JP2007293984A - リール及びこのリールを成形する金型 - Google Patents

リール及びこのリールを成形する金型 Download PDF

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Abstract

【課題】多点ゲートであっても、ハブの真円度を確保できるリール及びこのリールを成形する金型を得る。
【解決手段】リールハブ32を成形する金型において、予め、リールハブ32の軸芯部Oに対して円筒部34の外周面34Aを同軸的に形成し、円筒部34の肉厚において、円筒部34の軸芯部Oとゲート122とを結ぶ直線上に位置する部分Pを一番薄くし、円筒部34の軸芯部Oと隣り合うゲート122を結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分Rを一番厚くなるようにして、円筒部34の肉厚を徐々に変えるようにしている。つまり、ゲート122から離間するにしたがって円筒部34の肉厚を徐々に厚肉とすることで、流速を落とし圧力を上げるようにしている。これにより、円筒部34の収縮を抑止し、多点ゲートであっても、円筒部34の真円度を確保できるリール28を得ることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、磁気テープ等の記録テープを巻き回すリール及びこのリールを成形する金型に関する。
コンピュータ等の外部記録媒体として、例えば、磁気テープを巻装したリールをケース内に収容した記録テープカートリッジが知られている。リールは、その軸心部を構成し外周に磁気テープが巻き回されるハブと、ハブの軸線方向両端からそれぞれ径方向外側に張り出した上フランジと下フランジとを備えている。
従来から、コンピュータ等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープ等の記録テープを単一のリールに巻装し、そのリールを合成樹脂製のケース内に回転可能に収容してなる記録テープカートリッジが知られている。この記録テープの先端(自由端)には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダーブロックといったリーダー部材が設けられており、そのリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が記録テープカートリッジの開口から引き出し、それに固着された記録テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
また、ハブの底面には、ドライブ装置側の回転シャフトに磁着可能な環状のリールプレートが設けられており、リールプレートに回転シャフトが磁着された状態で、回転シャフトからの駆動力によりリールが回転する。
このような記録テープカートリッジのリールにおいて、記録テープは通常、そのハブの外周面に巻回される。そして、ハブの上下に設けられた上下フランジによって、記録テープは、その上下方向の高さ位置が規制されたり、巻姿が良好となるように保持され、走行安定性が向上されたり、更には、不使用時において過度のダメージが防止される。
ところで、ハブの軸芯部には環状のプレートがあるため、ハブを成形する際の樹脂の注入口となるゲートをハブの軸芯部に設けることができない(例えば、特許文献1)。このため、プレートの外側にゲートを設けることとなるが、ハブなどの環状体の場合、周方向に沿って複数点のゲート(いわゆる多点ゲート)を設けることが一般的である。
しかしながら、この多点ゲートの場合、成形後の収縮により、ハブの真円度が低下し、三点ゲートでは、図9で示すように、平面視略三角形状(点線)になってしまう。このように略三角形状を成すハブ210の外周面210Aに記録テープが巻回されると、記録テープは、そのハブ210の外周面210A対して外接円を描くように巻回されるため、略三角形をなす各辺と記録テープとの間に隙間が生じ、高温・高湿環境下では、その隙間部分が高温になって、記録テープのエッジがよれたり、信号が乱れたりする。
特開2005−196876公報

本発明は上記事実を考慮し、多点ゲートであっても、ハブの真円度を確保できるリール及びこのリールを成形する金型を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、リールにおいて、記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、前記ハブの底面に設けられ、ドライブ装置側の回転シャフトに磁着可能な環状のリールプレートと、前記リールプレートの外側に、リールプレートの周方向に沿って等間隔に設けられ、成形時に樹脂材の注入口とされた複数のゲートと、を備え、前記ハブの軸芯部を中心とした円周に沿ってハブの外周面が形成され、ハブの肉厚において、ハブの軸芯部と前記ゲートとを結ぶ直線上に位置する部分Pが一番薄く、ハブの軸芯部から半径方向に延び、隣り合うゲートを結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分Rが一番厚くなるように部分Rに向かって徐々に変化していることを特徴としている。
