっても、メモリセル製造時のフォトリソグラフィマスクの開口部ピッチはそれぞれ従来と同様となり、狭める必要がない。
また、図10に示すように、第1記憶素子(101)は、ゲート電極4aの延在方向に対して垂直な方向(ソース/ドレイン5及び6を結ぶ方向)の断面において、導電膜13a(プラグ)とほぼ同じ幅に形成されている。
さらに、図11に示すように、第1及び第2配線層(すなわち第1及び第2の相変化膜101,102)のうち半導体基板1に近い方(ここでは第1の相変化膜101)は、半導体基板1の表面の平面視において、ワード線たるゲート電極4aの延在方向に長辺を有し、それとは垂直な方向に短辺を有する略矩形形状を有している。
よって、第1記憶素子(101)が導電膜13b(プラグ)と隣り合う場合においても、重ね合わせマージンを充分確保することができる。ここで、第1記憶素子(101)の形状は略矩形形状には限定されず、ゲート電極4aの延在方向に長軸を有し、それとは垂直な方向に短軸を有する略楕円形状であってもよい。これに対し、第2記憶素子(102)は、近接するパターンがないため、記憶素子としての機能を果たすための最適な形状をとることが可能である。また、第2記憶素子は、第1記憶素子との対称性を保つために第1記憶素子と同様の形状をとってもよい。
また、MOSトランジスタの第1及び第2電流電極たるソース/ドレイン6及びソース/ドレイン5は、半導体基板1の表面に形成され、第1配線層たる第1の相変化膜101は、図11に示すように半導体基板1の表面の平面視において、第1電流電極たるソース/ドレイン6の形成領域内に収まり、第2配線層たる第2の相変化膜102は、図11に示すように半導体基板1の表面の平面視において、第2電流電極たるソース/ドレイン5の形成領域内に収まっている。よって、半導体基板1の表面の平面視において、第1及び第2記憶素子CR1,CR2をともにトランジスタの形成領域内に収めることができ、メモリセルの形成領域の拡大を抑制することができ、高集積化に資する。すなわち、本実施の形態に係るメモリセルにおいては、第2記憶素子CR2と第2のビット線BL2とが追加されるが、メモリセルサイズは、従来のPCMと比較して、まったく増大することがない(図2および図11を参照)。
なお、図11に記載のように、本実施の形態に係るメモリセルを複数備えたメモリにおいては、複数のメモリセルを半導体基板1の表面において格子状に配置し、複数のメモリセル中のMOSトランジスタの各ソース/ドレイン6およびソース/ドレイン5を、半導体基板1の表面に形成すればよい。そして、ワード線WL(すなわちゲート電極4a)の延在する方向に隣接する二つのメモリセル間において、トランジスタの各ソース/ドレイン6およびソース/ドレイン5を、隣接する二つのトランジスタ間で連続させ、トランジスタの各ソース/ドレイン6およびソース/ドレイン5の表面に、シリサイド領域500,600を形成すればよい。
これにより、トランジスタの各第1及び第2電流電極をそれぞれソース/ドレイン線として形成することができ、また、シリサイド領域によりソース/ドレイン線の抵抗値低減を図ることができる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1に係るメモリセルの変形例であって、実施の形態1においては異なる層に形成していた第1及び第2配線層(すなわち第1および第2の相変化膜101,102)を、同じ形成層にて形成したものである。
図13は、本実施の形態に係る、PCMを用いたメモリセルの断面図である。また、図14は、図13のメモリセルが半導体基板の表面において複数、格子状に配置されたメモリの平面図であり、図15は図13のメモリセルの回路図である。なお、図13は図14における切断線XIII−XIIIにおける断面を示した図である。このメモリセルは以下のようにして製造される。
まず、シリコン基板等の半導体基板1の表面に選択的にシリコン酸化膜を形成し、素子分離領域2を形成する。続いて、シリコン酸化膜等の絶縁膜とポリシリコン膜等の導電膜との積層膜を、半導体基板1上の全面に形成する。そして、絶縁膜と導電膜との積層膜をフォトリソグラフィ技術によりパターニングして、ゲート絶縁膜3およびゲート電極4a、配線4bを形成する。なお、ゲート電極4aはワード線WLとして機能する。
