JP2007289190A - タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する装置 - Google Patents

タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する装置として、遷移動作の間に捨てられるリボンの量を制限し得るような装置を提供すること。
【解決手段】繊維状のトウ材料の連続ストリーム(F)を最初にそれぞれの送りライン(L)に沿って回転アセンブリ(8)を備えた装置(1)に送り、そこで、その回転アセンブリで可塑剤流体の流れを発生させ、繊維状の材料の連続ストリーム(F)に向かわせる。装置(1)の成形部はまた、繊維状の材料の連続ストリーム(F)に向けられた可塑剤流体の流れを制御により切断できる遮断手段(21)であり、これにより、装置(1)の遷移動作の間、典型的には誤動作または故障が生じたときにストリーム(F)が切断されることになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タバコ製品、代表的に紙巻きタバコに使用されるフィルタ材料を処理するための装置に関する。
特に、本発明は、紙巻きタバコフィルタ製造機に適用される。
従来、紙巻きタバコのためのフィルタチップの製造は、そのフィルタプラグが単一タイプのものであれ複合タイプのものであれ、例えば繊維状のセルロースアセテート・トウのリボンまたはストリームの形をなすフィルタ材料を処理する工程を含む。
問題の繊維状のトウ(tow)材料が圧縮された束から該材料を引き出し、処理ステーションの中に通し、そこで、先ず引き伸ばし、次に可塑剤で含浸し、最後に、リボンまたはストリームの長手方向軸を中心として折りたたむか束ねるかし、それで1本の連続ロッドを作り、これを紙のプラグラップに包む。
従来、含浸工程は、引き伸ばされたリボンが、前進する材料を可塑剤の流れで転化する特殊装置を通過するのにつれて行われる。この場合の可塑剤は、問題の装置の常用温度および常用圧力のもとで液体状態に留まる物質、代表的にトリアセチンである。
リボンは、そこで、所定の量および所定のサイズの粒子からなる液体の流れを吹き付けられ、所定の量のトリアセチンを吸収することになる。
上で述べた工程を実行するのに使用される先行技術の装置は、トリアセトンの流れを含浸中のリボンに向けて噴射する調節可能なノズルを有する。この種の装置は、しかしながら、ノズルの清掃と調整が必要である場合、高度のメンテナンスが要求される。
問題の工程を実行する別タイプの、先行技術の装置は、所定の量のトリアセトンを保持する容器または槽、および、トリアセトンの中に一部浸される回転ブラシを有する。回転ブラシは、常用速度で回転させられると、液滴の流れを至近位置で前進するセルロースアセテートのリボンに向けて飛ばそうとする。
そこで、ブラシがトリアセトンの中に一部浸漬されたまま回転するときの最適速度が存在することに注目した。実のところ、ブラシの角速度は、リボン上に飛ばされたトリアセトンの液滴のサイズに直接影響する反面、実際にリボンに転送されるトリアセトンの量には直接影響しない。これは、一方、ブラシが液体の入った容器の中に浸されているその深さに直接左右される。従って、通常、装置の作動する間、トリアセトンを容器の中で一定のレベルに保つための送り手段、例えば、タンクに連結され、容器と流体により連通するポンプが使用される。
誤動作が生じた場合、従来タイプの装置は、ブラシに回転を止めさせ、それで、それ以上トリアセトンが容器に送り込まれなくしてしまう。
ところが、装置が再始動し、ブラシが回転を再開すると、その初期運動が、液体全体の中に波を生じさせ、フィルタ材料のリボンに向かう液体の正しい流れを乱し、含浸すべき材料を不均一にするという影響を持つことが分かった。この影響は常用条件が回復した途端に消えるが、その前に処理されたリボンの部分は、最適条件に満たない条件でトリアセトンの液滴を吹き付けられたことになるので、捨てなければならない。問題のリボン部分は不均一に含浸され、始動による遷移動作が多少長引くならば、不均一に浸された部分が相当の割合になるかもしれない。
