JP2007292149A - 軸受ユニット - Google Patents

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寿央 池田
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Abstract

【課題】軸の一端部をハウジングの一端部よりも凹状にし、軸受ユニットのサイズを小さくすることで、HDDの小型軽量化及び薄型化を可能とするHDD用の軸受ユニットを提供する。
【解決手段】ハードディスクドライブのベースプレート2に基端部Sxが固定され、当該基端部から所定長さで延出する軸Sと、当該軸に対してスイングアームを揺動及び回転自在に支持する複数の転がり軸受10,12と、当該複数の転がり軸受に外装され、スイングアームが取り付けられるハウジング14とを備えた軸受ユニットであって、転がり軸受に対して、軸方向に予圧を加えた状態において、軸は、その基端部と延出端部Syのうち、少なくとも基端部が、ハウジングの当該基端部側の側面14xよりもハードディスクドライブの内側方向に位置付けられた状態で、ベースプレートに固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスク装置(ハードディスクドライブ(以下、HDDという))のスイングアームを支持するための軸受ユニットに関し、特に、HDDを小型軽量化、及び薄型化することが可能なHDD用軸受ユニットの改良に関する。
近年、パーソナルコンピュータや各種携帯用端末などの小型軽量化、及び薄型化が進み、これに伴い、これらの機器に記憶装置として搭載されるHDDも小型軽量化等が進んでいる。例えば、HDDの磁気ディスク(ハードディスク)は、その径が2.5インチから1.8インチ、1インチと小型化され、さらに最近では、0.85インチハードディスクも製品化されている。
一般的に、HDDは、情報(データ)を記録する磁気ディスク(ハードディスク)と、当該ハードディスクを回転させるスピンドルモータと、先端部に磁気ヘッドが取り付けられたスイングアームとを備えており、当該スイングアームを回動させ、磁気ヘッドをハードディスク上でトレースさせることで、当該ハードディスクへデータを書き込むとともに、当該ハードディスクからデータを読み込んでいる。
このような構成を成すHDDにおいて、従来から、小型軽量化及び薄型化を実現するため、各種の方策が講じられてきている。例えば、特許文献1には、図8に示すような構成の軸受ユニットにより、HDDのスイングアームを支持することで、当該HDDを小型軽量化等する方策が、一例として開示されている。
図8に示す構成において、HDD用軸受ユニットには、基台(ベースプレート)92上に設けられた軸Sに沿って垂直方向(同図の上下方向)に外装された2つの転がり軸受(一方側軸受50(同図の上側の軸受)、及び他方側軸受70(同図の下側の軸受))と、これら2つの軸受50,70に外装されたスリーブ(ハウジング)94とが備えられている。
この場合、軸90は、内部が中空の筒状に形成された軸本体90mと、軸本体90mの一端側(ベースプレート92側(図8における下側))の外周面90sに環状且つ一連に設けられたフランジ部90fとで構成されている。また、ハウジング94は、筒状のハウジング本体94aと、ハウジング本体94aの一端側(ベースプレート2側(図8における下側))の外周面94sに環状且つ一連に設けられたフランジ部94fとで構成されており、当該外周面94sに、スイングアーム(図示しない)が装着されるようになっている。
各軸受50,70には、相対回転可能に対向配置された一対の内輪52,72及び外輪54,74と、内輪52,72及び外輪54,74の間に転動可能に組み込まれた複数の転動体(玉)56,76とが備えられている。図8に示す構成においては、各軸受50,70の内輪52,72の幅(同図の上下方向の距離)が同一寸法に構成され、各軸受50,70の外輪54,74の幅(同距離)も同一寸法に構成されており、内輪52,72の幅寸法が外輪54,74の幅寸法よりも小さくなるように設定されている。
このような構成において、各軸受50,70は、内輪52,72がその内周面52a,72aに接着剤を塗布して、軸本体90mの外周面90sに接着固定されているとともに、外輪54,74がその外周面54a,74aに接着剤を塗布して、ハウジング本体94aの内周面94bに接着固定されている。また、これ以外の固定方法としては、例えば、内輪52,72の内周面52a,72aを軸本体90mの外周面90sと当接させて圧入固定するとともに、外輪54,74の外周面54a,74aをハウジング本体94aの内周面94bと当接させて圧入固定してもよい。この際、各軸受50,70は、外輪54,74の一方側(図8において、外輪54の下側及び外輪74の上側)の側面54b,74bを相互に当接させ、軸受70(図8の下側の軸受)は、内輪72の一方側(図8の下側)の側面72cを軸本体90mのフランジ部90fと当接させることで、軸方向(図8の上下方向)に沿って位置決めされている。
なお、軸方向(図8の上下方向)に沿って位置決めされた状態において、各軸受50,70には、所定の予圧がそれぞれ付与されており、かかる予圧は、以下のような方法により付与することができる。例えば、2つの軸受50,70の外輪54,74の側面54b,74bを相互に当接させた状態で、ハウジング本体94aの内周面94bに各外輪54,74を接着固定、あるいは圧入固定する。次いで、軸受70(図8の下側の軸受)の内輪72の側面72cを軸本体90mのフランジ部90fと当接させた状態で、当該軸受70の内輪72を軸本体90mの外周面90sに接着固定、あるいは圧入固定する。そして、軸受50(図8の上側の軸受)の内輪52に矢印F方向の予圧を付与し、その状態で当該軸受50の内輪52を軸本体90mの外周面90sに接着固定、あるいは圧入固定する。これにより、2つの軸受50,70に対して、所定の予圧を付与することができ、例えば、スイングアーム(図示しない)が微小揺動時にガタ付くことなく、高速かつスムーズにハードディスク上をトレースすることを可能にしている。