次に、不純物イオン注入によりゲート電極4aの両側にトランジスタのソース/ドレイン5及び6を形成する。そして、ソース/ドレイン5及び6の表面にシリサイド化処理を施して、ソース/ドレイン5及び6上にシリサイド領域500,600を形成する。その後、半導体基板1の表面全面に層間絶縁膜7を形成する。そして、層間絶縁膜7にコンタクトホール8を形成する。このコンタクトホール8はソース/ドレイン5及び6の両方においてそれぞれ形成する。続いてソース/ドレイン5及び6の両方のコンタクトホール8内に導電膜9を埋め込む。
次に、導電膜9および層間絶縁膜7を覆うように、層間絶縁膜301を形成する。そして、層間絶縁膜301に、ソース/ドレイン6側の導電膜9に接続するコンタクトホール302を形成し、ソース/ドレイン5側の導電膜9に接続するコンタクトホール302を形成する。続いてコンタクトホール302内に導電膜303を埋め込む。この導電膜303が第1及び第2のヒータープラグとして機能する。なお、導電膜303は例えばタングステン膜である。
次に、カルコゲナイド系物質からなる第1の相変化膜101および第2の相変化膜102を各導電膜303上に形成する。第1の相変化膜101は一端及び他端を有する配線層であり、第1の相変化記憶素子(PCM)CR1として機能する。これにより、第1の相変化膜101は、導電膜9,303及びシリサイド領域600を介してソース/ドレイン6と電気的に接続される。また、第2の相変化膜102は、導電膜9,303及びシリサイド領域500を介してソース/ドレイン5と電気的に接続される。また、第1の相変化膜101上には、第1の上部電極101aとしてタングステン膜を形成する。第2の相変化膜102は一端及び他端を有する配線層であり、第2の相変化記憶素子(PCM)CR2として機能する。また、第2の相変化膜102上には、第2の上部電極102aとしてタングステン膜を形成する。
次に、第1及び第2の相変化膜101,102並びに第1及び第2の上部電極101a,102a、層間絶縁膜301を覆うように、層間絶縁膜11を形成する。そして、層間絶縁膜11に、第1の上部電極101aに接続するコンタクトホール12a、および、第2の上部電極102aに接続するコンタクトホール12bを形成する。
続いてコンタクトホール12a,12b内に導電膜13a,13bを埋め込み、プラグを形成する。そして、導電膜13aに接続する導電膜141を層間絶縁膜11上に形成する。導電膜141は第1のビット線BL1として機能する。その後、導電膜141、導電膜13bおよび層間絶縁膜11を覆うように層間絶縁膜15を形成する。
そして、層間絶縁膜15に導電膜13bに接続するコンタクトホール16を形成する。続いてコンタクトホール16内に導電膜17を埋め込む。その後、導電膜16および層間絶縁膜15を覆うように層間絶縁膜18を形成する。そして、層間絶縁膜18に導電膜16に接続するコンタクトホール19を形成する。
続いてコンタクトホール19内に導電膜20を埋め込む。そして、導電膜20に接続する導電膜142を層間絶縁膜18上に形成する。導電膜142は第2のビット線BL2として機能する。その後、導電膜142および層間絶縁膜18を覆うように層間絶縁膜21を形成する。
すなわち、本実施の形態に係るメモリセルにおいては、第1及び第2記憶素子CR1,CR2はそれぞれ、半導体基板1の表面の上方に形成された第1及び第2配線層(すなわち第1および第2の相変化膜101,102)であり、半導体基板1の表面の法線方向における、半導体基板1の表面から第1配線層までの距離と半導体基板1の表面から第2配線層までの距離とがほぼ同じである。つまり、第1及び第2配線層は同じ層に属するよう形成されるため、第1及び第2配線層を形成する際に用いるフォトリソグラフィマスクを一枚で済ますことができる。
また、図13に示すように、第1記憶素子(101)及び第2記憶素子(102)は、ゲート電極4aの延在方向に対して垂直な方向(ソース/ドレイン5及び6を結ぶ方向)の断面において、導電膜13a,13b(プラグ)とほぼ同じ幅に形成されている。
さらに、図14に示すように、第1及び第2配線層はいずれも、半導体基板1の表面の平面視において、ワード線たるゲート電極4aの延在方向に長辺を有し、それとは垂直な方向に短辺を有する略矩形形状を有している。
