JP2007291788A - 網補修具、防虫網具、網具の生産方法及び防虫網具の生産方法。 - Google Patents
網補修具、防虫網具、網具の生産方法及び防虫網具の生産方法。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】網具の破損箇所に重畳網が重ねられて面ファスナーで固定され、破損した網が容易に補修される。従来の網具の網が交換されないで、網具に防虫機能が持たせられる。
【解決手段】網具1の網(破損網)3または網(無薬剤網)21に対して、重畳網(修繕網)6または重畳網(薬剤付網)22が重ねられ、複数の面ファスナー7の微小突起11が両網3、21、6、22の網目4、8を挿通係合する。網6、22の網目8が小さいときには、網目8が長延出部36のみを挿通し短延出部35を挿通せず、網目8が斜めに係合し、網目8が小さくても全く係合しないということがない。
【選択図】図1
【解決手段】網具1の網(破損網)3または網(無薬剤網)21に対して、重畳網(修繕網)6または重畳網(薬剤付網)22が重ねられ、複数の面ファスナー7の微小突起11が両網3、21、6、22の網目4、8を挿通係合する。網6、22の網目8が小さいときには、網目8が長延出部36のみを挿通し短延出部35を挿通せず、網目8が斜めに係合し、網目8が小さくても全く係合しないということがない。
【選択図】図1
Description
本発明は、環境にやさしい、網戸などの網具の網補修具、防虫網具、網具の生産方法及び防虫網具の生産方法に関する。
従来、網戸などの網具の網が破損したとき、これを補修するには、破損した網を取り外し、新しい網を網戸などの網具に取り付けていた。この場合、網戸枠に沿って新たな網の周縁にゴムひもを当てて網戸枠の溝の中に押し込んできた。
しかしながら、上記のような網の補修では、網を全て取り替えていたため、網の破損していない部分も交換しなくてはならず、無駄が多く、廃棄物も増え、環境上問題があった。また、網の全てを取り替えるため、補修作業の労力は大きく時間のかかるものであった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本件第1発明の目的は、破損した網を容易に補修でき、廃棄物も出ない網具の網補修具及び網具の生産方法を提供することである。また、本件第2発明の目的は、従来の網具の網を交換しないで、網具に防虫機能を持たせ、薬剤を散布しなくて済み環境を汚染しない防虫網具及び防虫網具の生産方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本件第1発明は、網の破損した箇所に重ねられる重畳網と、 この重畳網の網目と上記破損した破損網の網目との両網目に挿通されて係合される微小突起を複数備えた面ファスナーとを備え、この面ファスナーは当該重畳網と当該破損網との複数箇所において装着され、 上記面ファスナーは、上記重畳網または上記破損網のいずれかに当接する基部を備え、 上記微小突起は、この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないようにした。
また、本件第2発明は、薬剤の付いていない無薬剤網に重ねられる薬剤の付いている重畳網と、 この重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目に挿通されて係合される微小突起を複数備えた面ファスナーとを備え、この面ファスナーは当該重畳網と当該無薬剤網との複数箇所において装着され、 上記面ファスナーは、上記重畳網または上記無薬剤網のいずれかに当接する基部を備え、 上記微小突起は、この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないようにした。
これにより、本件第1発明では、網具の破損箇所に重畳網を重ねて面ファスナーで固定すればよく、破損した網を容易に補修でき、しかも廃棄物も出なくなる等の効果を奏する。また、本件第2発明では、従来の網具の網を交換しないで、網具に防虫機能を持たせ、薬剤を散布しなくて済み、環境を汚染しない等の効果を奏する。薬剤は、殺虫剤、野鳥よけ剤、ねずみよけ剤、その他の昆虫・動物を寄り付かせない薬剤などである。
また、延出位置の高さは異なるとともに、各延出部と柱部との接合範囲は複数の延出部それぞれにつき一部重複して、いわゆる延出部が柱部に対して上下にずれる状態となっている。これにより、1つの網目の両側の2つまたは複数の網線のうち、片方または一部だけでも延出部に挿通係合することができ、種々の異なる寸法の網目、例えば寸法が小さく、全部の延出部を挿通させることができない網目でもであっても、一部の延出部だけでも挿通させて、網を斜めに係合させることができる。
さらに、上記各延出部と柱部との接合範囲が重複している各延出部の延出長さが、基部からより高いほうの延出部の方が大きい。これにより、上記の一部の延出部だけでも挿通させて、網を斜めに係合させた場合でも、この延出部が大きい分だけ、網が外れにくくなる。
特に、小さい網目では基部からより高いほうの延出部が先に挿通するので、こちらの延出部の方が大きければ、その分網が外れにくくなる。逆に、上記各延出部と柱部との接合範囲が重複している各延出部の延出長さが、基部からより高いほうの延出部の方が小さいと、その分網目を挿通させやすくなる。
