JP2007291835A - パッカー装置及びこれを用いた薬液注入工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長深度でも確実に先端部分に設置でき、かつ確実に先端部分で止水を図ることができるパッカー装置とその工法。
【解決手段】逆止弁が取付けられたシリンダー部材2(以下部材2)と、この部材2内に流体を供給すると共に、部材2に嵌脱自在なホース端末アタッチメント3(以下スリーブ3)と、部材2内を摺動可能なピストン部材4と、このピストン部材4によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体5と、ピストン部材4の軸方向の摺動に連動して移動し、スリーブ3と部材2との嵌合を解除する解除手段と、を備え、スリーブ3を取付けた流体供給ホースHから部材2内に流体を供給して、パッカー本体5を軸心方向に圧縮し、半径方向に張出させ有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞し、この先端開口の閉塞の際に、パッカー本体5が有孔管の内周面への当接にあわせて、スリーブ3と部材2との嵌合を解除する構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、パッカー装置及び薬液注入工法に関するものである。より詳しくは、地盤に挿入された有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を外管の孔を通して地盤中に吐き出す工法において用いられる、外管の先端開口を閉塞するパッカー装置、及びこのパッカー装置を用いた薬液注入工法に関するものである。
パッカー装置の先行技術として、図1に示すように、外管(有孔管)P内に収まる径の筒体100Aと、この筒体100A内に少なくともその先端部が挿入される挿入体100Bと、を主に有するパッカー装置100がある。これは、このパッカー装置100を外管Pの先端部分に設置した状態で、先端部に打撃体101Aが備わるロッド101で、挿入体100Bを打撃し、筒体100A内に、挿入体100Bの先端部が挿入し、筒体100Aを径外方に押し広げ、筒体100Aの周壁面を外管Pの内壁面に当接させて外管の先端部分の止水を図るものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−330648号公報
しかしながら、上記発明では、ロッド101で打撃を加えなければならないため、深度12.5m程度が限界であるという問題点があった。
そこで、本発明の主たる課題は、長深度でも確実に先端部分に設置でき、かつ確実に先端部分で止水を図ることができるパッカー装置及びこれを用いた薬液注入工法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、地盤に挿入された有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法において用いられる、前記有孔管の先端開口を閉塞するパッカー装置であって、逆止弁が取付けられたシリンダー部材と、このシリンダー部材内に流体を供給すると共に、シリンダー部材に嵌脱自在なホース端末アタッチメントと、シリンダー部材内を摺動可能なピストン部材と、このピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、ピストン部材の軸方向の摺動に連動して移動し、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する解除手段と、を備え、前記ホース端末アタッチメントを取付けた流体供給ホースからシリンダー部材内に流体を供給して、パッカー本体を軸心方向に圧縮し、半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞し、この先端開口の閉塞の際に、パッカー本体が前記有孔管の内周面への当接にあわせて、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する構成とされた、ことを特徴とするパッカー装置である。
(作用効果)
シリンダー部材内に流体を供給して、パッカー本体を軸心方向に圧縮し、半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り先端開口を閉塞したのに合わせて、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除することにより、長深度(例えば、50m)でも確実にホース端末アタッチメントを含めて流体供給ホースを回収することができる。
<請求項2記載の発明>