よって、第1記憶素子(101)と第2記憶素子(102)とが隣り合う場合においても、重ね合わせマージンを充分確保することができる。ここで、第1記憶素子(101)及び第2記憶素子(102)の形状は略矩形形状に限定されず、ゲート電極4aの延在方向に長軸を有し、それとは垂直な方向に短軸を有する略楕円形状であってもよい。
その他の点については、実施の形態1におけると同様であるので、説明を省略する。
<第1及び第2の記憶素子CR1,CR2の抵抗値の組み合わせについて>
従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合と比較して、本発明において記憶状態の抵抗値の分離マージンを大きくでき、デバイス動作マージンを向上させることが可能な定性的理由は、下記二点にあるといえる。
すなわち、従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合には、抵抗値RssとRhhとの間にさらに2つの抵抗状態Rhs,Rshを作り出す必要があるが、本発明では、RssとRhhとの間にたった一つの抵抗状態Rmmを作り出すだけでよい。
しかも、四つの異なる抵抗状態R1〜R4においては、その平均値はそれぞれ合成される前の平均値の和であるが、そのバラツキはそれぞれ合成される前のバラツキの自乗和平方根である。
これらの点を定量化して、本発明の利点を明確化する。
従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合、表3に従えば、各抵抗値の範囲は高い抵抗状態から順番に、
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
である。
抵抗状態間の分離マージンの定量化を図るため、従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合の抵抗状態間の分離マージンを、図16に示すようにゼロであるとする。このとき、
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
の関係が成り立つ。
一方、本発明に係るメモリセルでは、RssとRhhとの間にたった一つの抵抗状態Rmmを作ればよい。中間状態とするため、抵抗バラツキを考慮して、Rmmを(Rhh−ΔRhh)と(Rss+ΔRss)との間の値に設定する。パラメータβ(0<β<1)を導入し、Rmmを(Rhh−ΔRhh)と(Rss+ΔRss)との間を1:βに内分する値に設定する。
すると、[Rmm−(Rss+ΔRss)]:[(Rhh−ΔRhh)−Rmm]=1:βより
Figure 2007294638
である。
さらに、パラメータα、α1、α2、α3、αm (0<α、α1、α2、α3、αm)を導入して、各抵抗状態のバラツキを以下のようにする。
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
これらの式から、α、α1、α2、α3、αm、Rssおよび(1+α)Rss+α1・Rsh=Rshとの関係を用いて、各抵抗の中心値及びバラツキを求めると、
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
となる。
本発明においては、第1および第2記憶素子CR1,CR2を用いて四値を構成する。そして、表3に示したように、第1記憶素子CR1の抵抗値の高(Rhh)および第2記憶素子CR2の抵抗値の高(Rhh)との第1の組み合わせ、第1記憶素子CR1の抵抗値の中(Rmm)および第2記憶素子CR2の抵抗値の中(Rmm)との第2の組み合わせ、第1及び第2記憶素子CR1,CR2の一方の抵抗値の中(Rmm)および第1及び第2記憶素子CR1,CR2の他方の抵抗値の低(Rss)との第3の組み合わせ、並びに、第1記憶素子CR1の抵抗値の低(Rss)および第2記憶素子CR2の抵抗値の低(Rss)との第4の組み合わせを採ることにより、メモリセル全体として四値を構成する。この場合において、図17に示すように3種類の抵抗分離マージンをδRm12、δRm23、δRm34とすると、
Figure 2007294638
Figure 2007294638
