JP2007294193A - 照明器具 - Google Patents

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修 彦根
Takayuki Shimizu
隆之 清水
Katsuyoshi Nishiguchi
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Abstract

【課題】グレアを防止するとともに、光源の光軸を含む軸面に対して一方側を照射光量を低下させることなく照明することができる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具Aは楕円の長軸を中心に回転させた回転体の下部を切断開口した形状の主反射板1と、光軸と主反射板1を構成する回転体の楕円の長軸とが一致するように主反射板1内に配置されたランプ2と、ランプ2の光軸を含む軸面14に対して壁面8と反対側であって主反射板1の下方位置に設けられ、両端が開口した筒状の部材を軸面14に沿って切断した形状の補助反射板3とを備えている。さらに一端側が封止された円筒を軸面14に沿って切断した形状に形成され、ランプ2の直射光によるグレアを防止するグレアカットキャップ4が軸面14に対して補助反射板3と反対側に配設されており、補助反射板3側がランプ2から補助反射板3に照射される光を通すための切欠部11となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明器具に関するものである。
従来より軒天井に取付けられ、軒下周辺を照らす照明器具があった(例えば特許文献1参照)。この照明器具は光源からの光を反射させて壁面の天井際から床面を照らす主反射板と、主反射板の壁面側の下方位置に配置されて、壁面と反対方向の床面を照らす補助反射板とを備えており、光源の光軸が鉛直方向に対して壁面側に傾斜して配設されている。また光源の近傍には、光源から補助反射板に照射される光のみを遮光する弧状の遮光板が設けられている。この場合、光源から照射された光は直接壁面から床面を照らすとともに主反射板及び補助反射板に向かって照射され、主反射板に向かう光は反射されて壁面の天井際から床面を照らす。一方、補助反射板に向かう光は遮光板により遮光され、その結果補助反射板からの反射光による反射グレアが防止される。しかしこの補助反射板に向かう光は、補助反射板がない場合には直接壁面に照射される光となるため、その分壁面への照射光量が低下していた。
そこで壁面への照射光量を増加させるため、図3に示すようにランプ2の光軸を含む軸面14に対して壁面8と反対側に補助反射板3を設けた照明器具Aが提案されている。この場合、ランプ2から照射された光は直接壁面8の上方から床面(図示せず)を照らすとともに主反射板1及び補助反射板3にも入射される。また主反射板1からの反射光は壁面8の上方から床面を照らすとともに補助反射板3にも入射される。そしてランプ2及び主反射板1から補助反射板3に入射した光は反射して壁面8の上方を照らす。
特開平5−347105号公報(第2頁−第3頁、及び、第1図−第2図)
上述の図3に示す照明器具Aでは、補助反射板3を設けることで壁面8を明るく照明することができるが、ランプ2からの直射光及び主反射板1からの反射光によりグレアが発生するという問題があった。
ところでグレアを防止する照明器具Aとしては、従来より図4(a)に示すようにグレアを防止するためのルーバー6を主反射板1の下方位置に設けたものが提案されている。ルーバー6は図4(b)に示すように、両端が開口した外径が異なる3つの筒状の部材を光源を中心として同心に配置してある。
このルーバー6を図3に示す照明器具Aの主反射板1と補助反射板3との間に設けると、主反射板1の反射光による反射グレアを防止することができる。しかしこの場合、グレアを発生させる主反射板1からの反射光を遮光するだけでなく、補助反射板3に向かって照射されるランプ2からの光及び主反射板1からの反射光も一部遮ってしまい、補助反射板3による壁面8の上方への照射光量が低下するという問題があった。