またさらに、上記複数の延出部の柱部からの延出位置の高さは異なるとともに、当該各延出部と柱部との接合範囲が互いに重複していない延出部もさらに設けられており、これら接合範囲が重複していない延出部の間の上記柱部の太さまたは幅は、これ以外の柱部の太さまたは幅より細くなっている。
これにより、上記接合範囲が重複していない延出部の間の細い柱部に網目の一方の網線を当接すれば、他方の網線を外方により多く出すことができ、この網目を下の延出部に挿通して上記これ以外の柱部まで円滑に挿通させることができる。逆に、接合範囲が重複していない延出部の間の上記柱部の太さまたは幅は、これ以外の柱部の太さまたは幅より太くなっていれば、その分網が外れにくくなる。
(1)網具1及び網補修具2の外観
図1は、網具1及び網補修具2の外観を示す。網具1としては網戸などが考えられる。網補修具2は、重畳網6、及び複数の面ファスナー7…からなっている。重畳網6の網目8は、網具の網3の網目4と、同形同大とされる。場合によって、両網目の大きさは1:2、1:3、2:3、1:4、3:4…など、単純な整数倍比とされることもある。
図1は、網具1及び網補修具2の外観を示す。網具1としては網戸などが考えられる。網補修具2は、重畳網6、及び複数の面ファスナー7…からなっている。重畳網6の網目8は、網具の網3の網目4と、同形同大とされる。場合によって、両網目の大きさは1:2、1:3、2:3、1:4、3:4…など、単純な整数倍比とされることもある。
両網目8の形状は正方形であるが、場合によって長方形、六角形、三角形、八角形などの多角形、円形、楕円形などの曲線形となる。長方形の網目8の縦と横の比率は1:1、1:2、1:3、2:3、1:4、3:4…など、単純な整数倍比とされる。
網具1の網3の網線5の太さ・色・材質と重畳網6の網線9の太さ・色・材質と同じとされるか、近似したものが選ばれる。この材質はステンレス、真鍮、鉄などの金属、ポリプロピレン、ポリエステルなどの樹脂、繊維などである。
また、1つの網3の網線5の太さが異なるものでもよく、この場合太い網線5と細い網線5とが交互、他方が一方の2本おき、3本おき、4本おき、…に配置されたり、複数の太さの網線5…が任意の順番で配列されたりする。
上記重畳網6は網具1の網3が破れたり破損したりした箇所に重ねられ、この両網3、6が重ねられた任意の複数個所に複数の面ファスナー7が装着される。この面ファスナー7…には複数の微小突起11…が立設されている。この微小突起11…は、上記両網3、6の両網目4、8に挿通されて係合される。
(2)面ファスナー7及び微小突起11の構造
図2、図3及び図4は、上記面ファスナー7及び微小突起11の構造を示す。面ファスナー7は基部12を備え、この基部12は方形状の平板状をしており、この基部12の表面には上記微小突起12が突出している。この微小突起11は柱部13と延出部14とからなっている。
図2、図3及び図4は、上記面ファスナー7及び微小突起11の構造を示す。面ファスナー7は基部12を備え、この基部12は方形状の平板状をしており、この基部12の表面には上記微小突起12が突出している。この微小突起11は柱部13と延出部14とからなっている。
上記基部12は、上記重ねられる破損した網3または重畳網6のいずれの側から当接する。上記柱部13は、基部12から突出し、この柱部13の先端から延出部14、14が側方へ延出されて、上記基部12と反対側の網目に係合される。この柱部13と延出部14、14とで錨状、矢印状、きのこ状の形状を形成する。
上記延出部14、14は、上記柱部13の先端から側方へ、上記基部12に向かって斜めに2つ延出され、この2つの延出部14、14は上記柱部13に対して互いにほぼ180度ずれた位置から反対方向に延びるように延出されている。そして、この延出部14、14は上記網目4、8の網線5、9とほぼ平行する方向に延びている。
上記柱部13の長さ/高さつまり基部12から延出部14、14の下縁までの間隔/長さ/高さは、上記重畳網6の網目8と上記破損した網3の網目4との両網目8、4を十分に挿通できる寸法となる。通常は、この間隔/長さ/高さは、両網3、6の両網線5、9の太さの合計値の1.5倍乃至3倍、望ましくは2倍となる。この2倍であると、網線5または9の4つ分の太さとなり、網3、6は通常平織りであるから、1つの網の厚みは、網線5または9の太さの2倍となる。
上記延出部14、14は、重畳網6の網目8と上記破損した網3の網目4との両網目4、8を挿通すると、上記基部12と反対側の網目に係合する。この延出部14、14の幅は、当該両網目4、8の幅つまり正方形の網目4、8の幅より大きいが、両網目4、8を挿通するときに撓み可能であり、困難なく挿通可能である。これにより、延出部14、14が、網目4、8を挿通係合後には延出部14、14は両網目4、8から容易に離脱しない。
これら微小突起11…は、図3及び図4に示すように、上または横から見ると、つまり図2の左、右または上から見ると、平坦な板状で一列に揃っている。したがって、上記延出部14、14の延出方向及び曲がる方向は破損した網3及び重畳網6の網目4、8に対して外方である。