請求項2記載の発明は、地盤に挿入された有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法において用いられる、前記有孔管の先端開口を閉塞するパッカー装置であって、該パッカー装置は、先端開口を閉塞するパッカー部材と、このパッカー部材に嵌脱自在なシリンダー部材と、を備え、シリンダー部材は、流体を供給する流体供給ホースの先端に取付けられる二重管構造のホース端末アタッチメントと、該ホース端末アタッチメントに取付けられ、このホース端末アタッチメント外管部又は内管部のいずれか一方の管部からの流体が内部に供給されるシリンダー本体と、このシリンダー本体に内装され、かつ前記ホース端末アタッチメントの他方の管部に接続された内装管と、前記シリンダー本体内に供給された流体によりシリンダー本体内を摺動可能なピストン部材と、を有し、パッカー部材は、前記シリンダー部材の内装管に取付けられたカプラーにより、該内装管に着脱自在な連結アタッチメントと、前記ピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、このパッカー本体が押圧されることによりパッカー本体の内周部分に挿入され、この挿入によりパッカー本体を半径方向に張出させる挿入部材と、を有し、前記連結アタッチメントは、シリンダー部材の前記カプラーに着脱自在で、かつ内装管からの流体が導かれる連結管部と、この連結管部の外周を所定の間隔をもって同芯状に覆う連結アタッチメント外管部と、連結管部と連結アタッチメント外管部との間に摺動可能に嵌合され、かつ前記カプラーを押圧可能な押圧部と、を有し、前記シリンダー部材と前記パッカー部材との連結解除は、前記連結管部内に供給された流体が連結管部と連結アタッチメント外管部との間に流れ、この流体が押圧部を押圧し、この押圧部が前記カプラーを押圧することにより行なわれる構成とされた、ことを特徴とするパッカー装置である。
(作用効果)
パッカー本体を半径方向に張出させる工程とシリンダー部材とパッカー部材との連結解除工程は、ホース端末アタッチメントに流体を供給することで行われるが、それぞれの工程は外管部及び内管部からなるホース端末アタッチメントの別々の経路に流体を供給することにより行なわれる(例えば、一方の工程で外管部に流体を供給する場合には、他方の工程では内管部に流体を供給する)。そのため、挿入部材をパッカー本体の内周部分に挿入する挿入量(長さ)とカプラーを押圧する押し込み量(長さ)とを別々に設定することができ、より確実にパッカー本体を半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接させることができ、液密を図って先端開口を閉塞することができる。
<請求項3記載の発明>
請求項3記載の発明は、前記流体供給ホースで押し込みながら、前記有孔管の先端への挿入を行う構成とされた、請求項1又は2記載のパッカー装置である。
(作用効果)
また、流体供給ホースで押し込みながら、有孔管の先端への挿入を行う構成とすることにより、長深度でも確実に先端部分に設置でき、かつ確実に先端部分で止水を図ることができる。
<請求項4記載の発明>
請求項4記載の発明は、パッカー装置を用いて、地盤に挿入された有孔管内の先端開口を閉塞し、該有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法であって、前記パッカー装置は、逆止弁が取付けられたシリンダー部材と、このシリンダー部材内に流体を供給すると共に、シリンダー部材に嵌脱自在なホース端末アタッチメントと、シリンダー部材内を摺動可能なピストン部材と、このピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、ピストン部材の軸方向の摺動に連動して移動し、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する解除手段と、を備え、前記パッカー装置を前記有孔管内の先端まで挿入し、シリンダー部材内に流体を供給して、パッカー本体を軸心方向に圧縮し、半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞し、先端開口を閉塞した後に、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する、ことを特徴とする薬液注入工法である。
<請求項5記載の発明>
請求項5記載の発明は、パッカー装置を用いて、地盤に挿入された有孔管内の先端開口を閉塞し、該有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法であって、前記パッカー装置は、先端開口を閉塞するパッカー部材と、このパッカー部材に嵌脱自在なシリンダー部材と、を備え、シリンダー部材は、流体を供給する流体供給ホースの先端に取付けられる二重管構造のホース端末アタッチメントと、該ホース端末アタッチメントに取付けられ、このホース端末アタッチメント外管部又は内管部のいずれか一方の管部からの流体が内部に供給されるシリンダー本体と、このシリンダー本体に内装され、かつ前記ホース端末アタッチメントの他方の管部に接続された内装管と、前記シリンダー本体内に供給された流体によりシリンダー本体内を摺動可能なピストン部材と、を有し、パッカー部材