JPH0729014A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0729014A
JPH0729014A JP5153933A JP15393393A JPH0729014A JP H0729014 A JPH0729014 A JP H0729014A JP 5153933 A JP5153933 A JP 5153933A JP 15393393 A JP15393393 A JP 15393393A JP H0729014 A JPH0729014 A JP H0729014A
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Takashi Nishimura
崇 西村
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康邦 山根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の対象物体を特定するための良好な画像
データを得ることができる画像処理装置を提供する。 【構成】 動き検出部3により検出された動き検出信号
を基に、動き判定回路18等により対象物体が十分に動
いたか否かの判定を行ない、その判定結果を基にモード
設定回路20が動き検出部3の動作を制御する。また、
動き検出部3の動き検出信号を基に、精密頬座標検出回
路12により対象物体の頬座標を検出し、検出した頬座
標から特徴抽出回路13により対象物体の特徴情報を抽
出し、この特徴情報を基に評価判定回路17により対象
物体の特定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に関し、
特に、自動的に対象物を特定する対象物センサ、ドアホ
ンカメラ、テレビ電話、テレビ会議装置、監視装置、ユ
ーザインターフェース機器等の画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、人を検知する装置としては、人体
から発する赤外線を検知する赤外線センサや、超音波、
電波あるいは光を利用したアクティブセンサ等を用いた
ものがある。これらの装置は、所定の制約条件を仮定す
ることにより、間接的に人を感知する装置である。たと
えば、赤外線を利用する場合は、人体の温度が周囲の温
度より高いため輻射の波長が短波長側へ移動する性質を
利用し、その温度に対応する赤外線波長でモニタするこ
とにより検出するものである。超音波、電波および光を
利用する装置では、人体の反射効率を利用するものや、
人体の遮断特性を利用するものがある。一方、CCD
(Charge Coupled Device)等の
エリアセンサを使用する画像処理装置においては、山本
他(IEEETHPM 14,5 1991年)によ
り、以下に説明する画像処理装置が提案されている。こ
の画像処理装置は、旧フレーム画像を記憶しておき、旧
フレーム画像と新しく入力された新フレーム画像との差
分を取り、差分値の大きい領域を人の領域とし、また、
前記領域の横幅から顔領域を抽出するものである。図4
2に、上記の従来の画像処理装置の構成を示すブロック
図を示す。
【0003】図42において、画像処理装置は、A/D
変換部101、画像メモリ102、絶対差分器103、
コンパレータ104、頭頂検出器105、横幅検出器1
06、比較器107、顔座標出力部108を含む。
【0004】A/D変換器101は、線順次走査のアナ
ログ画像信号が供給され、アナログ画像信号をデジタル
信号に変換し、画像メモリ102および絶対差分器10
3へ出力する。画像メモリ102は、A/D変換器10
1から出力されたデジタル画像信号をkフレームだけ遅
延させ、絶対差分器103へ出力する。絶対差分器10
3は、kフレーム遅延した画像と現入力画像の差を計算
する。画像の中に動物体がある場合は、動物体のある位
置で2枚の画像データ間に輝度差を生じるため、コンパ
レータ104により二値化することにより、動物体の位
置が判明する。図3に、絶対差分の二値化画像データの
生成過程を示す。図3に示すように、検出された動物体
は、エッジの強い部分が強調されるが、その幅wは動物
体の画面上のスピードvと2つのフレーム画像データ間
の時間tにより次式で表される。
【0005】w=vt…(33) 上記の式を基に、所定のしきい値wnを適当に設定し、
動物体があるか否かを判定することが可能となる。すな
わち、横幅検出器106は、動物体の幅wとそのX軸
(横軸)座標を検出し、比較器107は、しきい値wn
より大きいときは動物体が検出されたとして“1”を出
力する。また、コンパレータ104の出力は、頭頂検出
器105に入力され、頭頂検出器105では、Y軸(縦
軸)走査方向で最初に動き領域と判断された最初のY座
標を頭頂座標として出力する。顔座標検出部108は、
頭頂検出器105および横幅検出器106で出力された
座標データを比較器107の出力が“1”のときにのみ
有効として出力する。上記の処理により、従来の画像処
理装置では、動物体の動きに応じて、動物体の顔座標を
出力することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の赤外線等を利用
したものでは、人や犬や猫等を判別することができず、
また、人と判定したとしても、人の顔の位置がどこにあ
るかまでは判別できなかった。したがって、任意の対象
物体を特定することはできないという問題点があった。
【0007】また、上記のエリアセンサを使用する画像
処理装置においては、動物、車、草木、人等を区別でき
ず、任意の対象物を特定することができなかった。ま
た、対象物体の動きが遅い場合、一定遅延させた画像デ
ータとの差分により対象物体の動きを検出しているた
め、十分な動き検出信号を得ることができず、検出漏れ
動作が多く、また頭頂位置の検出においても誤動作が多
く、任意の対象物体を特定することができないという問
題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのもので
あって、任意の対象物体を特定するための良好な画像デ
ータを得ることができる画像処理装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の情報処理
装置は、複数の画像データを比較して、画像データの中
の対象物体の動き情報を検出する動き検出手段と、動き
情報に応じて、動き検出手段の画像データを比較する時
間間隔を制御する制御手段と、画像データのエッジ情報
を抽出するエッジ抽出手段と、動き情報およびエッジ情
報を基に、画像データの中から対象物体を含む所定の対
象物体領域を抽出する領域抽出手段と、対象物体領域に
おける輝度情報とエッジ情報を基に、対象物体の特徴情
報を抽出する特徴抽出手段と、特徴情報を基に対象物体
を特定する特定手段とを含む。
【0010】請求項2記載の情報処理装置は、画像デー
タの中の対象物体の動き情報を検出する動き検出手段
と、画像データの輝度値を検出する輝度値検出手段と、
画像データの動き情報を画像データの輝度値で正規化す
る正規化手段とを含む。
【0011】請求項3記載の情報処理装置は、二値画像
信号の立上がりタイミングを検出する立上がり検出信号
と、二値画像信号の立下がりタイミングを検出する立下
がり検出信号と、立上がりタイミングと立下がりタイミ
ングの時間差を計測する時間差計測手段と、時間差に応
答して二値画像信号を膨張させる膨張手段とを含む。
【0012】請求項4記載の情報処理装置は、画像デー
タの中の対象物体の周囲長を検出する第1検出手段と、
対象物体の縦方向の長さを検出する第2検出手段と、対
象物体の面積を検出する第3検出手段と、対象物体の周
囲長、縦方向の長さ、面積を基に、所定の評価値を計算
する評価値計算手段と、評価値を基に対象物体の動き量
が所定値以上か否かを判定する判定手段とを含む。
【0013】請求項5記載の情報処理装置は、画像デー
タの輝度信号を微分して、縦線成分を抽出する第1抽出
手段と、画像データの輝度信号を微分して、横線成分を
抽出する第2抽出手段と、縦線成分と横線成分の絶対差
分を計算する絶対差分計算手段とを含む。
【0014】請求項6記載の情報処理装置は、画像デー
タの輝度信号を微分して、エッジ成分を抽出する抽出手
段と、画像データの輝度値により、エッジ成分を正規化
する正規化手段とを含む。
【0015】請求項7記載の情報処理装置は、画像デー
タの中の対象物体の特徴情報を抽出する特徴手段と、特
徴情報に所定の解析関数による非線形変換を行ない、中
間特徴情報へ変換する変換手段と、中間特徴情報に所定
の重みづけを行なった後、線形加算することにより評価
データを作成する評価データ作成手段と、評価データを
基に画像データの中の対象物体を特定する特定手段とを
含む。
【0016】請求項8記載の情報処理装置は、二値画像
データに所定の演算を行ない、その出力を巡回させ、二
値画像データを膨張させる膨張手段と、膨張手段により
膨張させた二値画像データを二値化する二値化手段とを
含む。
【0017】請求項9記載の情報処理装置は、画像デー
タの中の対象物体の動き情報を検出する動き検出手段
と、動き情報の垂直方向の最初の情報が検出されたタイ
ミングを開始点として計数動作を行なう計数手段と、動
き情報の水平方向の第1スタート位置と第1エンド位置
を検出する位置検出手段と、第1スタート位置の信号の
低周波成分を抽出し、その出力を巡回させ、第2スター
ト位置の信号に変換する第1変換手段と、第1エンド位
置の信号の低周波成分を抽出し、その出力を巡回させ、
第2エンド位置の信号に変換する第2変換手段と、第2
スタート位置と第2エンド位置の差分値を計算する差分
値計算手段と、差分値と計数手段の計数値とを比較し、
比較結果を基に、第1および第2変換手段の動作を制御
する制御手段とを含む。
【0018】請求項10記載の情報処理装置は、二値化
された動き検出信号と二値化された画像の縦エッジ信号
との論理積を計算する論理処理手段と、論理処理手段の
計算結果を、画像の横軸方向へ投影した信号へ変換する
変換手段と、変換手段により変換された信号のピーク位
置を検出する検出手段とを含む。
【0019】
【作用】請求項1記載の情報処理装置においては、動き
情報に応じて、動き情報を検出する画像データの時間間
隔を制御しているので、対象物体の動き量に関わらず、
安定した対象物体の動き情報を得ることができ、また、
画像データのエッジ情報から対象物体特徴情報を抽出
し、対象物体を特定するので、正確な対象物体の特定を
行なうことができる。
【0020】請求項2記載の情報処理装置においては、
動き情報を輝度値で正規化することにより、輝度値の変
動の影響を受けず、シューティングに強い安定した動き
