JP2007290238A - 液滴吐出ヘッドの製造方法及び液滴吐出ヘッド - Google Patents

液滴吐出ヘッドの製造方法及び液滴吐出ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】プレートに安価で且つ精度良く段付き孔を加工できることを課題とする。
【解決手段】マスク62のパターン66には、透過部67と、この透過部67と同心円上に形成されたリング状の明部68Aと、透過部67と明部68Aの間及び明部68Aの外側に形成された暗部68Bとが設けられている。これにより、透過部67を透過するレーザー光によって、ノズルプレート12に貫通孔28Aが形成され、明部68Aを透過するレーザー光によって段部28Bが形成される。つまり、マスク62を交換することなく、周囲に段部28Bが形成された貫通孔28Aがノズルプレート12に形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ノズルから液滴を吐出して画像を記録する液滴吐出ヘッドの製造方法及び、この製造方法によって製造される液滴吐出ヘッドに関する。
複数のノズルからインク滴を吐出し、記録媒体に文字や画像等を印刷するインクジェット記録装置において、近年では、吐出するインクの種類が多様化し、例えば高粘度インクを吐出させるため流路抵抗を減らす目的でノズルの断面形状制御(例えばテーパ角度の広角化、所謂テーパ加工など)等の加工技術が求められている。
このテーパ加工の一例として、ポンチによって金属プレートを塑性変形させ、ノズルの断面形状を形成した後、打ち抜きによって金属プレートを貫通させる方法が知られている(特許文献1参照)。しかし、ポンチ加工の場合、製造コストが高くなる事や、多孔加工に不向きである、などの問題点がある。
また、レーザーでノズルプレートに貫通孔を形成し、この貫通孔の周囲に径の異なる複数のマスクを用いて段状に止め穴を加工することで、擬似的なテーパ状のノズルを形成する方法がある(特許文献2参照)。しかし、複数のマスクを用いることで加工プロセスが複雑となり、製造コストがアップしたり、各穴の軸心がずれる恐れがある。また、マスクを交換しなければならず、加工効率が悪くなる等の問題がある。
さらに、グレースケールマスクを用いてノズルをテーパ状に形成する方法がある(特許文献3参照)。しかし、グレースケールマスクの製造コストが高いため、インクジェット記録ヘッドの製造コストがアップしてしまう。
特開2002−113529号公報 特開平5−318744号公報 特許第3530744号
本発明は上記問題を考慮し、プレートに安価で且つ精度良く段付き孔を加工できることを課題とする。
請求項1に記載の本発明は、レーザー光源からマスクを通して光学結像素子へレーザー光を照射し、プレート上にレーザー光を結像させ、該プレートに液体が流通する孔を形成する液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
前記マスクのパターンは、レーザー光が透過する円形の透過部と、前記透過部と同心円上に形成されレーザー光が透過する少なくとも1つのリング状の明部と、前記透過部と前記明部の間、及び前記明部の外側に形成されレーザー光が透過しない暗部と、を備えていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、マスクのパターンには、円形の透過部と、この透過部と同心円上に形成されたリング状の明部と、透過部と明部の間及び明部の外側に形成された暗部とが設けられている。透過部及び明部ではレーザー光が透過されるようになっており、暗部ではレーザー光が透過されないようになっている。そして、マスクを透過されたレーザー光は光学結像素子へ照射され、光学結像素子によってプレート上に結像されて液体が流通する孔が形成される。
ここで、透過部を透過したレーザー光は、十分なエネルギー密度を有して光学結像素子に照射され、プレート上で結像されて貫通孔を形成する。
一方、明部を透過するレーザー光は、明部の周りの暗部によって一部が遮られるため、透過部を透過するレーザー光に比べて、エネルギー密度が落ちた状態でプレート上に結像する。
つまり、透過部を透過する一定のショット数のレーザー光でプレートに貫通孔を形成すると同時に、明部を透過するレーザー光によって、貫通孔の周囲に、段部(貫通されない孔)が形成される。
したがって、マスクを交換することなく、周囲に段部が形成された貫通孔(段付き孔)がプレートに形成される。このとき、段付き孔の貫通孔と段部の軸心がずれる恐れがない。また、マスクを交換するための装置が必要とならないため、装置が大掛かりにならず、製造コストが抑制される。さらに、マスクを交換する手間や時間が必要ないので、加工効率が落ちない。
請求項2に記載の本発明は、前記マスクのパターンは、前記透過部の周りに形成された前記明部と前記暗部の第1明暗群と、前記第1明暗群の周りに形成され、前記第1明暗群の明部と暗部より広い間隔で明部と暗部が形成された第2明暗群と、を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、透過部の周りには、明部と暗部とからなる第1明暗群が形成されており、この第1明暗群の周りには、第1明暗群の明部と暗部よりも広い間隔で明部と暗部が形成された第2明暗群が設けられている。