は、前記シリンダー部材の内装管に取付けられたカプラーにより、該内装管に着脱自在な連結アタッチメントと、前記ピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、このパッカー本体が押圧されることによりパッカー本体の内周部分に挿入され、この挿入によりパッカー本体を半径方向に張出させる挿入部材と、を有し、前記連結アタッチメントは、シリンダー部材の前記カプラーに着脱自在で、かつ内装管からの流体が導かれる連結管部と、この連結管部の外周を所定の間隔をもって同芯状に覆う連結アタッチメント外管部と、連結管部と連結アタッチメント外管部との間に摺動可能に嵌合され、かつ前記カプラーを押圧可能な押圧部と、を有し、前記パッカー装置を前記有孔管内の先端まで挿入し、前記ホース端末アタッチメント外管部又は内管部のいずれか一方の管部からの流体を供給して、前記パッカー本体を軸心方向に押圧させて前記挿入部材をパッカー本体の内周部分に挿入し、パッカー本体を半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞し、先端開口を閉塞した後に、前記ホース端末アタッチメントの他方の管部から流体を供給して、前記押圧部を介して前記カプラーを押圧することにより前記パッカー部材と前記シリンダー部材との嵌合を解除する、ことを特徴とする薬液注入工法である。
本発明によれば、長深度でも確実に先端部分に設置でき、かつ確実に先端部分で止水を図ることができる等の利点がもたらされる。
以下、図1乃至図5に基づき本発明の実施形態1を、図6乃至図14に基づき本発明の実施形態2を説明する。
<パッカー装置の構成(実施形態1)>
本発明に係るパッカー装置1は、地盤に挿入された外管(有孔管)内に薬液を注入し、この注入薬液を外管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法において用いられる、外管Pの先端開口を閉塞する装置である。
このパッカー装置1は、図2乃至5に示すように、逆止弁(図示せず)が取付けられたシリンダー部材2と、このシリンダー部材2内に流体を供給すると共に、シリンダー部材2に嵌脱自在なホース端末アタッチメント(スリーブ)3と、シリンダー部材2内を摺動可能なピストン部材4と、このピストン部材4によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体5と、ピストン部材4の軸方向の摺動に連動して移動し、ホース端末アタッチメント3とシリンダー部材2との嵌合を解除する解除手段と、を備えている。
シリンダー部材2は、図3に示すように、その内部に流体が供給されるシリンダー本体21と、このシリンダー本体21に流体を供給する供給管22と、この供給管22内に設けられた逆止弁(図示せず)と、供給管22の開口部に嵌脱自在なホース端末アタッチメント3と供給管22とを連結するカプラー23と、を有している。
供給管22は、シリンダー本体21に螺合されている。この供給管22の開口部には、流体供給ホースHの先端に取付けられるホース端末アタッチメント3と供給管22とを連結させるカプラー23が設けられている。流体供給ホースHは、材質としては公知のものを使用することができるが、ポリホースなどの硬質なものとすれば、この流体供給ホースを手動又は自動で押し込んでいくことによって、パッカー装置1を外管Pの先端部分まで挿入していくことができ、長深度でも確実に先端部分に設置できるため好適である。なお、流体としては、水や油などの液体、空気などの気体等を用いることができるが、水を用いることが好適である。
供給管22の内部には、図示しない逆止弁が取付けられており、外管Pの先端開口を閉塞した際に、ホース端末アタッチメント3が外れた後でも、シリンダー本体21内の流体が、シリンダー本体21内から外部へ流出しないようになっている。
カプラー23は、図3に示すように、供給管22の外周に取付けられたリング23Aと、リング23A内周面の押圧によって供給管22の内周面から一部突出している複数のボール23Bと、リング23Aの下部に取付けられ、リング23Aを上方に押圧する圧縮バネ23Cと、を有している。供給管22の開口部は、ホース端末アタッチメント3を嵌合させることができるようになっており、かつカプラー23によって、ホース端末アタッチメント3と一体化できるようになっている。
ホース端末アタッチメント3は、図3に示すように、その先端に形成された係合溝3Aとボール23Bとが係合することにより供給管22に固定されるようになっている。
リング23Aは、図4に示すように、その上端部が後述する円形プレート状の解除部材9の下部と当接し、ピストン部材4の軸方向への摺動に伴って,解除部材9が下方に移動し、それによって下方に押し下げられる構成になっている。リング23Aが下方に押し下げられることにより、供給管22の側壁部分に係止されているボール23Bが半径方向の外側(リング側)に移動し、ホース端末アタッチメント3との連結が解除される構成になっている。具体的には、ボール23Bが係止されている供給管22の側壁部分の下面は、半径方向の外側に向かって下方に傾斜しており、リング23Aが押し下げられることにより、リング23Aの肉薄部分にボール23Bの一部が納められるようになる。そのため、図5に示すように、ボール23Bとホース端末アタッチメント3の係合溝3Aとの係合関係が解除されて、ホース端末アタッチメント3を引き抜くことができるようになっている。