微小突起11…は平坦な板状で一列に揃っているので、網3、6の網目4、8に微小突起11…が順次填め込められていくとき、この網目4、8を撓ませるとともに、網目4、8も正方形から変形させて填め込むことができ、延出部14、14があっても延出部14、14が網目4、8を挿通することができる。
これらの微小突起11…の面ファスナー7の長手方向の各間隔及び幅方向の各間隔は同じ/等間隔であり、また網3、6の網目4、8の間隔にほぼ一致または整数倍若しくは整数分の1の関係にある。これにより、面ファスナー7の全ての微小突起11…がずれずに及び漏れなく確実に、網3、6の各網目4、8に係合していくことができる。この間隔は面ファスナー7の長手方向と幅方向とで異なっていてもよい。
上記面ファスナー7…の基部12…は正方形状であり、微小突起11…は、1つの面ファスナー7につき、2段×2列の計4個設けられている。各微小突起11…の間には各網の網線5、9が一本のみ入り込み、網目4、8は入り込まない。そして、各微小突起11…の延出部14、14、…の先端は接触するぐらいに接近している。これにより、各微小突起11…の間に入り込んだ網線5、9は、ほぼ接触する延出部14、14によって塞がれて、網3、6…は面ファスナー7…から容易に外れなくなる。
上記面ファスナー7…は、両網3、6の一方の側からのみ装着され、当該面ファスナー7…には別の面ファスナーが係合されることはない。これにより、面ファスナー7…を装着するとき、網3、6の一方の側からのみ作業を行えばよく、網3、6の両側に人を配置して作業する必要がないし、網3、6の一方の側と他方の側とを行ったり来たりする必要がなくなる。
このような破損した網3としては、家屋の網戸などの網具の網のほか、牛舎、豚舎、鶏舎などの家畜舎の周囲に張られた網、車両の窓に装着される網または網戸の網など、施設や乗り物に設けられた網が考えられる。上記重畳網6は、これら施設/乗り物の室内・車内側から破損した網3に重ねられ、上記面ファスナー7…の基部12…はこの重畳網3につき、当該施設の室内側から当接して、微小突起11…は室内側/車内側から挿通し、面ファスナー7…は室内側から取り付けられる。これにより、網3の破損箇所を室内から目立たないようにすることができるし、重畳網6を取り付けるのに室外に出なくても済む。
また、このような重畳網6は室外側から取り付けてもよい。これにより、重畳網6の存在を室内から目立たないようにすることができる。また、このような重畳網6は室内側と室外側との両方から1枚ずつまたは複数枚ずつ取り付けることも可能である。これにより、網3の破損箇所を室内及び室外から挟んでガードすることができ、破損箇所が拡がるのを防ぐことができる。
この面ファスナー7の材質は可撓性を有する、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミドなどの紫外線に対する耐久性の強い樹脂からなり、基部12、柱部13、延出部14は全て一体製造/一体成型される。この製造方法は射出成型などに基づき、特願2005−175964号明細書に開示される。
具体的には、図2に示す面ファスナー7…の形状をした射出穴を有する射出機から面ファスナー7が押し出され、基部12を残して面ファスナー7の厚み分ずつスライスされるとともに、このスライス刃が射出穴を塞ぎ、この塞がれたままの状態で面ファスナー7が引き出され、そしてスライス刃が射出穴からはずされて、再び射出機から面ファスナー7が押し出され、以上が順次繰り返され、柱部13と延出部14、14とが所定間隔ごとに成型される。
微小突起11…の向きが斜めになるときは、射出機の射出穴の向きも上記射出方向及び上記引き出し方向に対して斜めにされ、スライス刃の向きも同様に斜めにされる。このような斜め方向は、上記網目4、8の対角線方向に沿っているが、これに限られるものではない。
上記微小突起11…が微小錨状、微小矢印状または微小キノコ状のように、上方に向かって尖っていると、網3、6の網目4、8が容易に挿通することができる。そして、いったん網目4、8が挿通されると、網目4、8が微小突起11…から容易にはずれなくなる。
微小突起11…の延出部14…は、微小突起11…の柱部13に対して互いに正反対の方向に伸びていて互いに同形同大で対称形であるから、微小突起11…の前後左右にバランスよく力が働いて分散し、微小突起11…に片寄った力が働かず、微小突起11…を傾ける力が働きにくく、微小突起11…から網目4、8がはずれにくい。
また、このように、微小突起11…の前後左右にバランスよく力が働いて分散し、微小突起11…に片寄った力が働かないので、微小突起11…の強度を高める必要がなくなり、微小突起11…を薄くできる。
また、延出部14…の延出方向は微小突起11…から互いに正反対の方向で互いに対称形あるから、網3、6の網目4、8に微小突起11…を通すとき、微小突起11…の前後左右にバランスよく力が働き、微小突起11…に片寄った力が働かず、微小突起11…を傾ける力が働きにくく、微小突起11…が網3、6の網目4、8を容易に挿通することができる。微小突起11…が斜めであると、網3、6の網目4、8を挿通し難い。なお、延出部14…は柱部12の両側2カ所ではなく、片側一カ所だけに延出されてもよい。
上記重畳網6がさらに破損したり劣化したりしたきは、面ファスナー7…を取り外し、新しい重畳網6を付け替えて、面ファスナー7…を装着すればよい。