このように、内輪52,72の幅寸法を外輪54,74の幅寸法よりも小さく設定することで、当該外輪54,74の側面54b,74bを相互に当接させた状態で、当該内輪52,72を軸本体90mの外周面90sに固定(外装)した場合であっても、内輪52,72の一方側(図8において、内輪52の下側及び内輪72の上側)の側面52b,72b間に所定のスペースPを形成することができる。かかるスペースPを形成することで、軸受50(図8の上側の軸受)の内輪52を軸方向(特に、図8の下方向)に沿って所定距離だけスライドさせることができるため、2つの軸受50,70に対して、予圧量を調整しながら、所定の予圧を付与することができる。
このため、例えば、2つの外輪54,74の側面54b,74b間に、環状のスペーサを介在させる必要や、ハウジング本体94aの内周面94bに配設した環状凸部などを介在させる必要がなく、2つの軸受50,70の幅方向の寸法(図8の上下方向の距離)を2つの外輪54,74の幅の合計寸法に抑えることができる。この結果、軸受ユニットの厚さ(図8の上下方向の距離)を小さくすることができ、HDDの小型軽量化及び薄型化を図ることができる。
特開平10−318255号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されたHDD用の軸受ユニットでは、軸本体90mにフランジ部90fを設けているため、軸90の一端部(ベースプレート92側の端部(図8の下端部))が、ハウジング94の一端部(ベースプレート92側の端部(同図の下端部))に対して、凸状を成すか(図8の状態)、若しくは、両一端部が一連の平坦面状(面一)を成してしまう。このため、当該軸受ユニットをベースプレート92に取り付ける場合、当該ベースプレート2の軸受ユニット取付面(図8の上側の面)92aを平坦面状にするか、若しくは、若干凸状に構成しなければならない。この結果、ベースプレート92には、軸受ユニットの取り付け部分に所定の厚み(図8の上下方向の距離)が必要となり、ベースプレート92の厚みを小さくすることにも限界がある。これにより、HDDの小型軽量化及び薄型化を図ることに限界が生じ、例えば、カードタイプのHDDの薄型化への要求に十分応えられない場合がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされており、その目的は、軸の一端部をハウジングの一端部よりも凹状にし、軸受ユニットのサイズを小さくすることで、HDDの小型軽量化及び薄型化を可能とするHDD用の軸受ユニットを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係る軸受ユニットは、ハードディスクドライブのベースプレートに基端部が固定され、当該基端部から所定長さで延出する軸と、当該軸に対してスイングアームを揺動及び回転自在に支持する複数の転がり軸受と、当該複数の転がり軸受に外装され、スイングアームが取り付けられるハウジングとを備えており、転がり軸受に対して、軸方向に予圧を加えた状態において、軸は、その基端部と延出端部のうち、少なくとも基端部が、ハウジングの当該基端部側の側面よりもハードディスクドライブの内側方向に位置付けられた状態で、ベースプレートに固定されている。
この場合、ハウジングは、軸方向の両側面が、最も当該軸の基端部寄りに位置する転がり軸受に備えられた外輪の当該基端部側の側面、及び最も当該軸の延出端部寄りに位置する転がり軸受に備えられた外輪の当該延出端部側の側面と、いずれも略面一状を成して位置付けられているとともに、軸は、その全延出方向に亘って一定の外径を成す円筒状に形成されている。また、軸は、その基端部と延出端部のうち、少なくとも延出端部が、最も当該延出端部寄りに位置する転がり軸受に備えられた内輪の当該延出端部側の側面よりも、ハードディスクドライブの外側方向に位置付けられた状態で、ベースプレートに固定されている。
なお、最も軸の基端部寄りに位置する転がり軸受が、その内輪の当該基端部側の側面を、ベースプレートと所定の隙間を空けて対向するように位置付けている場合、軸は、ベースプレートに対して締結部材により締結固定されているか、若しくは、圧入により圧入固定されている。
また、最も軸の基端部寄りに位置する転がり軸受が、その内輪の当該基端部側の側面を、当該ベースプレートと接触するように位置付けている場合、軸は、ベースプレートに対して接着部材により接着固定されている。
さらに、軸は、その内部が延出方向に沿って中空の円筒状を成しており、当該軸の延出端部には、塵埃発生防止用のトッププレートが設けられているとともに、当該軸の両端部の内周面には、周方向に沿って面取り部が形成されており、当該面取り部は、一端側が他端側よりも大きく形成されている。この場合、軸の両端部の面取り部は、トッププレート側がベースプレート側よりも大きく形成されており、トッププレートは、当該軸のトッププレート側の面取り部に対して締結部材により締結固定されている。