シリンダー本体21の先端側には、図3に示すように、フランジ部21Aが形成されており、このシリンダーフランジ部21Aには、ロッド状の第1の連結具6が螺着されて取付けられている。第1の連結具6は、シリンダーフランジ部21Aとパッカー支持部材7とを連結して一体化させている。パッカー支持部材7は、円形プレート状であり、後述するピストンフランジ部4Aと共に、パッカー本体5を挟み込み、このパッカー本体5を支持している。パッカー支持部材7は、パッカー装置1を外管Pの先端部分まで押し込んだ際には、地盤の切羽面に当接し、地盤から反力を受けてピストン部材4の押圧力に対抗することになる。
ピストン部材4には、その先端部にピストンフランジ部4Aが形成されており、このピストンフランジ部4Aによりパッカー本体5が押圧されるようになっている。パッカー本体5は、略環状の天然ゴムや合成ゴム等からなる弾性体であり、ピストンフランジ部4Aで押圧されることにより、図4に示すように、その半径方向に張出され、外管Pの内周面に当接して液密を図ることができる。なお、シリンダー本体5との気密性を確保するために、Oリング4B,4Bが取付けられている。
ピストンフランジ部4Aには、供給管方向に延びるロッド状の第2の連結具8が螺着され取付けられている。第2の連結具8は、ピストンフランジ部4Aと円形プレート状の解除部材9とを連結して一体化させている。解除部材9は、前述したように、カプラー23のリング23Aを押し下げ、供給管22とホース端末アタッチメント3との連結を解除するものである。具体的には、図4に示すように、ピストン部材4がシリンダー部材2内の流体により押圧されて、ピストン部材4が移動することにより、パッカー本体5が軸方向に収縮され、そのことによって、第2の連結具8を介して解除部材9が押し下げられることによって、カプラー23のリング23Aを押し下げるものである。
パッカー本体5が外管Pの内周面と当接する際の、パッカー本体5の軸方向の収縮量と、ボール23Bとホース端末アタッチメント3の係合溝3Aとの係合関係が解除されるまでのカプラー23のリング23Aの移動量とを、予め合わせておくことが必要となる。予め合わせておけば、シリンダー部材2内に流体を供給して、パッカー本体5を軸心方向に圧縮し、半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞したのに合わせて、ホース端末アタッチメント3とシリンダー部材2との嵌合を解除することができ、長深度でも確実で、かつ効率よくホース端末アタッチメント3を含めて流体供給ホースHを回収することができる。なお、解除部材9の位置を調整することにより、ボール23Bとホース端末アタッチメント3の係合溝3Aとの係合関係が解除されるまでの位置関係を調整することができる。そのため、パッカー本体5の軸方向の収縮が可能な範囲で、第2の連結具8と解除部材9との螺着位置を調整することにより、外管径の大きさの相違にも対応させることができる。
ローラユニット10,10,…は、図2に示すように、そのローラにより、外管Pの内周面に摺動して回動し、パッカー装置1の外管P内の移動を容易化すると共に、外管Pとパッカー装置1のとの半径方向の間隔を一定に保たせている。なお、図3乃至図5には、便宜上、ローラユニットは省略している。
<本発明に係るパッカー装置(実施形態1)を用いた薬液注入工法>
注入口(図示せず)が長手方向に間隔を置いて多数形成された外管Pを削孔機(図示せず)に取付けて、対象地盤内に挿入する。削孔に際しては別途用意した先端に削孔ビットを有する削孔ロッド(図示せず)により穿孔し、この穿孔の進行に伴い当該外管Pを前進させることで挿入できる。外管Pは、継ぎ足しにより所定長さとすることができる。
次に、この外管P内に、そのままパッカー装置1を落とし込むか、あるいは流体供給ホースHで押し込むことにより、図3に示すように、パッカー装置1を外管Pの先端部分まで挿入する。
次に、流体供給ホースH内に流体を供給し、図4に示すように、シリンダー部材2内のピストン部材4を流体により押圧し、ピストン部材4を摺動させる。そして、ピストン部材4によりパッカー本体5を押圧することで、パッカー本体5をその半径方向に張出させ、外管Pの内周面に当接させ液密を図る。
また、パッカー本体5が軸方向に収縮されることにより、第2の連結具8を介して解除部材9が押し下げられ、カプラー23のリング23Aを押し下げ、図5に示すように、ホース端末アタッチメント3との連結を解除する。この際には、逆止弁(図示せず)により、ホース端末アタッチメント3が外れた後でも、供給された流体が、シリンダー部材2内から流出しない。次いで、流体の供給を止め、流体供給ホースHを引き上げて、ホース端末アタッチメント3を含めて回収すればよい。
