JP2007293684A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データをパッキングした状態で処理する事で、メモリ容量の削減と高速処理を実現できるようにする。
【解決手段】中間メモリ101は、2値化データを6画素分パックして1バイト分のデータとして読み出し書き込みする。バイトデータはバンドバッファの高さサイズ分、格納する。入力2値化データは順次にカレントラインとして示されるように入力され、入力2値化データに対応するバイト位置の6ビットのパッキングデータが解凍されて7ビットのデータに結合されてレジスタ群102の対応する位置のレジスタに書き込まれる。処理実行部103は、レジスタ群102から7×7の2値化データを読み出して注目画素に対する画像処理を行う。こののちレジスタ群の内容をビットシフト等により更新してつぎの処理に備える。
【選択図】図1

Description

本発明は画像処理技術に関し、特に複写機・プリンター用途などの画像処理に最適なものである。
画像処理を行う中で、メモリ(例えばバンドバッファ)からデータを取り込み、レジスタに格納して処理を行う場合、特にフィルタなどの処理を行う場合、大量のレジスタが必要になるばかりでなく、それをメモリから読み出し、中間データなどをメモリに戻す事になり、それだけで膨大なサイクル数が必要になる。例えば、11x11のフィルタ処理の場合、121データを格納するレジスタが必要になる。
この様な膨大なレジスタは、通常のプロセッサにはなく、処理を分割しながら行わなくてはならないので、処理時間が低下する。専用ハードウェアにおいても回路規模が増大しコストアップになる。
なお、本発明と関連する先行技術としては以下のものがある。
まず、メモリの削減として、画素単位が8ビットでない場合、パッキングして8ビットにする事で、メモリにあったビット幅に整合させ、もって、無駄無く格納する方式(10ビットの多値データを上位8ビットと下位2ビットに分け、下位2ビットを4サンプルまとめて8ビット・パッキングする構成が知られている(例えば特許文献1)。
また、転送効率を上げる方法として、2値化されたデータを32ビット単位でパッキングする事で転送効率をあげ、ファームウェアの負荷を低減する方式などが提案されている(例えば特許文献2)。
しかしながら、これらは画像データを格納あるいは転送する際にデータパッキングを行うだけである。
特開平7−105638号公報 特開2002−211051公報
この発明は、以上の事情を考慮してなされたものであり、とくに2値画素データのフィルタ処理等の画像処理を少ないハードウェアで高速に実行する画像処理技術を提供することを目的としている。
この発明の原理的な構成例では、画像を処理する2次元の単位(ウィンドサイズ)に依存した大きさで2値画素データパッキングする事で、ウィンド処理を高速に処理する。
例えば7×7の画像処理単位の場合7画素を1つにパッキングする。アクセス方向をカラム方向とすると、バンドまたはページの高さ分の中間ファイルだけで処理でき、Nライン全部のデータを記憶する必要がないので、メモリサイズを削減する事ができる。
データをパックするため、メモリからのデータの読み出し、書き込みアクセスが高速になる。
このように、画像処理を行う中で、画像データをパッキングした状態で処理する事で、メモリ容量の削減と高速処理を実現できる。
具体的には、ウィンドサイズに依存したサイズでデータパッキングを行う事で(2値化データの場合、典型的には1バイトもしくは2バイト)、メモリ容量を削減でき、さらに、1回の命令(=1サイクル)で複数画素に相当するパッキングデータをアクセスでき、処理の高速化がはかれる。
画像処理で2次元データ(ウィンド処理)を扱う場合、ウィンドサイズに比例した量の画像データを一時的に確保しなくてはならない。例えば、7x7のウィンド処理を行う場合、7ラインのデータを保持することになる。これを7ビット分を1バイトに入れる事で、7倍の高速化と1/7のメモリサイズで済む。
さらに本発明を説明する。
この発明によれば、上述の目的を達成するために、画像処理装置に:第1の方向に並ぶ所定数の2値画素データを記憶アクセス単位の一まとまりのデータとして記憶する記憶手段と;上記第1の方向と直交する第2の方向に連続する所定の複数の一まとまりのデータを上記記憶手段から読み出す手段と;読み出された複数の一まとまりのデータが構成する処理対象領域(ウィンドともいう)内の画素に対して画像処理を実行する手段とを設けている。
この構成においては、画像データをパッキングした状態で処理する事で、メモリ容量の削減と高速処理を実現できる。