本発明によれば、軸の一端部をハウジングの一端部よりも凹状にし、軸受ユニットのサイズを小さくすることで、HDDの小型軽量化及び薄型化を可能とするHDD用の軸受ユニットを提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る軸受ユニットについて、添付図面を参照して説明する。
なお、本実施形態に係る軸受ユニットの基本的な部材構成は、上述した従来の軸受ユニット(図8)と同様であり、以下では、本実施形態に係る軸受ユニットの特徴的な構成の説明に止める。
図1には、本発明の第1実施形態に係る軸受ユニットが示されており、当該軸受ユニットには、ハードディスクドライブ(HDD)のベースプレート2に基端部Sxが固定され、当該基端部Sxから所定長さで延出する軸Sと、当該軸Sに対してスイングアーム(図示しない)を揺動及び回転自在に支持する複数の転がり軸受10,12と、当該複数の転がり軸受10,12に外装され、スイングアーム(図示しない)が取り付けられるハウジング14とが備えられている。
図1に示す構成においては、一例として、軸受ユニットには、2つの転がり軸受(同図の下側の転がり軸受(以下、下側軸受10という)、及び同図の上側の転がり軸受(以下、上側軸受12という))が設けられており、当該2つの軸受10,12が軸Sとハウジング14との間に垂直方向に並んで介在されて、スイングアーム(図示しない)を支持している。
なお、2つの軸受10,12の外輪18,22の間には、スペーサ40が介在されており、当該スペーサ40は、その外径が外輪18,22の外径と略同一を成すとともに、その内径が外輪18,22の内径よりも僅かに大きな環状を成して構成されている。ただし、スペーサ40は、必ずしも外輪18,22間に介在させなくともよく、2つの外輪18,22が直接当接するように、各軸受10,12を位置付けてもよい。
また、ハウジング14は、軸方向の一端側に環状且つ一連に設けられたフランジ部14fを有しており、当該フランジ部14fをベースプレート2とは反対側(図1の上側)に位置付けて構成されている。
この場合、2つの軸受10,12には、所定の予圧が付与されており、かかる予圧は、以下のような方法により付与することができる。例えば、2つの軸受10,12の外輪18,22の間にスペーサ40を介在させ、各外輪18,22を当該スペーサ40に当接させた状態で、ハウジング14に接着固定、あるいは圧入固定する。次いで、下側軸受10の内輪16に軸方向上向きの予圧を付与し、その状態で当該内輪16を軸Sに接着固定、あるいは圧入固定する。そして、上側軸受12の内輪20に軸方向下向きの予圧を付与し、その状態で当該内輪20を軸Sに接着固定、あるいは圧入固定する。これにより、2つの軸受10,12に所定の予圧を付与することができ、例えば、スイングアーム(図示しない)が微小揺動時にガタ付くことなく、高速かつスムーズにハードディスク上をトレースすることを可能にしている。
このように、2つの軸受10,12に対して、軸方向に予圧を加えた状態において、軸Sは、その基端部Sxと延出端部Syのうち、少なくとも基端部Sxが、ハウジング14の当該基端部Sx側の側面14xよりもHDDの内側方向(図1の上側方向)に位置付けられた状態で、ベースプレート2に固定されている。図1に示す構成において、軸Sは、一例として、その両端部Sx,Syがハウジング14の軸方向(図1の上下方向)の両側面14x,14yよりも、いずれもHDDの内側方向(図1の上側方向若しくは下側方向)に位置付けられている。すなわち、軸Sは、その延出長さ(図1の上下方向の距離)が、ハウジング14の高さ(同図同一方向の距離)よりも小さくなるように構成され、軸Sの両端部Sx,Syが、ハウジング14の両側面14x,14yに対していずれも凹状を成すように位置付けられている。
なお、軸Sの両端部Sx,Syをハウジング14の両側面14x,14yに対して、どの程度HDDの内側方向(図1の上側方向若しくは下側方向)に位置付けるかは、例えば、HDDの大きさなどに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
また、軸Sは、その基端部Sxと延出端部Syのうち、少なくとも延出端部Syが、最も当該延出端部Sy寄りに位置する転がり軸受(上側軸受12)に備えられた内輪20の当該延出端部Sy側の側面20yよりも、HDDの外側方向(図1の上側方向)に位置付けられた状態で、ベースプレート2に固定されている。図1に示す構成において、軸Sは、一例として、その両端部Sx,Syが隣り合う転がり軸受10,12の内輪16,20の軸方向(図1の上下方向)の側面16x,20yよりも、いずれもHDDの外側方向(図1の下側方向若しくは上側方向)に位置付けられている。
すなわち、軸Sのベースプレート2側(図1の下側)の端部(基端部)Sxと、下側軸受10の内輪16のベースプレート2側の側面16xとは、基端部Sx側が凸状を成す所定の段差を有して連続している。同様に、軸Sのベースプレート2と反対側(図1の上側)の端部(延出端部)Syと、上側軸受12の内輪20のベースプレート2と反対側の側面20yとは、延出端部Sy側が凸状を成す所定の段差を有して連続している。
なお、軸Sの両端部Sx,Syを内輪16,20の側面16x,20yに対して、どの程度HDDの内側方向(図1の上側方向若しくは下側方向)に位置付けるか、すなわち、軸Sの両端部Sx,Syと内輪16,20の側面16x,20yとの間にどの程度の段差を設けるかは、例えば、HDDの大きさなどに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
