JP2007292956A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示機を複数備える必要がなく、視認距離を変化させられる表示装置を提供すること。
【解決手段】表示装置1は、右目用の映像情報57及び左目用の映像情報59を投射する投射手段3と、右目用の映像情報57及び左目用の映像情報59を反射させる半透明な反射手段5とを備え、観察者63の視点から見て、反射手段5上の右目用の映像情報57及び左目用の映像情報59は、それぞれ、反射手段5による右目用の虚像61R及び左目用の虚像61Lとして視認可能であり、投射手段3は、単一の映像情報55を投射する表示手段3と、単一の映像情報55を、右目用の映像情報57及び左目用の映像情報59に分割する分割手段41とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、自動車等の車両において、前景に虚像を重ねて表示し、乗員に情報を提供する表示装置に関する。
従来より、車両に適用される表示装置として、光学ユニットから、車両のウインドシールドに映像情報を投射することで、乗員に、前景に重畳した虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置がある。この装置は、運転者の視点移動が少なくて済むので、車両の安全性を高めることができる。そして、この装置の有効性を高めるために、両眼立体視機能を利用し、虚像表示に奥行き感を持たせ、視認距離を可変として、前方の実体物に虚像を重ねて表示することで、運転者に実体物の存在を分かりやすくする等の提案がされている(特許文献1参照)。
特開2005−70255号公報
ヘッドアップディスプレイ装置は、両眼立体視機能を利用するものであるから、右目用の虚像、左目用の虚像をそれぞれ表示しなければならない。そのため、ヘッドアップディスプレイ装置は、右目用の虚像を生成するための映像情報(右目用の映像情報)と、左目用の虚像を生成するための映像情報(左目用の映像情報)とがそれぞれ必要になる。そこで、従来の装置は、右目用の映像情報を生成する表示機と、左目用の映像情報を生成する表示機とを、それぞれ備えていた。しかし、表示機を2つも備えることは、ヘッドアップディスプレイ装置の製造コストを上昇させてしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、表示機を複数備える必要がなく、視認距離を変化させられる表示装置を提供することを目的とする。
(1)請求項1記載の表示装置は、表示手段が投射する映像情報を、分割手段で分割することにより、右目用の映像情報と左目用の映像情報とを生成する。そのため、右目用の映像情報を投射する表示手段と、左目用の映像情報を投射する表示手段とを個別に備える必要がない。
(2)請求項2の表示装置では、反射手段上において、右目用の映像情報と、左目用の映像情報とが、左右対称となる。そのことにより、図10に示すように、映像情報55に含まれる表示77の左右位置をどちらかに変えると、右目用の映像情報57に含まれる表示77Rと、左目用の映像情報59に含まれる表示77Lは、互いに反対方向に移動するので、それらの間隔を調整することができる。
(3)請求項3の表示装置では、前記分割手段から前記反射手段までの光路において、前記右目用の映像情報の反転回数Rと、前記左目用の映像情報の反転回数Lとの差が奇数であるため、必然的に、反射手段上において、右目用の映像情報と、左目用の映像情報とが、左右対称となる。
(4)請求項4の表示装置では、前記分割手段から前記右目用の虚像までの光路距離と、前記分割手段から前記左目用の虚像までの光路距離とが等しいので、観察者が虚像をみたときの違和感が少ない。
(5)請求項5の表示装置は、分割手段として、ハーフミラーを備える。そのため、複雑な分割装置が必要なく、簡易に時間遅れなく映像情報を分割できる。
(6)請求項6の表示装置は、映像情報に基づく表示内容(表示の大きさ、上下位置、色、輝度)を調整することにより、右目用の虚像と左目用の虚像との間隔が同一のままでも、体感視認距離を変化させることができる。また、表示内容のみで体感視認距離を変動させることができるので、右目用の虚像と左目用の虚像とは共通で良く、それぞれを別個に生成する必要がない。
(7)請求項7の表示装置は、観察者の目の上下位置に応じて、虚像の上下位置を調整することができる。そのことにより、観察者の目の上下位置が変動しても、観察者から見た、虚像の相対的な上下位置を一定にすることができる。
(8)請求項8の表示装置は、観察者から見て、虚像と重畳する背景における輝度に応じて、虚像の輝度を調整することができる。そのことにより、上記背景の輝度に対する虚像の相対的な輝度を一定とすることができる。
(9)請求項9の表示装置は、観察者の目の幅、観察者の前後位置、またはそれらの両方に応じて、右目用の虚像と、左目用の虚像との間隔を調整することができる。そのことにより、観察者の目の幅や前後位置が変動しても、視認距離を一定にすることができる。
(10)請求項10の表示装置は、観察者における両目の幅、反射手段に対する観察者の両目の位置、またはその両方を取得する間隔取得手段を備えているので、それらの正確な値を取得し、右目用の虚像と左目用の虚像との間隔を正確に調整することができる。
(11)請求項11の表示装置は、観察者の画像を撮像し、その画像に基づいて、観察者の両目の幅、両目の位置、またはその両方を取得するので、それらの正確な値を取得し、右目用の虚像と左目用の虚像との間隔を正確に調整することができる。
(12)請求項12の表示装置は、観察者の両目の幅、両目の位置、またはその両方を入力する入力手段を備えるので、それらの正確な値を取得し、右目用の虚像と左目用の虚像との間隔を正確に調整することができる。