(3)薬剤が付いている重畳網6
図5は、上記破損した網3を薬剤の付いていない無薬剤網21とし、上記修繕用の重畳網6を薬剤の付いている重畳網22とした例を示す。この場合、重畳網22の大きさは元の無薬剤網21とほぼ同じ大きさとされる。これにより、元の無薬剤網21の全面にわたって薬剤効果をあげることができる。
図5は、上記破損した網3を薬剤の付いていない無薬剤網21とし、上記修繕用の重畳網6を薬剤の付いている重畳網22とした例を示す。この場合、重畳網22の大きさは元の無薬剤網21とほぼ同じ大きさとされる。これにより、元の無薬剤網21の全面にわたって薬剤効果をあげることができる。
このような薬剤としては、殺虫剤、殺鼠剤、野鳥よけ剤、ねずみよけ剤、その他の昆虫・動物を寄り付かせない薬剤、二酸化チタンなどの光触媒剤、トルマリンなど遠赤外線発生剤、マイナスイオン発生剤、防臭剤、除湿剤、加温剤などである。このような薬剤は重畳網22に塗布するほか、網線9が繊維状の重畳網22のときは、この繊維の中に付着/織り込むことができる。
このような薬剤を重畳網22に塗布するときは、空中散布の場合の濃度の数倍乃至数十倍、または数倍乃至十数倍に薄めて塗布してもよい。これは、虫、鼠、鳥などは、必ず網に接触したりとまったりする習性があるので、重畳網22への接触によって空中散布の濃度より薄めても十分に効果を発揮できる。したがって、薬剤を空中散布しなくて済むので、環境を汚染することがない。
このような薬剤付の重畳網22は、上述のように室内側に装着される。上記虫などは室外の方が多いが、人間や家畜などに害があるのは室内側の虫などであり、こちらを駆除すれば十分だからである。これにより、無用な殺生をしなくて済み、環境によりやさしいといえる。なお、このような薬剤付の重畳網22は、鳥インフルエンザ、白ナイルウイルス蚊など、重大な伝染病の防疫目的、その他の理由であれば、室外側にも装着されてもよい。
このような無薬剤網21と薬剤付の重畳網22において、他の構成・作用・効果は上述の「(1)網具1及び網補修具2の外観」「(2)面ファスナー7及び微小突起11の構造」に述べた内容と同じであり、上記網3を無薬剤網21、上記重畳網6を薬剤付の重畳網22と置き換えて本件でも記載されているものとする。
(4)第2実施例
図6は第2実施例の正面構造を示す。平面構造と側面構造は上記図3及び図4の第1実施例と同じである。基部12の表面には上記微小突起12が突出している。この微小突起11は柱部13と延出部14とからなっている。
図6は第2実施例の正面構造を示す。平面構造と側面構造は上記図3及び図4の第1実施例と同じである。基部12の表面には上記微小突起12が突出している。この微小突起11は柱部13と延出部14とからなっている。
柱部13は太柱部31と細柱部32からなり、太柱部31は細柱部32より太くまたは幅が広く、細柱部32は太柱部31の上に立設されている。この細柱部32の先端から短延出部33、34が側方へ延出されている。この太柱部31及び/または細柱部32と短延出部33、34とで錨状、矢印状、きのこ状の形状を形成する。
上記短延出部33、34は、上記細柱部32の先端から側方へ、上記基部12に向かって斜めに2つ延出され、この2つの短延出部33、34は上記細柱部32に対して互いにほぼ180度ずれた位置から反対方向に延びるように延出されている。そして、この短延出部33、34は上記網目4、8の網線5、9とほぼ平行する方向に延びている。
上記太柱部31と細柱部32のとの境界からは、短延出部35、長延出部36が側方へ延出されている。上記太柱部31と短延出部35、長延出部36とで錨状、矢印状、きのこ状の形状を形成する。
上記短延出部35、長延出部36は、上記太柱部31と細柱部32のとの境界から側方へ、上記基部12に向かって斜めに延出され、この2つの短延出部35、長延出部36は上記太柱部31に対して互いにほぼ180度ずれた位置から反対方向に延びるように延出されている。そして、この短延出部35、長延出部36は上記網目4、8の網線5、9とほぼ平行する方向に延びていて、上記短延出部33、34とも平行で、同一平面上に配置されている。
上記短延出部35、長延出部36の柱部31、32に対する延出位置の高さは異なるとともに、短延出部35と柱部31、32との短接合範囲39と、長延出部36と柱部31、32との長接合範囲40とは一部重複して、短延出部35と長延出部36とが柱部31、32に対して上下にずれる状態となっている。
したがって、1つの網目8(4)の両側の2つまたは複数の網線9(5)のうち、片方または一部だけでも長延出部36に挿通係合することができ、種々の異なる寸法の網目8(4)、例えば寸法が小さく、全部の延出部を挿通させることができない網目8(4)でもであっても、図6の網6(22)(2つのうち上側)に示すように、一部・片方の長延出部36だけでも挿通させて、重畳網(修繕網)6(場合によって網(破損網)3、網(無薬剤網)21、重畳網(薬剤付網)22)を斜めに係合させることができる。したがって、網目8が小さくても全く係合しないということがない。
また、寸法が大きく、全部の延出部を挿通させることができる網目8(4)でもであっても、図6の網6(22)(2つのうち下側)に示すように、全部の長延出部35、36を挿通させて、重畳網(修繕網)6(場合によって網(破損網)3、網(無薬剤網)21、重畳網(薬剤付網)22)を確実に係合させることができる。