その後、公知の注入管(図示せず)を外管P内に挿入し、公知の方法で薬液注入を行なえばよい。
<他の実施形態のパッカー装置の構成(実施形態2)>
実施形態1のパッカー装置は、パッカー本体5の軸方向の収縮量と、ボール23Bとホース端末アタッチメント3の係合溝3Aとの係合関係が解除されるまでのカプラー23のリング23Aの移動量とが同じであるため、カプラー23のリング23Aの移動に必要な長さを長く設定できない場合には、パッカー本体5の軸方向の収縮量が小さくなり、十分にパッカー本体5を半径方向に張出させることができない虞がある。
そこで、実施形態2のパッカー装置は、パッカー本体の軸方向の移動量とカプラーの押し込み量とを別々に設定できるように構成し、より確実にパッカー本体を半径方向に張出させ有孔管の内周面に当接させ、液密を図って先端開口を閉塞することができるようにしている。
実施形態2のパッカー装置11は、先端開口を閉塞するパッカー部材13と、このパッカー部材13に嵌脱自在なシリンダー部材12と、を備えている。以下に、図6乃至図14に基づき、これらシリンダー部材12とパッカー部材13とについて詳述する。
(シリンダー部材)
シリンダー部材12は、図6及び図7に示すように、流体を供給する流体供給ホースHの端部に取付けられる二重管構造のホース端末アタッチメント30と、該ホース端末アタッチメント30に取付けられ、このホース端末アタッチメント外管部30Aからの流体が内部に供給されるシリンダー本体31と、このシリンダー本体31に内装され、かつ前記ホース端末アタッチメント内管部30Bに接続された内装管32と、前記シリンダー本体31内に供給された流体によりシリンダー本体31内を摺動可能なピストン部材33と、を備えている。
図7に示すように、シリンダー本体31は頭部31Aと筒部31Bとからなり、頭部31Aは筒部31Bと螺着できるようになっている。シリンダー本体の頭部31Aには、ホース端末アタッチメント30と螺着可能な口元部分31Cが形成されている。シリンダー本体の頭部31Aは、二重管構造のホース端末アタッチメント内管部30Bと接続可能な内装管32を螺着できるように雌ネジが螺刻された挿入孔31Dが穿設されていると共に、ホース端末アタッチメント外管部30Aの流体をシリンダー本体31内に供給可能とする供給孔31Eが形成されている。
シリンダー本体の筒部31B側面には、図10及び図11に示すように、地盤に挿入された外管(有孔管)Pの内周面を摺動するにローラ34,34,…が取り付けられている。これらのローラ34,34,…により、外管Pの内周面に摺動して回動し、パッカー装置11の外管P内の移動を容易化すると共に、外管Pとパッカー装置11との半径方向の間隔を一定に保たせている。
ホース端末アタッチメント30の一方端(先端)は、図7に示すように、シリンダー本体の頭部31Aに形成された口元部分31Cと螺着可能となっており、その他方端(基端)は流体供給ホースHと螺着可能となっている。流体供給ホースHは、二重管構造のものであればよく、材質としては公知のものを使用することができるが、ポリホースなどの硬質なものとすれば、この流体供給ホースHを手動又は自動で押し込んでいくことによって、パッカー装置11を外管Pの先端部分まで挿入していくことができ、長深度でも確実に先端部分に設置できるため好適である。なお、流体としては、水や油などの液体、空気などの気体等を用いることができるが、水を用いることが好適である。
内装管32の先端には、図7及び図11に示すように、内装管32とパッカー部材13の連結アタッチメントの連結管部40Bとを連結するカプラー35が取付けられている。カプラー35の構造は、前述の実施形態1のパッカー装置1のものと同じであるので説明を省略する。なお、図7、図11乃至図14の断面図においては、内装管32及びカプラー35の断面は省略し、正面図のみを表示している。
ピストン部材33には、図7に示すように、その先端部にピストンフランジ部33Aが形成されており、このピストンフランジ部33Aによりパッカー本体41が押圧されるようになっている。ピストン部材33は、ホース端末アタッチメント外管部30Aから供給された流体がピストン部材33の端部を押圧するようになっている。
図中の符号36は、シリンダー本体31等との気密性を確保するためのOリングを示している。
なお、上記実施形態2では、ホース端末アタッチメント外管部30Aからの流体をシリンダー本体31内に供給し、ホース端末アタッチメント内管部30Bからの流体を内装管32に供給する構成としているが、これに限られず、図示はしないが、ホース端末アタッチメント内管部30Bからの流体をシリンダー本体31内に供給し、ホース端末アタッチメント外管部30Aからの流体を内装管32に供給する構成としてもよい。
(パッカー部材)