先行技術はまた、ブラシの回転が止まると容器からトリアセトンを取り出し、その上で乾燥状態でブラシの回転を再開し、ブラシが最適速度で回転するにつれて容器が徐々にトリアセトンで満たされるように働く装置も含んでいる。このような装置では、いずれにせよ、フィルタ材料のリボンのかなりの部分を捨てなければならないという問題は解決されない。容器が再び満たされるまでの過渡動作の間、トリアセトンが最適レベルより低いままであり、それゆえ、リボンを調整するのに使われる液体の量にマイナスの影響が生じ、フィルタ材料に必要な含浸特性が確保されないという結果になるからである。その上、容器を空にし、再び満たすプロセスは、時間がかかるだけでなく、可塑剤流体の再循環と結び付いた複雑な構造を必要とする。
よって、本発明の目的は、タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理するための装置として、上で述べた欠点による影響をほとんど受けない装置を提供することである。
特に、本発明の目的は、タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する装置として、遷移動作の間に捨てられるリボンの量を制限し得るような装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理するための装置として、誤動作または故障が生じた場合に可塑剤流体の槽を系統的に空にする必要のない装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載された、フィルタ材料の少なくとも一つの連続ストリームを処理する装置を提供する。
上述した目的は、添付の請求項に記載の特徴を有する、タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する装置の本発明により達成される。
以下、本発明を添付図面に示す実施例に則して詳細に説明する。
添付図面について説明すると、番号1は、本発明に係る、タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する装置のその全体を示す。
装置1は、ほぼ図1に示されたタイプの、タバコ製品用、特に紙巻きタバコ用のフィルタの製造に使用される機械40に適用可能である。
このような機械40は、フィルタ材料を保持する、もっと厳密に言えば、フィルタ材料の2個の束42を収容するマガジン41を包含する。図1には、そのうちの1個だけが描かれている。束42から2つのトウ43をそれぞれ引き出し、従来のガイド装置を使って、フィルタ材料を処理するステーションに向かわせる。
詳記するならば、フィルタ材料は、少なくとも1つの従来タイプのブロワ装置44を有する処理ステーションを通過し、そのブロワ装置によって2つのトウ43は膨張させられ、所定の幅の連続ストリームFに成形される。好ましい一実施例では、処理ステーションは、図1に示す通り送りラインLに沿って置かれた3つのブロワ装置44を有する。処理ステーションは更に、ブロワ装置44の下流に置かれた、フィルタ材料を処理する発明通による装置1を有し、これによって前記連続ストリームFは取り上げられ、適当な可塑剤流体の適用により可塑化される。
処理されたストリームFは、その後、スタビライザ45に向かい、その送り込み側で取り上げられ、そこからロープ46の形で送り出し側に現れる。各ロープは、先にゴムのビーズでコーティングされた紙の対応するウェブ47の上に乗って前進し、最後に、それぞれフィルタ材料のロッド48を形作るために該ウェブ47によって包まれる。
こうして作られたロッド48は、その密度を検査する装置49に送られ、そこからカッタヘッド50に送られ、これによって同一のロッド48は、横方向でそれぞれプラグの連なり(図示なし)に切り分けられる。
では、タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する、本発明に係る装置1を好ましい一実施形態を示す、図2を参照して説明する。
装置1は、頂部3と底部4を持つ固定構造物2を有する。固定構造物2の頂部3は、ガイド手段5にフィルタ材料の少なくとも1つの連続ストリームFまたはリボンを受容させる。図示した好ましい実施形態の場合、ガイド手段5は、上流の動作ステーションから関連する送りラインLに沿って装置1に到達した後、所定の送り方向Aに沿って並んで前進するフィルタ材料の1対の連続ストリームFと連係する。もっと厳密に言えば、ガイド手段5は、好ましくはそれぞれ水平に配置され、上述したフィルタ材料の連続ストリームFをサポートするように置かれたスライド表面6を有する。あるいは代わりに、更なる実施形態(図示なし)において、ガイド手段5は、連続ストリームFを乗せてサポートする回転表面を作り出す複数のローラを有してもよい。
