JP2007292683A - 試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
試料測定装置の試料台の平面度精度を測定開始前にきちっと調節しておくことが必要であるが、調整には膨大な時間と労力が必要となり、短時間で平面データの測定と調整のできる試料測定装置の実現が望まれている。
【解決手段】
複数の測定ポイントを有する試料台と、上記試料台に設けられた顕微鏡と、上記顕微鏡に装着され、上記測定ポイントの像を撮像するカメラと、上記カメラからの映像信号からコントラスト信号を得る画像処理部と、上記顕微鏡の光軸と上記試料台の上記複数の測定ポイントとを順次位置決めするXY位置決め機構部と、上記顕微鏡を上下に移動するZ軸移動機構部およびこれらを制御する制御部を有し、上記制御部は、上記画像処理部の出力に基づいて上記顕微鏡の合焦点位置を制御すると共に、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置を検出するように構成される。
【選択図】図1
試料測定装置の試料台の平面度精度を測定開始前にきちっと調節しておくことが必要であるが、調整には膨大な時間と労力が必要となり、短時間で平面データの測定と調整のできる試料測定装置の実現が望まれている。
【解決手段】
複数の測定ポイントを有する試料台と、上記試料台に設けられた顕微鏡と、上記顕微鏡に装着され、上記測定ポイントの像を撮像するカメラと、上記カメラからの映像信号からコントラスト信号を得る画像処理部と、上記顕微鏡の光軸と上記試料台の上記複数の測定ポイントとを順次位置決めするXY位置決め機構部と、上記顕微鏡を上下に移動するZ軸移動機構部およびこれらを制御する制御部を有し、上記制御部は、上記画像処理部の出力に基づいて上記顕微鏡の合焦点位置を制御すると共に、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置を検出するように構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法に関し、特に、光学系のオートフォーカス機能を用いた試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法に関するものである。
検査対象物、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネル、CF(Color Filter)パネルあるいはPDP(Plasma Display Panel)等のガラス基板上に形成される配線の線幅や、配線パターンあるいはそれらの上に塗布される蛍光体塗布膜の幅、また、それらの欠陥を検査するためには、高精度の基板測定装置が使用される。なお、これらの測定装置を試料測定装置と称することにする。具体的には、例えば、LCD線幅測定装置について説明する。LCD線幅測定装置は、LCD線幅測定装置のXYステージ上に載置されたガラス基板内の各パターンの線幅測定を行う。
測定手順としては、LCD線幅測定装置のXYステージ部の試料台へLCDガラス基板を搬送する。次に、ガラス基板の各測定ポイントに光学系を移動させ、オートフォーカス(Auto Focus)後にガラス基板内基準パターンの線幅測定を行う。ここで、線幅測定を行う上で重要なファクターは、XYステージ部の試料台の平面度精度である。この精度が悪いと、ガラス基板と試料台の間に間隙ができ、ガラス基板を試料台にエアー吸着した場合、ムラが発生し、測定パターン部が伸縮し、LCD線幅測定装置の信頼性および精度劣化を引き起こす。このようなことは、LCD線幅測定装置に限らず、各種の測定装置、所謂、試料測定装置についていえることである。従って、試料測定装置の試料台の平面度精度を測定開始前にきちっと調節しておくことが必要である。
試料測定装置の試料台の平面度精度を調節する従来の方法について、図5を用いて説明する。図5は、マイクロメータを用いた試料台の平面度調節方法を説明するための概略構成図を示す。図5において、501は、XYステージ部の試料台であり、この上に、例えば、LCDパネルのガラス基板(図示せず。)が載置される。502、503は、XYステージ部のX軸方向のガイド、504は、XYステージ部のY方向ガイドである。505は、マイクロメータ、506は、マイクロメータの接触子である。このマイクロメータ505は、Y軸方向には、Y方向ガイド504に沿って移動し、X軸方向には、X軸方向のガイド502、503に沿って移動するように構成されている。なお、X、Y方向への移動は、手動あるいは電動のいずれでもよい。また、マイクロメータの接触子506は、試料台501の高さ(Z軸方向の平面度)を測定するものである。