この構成において、上記所定数は、典型的には、上記処理対象領域の上記第1の方向のサイズより小さい。この場合、上記処理対象領域の上記第1の方向のサイズと上記所定数の差分だけ上記第2の方向に連続する複数の一まとまりのデータに対し上記処理対象領域の進行方向に隣接する2値画素データを読み出し、上記第2の方向に連続する複数の一まとまりのデータと上記隣接する2値画素データとにより上記処理対象領域を形成する画素データを構成し、当該画素データに対して上記画像処理を実行する。
上記差分は典型的には1であるが、2以上でもよい。差分がゼロでもよい。
また、上記画像処理は、典型的には、上記第2の方向にずらしながら実行し、上記第2の方向にずらしながらの一連の画像処理が終了した後、上記第1の方向にずらして上記一連の画像処理を実行し、上記第2の方向にずらす度に最も古い一まとまりのデータをビットシフトさせて上記隣接する2値画素データを組みこんだ一まとまりのデータに更新して上記記憶手段に書き戻す。
上記画像処理は、典型的には、フィルタ処理であるが、これに限定されない。上記画像処理は上記処理対象領域中のすべての2値画素データがゼロであるかどうかを判別する処理を含んでもよい。また、上記画像処理は上記処理対象領域中の2値画素データが所定のパターンにマッチングするかどうかを判別する処理を含んでもよい。
なお、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、そのような発明の一部をソフトウェアとして構成することができることはもちろんである。またそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品もこの発明の技術的な範囲に含まれることも当然である。
この発明の上述の側面および他の側面は特許請求の範囲に記載され以下実施例を用いて詳述される。
この発明によれば、画像データをパッキングした状態で処理する事で、メモリ容量の削減と高速処理を実現できる。
以下、この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明の実施例の画像処理装置10を全体として示すとともに、その処理手順を模式的に示している。なお、画像処理装置10は、画像処理システム全体に対応しても良いし、その一部、例えば画像処理プロセッサに対応してもよい。前者は例えば後述する実施例3の画像処理システムであり、後者はそのDSP(デジタルシグナルプロセッサ)である。
以下の説明では、図2に示すようにページをバンドに分割しバンドバッファのカラム方向に画像処理(例えばフィルタ処理)を行なう。すなわち、ウィンドおよび注目画素を矢印に示すように移動させて画像処理を行う。もちろんライン方向に移動させて画像処理を行ってもよい。
また、以下の例では、7×7のウィンドサイズの処理を行うが、このサイズは任意のものでよい。
図1において、画像処理装置10は、中間メモリ101、レジスタ群102、および処理実行部103を含んで構成される。画像処理装置10は2値化データを1画素ずつ入力して1画素ずつ出力する。もちろん、この入出力のレベルでもデータパッキングを行って、例えば、8画素分または16画素分のデータを一度に入出力しても良い。
中間メモリ101は、2値化データを6画素分パックして1バイト分のデータとして読み出し書き込みするものである。この例では、6ビットのデータ(1バイトまたは1ワード。未使用の余分なビット位置があるが、これは種々のフラグ等に用いても良いし、蒸しようのままにしてもよい)をバンドバッファの高さサイズ(H)分、格納する。中間メモリ101の容量はHバイトあればよい。入力2値化データは順次にカレントラインとして示されるように入力され、入力2値化データに対応するバイト位置の6ビットのパッキングデータが解凍されて7ビットのデータに結合されてレジスタ群102の対応する位置のレジスタに書き込まれる。各注目画素について、7ライン分の7ビットのデータが対応するレジスタに書き込まれ、合計7×7の2値化データがレジスタ群102に格納される。そして、処理実行部103が、レジスタ群102から7×7の2値化データを読み出して注目画素に対する画像処理(例えばフィルタ処理)を行う。画像処理結果は画像処理装置10から出力される。
1つの注目画素について7×7の画像処理が完了すると、注目画素の位置(ウィンドの位置)をカラムの下方向(処理方向)に進める。このとき、ウィンドの一番上のラインの6ビットのデータは、しばらく使用しないので、1ビットシフトさせて中間メモリ101に書き戻す。他方、ウィンドの下のラインの6ビットのデータを新たに中間メモリ101から読み出して、これにカレントラインのビットを連結して、さきの書き戻したレジスタに書き込む。