上記長延出部36は短延出部35より基部12からより高い位置にあり、長延出部36の延出長さは短延出部35の延出長さより大きい。したがって、延出部35、36の一部の長延出部36だけでも挿通させて、網6、3、21、22を斜めに係合させた場合でも、この長延出部36が大きい分だけ、網6、3、21、22が外れにくくなる。
特に、小さい網目8、4では基部12からより高いほうの長延出部36が先に挿通するので、この長延出部36の方が大きければ、その分網6、3、21、22が外れにくくなる。逆に、上記基部12からより高い長延出部36の方が小さいと、その分網目8、4を挿通させやすくなる。
上記短延出部33と細柱部32との短接合範囲37と、短延出部34と細柱部32との短接合範囲38はほぼ完全に重複しており、上記短延出部35と柱部31、32との短接合範囲39と、長延出部36と柱部31、32との長接合範囲40とは一部重複している。しかし、短接合範囲37と短接合範囲39、短接合範囲37と長接合範囲40、短接合範囲38と短接合範囲39、短接合範囲38と長接合範囲40は互いに全く重複せず基部12からの高さも異なっている。したがって、これら接合範囲37〜40が重複していない延出部33〜36の間の上記細柱部32の太さまたは幅は、これ以外の太柱部31の太さまたは幅より細くなっている。
したがって、上記接合範囲37〜40が重複していない延出部33〜36の間の細柱部32に網目8、4の一方の網線9、5を当接すれば、他方の網線9、5を外方により多く出すことができ、この網目8、4を下の長延出部36に挿通して、上記太柱部31まで円滑に挿通させることができる。なお逆に、接合範囲37〜40が重複していない延出部33〜36の間の細柱部32の太さまたは幅は、これ以外の太柱部31の太さまたは幅より太くなっていれば、その分網6、3、21、22が外れにくくなる。
上記先端の短延出部33、34には、もう1つの網6、3、21、22の網目4、8が挿通係合される。本実施例における他の構成、作用、動作は、上述または後述する他の実施例と同じであり、本実施例で記載されていないことは、この他の実施例が参照される。
(5)他の実施の形態
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、上記面ファスナー7…には、網3、6の反対側から、別の面ファスナーが係合されてもよい。これにより、重畳網6が破損した網3により強固に固定される。微小突起は1つの面ファスナー7…につき数個、十数個、3個乃至20個、若しくは3個、4個、6個、8個、9個、10個、12個または16個設けられてもよい。この場合、面ファスナー7…の基部12の形状は正方形/方形/四角形のほか、三角形、六角形、八角形、多角形、円形、楕円形、環状、帯状、十字状、L字状、T字状、星形などでもよい。
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、上記面ファスナー7…には、網3、6の反対側から、別の面ファスナーが係合されてもよい。これにより、重畳網6が破損した網3により強固に固定される。微小突起は1つの面ファスナー7…につき数個、十数個、3個乃至20個、若しくは3個、4個、6個、8個、9個、10個、12個または16個設けられてもよい。この場合、面ファスナー7…の基部12の形状は正方形/方形/四角形のほか、三角形、六角形、八角形、多角形、円形、楕円形、環状、帯状、十字状、L字状、T字状、星形などでもよい。
また、各微小突起11…の間には各網の網線5、9が二本以上入り込んでもよく、網目4、8が1つ以上入り込んでもよい。これにより、微小突起11…を網目4、8に入れ込むとき、隣の網線5、9に微小突起11…が入り込まないので、隣の網線5、9がよく撓んで、微小突起11…が挿通し易くなる。
さらに、微小突起11…の幅方向の向きは、網目4、8に対して、平行ではなく、対角線方向つまり斜め方向であってもよい。これにより、微小突起11…の一方の延出部14から他方の延出部14、33〜36までの幅を、網目4、8の中の最大寸法=対角線の長さより若干大きくでき、微小突起11…を網目4、8からよりはずれにくくできる。
上記微小突起11…の延出部14、14、33〜36の数は1つでも良いし、3つ、4つ以上でも良いし、全周囲に渡ってきのこ状に延出されてもよい。このきのこ状のときは、延出部14、33〜36の下面から内側にかけて空洞が形成され、網目4、8を延出部14、33〜36が挿通され通るとき撓み易くされる。
延出部14、33〜36が3つ、4つ…以上にされるときは、各延出部14、33〜36…は、柱部13に対して互いにほぼ120度、90度、…ずれた位置から外周に向かって延出される。また、上記延出部14、33〜36…の各延出位置の高さは異なっていてもよい。面ファスナー7…は帯状にして、重畳網6、22の全ての周縁を覆うようにしてもよい。
上記延出部14、33〜36の延出長さはすべて同じでもよいし、すべてがそれぞれ異なっていてもよい。延出部14、14、短延出部33、34についても、短延出部35、長延出部36と同様に上下に若干ずれていてもよい。延出部14、33〜36の数はさらに増えて太柱部31及び細柱部32も増えて、微小突起11…は複数段になってもよい。この場合、3枚以上の網4、8、21、22が重ねられて挿通係合されてもよい。