成形品において、ゲート付近では圧力が一番大きく、ゲートから離間するにしたがって徐々に該圧力は小さくなる。このため、リールプレートの周方向に沿ってハブに複数のゲートを設けた場合、ハブの周方向において、隣り合うゲートを結ぶ直線の中心部が一番圧力が小さくなるため、成形後の収縮により、この部分が一番収縮し、ゲート付近が頂部となって略多角形状のハブが形成されることとなる。
したがって、請求項1に記載の発明では、ハブの肉厚をハブの周方向で徐々に変えている。具体的には、ハブの軸芯部を中心とした円周に沿って同軸的にハブの外周面が形成されるようにし、略多角形状を成す頂部(ハブの軸芯部とゲートとを結ぶ直線上に位置する部分P)に相当する位置ではハブの肉厚を薄くなるようにして、略多角形状を成す辺(ハブの軸芯部から半径方向に延び、隣り合うゲートを結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分R)に相当する位置ではハブの肉厚が厚くなるようにしている。
つまり、ゲートから離間するにしたがってハブの肉厚を徐々に厚肉とすることで、流速を落とし圧力を上げるようにしている。これにより、ハブの収縮を抑止し、ハブの真円度を得るようにしている。したがって、本発明によれば、多点ゲートであっても、ハブの真円度を確保できるリールを得ることができる。
請求項2に記載の発明は、記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、前記ハブの底面に設けられ、ドライブ装置側の回転シャフトに磁着可能な環状のリールプレートと、を備えたリールを成形する金型であって、前記リールプレートの外側に、リールプレートの周方向に沿って等間隔に位置し、成形時に樹脂材の注入口とされる複数のゲートを設け、前記ハブを形成する空間が、前記ハブの軸芯部を中心とした円周に沿ってハブの外周面と、ハブの軸芯部と前記ゲートとを結ぶ直線上に位置する部分Pが一番薄く、ハブの軸芯部から半径方向に延び、隣り合うゲートを結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分Rが一番厚くなるように部分Rに向かって徐々に変化するハブの内周面と、を含んで構成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の金型でリールを成形することで、請求項1に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。
本発明は、上記構成としたので、多点ゲートであっても、ハブの真円度を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るドライブ装置を図面に基づいて説明するが、まず、最初に、そのドライブ装置へ装填可能な記録テープカートリッジ(磁気テープカートリッジ)10について説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。
図1乃至図3で示すように、記録テープカートリッジ10は、ケース12を備えている。ケース12は、上ケース14と下ケース16とを接合して構成されている。具体的には、上ケース14は、平面視略矩形状の天板14Aの外縁に沿って略枠状の周壁14Bが立設されて構成されており、下ケース16は、天板14Aに略対応した形状の底板16Aの外縁に沿って周壁16Bが立設されて構成されている。そして、ケース12は、周壁14Bの開口端と周壁16Bの開口端とを突き当てた状態で、超音波溶着やビス止め等によって上ケース14と下ケース16とが接合されて、略箱状に形成されている。
このケース12には、ドライブ装置への装填方向先頭側の隅角部において、天板14A、周壁14B、底板16A、周壁16Bがそれぞれ切り欠かれて、その装填方向に対して傾斜した開口18が形成されている。また、底板16Aの略中央部には、底板16Aを貫通する円形状のギア開口20が設けられており、後述するリールギア42の露出用とされている。底板16Aにおけるギア開口20の縁部には、環状リブ22がケース12の内方へ向けて突設されており、後述するリール28の位置決め用及び防塵用とされている。
また、ケース12の底板16Aの外面における前端近傍には、一対の位置決め穴24、26が開口している。一対の位置決め穴24、26は、底板16Aからケース12内方に立設された突部(図示省略)内に袋状に設けられ、上記装填方向に直交する仮想線上で互いに離間して配置されている。そして、開口18に近い側の位置決め穴24は、ドライブ装置の位置決めピンに外接する底面視略正方形状とされ、位置決め穴26は、上記仮想線に沿って長手で、かつ幅が位置決めピンの直径に対応する長穴とされている。したがって、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されて位置決め穴24、26にそれぞれ位置決めピンが挿入されると、ドライブ装置内で水平方向(左右及び前後)に正確に位置決めされる構成である。