(13)請求項13の表示装置は、右目用の虚像と左目用の虚像との間隔を間隔調整手段により変動させ、視認距離を調整することができる。
(14)請求項14の表示装置は、右目用の虚像と、左目用の虚像との左右方向における位置を調整することができるので、観察者から見た虚像の相対的な左右位置を変化させることができる。
(15)請求項15の表示装置は、観察者の目の左右位置を取得し、その値に基づいて、虚像の左右位置を調整するので、観察者の目の左右位置が変動しても、観察者から見た虚像の相対的な左右位置を設定とおりとすることができる。
1.第1の実施の形態
(a)表示装置1の構成
本発明の表示装置1の全体構成を図1に基づいて説明する。この表示装置1は車両に適用したものである。
表示装置1は、単一の映像情報を光として投射する表示機3、表示機3にて投射された単一の映像情報を右目用の映像情報と左目用の映像情報とに分割し、それぞれを半透明のウインドシールド5にて反射させる光学ユニット7、表示装置1における各種制御を実行する表示処理部9、乗員の両目の上下左右方向(図1における上下方向を「上下方向」とし、奥行き方向を「左右方向」とする)での位置及び両目の幅を取得するために、乗員の顔を正面のやや下方から撮影するカメラ11、乗員の前後方向(図1における左右方向を「前後方向」とする)における位置(すなわち、乗員の両目の前後位置)を取得するために、シートポジションの前後位置を検出するシートポジションセンサ13、同じく乗員の前後位置を取得するために、乗員の頭部を側方から撮影するカメラ15、及び車両の前方(乗員から見て虚像と重畳する方向)における輝度を取得するために、前景を撮影するカメラ17を備えている。
次に、図2に基づいて、表示処理部9の構成を説明する。表示処理部9は、CPU21、ROM23、RAM25、入出力部27、描画RAM29、及び表示コントローラ31から成る。CPU21、ROM23、RAM25、入出力部27、及び描画RAM29は、周知のプロセッサ及びメモリーモジュールからなり、CPU21がRAM25を一時記憶領域として利用し、ROM23に記憶されているプログラムに基づいて各種の処理を実行し、描画RAM29に映像データを記憶する。入出力部27は、光学ユニット7内の調整機構51、53(後述)への出力、カメラ11、15、17からの入力、シートポジションセンサ13からの入力、及びCPU21、ROM23、RAM25、描画RAM29、表示コントローラ31との入出力を行うインターフェースである。表示コントローラ31は、描画RAM29に記憶された映像情報を読み出して、表示機3へ出力する。
次に、図3に基づいて、光学ユニット7の構成を説明する。光学ユニット7は、ハーフミラー41、ミラー43、ミラー47、ミラー49、結像レンズ45、調整機構51、及び調整機構53を備えている。ハーフミラー41は、表示機3から投射された単一の映像情報55を右目用の映像情報57と左目用の映像情報59とに分割する。すなわち、ハーフミラー41にて反射したものが右目用の映像情報57となり、ハーフミラー41を透過したものが左目用の映像情報59となる。ミラー43は、右目用の映像情報57を反射し、ミラー47とミラー49は、左目用の映像情報59を反射する。結像レンズ45は、ミラー43で反射された右目用の映像情報57と、ミラー49で反射された左目用の映像情報59とを結像させる。なお、結像レンズ45を通過した右目用の映像情報57と左目用の映像情報59は、ウインドシールド5に至る。調整機構51は、ミラー43の角度を変更することで、ウインドシールド5上における右目用の映像情報57の位置(左右方向における位置)を調整する。調整機構53は、ミラー49の角度を変更することで、ウインドシールド5上における左目用の映像情報59の位置(左右方向における位置)を調整する。
(b)表示装置1が映像を表示する原理
次に、図4に基づいて、表示装置1が映像を表示する原理を説明する。乗員63の右目63Rは、ウインドシールド5上の右目用の映像情報を、虚像61Rとして視認し、ウインドシールド5上の左目用の映像情報を、虚像61Lとして視認する。そして、乗員63は、基本的には、右目63R及び虚像61Rを通る直線と、左目63L及び虚像61Lを通る直線との交点である基本視認位置71に、融合した立体視虚像を視認する。ここで、乗員63の両目63R、63Lと、基本視認位置71との距離を基本視認距離73とする。
この基本視認距離73は、概略、視認させる距離範囲の最大距離に予め設定すると良い。なぜなら通常虚像までの結像距離は数m程度で目の焦点調節により近距離に知覚されるが、視認させる距離はそれより遠い場合が多く、その最大距離に設定すれば、目の輻輳は遠距離を見た場合となり遠距離に知覚され、両者の知覚が相殺されることで、表示内容により体感視認距離が決まるためである。
なお、乗員63の右目63Rと左目63Lとの間隔(以下では「両目の幅」とする)65、虚像61Rの中心と虚像61Lの中心との間隔(以下では、「虚像間幅」とする)67、結像距離69、基本視認距離73の関係は、図4に示すとおりである。
(c)表示処理部9が実行する処理
次に、図5のフローチャートに基づいて、表示処理部9が実行する処理を説明する。
ステップ110では、カメラ11に、乗員63の顔を正面から撮像させ、その画像データを取り込む。
ステップ120では、前記ステップ110で取り込んだ画像データから、乗員63の両目の幅65を算出する。
ステップ130では、乗員63の前後位置を算出するために、乗員63の顔を側面から撮像するカメラ15を使用するか否かを判断する。YESの場合はステップ140に進み、NOの場合はステップ160に進む。なお、このステップ130及び後述するステップ160における判断は、乗員63が予め行った設定によるものであってもよいし、ROM23(図2参照)に記憶されたプログラムに従って判断してもよい。