また、1つの網3、6、21、22に対して、装着される面ファスナー7…の数は、4つ以下でも、4つ以上でもよく、面ファスナー7…の装着箇所は、網3、6、21、22の四隅以外の真ん中、四隅の中間、これらの中間でもよい。
さらに、短延出部33、34は、互いに異なる長さであってもよく、一方が他方より長くてもよい。これにより、図6の上側の網3、21の網目4が小さいときでも、短延出部33、34の短い方だけに挿通係合できる。
また、短延出部33、34は、短延出部35または長延出部36より長くてもよいし、同じ長さでもよい。これにより、図6の上側の網3、21の網目4が下側の網6、22の網目8より大きい場合に対応でき、両網3、21、6、22をスムーズに挿通係合できる。
さらに、短延出部35は、長延出部36より短くてもよいし、同じ長さでもよい。これにより、短延出部35を網目8(4)が挿通し易くなる。また、太柱部31は細柱部32より細くてもよいし、同じ太さでもよい。これにより、図6の上側の網3、21の網目4が下側の網6、22の網目8より大きい場合に対応でき、両網3、21、6、22をスムーズに挿通係合できる。
さらに、短延出部35は長延出部36より上に位置して、短接合範囲39は長接合範囲40より上に位置しても良いし、同じ高さに位置してもよい。これにより、網6(22)の網目8が図6の例より小さいときに、短延出部36だけでも先に挿通係合させて斜めに挿通係合させることができる。
また、短延出部33、34の高さが異なっていて短接合範囲37、38の高さが異なっていて、一方が他方より高くてもよい。これにより、網3、21の網目4が小さいとき、短延出部33、34を同時ではなく別々に挿通させて係合させることができる。
(5)他の発明の効果
[1]網の破損した箇所に重ねられる重畳網と、 この重畳網の網目と上記破損した破損網の網目との両網目に挿通されて係合される微小突起を複数備えた面ファスナーとを備え、この面ファスナーは当該重畳網と当該破損網との複数箇所において装着され、上記面ファスナーは、 上記重畳網または上記破損網のいずれかに当接する基部を備え、上記微小突起は、 この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、 この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないことを特徴とする網補修具。
[1]網の破損した箇所に重ねられる重畳網と、 この重畳網の網目と上記破損した破損網の網目との両網目に挿通されて係合される微小突起を複数備えた面ファスナーとを備え、この面ファスナーは当該重畳網と当該破損網との複数箇所において装着され、上記面ファスナーは、 上記重畳網または上記破損網のいずれかに当接する基部を備え、上記微小突起は、 この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、 この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないことを特徴とする網補修具。
[2]薬剤の付いていない無薬剤網に重ねられる薬剤の付いている重畳網と、 この重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目に挿通されて係合される微小突起を複数備えた面ファスナーとを備え、この面ファスナーは当該重畳網と当該無薬剤網との複数箇所において装着され、上記面ファスナーは、 上記重畳網または上記無薬剤網のいずれかに当接する基部を備え、上記微小突起は、 この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、 この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないことを特徴とする防虫網具。
[3]上記延出部は上記柱部から上記基部に向かって複数の方向に複数延出され、しかもこの複数の延出部の柱部からの延出位置の高さは異なるとともに、当該各延出部と柱部との接合範囲は当該複数の延出部それぞれにつき一部重複していることを特徴とする請求項1または2記載の網補修具または防虫網具。これにより、1つの網目の両側の2つまたは複数の網線のうち、片方または一部だけでも延出部に挿通係合することができ、種々の異なる寸法の網目、例えば寸法が小さく、全部の延出部を挿通させることができない網目でもであっても、一部の延出部だけでも挿通させて、網を斜めに係合させることができる。
[4]上記各延出部と柱部との接合範囲が重複している各延出部の延出長さは、基部からより高いほうの延出部の方が大きいまたは小さいことを特徴とする請求項3記載の網補修具または防虫網具。これにより、上記の一部の延出部だけでも挿通させて、網を斜めに係合させた場合でも、この延出部が大きい分だけ、網が外れにくくなる。特に、小さい網目では基部からより高いほうの延出部が先に挿通するので、こちらの延出部の方が大きければ、その分網が外れにくくなる。逆に、上記各延出部と柱部との接合範囲が重複している各延出部の延出長さが、基部からより高いほうの延出部の方が小さいと、その分網目を挿通させやすくなる。