情報を得ることができる。
【0021】請求項3記載の情報処理装置においては、
二値画像信号の立上がりタイミングと立下がりタイミン
グの時間差に応答して、二値画像信号を膨張させている
ので、時間差に適応した膨張画像データを得ることがで
きる。
【0022】請求項4記載の情報処理装置においては、
対象物体の周囲長、縦方向の長さ、面積を基に、所定の
評価値を求め、この評価値により、対象物体の動き量が
所定値を超えているか否かを判定しているので、対象物
体が遅く動いても、速く動いても、所定値以上に動いた
か否かを安定に判定することができる。
【0023】請求項5記載の情報処理装置においては、
第1および第2抽出手段により、孤立したノイズ成分を
強調し、また、絶対差分して孤立ノイズ成分を除去する
ことにより、純粋なエッジ信号を得ることができ、ノイ
ズの影響の少ないエッジ信号を得ることができる。
【0024】請求項6記載の情報処理装置においては、
エッジ成分を輝度値により正規化することにより、輝度
値の変動の影響を受けないエッジ信号を出力することが
でき、シューティングに強いエッジ信号を得ることがで
きる。
【0025】請求項7記載の情報処理装置においては、
非線形変換手段は所定の非線形変換を行なう解析関数を
用いることにより処理が簡略化され、線形加算手段は計
算量が少ないので、少ない計算量で画像に含まれる対象
物体を特定することができる。
【0026】請求項8記載の情報処理装置においては、
膨張手段により二値画像データがぼかされて膨張し、二
値化手段により膨張した二値画像データを得ることがで
きるので、小さい回路規模で大きな領域にわたって膨張
した二値画像データを得ることができる。
【0027】請求項9記載の情報処理装置においては、
動き情報の第1スタート位置の信号および第1エンド位
置の信号を第1および第2変換手段により安定した第2
スタート位置の信号および第2エンド位置の信号に変換
することができ、これらの信号の差分値と計数手段の計
数値とを比較し、比較結果を基に第1および第2判定手
段の動作を制御するので、安定した対象物体の両端座標
を得ることができる。
【0028】請求項10記載の情報処理装置において
は、二値化された動き検出信号と縦エッジ信号の論理積
を画像の横軸方向へ投影し、投影した信号のピーク位置
を検出することにより、画像の中の対象物体の横軸方向
の両端座標を得ることができ、対象物体の精密な横軸方
向の両端座標を得ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例の画像処理装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施例の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0030】図1において、画像処理装置は、A/D変
換部1、タイミング発生部2、動き検出部3、エッジ検
出部4、第1領域制限回路5、第2領域制限回路6、第
3領域制限回路7、第4領域制限回路8、最大動き物体
検出回路9、頭頂座標検出回路10、動き特徴量抽出回
路11、精密頬座標検出回路12、特徴抽出回路13、
切換回路14〜16、評価判定回路17、動き判定回路
18、追尾対象座標出力回路19、モード設定回路2
0、拡大表示回路21、D/A変換回路22、ディスプ
レイ23を含む。
【0031】A/D変換部1には、固定したカメラやT
V映像装置等から出力された線順次走査のアナログ画像
信号が供給され、線順次走査のアナログ画像信号をデジ
タル信号に変換し、動き検出部3、エッジ検出部4、お
よび拡大表示回路21へ供給する。
【0032】動き検出部3は、A/D変換部1から出力
されたデジタル画像信号を基に、後述する所定の処理に
より動き検出信号を生成し、第1領域制限回路5、第2
領域制限回路6、第3領域制限回路7、第4領域制限回
路8、および最大動き物体検出回路9へ出力する。
【0033】以下、動き検出部3について図面を参照し
ながらさらに詳細に説明する。図2は、動き検出部3の
構成を示す図である。図2において、動き検出部3は、
平滑化回路301、フレームメモリ302、絶対差分器
303、比較器304、水平方向膨張回路305、垂直
方向膨張回路306、定倍回路307、フレームメモリ
制御部308を含む。
【0034】A/D変換器2から入力されたデジタル画
像信号は、平滑化回路301でノイズ成分が抑圧され、
その出力はフレームメモリ302、絶対差分器303、
および定倍回路307を介して比較器304へ出力され
る。
【0035】フレームメモリ制御部308には、モード
設定回路20から出力されるライトモード制御信号が入
力され、ライトモード制御信号に応答してフレームメモ
リ302の動作を制御する。最初のフレームnでは、モ
ード設定回路20のモードが“0”になっているものと
する。モードが“0”のとき、モード設定回路20のラ
イトモード制御信号は“H”の状態となり、動き検出部
3の中のフレームメモリ302に第nフレームの画像デ
ータが記憶される。次のフレームでは、モード設定回路
20のモードは“1”になり、ライトモード制御信号は
“L”となり、動き検出部3の中のフレームメモリ30
2は読出しオンリー動作となる。フレームメモリ302
から読出された第nフレームの画像データは絶対差分器
303の一方の入力端子に入力され、もう一方の入力端
子には平滑化回路301より第n+1フレームの画像デ
ータが画像の走査順に入力される。絶対差分器303
は、入力されたデータを基に動き情報である差分画像デ
ータを生成し、比較器304へ出力する。
【0036】比較器304には、絶対差分器303の差
分画像データと、定倍回路307により所定の倍率α
(0≦α<1.0)で定倍された現フレーム画像の輝度
信号が入力される。比較器304は、入力されたデータ
を基に、輝度値で正規化した動き情報をさらに二値化し
た動き情報として二値データを水平方向膨張回路305
へ出力する。図3に上記のような処理により作成される
絶対差分の二値化画像データの作成過程を示す。上記の
処理より、図3に示すような動きを反映した二値化画像
が得られる。
【0037】上記のように、フレームメモリ302によ
り入力されたデジタル映像信号を一旦記憶し、絶対差分
器により新しく入力されたデジタル映像信号とフレーム
メモリ302から出力されるnフィールド前の映像信号
との絶対差分を求め、比較器304により二値化した動
き検出信号として出力する。比較器304には、デジタ
ル映像信号の輝度信号が加えられており、結果的に輝度
信号で正規化された動き情報が得られ、シューティング
に強い動き検出を実現するとともに、二値化走査により
回路規模を減少することが可能となる。
【0038】上記の動き検出方法は、本実施例にのみ適
用されるものではなく、TV電話、ドアホンカメラ、ビ
デオ一体型および、監視装置、特定物体検出装置等の動
き情報を用いる画像処理装置に適用することが可能であ
る。
【0039】次に、上記の平滑化回路301について図
面を参照しながらさらに詳細に説明する。図4は、平滑
化回路301の構成を示す図である。
【0040】図4において、平滑化回路301は、1H
ディレイライン401、402、フリップフロップ回路
403〜408、加算器409を含む。
【0041】図4に示す平滑化回路301は3×3の二
次元平滑化フィルタである。入力されたデジタル画像信
号はフリップフロップ回路403に供給され、1クロッ
ク分だけ遅延した信号がフリップフロップ回路403か
ら出力される。フリップフロップ回路403の出力はさ
らに後段のフリップフロップ回路404で1クロック遅
延させられる。一方、デジタル画像信号は1Hディレイ
ライン401にも供給されており、1Hだけ遅延した画
像信号が1Hディレイライン401から出力される。同
様の動作により、1Hディレイライン401、402、
フリップフロップ回路403〜408により、3×3の
画像マトリックスが得られる。これら9個の画像輝度デ
ータをA(0.0)〜A(−2.−2)とすると、後段
の加算器409により、 y1=ΣΣa(─i,−j)/8 …(1) ここでi=0〜2,j=0〜2,ただし、i=1かつj
=1は除く。として、平均輝度値が求まり、加算器40
9から出力される。
【0042】平滑化回路301は上記の構成に限ったも
のではなく、2×2やn×nの画像マトリックス構成に
してもよいし、次式のように、重み係数w(−i,j)
を使用した重みづけフィルタを用いてもよい。
【0043】 y=1=ΣΣw(−i,−j)×a(−i,−j)…(2) ここで、i=0〜n,j=0〜n 上記の処理により、平滑化回路301は、平滑化された
平均輝度値を出力する。
【0044】次に、フレームメモリ302、絶対差分器
303についてさらに詳細に説明する。
【0045】上記のようにフレームメモリ302はフレ
ームメモリ制御部308により画像の書込み、読出しの
制御が行なわれている。平滑化回路301から出力され
た輝度信号が入力されると、最初のフレームではフレー
ムメモリ制御部308がフレームメモリ302を書込み
モードにし、フレーム画像データを記憶する。次に、第
2のフレームの輝度信号が入力されると、フレームメモ
リ制御部308はフレームメモリ302を読出しモード
にし、上記の最初のフレーム画像が読出され、次段に接
続されている絶対差分器303でその差が次式のように
計算される。
【0046】dy=|yn −ym |…(3) ここで、yn は現在のフレーム画像データを、ym はフ
レームメモリ302に記憶されている前の画像データを
表している。
【0047】たとえば、カメラが静止しており、撮影し
ている画像の中に動き物体が存在しないときは、yn
m であり、dy=0となる。逆に、撮影している画像
の中に人間のような動物体が存在する場合は、その存在
する場所で、yn ≠ym であり、dy>0となる。この
差分値dyは次段の比較器304の一方の入力端子へ入
力される。
【0048】一方、平滑化回路301で平滑化された輝
度信号は定倍回路307でα倍され、比較器304のも
う一方の入力端子へ入力される。差分値dyが平滑化さ
れた輝度信号より大きい場合、比較器304の出力は
“1”の状態で出力され、動き物体が存在することを示
す。逆に、その他の場合は、“0”が出力され、撮影し
ている画像の中に動き物体がないことを示す。比較器3
04の上記の出力は、さらに後段の水平方向膨張回路3
05と垂直方向膨張回路306により検出された動き領
域が拡大され、動き検出結果として出力される。
【0049】次に、水平方向膨張回路305について図
面を参照しながらさらに詳細に説明する。図5は、水平
方向膨張回路の構成を示すブロック図である。