更に、底板16Aにおける位置決め穴24、26廻りは、他の部分(意匠面)よりも平滑に仕上げられた位置決め面24A、26Aとされている。位置決め面24A、26Aは、位置決め穴24、26に位置決めピンが挿入されたときに、位置決めピン廻りに設けられたドライブ装置の位置決め面に当接するようになっている。これにより、記録テープカートリッジ10のドライブ装置内における鉛直方向の位置決めがなされる構成である。
以上、説明したケース12内には、図2で示すように、後述するリール28が1つだけ回転可能に収容される。このリール28には、記録テープとしての磁気テープTが巻装されており、磁気テープTの先端には引出部材としてのリーダーブロック30が取り付けられている。リーダーブロック30は、記録テープカートリッジ10の不使用時には、ケース12の開口18の内側に収容保持されている。そして、この状態で、リーダーブロック30は、開口18を閉塞し、ケース12内への塵埃等の侵入を阻止している。
また、リーダーブロック30は、その先端に係合凹部30Aが形成されており、ドライブ装置内で磁気テープTを引き出す際には、係合凹部30Aに係合する引出手段によってケース12から抜き出されてドライブ装置の巻取リール(図示省略)に誘導されるようになっている。更に、リーダーブロック30は、その係合凹部30Aとは反対側の端面が円弧面30Bとされており、上記巻取リールに嵌入されて磁気テープTを巻き取る巻取面の一部を構成するようになっている。
次に、リール28について説明する。
図4、図5でも示すように、リール28は、その軸心部を構成するリールハブ32を備えている。リールハブ32は、外周面に磁気テープTが巻装される円筒部34と、円筒部34の下部を閉塞する底部36とを有する略有底円筒状に形成されている。そして、リールハブ32の底部36側端部(下端部)の近傍には、下フランジ38がその径方向外側に同軸的かつ一体に延設されている。
一方、円筒部34の上端部には、下フランジ38の外径と同径の環状の上フランジ40が超音波溶着によってリールハブ32に同軸的に固着されている。つまり、リール28は、下フランジ38と上フランジ40との対向面間において、リールハブ32の円筒部34の外周面に磁気テープTが巻回されるようになっている。
また、リールハブ32の底部36の下面(外面)における外周近傍には、リール28と同軸的に形成された環状のリールギア42が設けられている。リールギア42は、ドライブ装置の回転シャフト100の先端に設けられた駆動ギア108と噛合可能とされている。
リールギア42には周方向に沿って120°間隔で矩形状の凹部120を形成しており、凹部120の上面にそれぞれゲート122(後述する)を設けている。図7には、リールハブ32を成形する金型124が型締めされた状態が示されており、固定側型板126と可動側型板128とで構成されたキャビティ130内に樹脂材料が充填されることで、リールハブ32が成形されるが、ゲート122はキャビティ130内への入口のことである。
成形機(図示省略)から射出された樹脂材料は、固定側型板126に形成された、流路(いわゆるスプルー132及びランナー134)を経て、リールギア42に設けられた3つのゲート122を通じて、該キャビティ130内へ注入される。そして、キャビティ130内が充填されると、樹脂材料の冷却後、金型124の型開きして、リールハブ32が金型124から離型する。
ここで、図8に示すように、リールハブ32の円筒部34において、リールハブ32の軸芯部Oに対して円筒部34の外周面34Aを同軸的に形成し、円筒部34の軸芯部Oとゲート122とを結ぶ直線上に位置する部分Pの肉厚を一番薄くし、円筒部34の軸芯部Oと、隣り合うゲート122を結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分Rの肉厚を一番厚くなるようにして、円筒部34の肉厚を徐々に変えている。
一方、図4、図5に示すように、リールハブ32の底部36の上面(内面)における外周近傍には、リール28と同軸的に形成された環状の係合ギア44が設けられている。係合ギア44は、底部36の内面より若干隆起した環状の台座部46上に形成されており、後述するブレーキ部材60の制動ギア66と噛合可能とされている。
また、係合ギア44(台座部46)の径方向外側には、それぞれリール28の軸線方向に沿って、円筒部34の内面及び底部36の上面に連続する立リブ48が、周方向に等間隔で複数設けられている。この立リブ48の存在により、係合ギア44は、リールギア42よりも径方向内側に位置している。
更に、リールハブ32の底部36における軸心部には、貫通孔50が設けられている。また、底部36の上面からは、貫通孔50の縁部に沿ってクラッチ用ボス部52が立設されている。このクラッチ用ボス部52については、後述するクラッチ部材84と共に説明する。
以上、説明したリール28における上フランジ40を除く部分は、樹脂製によって一体に形成されている。そして、リールハブ32の底部36の下面におけるリールギア42の内側には、磁性材料で構成された環状のリールプレート54がインサート成形により同軸的かつ一体的に設けられている。
そして、リール28はケース12に収容されて、不使用時には環状リブ22上に載置されるようになっている。具体的には、リール28は、底部36におけるテーパー部43の外側部分(下フランジ38の内縁近傍)が環状リブ22の上端面に当接するようになっており、環状リブ22の上端内縁部がテーパー部43に対応したテーパー面22Aとされることで、径方向の移動が規制されている。そして、そこからの塵埃等の侵入を抑止する構成になっている。