このようにしてバンドバッファのカラム方向に1ビットずつウィンドを移動させて画像処理を行っていく。カラム方向の処理が終了したら、ライン方向に1ビット分ずらしてカラム方向の最上部から同様な処理を行う。以上の処理をバンドバッファの各2値化データについて行ない。バンドバッファで各バンドの処理を終了すると1ページ分の処理が終了する。
図1に示す記号a〜を用いて処理フローを説明する。
1バンドに格納されたHラインを、1画素ごと、縦方向に読み出し処理を行う(a、図2)。この時、カレントのカラムに着目すると、前に処理した6画素が1バイトにパッキングして中間メモリ101へ格納されている(b)。最新のカレント画素Aは、6画素パッキングされた1バイト・データとマージして7画素データを作る。これをレジスタ群102の対応する1レジスタに格納する(c)。同様にして7レジスタで、7つのデータを格納する。1つのレジスタには7画素格納されているので、これが7つで7x7の処理を行うデータがそろう。これで7x7の処理を行い、結果を出力する。
7つのレジスタデータの内、一番古いレジスタデータは次の処理では使用しないため、中間メモリ101への格納する(e)。ここで、このレジスタのデータをそのまま中間メモリへの格納するのではなく、この中でさらに一番古いbitデータは使用しないので、全体を1ビットシフトして、次のカレントのカラムで使用する6ビットのみに更新してから格納する(d)。こうする事で、次のカレントデータとのマージを簡単に実現できる。
つぎに実施例2について説明する。図3に示すように、実施例2は、13×13のウィンドを用いた例である。この例では、12ビットを例えば1ワード(2バイト)のデータとしてパッキングして中間メモリ101(図1)に格納する。そしてカレントの1ビットと中間メモリ101の12ビットとを連結して13ビットのレジスタに書き込む。他の構成・動作は実施例1と同様である。この場合も、実施例1と同様にして使用済みのデータをビットシフトして中間メモリ101に書き戻し、つぎのカラム方向の画像処理に備える。
つぎにこの発明を適用した具体的な画像処理システム20について説明する。
図4はこの画像処理システム20を全体として示しており、この図において、画像処理システム20は、ホストCPU201、ページメモリ202、DSP203、およびバンドバッファ204を含んで構成されている。DSP203はプロセッサ203aおよび内部バッファ(キャッシュメモリとして示している)203bを含んで構成されている。プロセッサ203aは、フィルタ処理等の画像処理を行うプロセス(プログラム)を実行する。内部メモリ203bが中間データをバイト単位で読み書きするものである。
ページメモリ202のデータはバンド単位でバンドバッファ204に格納される。
この例では、図5に示すように、5×5のウィンドサイズの画像処理を行ない。注目画素D22について処理を行うために、D00〜D30をカレントデータD40と連結し、D01〜D31をカレントデータD41と連結し、D02〜D32をカレントデータD42と連結し、D03〜D33をカレントデータD43と連結し、D04〜D34をカレントデータD44と連結してレジスタ群(内部メモリ203bに割り当てられてもよいし、内部レジスタを用いても良い)に書き込み、このレジスタ群の5×5のデータに対してプロセッサ203aの画像処理プロセスが画像処理を行ない、処理結果を出力する(任意のメモリ領域に格納してバンド単位で出力する)。バンド単位の処理結果はページメモリ202に戻される。
なお、ビットシフトの態様は実施例1と同様であり、図6に示されるとおりである。
以上で実施例の説明を終了する。
なお、この発明は上述の実施例に限定されるものではなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、上述の例では、中間メモリに格納されたパッキング済みの複数画素分のデータとカレントの1画素分のデータとを連結してレジスタに格納して画像処理を行ったが、2以上の画素分のデータをカレントのデータとして利用できるようにすれば、2以上の画素分のデータを連結しても良い。この場合、パッキングの複数画素数はその分少なくなる。また、中間メモリに格納されているパッキングデータのみを利用して画像処理を行うようにしても良い。例えばパッキングデータをnビットとしてウィンドサイズをn×nまたはそれ以下としてもよい。
また、画像処理としては典型的にはフィルタ処理等であるが、図7に示すように、ウィンド中の画素がオールゼロであるかどうかを判別する処理を含む処理を行うこともでき、また、図8に示すようにパターンマッチングの処理を行っても良い。