【0050】図5において、水平方向膨張回路305
は、フリップフロップ回路501、502、OR回路5
03を含む。比較器304から出力される二値データは
フリップフロップ回路501、フリップフロップ回路5
02、OR回路503へ入力される。フリップフロップ
回路501は入力した二値データを1クロック分だけ遅
延させ、OR回路503へ出力する。フリップフロップ
回路502はフリップフロップ回路501で遅延した信
号をさらに1クロック分だけ遅延し、OR回路503へ
出力する。OR回路503は、入力した各信号の論理和
を出力信号として出力し、水平方向の膨張画像データで
ある動き検出信号MOV2を出力する。
【0051】次に、垂直方向膨張回路306について図
面を参照しながらさらに詳細に説明する。図6は、垂直
方向膨張回路306の構成を示すブロック図である。
【0052】図6において、垂直方向膨張回路306
は、乗算器601、605、加算器602、比較器60
3、除算器604、1Hディレイライン606を含む。
【0053】図6において、乗算器601への入力信号
をa(i,j)とすると、加算器602の出力信号O
(i,j)は、次式で表される。
【0054】 O(i,j)={8×a(i,j)+7×O(i,j−1)}/8…(4) 上記の処理は画像の縦方向へのリカーシブローパスフィ
ルタとして作用し、出力信号O(i,j)は比較器60
3へ入力され、所定のしきい値と比較され、膨張二値画
像データとして出力される。
【0055】図7に、図6に示す垂直方向膨張回路30
6の信号波形を示す。図6の横軸は画像の垂直方向にと
った時間軸を示す。図6に示すように、乗算器601へ
入力した入力信号は、上記のリカシブローパスフィルタ
によりぼかされ、加算器602により出力される。加算
器602の出力信号は、所定のしきい値と比較され、二
値データとして比較器603から出力される。上記の処
理により、垂直方向膨張回路306は動き検出信号の欠
陥を埋める働きをする。
【0056】上記のように、図6に示す垂直方向膨張回
路は、入力された二値画像データを二次元リカーシブロ
ーパスフィルタによってぼかされ、二値化手段により膨
張二値画像データとして出力されるので、小さい回路規
模で大きな領域にわたる二値膨張回路を実現することが
可能となる。
【0057】次に、垂直方向膨張回路の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図8は第2の実施
例である垂直方向膨張回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0058】図8において、垂直方向膨張回路は、加減
算器回路701、1Hディレイライン702、比較器7
03を含む。
【0059】図8に示す垂直方向膨張回路は、図6に示
す垂直方向膨張回路と同様の効果を得る回路であり、1
Hディレイライン702と加減算回路701により1H
分の画素の数と同数のアップダウンカウンタと等価の動
作を行なう。
【0060】図9に加減算回路701の構成を示す回路
図を示す。図9において、加減算回路701は、NOR
ゲート801〜803、ANDゲート804〜806、
813、ORゲート807〜810、NANDゲート8
11、812を含む。加減算回路701は、図9に示す
ように4ビット構成となっており、INC/DEC信号
が“1”のとき1だけ加算し、“0”のときは1だけ減
算して4ビットの出力信号S0〜S3を出力する。ま
た、NANDゲート811、812は、アップ/ダウン
の制限をするもので、ダウン動作のときは“0”でスト
ップし、アップ動作のときは“10”以上にカウントア
ップしないようにするものである。加減算回路701
は、上記のような動作を行ない、出力信号を比較器70
3へ入力する。比較器703は所定のしきい値と加減算
回路701の出力信号とを比較し、比較結果を膨張二値
画像データとして出力する。
【0061】図10に、図8に示す垂直方向膨張回路の
信号波形を示す。図10の横軸は画像の垂直方向にとっ
た時間軸を示している。図10に示すように、加減算回
路701へ入力した入力信号は、上記の処理により波形
が変換され、所定のしきい値と比較されたあと比較器7
03から二値データとして出力される。上記の処理によ
り、垂直方向膨張回路は動き検出信号の欠陥を埋める働
きをする。図8に示す垂直方向膨張回路も図6に示す垂
直方向膨張回路と同様に、小さい回路規模で大きな領域
にわたる二値膨張回路を実現することができる。
【0062】上記2つの垂直方向膨張回路は本実施例に
のみ適用されるものではなく、TV電話、ドアホンカメ
ラ、ビデオ一体型ムービー、監視装置、特定物体検出装
置等の二値画像データを膨張させた膨張二値画像データ
を用いる画像処理装置に同様に適用することができる。
【0063】次に、撮影画像の中の動き物体の動きが遅
いときの動作について説明する。撮影画像の中の動き物
体の動きが遅いとき、フレームメモリ302の内容をフ
レームごとに更新すると、その差分値dyは非常に小さ
いので、動き検出信号が得られない場合がある。このよ
うな場合、フレームメモリ302の更新をkフレームご
とに行なえば、十分な動き検出信号を得ることができ
る。本実施例では、対象となる動き物体の動きの速度に
適応して、フレームメモリ302の更新が行なえるよう
にフレームメモリ制御部308を備えている。すなわ
ち、動き検出部3、最大動き物体検出回路9、第1領域
制限回路5、頭頂座標検出回路10、第2領域制限回路
6、動き特徴量抽出回路11、切換回路14、15、動
き判定回路18により、動き検出部3の動き検出信号か
ら、対象物体が十分に動いたかどうか判定することによ
り、その動き判定結果が十分であれば、モード設定回路
20のモードを“1”から“2”へ更新する。モード
“2”では、ライトモード制御信号は“L”であり、フ
レームメモリ302は第nフレームの画像データを保持
したまま読出モードであり、絶対差分器303は次の第
n+2フレームとの画像間の差が動き検出信号として検
出され、動き検出部5から出力される。上記の処理によ
り、撮影画像の中の動き物体の動きが遅い場合でも、十
分な動き検出信号を得ることができる。
【0064】次に、エッジ検出部4について詳細に説明
する。図11は、エッジ検出部4の構成を示すブロック
図である。
【0065】図11において、エッジ検出部4は、1H
ディレイライン901、902、画素遅延器903、X
微分器904、Y微分器905、FIX差分器906、
907、比較器908、909、除算器910を含む。
また、画素遅延器903は、フリップフロップ911〜
916を含む。
【0066】A/D変換器1から出力されたデジタル画
像信号は1Hディレイライン901、902によって、
それぞれ1ライン分の遅延と2ライン分の遅延をもった
画像信号を生成する。現画像データ、1ライン遅延デー
タ、2ライン遅延データをそれぞれa(0,0)、a
(0,−1)、a(0,−2)とすると、生成されたa
(0,0)、a(0,−1)、a(0,−2)は画素単
位の遅延を生成する画素遅延器903に入力され、a
(0,0)、a(−1,0)、a(−2,0)、a
(0,−1)、a(−1,−1)、a(−2,−1)、
a(0,−2)、a(−1,−2)、a(−2,−2)
の9個の遅延信号を出力する。9個の遅延信号のうち、
中央の輝度データa(−1,−1)は、除算器910に
入力され、除算係数Bで除算され、後段の比較器90
8、909へ出力される。この場合、除算係数Bが2の
べき乗の場合は、単なるビットシフトでよいため、除算
器910の構成が簡単となる。
【0067】一方、9個の遅延信号はX微分器904と
Y微分器905に入力され、X微分器904とY微分器
905では以下の計算が行なわれる。X微分器904の
出力をDX、Y微分器905の出力をDYとすると、以
下の式で表される。
【0068】 DX=|a(0,0)+2×a(0,−1)+a(0,−2)−a(−2,0 )−2×a(−2,−1)−a(−2,−2)|…(5) DY=|a(0,0)+2×a(−1,0)+a(−2,0)−a(0,−2 )−2×a(−1,−2)−a(−2,−2)|…(6) ここで、DXの意味するところは画像の縦線成分で、D
Yの意味するところは画像の横線成分であるとみなすこ
とができる。
【0069】次に、上記の計算を実行するX微分器90
4、Y微分器905について説明する。
【0070】図12は、X微分器904の構成を示すブ
ロック図である。図12において、X微分器904は、
加算器920、921、絶対差分器922を含む。入力
信号a(0,0)、2×a(0,−1)、a(0,−
2)は加算器920に入力され、加算された後、絶対差
分器922へ出力される。遅延信号a(−2,0)、2
×a(−2,−1)、a(−2,−2)は加算器921
へ入力され、加算された後絶対差分器922へ出力され
る。絶対差分器922は、加算器920および加算器9
21から出力された絶対差分を求め、出力信号DXを出
力する。以上の動作により、上記の計算式に基づいた出
力信号DXを出力することが可能となる。
【0071】図13は、Y微分器905の構成を示すブ
ロック図である。図13において、Y微分器905は、
加算器923、924、絶対差分器925を含む。Y微
分器905の構成は、図12に示したX微分器904の
構成と同様であるので、その説明を省略する。
【0072】上記のX微分器904、Y微分器905に
より、上記の計算式を実行し、出力信号DX、DYを得
ることが可能となる。
【0073】次に、FIX差分器906、907の動作
について説明する。FIX差分器906、907では以
下の計算が行なわれる。FIX差分器906の出力をU
X、FIX差分器907の出力UYとすると、次式で計
算される。
【0074】 UX=DX−DY (DX>DY)…(7) UX=0 (DX≦DY)…(8) UY=DY−DX (DY>DX)…(9) UY=0 (DY≦DX)…(10) 上記の計算を行なうFIX差分器906およびFIX差
分器907の構成を図14、図15に示す。図14に示
すように、FIX差分器906は、差分器926、AN
Dゲート927を含む。同様に、図15において、FI
X差分器907は、差分器928、ANDゲート929
を含む。差分器926には、X微分器904の出力信号
DXおよびY微分器905の出力信号DYが入力され、
差分処理が行なわれた後、ANDゲート927へ出力さ
れる。ANDゲート927は入力信号の論理積を出力信
号UXとして出力する。FIX差分器907も同様であ
る。上記の動作により、FIX差分器906、907は
上記の計算式に基づき、出力信号UX、UYを出力する
ことができる。この結果、孤立ノイズが互いに打ち消さ
れ、エッジ成分が強調された縦線成分の出力信号UXと