パッカー部材13は、図8及び図9に示すように、シリンダー部材12の内装管32に取付けられたカプラー35により、該内装管32に着脱自在な連結アタッチメント40と、ピストン部材33によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体41と、このパッカー本体41が押圧されることによりパッカー本体41の内周部分に挿入され、この挿入によりパッカー本体41を半径方向に張出させる挿入部材42と、を備えている。
連結アタッチメント40は、図9に示すように、シリンダー部材12の前記カプラー35に着脱自在で、かつ内装管32からの流体が導かれる連結管部40Aと、この連結管部40Aの外周を所定の間隔をもって同芯状に覆う連結アタッチメント外管部40Bと、連結管部40Aと連結アタッチメント外管部40Bとの間に摺動可能に嵌合され、かつ前記カプラー35を押圧可能な押圧部40Cと、を有している。
連結管部40Aの頭部端(先端)形状は、カプラー35に嵌合可能なように形成されており、カプラー35によってチャック可能になっている。連結管部40Aの後端には、連結アタッチメント外管部40Bに螺着可能となるように外周部分に雄ネジが螺刻されたロッド状部材の固定部40Dが取付けられている。連結管部40Aは、この固定部40Dを介して連結アタッチメント外管部40Bと一体化できるようになっており、また、固定部40Dにより連結管部40A内を流れる流体を堰き止めることができるようになっている。
連結管部40Aの後方には供給孔40Eが形成されており、この供給孔40Eによって内部に導入された流体が連結管部40Aと連結アタッチメント外管部40Bとの間に流れるようになっている。
連結アタッチメント外管部40Bは、図9に示すように、連結管部40Aを内装することにより二重管の外側の管として機能するようになっている。連結アタッチメント外管部40Bは、連結管部40Aを内装するために、この連結管部40Aが挿入される部分を境に分離可能となっており、固定部40Dとの螺着により一体化するようになっている。
押圧部40Cは、連結管部40Aの外周を覆う環状であり、その基端部分は連結管部40Aと連結アタッチメント外管部40Bとの間に摺動可能に嵌合され、図11に示すように、その頭部端の形状はカプラー35に対応するように形成されている。そして、シリンダー部材12とパッカー部材13との連結解除は、連結管部40A内に供給された流体が連結管部40Aと連結アタッチメント外管部40Bとの間に流れ、この流体が押圧部40Cを押圧し、この押圧部40Cがカプラー35を押圧することにより行なわれるように構成されている。
なお、パッカー装置11を外管Pの先端部分まで押し込んだ際には、図10及び図11に示すように、連結アタッチメント外管部40Bの切羽側の端部が地盤の切羽面に当接することにより、外管Pの先端開口に到達したことを確認できるようになっているが、連結アタッチメント外管部40Bの切羽側の端部を短くし、挿入部材42のフランジ部42Aが地盤の切羽面に当接するようにしてもよい。
パッカー本体41は、略環状の天然ゴムや合成ゴム等からなる弾性体であり、ピストンフランジ部33Aで押圧されることにより、挿入部材42がパッカー本体41の内周部分に挿入され、それにより半径方向に張出し、外管Pの内周面に当接して液密を図ることができるように構成されている。
挿入部材42は、図9に示すように、パッカー本体41の内周面に当接する部分である外周に、断面鋸歯状の突状部42B,42B,…が形成されている。また、挿入部材42は、フランジ部42Aを介して連結アタッチメント外管部40Bと一体化されている。断面鋸歯状の突状部42B,42B,…は、挿入部材42の外周面にそれぞれリング状に形成され、かつパッカー本体41の内周に挿入される側がテーパー面になるように構成されている。パッカー本体41の端部がテーパーカットされていると共に、挿入部材42のテーパー面で構成され、かつ突状部42Bのうちパッカー本体に当接する端部(断面鋸歯の頂部)の表面積が小さいことにより、挿入部材42の挿入作業が容易化されるようになっている。
<他の実施形態のパッカー装置(実施形態2)を用いた薬液注入工法>
注入口(図示せず)が長手方向に間隔を置いて多数形成された外管Pを削孔機(図示せず)に取付けて、対象地盤内に挿入する。削孔に際しては別途用意した先端に削孔ビットを有する削孔ロッド(図示せず)により穿孔し、この穿孔の進行に伴い当該外管Pを前進させることで挿入できる。外管Pは、継ぎ足しにより所定長さとすることができる。
次に、この外管P内に、そのままパッカー装置11を落とし込むか、あるいは流体供給ホースHで押し込むことにより、図10及び図11に示すように、パッカー装置11を外管Pの先端部分まで挿入する。
次に、二重管構造の流体供給ホースHの外管部に流体を供給し、図12に示すように、シリンダー本体31内のピストン部材33を流体により押圧し、ピストン部材33を摺動させる。そして、ピストン部材33によりパッカー本体41を押圧することで、挿入部材42がパッカー本体41の内周部分に挿入され、それにより半径方向に張出し、外管Pの内周面に当接して液密を図る。