[5]上記複数の延出部の柱部からの延出位置の高さは異なるとともに、当該各延出部と柱部との接合範囲が互いに重複していない延出部もさらに設けられており、これら接合範囲が重複していない延出部の間の上記柱部の太さまたは幅は、これ以外の柱部の太さまたは幅より細いまたは太いことを特徴とする請求項3または4記載の網補修具または防虫網具。 これにより、上記接合範囲が重複していない延出部の間の細い柱部に網目の一方の網線を当接すれば、他方の網線を外方により多く出すことができ、この網目を下の延出部に挿通して上記これ以外の柱部まで円滑に挿通させることができる。逆に、接合範囲が重複していない延出部の間の上記柱部の太さまたは幅は、これ以外の柱部の太さまたは幅より太くなっていれば、その分網が外れにくくなる。
[6]網の破損した箇所に重畳網を重ねる工程と、 この重畳網の網目と上記破損した破損網の網目との両網目に、面ファスナーの複数の微小突起を挿通させて係合させるとともに、この面ファスナーを当該重畳網と当該破損網との複数箇所において装着させる工程とを備えた網具の生産方法であって、上記面ファスナーは、 上記重畳網または上記破損網のいずれかに当接する基部を備え、上記微小突起は、 この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、 この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないものであることを特徴とする網具の生産方法。
[7]薬剤の付いていない無薬剤網に薬剤の付いている重畳網を重ねる工程と、 この重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目に、面ファスナーの複数の微小突起を挿通させて係合させるとともに、この面ファスナーを当該重畳網と当該無薬剤網との複数箇所において装着させる工程とを備えた防虫網具の生産方法であって、上記面ファスナーは、 上記重畳網または上記無薬剤網のいずれかに当接する基部を備え、上記微小突起は、 この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、 この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないことを特徴とする防虫網具の生産方法。
[8]上記網は施設に設けられ、上記面ファスナーの基部は上記網につき、当該施設の室内側から当接し、 上記重畳網は、当該施設の室内側から重ねられることを特徴とする請求項1記載の網補修具または請求項2記載の防虫網具。これにより、網の修復を室内側からのみ行なうことができ作業が容易になる。また、薬剤の付いている重畳網を室内側にのみ位置することができ、外側の虫などをむやみに駆除することがなく、人畜に害を与える室内側の虫などのみを駆除できる。
[9]上記延出部は、上記柱部先端から上記基部に向かって斜めに少なくとも2つ延出され、この2つの延出部は上記柱部に対して互いにほぼ180度ずれた位置から反対方向に延出され、この延出部は上記網目の網線とほぼ平行する方向に延びていることを特徴とする請求項1または3記載の網補修具または請求項2または3記載の防虫網具。これにより、先端から上記基部に向かって斜めに延出部が延出されているから、面ファスナーを網に挿通するとき、延出部は網目を挿通し易くなり、いったん網目に挿通すると延出部はしっかりと係合してはずれにくくなる。
[10]上記微小突起は1つの面ファスナーにつき数個、十数個、3個乃至20個、若しくは3個、4個、6個、8個、9個、10個、12個または16個設けられ、上記面ファスナーは上記両網の一方の側からのみ装着され、当該面ファスナーには別の面ファスナーが係合されないことを特徴とする請求項1、3または4記載の網補修具または請求項2、3または4記載の防虫網具。これにより、重畳網(修繕網)6または重畳網(薬剤付網)22を重畳係合する面ファスナーを、網(破損網)3または網(無薬剤網)21の片側からのみ装着することができ、両側から装着する必要がなくなり、作業が容易になる。
網具の破損箇所に重畳網が重ねられて面ファスナーで固定され、破損した網が容易に補修される。従来の網具の網が交換されないで、網具に防虫機能が持たせられる。網具1の網(破損網)3または網(無薬剤網)21に対して、重畳網(修繕網)6または重畳網(薬剤付網)22が重ねられ、複数の面ファスナー7の微小突起11が両網3、21、6、22の網目4、8を挿通係合する。網6、22の網目8が小さいときには、網目8が長延出部36のみを挿通し短延出部35を挿通せず、網目8が斜めに係合し、網目8が小さくても全く係合しないということがない。
1…網具、2…網補修具、
3…網(破損網)、4…網目、
5…網線、6…重畳網(修繕網)、
7…面ファスナー、8…網目、
9…網線、11…微小突起、
12…基部、13…柱部、14…延出部、
21…網(無薬剤網)、22…重畳網(薬剤付網)、
31…太柱部、32…細柱部、
33、34、35…短延出部、36…長延出部、
37、38、39…短接合範囲、40…長接合範囲。
3…網(破損網)、4…網目、
5…網線、6…重畳網(修繕網)、
7…面ファスナー、8…網目、
9…網線、11…微小突起、