横線成分の出力信号UYを得ることが可能となる。
【0075】比較器908、909の一方の入力端子に
は、FIX差分器906、907の出力信号UX、UY
が入力され、もう一方の端子には除算器910の出力信
号である輝度値a(−1,−1)を所定値Bで除算した
信号が入力される。この結果、比較器908の出力信号
EDGEXは以下の式で表される。
【0076】 EDGEX=1 (UX>a(−1,−1)/B)…(11) EDGEX=0 (UX≦a(−1,−1)/B)…(12) 上記の計算により、エッジ成分が強調された信号を輝度
値で正規化した信号を二値データとして出力することが
可能となる。同様に、比較器909の出力信号EDGE
Yも次式で計算される。
【0077】 EDGEY=1 (UY>a(−1,−1)/B)…(13) EDGEY=0 (UY≦a(−1,−1)/B)…(14) 上記のように、縦線成分および横線成分が輝度値により
正規化され、シューティングに強いエッジ検出器が得ら
れる。また、同時に二値化しているため、後段の処理が
簡略化され回路規模が少なくて済むという利点もある。
【0078】上記のエッジ検出部8は、エッジを検出す
るために上記のソーベル(SOBEL)オペレータを採
用しているが、ソーベルオペレータの代わりにプレウィ
ット(PREWITT)オペレータまたはロバーツ(R
OBERTS)オペレータ等を採用しても同様の効果を
得ることができる。
【0079】また、上記のエッジ検出部8では、FIX
差分器906、907による絶対差分を行ない、かつ、
比較器908、909、除算器910による輝度値によ
る正規化を行なっているが、前者では、孤立ノイズ成分
を取除き、エッジ成分が強調された純粋なエッジ信号を
得ることができるので、ノイズの影響の少ないエッジ検
出を実現することができ、後者では、輝度値で正規化す
ることによりシューティングに強いエッジ検出を実現す
ることができる。したがって、どちらか一方のみをエッ
ジ検出部8へ適用してもよい。
【0080】また、上記のエッジ検出部8の適用は本実
施例に限られるものではなく、TV電話、ドアホンカメ
ラ、ビデオ一体型ムービー、監視装置、特定物体検出装
置等の画像データからエッジ成分を検出する画像処理装
置に同様に適用することが可能である。
【0081】次に、タイミング発生部2について、以下
詳細に説明する。図16は、タイミング発生部2の構成
を示す回路図である。
【0082】図16において、タイミング発生部2は、
カウンタ1301、1302、NANDゲート130
3、1304、ANDゲート1305を含む。TVカメ
ラ等から供給される画素クロック信号CLK、水平同期
パルスHDおよび垂直同期パルスVDは、タイミング発
生部2へ入力される。ここで、画素クロック信号CLK
はカウンタ1301、1302のクロック入力端子へ、
水平同期パルスHDはカウンタ1301のクリア端子と
ANDゲート1305の入力端子へ、垂直同期パルスV
Dはカウンタ1302のクリア端子へ入力される。カウ
ンタ1301は水平同期パルスHDによりクリアされ、
画素クロック信号CLKでカウントアップしていく。カ
ウント1301が8ビット構成であるとすると255ま
でカウントアップした時点で、NANDゲート1303
の出力信号が“L”となり、カウンタ1301をディス
エーブル状態にしてカウント動作を止める。再度HDパ
ルスが入力されると上記動作を繰返す。すなわち、カウ
ンタ1301は画像のX軸方向に画素単位につけたアド
レスXADRとして出力する。
【0083】カウンタ1302は、垂直同期パルスVD
によってクリアされ、水平同期パルスHDが1個入力さ
れるたびにカウントアップしていく。すなわち、カウン
タ1302は画素のY軸方向につけたアドレスYADR
となる。
【0084】図17に画像とアドレスXADR、YAD
Rとの対応関係を示す。図17に示すように、アドレス
XADRは画像の左から右へいくほど大きくなり、アド
レスYADRは画像の上から下へいくほど大きくなる。
したがって、アドレスXADR、YADRにより画像の
所定の位置を特定することが可能となる。
【0085】次に、最大動き物体検出回路14について
以下に説明する。図18は、モード設定回路20の各モ
ードを説明する図である。モード設定回路20のモード
が“1”のとき、動き検出部3の出力は二値化された動
き情報であり、最大動き物体検出回路9へ入力されてい
る。最大動き物体検出回路9では、動き情報をX軸に累
積加算し、図18の(a)に示すように動き物体の最も
大きい領域をX軸方向(横方向)に検出する。図19
は、最大動き物体検出回路9の構成を示す図である。
【0086】図19において、最大動き物体検出回路9
は、加算器1401、ラインメモリ1402、セレクタ
1403、ローパスフィルタ1404、ピーク検出回路
1405、比較器1406、1415、1419、14
21、立上がり検出回路1407、立下がり検出回路1
408、フリップフロップ1409、1410、141
2、1413、減算器1411、1414、ANDゲー
ト1416、ダウンカウンタ1417、ORゲート14
18、1422、アップカウンタ1420を含む。
【0087】セレクタ1403は、モード“1”でブラ
ンキング期間以外は端子1と端子4とが接続されてお
り、加算器1401によってラインメモリ1402に同
じアドレスXADRに対応する位置の動き検出信号が蓄
積されていく。画像領域の走査が終了し、垂直ブランキ
ング期間に入ると、セレクタ1403は端子2と端子4
とを接続し、アドレスXADRが更新するたびにライン
メモリ1402から読出された動き累積値がローパスフ
ィルタ1404で平滑化され、再度ラインメモリ140
2へ戻される。垂直ブランキング期間の第1ライン目で
アドレスXADRはアップ方向へスキャンするが、X軸
方向の対称性を維持するために、第2ライン目はアドレ
スXADRを逆方向にスキャンして、ローパスフィルタ
をかける。このとき、アドレスXADRXを逆スキャン
するには、アドレスXADRにインバータを通せば簡単
に実現できる。第3ライン目はアドレスXADRのスキ
ャンを逆方向に戻し、ラインメモリの累積データからそ
のピーク値をピーク検出回路1405で検出する。第4
ライン目は検出したピーク値に比例したしきい値で、ラ
インメモリ1402から読出したデータを二値化する。
二値化された1次元の動き情報は立上がり検出回路14
07と立下がり検出回路1408に入力され、立上がり
パルスはフリップフロップ1409のイネーブル端子に
入力され、そのときのX座標をアドレスXADRを保持
することで得る。また、二値化された1次元の動き情報
が“H”から“L”へ変化すると、フリップフロップ1
410はアドレスXADRをホールドすることにより、
その立下がりのX座標を得る。最初の状態ではフリップ
フロップ1412、1413はリセットされて“0”で
ある。これらの出力は減算器1414へ入力され、その
差分がとられ、減算器1414の出力は“0”となって
おり、比較器1415のb入力端子へ入力されている。
【0088】一方、最初に出力された動き物体のX座標
の右側と左側の位置は、それぞれフリップフロップ14
09、1410に記憶されており、その動き物体の大き
さはフリップフロップ1409、1410の差分で得ら
れる。すなわち、減算器1411の出力がその動き物体
の大きさを出力し、比較器1415のa入力端子へ入力
される。このとき、比較器1415のa入力端子へ入力
される信号はb端子へ入力される信号より大きいので、
比較器1415の出力は“1”となり、ANDゲート1
416の一方の入力端子へ“1”の信号が入力される。
一方、アドレスXADRが物体の右端の位置までカウン
トアップすると、立下がり検出回路1408が動作し、
1クロック分だけ“1”を出力し、ANDゲート141
6のもう一方の端子へ入力され、ANDゲート1416
の出力は1クロック分だけ“1”になる。この結果、フ
リップフロップ1412、1413をイネーブルにし、
フリップフロップ1409、1410の座標データがフ
リップフロップ1412、1413に転送される。も
し、フリップフロップ1412、1413の差分がフリ
ップフロップ1409、1410の差分よりも小さい場
合には、比較器1415の出力は“0”となり、AND
ゲート1416の出力も“0”となり、フリップフロッ
プ1412、1413は更新されない。すなわち、X軸
方向に最も大きい動き物体の座標のみがフリップフロッ
プ1412、1413に残り、出力信号Xa1、Xb1
として出力される。
【0089】次に、最大動き物体検出回路9の適用的膨
張機能について説明する。動き検出信号である比較器1
406の出力の立上がりのタイミングで立上がり検出回
路1408から1クロック分だけ“1”を出力し、ダウ
ンカウンタ1417に減算器1411の出力がロードさ
れる。減算器1411の出力は、このとき、動き物体の
大きさであり、この出力に比例したデータをダウンカウ
ンタ1417に与えてやれば、物体の大きさに適応して
膨張幅を決定することができる。この場合、減算器14
11の出力が“16”のとき、3ビットシフトした
“2”をダウンカウンタ1417にロードすれば、
“2”が“0”になるまでカウントダウンすると、OR
ゲート1418の出力は“0”となり、ダウンカウンタ
1417はディスエーブルとなる。したがって、この場
合、比較器1406の出力は、幅16のパルスが2だけ
膨張し、幅18のパルスとしてORゲート1422から
出力される。図20に上記の動作による最大動き物体検
出回路9の各部の波形を示す。
【0090】次に、第4ライン目ではセレクタ1403
は端子3と端子4とを接続し、適応的に膨張したデータ
がラインメモリ1402へ書込まれる。
【0091】次に、第5ライン目では、第4ライン目の
動作とほぼ同様で、アドレスXADRのスキャン方向が
逆になるだけである。第5ライン目では、第4ライン目
と逆方向に適応的膨張がなされる。第6ライン目では、
第4ライン目と同様の動作であり、ラインメモリ140
2を更新しない点だけが異なる。
【0092】立下がり検出回路1408の出力は、アッ
プカウンタ1420へ入力しており、立下がりパルスの
個数を計数する。立下がりパルスの個数は、動き物体の
個数と等しく、比較器1421によってその個数が十分
かどうかを判定され、所定の個数以下の場合は“1”が
出力される。判定結果は、物体個数判定結果として出力
される。また、フリップフロップ1412、1413に
記憶された最大物体の座標は、減算器1414によりそ
の物体幅が計算され、比較器1419によって所定の大
きさ以上のとき“1”が出力される。この判定結果は、
最大物体判定結果として出力される。