すなわち、図7に示すように、パッキングした各データA〜Eがすべてゼロであれば、対応するD00〜D34の4×5のマスク内の画素値がすべてゼロであることがわかる。各データの論理和、論理積は一括して行えるので処理が高速である。こののち、D40〜D44のカレントラインをビットシフトしてパッキングしたデータA〜Eを更新する。
また、図8に示すようにパターンのテンプレート(パッキングデータと同じバイトまたはワードデータ)とパッキングデータとの排他的論理和をとってすべての排他的論理和がゼロとなったときにパターンの一致を検出できる。
この発明の実施例1の構成および動作を説明する図である。 実施例1の処理方向の例を説明する図である。 この発明の実施例2を説明する模式図である。 この発明の実施例3を説明する図である。 実施例3の動作を説明する図である。 実施例3の動作を説明する図である。 上述実施例の変形例を説明する図である。 上述実施例の他の変形例を説明する図である。
符号の説明
10 画像処理装置
20 画像処理システム
101 中間メモリ
102 レジスタ群
103 処理実行部
202 ページメモリ
203a プロセッサ
203b 内部メモリ
204 バンドバッファ

Claims (10)

  1. 第1の方向に並ぶ所定数の2値画素データを記憶アクセス単位の一まとまりのデータとして記憶する記憶手段と、
    上記第1の方向と直交する第2の方向に連続する所定の複数の一まとまりのデータを上記記憶手段から読み出す手段と、
    読み出された複数の一まとまりのデータが構成する処理対象領域内の画素に対して画像処理を実行する手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記所定数は、上記処理対象領域の上記第1の方向のサイズより小さい請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記処理対象領域の上記第1の方向のサイズと上記所定数の差分だけ上記第2の方向に連続する複数の一まとまりのデータに対し上記処理対象領域の進行方向に隣接する2値画素データを読み出し、上記第2の方向に連続する複数の一まとまりのデータと上記隣接する2値画素データとにより上記処理対象領域を形成する画素データを構成し、当該画素データに対して上記画像処理を実行する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 上記差分は1である請求項3記載の画像処理装置。
  5. 上記画像処理は、上記第2の方向にずらしながら実行し、上記第2の方向にずらしながらの一連の画像処理が終了した後、上記第1の方向にずらして上記一連の画像処理を実行し、上記第2の方向にずらす度に最も古い一まとまりのデータをビットシフトさせて上記隣接する2値画素データを組みこんだ一まとまりのデータに更新して上記記憶手段に書き戻す請求項4記載の画像処理装置。
  6. 上記画像処理はフィルタ処理である請求項1〜5記載の画像処理装置。
  7. 上記画像処理は上記処理対象領域中のすべての2値画素データがゼロであるかどうかを判別する処理を含む請求項1〜5記載の画像処理装置。
  8. 上記画像処理は上記処理対象領域中の2値画素データが所定のパターンにマッチングするかどうかを判別する処理を含む請求項1〜5記載の画像処理装置。
  9. 第1の方向に並ぶ所定数の2値画素データを記憶アクセス単位の一まとまりのデータとして記憶手段に記憶するステップと、
    上記第1の方向と直交する第2の方向に連続する所定の複数の一まとまりのデータを上記記憶手段から読み出すステップと、
    読み出された複数の一まとまりのデータが構成する処理対象領域内の画素に対して画像処理を実行するステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 第1の方向に並ぶ所定数の2値画素データを記憶アクセス単位の一まとまりのデータとして記憶手段に記憶するステップと、
    上記第1の方向と直交する第2の方向に連続する所定の複数の一まとまりのデータを上記記憶手段から読み出すステップと、
    読み出された複数の一まとまりのデータが構成する処理対象領域内の画素に対して画像処理を実行するステップとをコンピュータに実行させるために用いられることを特徴とする画像処理用コンピュータプログラム。
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