Figure 2007294638
となる。
ここで、各抵抗状態でのバラツキが中心値の定数倍であり、その定数が各抵抗状態に関わらず一定である場合を考える。すなわち、
Figure 2007294638
であると仮定する。
この数25の仮定は、ほぼ現実に合致している。例えば上記非特許文献4のFig.11がまさに、数25のように定数αとα3とが各抵抗状態にかかわらず一定であることを示している。このFig.11のSet抵抗(上記実施の形態におけるRss)とReset抵抗(上記実施の形態におけるRhh)の抵抗バラツキ範囲が、Set抵抗とReset抵抗の中心値が2桁程度も異なるにもかかわらず、対数表記で同程度となっているからである。
そして、RssとRhhとの間で定数αとα3との等号が成立するのであるから、その間のRmmやRhs、あるいはRshとの抵抗状態についても、数25の関係が成り立つと考えられる。
また、抵抗の中心値RaとそのバラツキΔRaがRaの値に関係なく、一定値αとなることの一般的説明として、下記の論理が考えられる。すなわち、縦軸を分布(Frequency)、横軸を抵抗値の対数でプロットする場合、ΔRa=αRaに基づいて、抵抗の上限値Ruと下限値Rdはそれぞれ、Ru=Ra+ΔRa=(1+α)Ra、Rd=Ra−ΔRa=(1−α)Raで表される。
このとき抵抗バラツキの範囲Ru−Rdを対数で表すと、log(Ru)−log(Rd)=log(Ra+ΔRa)−log(Ra−ΔRa)=log{(1+α)/(1−α)}となり、バラツキ範囲は、対数表記では抵抗の中心値Raには依存せず一定値となる。これはすなわち、数25の仮定が正しいことの裏づけとなることを意味している。
ここで、数22〜数24の両辺をRssで除した後、数14〜数21の関係式を代入すれば、δRm12/Rss、δRm23/Rss、δRm34/Rssの各値のαに対する変化が算出できる。図18は、この変化を示したグラフであり、αの値に関わらず、表3に示したような、第1記憶素子CR1の抵抗値の高(Rhh)および第2記憶素子CR2の抵抗値の高(Rhh)との第1の組み合わせ、第1記憶素子CR1の抵抗値の中(Rmm)および第2記憶素子CR2の抵抗値の中(Rmm)との第2の組み合わせ、第1及び第2記憶素子CR1,CR2の一方の抵抗値の中(Rmm)および第1及び第2記憶素子CR1,CR2の他方の抵抗値の低(Rss)との第3の組み合わせ、並びに、第1記憶素子CR1の抵抗値の低(Rss)および第2記憶素子CR2の抵抗値の低(Rss)との第4の組み合わせを採ることで、各抵抗状態間には正味のマージンがあることがわかる。
しかし、第1および第2記憶素子CR1,CR2の抵抗の組み合わせ方は、表3の場合のみに限られるものではなく、その他の可能性もある。その一例を表6に示す。
Figure 2007294638
表6においては、第1記憶素子CR1の抵抗値の中(Rmm)および第2記憶素子CR2の抵抗値の高(Rhh)との第1の組み合わせ、第1記憶素子CR1の抵抗値の低(Rss)および第2記憶素子CR2の抵抗値の高(Rhh)との第2の組み合わせ、第1記憶素子CR1の抵抗値の低(Rss)および第2記憶素子CR2の抵抗値の中(Rmm)との第3の組み合わせ、並びに、第1記憶素子CR1の抵抗値の低(Rss)および第2記憶素子CR2の抵抗値の低(Rss)との第4の組み合わせを採っている。
図19は、上記の抵抗値の組み合わせの場合の抵抗状態間の分離マージンを示す図である。図19においては、δRm23、δRm34は正であり、δRm12は負である。図19に示すように、低抵抗側から3つ目までの抵抗状態間には正味のマージンがあることがわかるが、R1状態とR2状態とは分離しておらず、デバイス動作に重大な欠陥を生じさせてしまう。
図20は、図19における抵抗値の組み合わせの場合の、δRm12/Rss、δRm23/Rss、δRm34/Rssの各値のαに対する変化を示したグラフである。この場合は、図18の場合とは異なり、δRm12/Rssについてはαの値の増大に従って分離マージンが負の方向に増大している。このような分離マージンでは、R1状態とR2状態との分離が図れず、デバイス動作に重大な欠陥を生じさせてしまう。