【0093】上記の動作により、最大動き物体検出回路
9は2値画像データの連結長さに適応した膨張データを
作成することが可能となる。
【0094】上記の最大動き物体検出回路9の適用は、
本実施例に限られるものではなく、たとえば、TV電
話、ドアホンカメラ、ビデオ一体型ムービー、監視装
置、特定物体検出装置等の二値化画像処理において適応
的膨張信号を用いる画像処理装置に適用することが可能
である。
【0095】次に、モード設定回路20の各モードに対
応した動作について説明する。モード設定回路20のモ
ードが“1”のとき、最大動き物体検出回路9から出力
された判定結果は動き判定回路18で判定され、動き物
体の個数が所定の個数以下で、かつ、最大物体の大きさ
が所定の幅以上であるとき、“1”を出力し、モード設
定回路のモードを“2”にする。その他の場合は“0”
を出力し、モードを“1”のままにする。モードが
“1”のとき、動き検出部3の中のフレームメモリ30
2は更新しないため、第mフレームの画像が記憶されて
いる。動き判定結果が“0”のとき、もう1度モード
“1”が繰返されることになり、動き情報は第mフレー
ムと第m+2フレームとの間の動きが反映される。動き
物体の動きが非常に遅いとき、各フレームでの動き判定
結果は“0”が連続し、フレームメモリの内容が更新さ
れず、動き情報は第mフレームと第m+kフレームとで
動き物体が十分に動くまで、次のモードに変わらないよ
うになっている。動き物体が十分に動き、動き判定結果
が“1”になると初めてモード設定回路20のモードは
“2”となる。
【0096】モード設定回路20のモードが“2”にな
ると、切換回路14は、端子a側を接続し、最大動き物
体の座標値Xa1、Xb1が第1領域制限回路5へ入力
される。一方、タイミング発生部2からは、画像のX軸
方向のアドレスXADRを示す信号が入力され、動き検
出部3からは動き検出信号MOV1が第1領域制限回路
5へ入力される。第1領域制限回路5では動き検出信号
MOV1をX軸方向に制限し、頭頂座標検出回路10へ
出力する。すなわち、図18の(b)に示すように、モ
ード“1”で検出された最も大きな動き物体のX軸方向
の領域のみが検出の対象となり、その領域の動き物体の
頭頂座標Ytopが頭頂座標検出回路10により検出さ
れる。
【0097】次に、第1領域制限回路5について以下に
詳細に説明する。図21は、第1領域制限回路5の構成
を示す図である。
【0098】図21において、領域制限回路10は、減
算器1701、1704、1713、乗算器1702、
1712、加算器1705、1714、比較器170
6、1708、1715、1716、ANDゲート17
03、1709、1711、1717、ORゲート17
10を含む。
【0099】モードが“2”のとき、モード信号MOD
Eとして“0”の信号が供給され、ANDゲート170
3の出力は“0”となり、後段に接続されている減算器
1704、加算器1705の入力信号Xa1、Xb1を
そのまま出力し、比較器1706、1708へ入力され
る。また、モード信号MODEはORゲート1710に
も“0”を供給しているので、ORゲート1710は
“1”となり、ANDゲート1709をイネーブルにす
る。比較器1706、1708のもう一方の端子にはア
ドレスXADRが入力されているので、Xa1≧XAD
R≧Xb1のとき、比較器1706、1708の出力は
“1”となり、ANDゲート1709が“1”となりA
NDゲート1711をイネーブルにする。すなわち、図
12の(b)に示すように、画像のアドレスXADRと
して座標Xa1からXb1までの領域のみの動き検出信
号MOV1が処理対象となる。
【0100】次に、頭頂座標検出回路10について以下
に詳細に説明する。図22は、頭頂座標検出回路10の
構成を示す図である。
【0101】図22において、頭頂座標検出回路10
は、Y軸投影器191、ラベリング連結部192、頭頂
座標検出部193を含む。
【0102】Y軸投影器191は、第1領域制限回路5
から出力された動き検出信号MOV1を走査線方向、す
なわちX方向に累積加算し、Y軸濃度投影を行なう。そ
の様子を図18の(b)に示す。頭頂座標検出回路10
は、最大動き物体検出回路9と同様の構成となってお
り、共用も可能である。ラベリング連結部192は、Y
軸に濃度投影された動き検出信号にローパスフィルタを
かけ、ピークを検出し、そのピーク値に応じて二値化
し、適用的に膨張させ、ラベリングを行なう。頭頂座標
検出部193は、ラベリング連結部192の出力を基
に、Y軸方向の最大物体の頭頂座標Ytop位置を検出
し、出力する。この動作は1フィールドの動作で完了
し、モード設定回路20のモードが“3”になる。
【0103】モード設定回路20のモードが“3”にな
ると、第2領域制限回路6と、動き特徴量抽出回路1
1、および動き判定回路18がイネーブルになる。第2
領域制限回路6には動き検出部3の動き検出信号MOV
1、モード“1”とモード“2”で検出された対象物体
のX座標Xa1、Xb1および頭頂座標Ytop、およ
びタイミング発生部2から出力されたアドレスXAD
R、YADRが入力されており、動き検出信号を図18
の(c)に示すようにマスクする。
【0104】図23に、第2領域制限回路6の構成を示
す。第2領域制限回路6は、図21に示した第1領域制
限回路5と同様の構成であるので、その説明を省略す
る。
【0105】マスクされた動き検出信号は、動き特徴量
抽出回路11へ入力される。動き特徴量抽出回路11で
は、動き検出信号の被マスク領域について、動き領域の
周囲長YL、動き領域の縦長L0、動き領域の面積S
0、動き領域のX端座標Xa2、Xb2を抽出する。図
24は、動き領域の周囲長YLを示す図であり、図25
は、動き領域の縦長L0を示す図であり、図26は、動
き領域の面積S0を示す図である。
【0106】縦軸の画像のアドレスYADRがjのとき
の動き検出信号MOV1が“1”であるX軸アドレスの
最も左の座標MXLj、最も右の座標MXRj、最初に
動き検出信号を検出したY座標をjmin、最後に動き
検出信号を検出したY座標をjmaxとすると、周囲長
YL0、縦長L0、面積S0は以下の式で表される。
【0107】 YL=MXRjmin−MXLjmin+MXRjmax−MXLjmax+Σ(|MXRj − MXRj+1 |+|MXLj −MXLj+1 |)…(15) (但し、Σはj=jmin〜jmax−1の範囲で行な
う) L0=jmax−jmin…(16) S0=Σ|MXRj −MXLj |…(17) 歩行している人の動きは、カメラに対してほぼ横方向に
移動するため、頬の縦位置付近は時間的変化が大きいの
で、動き検出信号として表れやすく、顔付近の検出信号
は、図24に示す領域として表される。動き特徴量抽出
回路11では、上記のような動き特徴上YL、L0、S
0を計算し、動き判定回路18へ出力する。図27、図
28に、動きが不十分なときの動き検出信号を示す第1
および第2の図を示す。対象となる物体の動きが小さい
とき、動き検出信号は図27に示すように孤立した島が
多くなり、周囲長YLは大きく、面積S0は小さくな
る。また、図28に示すように片方のエッジ部分だけが
縦に細長く検知される場合がある。上記の場合は、以下
の式により計算される値により評価される。
【0108】a=S0/YL…(18) b=L0/sqr(S0)…(19) c=S0/Xlen/Xlen…(20) 物体の動きが大きいときは、上記のaの値が大きく、b
の値は小さく、cの値は大きくなる。所定のしきい値a
0、b0、c0を設定し、a>a0、かつ、b<b0、
かつ、c>c0のときに、対象物体の動きが十分にあっ
たと判定することができる。動き判定回路18では、入
力された動き特徴量YL、L0、S0および最大動き物
体検出回路9から入力されたXlen=Xb1−Xa1
から上記の動き判定を行ない、対象物体の動きが十分に
あったと判定した場合、モード設定回路20のモードを
“4”にして、次の判定モードに進む。その他の場合は
モード“1”にし、動き物体がさらに移動するのを待っ
て、もう1度動き物体の測定を行なう。すなわち、対象
物体の動きが非常に遅い場合は、モード“1”、
“2”、“3”と繰返し、最初のフレームに対して十分
に動きが発生するまでフレームメモリ302の内容を更
新せずに待ち、動きが十分と判断されたら初めて次のモ
ード“4”へ進むように動作する。また、対象物体の動
きが大きいときは、モード“3”の次にただちにモード
“4”へ進む。上記の動作により、遅く動く物体でも、
速く動く物体でも、十分に動いたかどうかの判定を正確
に行なうことができる。
【0109】上記の動き特徴量抽出回路11および動き
判定回路18から構成される動き量判定手段は、本実施
例にのみ適用されるものではなく、TV電話、ドアホン
カメラ、ビデオ一体型ムービー、監視装置、特定物体検
出装置等の他の画像処理装置においても適用が可能であ
る。
【0110】また、モード“3”では、上記動き量の判
定以外に、動き検出信号から対象物体の両端の座標Xa
2、Xb2を検出する。図18の(c)にモード“3”
の動作の概要を示す。座標Xa1と座標Xb1で囲まれ
た領域で、最初に検知された動き検出信号の存在するY
座標、すなわちYtopから走査方向に処理を進め、同
じ水平ライン上で最初に検出された動き検出信号の存在
する座標をXL(j)、最後に検出された座標をXR
(j)とすると、2つの検出座標Xa2、Xb2は次式
で表される。
【0111】 Xa2(j)=XL(j)×(1−k)+Xa2(j−1)×k…(21) Xb2(j)=XR(j)×(1−k)+Xb2(j−1)×k…(22) 但し、kは巡回係数で0<k<1 j=Ytop+1〜Ytop+(Xb1+Xa1)/2 Xa2(Ytop)=XL(Ytop) Xb2(Ytop)=XR(Ytop) 次に、上記の演算を行なう動き特徴量抽出回路16に含
まれる座標Xa2、Xb2の検出回路について説明す
る。図29は、動き特徴量抽出回路に含まれる検出回路
の構成を示すブロック図である。
【0112】図29において、検出回路は、頭頂座標検
出部261、Xa2(j)検出部262、Xb2(j)
検出部263、巡回フィルタ264、265を含む。第
2領域制限回路6から出力された動き検出信号は、頭頂
座標検出回路261に入力され、Y軸方向に最初に動き
検出信号が現れた座標Ytop2として出力し、検出と
同時にトリガ信号をXa2(j)検出部262、Xb2
(j)検出回路263へ出力する。Xa2(j)検出回
路262、Xb2(j)検出回路263は上記トリガ信
号により動作を開始し、Xa2(j)、Xb2(j)を
検出し、巡回フィルタ264、265へ出力する。巡回
フィルタ264、265では、上記の演算を行ない、対
象物体の両端の座標Xa2、Xb2を得る。