ステップ140では、カメラ15に、乗員63の顔を側面から撮像させ、その画像データを取り込む。
ステップ150では、前記ステップ140で取り込んだ画像データから、乗員63の両目63R、63Lの前後位置を算出する。
一方、前記ステップ130にてNOと判断した場合は、ステップ160に進み、乗員63の前後位置を算出するために、シートポジションセンサ13を使用するか否かを判断する。YESの場合はステップ170に進み、NOの場合はステップ190に進む。
ステップ170では、シートポジションセンサ13から信号を取り込む。
ステップ180では、前記ステップ170で取り込んだ信号から、シートの前後位置(すなわち、乗員63の両目63R、63Lの前後位置)を算出する。
一方、前記ステップ160にてNOと判断した場合は、ステップ190にて、乗員63の両目63R、63Lの前後位置として、予めROM23に記憶しておいた既定値を取得する。
ステップ200では、予め設定された基本視認距離73と、前記ステップ120で算出した両目の幅65と、前記ステップ150、180、190のいずれかで取得した、乗員63の両目63R、63Lの前後位置とから、虚像間幅67を決定する。すなわち、図4において、基本視認距離73を予め設定された値とし、両目の幅65を前記ステップ120で算出した値とし、結像距離69を前記ステップ150、180、190のいずれかで取得した、乗員63の両目63R、63Lの前後位置から設定したとき、一義的に定まる虚像間幅67を決定する。
ステップ210では、虚像間幅67が前記ステップ200にて決定した値となるように、調整機構51、調整機構53を駆動して、ミラー43及びミラー49の角度を調整する。
ステップ220では、体感視認距離を取得する。この体感視認距離とは、乗員63が、像61R及び虚像61Lに基づく立体視像までの距離として、実際に知覚する距離であり、図4に示す基本視認距離73は一定であっても、虚像61R及び虚像61Lにおける表示の大きさ、表示の上下位置、表示の色、表示の輝度等に応じて変動する。体感視認距離は、乗員63等が図示しない入力部に入力した値であってもよいし、また、ROM23(図2参照)に記憶されたプログラムが設定する値であってもよい。
ステップ230では、前記ステップ110で取り込んだ、乗員63の顔を正面から撮像した画像データから、乗員63の両目63R、63Lの上下位置を算出する。
ステップ240では、前記ステップ220で取得した体感視認距離と、前記ステップ230で算出した、乗員63の両目63R、63Lの上下位置とから、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を決定する。
まず、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が所定の基準位置にあるとの前提で、前記ステップ220で取得した体感視認距離に応じて、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を決定する。具体的には、体感視認距離が長いほど、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を高くし、体感視認距離が短いほど、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を低くする。これは、基本視認距離73が一定であっても、乗員63から見て、虚像61R及び虚像61Lの上下位置が高いほど、体感視認距離は長くなり、虚像61R及び虚像61Lの上下位置が低いほど、体感視認距離は短くなるからである。
次に、前記ステップ230で算出した乗員63の両目63R、63Lの上下位置を用いて、両目63R、63Lの上下位置のばらつきに起因する体感視認距離のずれを補正する。すなわち、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が所定の基準位置からずれていると、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lの相対的な上下位置が、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が所定の基準位置にある場合とは違ってしまうので、乗員63の両目63R、63Lの上下位置に応じて、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を補正する。具体的には、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が高いほど、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を高くし、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が低いほど、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を低くする。この補正により、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が変動しても、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lの相対的な上下位置を設定とおりとし、結果として、体感視認距離を設定とおりにすることができる。