また、その他の第1および第2記憶素子CR1,CR2の抵抗の組み合わせの場合も、適切なものではなく、発明者らの考察に基づいて、表2及び表3に示す第1および第2記憶素子CR1,CR2の抵抗の組み合わせの場合のみが、従来のPCMメモリセルを多値化する場合と比較して、各抵抗状態の分離マージンがより拡大し、デバイス動作マージンをより向上させることができると分かった。
以上より、第1記憶素子CR1の抵抗値の高(Rhh)および第2記憶素子CR2の抵抗値の高(Rhh)との第1の組み合わせ、第1記憶素子CR1の抵抗値の中(Rmm)および第2記憶素子CR2の抵抗値の中(Rmm)との第2の組み合わせ、第1及び第2記憶素子CR1,CR2の一方の抵抗値の中(Rmm)および第1及び第2記憶素子CR1,CR2の他方の抵抗値の低(Rss)との第3の組み合わせ、並びに、第1記憶素子CR1の抵抗値の低(Rss)および第2記憶素子CR2の抵抗値の低(Rss)との第4の組み合わせが最適である。
従来のPCM(Phase Change Memory)を用いたメモリセルの構造を示す断面図である。 従来のPCMを用いたメモリセルが複数、格子状に配置されたメモリの構造を示す平面図である。 従来のPCMを用いたメモリセルの回路図である。 PCMのリセット(Reset)動作を説明する図である。 PCMのセット(Set)動作を説明する図である。 リセットパルスおよびセットパルスを示すグラフである。 リセット(Reset)動作およびセット(Set)動作時の相変化膜内の電位差を示すグラフである。 PCMに多ビットを記憶可能とさせる場合の動作を示す図である。 PCMに多ビットを記憶可能とさせる場合の動作を示す図である。 実施の形態1に係る、PCMを用いたメモリセルの断面図である。 実施の形態1に係る、PCMを用いたメモリセルが複数、格子状に配置されたメモリの構造を示す平面図である。 実施の形態1に係る、PCMを用いたメモリセルの回路図である。 実施の形態2に係る、PCMを用いたメモリセルの断面図である。 実施の形態2に係る、PCMを用いたメモリセルの構造を示す平面図である。 実施の形態2に係る、PCMを用いたメモリセルの回路図である。 従来のPCMメモリセルを多値化して用いる場合の抵抗状態間の分離マージンがゼロである場合を示す図である。 本発明に係るPCMを用いたメモリセルの場合の抵抗状態間の分離マージンを示す図である。 δRm12/Rss、δRm23/Rss、δRm34/Rssの各値のαに対する変化を示すグラフである。 本発明に係るPCMを用いたメモリセルにおいて、不適な抵抗値の組み合わせの場合の抵抗状態間の分離マージンを示す図である。 不適な場合のδRm12/Rss、δRm23/Rss、δRm34/Rssの各値のαに対する変化を示すグラフである。
符号の説明
1 半導体基板、2 素子分離領域、3 ゲート絶縁膜、4a ゲート電極、5 ソース/ドレイン、6 ソース/ドレイン、101 第1の相変化膜、102 第2の相変化膜、141 第1のビット線、142 第2のビット線。

Claims (9)

  1. 一端及び第1のビット線に接続された他端を有し、前記一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第1記憶素子と、
    一端及び第2のビット線に接続された他端を有し、前記一端及び他端間に電流を流すことにより多値の記憶が可能な第2記憶素子と、
    ワード線として機能する制御電極、前記第1記憶素子の前記一端に接続された第1電流電極、および、前記第2記憶素子の前記一端に接続された第2電流電極を有するトランジスタと
    を備えるメモリセル。
  2. 請求項1に記載のメモリセルであって、
    前記第1及び第2記憶素子はそれぞれ、前記電流に基づいた前記第1及び第2記憶素子の抵抗値の変化に応じて三値の記憶が可能であって、前記三値は、前記第1及び第2記憶素子の各抵抗値の高・中・低の三段階に対応しており、
    前記第1記憶素子の抵抗値の高および前記第2記憶素子の抵抗値の高との第1の組み合わせ、
    前記第1記憶素子の抵抗値の中および前記第2記憶素子の抵抗値の中との第2の組み合わせ、
    前記第1及び第2記憶素子の一方の抵抗値の中および前記第1及び第2記憶素子の他方の抵抗値の低との第3の組み合わせ、並びに、