この場合、軸Sは、その全延出方向に亘って一定の外径を成す円筒状、すなわち、その外周面に、例えば、フランジ部や環状凸部などが設けられていない、いわゆるストレート軸として構成されている。このように、フランジ部等を配設しないことで、軸Sは、その延出長さ(図1の上下方向の距離)を短くすることが可能となる。
また、ハウジング14は、軸方向(図1の上下方向)の両側面14x,14yが、最も当該軸Sの基端部Sx寄りに位置する転がり軸受(下側軸受10)に備えられた外輪18の当該基端部Sx側の側面18x、及び最も当該軸Sの延出端部Sy寄りに位置する転がり軸受(上側軸受12)に備えられた外輪22の当該延出端部Sy側の側面22yと、いずれも略面一状を成して位置付けられている。すなわち、ハウジング14のベースプレート2側(図1の下側)の側面14xと、下側軸受10の外輪18のベースプレート2側の側面18xとは、略段差なく一連の平坦面状を成して連続している。同様に、ハウジング14のベースプレート2とは反対側(図1の上側)の側面14yと、上側軸受12の外輪22のベースプレート2とは反対側の側面22yとは、略段差なく一連の平坦面状を成して連続している。
さらに、最も軸Sの基端部Sx寄りに位置する転がり軸受(下側軸受10)は、その内輪16の当該基端部Sx側(図1の下側)の側面16xが、ベースプレート2と所定の隙間を空けて対向するように位置付けられている。すなわち、下側軸受10は、その内輪16がベースプレート2と非接触状態を成して、軸Sの所定位置に固定されている。
以上のような構成を成す軸受ユニットは、軸Sを介してベースプレート2に固定されており、以下、軸Sをベースプレート2に対して固定する場合の固定方法について説明する。
図1に示す構成において、軸Sは、ストレート軸として構成されているとともに、その内部が延出方向に沿って中空の円筒状を成して構成されている。すなわち、軸Sは、その内部に所定の中空部Ssを有した中空のストレート軸として構成されている。この場合、軸Sの内周部(中空部Ss)には、その延出方向の一端側から他端側に亘って所定の螺旋状の溝(例えば、雌ねじ部)Snが形成されている。
また、ベースプレート2は、軸Sを取り付けるための取付部2aと、当該取付部2aに連続する周縁部2bとで構成されており、取付部2aと周縁部2bとは、それぞれが平坦状を成すとともに、当該取付部2aが軸S側に凸状を成すような所定の段差2dを有して連続している。すなわち、ベースプレート2は、取付部2aが周縁部2bよりも当該段差2dの分だけ厚くなるように構成されている。
この場合、ベースプレート2の取付部2aには、軸Sの中空部Ssと連通可能な所定の貫通孔2hが所定位置に設けられている。なお、貫通孔2hは、一例として、ベースプレート2(取付部2a)の軸S側から所定の深さ(図1の上下方向の距離)で、当該軸Sの中空部Ssの内径よりも若干大きな内径を成す円筒孔が形成され、当該円筒孔に連続して、徐々にその内径が大きくなる円すい孔がベースプレート2(取付部2a)の軸Sとは反対側まで形成されている。
そして、軸Sの中空部Ssを取付部2aの貫通孔2hと連通させて位置付け、当該貫通孔2hから所定の締結部材(例えば、ねじ)42を中空部Ssへ挿通し、当該締結部材42により締結することで、軸Sをベースプレート2に固定することができる。この場合、当該締結部材42の外周部には、軸Sの螺旋状溝(雌ねじ部Sn)と螺合する所定の螺旋状溝(例えば、雄ねじ部)42nが形成されており、当該両螺旋状溝(雌ねじ部Snと雄ねじ部42n)を螺合させることで、軸Sをベースプレート2に対して締結固定することができる。なお、軸S及び締結部材42に形成する雌ねじ部Sn及び雄ねじ部42nのピッチや深さなどは、例えば、軸Sの長さや径などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
上述したように、本実施形態において、下側軸受10は、その内輪16がベースプレート2と非接触状態を成して、軸Sの所定位置に固定されているため、軸Sをベースプレート2に対して締結固定する際、締結部材42によりベースプレート2を締め上げた場合であっても、内輪16が軸Sに対して相対的に軸方向(特に、図1の上方向)へ移動することがない。このため、軸Sのベースプレート2への締結固定時において、下側軸受10に付与した予圧の大きさが変化することなく、当該軸Sの締結固定後においても、当該予圧を所定値のまま一定に維持することができる。
また、上述したように、本実施形態において、ベースプレート2は、軸Sを取り付けるための取付部2aが周縁部2bよりも、段差2dの分だけ厚くなるように構成されている。さらに、上述したように、本実施形態において、軸Sは、基端部Sxが、ハウジング14の当該基端部Sx側の側面14xよりもHDDの内側方向(図1の上側方向)に位置付けられている(軸Sの基端部Sxが、ハウジング14の側面14xに対して凹状を成している)。
このため、ベースプレート2には、軸Sの基端部Sxがハウジング14の側面14xに対してHDDの内側方向(図1の上側方向)に凹む際の凹みの深さ(図1の上下方向の距離)に相当するだけの所定の段差を少なくとも設けることができる。この結果、ベースプレート2は、取付部2aを周縁部2bよりも、当該凹みの深さに対応した段差2dの分だけ厚くなるように構成することができ、その剛性を確保することができる。
なお、この場合、ベースプレート2は、その取付部2aが上記凹みの深さ(図1の上下方向の距離)だけ軸受側へ入り込むため、当該取付部2aを厚くして剛性を確保しながらも、軸受ユニット全体が厚くなることを有効に防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、軸受ユニット全体のサイズ、特に、厚さ(図1の上下方向の距離)を小さくすることができ、結果として、HDDの小型軽量化及び薄型化を図ることができる。