なお、ここでは、説明の便宜上、最初に、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が所定の基準位置にあるとの前提で、体感視認距離に応じて虚像61R及び虚像61Lの上下位置を決定し、次に、乗員63の両目63R、63Lの上下位置に応じて、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を補正するとしたが、これらの処理を一度に行うこともできる。例えば、ROM23に、体感視認距離及び乗員63両目63R、63Lの上下位置と、虚像61R及び虚像61Lの上下位置との対応テーブルを記憶させておき、この対応テーブルを用いて、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を決定することができる。
ステップ250では、カメラ17に、車外前方(乗員63から見て、虚像61R及び虚像61Lと重畳する方向)を撮像させ、その画像を取り込む。
ステップ260では、前記ステップ250にて取り込んだ画像に基づき、車外前方の輝度を測定する。
ステップ270では、前記ステップ220で取得した体感視認距離と、前記ステップ260で測定した、車外前方の輝度から、虚像61R及び虚像61Lの輝度を決定する。
まず、車外前方の輝度が所定の基準値にあるとの前提で、前記ステップ220で取得した体感視認距離に応じて、虚像61R及び虚像61Lの輝度の輝度を決定する。具体的には、体感視認距離が長いほど、虚像61R及び虚像61Lの輝度を低くし、体感視認距離が短いほど、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を高くする。これは、基本視認距離73が一定であっても、乗員63から見て、虚像61R及び虚像61Lの輝度が低いほど、体感視認距離は長くなり、虚像61R及び虚像61Lの輝度が高いほど、体感視認距離は短くなるからである。
次に、前記ステップ260で測定した車外前方の輝度を用いて、車外前方の輝度の変動に起因する体感視認距離のずれを補正する。すなわち、車外前方の輝度が所定の基準値からずれていると、車外前方の輝度に対する虚像61R及び虚像61Lの相対的な輝度が、車外前方の輝度が基準値である場合とは違ってしまうので、車外前方の輝度に応じて、虚像61R及び虚像61Lの輝度を補正する。具体的には、車外前方の輝度が高いほど、虚像61R及び虚像61Lの輝度を高くし、車外前方の輝度が低いほど、虚像61R及び虚像61Lの輝度を低くする。この補正により、車外前方の輝度が変動しても、乗員63から見た、車外前方の輝度に対する虚像61R及び虚像61Lの相対的な輝度を設定とおりとし、結果として、体感視認距離を設定とおりにすることができる。
なお、ここでは、説明の便宜上、最初に、車外前方の輝度が所定の基準値にあるとの前提で、体感視認距離に応じて虚像61R及び虚像61Lの輝度を決定し、次に、車外前方の輝度に応じて、虚像61R及び虚像61Lの輝度を補正するとしたが、これらの処理を一度に行うこともできる。例えば、ROM23に、体感視認距離及び車外前方の輝度と、虚像61R及び虚像61Lの輝度との対応テーブルを記憶させておき、この対応テーブルを用いて、虚像61R及び虚像61Lの輝度を決定することができる。
ステップ280では、前記ステップ220で取得した体感視認距離から、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示の大きさ(映像情報の拡大率)を決定する。具体的には、ROM23に、体感視認距離と、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示の大きさとの対応テーブルが記憶されており、この対応テーブルを用いて、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示の大きさを決定する。上記対応テーブルは、取得された体感視認距離が長いほど、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示を小さくし、取得された体感視認距離が短いほど、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示を大きくする。基本視認距離73は一定であっても、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示が小さいほど、体感視認距離は長くなり、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示が大きいほど、体感視認距離は短くなるから、上記のように虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示の大きさを調整することで、体感視認距離を調整し、前記ステップ220で取得した値に合わせることができる。
ステップ290では、虚像61R及び虚像61Lを表示する。
その後はステップ110→ステップ220〜290を繰り返すと、調整機構を稼働する必要がなく高速に処理できる。
(d)虚像の表示例
次に、図6に基づいて、表示機3が投射した映像情報55により生じる、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lを説明する。この図6には、体感視認距離をd1に設定した場合において、虚像61Rに含まれる虚像表示75R、及び虚像61Lに含まれる虚像表示75Lが表されている。また、図6には、体感視認距離をd2に設定した場合において、虚像61Rに含まれる虚像表示77R、及び虚像61Lに含まれる虚像表示77Lが表されている。ここで、d1>d2である。体感視認距離をd1に設定した場合と、体感視認距離をd2に設定した場合とで、虚像間幅67は同一であり、基本視認距離73も同一である。しかしながら、体感視認距離をd1に設定した場合は、虚像表示75R及び75Lの上下位置を高くし、表示サイズを小さくし、輝度を小さくすることにより、体感視認距離d1が大きくなっている(すなわち遠くに見える)。一方、体感視認距離をd2に設定した場合は、虚像表示77R及び77Lの上下位置を低くし、表示サイズを大きくし、輝度を大きくすることにより、体感視認距離d2が小さくなっている(すなわち近くに見える)。