パッカー本体41の外周が外管Pの内周面に当接し液密が図られたことを確認(流体供給ホースHを地上で引張ることにより、ホースHが引き抜けるかどうかで当接状態を確認)した後、流体供給ホースHの外管部分への流体の供給を止める。その後、図13に示すように、二重管構造の流体供給ホースHの内管部分に流体を供給し、連結管部40Aの内部から供給孔40Eを介し連結管部40Aと連結アタッチメント外管部40Bとの間に流れ、押圧部40Cの後端部を押圧し、それによりこの押圧部40Cがカプラー35を押圧し連結を解除する。
その後、図14に示すように、流体供給ホースHの内管部分への流体の供給を止め、流体供給ホースHを引き上げて、シリンダー部材12を含めて回収すればよい。
その後、公知の注入管(図示せず)を外管P内に挿入し、公知の方法で薬液注入を行なえばよい。
従来例のパッカー装置による外管の先端開口の閉塞方法である。 本発明に係るパッカー装置(実施形態1)の斜視図である。 本発明に係るパッカー装置(実施形態1)の正面図及び縦断面図である。 パッカー本体が外管の内周面に当接している状態を示すパッカー装置(実施形態1)の正面図及び縦断面図である。 ホース端末アタッチメントと供給管との連結が解除された状態を示すパッカー装置(実施形態1)の正面図及び縦断面図である。 本発明に係るパッカー装置(実施形態2)のシリンダー部材の正面図である。 その断面図である。 本発明に係るパッカー装置(実施形態2)のパッカー部材の正面図である。 その断面図である。 本発明に係るパッカー装置(実施形態2)の正面図である。 その断面図である。 ピストン部材によりパッカー本体41を押圧した状態のパッカー装置(実施形態2)の断面図である。 押圧部がカプラーを押圧した状態のパッカー装置(実施形態2)の断面図である。 連結を解除した状態のパッカー装置(実施形態2)の断面図である。
符号の説明
1…パッカー装置(実施形態1)、2…シリンダー部材、3…ホース端末アタッチメント(スリーブ)、3A…係合溝、4…ピストン部材、4A…ピストンフランジ部、4B…Oリング、5…パッカー本体、6…第1の連結具、7…パッカー支持部材、8…第2の連結具、9…解除部材、10…ローラユニット、11…パッカー装置(実施形態2)、12…シリンダー部材、13…パッカー部材、21…シリンダー本体、21A…シリンダーフランジ部、22…供給管、23…カプラー、23A…リング、23B…ボール、30…ホース端末アタッチメント、30A…ホース端末アタッチメント外管部、31…シリンダー本体、31A…シリンダー本体頭部、31B…シリンダー本体筒部、31C…口元部分、31D…挿入孔、31E…供給孔、32…内装管、33…ピストン部材、34…ローラ、35…カプラー、36…Oリング、40…連結アタッチメント、40A…連結管部、40B…連結アタッチメント外管部、40C…押圧部、40D…固定部、40E…供給孔、41…パッカー本体、42…挿入部材、42A…フランジ部、42B…突状部、H…流体供給ホース、P…外管。

Claims (5)

  1. 地盤に挿入された有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法において用いられる、前記有孔管の先端開口を閉塞するパッカー装置であって、
    逆止弁が取付けられたシリンダー部材と、このシリンダー部材内に流体を供給すると共に、シリンダー部材に嵌脱自在なホース端末アタッチメントと、シリンダー部材内を摺動可能なピストン部材と、このピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、ピストン部材の軸方向の摺動に連動して移動し、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する解除手段と、を備え、
    前記ホース端末アタッチメントを取付けた流体供給ホースからシリンダー部材内に流体を供給して、パッカー本体を軸心方向に圧縮し、半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞し、
    この先端開口の閉塞の際に、パッカー本体が前記有孔管の内周面への当接にあわせて、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する構成とされた、
    ことを特徴とするパッカー装置。
  2. 地盤に挿入された有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法において用いられる、前記有孔管の先端開口を閉塞するパッカー装置であって、
    該パッカー装置は、先端開口を閉塞するパッカー部材と、このパッカー部材に嵌脱自在なシリンダー部材と、を備え、
    シリンダー部材は、流体を供給する流体供給ホースの先端に取付けられる二重管構造のホース端末アタッチメントと、該ホース端末アタッチメントに取付けられ、このホース端末アタッチメント外管部又は内管部のいずれか一方の管部からの流体が内部に供給されるシリンダー本体と、このシリンダー本体に内装され、かつ前記ホース端末アタッチメントの他方の管部に接続された内装管と、前記シリンダー本体内に供給された流体によりシリンダー本体内を摺動可能なピストン部材と、を有し、