固定構造物2の底部4は、開示した処理装置1により周知の方法に従ってフィルタ材料の連続ストリームFに施される可塑剤材料、好ましくは可塑剤流体を保持する働きをする容器7を形成する。かかる方法については、十全な説明をするために後でまた参照される。可塑剤流体は、構成繊維を圧縮して、安定的に引き出し、それによってその濾過特性が改善されるように、調整するように設計された添加剤を含む。できれば、この流体の1つの成分がトリアセトンであるのが好ましい。
処理装置1の成形部はまた、前記可塑剤流体の流れを発生させ、フィルタ材料のストリームFに向かわせる手段8、好ましくは回転式の手段である。図3の例では、このような発生手段8は、後にフィルタ材料のストリームFが続く送り方向Aにほぼ垂直に配置された軸X、好ましくは水平の軸X周りを回転できる回転ブラシ9を有する。
回転ブラシ9は、前記軸X周りを回転できるシャフト9aと、このシャフト9aによって支持された、互いに並んだブリスル(bristles)9cのセット9bから構成される。
個々のブリスル9cはシャフト9aから半径方向に延び、各々、シャフト9aに固定された第1の端9dと、突出する第2の自由端9eを有する。ブリスル9cの第2の自由端9eは、ほぼ円筒形の作用表面10を作るように互いに組み合わさる。加えて、ブリスル9cは、弾性変形可能な材料で作られており(その理由については後述する)、それゆえ、可撓性を有する。
回転ブラシ9は、フィルタ材料の連続ストリームFの真下で、可塑剤流体を入れる容器7の内部に配置され、前記流体の中に一部浸される。従って、回転ブラシ9を回転させると、ブリスル9cは繰り返し可塑剤流体の中に浸され、そして表面に出ると、流体の液滴をフィルタ材料のストリームFに向けて飛ばす。
ブリスル9cの効率を高めるため、回転式の流れ発生手段8は更に、固定構造物2にしっかりと連結され、回転ブラシ9と相互作用するように置かれたカウンタ要素11を有する。このカウンタ要素11は、回転ブラシ9の側にフィルタ材料の連続ストリームFから離れて位置し、ブラシ9が直接当たる凹形表面12を有する。もっと厳密に言えば、凹形表面12は、ブラシ9の円筒形作用表面10とほぼ合わさるように成形されており、図3に示す通り、周方向部分に沿ってブリスル9cの一式9bと係合する。
また、カウンタ要素11と連係するカウンタブレード13が設けられており、これが、凹形表面12の中間部分を占め、回転ブラシ9の回転軸Xに平行に配置する。カウンタブレード13の役割は、可塑剤流体の中に浸ったブリスル9cの第2の自由端9eを遮ることであり、これで、ブラシ9が回転するにつれてブリスルは弾性変形させられることになる。ブレード13を越えた途端、ブリスル9cの第2の自由端9eは、その変形していない状態を回復させ、そこで弾力を取り戻し、端9eに付着した流体の液滴を、上方を前進するフィルタ材料の連続ストリームFに向けて投石のような方法で投げ飛ばそうとする。図2に示す装置1の特別な配置を見ると、回転ブラシ9は、上述した効果を生み出すために、矢印R(図3参照のこと)で表された半時計回り方向に回転する。
可塑剤流体を容器7の中で一定のレベルに保つために、処理装置1は更に、好ましくは容器7の中の流体のレベルを監視する自動手段と連係して可塑剤流体を供給する役目を果たす送り手段14を包含する。このような送り手段14は、容器7を流体タンク(図示なし、従来タイプ)に流体で連通させる1つ以上のチャンネル15を有し、これで、ポンプを使って、タンクから容器7へと汲み出される流体によって十分なヘッド(head)を作ることが可能となる。
可塑剤流体の流れをフィルタ材料の連続ストリームFの選択されたエリアに向かわせるために、装置1はまた、ほぼ垂直の方向に向けられたフック状の外観を有する1対のダクト16を包含する。各ダクト16は、回転ブラシ9と連係する下開口部16a、および、フィルタ材料のそれぞれの連続ストリームFが直接当たる上開口部16bを有し、そこで、前進する繊維が上開口部16bの口を覆うようになっている。