つまり、第2明暗群ではレーザー光を遮る領域が大きいため、第2明暗群を透過するレーザー光のエネルギー密度は、第1明暗群を透過するレーザー光のエネルギー密度よりも落ちる。このため、第1明暗群を透過したレーザー光によって形成された段部の周囲には、第2明暗部を透過したレーザー光によって、第1明暗群を透過したレーザー光によって形成された段部よりも浅い段部が形成される。つまり、第1明暗群と第2明暗群を透過するレーザー光によって、2段構成とされた段部が、プレートの透過部を透過したレーザー光によって形成された貫通孔の周りに形成される。したがって、マスクを交換しなくても1枚のマスクで異なる深さの段部を形成できる。
請求項3に記載の本発明は、前記パターンは、前記マスクに複数形成され、前記複数のパターンを透過したレーザー光を1つの光学結像素子で、前記プレートに結像させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、マスクには、複数のパターンが形成され、この複数のパターンを透過したレーザー光は、1つの光学結像素子によってプレートに結像される。
つまり、1つの光学結像素子と1枚のマスクを用いて、プレートに複数の段付き孔を形成することができるので量産化が可能となる。
請求項4に記載の本発明は、前記パターンは、前記マスクに複数形成され、前記複数のパターンを透過したレーザー光を前記パターンに対応したそれぞれの光学結像素子で、前記プレートに結像させることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、マスクには、複数のパターンが形成され、この複数のパターンを透過したレーザー光は、それぞれのパターンに対応した光学結像素子によってプレートに結像される。
つまり、パターンを透過したレーザー光は、それぞれのパターンに対応した光学結像素子に照射されるので、短い光路長で光学結像素子からプレートに結像される。したがって、レーザー光のエネルギー損失が最小限に抑えられる。
請求項5に記載の本発明は、前記レーザー光源は、エキシマレーザー光を出射することを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、スポット径の大きいエキシマレーザー光を用いてノズルを加工することで、大面積で且つ多数のノズルを同時に加工できる。
請求項6に記載の本発明は、前記レーザー光源は、フェムト秒レーザー光を出射することを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、スポット径の小さいフェムト秒レーザー光を用いてノズルを加工することで、加工精度の高いノズルを加工できる。
請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において製造されたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、マスクを交換することなく、プレートに段付き貫通孔を形成できるので、貫通孔と段部の軸心がずれない段付き貫通孔(液体の流通路)が形成された液滴吐出ヘッドが得られる。このため、例えば、インクジェット記録ヘッドのノズルの加工に利用した場合、インクの流路抵抗が減るので、高精度の液滴を吐出することができる。
本発明は上記構成としたので、プレートに安価で且つ精度良く段付き孔を加工できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1に基づいて、インクジェット記録ヘッド10の概略構成について説明する。
図1に示すように、インクジェット記録ヘッド10は、ノズルプレート12を有しており、ノズルプレート12の上方には、連通孔プレート14が積層されている。連通孔プレート14の上方には、プールプレート16、18と、連通孔プレート20と、流路プレート22と、圧力室プレート24と、振動板26とが位置合わせして積層され、接着剤などの接合手段によって接合されている。
ノズルプレート12には、インク滴を吐出するノズル28が形成されている。そして、連通孔プレート14には、このノズル28と通じる連通孔30が形成され、プールプレート16、18には、連通孔32、34がそれぞれ形成されている。また、連通孔プレート20には連通孔36が形成されており、流路プレート22には連通孔38が形成されている。これらのノズル28、連通孔30、32、34、36、38はそれぞれ連通し、圧力室プレート24に形成された圧力室40に繋がっている。
一方、連通孔プレート14及びプールプレート16、18には、それぞれインクプール42、44、46が形成され、これらが互いに繋がって1つの空間となっている。これらのインクプール42、44、46には、図示しないインク供給孔から供給されたインクが貯留されている。また、連通孔プレート20には、インクプール46と連結するように供給孔48が形成され、流路プレート22には供給孔48と連通するインク流路50が形成されている。これらのインクプール42、44、46と、供給孔48と、インク流路50及び圧力室40は互いに連通しており、インクプール42、44、46から圧力室40内へインクが供給されるようになっている。