さて、上記のような構成の試料測定装置の試料台の平面度精度を調節する方法について説明する。試料台501上には、複数の測定ポイントを示すマーカー507−1、507−2、・・・507−nが設けられている。なお、マーカーを代表する場合は、マーカー507と称する。試料台501の大きさは、例えば、LCDパネル(700mm×700mm)の大きさのガラス基板が載置される程度の大きさであり、この大きさで32個の測定ポイント507が設けられている。この例では、n=32である。そして、まず、マイクロメータ505の接触子506を試料台501の表面に当て、基準の高さを設定する。この基準の高さを設定するには、例えば、試料台501に厚みが既知のテストピースを載せ、この厚みに基準の高さを設定する。
次に、マイクロメータ505をX、Y方向にそれぞれ動かし、マイクロメータ505の接触子506をマーカー507の1つ、例えば、507−1に位置合せし、マーカー507−1の高さ(平面データ)を検出する。なお、マーカー507−1の高さは、マイクロメータ505の目盛りを読むことで検出する。そして、上記のようにして設定した基準の高さと差がある場合には、試料台501の調節ねじを回転して基準の高さと一致するように調節する。なお、高さの調節方法については、後述する。このような操作および調整を試料台501の507−1、507−2、・・・507−32全てについて行うことで、試料測定装置の試料台の平面度精度の調節が完了する。
しかしながら、このような従来の方法では、試料測定装置の試料台の平面データの測定のためには、約1時間程度が必要であり、更に、高さ調節や確認作業のために2〜3時間必要である。また、最近では、LCDパネル、CFパネルあるいはPDP等のガラス基板は、量産効果を上げるために、益々、大型となり、例えば、1100mm×1300mmのパネル、あるいは、更に大きい1500mm×1850mmというように大型化される傾向にある。そのため試料台の測定ポイントの数も従来の32箇所から132箇所にも増加している。従って、それらの測定および調整には膨大な時間と労力が必要となり、短時間で平面データの測定と調整の出来る試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法の実現が望まれている。
試料測定装置の試料台の平面度精度を測定開始前にきちっと調節しておくことが必要であるが、調整には膨大な時間と労力が必要となり、短時間で平面データの測定と調整の出来る試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法の実現が望まれている。
本発明の目的は、短時間に試料台の平面度精度を測定できる試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法を提供することである。
本発明の他の目的は、試料台上の多数の測定ポイントの平面データを容易に計測できる試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、調整作業のコストを低減する試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法を提供することである。
本発明の試料測定装置は、複数の測定ポイントを有する試料台と、上記試料台に設けられた顕微鏡と、上記顕微鏡に装着され、上記測定ポイントの像を撮像するカメラと、上記カメラからの映像信号からコントラスト信号を得る画像処理部と、上記顕微鏡の光軸と上記試料台の上記複数の測定ポイントとを順次位置決めするXY位置決め機構部と、上記顕微鏡を上下に移動するZ軸移動機構部および上記XY位置決め機構部と上記Z軸移動機構部を制御する制御部を有し、上記制御部は、上記画像処理部の出力に基づいて上記顕微鏡の合焦点位置を制御すると共に、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置を検出するように構成される。
また、本発明の試料測定装置において、上記制御部は、演算処理部を有し、上記演算処理部は、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置の平均値を算出すると共に、上記平均値と上記複数の測定ポイントの合焦点位置に対応するZ軸位置との差分を検出するように構成される。
また、本発明の試料測定装置の試料台調節方法は、複数の測定ポイントを有する試料台と、上記試料台に設けられた顕微鏡と、上記顕微鏡に装着され、上記測定ポイントの像を撮像するカメラと、上記カメラからの映像信号からコントラスト信号を得る画像処理部と、上記顕微鏡の光軸と上記試料台の上記複数の測定ポイントとを順次位置決めするXY位置決め機構部と、上記顕微鏡を上下に移動するZ軸移動機構部と、上記XY位置決め機構部と上記Z軸移動機構部を制御する制御部および上記試料台の高さを調節する高さ調節手段を有し、上記制御部は、上記画像処理部の出力に基づいて上記顕微鏡の合焦点位置を制御すると共に、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置を検出し、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置の平均値を算出し、上記算出された平均値と上記複数の測定ポイントの合焦点位置に対応するZ軸位置との差分に基づいて上記高さ調節手段を調節するように構成される。