この状態で、リール28は、全体としてケース12内に位置してリールギア42、リールプレート54をギア開口20から露出させている(図1(B)参照)。すなわち、リールギア42は、底板16Aの外面(下面)から突出することなく、ギア開口20からケース12外に臨んでいる。また、リールプレート54の透孔54Aを通じて貫通孔50がギア開口20に臨んでいる。
これにより、ケース12の外部よりリール28の操作、即ちチャッキング(保持)及び回転駆動が可能とされている。また、この状態で、リール28の円筒部34の上部には、天板14Aから立設された環状の規制リブ56が入り込んでいる。規制リブ56は、その外周面を上フランジ40の内縁部に近接させており、ケース12内におけるリール28の水平方向の移動規制を行う。
また、記録テープカートリッジ10は、不使用時にリール28の回転を阻止するためのブレーキ部材60を備えている。ブレーキ部材60は基部62を有しており、該基部62は、短円筒状に形成された筒部62Aと、筒部62Aの上端を閉塞する円板部62Bとで、下方に開口した略有底円筒状に形成されている。筒部62Aは、その外径が係合ギア44(台座部46)の内径よりも小で、かつその内径がクラッチ用ボス部52の外径よりも大とされている。
基部62(筒部62A)の外周部における軸線方向中間部からは、環状に形成されたリング部64が全周に亘り径方向外側に延設されている。リング部64の下面には、全周に亘り制動ギア66が設けられている。すなわち、制動ギア66は、全体として環状に形成されている。この制動ギア66は、リール28の係合ギア44と噛合可能に構成されている。
また、制動ギア66を構成する各歯は、その内端部が筒部62Aによって連結されており、その自由状態とされた外端部がリング部64の外縁よりも若干径方向内側に位置している。換言すれば、リング部64が制動ギア66よりも径方向外側に張出している。より具体的には、リング部64の外径は、係合ギア44の外径よりも若干大であり、制動ギア66の外径は係合ギア44の外径よりも若干小である。更に、リング部64の上面には、その外縁部に沿って環状の補強リブ68が立設されており、リング部64(制動ギア66)の剛性が確保されている。
また、基部62の円板部62Bの下面(筒部62A内側)における軸芯部からは、摺接突部70が突設されている。摺接突部70は、その先端部が略球面状に形成されており、後述するクラッチ部材84と略点接触するようになっている。摺接突部70の先端は、筒部62Aの下端面よりも僅かに上方(筒部62A内側)に位置している。一方、円板部62Bの上面からは、内部に平面視略十字状に形成された挿入溝72Aが形成された十字突起72が立設されている。また、円板部62Bには、これを板厚方向に貫通する貫通孔74が設けられている。
貫通孔74は、平面視で十字状に形成された挿入溝72Aにおける軸心部(である交差部)を除く径方向外側部分と連通するように、4分割されてそれぞれ矩形状に形成されている。これにより、各貫通孔74は、それぞれ摺接突部70の径方向外側に隣接して位置し、筒部62A内部に開口している。また、基部62の上端外周部には環状のリブ76が立設されており、リブ76と十字突起72との間の円板部62B上面が、後述する圧縮コイルスプリング82の一端部が当接するばね受け面78とされている。
以上、説明したブレーキ部材60は、リールハブ32の円筒部34内に、上下方向(リール28の軸線方向)に移動可能かつ略同軸的に挿設されている。すなわち、ブレーキ部材60は、上下方向に移動することで、その制動ギア66をリールハブ32の係合ギア44と噛合する位置(回転ロック位置)と、その噛合を解除する位置(回転許容位置)とを取り得るようになっている。
また、ブレーキ部材60の十字突起72の挿入溝72Aには、ケース12の天板14Aから下方へ突設された十字リブ80が入り込むようになっている。十字リブ80は、2つの薄板片を互いに直交するように交差させたような形状とされた回り止め形状とされ、十字突起72(挿入溝72Aの溝壁)と係合することで、ブレーキ部材60のケース12に対する回転を阻止する構成である。したがって、ブレーキ部材60は、その制動ギア66をリールハブ32の係合ギア44と噛合させた状態で、リール28の回転を阻止する。
なお、十字リブ80は、ブレーキ部材60の上下方向の全移動ストロークに亘り挿入溝72Aに入り込んだ状態が維持されるようになっており、ブレーキ部材60の移動方向を上下方向にガイドする機能も果たす構成である。更に、十字リブ80は、その下端部におけるブレーキ部材60の各貫通孔74に対応する位置からそれぞれ延設された突片80Aを有している。各突片80Aは、それぞれ貫通孔74の長手寸法に対応して幅(ブレーキ部材60の径方向における長さ)が狭められおり、それぞれ異なる貫通孔74に入り込むことができる構成である。