また、振動板26の上部には、圧力室40の上方に圧力発生手段としての圧電素子52が取り付けられている。圧電素子52には電極54が設けられており、図示しないフレキシブル配線基板から駆動電圧が印加されるように構成されている。
次に、上記インクジェット記録ヘッド10の製造方法について説明する。
まず、必要な厚さに加工した板状の圧電体(厚さ約30μm)の両面に電極層を成膜する。なお、圧電体は図1の圧電素子52に相当し、電極層は図1の電極54に相当する。
つぎに、成膜した電極層及び圧電体の断面が露出し、各ノズル28(圧力室40)に対応するように、ブラスト法やダイシング法等の手段により圧電体を個別化し、圧電素子52を形成するともに、圧電素子52を振動板26に接着等の手段により接合する。
そして、圧電素子52の電極54上にフレキシブル配線基板(図示略)を半田接合し、ノズルプレート12、連通孔プレート14、プールプレート16、18、連通孔プレート20、流路プレート22、圧力室プレート24を接合する。
さらに、図示しないインクタンクから供給されるインクをインクプール42、44、46に供給する為の流路(図示略)が形成されたインク供給中継部材を取り付ける。
以上により、インクジェット記録ヘッド10が完成する。
ここで、図2に基づいて、ノズルプレート12の作成方法について説明する。
まず、加工テーブル56上にレーザー加工可能な素材(例えば、ポリイミド)である被加工物(ここでは、ノズルプレート)12を載置し、エキシマレーザー58から出射されるレーザー光によって、ノズルプレート12にノズル28を加工する。
なお、レーザー光源として、スポット径の大きいエキシマレーザー58を用いる。これにより、ノズル28の面積が大きい場合でも短時間で加工できる。
エキシマレーザー58から出射されたレーザー光は、後述するパターン66が形成されたマスク62を通過して、マスク62とノズルプレート12の間に配置された集光レンズ64に、マスク62上に形成されたパターン状に照射される。そして、集光レンズ64によって所望の倍率に変倍されて、ノズルプレート12に結像される。
マスク62に形成されたパターン66は、レーザー光が透過可能とされた円形状の透過部としての開口部67と、開口部67の周囲に同心円上に形成されたL&Sパターン68とで構成されている。
開口部67を透過したレーザー光は、ノズルプレート12を貫通加工するのに十分なエネルギー密度を持って集光レンズ64に照射され、ノズルプレート12で結像される。これにより、ノズルプレート12には、ノズル28のインク吐出口に相当する貫通孔28A(図1参照)が形成される。
また、L&Sパターン68は、開口部67と同心円上に所定の間隔で複数(ここでは3本)形成されたリング状の明部68Aと、開口部67と明部68Aとの間、2本の明部68Aの間に設けられた暗部68B及び、明部68Aの外側に設けられた遮光部68Cとで構成されている。
そして、エキシマレーザー58から出射されたレーザー光が、このL&Sパターン68を透過するとき、レーザー光の一部は明部68Aを透過するものの、一部が暗部68Bによって遮られるため、レーザー光のエネルギー密度が落ちる。このため、L&Sパターン68を透過したレーザー光によって、ノズルプレート12に貫通孔は形成されず、段状の凹部、つまり段部28Bが貫通孔28Aの周囲に形成される。
したがって、ノズルプレート12には、開口部67を透過したレーザー光によって、ノズル28のインク吐出口に相当する貫通孔28Aが形成され、L&Sパターン68を透過したレーザー光によって、貫通孔28Aの周囲の段部28Bが、同時に形成される。
以上の構成により、ノズルプレート12に貫通孔28Aと、この貫通孔28Aの周囲に段部28Bを形成する際に、マスク62を交換する必要がない。このため、貫通孔28Aと段部28Bの軸心がずれる恐れがない。また、マスク62を交換するための装置が必要とならないので、装置が大掛かりにならず、インクジェット記録ヘッド10の製造コストが抑制される。さらに、マスク62を交換する手間や時間が発生しないので、加工効率が落ちない。
<実施例1>
図3には本発明の実施例1に係るノズルプレート12の加工方法が示されている。図3(A)は、ノズルプレート12と、このノズルプレート12にノズル28を加工するKr−Fエキシマレーザー58、マスク62及び集光レンズ64を側面から見た図であり、図3(B)は、マスク62の上面図である。
図3(A)に示すように、被加工物であるノズルプレート12は、厚さ50μmのポリイミドフィルム(宇部興産ユーピレックス50S)である。そして、Kr−Fエキシマレーザー58と集光レンズ64の間にマスク62を配設した。
図3(B)に示すように、マスク62は、開口部67と、開口部67の周囲に設けられたL&Sパターン68と、で構成されたパターン66が形成されたものを用いた。ここでは、暗部68Bの幅を2、3、4、5、6μmとし、開口部67の径を、Φ10、20、30μmとしたものを用意した。そして、それぞれのマスク62を用いてノズルプレート12に貫通孔28A及び段部28Bを加工して、顕微鏡で流路形状を観察した。