【0113】モード“4”では、図18の(d)に示す
ように、モード“3”で検出したXa2、Xb2、Yt
op2により、処理対象領域をさらに狭め、その中の動
き検出信号と縦エッジ信号を利用し、さらに人の頬位値
Xa3、Xb3を精密に検出する。すなわち、動き物体
の領域でかつ縦エッジのきつい場所を頬の位置とみなす
ものである。動き検出部3から出力した動き検出信号と
エッジ検出部4で検出された縦エッジ信号は第3領域制
限回路7へ入力される。
【0114】次に、第3領域制限回路7について詳細に
説明する。図30は、第3領域制限回路7の構成を示す
ブロック図である。
【0115】図30において、第3領域制限回路7は、
減算器271、273、乗算器272、278、28
5、スイッチ284、加算器274、279、比較器2
75、276、280、281、ANDゲート282、
283を含む。
【0116】モード“3”で検出された頬座標Xa2、
Xb2は減算器271でその差×len2=Xb2−X
a2が計算される。このモードでは、スイッチ284は
除算器272に接続され、除算器272は計算された×
len2を2で割り、減算器273のb端子に入力す
る。減算器273のa端子には頬座標Xa2が入力され
ているので、減算器273はXa2−(Xb2−Xa
2)/2=(3×Xa2−Xb2)/2を出力する。減
算器273の出力は比較器275のb端子へ、また、ア
ドレス信号XADRは比較器275の(a)端子へ入力
されている。アドレス信号XADRの値が(3×Xa2
−Xb2)/2を超えると比較器275は“1”を出力
する。加算器274の一方の入力にはXb2が、もう一
方の入力には(Xb2−Xa2)/2が入力されている
ので、加算器274はXb2+(Xb2−Xa2)/2
=(3×Xb2−Xa2)/2を比較器276のb端子
に出力する。比較器276のもう一方のa端子には、ア
ドレス信号XADRが入力しているので、結局、比較器
276はアドレスXADRが(3×Xb2−Xa2)/
2を超えない間“1”を出力する。Y軸方向について
は、同様な動作でアドレスYADRが座標Ytop2を
超えると比較器280が“1”を出力し、アドレスYA
DRがYtop+(Xb2−Xa2)×3/4を超えな
い間、比較器281は“1”を出力する。比較器27
5、276、280、281の出力は、ANDゲート2
82で論理積をとられ、さらに、ANDゲート283へ
出力される。ANDゲート283の他の入力端子には動
き検出信号と縦エッジ検出信号が印加されているので、
ANDゲート283の出力は、図18の(d)に示すよ
うな矩形で囲まれた領域に制限された動きかつ縦エッジ
信号として精密頬座標検出回路12へ出力される。上記
の処理により、動き特徴量抽出回路11および第3領域
制限回路7では、安定な動物体座標として、頭頂座標Y
top2、左座標Xa2、右座標Xb2を検出すること
が可能となる。
【0117】上記の動き特徴量抽出回路11および第3
領域制限回路7による動物体座標の検出は本実施例にの
み適用されるものではなく、TV電話、ドアホンカメ
ラ、ビデオ一体型ムービー、監視装置、特定物体検出装
置等の動物体座標を検出する画像処理装置に同様に適用
することが可能である。
【0118】次に、精密頬座標検出回路12について詳
細に説明する。図31は、精密頬座標検出回路12の構
成を示すブロック図である。
【0119】図31において、精密頬座標検出回路12
は、加算器291、296、ANDゲート292、29
4、295、メモリ293、除算器297、比較器29
8、ピーク検出回路299、300、フリップフロップ
301、302を含む。
【0120】図32に、精密頬座標検出回路12の動作
タイミングを示す。図32に示す累積メモリリセットタ
イミング領域1では、タイミング発生部2から出力され
たリセット信号/RESET(以降、“/”は反転信号
を示す)はアドレスYADRが0のラインを走査してい
る間は“0”となり、ANDゲート292に印加され、
ANDゲート292は“0”を出力し、メモリ293の
端子Iに供給する。リードライト信号R/Wおよびアド
レスXADRはタイミング発生部2から供給され、アド
レスXADRは1画素ごとにインクリメントしされ、リ
ードライト信号R/Wは1画素ごとに1サイクル供給さ
れる。したがって、1ライン分の走査が完了すると、メ
モリ293のすべての内容がクリアされる。累積加算タ
イミング領域2は画像の領域で領域制限回路7で制限さ
れた動きかつ縦エッジ信号(動き×縦エッジ信号)をY
軸方向に累積するタイミングである。上記の2つの領域
では、リセット信号/RESETは“1”となり、リー
ドライト信号R/Wも1画素ごとに1サイクル供給され
る。このとき、メモリ293の内容と動きかつ縦エッジ
信号を加算した結果とがメモリ293に戻され、同じア
ドレスXADRに対応する動きかつ縦エッジ信号が累積
加算され、対応するメモリ293のアドレスに格納され
る。ピーク位置検出タイミング領域3では、メモリ29
3に累積された値のピーク値を探し、ピーク値に対応す
るアドレスXADRを抽出する。モード“3”で検出し
た頬座標Xa2、Xb2が切換回路16から加算器29
6へ供給されており、加算器296はXa2+Xb2を
出力し、除算器287で半分にし、比較器298の端子
bには(Xa2+Xb2)/2が供給される。比較器2
98の端子bにはアドレスXADRが供給されているの
で、アドレスXADRが顔の中央座標(Xa2+Xb
2)/2より小さいときは、比較器298の出力は
“0”となり、ゲート294がオンになる。ゲート29
4がオンになるとピーク検出回路299とフリップフロ
ップ301が動作可能となる。ピーク検出回路299は
最も大きな値が入力されると1パルス発生し、接続され
ているフリップフロップ301に対応するアドレスXA
DRをラッチする。アドレスXADRが顔の中央座標
(Xa2+Xb2)/2より大きくなるとゲート295
がオンし、ピーク検出回路300およびフリップフロッ
プ302が動作する。このとき、メモリ293のピーク
位置に対応するアドレスXADRをフリップフロップ3
02がラッチする。フリップフロップ301、302に
記憶された座標は、それぞれ、左頬に対応する座標はX
a3、右頬に対応する座標はXb3として出力される。
上記のピーク検出動作は1ラインの間に完了する。モー
ド“4”における動作の概略を図18の(d)に示す。
以上の動作により、動物体の精密な左座標と右座標を検
出することが可能となる。上記の精密頬座標検出回路3
0による動物体の精密な左座標と右座標の検出は、本実
施例にのみ適用されるものではなく、TV電話、ドアホ
ンカメラ、ビデオ一体化ムービー、監視装置、特定物体
検出装置等の動物体の精密な左座標と右座標とを検出す
る画像処理装置に同様に適用することが可能である。
【0121】また、モード“4”では、同時に第4領域
制限回路8と特徴抽出回路13も動作する。図33に、
第4領域制限回路8の構成を示す。図32において、第
4領域制限回路8は、減算器311、313、除算器3
12、317、318、加算器314、319、32
0、比較器315、316、321、322、ANDゲ
ート323、324、325を含む。第4領域制限回路
8の構成は、図30に示す第3領域制限回路7と同様の
構成であり、異なる点はY軸方向の制限領域が異なるの
と、制限の対象となる信号を縦エッジ信号と横エッジ信
号の2系統になっていることである。Y軸の上端座標を
Ytop+Xlen/4としたのは、髪の毛の特徴は人
によって千差万別なので、髪の毛の部分をマスクして、
目の付近の特徴だけを抽出するためである。
【0122】次に、特徴抽出回路13について詳細に説
明する。特徴抽出回路13は図18の(e)に示すよう
に制限されたエッジ信号をY軸方向に累積加算し、精密
頬座標検出回路12で検出した座標Xa3、Xb3をn
分割して、各分割ブロックごとにさらに積分し、縦エッ
ジ特徴量SX0 〜SXn-1 、横エッジ特徴量SY0 〜S
n-1 を得る。
【0123】図34に特徴抽出回路13の構成を示す。
図33において、特徴抽出回路13は、加算器331、
334、339、ANDゲート332、335、33
8、メモリ333、336、セレクタ337、フリップ
フロップ340、演算器群341、比較器群342、O
Rゲート343、344、フリップフロップ群345、
346を含む。
【0124】ANDゲート332には、タイミング発生
部2からリセット信号/RESETが供給されている。
図35に、特徴抽出回路13の動作タイミングを示す。
図35に示す累積メモリリセットタイミング領域1で
は、リセット信号/RESETは“0”であり、AND
ゲート332の出力は“0”となり、メモリ333の内
容をクリアする。累積加算タイミング領域2では、メモ
リ333から読出したデータに縦エッジ信号を加算器3
31で加算し、再度メモリ333に書込む。この動作は
1画素の間に実行され、同じアドレスXADRに対応す
る縦エッジ信号はメモリ333に累積されていく。加算
器334、ANDゲート335、メモリ336の構成も
加算器331、ANDゲート332、メモリ333と同
様の構成であり、横エッジ信号はメモリ336に同様に
累積されていく。演算器群341は、精密頬座標検出回
路12で検出したXa3、Xb3からそれぞれ次式に示
すような重みづけ和Siを計算する。
【0125】
【数1】
【0126】上記の重みづけ和Siは比較器群342の
各b端子へ入力される。重みづけ和SiはXa3とXb
3をn分割した座標を表し、比較器群342の各a端子
にはX軸のアドレスXADRが供給されているため、比
較器群342の出力はアドレスXADRの対応する順次
パルスを発生する。重みづけ和S0 〜Sn-1 に対応する
パルスはORゲート343で合成され、重みづけ和S1
〜Sn に対応するパルスはORゲート344で合成され
る。ORゲート343はクリア信号としてANDゲート
338を“0”にし、ORゲート344は転送パルスと
してフリップフロップ群345、346のイネーブル端
子に供給される。
【0127】アドレスXADRが重みづけ和S0 になる
と、ORゲート343の出力が“1”となり、ANDゲ
ート338を“0”にする。セレクタ337が端子Aに
接続されているとすると、アドレスXADRに対応する
縦エッジのX軸への投影値は加算器339の端子aに供
給され、そのままの値でフリップフロップ340に取込
まれる。クロック1画素分進むと、アドレスXADRも
1だけ増え、ORゲート343が“0”となり、フリッ
プフロップ340の出力が加算器339の端子bに供給
され、縦エッジのX軸への投影値と加算され、再度フリ
ップフロップ340に書き込まれる。フリップフロップ