また、各突片80Aは、ブレーキ部材60が回転ロック位置に位置するときには挿入溝72A内に位置し、ブレーキ部材60が解除位置(回転許容位置)に位置するときには、それぞれ貫通孔74に入り込んで円板部62Bの下面から突出する(貫通孔74を貫通する)ようになっている。これにより、十字リブ80は、各突片80Aが延設されることによって、ブレーキ部材60のケース12に対する回転を阻止するのみならず、ブレーキ部材60との係合量(挿入深さ)を大幅に増加し、ブレーキ部材60のケース12に対する傾きを抑制するようになっている。また、この構成の十字リブ80は、ブレーキ部材60の上下方向へのガイド性を向上させる。なお、本実施の形態では、各突片80Aを含む十字リブ80の回転ロック位置に位置するブレーキ部材60との軸線方向における係合量は、ブレーキ部材60の全移動ストロークよりも充分大きく設定されている。
また、ブレーキ部材60は、回転ロック位置に位置するときには、リール28の立リブ48によって径方向の移動が規制され、回転許容位置に位置するときには、リール28と共に回転する立リブ48との干渉のおそれがないように構成されている。このため、立リブ48は、回転ロック位置に位置するブレーキ部材60のリング部64の補強リブ68に近接して位置するようになっており、かつ回転許容位置に位置するブレーキ部材60の補強リブ68との間隔が所定値以上となるように、その上部が切り欠かれている。これにより、リール28は、ケース12に直接的に移動規制されるのみならず、その重心位置近傍においてブレーキ部材60を介してケース12に対する径方向の移動が規制されるようになっており、立型(リール28の軸線を水平方向とする)ドライブ装置にも安定して装填可能とされている。
また、ブレーキ部材60のばね受け面78と天板14Aとの間には、圧縮コイルスプリング82が配設されている。この圧縮コイルスプリング82は、その一端部がばね受け面78に当接するとともに、他端部が天板14Aに当接しており、この他端部は天板14Aにおける十字リブ80の外側から突設された環状壁部83の内側に位置して径方向に位置ずれしないようになっている。
この圧縮コイルスプリング82の付勢力によって、ブレーキ部材60が下方に付勢されて、通常は制動ギア66を係合ギア44に噛合させてリール28の不用意な回転を確実に防止する(ブレーキ部材60を回転ロック位置に位置させる)構成である。また、この付勢力によって、係合ギア44においてブレーキ部材60と噛合しているリール28も下方に付勢され、環状リブ22に当接されてケース12内でガタつかないようになっている。
また、記録テープカートリッジ10は、ブレーキ部材60によるリール28のロック状態を解除するときに外部から操作されるクラッチ部材84を備えている。このクラッチ部材84は、リール28の底部36とブレーキ部材60との間に配設されており、略円柱状に形成されたクラッチ本体86を有している。また、クラッチ本体86は、その外径がリールプレート54の透孔54A、即ちクラッチ用ボス部52の内径と一致する貫通孔50の内径よりも若干小とされている。
さらに、クラッチ本体86は、図6(B)でも示すように、その平坦な軸心部上端面がブレーキ部材60の摺接突部70と常に当接する摺接面86Aとされている。また、クラッチ本体86における下方に開口して設けられた肉抜き穴86B廻りの平坦な下端面が押圧操作面86Cとされている。そして、クラッチ部材84は、その押圧操作面86Cが押圧されると、圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗して上方へ移動し、ブレーキ部材60を回転許容位置へ移動させる構成とされている。
また、このクラッチ部材84は、クラッチ本体86の外周面よりも径方向外側に張り出した回転規制リブ88を備えている。回転規制リブ88は、クラッチ本体86の周方向に等間隔で複数(本実施の形態では3つ)設けられ、各回転規制リブ88は平面視で放射状に配置されている。また、各回転規制リブ88は、クラッチ本体86の摺接面86A廻りの上端面と、その上端面近傍の外周面とに跨る(それぞれに連続する)ように、摺接面86Aよりも上方に突出している。
また、各回転規制リブ88は、それぞれクラッチ用ボス部52の内縁部から凹設された回転規制溝90に入り込むようになっている。すなわち、各回転規制溝90は、クラッチ用ボス部52の周方向に等間隔で3つ設けられている。各回転規制溝90は、クラッチ用ボス部52の上端で上方に開口している。これにより、クラッチ部材84は、その回転規制リブ88においてクラッチ用ボス部52の回転規制溝90にガイドされつつ上下方向の移動が可能とされている。
また、各回転規制リブ88は、クラッチ部材84が上方に移動してブレーキ部材60を回転許容位置に位置させるときにも、クラッチ用ボス部52の回転規制溝90に入り込んだ状態を維持するようになっている。これにより、クラッチ部材84は、リール28に対する相対回転不能、即ち常にリール28と一体に回転する構成とされている。
また更に、各回転規制溝90がクラッチ用ボス部52の下端部において閉塞されていることから、回転規制リブ88と回転規制溝90とによってクラッチ部材84のリールハブ32からの脱落を阻止することもできるが、本実施の形態では、クラッチ部材84は、回転規制リブ88とは別個に、そのリールハブ32からの脱落を阻止する着座リブ92を備えている。