(e)表示装置1が奏する効果
(i)表示装置1は、表示機3が投射する映像情報55を、ハーフミラー41で分割することにより、右目用の映像情報57と左目用の映像情報59とを生成する。そのため、右目用の映像情報57を投射する表示機と、左目用の映像情報59を投射する表示機とを個別に備える必要がない。また、映像情報55を分割する手段としてハーフミラー41を用いているので、複雑な分割装置が必要なく、簡易に時間遅れなく映像情報55を分割できる。
(ii) 表示装置1は、虚像表示75R及び75Lにおける表示内容(表示の上下位置、表示サイズの大きさ、表示の輝度)を調整することにより、虚像間幅67が同一(すなわち基本視認距離73が同一)のままでも、体感視認距離を変化させることができる。また、表示内容のみで体感視認距離を変動させることができるので、虚像表示75Rと虚像表示75Lとは共通で良く、それぞれを別個に生成する必要がない。
(iii) 表示装置1は、乗員63の両目63R、63Lの上下位置に応じて、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を調整することができる(図5のステップ230〜250)。そのことにより、乗員63の両目63R、63Lの上下位置が変動しても、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lの相対的な上下位置を一定にすることができる。また、表示装置1は、カメラ11で撮像した画像を用いることにより、乗員63の両目63R、63Lの上下位置を正確に測定することができる。
(iv) 表示装置1は、車外前方における輝度に応じて、虚像61R及び虚像61Lの輝度を調整することができる(図5のステップ250〜280)。そのことにより、車外前方の輝度に対する虚像61R及び虚像61Lの相対的な輝度を一定とすることができる。また、表示装置1は、カメラ17で撮像した画像を用いることにより、車外前方の輝度を正確に測定することができる。
(v) 表示装置1は、乗員63の両目の幅65、乗員63の前後位置に応じて、虚像間隔67を調整することができる(図5のステップ110〜210)。そのことにより、乗員63の両目の幅65や、乗員63の前後位置が変動しても、基本視認距離73を一定にすることができる。また、表示装置1は、カメラ11で撮像した画像を用いることにより、両目の幅65を正確に測定することができ、カメラ15で撮像した画像又はシートポジションセンサ13からの信号を用いることにより、乗員63の前後位置を正確に測定することができる。
(vi) 表示装置1は、ハーフミラー41から虚像61Rまでの光路距離と、ハーフミラー41から虚像61Lまでの光路距離とが等しいように構成されている。そのことにより、乗員63が虚像をみたときの違和感が少ない。
2.第2の実施の形態
(a)表示装置1の構成
表示装置1の構成は、基本的には前記第1の実施の形態(図1〜図3)と同一であるが、光学ユニット7の構成において一部相違する。光学ユニット7の構成のうち、前記第1の実施の形態と相違する部分を中心に、図7に基づいて説明する。光学ユニット7は、ハーフミラー41、ミラー101、103、105、107、109、111、結像レンズ45、調整機構113、及び調整機構115を備えている。ハーフミラー41は、表示機3から投射された単一の映像情報55を右目用の映像情報57と左目用の映像情報59に分割する。すなわち、ハーフミラー41にて反射したもの右目用の映像情報57となり、ハーフミラー41を透過したものが左目用の映像情報59となる。ミラー101、103、105は、右目用の映像情報57を順次反射し、ミラー107、109、111は、左目用の映像情報59を順次反射する。結像レンズ45は、ミラー105で反射された右目用の映像情報57と、ミラー111で反射された左目用の映像情報59とを結像させる。なお、結像レンズ45を通過した右目用の映像情報57と左目用の映像情報59は、ウインドシールド5に至る。調整機構113は、表示機3及び光学ユニット7全体の左右方向における位置を調整する。また、調整機構115は、調整機構113と同期して、結像レンズ45の左右方向における位置を調整する。従って、表示機3及び光学ユニット7と、結像レンズ45との相対的な位置関係は、整機構113及び調整機構115を動作させても変わらない。
(b)表示装置1の表示処理部9が実行する処理
次に、図8のフローチャートに基づいて、表示処理部9が実行する処理を説明する。
ステップ310では、カメラ11に、乗員63の顔を正面から撮像させ、その画像データを取り込む。
ステップ320では、前記ステップ310で取り込んだ画像データから、乗員63の両目63R、63Lの左右位置を算出する。
ステップ330では、乗員63に視認させる位置を考慮し、乗員63から見たときの背景(車外前方の風景)の中における虚像61R及び虚像61Lの左右位置を取得する。例えば、図9は、乗員63が見た車外前方の風景と、そこに重畳して表示された虚像に含まれる虚像表示を示しているが、虚像表示119R及び虚像表示119Lの左右位置は、虚像表示117R及び虚像表示117Lよりも左である。
ステップ340では、前記ステップ330で取得した、虚像61R及び虚像61Lの左右位置と、前記ステップ320で算出した乗員63の目の左右位置に応じて、調整機構113、115を用い、虚像61R及び虚像61Lの左右位置(車両を基準とした左右位置)を調整する。