340の出力は後段のフリップフロップ群345、34
6に供給されており、ORゲート344がS1 〜Sn
タイミングごとに“1”となり、順次積分された特徴量
SX0 〜SXn-1 がフリップフロップ群345、346
へ転送されていく。上記の一連の動作を図36に示す。
【0128】図35に示す横線特徴抽出タイミング領域
4では、セレクタ337は端子Bに接続し、横エッジの
特徴量SY0 〜SYn-1 を上記と同様の動作により計算
し、フリップフロップ群345、346へ転送する。上
記の動作により、顔の目の付近の特徴量を得ることがで
きる。
【0129】横線特徴抽出タイミング領域4のタイミン
グの後、上記の特徴量SX0 〜SX n-1 、SY0 〜SY
n-1 は評価判定回路17へ入力され、人間であるかそう
でないかを判定する。
【0130】次に、評価判定回路17についてさらに詳
細に説明する。図37は、評価判定回路17の構成を示
すブロック図である。
【0131】図37において、評価判定回路17は、非
線形変換器351〜356、乗算器357〜362、定
数発生器363、加算器364、比較器365を含む。
【0132】特徴量SX0 〜SXn-1 、SY0 〜SY
n-1 は特徴抽出回路13から供給され、m個の非線形変
換器351〜356へ入力している。非線形変換器35
1〜356では、解析関数系の変換が行なわれる。たと
えば、正規化のような操作U0=SX0 /(SX0 +S
1 +…+SXn-1 )、U1=SX0 /SY0 、U2=
SX0 /SXn-1 等、予め入力と出力の関係が固定的な
非線形変換を行なう。ニューラルネットワークを用いた
場合は、重みづけ係数が学習で決定されるため、入力と
出力の関係は学習だけによる非線形変換である。そのた
め、学習に使用するデータは莫大な量を必要とし、ま
た、学習に要する計算量も莫大である。しかしながら、
本実施例では、左右の対称性、向きの変化する物理的条
件、正規化等、予めわかっている拘束条件や既知の知識
が非線形変換部351〜356に組込むことができるの
で、学習データは少なくて済む。また、学習について
も、誤差の最小二乗法を用いた線形加算和の係数を求め
る手法なので、連立一次方程式を解放する問題に帰着す
るため、定数を決定する計算量も非常に少なくて済む。
また、ラグランジェの未定定数法を使えば、学習段階で
さらに拘束条件を追加することも可能である。
【0133】非線形変換器351〜356は各々出力信
号U0 〜Um-1 を出力し、乗算器357〜362で所定
の係数WX0 〜WXm-1 が乗算され、各出力と係数WX
m が加算器364で次式のように計算される。
【0134】Y=ΣWXi × Ui …(28) ただし、i=0〜m、Um =1,0 係数WXi は予め与えられたデータにより、学習で決定
される定数で、判別分析法を用いれば決定することがで
きる。たとえば、人のクラスの特徴量をSX0,j〜S
n-1 ,j、SY0 ,j〜SYn-1 ,j(j=0〜p−
1)、人以外のクラスの特徴量をSX0 ,k〜S
n-1 ,k、SY0 ,k〜SYn-1 ,k(k=0〜q−
1)とすると、人の平均値の評価値を“0”、人以外の
平均値の評価値を“1”に対応させ、以下に示す(2
9)式が最小となるWXi を決定すればよい。
【0135】
【数2】
【0136】すなわち、上記の(30)、(31)、
(32)式のm+2次元連立方程式からWXi を決定す
る。
【0137】上記のように学習された定数WXi を乗算
器357〜362、定数発生器363に適用すると、対
象物体が人であるときは評価値Wは“1”に近く、そう
でないときは評価値Yは“0”に近くなる。この場合、
比較器365のしきい値を0.5に設定すれば、判別が
可能となる。評価値Yが“1”に近いときは比較器36
5は“1”を出力し、評価値Yが“0”に近いときは比
較器365は“0”を出力し、次段のモード設定回路2
0へ供給する。
【0138】上記の評価判定回路17は、上記のように
単一の評価値を求める非線形変換群と線形加算和回路だ
けでなく、複数の評価値を求める回路と複数の比較器と
適当なORゲートとANDゲートとにより、複数の評価
値から評価判定するものでもよい。
【0139】上記の動作により、評価判定回路17は、
簡単な解析関数を用いる非線形変換手段と、計算量の少
ない線形加算手段により構成されているので、ニューラ
ルネットワークを用いた場合よりはるかに少ない計算量
で正確に特定対象の判定を行なうことが可能となる。
【0140】上記評価判定回路17は、本実施例にのみ
適用されるものではなく、TV電話、ドアホンカメラ、
ビデオ一体型ムービー、監視装置、特定物体検出装置等
の特定対象の判定を行なう画像処理装置に同様に適用す
ることが可能である。
【0141】次に、評価判定回路17の出力が“1”の
とき、次のフレームでは、モード“5”となり、一方、
評価判定回路17の出力が“0”のときは、次のフレー
ムは“0”となる。
【0142】モード“5”では、図1に示す切換回路1
4、16は端子bを選択し、座標Xa1、Xa2の代わ
りに前のフレームで検出された座標Xa3が、座標Xb
1、Xb2の代わりに前のフレームで検出された座標X
b3が供給される。また、ライトモード制御信号は
“1”となり、動き検出部3の中のフレームメモリ30
2は読出しおよび書込みモードとなる。フレームメモリ
302の書込みモードでは、1画素のサイクルで前半の
サイクルを読出し、後半のサイクルは書込み動作を行な
う。このとき、第2領域制限回路6、動き特徴量抽出回
路11、第3領域制限回路7、精密頬座標検出回路1
2、第4領域制限回路8、特徴抽出回路13、領域判定
回路17は同時に動作する。モード“4”では、すでに
顔の座標Xa3、Xb3および頭頂座標Ytop2は判
明しており、顔の移動速度はフレームレートに比較して
遅いので、次のフレームではそれほど大きく移動してい
ない。この特性を利用して、前に求めた座標Xa3、X
b3、Ytop2を基に探索範囲を設ける。図38は、
探索範囲の一例を示す図である。図38では、探索範囲
をXb3−Xa3の1/8として設定した例を示してい
る。動き特徴量は第2領域制限回路6により探索範囲内
だけを処理の対象とする。モード“5”のとき、モード
信号MODEは“1”となり、図23に示す比較器18
06にはXa3−Xlen/8、比較器1808にはX
b3+Xlen/8、比較器1813にはYtop−X
len/8、比較器1814にはYtop+Xlen×
9/8が入力され、ANDゲート1809、1811に
より、所定の領域のみ動き検出信号MOV1が制限され
る。図39に第2領域制限回路6により制限された領域
を示す。制限された動き検出信号MOV1は動き特徴量
抽出回路11に供給され、モード“3”と同様に動き特
徴量YL、L0、S0、Ytop2を抽出し判定する。
【0143】一方、第3領域制限回路7では、図30に
示すスイッチ284は除算器285に接続され、前述し
たように前フレームで検出された座標Xa3、Xb3と
Ytop2から矩形領域に動きかつ縦エッジ信号を制限
する。図40に第3領域制限回路7により矩形領域に制
限された領域を示す。精密頬座標検出回路12はモード
“4”と同様に新しく座標Xa3、Xb3を検出する。
第4領域制限回路8、特徴抽出回路13、評価判定回路
17はモード“4”と同じ動作をする。動き判定回路1
8により追尾対象が十分に動き、追尾している対象が人
と判断された場合はモード“6”へ進む。モード“6”
の動作は、動き検出部3のフレームメモリ302が読出
しオンリーモードとなり、基準画像が更新されないだけ
で、第2領域制限回路6、動き特徴量抽出回路11、動
き判定回路18、第3領域制限回路7、精密頬座標検出
回路12、第4領域制限回路8、特徴抽出回路13、評
価判定回路17の動作は同じである。
【0144】図41に各モードの動作を説明する図を示
す。図41では、モード設定回路20のモード変化の状
態遷移を示している。モード“0”からモード“3”ま
では動物体が動くまで待つルーチンであり、モード
“4”は人であるかどうかを判定する判定モードであ
り、これらのモードが画面全体の中から人を検出する人
検出動作モードである。モード“5”とモード“6”は
後述する検出された人を追尾していく人追尾動作モード
である。
【0145】上記の人追尾動作モードが続くと、撮影さ
れている人の移動に伴い動き特徴量抽出回路11で検出
された頭頂座標Ytop2と精密頬座標検出回路12で
検出された頬座標Xa3、Xb3とは追尾対象座標出力
回路19へ入力され、追尾対象座標出力回路19は画像
の切出し拡大を行なうための制御信号を発生し、拡大表
示回路21へ出力する。一方、A/D変換部1から出力
されたデジタル画像信号は拡大表示回路21で所定の遅
延操作および補完操作が施され、D/A変換回路22へ
出力される。このデジタル画像信号はD/A変換回路2
2でアナログ画像信号に変換された後ディスプレイ23
で表示される。これらの一連の動作により、撮影された
画像の中から人を検出し、人を追尾し、人の顔を中心と
して拡大表示することが可能になる。
【0146】以上のように本実施例では、動き判定をし
ながら動き検出を行なっているので、安定な動き物体の
検出が可能となり、さらに、画像情報の特徴的なエッジ
成分を利用しているため、正確に対象物体を認識するこ
とが可能となる。
【0147】
【発明の効果】請求項1記載の情報処理装置において
は、対象物体の動き量に関わらず、安定した対象物体の
動き情報を得ることができ、また、画像データのエッジ
情報から抽出した特徴データを基に対象物体を正確に認
識することができるので、任意の対象物体を特定するた
めの良好な画像データを得ることができる。
【0148】請求項2記載の情報処理装置においては、
シューティングに強い安定した動き情報を得ることがで
きるので、任意の対象物体を特定するための良好な画像
データを得ることができる。
【0149】請求項3記載の情報処理装置においては、
二値画像信号の時間差に適応した膨張画像データを得る
ことができるので、任意の対象物体を特定するための良
好な画像データを得ることができる。
【0150】請求項4記載の情報処理装置においては、
対象物体の動きの速度に関わらず、所定値以上に動いた
か否かを安定に判定することができるので、任意の対象
物体を特定するための良好な画像データを得ることがで
きる。
【0151】請求項5記載の情報処理装置においては、
孤立ノイズ成分が除去され、ノイズの影響の少ないエッ
ジ信号を得ることができるので、任意の対象物体を特定
するための良好な画像データを得ることができる。
【0152】請求項6記載の情報処理装置においては、
輝度値の変動の影響を受けず、シューティングに強いエ