着座リブ92は、クラッチ本体86の周方向に等間隔で複数、本実施の形態では、各回転規制リブ88間の周方向中間部に計3つ設けられている。各着座リブ92は、回転規制リブ88と同様に、クラッチ本体86の摺接面86A廻りの上端面と、その上端面近傍の外周面とに跨るように、上方及び径方向外方に突出しており、平面視で放射状に配置されている。
各着座リブ92は、それぞれクラッチ用ボス部52の内縁部から凹設されたストッパー溝94に入り込むようになっている。すなわち、各ストッパー溝94は、クラッチ用ボス部52の周方向に等間隔で、各回転規制溝90の周方向中間部に設けられている。各ストッパー溝94は、クラッチ用ボス部52の上端で上方に開口しており、その下端部を閉塞する底部上面がストッパー面94Aとされている。各着座リブ92は、ブレーキ部材60が回転ロック位置にあるときに、着座リブ92の下端面がストッパー面94Aに当接(着座)するようになっている。
ここで、クラッチ部材84は、クラッチ本体86と回転規制リブ88と着座リブ92とが樹脂成形によって一体に形成されている。そして、図6(B)で示すように、各回転規制リブ88と各着座リブ92とは、互いの上端面の高さが一致しているが、下端面については回転規制リブ88の方が着座リブ92よりも下に位置するようになっている。また、これに対応して、それぞれクラッチ用ボス部52の上端で開口する回転規制溝90とストッパー溝94とは、上端が一致するが、ストッパー溝94のストッパー面94Aよりも回転規制溝90の底面の方が下に位置している。換言すれば、回転規制リブ88は着座リブ92よりも上下方向に長く、回転規制溝90はストッパー溝94よりも上下方向に深い。
これは、回転規制リブ88とクラッチ用ボス部52との係合可能量(回転規制溝90へ挿入できる量)を大きくすることで、リール28の回転時に、リール28から受ける応力を緩和するとともに、クラッチ部材84が上下動するときのガイド性を向上し、かつブレーキ部材60を回転許容位置に位置させているときにもクラッチ部材84のガタつきを抑えるためである。
また、図6(A)で示すように、このガタつきを一層抑制するために、回転規制リブ88と回転規制溝90との間の周方向片側におけるクリアランスC1は、クラッチ部材84が上下する際の摺動抵抗が過大とならない程度に小とされている。更に、回転規制リブ88は、その厚み(クラッチ部材84周方向の厚み)が強度上問題とならない範囲で薄肉化されており、樹脂成形による寸法精度が高い構成とされている。このため、上記クリアランスC1を一層小さくすることができる構成となっている。
一方、着座リブ92は、その厚み(クラッチ部材84周方向の厚み)が回転規制リブ88の厚みよりも充分に大とされている。これにより、着座リブ92は、ストッパー面94Aに当接しているときに、ブレーキ部材60を介して作用する圧縮コイルスプリング82の付勢力に対し、充分な剛性が確保される構成である。また、着座リブ92は、厚肉であることにより、成形時の樹脂流動性が比較的悪いが、上記の通り回転規制リブ88よりも短いことで、その流動性が悪いことの影響を受け難い構成とされている。
更に、厚肉に形成されて回転規制リブ88よりも寸法精度の劣る着座リブ92は、クラッチ部材84のガタつき抑制の機能を要求されない構成とされ、ストッパー溝94との周方向におけるクリアランスC2が上記クリアランスC1よりも充分に大とされている。これにより、着座リブ92は、クラッチ部材84が上下する際の摺動抵抗を生じさせないか、あるいは著しく抑制する構成となっている。
また、各回転規制リブ88、着座リブ92は、クラッチ部材84が上方へ移動してブレーキ部材60を回転許容位置に位置させているときに、ブレーキ部材60の円板部62Bを貫通するケース12の突片80Aに干渉しないように、その高さ(上端の位置)が決められている(図3参照)。
以上、説明したクラッチ部材84は、各回転規制リブ88をそれぞれ異なる回転規制溝90に挿入するとともに、各着座リブ92をそれぞれ異なるストッパー溝94に挿入させた状態で、クラッチ本体86が貫通孔50、透孔54Aの挿通されている。そして、通常は、ブレーキ部材60を介して作用する圧縮コイルスプリング82の付勢力によって各着座リブ92がストッパー面94Aに当接した状態で保持されている。
この状態で、各回転規制リブ88の下端面は回転規制溝90の底面から若干離間しており(図6(B)参照)、また、押圧操作面86Cの上下方向の位置は、リールギア42の歯先よりもわずかに(本実施の形態では0.1mm)上方に位置している。そして、クラッチ部材84は、リールギア42がドライブ装置の駆動ギア108に噛合する動作に伴って、ドライブ装置の解除部114に押圧されて上方へ移動するようになっている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成の記録テープカートリッジ10では、図2に示すように、不使用時には、圧縮コイルスプリング82の付勢力によって、ブレーキ部材60が回転ロック位置に位置して制動ギア66を係合ギア44に噛合させている。このため、リール28は、ケース12に対する回転が阻止されている。このとき、リール28のリールギア42がギア開口20から露出するとともに、クラッチ部材84のクラッチ本体86が貫通孔50、透孔54Aに挿通されてギア開口20に臨んでいる。