なお、上述した本実施形態においては、軸Sをベースプレート2の下側から締結部材42により締結することで、当該ベースプレート2に対して固定したが、例えば、図2に示す本発明の第1変形例、及び図3に示す第2変形例のように、軸Sをベースプレート2とは反対側、すなわち、軸Sの延出端部Sy側から締結部材42により締結することで、当該ベースプレート2に対して固定してもよい。
この場合、軸Sの内周部の螺旋状溝(雌ねじ部)Snに加えて、ベースプレート2の取付部2aの貫通孔2hにも、その内周部に一端側から他端側(図2及び図3の上端側から下端側)に亘って所定の螺旋状の溝(例えば、雌ねじ部)2nを形成すればよい。なお、貫通孔2hは、一例として、ベースプレート2(取付部2a)の軸S側からその反対側までを貫通し、当該軸Sの中空部Ssの内径よりも若干大きな内径を成す円筒孔として形成すればよい。
そして、軸Sの中空部Ssを取付部2aの貫通孔2hと連通させて位置付け、軸Sの延出端部Sy側から所定の締結部材42を中空部Ssへ挿通して、当該締結部材42により締結することで、軸Sをベースプレート2に固定することができる。
なお、貫通孔2hに形成する雌ねじ部2nのピッチや深さなども、上述した軸S及び締結部材42に形成する雌ねじ部Sn及び雄ねじ部42nの場合と同様に、例えば、軸Sの長さや径などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。また、軸Sの雌ねじ部Snは、当該軸Sの延出方向の一端側から他端側の全てに亘って形成してもよいが、図2に示す第1変形例、及び図3に示す第2変形例のように、ベースプレート2側の所定範囲だけに形成した構成としてもよい。
また、これ以外の固定方法としては、例えば、図7に示す本発明の第2実施形態のように、軸Sをベースプレート2に対して、接着部材(例えば、接着剤)により接着させることで、固定してもよい。この場合、ベースプレート2の取付部2aには、軸Sの中空部Ssに挿通可能な所定のピン2pが所定位置に設けられている。一例として、ピン2pは、ベースプレート2(取付部2a)の内面(図7の上側の面)から軸S側へ当該軸Sの延出長さ(図7の上下方向の距離)よりも若干小さな長さで延出されており、その全延出方向に亘って、当該軸Sの中空部Ssの内径よりも僅かに小さな一定の外径を成す円筒状に構成されている。なお、ピン2pは、ベースプレート2と一体的に構成してもよいし、ベースプレート2とは別体を成して構成し、当該ベースプレート2(取付部2a)の所定位置へ接着や締結などにより固定してもよい。
そして、例えば、軸Sの内周部(中空部Ss)に接着剤を塗布し、当該軸Sを取付部2aのピン2pに挿通して接着させることで、軸Sをベースプレート2に固定することができる。また、ピン2pを軸Sの中空部Ssの内径と略同一の外径を成す円筒状に構成し、当該軸Sを当該ピン2pに圧入することで、軸Sをベースプレート2に固定してもよい。この場合であっても、軸Sの内周部(中空部Ss)に接着剤を塗布しておいてもよい。
このような固定方法を適用した場合であっても、上述した第1実施形態の場合と同様に、ベースプレート2には、軸Sの基端部Sxがハウジング14の側面14xに対してHDDの内側方向(図1の上側方向)に凹む際の凹みの深さに相当するだけの所定の段差を少なくとも設けることができる。この結果、ベースプレート2は、取付部2aを周縁部2bよりも、当該凹みの深さに対応した段差2dの分だけ厚くなるように構成することができ、その剛性を確保することができる。
なお、この場合、ベースプレート2は、その取付部2aが上記凹みの深さだけ軸受側へ入り込むため、当該取付部2aを厚くして剛性を確保しながらも、軸受ユニット全体が厚くなることを有効に防止することができる。
この結果、軸受ユニット全体のサイズ、特に、厚さ(例えば、図7の上下方向の距離)を小さくすることができ、HDDの小型軽量化及び薄型化を図ることができる。
なお、図7に示す第2実施形態において、最も軸Sの基端部Sx寄りに位置する転がり軸受(下側軸受10)は、その内輪16の当該基端部Sx側(図7の下側)の側面16xが、ベースプレート2と接触するように位置付けられている。別の捉え方をすれば、下側軸受10は、内輪16の側面16xが軸Sの基端部Sxと略面一状を成して位置付けられている。すなわち、内輪16の側面16xと、軸Sの基端部Sxとは、略段差なく一連の平坦面状を成して連続している。
このような構成によれば、内輪16の側面16xと軸Sの基端部Sxとが、一連の平坦面としてベースプレート2の取付部2aと接触することで、当該軸Sと当該ベースプレート2のピン2pとの固定強度にほとんど影響されることなく、軸Sをベースプレート2に対して高精度(高垂直精度)に固定することができる。これにより、例えば、軸Sがベースプレート2に対して傾くことはない。
なお、軸Sをピン2pに圧入することで、軸Sをベースプレート2に固定する場合、下側軸受10の内輪16の側面16xと軸Sの端部Sxとを略面一状を成して位置付けるとともに、当該側面16xをベースプレート2と非接触状態に位置付けることで、内輪16が軸Sに対して相対的に軸方向(特に、図7の上方向)へ移動することを防止できる。したがって、下側軸受10の内輪16を上記のように位置付けることで、軸Sのベースプレート2への圧入固定時において、下側軸受10に付与した予圧の大きさは変化せず、当該軸Sの圧入固定後においても、当該予圧を所定値のまま一定に維持することができる。