またランプ2からの直射光によるグレアも解消されなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところはグレアを防止するとともに、光源の光軸を含む軸面に対して一方側を照射光量を低下させることなく照明することができる照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、光源からの光を照明方向に反射させる主反射板と、光源の光軸を含む軸面に対して一方側に形成され、光源からの光及び主反射板からの反射光を軸面に対して他方側に反射させる補助反射板と、グレアを発生させる光源からの直射光を遮光する第1のグレア防止部材とを備え、光源から補助反射板に向かって照射される光を透過させる第1の透光部を第1のグレア防止部材に設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、グレアを発生させる主反射板からの反射光を遮光する第2のグレア防止部材を備え、光源から補助反射板に向かって照射される光を透過させる第2の透光部を第2のグレア防止部材に設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、グレアを発生させる光源からの直射光が第1のグレア防止部材により遮光されるので、光源からの直射光によるグレアを防止することができるという効果がある。また第1のグレア防止部材に第1の透光部を設けることで、光源から補助反射板に向かって照射される光が透光部を透過し補助反射板に入射されるので、光源の光軸を含む軸面に対して補助反射板と反対側への照射光量を増加させることができ、軸面に対して補助反射板と反対側を照射光量を低下させることなく照明することができるという効果がある。したがってこの照明器具を壁際の天井面に設置した場合には、壁面への照射光量を増加させることができ、効率よく壁面を照らすことができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、グレアを発生させる主反射板からの反射光が第2のグレア防止部材により遮光されるので、主反射板からの反射光による反射グレアを防止することができるという効果がある。また第2のグレア防止部材に第2の透光部を設けることで、光源から補助反射板に向かって照射される光が透光部を透過し補助反射板に入射されるので、光源の光軸を含む軸面に対して補助反射板と反対側への照射光量を増加させることができ、軸面に対して補助反射板と反対側を照射光量を低下させることなく照明することができるという効果がある。したがってこの照明器具を壁際の天井面に設置した場合には、壁面への照射光量を増加させることができ、効率よく壁面を照らすことができるという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。本発明に係る照明器具Aは図1に示すように壁際の天井面7に取付けられ、壁面8の天井際から床面(図示せず)を照らすために用いられる。
まず照明器具Aは、図1(a)に示すように楕円の長軸を中心に回転させた回転体の下部を切断開口した形状の主反射板1と、光軸と主反射板1を構成する回転体の楕円の長軸とが一致するように主反射板1内に配置されたランプ2と、ランプ2の光軸を含む軸面14に対して壁面8と反対側であって主反射板1の下方位置に設けられ、両端が開口した筒状の部材を図1(b)に示すように軸面14に沿って切断した形状の補助反射板3とが取付けられた器具本体9を備えている。そして器具本体9は天井面7に設けた開口部から天井裏に収納取付され、さらに蓋10が器具本体9の開口部に取付けられている。そして蓋10には光を透過させる透光窓(図示せず)が設けられており、この透光窓から光が照射される。
次に本発明に係るグレアカットキャップ4(第1のグレア防止部材)について説明する。グレアカットキャップ4は、図1(b)に示すように一端側が封止された円筒を軸面14に沿って切断した形状に形成されている。そして光軸とグレアカットキャップ4を構成する円筒の中心軸とが一致するように軸面14に対して補助反射板3と反対側に配設することで、軸面14に対して補助反射板3側が切欠部11(第1の透光部)となる。
ここで、この照明器具Aを点灯させた場合について図1(a)に基づいて説明する。ランプ2からの光は、主反射板1及び補助反射板3に向かって照射されるとともに壁面8及び床面に向かって照射されるが、床面に直接照射される光はグレアカットキャップ4により遮光されるので、直射光によるグレアが防止される。また主反射板1に向かって照射された光は、壁面8から床面を照らすとともに補助反射板3にも入射される。そしてランプ2及び主反射板1から補助反射板3に向かって照射された光は、グレアカットキャップ4の切欠部11を通って補助反射板3に入射され、入射した光は補助反射板3で反射して壁面8の天井際周辺を照らす。
上述の照明器具Aでは、グレアカットキャップ4を設けることによりランプ2から直接床面に照射される光が遮光されるので、ランプ2からの直射光によるグレアを防止することができる。またグレアカットキャップ4に軸面14に対して補助反射板3側に切欠部11を設けることで、ランプ2から補助反射板3に向かって照射された光が切欠部11を通って補助反射板3に入射され、入射した光は補助反射板3で反射して壁面8の天井際周辺を照らすので、壁面8への照射光量を増加させることができ、照射光量を低下させることなく壁面8を照らすことができる。