一方、磁気テープTを使用する際には、図1(B)に示すように、記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライブ装置のバケット(図示省略)へ装填する。そして、記録テープカートリッジ10がバケットに所定深さまで装填されると、バケットは下降し、ドライブ装置の回転シャフト100がケース12のギア開口20に向って相対的に接近(上方へ移動)してリール28を保持する。具体的には、回転シャフト100は、マグネット110によって非接触でリールプレート54を吸着保持しつつ、その駆動ギア108をリールギア42と噛合させる。
このリールギア42と駆動ギア108との噛合、即ちケース12に対する回転シャフト100の軸方向近接側の相対移動に伴って、回転シャフト100の解除部114がクラッチ部材84の押圧操作面86Cに当接し、圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗してクラッチ部材84を上方に押し上げる。これにより、摺接突部70においてクラッチ部材84に当接しているブレーキ部材60も上方に移動し、ブレーキ部材60の制動ギア66と係合ギア44との噛合が解除される。
すなわち、ブレーキ部材60は、リール28に対する相対的な回転許容位置へ達する。そして、解除部114が押圧操作面86Cに当接し、回転シャフト100が上方へ相対移動すると、圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗して、リール28がクラッチ部材84、ブレーキ部材60と共に(相対位置を変化させないまま)上方に持ち上げられ、ブレーキ部材60が絶対的な(ケース12に対する)回転許容位置へ達するとともに、下フランジ38が環状リブ22(テーパー面22A)から離間する。以上により、リール28は、ケース12内で浮上して、ケース12の内面と非接触状態で回転可能となる。
また、このとき、バケット、即ち記録テープカートリッジ10のドライブ装置内での下降によって、ケース12の各位置決め穴24、26にそれぞれドライブ装置の位置決めピンが入り込むとともに、ケース12の各位置決め面24A、26Aにドライブ装置の位置決め面が当接する。これにより、記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置に対する水平方向及び鉛直方向が位置決めされる。
すると、ドライブ装置の引出手段が、その引出ピン(図示省略)をリーダーブロック30の係合凹部30Aに係合させつつ、リーダーブロック30をケース12から抜き出してドライブ装置の巻取リールに誘導する。そして更に、リーダーブロック30は、巻取リールに嵌入されて、円弧面30Bが磁気テープTを巻き取る巻取面の一部を構成する。
この状態で、リーダーブロック30が巻取リールと一体に回転すると、磁気テープTが巻取リールのリールハブに巻き取られつつ開口18を通じてケース12から引き出される。このとき、記録テープカートリッジ10のリール28は、リールギア42に噛合する駆動ギア108によって伝達される回転シャフト100の回転力によって、巻取リールと同期して回転する。
そして、ドライブ装置の所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッドによって、磁気テープTへの情報の記録、又は磁気テープTに記録された情報の再生がなされる。このとき、ケース12に対して回転不能であるブレーキ部材60の摺接突部70は、リール28と共にケース12に対して回転するクラッチ部材84の摺接面86Aと摺接している。
一方、磁気テープTがリール28に巻き戻されてリーダーブロック30がケース12の開口18近傍に保持されると、記録テープカートリッジ10が装填されたバケットを上昇させる。すると、リールギア42と駆動ギア108との噛合が解除されるとともに、解除部114とクラッチ部材84の摺接面86Aとの当接が解除され、クラッチ部材84が圧縮コイルスプリング82の付勢力によってブレーキ部材60と共に(当接状態を維持しつつ)下方へ移動する。
これにより、クラッチ部材84の各着座リブ92がストッパー面94Aに当接するとともに、ブレーキ部材60の制動ギア66が係合ギア44と噛合する。すなわち、ブレーキ部材60がケース12に対してリール28の回転を阻止する回転ロック位置へ復帰する。また、ブレーキ部材60とクラッチ部材84とが圧縮コイルスプリング82の付勢力によって移動する動作に伴って、リール28も下方へ移動して、その下フランジ38を環状リブ22に当接させつつリールギア42をギア開口20から露出させる初期状態に復帰する。この状態で、記録テープカートリッジ10は、バケットから排出される。
ところで、成形品では、一般的に、金型内へ樹脂材料を注入するゲート付近では圧力が一番大きく、該ゲートから離間するにしたがって徐々に該圧力は小さくなる。このため、図8に示すように、リールプレート54の周方向に沿って複数のゲート122を設けた場合、円筒部34の周方向において、図9に示すように、リールハブ32の軸芯部Oと隣り合うゲート122を結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分R’が一番圧力が小さくなるため、成形後の熱収縮(ハッチング部分)では、この部分が一番収縮し(L=約25μm)、ゲート122付近が頂部202となって略多角形状のハブ210が形成されることとなる。