また、図1に示す第1実施形態に係る構成において、軸Sの延出端部Syには、塵埃発生防止用のトッププレート44が固定されている。この場合、トッププレート44は、一例として、軸Sに取り付けるための取付部44aと、当該取付部44aに連続する周縁部44bとで構成されており、取付部44aと周縁部44bとは、当該取付部44aが軸S側に凸状を成すように相互に連続している。このように取付部44aに対して所定の凸状加工を施し、凸状部44vを設けることで、厚さ(図1の上下方向の距離)が同一である場合、平坦状を成すプレートよりも、当該トッププレート44の剛性を高めることができる。
また、軸Sの両端部Sx,Syの内周面には、周方向に沿って面取り部Su,Svが形成されており、当該面取り部Su,Svは、一端側(トッププレート44側)が他端側(ベースプレート2側)よりも大きく形成されている。この場合、一例として、面取り部Su,Svは、所定の円すい面状を成して形成されている。なお、面取り部Su,Svの形状は、円すい面状の他、例えば、R状などであってもよく、ここでは特に限定しない。
そして、トッププレート44は、軸Sのトッププレート44側の面取り部Svの円すい面に沿った円すい状を成すように、取付部44aの凸状部44vを構成することで、当該軸Sの面取り部Svに固定されている。具体的な固定方法としては、例えば、周縁部44bが取付部44aの凸状部44v側へ所定角度を成して傾斜するように、トッププレート44を予め加工しておき、当該周縁部44bを取付部44aの凸状側とは反対側へ弾性変形により反り返らせた状態で、当該取付部44aの凸状部44vを軸Sのトッププレート44側の面取り部Svに当接させる。そして、周縁部44bが弾性変形前の状態(取付部44aの凸状側に所定角度を成して傾斜した状態)へ復元する際の押圧力により、取付部44aの凸状部44vを軸Sの面取り部Svに密着(嵌合)させることで、トッププレート44を軸Sに対して固定することができる。
なお、トッププレート44は、上記嵌合固定に加えて、あるいはこれとは別に、取付部44aの凸状部44vを軸Sのトッププレート44側の面取り部Svに対して、接着部材(例えば、接着剤)により接着させることで、軸Sに対して固定してもよい。例えば、図3に示す第2変形例のように、締結部材42の頭部にトッププレート44を接着固定してもよい。この場合には、一例として、トッププレート44は、取付部44aと周縁部44bとを一連の平坦状を成すように連続させた構成、すなわち、取付部44aの凸状部44vを省略した構成とすればよい。
また、例えば、図4に示す第3変形例のように、トッププレート44は、軸Sの延出端部Syに対して、直接接着固定してもよい。この場合には、一例として、トッププレート44は、取付部44aの凸状部44vが平坦状を成すように所定の凸状加工を施した構成、すなわち、取付部44aと周縁部44bとが平坦状を成すとともに、当該取付部44aが軸S側に凸状を成すような所定の段差を有して連続する構成とすればよい。
また、これ以外の固定方法としては、例えば、図2に示す第1変形例のように、トッププレート44を軸Sに対して、締結部材(例えば、ねじ)42により締結させることで、固定してもよい。この場合、トッププレート44は、軸Sの中空部Ssと連通可能な所定の貫通孔44hを、取付部44aの凸状部44vに設けて構成すればよい。なお、貫通孔44hは、一例として、トッププレート44(取付部44a)の外面から内面(図2の上側の面から下側の面)までを貫通し、軸Sの中空部Ssの内径よりも若干大きな内径を成す円筒孔として形成すればよい。
そして、軸Sの中空部Ssをベースプレート2の取付部2aの貫通孔2hと連通させて位置付けるとともに、トッププレート44をその貫通孔44hが当該軸Sの中空部Ssと連通するように位置付ける。この状態で、当該貫通孔44hから所定の締結部材(例えば、ねじ)42を中空部Ssへ挿通し、当該締結部材42により締結することで、取付部44aの凸状部44vが当該締結部材42の頭部と軸Sの面取り部Svとの間に挟み込まれ、トッププレート44を軸Sに対して固定することができる。なお、この場合、同時に、軸Sもベースプレート2に固定される。
また、例えば、図5に示す本発明の第4変形例、及び図6に示す本発明の第5変形例のように、トッププレート44を軸Sに対して嵌合させた後、加締めることで固定してもよい。この場合、軸Sは、中空部Ssが内径の異なる2段の円筒状を成して構成されており、当該2段の円筒のうち、大径の円筒側(大径部Ssx)がトッププレート44側へ位置付けられている。大径部Ssxの内周面には、トッププレート44を嵌合させて加締めるための係合部Ssbが形成されており、当該係合部Ssbは、周方向に沿って一連を成して形成された凹状部(環状溝)として構成されている。なお、図5及び図6に示す構成において、係合部Ssbは、一例として所定の円すい溝(V字状溝)として構成されている。この場合、係合部Ssbの幅(図5及び図6の上下方向の距離)、深さ(図5及び図6の左右方向の距離)及び形状などは、例えば、軸Sの大きさなどに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。例えば、係合部Ssbとして、矩形溝、曲面溝及びU字状溝などを形成してもよい。