ダクト16はまた、先に浸されたフィルタ材料の連続ストリームFによって飛散させられた可塑剤流体のどんな液滴も捕集するように設計された捕集手段17と連係する。このような捕集手段17は、各対が相対するダクト16および関連するフィルタ材料ストリームFと連係する2対のボール18を包含する。もっと厳密に言えば、各対は、後にストリームFが続く送り方向Aに関連してダクト16の下流に配置された前方のボール18a、および、ダクト16の上流に配置された後方ボール18bから構成される。構造上の目的のため、各ダクト16は、関連する2つのボール18aおよび18bを形作るように曲げられた板金パネル19から作り上げ、組み込まれることができる。そのため、ダクト16と2つのボール18aおよび18bは、連続ストリームFの送り方向Aに平行に延びる横方向板金パネル20によってどちらかの側で閉じることができる。その横方向板金パネルはまた、2本のダクト16と2対のボール18を互いに分離させる働きもする。
先行技術に伴う欠点を克服するため、有利には、開示された処理装置1は、ダクト16を通る可塑剤流体の流れを制御により切断できる遮断手段21を有する。
特に、このような遮断手段21は、可塑剤流体がフィルタ材料の連続ストリームFに到達できる開位置と、フィルタ材料の連続ストリームFの方に向けられた可塑剤流体の流れが完全に切断される閉位置の間で複数の動作位置を通って移動できる少なくとも1つの可動コンポーネント22を有する。
好ましい一実施形態では、遮断手段21は、各々、それぞれのフィルタ材料の連続ストリームFと連係する、上で述べたような2つの可動コンポーネント22を有する。
図2から分かる通り、可動コンポーネント22は各々、関連するダクト16に設けられたスロット24と係合する平形バッフル23を有する。この平形バッフル23は、好ましくは、後にフィルタ材料の2つの連続ストリームFが続く送り方向Aに平行な方向Yでスライドでき、回転手段8とこれに対応するフィルタ材料の連続ストリームFの間の位置を占める。バッフル23は、ダクト16の断面全体にわたっているので、図2に仮想線で描かれた前記閉位置にあるとき、回転ブラシ9から飛ばされた可塑剤流体がダクト16の上開口部16bに到達するのは阻止される。この機能を最適化するため、ダクト16の曲げられた板金パネル19は各々、バッフル23のスライド方向Yにほぼ平行に配置され、ダクト16の上開口部16bに面する受台25を付けている。このような構成を採用することにより、たとえバッフル23が完璧に位置決めされていなくても、可塑剤流体の流れのどの部分であれ、それぞれのフィルタ材料の連続ストリームFに到達することは依然として不可能であろう。
バッフル23がほぼその全体において閉位置から引っ込められ、もはやダクト16の横断面全体を占める位置でなくなると、前記開位置と一致する図2の実線で表された通りの構成となり、回転ブラシ9から飛ばされた可塑剤流体はダクト16の上開口部16bに到達できるようになる。
有利であるのは、この平形バッフル23の動作により、例えば、ブラシ9の回転速度が低すぎる結果として不適当なサイズの液滴が生じる、または、容器7の中の可塑剤流体の正しくないレベルに起因して、流体の流量がその指定された最適の流量から逸脱する、最適でない条件のもとでは、フィルタ材料の連続ストリームFが、可塑剤流体の液滴の飛散を受けることなく、装置1の始動までの遷移段階が完了できることである。
図示した例では、平形バッフル23は片持ち式であり、動作誘導手段26と連係し、これがまた、前記スライド運動中のバッフル23を支持し、案内する。この動作誘導/支持手段26は、装置1の固定構造物2としっかりと結合した少なくとも1つのリニアトラック27を有し、これが、平形バッフル23を直線パス、理想的にはほぼ水平の直線パスPに沿って案内できるように平形バッフルと自在に結合している。図2に示した例では、動作誘導/支持手段26は、単一のリニアトラック27と結合し、平形バッフル23の、ダクト16から最も遠い部分にしっかりと連結されたスライド28を有する。同様に好ましくは、動作誘導/支持手段26は、湾曲した板金パネル19の一部分にしっかりと取り付けられ、スロット24と一致するように置かれた中間サポート29を有する。この中間サポート29は、摩耗または接着が最小限に抑えられるように平形バッフル23を支持する適当な手段(図示なし)を含むことができる。
別の解決策(図示なし)では、動作誘導/支持手段26は、それぞれ平形バッフル23のどちらかの側に位置決めされた2つのリニアトラック27を有し、これにより、中間サポート29を必要とすることなくバッフルがスライド方向Yに沿って案内できるようになっていてもよい。