まず、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が所定の基準位置にあるとの前提で、前記ステップ330で取得した、虚像61R及び虚像61Lの左右位置に応じて、調整機構113及び115を用いて、虚像61R及び虚像61Lの左右位置(車両を基準とした左右位置)を決定する。具体的には、虚像61R及び虚像61Lの左右位置が右であるほど、虚像61R及び虚像61Lを右方向に移動させ、虚像61R及び虚像61Lの左右位置が左であるほど、虚像61R及び虚像61Lを左方向に移動させる。
次に、前記ステップ320で算出した乗員63の両目63R、63Lの左右位置を用いて、両目63R、63Lの左右位置のばらつきに起因する虚像61R及び虚像61Lの左右位置のずれを補正する。すなわち、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が所定の基準位置からずれていると、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lの左右位置が、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が所定の基準位置にある場合とは違ってしまうので、乗員63の両目63R、63Lの左右位置に応じて、虚像61R及び虚像61Lの左右位置を補正する。具体的には、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が右にあるほど、虚像61R及び虚像61Lの左右位置も右に補正し、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が左にあるほど、虚像61R及び虚像61Lの左右位置を左に補正する。この補正により、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が変動しても、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lの左右位置を設定とおりとすることができる。
なお、ここでは、説明の便宜上、最初に、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が所定の基準位置にあるとの前提で、虚像61R及び虚像61Lの左右位置の設定値に応じて虚像61R及び虚像61Lの左右位置を決定し、次に、乗員63の両目63R、63Lの左右位置に応じて、虚像61R及び虚像61Lの左右位置を補正するとしたが、これらの処理を一度に行うこともできる。例えば、ROM23に、虚像61R及び虚像61Lの左右位置及び乗員63の両目63R、63Lの左右位置と、虚像61R及び虚像61Lの左右位置との対応テーブルを記憶させておき、この対応テーブルを用いて、虚像61R及び虚像61Lの左右位置を決定することができる。
ステップ350では、前記ステップ310で取り込んだ画像データから、乗員63の両目の幅65を算出する。
ステップ360では、乗員63の前後位置(すなわち、乗員63の両目63R、63Lの前後位置)を算出するために、乗員63の顔を側面から撮像するカメラ15を使用するか否かを判断する。YESの場合はステップ370に進み、NOの場合はステップ390に進む。
ステップ370では、カメラ15に、乗員63の顔を側面から撮像させ、その画像データを取り込む。
ステップ380では、前記ステップ370で取り込んだ画像データから、乗員63の両目63R、63Lの前後位置を算出する。
一方、前記ステップ360にてNOと判断した場合は、ステップ390に進み、乗員63の前後位置を算出するために、シートポジションセンサ13を使用するか否かを判断する。YESの場合はステップ400に進み、NOの場合はステップ420に進む。
ステップ400では、シートポジションセンサ13から信号を取り込む。
ステップ410では、前記ステップ400で取り込んだ信号から、シートの前後位置(すなわち、乗員63の両目63R、63Lの前後位置)を算出する。
一方、前記ステップ390にてNOと判断した場合は、ステップ420にて、乗員63の両目63R、63Lの前後位置として、予めROM23に記憶しておいた既定値を取得する。
ステップ430では、視認させる距離と、前記ステップ350で算出した乗員の両目の幅65と、前記ステップ380、410、420のいずれかで取得した、乗員63の両目63R、63Lの前後位置とから、虚像間幅67を決定する。すなわち、図4において、基本視認距離73を視認させる距離とし、両目の幅65を前記ステップ350で算出した値とし、結像距離69を前記ステップ380、410、420のいずれかで取得した、乗員63の両目63R、63Lの前後位置から設定したとき、一義的に定まる虚像間幅67を決定する。
この虚像間幅67を決定することは、すなわち、虚像61Rに含まれる表示77と、虚像61Lに含まれる表示との間隔を決定することを意味する。この間隔の決定方法を図10に基づいて説明する。図10の(a)は、表示機3が投射する映像情報55において、中央に三角形の虚像表示77がある場合である。このとき、映像情報55を分割して成る右目用の映像情報57(及びそれに基づく虚像61R)と左目用の映像情報59(及びそれに基づく虚像61L)においても、虚像表示77は中心にある。図10の(b)、(c)は、表示機3が投射する映像情報55において、三角形の虚像表示77が左右どちらかに寄った場合である。ところで、右目用の映像情報57(及びそれに基づく虚像61R)と、左目用の映像情報59(及びそれに基づく虚像61L)とは、光学ユニット7における反転回数の差が奇数(1回)であるから、左右対称となる。そのため、虚像61Rにおいて虚像表示77Rが右寄りにあれば、虚像61Lにおいて虚像表示77Lは左寄りとなり、両者の間隔は広がる。反対に、虚像61Rにおいて虚像表示77Rが左寄りにあれば、虚像61Lにおいて虚像表示77Lは右寄りとなり、両者の間隔は狭まる。すなわち、映像情報55において、三角形の虚像表示77の左右位置を変えることにより、虚像61Rにおける虚像表示77Rと、虚像61Lにおける虚像表示77Lとの間隔を調整することができる。