そして、取付部44aの凸状部44vが軸Sの中空部Ssの大径部Ssxに嵌合するように、トッププレート44を軸Sの一端側(延出端部Sy側)に位置付ける。この状態において、トッププレート44側の凸状部44vが軸S側の係合部Ssbに係合するように、当該トッププレート44(取付部44a)の外面(図5及び図6の上側の面)側から凸状部44vを加締めて弾性変形させることで、トッププレート44を軸Sに対して固定することができる(図5及び図6には、トッププレート44(取付部44a)の凸状部44vを加締めた後の状態を示す)。この場合、トッププレート44側の凸状部44vではなく、軸S(例えば、延出端部Sy)を加締めて弾性変形させることで、当該凸状部44vと軸S側の係合部Ssbとを係合させ、トッププレート44を軸Sに対して固定してもよい。
図6に示す第5変形例において、軸Sは、延出端部Syを、ハウジング14の当該延出端部Sy側の側面14xよりも、HDDの外側方向(図6の上側方向)に位置付けて、ベースプレート2に固定されている。すなわち、軸Sの延出端部Syが、ハウジング14の側面14xに対して凸状を成すように位置付けられている。なお、図5示す本発明の第4変形例、及び図6に示す本発明の第5変形例において、ハウジング14は、フランジ部14fをベースプレート2側に位置付けて構成されている。
さらにまた、例えば、図7に示す本発明の第2実施形態のように、トッププレート44を軸Sに対して嵌合させた後、ベースプレート2のピン2pを加締めることで固定してもよい。この場合、トッププレート44は、ベースプレート2のピン2pと連通可能な所定の貫通孔44hを、取付部44aの凸状部44vに設けて構成すればよい。なお、貫通孔44hは、一例として、トッププレート44(取付部44a)の外面から内面(図7の上側の面から下側の面)までを貫通し、ベースプレート2のピン2pの外径よりも若干大きな内径を成す円筒孔として形成すればよい。
そして、トッププレート44をその貫通孔44hが当該ピン2pに挿通するように位置付ける。この状態において、トッププレート44の凸状部44vが軸Sの面取り部Svと密着するように、当該トッププレート44(取付部44a)の外面(図7の上側の面)側からピン2pのトッププレート44側の端部(図7の上側の端部)を加締めて弾性変形させることで、トッププレート44を軸Sに対して固定することができる(図7には、ベースプレート2のピン2pを加締めた後の状態を示す)。
このようなトッププレート44の各種の固定方法によれば、例えば、締結部材(ねじなど)などにより締結固定した場合における当該締結部材の頭部による凸部などが生じず、トッププレート44取付時において、軸受ユニット全体が厚くなることを有効に防止することができる。なお、締結固定した場合であっても、上述した図2に示す第1変形例のような構成とすることで、締結部材の頭部をトッププレート44の凸状部の中に埋没させることができるため、トッププレート44取付時において、軸受ユニット全体が厚くなることがない。
以上のような構成によれば、軸受ユニット全体のサイズ、特に、厚さを小さくすることができ、結果として、HDDの小型軽量化及び薄型化を図ることができる。
なお、トッププレート44、取付部44aの凸状部44v及びベースプレート2のピン2pの大きさ、形状などは、例えば、軸受ユニットの大きさや、軸Sの長さ及び径などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。また、トッププレート44の材質は、特に限定されないが、その表面(特に、凸状部44v側の面(図1の下側の面))には、塵埃の発生を防止するための樹脂コーティングを施すことが好ましい。さらに、軸Sのトッププレート44側の端部(例えば、面取り部Sv)、締結部材42(例えば、ねじの頭部)及びピン2p(例えば、ピン2pの頭部)にも、同様の樹脂コーティングを施すことが好ましい。
また、上述した第1実施形態、第2実施形態及び第1〜第5変形例において、転がり軸受10,12の構成については、特に言及しなかったが、当該転がり軸受10,12には、相対回転可能に対向して配置された一対の軌道輪(内輪16,20及び外輪18,22)と、内輪16,20及び外輪18,22の間に転動自在に組み込まれた複数の転動体(玉)24,26と、複数の転動体(玉)24,26を1つずつ回転自在に保持する保持器28,30が備えられている。なお、かかる軸受10,12の軸受形式としては、アンギュラ玉軸受を一例として想定している。
この場合、外輪18,22の幅(例えば、図1の上下方向の距離)は、内輪16,20の幅よりも大きく構成されており、当該外輪18,22には、内周面の幅方向の中央位置に周方向に沿って軌道溝が形成されているとともに、当該内輪16,20には、外周面の幅方向の中央位置に周方向に沿って軌道溝が形成されている。
また、内輪16,20及び外輪18,22の間には、軸受10,12を密封するための密封板(例えば、接触型のシール、非接触型のシール及びシールド)46,48が介在されている。なお、一例として、転がり軸受10,12においては、非接触型のシールド46,48が外輪18,22の軸方向の一方側の端部に形成された取付溝に固定されており、下側軸受10は、シールド46が固定された側をベースプレート2に対向させて位置付けられ、上側軸受12は、シールド48が固定された側をトッププレート44に対向させて位置付けられている。この場合、シールド46は、下側軸受10の内輪16のベースプレート2側の側面16xよりも、僅かにHDDの外側方向(例えば、図1の下側方向)に位置付けられ、シールド48は、上側軸受12の内輪20のトッププレート44側の側面20yよりも、僅かにHDDの外側方向(例えば、図1の上側方向)に位置付けられている。ただし、シールド46,48は、内輪16,20の側面16x,20yと略面一を成すように位置付けてもよい。
なお、保持器28,30は、転がり軸受10,12のシールド46,48が固定された側とは反対側から、内輪16,20及び外輪18,22の間へ挿入すればよい。