以上説明したように、本発明によれば、試料測定装置の試料台の多数の測定点での平面度精度を極めて短時間に測定でき、調整できるので、試料測定装置として稼働率を向上できる。また、人手による測定から光学系のオートフォーカス機能を用いることで測定誤差を少なくでき、信頼性が向上する。従って、短時間で平面データの測定と調整の出来る試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法が実現できる特徴がある。
本発明に係る実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例の概略構成のブロック図を示す。図1において、101は、XYステージ部であり、例えば、線幅測定装置では、XYステージ部101上に電極パターンが形成されたLCDパネルのガラス基板が載置され、このガラス基板上に掲載された電極パターンの、例えば、線幅を測定するためのXYステージ部である。102は、光学顕微鏡、103は、光学顕微鏡102に結合され、焦点距離がそれぞれ異なる複数の対物レンズ104−1、104−2、104−3等が装着されたレボルバである。このレボルバ103は、検査対象物(図示せず。)の拡大倍率を変更する場合、適宜、回転させ、いずれかの対物レンズ104を選択するためのものである。105は、結像レンズ、106は、光学顕微鏡102によって拡大された検査対象物の拡大映像が結像する位置に備えられた撮像装置(光電変換センサ)を有するテレビカメラ(またはカメラ)であり、拡大映像を光電変換し、変換して得られた映像信号Sを出力する。なお、撮像装置は、CCD(Charge Coupled Device)あるいはMOS(Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子で構成されている。
カメラ106からの映像信号Sは、画像処理部107に供給され、その出力は、PC(パーソナルコンピュータ)等の演算処理部を有する制御部108に供給される。109は、表示部、110は、操作部である。111は、ビームスプリッタであり、光源112から照射された照明光がビームスプリッタ9により反射され、更に、対物レンズ104を介して試料台101を照射する。また、試料台101から反射された反射光は、対物レンズ104、ビームスプリッタ111、結像レンズ105を介して、上述のように拡大映像としてカメラ106の撮像装置に結像される。
カメラ106から出力された映像信号Sは、画像処理部107の波形処理部118で適宜波形処理がなされ、コントラスト検出部119に供給される。また、カメラ106から出力された映像信号Sは、制御部108を介して表示部109に入力され、そこで試料台の撮像画像が表示される。113は、試料台101のXYステージ制御部、114は、X軸、Y軸駆動用モータである。なお、XYステージ制御部113、XY軸駆動用モータ114等でXY位置決め機構部を構成する。また、115は、光学顕微鏡102のZ軸方向の動きを制御するZステージ制御部、116は、Z軸駆動用モータである。なお、Zステージ制御部115、Z軸駆動用モータ116等でZ軸移動機構部を構成する。120は、記憶部である。
図2は、試料台101の平面図を示している。図2において、201−1、201−2、・・・201−132は、測定ポイントを表す。なお、測定ポイントを代表する場合は、測定ポイント201と称する。202は、試料台101に設けられた穴部であり、これら穴部202には、検査対象物のガラス基板を受け渡すための受け渡しピン203が上下に移動できるように構成されている。図3は、試料台101の拡大図を示す。
図3において、301、302は、所定の間隔W(例えば、1mm)で保持されたガラス板であり、ガラス板301、302で試料台101が構成されている。そして、測定ポイント201には、螺子303が設けられ、螺子303を回転させることによって間隔Wを調節できるように構成されている。なお、螺子303は、例えば、1回転すると約500μmだけ、間隔Wを拡大したり、縮小したりすることが出来るので、この回転を適宜調節し、ガラス板301の平坦度を調節する。また、受け渡しピン203は、穴部202を矢印の方向に上下する。そして、検査対象物のガラス基板が、例えば、図2の左側から挿入されるとき、受け渡しピン203が穴部202からガラス板301の上部に突出した状態で検査対象物のガラス基板を受け取る。そして、検査対象物のガラス基板が位置合わせされた状態で、受け渡しピン203が下方に移動し、ガラス板301の上部に吸着パッド(図示せず。)で吸着され、クランプされる。そして、検査対象物のガラス基板の測定が終了すると、吸着パッドによるクランプが解除され、受け渡しピン203が矢印のように上方に移動して、検査対象物のガラス基板を押し上げ、左の方に移動させることにより排出する。