    パッカー部材は、前記シリンダー部材の内装管に取付けられたカプラーにより、該内装管に着脱自在な連結アタッチメントと、前記ピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、このパッカー本体が押圧されることによりパッカー本体の内周部分に挿入され、この挿入によりパッカー本体を半径方向に張出させる挿入部材と、を有し、
    前記連結アタッチメントは、シリンダー部材の前記カプラーに着脱自在で、かつ内装管からの流体が導かれる連結管部と、この連結管部の外周を所定の間隔をもって同芯状に覆う連結アタッチメント外管部と、連結管部と連結アタッチメント外管部との間に摺動可能に嵌合され、かつ前記カプラーを押圧可能な押圧部と、を有し、
    前記シリンダー部材と前記パッカー部材との連結解除は、前記連結管部内に供給された流体が連結管部と連結アタッチメント外管部との間に流れ、この流体が押圧部を押圧し、この押圧部が前記カプラーを押圧することにより行なわれる構成とされた、
    ことを特徴とするパッカー装置。
  3. 前記流体供給ホースで押し込みながら、前記有孔管の先端への挿入を行う構成とされた、請求項1又は2記載のパッカー装置。
  4. パッカー装置を用いて、地盤に挿入された有孔管内の先端開口を閉塞し、該有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法であって、
    前記パッカー装置は、逆止弁が取付けられたシリンダー部材と、このシリンダー部材内に流体を供給すると共に、シリンダー部材に嵌脱自在なホース端末アタッチメントと、シリンダー部材内を摺動可能なピストン部材と、このピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、ピストン部材の軸方向の摺動に連動して移動し、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する解除手段と、を備え、
    前記パッカー装置を前記有孔管内の先端まで挿入し、
    シリンダー部材内に流体を供給して、パッカー本体を軸心方向に圧縮し、半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞し、
    先端開口を閉塞した後に、ホース端末アタッチメントとシリンダー部材との嵌合を解除する、
    ことを特徴とする薬液注入工法。
  5. パッカー装置を用いて、地盤に挿入された有孔管内の先端開口を閉塞し、該有孔管内に薬液を注入し、この注入薬液を前記有孔管の孔を通して地盤中に吐出する薬液注入工法であって、
    前記パッカー装置は、先端開口を閉塞するパッカー部材と、このパッカー部材に嵌脱自在なシリンダー部材と、を備え、
    シリンダー部材は、流体を供給する流体供給ホースの先端に取付けられる二重管構造のホース端末アタッチメントと、該ホース端末アタッチメントに取付けられ、このホース端末アタッチメント外管部又は内管部のいずれか一方の管部からの流体が内部に供給されるシリンダー本体と、このシリンダー本体に内装され、かつ前記ホース端末アタッチメントの他方の管部に接続された内装管と、前記シリンダー本体内に供給された流体によりシリンダー本体内を摺動可能なピストン部材と、を有し、
    パッカー部材は、前記シリンダー部材の内装管に取付けられたカプラーにより、該内装管に着脱自在な連結アタッチメントと、前記ピストン部材によって軸方向に押圧される環状の弾性体で形成されたパッカー本体と、このパッカー本体が押圧されることによりパッカー本体の内周部分に挿入され、この挿入によりパッカー本体を半径方向に張出させる挿入部材と、を有し、
    前記連結アタッチメントは、シリンダー部材の前記カプラーに着脱自在で、かつ内装管からの流体が導かれる連結管部と、この連結管部の外周を所定の間隔をもって同芯状に覆う連結アタッチメント外管部と、連結管部と連結アタッチメント外管部との間に摺動可能に嵌合され、かつ前記カプラーを押圧可能な押圧部と、を有し、
    前記パッカー装置を前記有孔管内の先端まで挿入し、
    前記ホース端末アタッチメント外管部又は内管部のいずれか一方の管部からの流体を供給して、前記パッカー本体を軸心方向に押圧させて前記挿入部材をパッカー本体の内周部分に挿入し、パッカー本体を半径方向に張出させ前記有孔管の内周面に当接して液密を図り、先端開口を閉塞し、
    先端開口を閉塞した後に、前記ホース端末アタッチメントの他方の管部から流体を供給して、前記押圧部を介して前記カプラーを押圧することにより前記パッカー部材と前記シリンダー部材との嵌合を解除する、
    ことを特徴とする薬液注入工法。
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