    前記第1記憶素子の抵抗値の低および前記第2記憶素子の抵抗値の低との第4の組み合わせ
    のいずれかを採ることにより、メモリセル全体としては四値の記憶が可能な
    メモリセル。
  3. 請求項1に記載のメモリセルであって、
    表面を有する半導体基板
    をさらに備え、
    前記第1及び第2記憶素子はそれぞれ、前記半導体基板の前記表面の上方に形成された第1及び第2配線層であり、
    前記半導体基板の前記表面の法線方向における、前記半導体基板の前記表面から前記第1配線層までの距離と前記半導体基板の前記表面から前記第2配線層までの距離とが異なる
    メモリセル。
  4. 請求項3に記載のメモリセルであって、
    前記第1及び第2電流電極は、それぞれ前記半導体基板の前記表面に形成され、
    前記第1及び第2電流電極上にそれぞれ形成された第1及び第2導電膜
    をさらに備え、
    前記第1及び第2配線層は、それぞれ前記第1及び第2電流電極に、前記第1及び第2導電膜を介して電気的に接続され、
    前記第1及び第2配線層のうち前記半導体基板に近い方は、前記半導体基板の前記表面の平面視において、前記ワード線の延在方向に長辺を有し、前記ワード線の延在方向とは異なる方向に短辺を有する略矩形形状、または、前記ワード線の延在方向に長軸を有し、前記ワード線の延在方向とは異なる方向に短軸を有する略楕円形状を有する
    メモリセル。
  5. 請求項1に記載のメモリセルであって、
    表面を有する半導体基板
    をさらに備え、
    前記第1及び第2記憶素子はそれぞれ、前記半導体基板の前記表面の上方に形成された第1及び第2配線層であり、
    前記第1配線層と前記第2配線層とが同じ層に形成された
    メモリセル。
  6. 請求項5に記載のメモリセルであって、
    前記第1及び第2電流電極は、それぞれ前記半導体基板の前記表面に形成され、
    前記第1及び第2電流電極上にそれぞれ形成された第1及び第2導電膜
    をさらに備え、
    前記第1及び第2配線層は、それぞれ前記第1及び第2電流電極に、前記第1及び第2導電膜を介して電気的に接続され、
    前記第1及び第2配線層はいずれも、前記半導体基板の前記表面の平面視において、前記ワード線の延在方向に長辺を有し、前記ワード線の延在方向とは異なる方向に短辺を有する略矩形形状、または、前記ワード線の延在方向に長軸を有し、前記ワード線の延在方向とは異なる方向に短軸を有する略楕円形状を有する
    メモリセル。
  7. 請求項1に記載のメモリセルであって、
    表面を有する半導体基板
    をさらに備え、
    前記トランジスタの前記第1及び第2電流電極は、前記半導体基板の前記表面に形成され、
    前記第1及び第2記憶素子はそれぞれ、前記半導体基板の前記表面の上方に形成された第1及び第2配線層であり、
    前記第1配線層は、前記半導体基板の前記表面の平面視において、前記第1電流電極の形成領域内に収まり、
    前記第2配線層は、前記半導体基板の前記表面の平面視において、前記第2電流電極の形成領域内に収まる
    メモリセル。
  8. 請求項1に記載のメモリセルであって、
    前記第1及び第2記憶素子はいずれも相変化膜であり、前記一端及び他端間に電流を流すことにより前記相変化膜のアモルファス化状態と結晶化状態とを相変化させることが可能な相変化記憶素子である
    メモリセル。
  9. 請求項1に記載のメモリセル
    を複数備え、
    表面を有する半導体基板
    をさらに備え、
    複数の前記メモリセルは、前記半導体基板の前記表面において格子状に配置され、
    複数の前記メモリセル中の前記トランジスタの各前記第1及び第2電流電極は、前記半導体基板の前記表面に形成され、
    前記ワード線の延在する方向に隣接する二つの前記メモリセル間において、前記トランジスタの各前記第1及び第2電流電極は、隣接する二つの前記トランジスタ間で連続しており、
    前記トランジスタの各前記第1及び第2電流電極の表面には、シリサイド領域が形成された
    不揮発性メモリ。
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