さて、上記のように構成された試料測定装置の試料台101の平面度測定および平面度調節について図6を用いて説明する。まず、試料台101には、図2に示すように132個の測定ポイント201が設けられているが、この測定ポイント201の位置は、表1に示すような位置に設けられている。
この状態で、まず、操作者が操作部110を操作して試料測定装置の平坦度測定の動作の開始を命令すると、制御部108は、表1に示すテーブルから各測定ポイント1、2、・・・132を順次読出し、XYステージ制御部113にX、Y座標を与えると、XYステージ制御部113は、X、Yモータ114を駆動し、試料台101の各測定ポイントと光学顕微鏡102の光軸とを一致させるように動作する。即ち、図6において、測定ポイント(X、Y)座標の読み出し(ステップ601)を開始する。例えば、測定ポイント1に光学顕微鏡102の光軸を一致させる場合、制御部108は、記憶部120に記憶されている表1のテーブルから測定ポイント1のX、Y座標(1125940、925255)を読出し、XYステージ制御部113に、このX、Y座標を与える。XYステージ制御部113は、このX、Y座標に基づきX、Yモータ114を駆動し、測定ポイント1へ顕微鏡102を移動(ステップ602)させ、試料台101の測定ポイント1と光学顕微鏡102の光軸とを一致させるように動作する。
次に、上述のように試料台101の測定ポイント1と光学顕微鏡102の光軸とが一致すると、カメラ106は、測定ポイント1を撮影する(ステップ603)。即ち、光源112から照射された照明光がビームスプリッタ111により反射され、更に、対物レンズ104を介して試料台101の測定ポイント1を照射する。そして、測定ポイント1から反射された反射光は、対物レンズ104、ビームスプリッタ111、結像レンズ105を介して拡大映像としてカメラ106の撮像装置に結像される。撮像装置に結像された測定ポイント1の映像は、映像信号Sとして画像処理部107に供給される。
画像処理部107では、波形処理部118で波形処理され、コントラスト検出部119に供給され、自動焦点制御が行われる。即ち、光学顕微鏡102は、Z方向(高さ方向)駆動部を構成する駆動モータ(または圧電素子でもよい。)116とZ方向(高さ方向)移動機構117とにより、光学顕微鏡102の高さを上下させて、試料台101の測定ポイント1と対物レンズ104との距離)を変更させながら、画像コントラスト検出を行う。更に詳述すると、例えば、図4に示すような、顕微鏡102の焦点距離Z0から焦点距離Zmの間で、試料台101の測定ポイント1に対する顕微鏡102の高さを可変しながら、所定の高さごとに対応する画像コントラスト信号F0からFmをコントラスト検出部119から出力させ、制御部108の記憶部120に蓄積する。このようにして蓄積された画像コントラスト信号Fは、焦点距離Z0から焦点距離Zmの間に対応する画像コントラスト信号である。この画像コントラスト信号Fの内から画像コントラスト信号の最大値Fmaxを制御部108の演算処理部で求める(ステップ604)。この画像コントラスト信号の最大値Fmaxが合焦点位置となる。従って、この合焦点位置のZ軸の目盛り(座標)を記憶部120に記憶する(ステップ605)。
ステップ606では、測定ポイント全てについて合焦点位置のZ軸の目盛りを検出したかどうかを判定する。判定の結果、“No.”の場合は、ステップ601に戻り、“Yes”の場合は、ステップ607に進む。“No.”の場合は、測定ポイントを移動し、上述と同様に、試料台101の測定ポイント2に光学顕微鏡102の光軸を一致させ、画像コントラスト信号の値の内から画像コントラスト信号Fの最大値Fmaxとなる合焦点位置のZ軸の目盛りを記憶部120に記憶する。このようにして測定ポイント132の全てについて合焦点位置のZ軸の目盛りを記憶部120に記憶する。このようにして作成されたZ座標のテーブルを表2に示す。なお、Z軸の基準高さは、前もって設定しておく。この基準の高さを設定するには、例えば、試料台101に厚みが既知のテストピースを載せ、これに合焦点となるZ軸の座標を記憶する。