ところで図1に示す照明器具Aでは、主反射板1からの反射光による反射グレアを十分に防ぐことができないため、図2(a)に示すような反射グレアを防止するグレアカットルーバー5,6(第2のグレア防止部材)を設けることも好ましい。グレアカットルーバー5,6は、図2(b)に示すように両端が開口した外径が異なる2種類の円筒を軸面14に沿って切断した形状に形成され、軸面14に対して補助反射板3と反対側に配設することで、補助反射板3側に開口部12,13(第2の透光部)が形成される。またグレアカットルーバー5はグレアカットキャップ4の外周面に沿って取付けられており、グレアカットルーバー6はランプ2を中心としてグレアカットキャップ4及びグレアカットルーバー5と同心に取付けられている。
ここで、この照明器具Aを点灯させた場合について図2(a)に基づいて説明する。ランプ2からの光は、主反射板1及び補助反射板3に向かって照射されるとともに壁面8及び床面に向かって照射されるが、床面に直接照射される光はグレアカットキャップ4により遮光されるので、直射光によるグレアが防止される。また主反射板1に向かって照射された光は、補助反射板3、壁面8及び床面に向かって照射されるが、床面に直接照射される光は、グレアカットルーバー5,6により遮光されるので、反射光による反射グレアが防止される。そしてランプ2及び主反射板1から補助反射板3に向かって照射された光は、グレアカットキャップ4の切欠部11及びグレアカットルーバー5,6の開口部12,13を通って補助反射板3に入射され、入射した光は補助反射板3で反射して壁面8の天井際周辺を照らす。
この照明器具Aでは、グレアカットルーバー5,6を設けることにより主反射板1から床面に照射される光が遮光されるので、ランプ2からの光によるグレアに加えて、主反射板1からの反射光による反射グレアも防止することができる。またグレアカットルーバー5,6に軸面14に対して補助反射板3側にそれぞれ開口部12,13を設けることで、ランプ2から補助反射板3に向かって照射された光が開口部12,13を通って補助反射板3に入射され、入射した光は補助反射板3で反射して壁面8の天井際を照らすので、壁面8への照射光量を増加させることができ、照射光量を低下させることなく壁面8を照らすことができる。
尚、本実施形態では、照明器具Aを壁際の天井面7に取付け、壁面8を照らす場合を例に説明したが、照明器具Aの用途については本実施形態に限定されるものではなく、軸面14に対して補助反射板3と反対側への照射光量を増加させた照明器具Aを実現できる。また本実施形態では、ランプ2から補助反射板3に向かって照射される光を通す第1及び第2の透光部をグレアカットキャップ4の一部を切り欠いた切欠部11やグレアカットルーバー5,6に設けた開口部12,13で構成しているが、光を通すための構造は本実施形態に限定されるものではなく、光を透過させる部材で構成してもよい。さらにグレア防止部材及び透光部の形状も、本実施形態に限定されるものではなく、照明器具の形状に合わせて適宜設計すればよい。
(a)は本実施形態の照明器具を天井面に取付けた状態の断面図である。(b)は同上の照明器具の補助反射板及び第1のグレア防止部材を下側から見た平面図である。 (a)は同上の他の照明器具を天井面に取付けた状態の断面図である。(b)は同上の他の照明器具の補助反射板及び第1,2のグレア防止部材を下側から見た平面図である。 従来例の照明器具を天井面に取付けた状態の断面図である。 (a)は従来例の他の照明器具の断面図である。(b)は従来例の他の照明器具のルーバーを下側から見た平面図である。
符号の説明
1 主反射板
2 ランプ(光源)
3 補助反射板
4 グレアカットキャップ(第1のグレア防止部材)
11 切欠部(第1の透光部)
14 軸面
A 照明器具

Claims (2)

  1. 光源からの光を照明方向に反射させる主反射板と、前記光源の光軸を含む軸面に対して一方側に形成され、前記光源からの光及び前記主反射板からの反射光を前記軸面に対して他方側に反射させる補助反射板と、グレアを発生させる前記光源からの直射光を遮光する第1のグレア防止部材とを備え、前記光源から前記補助反射板に向かって照射される光を透過させる第1の透光部を前記第1のグレア防止部材に設けたことを特徴とする照明器具。
  2. グレアを発生させる前記主反射板からの反射光を遮光する第2のグレア防止部材を備え、前記光源から前記補助反射板に向かって照射される光を透過させる第2の透光部を前記第2のグレア防止部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
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