ステップ440では、体感視認距離を取得する。この体感視認距離の意味は上述したとおりである。
ステップ450では、前記ステップ310で取り込んだ、乗員63の顔を正面から撮像した画像データから、乗員63の両目63R、63Lの上下位置を算出する。
ステップ460では、前記ステップ440で取得した体感視認距離と、前記ステップ450で算出した、乗員63の両目63R、63Lの上下位置とから、虚像61R及び虚像61Lの上下位置を決定する。その決定方法は、前記第1の実施の形態と同様である。
ステップ470では、カメラ17に、車外前方(乗員63から見て、虚像61R及び虚像61Lと重畳する方向)を撮像させ、その画像を取り込む。
ステップ480では、前記ステップ470にて取り込んだ画像に基づき、車外前方の輝度を測定する。
ステップ490では、前記ステップ440で取得した体感視認距離と、前記ステップ490で測定した、車外前方の輝度から、虚像61R及び虚像61Lの輝度を決定する。その決定の方法は、前記第1の実施の形態と同様である。
ステップ500では、前記ステップ440で取得した体感視認距離に応じて、虚像61R及び虚像61Lに含まれる表示の大きさ(映像情報の拡大率)を決定する。決定の方法は前記第1の実施の形態と同様である。
ステップ510では、虚像61R及び虚像61Lを表示する。
(c)虚像の表示例
次に、図9に基づいて、表示機3が投射した映像情報55により生じる、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lを説明する。この図9には、体感視認距離をd1に設定した場合において、虚像61Rに含まれる虚像表示121R、及び虚像61Lに含まれる虚像表示121Lが表されている。また、図9には、体感視認距離をd2に設定した場合において、虚像61Rに含まれる虚像表示117R、及び虚像61Lに含まれる虚像表示117Lが表されている。さらに、図9には、体感視認距離をd2に設定し、左右位置を、左寄りにした場合に、虚像61Rに含まれる虚像表示119R、及び虚像61Lに含まれる虚像表示119Lが表されている。
ここで、d1>d2である。体感視認距離をd1に設定した場合の虚像間幅67は、体感視認距離をd2に設定した場合の虚像間幅67よりも大きい。虚像間幅67を変化させる方法は、図10に基づいて説明したとおりである。虚像間幅67を大きくすることにより、体感視認距離を大きくすることができる。
また、体感視認距離をd1に設定した場合は、虚像表示121R及び121Lの上下位置を高くし、虚像表示の表示サイズを小さくし、輝度を小さくすることにより、体感視認距離d1が大きくなっている(すなわち遠くに見える。)一方、体感視認距離をd2に設定した場合は、虚像表示117R及び117Lの上下位置を低くし、表示サイズを大きくし、輝度を大きくすることにより、体感視認距離d2が小さくなっている(すなわち近くに見える)。
また、本第2の実施の形態では、虚像表示の左右位置を変化させることができる。例えば、虚像表示117R及び117Lのように中央に表示することもできるし、虚像表示119R及び119Lのように、左寄りに表示することもできる。
(d)表示装置1が奏する効果
(i) 表示装置1の光学ユニット7では、右目用の映像情報57の反転回数(4回)と、左目用の映像情報の反転回数(3回)との差が奇数(1回)である。そのため、右目用の映像情報57に基づく虚像61Rと、左目用の映像情報59に基づく虚像61Lとは、左右対称となる。そのことにより、映像情報55において、虚像表示77の左右位置を変えることにより、虚像61Rにおける虚像表示77Rと、虚像61Lにおける虚像表示77Lとの間隔を調整することができる(図10参照)。
(ii) 表示装置1は、虚像61R及び61Lの左右位置を変化させることができる。また、表示装置1は、乗員63の両目63R、63Lの左右位置を取得し、その値に基づいて、虚像61R及び61Lの左右位置を補正するので、乗員63の両目63R、63Lの左右位置が変動しても、乗員63から見た虚像61R及び虚像61Lの左右位置を設定とおりとすることができる。
(iii)その他、前記第1の実施の形態と同様の効果も奏する。
尚、本発明は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、虚像表示の色を変化させることにより、体感視認距離を調整してもよい。つまり、体感視認距離が長いときは、虚像表示の色を青系統の色とし、体感視認距離が短いときは、虚像表示の色を赤系統の色とする。これは、赤い表示は近く感じ、青い表示は遠く感じるという特性を利用するものである。
また、両目の幅65、乗員63の両目63R、63L前後位置や左右位置、車外前方の輝度などは、カメラやセンサで取得するのではなく、乗員63が、表示装置1が備える、図示しない入力手段に入力するようにしてもよい。
表示装置1の構成を表す説明図である。 表示処理部9の構成を表すブロック図である。 光学ユニット7の構成及び作用を表す説明図である。 虚像と基本視認距離の関係を表す説明図である。 表示処理部9が実行する処理を表すフローチャートである。 乗員63から見た虚像の例を表す説明図である。 光学ユニット7の構成及び作用を表す説明図である。 表示処理部9が実行する処理を表すフローチャートである。 乗員63から見た虚像の例を表す説明図である。 虚像表示77の間隔を変化させる原理を示す説明図である。
符号の説明
1・・・表示装置
3・・・表示機
5・・・ウインドシールド