ッジ信号を得ることができるので、任意の対象物体を特
定するための良好な画像データを得ることができる。
【0153】請求項7記載の情報処理装置においては、
少ない計算量で画像データの中の対象物体を特定するこ
とができるので、任意の対象物体を特定するための良好
な画像データを得ることができる。
【0154】請求項8記載の情報処理装置においては、
小さい回路規模で大きな領域にわたって膨張した二値画
像データを得ることができるので、任意の対象物体を特
定するための良好な画像データを得ることができる。
【0155】請求項9記載の情報処理装置においては、
安定に対象物体の両端座標を得ることができるので、任
意の対象物体を特定するための良好な画像データを得る
ことができる。
【0156】請求項10記載の情報処理装置において
は、画像データの中の対象物体の中の精密な両端座標を
得ることができるので、任意の対象物体を特定するため
の良好な画像データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の情報処理装置の構成を示す
図である。
【図2】本発明の一実施例の情報処理装置の動き検出部
の構成を示す図である。
【図3】絶対差分の二値化画像データの生成過程を説明
する図である。
【図4】本発明の一実施例の情報処理装置の動き検出部
の平滑化回路の構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の画像処理装置の動き検出部
の水平方向膨張回路の構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の画像処理装置の動き検出部
の第1の垂直方向膨張回路の構成を示す図である。
【図7】第1の垂直方向膨張回路の信号波形を示す図で
ある。
【図8】本発明の一実施例の画像処理装置の動き検出部
の第2の垂直方向膨張回路の構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施例の画像処理装置の動き検出部
の第2の垂直方向膨張回路の加減算回路の構成を示す図
である。
【図10】第2の垂直方向膨張回路の信号波形を示す図
である。
【図11】本発明の一実施例の画像処理装置のエッジ検
出部の構成を示す図である。
【図12】本発明の一実施例の画像処理装置のエッジ検
出部のX微分器の構成を示す図である。
【図13】本発明の一実施例の画像処理装置のエッジ検
出部のY微分器の構成を示す図である。
【図14】本発明の一実施例の画像処理装置のエッジ検
出部の第1のFIX差分器の構成を示す図である。
【図15】本発明の一実施例の画像処理装置のエッジ検
出部の第2のFIX差分器の構成を示す図である。
【図16】本発明の一実施例の画像処理装置のタイミン
グ発生部の構成を示す図である。
【図17】画像とアドレスXADR、YADRとの対応
関係を示す図である。
【図18】モード設定回路の各モードを説明する図であ
る。
【図19】本発明の一実施例の画像処理装置の最大動き
物体検出回路の構成を示す図である。
【図20】最大動き物体検出回路の各部の波形を示す図
である。
【図21】本発明の一実施例の画像処理装置の第1領域
制限回路の構成を示す図である。
【図22】本発明の一実施例の画像処理装置の頭頂座標
検出回路の構成を示す図である。
【図23】本発明の一実施例の画像処理装置の第2領域
制限回路の構成を示す図である。
【図24】動き領域の周囲長YLを示す図である。
【図25】動き領域の縦長L0を示す図である。
【図26】動き領域の面積S0を示す図である。
【図27】動きが不十分なときの動き検出信号を示す第
1の図である。
【図28】動きが不十分なときの動き検出信号を示す第
2の図である。
【図29】本発明の一実施例の画像処理装置の動き特徴
量抽出回路の検出回路の構成を示す図である。
【図30】本発明の一実施例の画像処理装置の第3領域
制限回路の構成を示す図である。
【図31】本発明の一実施例の画像処理装置の精密頬座
標検出回路の構成を示す図である。
【図32】精密頬座標検出回路の動作タイミングを示す
図である。
【図33】本発明の一実施例の画像処理装置の第4領域
制限回路の構成を示す図である。
【図34】本発明の一実施例の画像処理装置の特徴抽出
回路の構成を示す図である。
【図35】特徴抽出回路の動作タイミングを示す図であ
る。
【図36】特徴抽出回路の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図37】本発明の一実施例の画像処理装置の評価判定
回路の構成を示す図である。
【図38】探索範囲の一例を示す図である。
【図39】第2領域制限回路により制限された領域を説
明する図である。
【図40】第3領域制限回路により矩形領域に制限され
た領域を示す図である。
【図41】各モードの動作を説明する図である。
【図42】従来の画像処理装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 A/D変換部 2 タイミング発生部 3 動き検出部 4 エッジ検出部 5 第1領域制限回路 6 第2領域制限回路 7 第3領域制限回路 8 第4領域制限回路 9 最大動き物体検出回路 10 頭頂座標検出回路 11 動き特徴量抽出回路 12 精密頬座標検出回路 13 特徴抽出回路 14〜16 切換回路 17 評価判定回路 18 動き判定回路 19 追尾対象座標出力回路 20 モード設定回路 21 拡大表示回路 22 D/A変換回路 23 ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H04N 7/14 7251−5C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像データを比較して、前記画像
    データの中の対象物体の動き情報を検出する動き検出手
    段と、 前記動き情報に応じて、前記動き検出手段の前記画像デ
    ータを比較する時間間隔を制御する制御手段と、 前記画像データのエッジ情報を抽出するエッジ抽出手段
    と、 前記動き情報および前記エッジ情報を基に、前記画像デ
    ータの中から前記対象物体を含む所定の対象物体領域を
    抽出する領域抽出手段と、 前記対象物体領域における輝度情報と前記エッジ情報と
    を基に、前記対象物体の特徴情報を抽出する特徴抽出手
    段と、 前記特徴情報を基に前記対象物体を特定する特定手段と
    を含む、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像データの中の対象物体の動き情報を
    検出する動き検出手段と、 前記画像データの輝度値を検出する輝度値検出手段と、 前記画像データの動き情報を前記画像データの輝度値で
    正規化する正規化手段とを含む画像処理装置。
  3. 【請求項3】 二値画像信号の立上がりタイミングを検
    出する立上がり検出手段と、 前記二値画像信号の立下がりタイミングを検出する立下
    がり検出手段と、 前記立上がりタイミングと前記立下がりタイミングの時
    間差を計測する時間差計測手段と、 前記時間差に適応して前記二値画像信号を膨張させる膨
    張手段とを含む画像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像データの中の対象物体の周囲長を検
    出する第1検出手段と、 前記対象物体の縦方向の長さを検出する第2検出手段
    と、 前記対象物体の面積を検出する第3検出手段と、 前記対象物体の周囲長、縦方向の長さ、および面積を基
    に、所定の評価値を計算する評価値計算手段と、 前記評価値を基に前記対象物体の動き量が所定値以上か
    否かを判定する判定手段とを含む画像処理装置。
  5. 【請求項5】 画像データの輝度信号を微分して、縦線
    成分を抽出する第1抽出手段と、 前記画像データの輝度信号を微分して、横線成分を抽出
    する第2抽出手段と、 前記縦線成分と横線成分の絶対差分を計算する絶対差分
    計算手段とを含む画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データの輝度信号を微分して、エッ
    ジ成分を抽出する抽出手段と、 前記画像データの輝度値により前記エッジ成分を正規化
    する正規化手段とを含む画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画像データの中の対象物体の特徴情報を
    抽出する抽出手段と、 前記特徴情報に所定の解析関数による非線形変換を行な
    い、中間特徴情報へ変換する変換手段と、 前記中間特徴情報に所定の重みづけを行なった後、線形
    加算することにより評価データを作成する評価データ作
    成手段と、 前記評価データを基に前記画像データの中の対象物体を
    特定する特定手段とを含む画像処理装置。
  8. 【請求項8】 二値画像データに所定の演算を行ない、
    その出力を巡回させ、前記二値画像データを膨張させる
    膨張手段と、 前記膨張手段により膨張させた二値画像データを二値化
    する二値化手段とを含む画像処理装置。
  9. 【請求項9】 画像データの中の対象物体の動き情報を
    検出する動き検出手段と、 前記動き情報の垂直方向の最初の情報が検出されたタイ
    ミングを開始点として計数動作を行なう計数手段と、 前記動き情報の水平方向の第1スタート位置と第1エン
    ド位置を検出する位置検出手段と、 前記第1スタート位置の信号の低周波成分を抽出し、そ
    の出力を巡回させ、第2スタート位置の信号に変換する
    第1変換手段と、 前記第1エンド位置の信号の低周波成分を抽出し、その
    出力を巡回させ、第2エンド位置の信号に変換する第2
    変換手段と、 前記第2スタート位置と前記第2エンド位置の差分値を
    計算する差分値計算手段と、 前記差分値と前記計数手段の計数値とを比較し、比較結
    果を基に前記第1および第2変換手段の動作を制御する
    制御手段とを含む画像処理装置。
  10. 【請求項10】 二値化された動き検出信号と二値化さ
    れた画像の縦エッジ信号との論理積を計算する論理処理
    手段と、 前記論理処理手段の計算結果を前記画像の横軸方向へ投
    影した信号へ変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された信号のピーク位置を検出
    する検出手段とを含む画像処理装置。
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