12…基部、13…柱部、14…延出部、
21…網(無薬剤網)、22…重畳網(薬剤付網)、
31…太柱部、32…細柱部、
33、34、35…短延出部、36…長延出部、
37、38、39…短接合範囲、40…長接合範囲。
Claims (7)
- 網の破損した箇所に重ねられる重畳網と、
この重畳網の網目と上記破損した破損網の網目との両網目に挿通されて係合される微小突起を複数備えた面ファスナーとを備え、この面ファスナーは当該重畳網と当該破損網との複数箇所において装着され、
上記面ファスナーは、
上記重畳網または上記破損網のいずれかに当接する基部を備え、
上記微小突起は、
この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、
この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないことを特徴とする網補修具。 - 薬剤の付いていない無薬剤網に重ねられる薬剤の付いている重畳網と、
この重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目に挿通されて係合される微小突起を複数備えた面ファスナーとを備え、この面ファスナーは当該重畳網と当該無薬剤網との複数箇所において装着され、
上記面ファスナーは、
上記重畳網または上記無薬剤網のいずれかに当接する基部を備え、
上記微小突起は、
この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、
この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないことを特徴とする防虫網具。 - 上記延出部は上記柱部から上記基部に向かって複数の方向に複数延出され、しかもこの複数の延出部の柱部からの延出位置の高さは異なるとともに、当該各延出部と柱部との接合範囲は当該複数の延出部それぞれにつき一部重複していることを特徴とする請求項1または2記載の網補修具または防虫網具。
- 上記各延出部と柱部との接合範囲が重複している各延出部の延出長さは、基部からより高いほうの延出部の方が大きいまたは小さいことを特徴とする請求項3記載の網補修具または防虫網具。
- 上記複数の延出部の柱部からの延出位置の高さは異なるとともに、当該各延出部と柱部との接合範囲が互いに重複していない延出部もさらに設けられており、これら接合範囲が重複していない延出部の間の上記柱部の太さまたは幅は、これ以外の柱部の太さまたは幅より細いまたは太いことを特徴とする請求項3または4記載の網補修具または防虫網具。
- 網の破損した箇所に重畳網を重ねる工程と、
この重畳網の網目と上記破損した破損網の網目との両網目に、面ファスナーの複数の微小突起を挿通させて係合させるとともに、この面ファスナーを当該重畳網と当該破損網との複数箇所において装着させる工程とを備えた網具の生産方法であって、
上記面ファスナーは、
上記重畳網または上記破損網のいずれかに当接する基部を備え、
上記微小突起は、
この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、
この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記破損網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないものであることを特徴とする網具の生産方法。 - 薬剤の付いていない無薬剤網に薬剤の付いている重畳網を重ねる工程と、
この重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目に、面ファスナーの複数の微小突起を挿通させて係合させるとともに、この面ファスナーを当該重畳網と当該無薬剤網との複数箇所において装着させる工程とを備えた防虫網具の生産方法であって、
上記面ファスナーは、
上記重畳網または上記無薬剤網のいずれかに当接する基部を備え、
上記微小突起は、
この基部から突出し、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通できる長さを有する柱部と、
この柱部から側方へ延出されて、上記基部と反対側の網目に係合する延出部とを備え、この延出部は、上記重畳網の網目と上記無薬剤網の網目との両網目を挿通するときに撓み可能であり、この延出部の幅は、両網目を挿通した後は当該両網目の幅より大きく、挿通係合後には当該延出部は当該両網目から容易に離脱しないことを特徴とする防虫網具の生産方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101320118B1 (ko) * | 2011-10-28 | 2013-10-18 | 현대제철 주식회사 | 입도선별용 스크린의 보수장치 |
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-
2006
- 2006-04-27 JP JP2006122862A patent/JP2007291788A/ja active Pending
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