7・・・光学ユニット
9・・・表示処理部
11、15、17・・・カメラ
43、47、49、101、103、107、109、111・・・ミラー
41・・・ハーフミラー
55・・・映像情報
57・・・右目用の映像情報
59・・・左目用の映像情報
61・・・虚像
63・・・乗員
65・・・両目の幅
67・・・虚像間幅
69・・・結像距離
71・・・基本視認位置
73・・・基本視認距離
75、77、117、119、121・・・虚像表示

Claims (15)

  1. 右目用の映像情報及び左目用の映像情報を投射する投射手段と、
    前記右目用の映像情報及び前記左目用の映像情報を反射させる半透明な反射手段と、を備え、
    観察者の視点から見て、前記反射手段上の前記右目用の映像情報及び前記左目用の映像情報は、それぞれ、前記反射手段による右目用の虚像及び左目用の虚像として視認可能な表示装置であって、
    前記投射手段は、単一の映像情報を投射する表示手段と、
    前記単一の映像情報を、前記右目用の映像情報及び前記左目用の映像情報に分割する分割手段と、を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記反射手段上において、前記右目用の映像情報と、前記左目用の映像情報とが左右対称であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記分割手段から前記反射手段までの光路において、前記右目用の映像情報の反転回数Rと、前記左目用の映像情報の反転回数Lとの差が奇数であることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記分割手段から前記右目用の虚像までの光路距離と、前記分割手段から前記左目用の虚像までの光路距離とが等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記分割手段は、ハーフミラーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 観察者と、前記虚像に基づき観察者が視認する立体視虚像との距離として、観察者が体感する距離である体感視認距離を延ばすときは、L1〜L4のうちの1以上を実行するとともに、前記体感視認距離を縮めるときは、S1〜S4のうちの1以上を実行する体感視認距離変更手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
    L1:前記反射手段上における前記映像情報の大きさを小さくする
    L2:前記反射手段上における前記映像情報の位置を高くする
    L3:前記反射手段上における前記映像情報の色を青系とする
    L4:前記反射手段上における前記映像情報の輝度を低くする
    S1:前記反射手段上における前記映像情報の大きさを大きくする
    S2:前記反射手段上における前記映像情報の位置を低くする
    S3:前記反射手段上における前記映像情報の色を赤系とする
    S4:前記反射手段上における前記映像情報の輝度を高くする
  7. 観察者の目の上下位置を取得する上下位置取得手段を備え、
    前記体感視認距離変更手段は、前記L2及びS2の処理を行う場合は、前記上下位置取得手段にて取得した前記上下位置に応じて前記映像情報の位置を設定することを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 観察者から見て、前記虚像と重畳する背景における輝度を取得する輝度取得手段を備え、
    前記体感視認距離変更手段は、前記L4及びS4の処理を行う場合は、前記輝度取得手段にて取得した前記輝度に応じて前記映像情報の輝度を設定することを特徴とする請求項6又は7に記載の表示装置。
  9. 前記右目用の虚像と、前記左目用の虚像との間隔を調整する間隔調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の表示装置。
  10. 観察者における両目の幅、及び/又は、前記反射手段に対する観察者の両目の位置を取得する間隔取得手段を備え、
    前記間隔調整手段は、前記間隔取得手段にて取得した情報に基づいて調整を行うことを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記間隔取得手段は、観察者の画像を撮像し、前記画像に基づいて、前記両目の幅、及び/又は、前記両目の位置を取得することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記間隔取得手段は、前記両目の幅、及び/又は、前記両目の位置を入力する入力手段を備え、前記入力手段に入力された値を取得することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
  13. 前記間隔調整手段により、視認距離を調整することを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の表示装置。
  14. 前記右目用の虚像と、前記左目用の虚像との左右方向における位置を調整する左右位置調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の表示装置。
  15. 観察者の両目の左右位置を取得する左右位置取得手段を備え、
    前記左右位置調整手段は、前記左右位置取得手段にて取得した情報に基づいて調整を行うことを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
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