このときの結果を表1に示す。なお、○が流路形状が良好の場合である。
Figure 2007290238
なお、集光レンズ64はM値4、発振周波数197Hzのものを用い、実加工エネルギー1.28J/Cmにて、ノズルプレート12に貫通孔28A及び段部28Bを加工した。
また、Kr−Fエキシマレーザー58から出射されるレーザー光のショット数は、基本を220ショットとし、前後20ショットのショット数についても確認実験を行なった。
この確認実験の結果、暗部68Bの幅を固定して、開口部67の径を大きくした場合、ノズル28は全体的に大きくなるものの、段部28Bの深さ方向の寸法は固定されることがわかった。また、表1の結果から、暗部68Bの幅を3〜5μmの範囲で形成したときに、貫通孔28Aの周囲に段部28Bが良好な状態(貫通孔28Aから吐出されるインクの流路抵抗の低減に効果的な段部)で形成されることがわかった。
<実施例2>
図4には本発明の実施例2に係るノズルの加工方法が示されている。
ノズルプレート12は、厚さ50μmのポリイミドフィルム(宇部興産ユーピレックス50S)である。そして、Kr−Fエキシマレーザー58と集光レンズ64の間にマスク70を配設した。
図4(B)に示すように、マスク70は、開口部71と、開口部71の周囲に形成されたL&Sパターン72と、L&Sパターン72の周囲に形成されたL&Sパターン73で構成されたパターン74が形成されたものを用いた。L&Sパターン72は、暗部72Bの幅を3μmとし、L&Sパターン73は、暗部72Bの幅を6μmとした。なお、明部72Aと明部73Aの幅は一定とした。
上記パターン74が形成されたマスク70を用いて、Kr−Fエキシマレーザー58からレーザー光を出射して、ノズルプレート12に加工される貫通孔78A及び段部78B、78Cの状態の比較実験を行った。
なお、集光レンズ64はM値4、発振周波数197Hzのものを用い、実加工エネルギー1.28J/Cmにて、ノズルプレート12に貫通孔78A及び段部78Bを加工した。
また、Kr−Fエキシマレーザー58から出射されるレーザー光のショット数は、基本を220ショットとし、前後20ショットのショット数についても確認実験を行なった。
この確認実験の結果、開口部71を透過したレーザー光によって形成された貫通孔78Aの周囲に、L&Sパターン72を透過したレーザー光によって形成された段部78Bと、この段部78Bの周囲に、L&Sパターン73を透過したレーザー光によって形成された段部78Cが形成された。
すなわち、明部間の間隔が異なる2つのL&Sパターンが形成されたマスク70を用いることで、深さの異なる2つの段部を形成できることがわかった。
<実施例3>
図5には本発明の実施例3に係るノズルの加工方法が示されている。
ノズルプレート12は、厚さ50μmのポリイミドフィルム(宇部興産ユーピレックス50S)であり、Kr−Fエキシマレーザー58と集光レンズ64の間にマスク80を配設した。
マスク80は、4mmピッチで5つのパターン81が十字状に形成されたものを用いた。パターン81は、開口部82と、開口部82の周囲に形成されて明部83Aと暗部83Bを有するL&Sパターン83とで構成されている。
また、集光レンズ64はM値4、発振周波数197Hzのものを用い、実加工エネルギー1.28J/Cmにて、ノズルプレート12に貫通孔78A及び段部78Bを加工した。
Kr−Fエキシマレーザー58から出射されるエキシマレーザーのショット数は、基本を220ショットとし、前後20ショットのショット数についても確認実験を行なった。また、エキシマレーザーの出射を2×18mmのエリアで行い、このエリア内で同時に5つのノズル加工を行った。
この確認実験の結果、ノズルプレート12には、貫通孔84Aと段部84Bとで構成されたノズル84が、同時に5つ形成された。
すなわち、複数のパターン81が形成されたマスク80を用いることで、ノズルプレート12に同時に複数の段付き形状のノズル84を形成できることがわかった。
<実施例4>
図6には本発明の実施例4に係るノズルの加工方法が示されている。
ノズルプレート12は、厚さ50μmのポリイミドフィルム(宇部興産ユーピレックス50S)であり、Kr−Fエキシマレーザー58と集光レンズ64の間にマスク86を配設した。
なお、マスク86には、所定のピッチで4つのパターン88が2列で形成されたものを用いた。パターン88は、開口部87と、開口部87の周囲に形成され明部と暗部を有するL&Sパターン89とで構成されている。
また、ノズルプレート12とマスク86との間には、レンズアレイ92が配設されている。レンズアレイ92には、各パターン88に対応して複数(所定のピッチで4行、2列で)集光レンズ94が設けられている。これにより、パターン88を透過したエキシマレーザーは、それぞれの集光レンズ94で集光されて、ノズルプレート12に結像されるようになっている。
なお、集光レンズ94は、M値4、発振周波数197Hzのものを用い、実加工エネルギー1.28J/Cmにて、ノズルプレート12に貫通孔90A及び段部90Bを加工した。