また、転動体24,26としては、玉を想定しており、例えば、軸受鋼製、マルテンサイト系ステンレス鋼製及びセラミック製の玉などを適用することができ、その材質は特に限定されない。ただし、転動体24,26として、セラミック製の玉を適用した場合、耐久性の向上、摩擦トルクの低減及び剛性の強化などを図ることができる。
また、保持器28,30としては、冠型のプラスチック保持器を想定しているが、この他、例えば、波型保持器、かご形保持器及び合せ保持器など、各種のタイプを適用することができる。なお、保持器28,30の材料としてのプラスチックには、ナイロン(特に、ガラス繊維などを添加した強化ナイロン)、ポリアセタール及び多孔質プラスチックなどを用いればよい。例えば、保持器28,30の材料としてポリアセタールを用いた場合、保持器28,30の成形性を高めることができ、多孔質プラスチックを用いた場合、保持器28,30の軽量化を図ることができる。
なお、転がり軸受10,12のサイズは、特に限定されないが、例えば、転動体(玉)24,26の径が0.5mm、外輪18,22の幅が0.86mm、内輪16,20の幅が0.72mmであって、軸受外径が4mm、軸受内径が1.5mmの場合を一例として想定することができる。
これにより、ピボット(軸S、締結部材42及びピン2pなどの部材部分)の厚さ(例えば、図1の上下方向の距離)を1.9mm以下に抑えることができ、結果として、HDDの厚さを2.5mm程度に薄型化することができる。
本発明の第1実施形態に係る軸受ユニットの構成例を示す断面図。 本発明の第1変形例に係る軸受ユニットの構成例を示す断面図。 本発明の第2変形例に係る軸受ユニットの構成例を示す断面図。 本発明の第3変形例に係る軸受ユニットの構成例を示す断面図。 本発明の第4変形例に係る軸受ユニットの構成例を示す断面図。 本発明の第5変形例に係る軸受ユニットの構成例を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る軸受ユニットの構成例を示す断面図。 従来のHDD用の軸受ユニットの構成例を示す要部断面図。
符号の説明
2 ベースプレート
10,12 転がり軸受
14 ハウジング
14x ハウジング側面
S 軸
Sx 軸基端部
Sy 軸延出端部

Claims (9)

  1. ハードディスクドライブのベースプレートに基端部が固定され、当該基端部から所定長さで延出する軸と、当該軸に対してスイングアームを揺動及び回転自在に支持する複数の転がり軸受と、当該複数の転がり軸受に外装され、スイングアームが取り付けられるハウジングとを備えた軸受ユニットであって、
    転がり軸受に対して、軸方向に予圧を加えた状態において、軸は、その基端部と延出端部のうち、少なくとも基端部が、ハウジングの当該基端部側の側面よりもハードディスクドライブの内側方向に位置付けられた状態で、ベースプレートに固定されていることを特徴とする軸受ユニット。
  2. ハウジングは、軸方向の両側面が、最も当該軸の基端部寄りに位置する転がり軸受に備えられた外輪の当該基端部側の側面、及び最も当該軸の延出端部寄りに位置する転がり軸受に備えられた外輪の当該延出端部側の側面と、いずれも略面一状を成して位置付けられているとともに、軸は、その全延出方向に亘って一定の外径を成す円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受ユニット。
  3. 軸は、その基端部と延出端部のうち、少なくとも延出端部が、最も当該延出端部寄りに位置する転がり軸受に備えられた内輪の当該延出端部側の側面よりも、ハードディスクドライブの外側方向に位置付けられた状態で、ベースプレートに固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受ユニット。
  4. 最も軸の基端部寄りに位置する転がり軸受は、その内輪の当該基端部側の側面が、ベースプレートと所定の隙間を空けて対向するように位置付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軸受ユニット。
  5. 軸は、ベースプレートに対して締結部材により締結固定されているか、若しくは、圧入により圧入固定されていることを特徴とする請求項4に記載の軸受ユニット。
  6. 最も軸の基端部寄りに位置する転がり軸受は、その内輪の当該基端部側の側面が、当該ベースプレートと接触するように位置付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軸受ユニット。
  7. 軸は、ベースプレートに対して接着部材により接着固定されていることを特徴とする請求項6に記載の軸受ユニット。
  8. 軸は、その内部が延出方向に沿って中空の円筒状を成しており、当該軸の延出端部には、塵埃発生防止用のトッププレートが設けられているとともに、当該軸の両端部の内周面には、周方向に沿って面取り部が形成されており、当該面取り部は、一端側が他端側よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の軸受ユニット。
  9. 軸の両端部の面取り部は、トッププレート側がベースプレート側よりも大きく形成されており、トッププレートは、当該軸のトッププレート側の面取り部に対して締結部材により締結固定されていることを特徴とする請求項8に記載の軸受ユニット。
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