したがって、本発明では、図8に示すように、リールハブ32を成形する金型124(図7参照)において、予め、リールハブ32の軸芯部Oに対して円筒部34の外周面34Aを同軸的に形成し(r=r;図7参照)、円筒部34の肉厚において、円筒部34の軸芯部Oとゲート122とを結ぶ直線上に位置する部分Pを一番薄くし、円筒部34の軸芯部Oと隣り合うゲート122を結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分Rを一番厚くなるようにして、円筒部34の肉厚を徐々に変えるようにしている。
つまり、ゲート122から離間するにしたがって円筒部34の肉厚を徐々に厚肉とすることで、流速を落とし圧力を上げるようにしている。これにより、円筒部34の収縮を抑止し、円筒部34の真円度を得るようにしている。したがって、本発明によれば、多点ゲートであっても、円筒部34の真円度を確保できるリール28を得ることができることとなる。
なお、上記実施の形態では、記録テープカートリッジ10がリーダーブロック30を有する構成を示したが、記録テープカートリッジ10はこれに限定されるものではなく、例えば磁気テープTの先端にリーダ部材として小円柱状のリーダピンが取り付けられた構成としてもよく、開口18を開閉する遮蔽部材(所定の直線又は円弧に沿って移動するスライドドア等)を有する構成としてもよい。
また、記録テープとして磁気テープTを用いた構成としたが、これに限定されるものではなく、記録テープは情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、記録テープカートリッジが如何なる記録再生方式の記録テープにも適用可能であることは言うまでもない。
(A)は記録テープカートリッジを上方から見た概略斜視図であり、(B)は記録テープカートリッジを下方から見た概略斜視図である。 本発明の実施に形態に係る記録テープカートリッジのリールが回転ロック位置にあるときの概略断面図である。 本発明の実施に形態に係る記録テープカートリッジのリールが回転許容位置にあるときの概略断面図である。 本発明の実施に形態に係る記録テープカートリッジのリール、ブレーキ部材及びドライブ装置の回転シャフトを上方から見た概略分解斜視図である。 本発明の実施に形態に係る記録テープカートリッジのリール及びブレーキ部材を下方から見た概略分解斜視図である。 (A)はクラッチ部材のリールへの組付状態を示す概略平面図であり、(B)はクラッチ部材のリールへの組付状態を示す概略断面図である。 本発明の実施に形態に係る記録テープカートリッジのリールハブを成形する金型を示す概略断面図である。 本発明の実施に形態に係る記録テープカートリッジのリールハブを示す底面図である。 従来のリールハブを示す説明図である。
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
28 リール
32 リールハブ(ハブ)
34 円筒部(ハブ)
34A 外周面
54 リールプレート
122 ゲート
124 金型
126 固定側型板(金型)
128 可動側型板(金型)
O 軸芯部

Claims (2)

  1. 記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、
    前記ハブの底面に設けられ、ドライブ装置側の回転シャフトに磁着可能なリールプレートと、
    前記リールプレートの外側に、リールプレートの周方向に沿って等間隔に設けられ、成形時に樹脂材の注入口とされた複数のゲートと、
    を備え、
    前記ハブの軸芯部を中心とした円周に沿ってハブの外周面が形成され、ハブの肉厚において、ハブの軸芯部と前記ゲートとを結ぶ直線上に位置する部分Pが一番薄く、ハブの軸芯部から半径方向に延び、隣り合うゲートを結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分Rが一番厚くなるように部分Rに向かって徐々に変化していることを特徴とするリール。
  2. 記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、前記ハブの底面に設けられ、ドライブ装置側の回転シャフトに磁着可能な環状のリールプレートと、を備えたリールを成形する金型であって、
    前記リールプレートの外側に、リールプレートの周方向に沿って等間隔に位置し、成形時に樹脂材の注入口とされる複数のゲートを設け、
    前記ハブを形成する空間が、前記ハブの軸芯部を中心とした円周に沿ったハブの外周面と、ハブの軸芯部と前記ゲートとを結ぶ直線上に位置する部分Pが一番薄く、ハブの軸芯部から半径方向に延び、隣り合うゲートを結ぶ直線と直交する直線の延長線上に位置する部分Rが一番厚くなるように部分Rに向かって徐々に変化するハブの内周面と、を含んで構成されたことを特徴とする金型。
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