次に、ステップ607で全測定ポイントのZ座標の平均値を算出する。即ち、平均値は、制御部108の演算処理部で全測定ポイントのZ軸目盛りの平均値を算出する(表2の平均値がこれを示している。)。そして、ステップ608で平均値と各測定ポイントとの差分を制御部108の演算処理部で算出し、表2の平均値との差分(μm)で示すように記憶部120に蓄積する。なお、上記のように構成した結果、1測定ポイント当たりの移動時間は、約1秒、合焦点合わせに約3〜4秒となり、約10分程度で測定ポイント132の平面度の測定が可能である。このようにして各測定ポイントと平均値との差分(μm)が演算され、表示部109に表示することにより各測定ポイント毎の調節すべき高さが把握される。次に、ステップ609でこの差分に基づいて平面度を調節する。即ち、この差分値を0に近づけるように螺子303を回転させ、試料台101の平面度を調節する。但し、0に近づけるのは極めて難しく、実際の調整作業では、±15μmの範囲内になるように調整する。
なお、上記実施例では、螺子303を手動で回転させ調節する方法について説明したが、螺子303に代えて、自動で上下移動できるピンを用いて構成した場合には、上記のように合焦点位置の測定と連動してカラス板301の高さを調節するようにすれば、試料台の平面度測定と調節の時間は、格段に短縮される。結果としてLCDパネル、CFパネルあるいはPDP等のガラス基板上に、配線パターンや蛍光体塗布膜の形成あるいはそれらの欠陥検出の場合、平面度の調節の容易な試料測定装置が実現できるので、検査あるいは製造工程の効率化が図れる利点があり、特に、大画面のガラス基板等に優れた効果がある。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法の実施例に限定されるものではなく、上記以外の試料測定装置および試料測定装置の試料台調節方法に広く適応することが出来ることは、言うまでも無い。
101、501:試料台、102:顕微鏡、103:レボルバ、104:対物レンズ、105:結像レンズ、106:カメラ、107:画像処理部、108:制御部、109:表示部、110:操作部、111:ビームスプリッタ、112:光源、113:XYステージ制御部、114:XY軸駆動モータ、115:Zステージ制御部、116:Z軸駆動モータ、117:Z方向移動機構、118:波形処理部、119:コントラスト検出部、120:記憶部、201:測定ポイント、202:穴部、203:受け渡しピン、301、302:ガラス板、303:螺子、502、503:X軸方向のガイド、504:Y方向のガイド、505:マイクロメータ、506:接触子、507:マーカ。
Claims (3)
- 複数の測定ポイントを有する試料台と、上記試料台に設けられた顕微鏡と、上記顕微鏡に装着され、上記測定ポイントの像を撮像するカメラと、上記カメラからの映像信号からコントラスト信号を得る画像処理部と、上記顕微鏡の光軸と上記試料台の上記複数の測定ポイントとを順次位置決めするXY位置決め機構部と、上記顕微鏡を上下に移動するZ軸移動機構部および上記XY位置決め機構部と上記Z軸移動機構部を制御する制御部を有し、上記制御部は、上記画像処理部の出力に基づいて上記顕微鏡の合焦点位置を制御すると共に、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置を検出することを特徴とする試料測定装置。
- 請求項1記載の試料測定装置において、上記制御部は、演算処理部を有し、上記演算処理部は、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置の平均値を算出すると共に、上記平均値と上記複数の測定ポイントの合焦点位置に対応するZ軸位置との差分を検出することを特徴とする試料測定装置。
- 複数の測定ポイントを有する試料台と、上記試料台に設けられた顕微鏡と、上記顕微鏡に装着され、上記測定ポイントの像を撮像するカメラと、上記カメラからの映像信号からコントラスト信号を得る画像処理部と、上記顕微鏡の光軸と上記試料台の上記複数の測定ポイントとを順次位置決めするXY位置決め機構部と、上記顕微鏡を上下に移動するZ軸移動機構部と、上記XY位置決め機構部と上記Z軸移動機構部を制御する制御部および上記試料台の高さを調節する高さ調節手段を有し、上記制御部は、上記画像処理部の出力に基づいて上記顕微鏡の合焦点位置を制御すると共に、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置を検出し、上記複数の測定ポイントの上記顕微鏡の合焦点位置に対応するZ軸位置の平均値を算出し、上記算出された平均値と上記複数の測定ポイントの合焦点位置に対応するZ軸位置との差分に基づいて上記高さ調節手段を調節することを特徴とする試料測定装置の試料台調節方法。
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