また、Kr−Fエキシマレーザー58から出射されるエキシマレーザーのショット数は、基本を220ショットとし、前後20ショットのショット数についても確認実験を行なった。
この確認実験の結果、ノズルプレート12には、貫通孔90Aと段部90Bとで構成されたノズル90が、所定のピッチで4行、2列、つまり、合計8個形成された。
このように、複数のパターン88を透過するレーザー光を、それぞれのパターンに対応して設けられた集光レンズ94に照射することで、レーザー光の光路長が短くなり、レーザー光のエネルギー損失が最小限に抑えられる。
なお、本実施形態では、ノズルプレート12にノズルを形成する方法を例にとって説明したが、ノズルプレート12にノズルを形成する方法に限定されず、例えば、連通孔プレート14(図1参照)に段付きの流路を形成する場合にも、本発明が適用できる。
また、本実施形態では、エキシマレーザーでノズルプレート12にノズルを形成したが、エキシマレーザーに替えてフェムト秒レーザーでノズルプレート12にノズルを形成する場合にも本発明を適用でき、スポット径の小さいフェムト秒レーザーを用いることで、一工程の加工範囲は小さくなるが、加工精度の高いノズルプレート12が形成される。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの概略構成図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの製造方法を示す斜視図である。 実施例1のインクジェット記録ヘッドの製造方法を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)はマスクの上面図である。 実施例2のインクジェット記録ヘッドの製造方法を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)はマスクの上面図である。 実施例3のインクジェット記録ヘッドの製造方法を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)はマスクの上面図である。 実施例4のインクジェット記録ヘッドの製造方法を示す側面図である。
符号の説明
10 インクジェット記録ヘッド
12 ノズルプレート(プレート)
14 連通孔プレート(プレート)
58 レーザー光源
62 マスク
64 集光レンズ(光学結像素子)
66 パターン
67 透過部
68A 明部
68B 暗部
70 マスク
71 透過部
72 L&Sパターン(第1明暗群)
72A 明部
72B 暗部
73 L&Sパターン(第2明暗群)
73A 明部
73B 暗部
80 マスク
81 パターン
82 透過部
83A 明部
83B 暗部
86 マスク
88 パターン
94 集光レンズ(光学結像素子)

Claims (7)

  1. レーザー光源からマスクを通して光学結像素子へレーザー光を照射し、プレート上にレーザー光を結像させ、該プレートに液体が流通する孔を形成する液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記マスクのパターンは、レーザー光が透過する円形の透過部と、
    前記透過部と同心円上に形成されレーザー光が透過する少なくとも1つのリング状の明部と、
    前記透過部と前記明部の間、及び前記明部の外側に形成され、レーザー光が透過しない暗部と、
    を備えていることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記マスクのパターンは、前記透過部の周りに形成された前記明部と前記暗部の第1明暗群と、前記第1明暗群の周りに形成され、前記第1明暗群の明部と暗部より広い間隔で明部と暗部が形成された第2明暗群と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記パターンは、前記マスクに複数形成され、前記複数のパターンを透過したレーザー光を1つの光学結像素子で、前記プレートに結像させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記パターンは、前記マスクに複数形成され、前記複数のパターンを透過したレーザー光を前記パターンに対応したそれぞれの光学結像素子で、前記プレートに結像させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記レーザー光源は、エキシマレーザー光を出射することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記レーザー光源は、フェムト秒レーザー光を出射することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において製造されたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
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