動作誘導/支持手段26は更に、固定構造物2に取り付けられ、平形バッフル23に結合させられた、例えばロッドタイプまたはクランクタイプの機構30を有し、また、同様のタイプの駆動手段31、例えば油圧シリンダ32、あるいは代わりに電動モータ(図示なし)も有する。詳記するならば、図2の例から分かる通り、機構30は、固定された垂直軸W周りに回転できるピボット33を有し、これが、それぞれ水平面内にあって自由端34a、35aを有する下アーム34および上アーム35と連係する。下アーム34の自由端34aは油圧シリンダ32にヒンジ連結されており、上アーム35の自由端35aの方はそれぞれのバッフル23に連結されている。
アーム34および35は、一体をなす形で円筒形ピボット33の軸W周りに回転し、互いにほぼ90度、間隔をあけており、下アーム34の自由端34aが平形バッフル23のスライド方向Yにほぼ垂直の方向にシフトするとき、同じ方向の油圧シリンダ32の運動に応答して、上アーム35の自由端35aが平形バッフル23のスライド方向Yにほぼ平行の方向にシフトし、それで、その運動を関連する直線パスPに沿って案内するようになっている。
その上、上アーム35の自由端35aとこれに関連する平形バッフル23は、ブロック37を有するスライドカップリング36によって連結されており、スライドカップリングは、平形バッフル23のしっかりと連結された補助サポート38も有し、その凹部39の中にブロック37がスライド可能な形で挿入できるようになっている。詳記するならば、凹部39は、平形バッフル23のスライド方向Yに垂直方向におけるスライドブロック37のどんな運動も吸収できるように平形バッフル2のスライド方向Yに垂直に、かつ水平に延びており、これで、ブロック37にはY方向に平行な押出し力だけが加えられる。
加えて、円筒形ピボット33は固定構造物2をまたぐ形で取り付けられているので、上アーム35は、可塑剤流体を入れる容器7の中に収納でき、下アーム34および駆動手段31は、有利なことに容器7の外側に配置される。
前述したタイプの機構30は平形バッフル23の各々と連係し、従って、装置1に入るフィルタ材料の連続ストリームFの各々と連係する。
平形バッフル23が前記開位置(図2に実線で表された)を占め、連続ストリームFが可塑剤流体で含浸されながら送り方向Aに沿って前進し始める動作から出発して、誤動作または故障が生じると、装置1は停止させられる。特に、連続ストリームFの動きは止まり、回転手段8は回転を止め、この回転手段8と連係して可塑剤流体を容器7に供給する送り手段14は停止させられる。
その後、駆動手段31は、バッフル23を図2に仮想線で示された閉位置に移動させるべく作動させられる。特に、油圧シリンダ32は引っ込み、下アーム34の自由端34aに運動を起こさせ、これに呼応して、上アーム35の自由端35aがバッフル23のスライド方向Yに沿って移動させられる。この運動により、バッフル23は直線パスPに沿って閉位置に向かってスライドさせられることになる。
より後の段階でのみ、連続ストリームFの送り運動を回復させ、回転手段8を再始動させることが可能である。回転手段8が常用速度を取り戻した途端、駆動手段31は、平形バッフル23を開位置に戻せるようになる。この時点で、フィルタ材料の連続ストリームFは、設計により指定された最適条件のもとで含浸できる。
上述した手順の一バリエーションでは、装置1の動作停止中に容器7を空にし、クリーニング作業を実施できる。この場合、容器7から排出された可塑剤流体は、大体、濾過の後に再循環でき、その後、送り手段14によって容器7に戻すことができる。
本発明の主旨にもとることなく、上でツイントラックタイプの機械の例に則して説明した装置1、換言すれば、2連のフィルタ材料のロッドを作り出す機械が、1連だけのフィルタロッドを作り出しシングルトラックタイプの機械に等しく適用できることが、理解できるだろう。換言すれば、可塑剤流体の流れを遮断する手段は、フィルタ材料の単一の連続ストリームFの方に向けられた可塑剤流体の流れの遮断を確実にするため、その連続ストリームFとうまく連係できるようになっている。
本発明による装置を備えた紙巻きタバコ用フィルタ製造機を図示する。 本発明による装置の断面図である。 図2に示す装置の一部分の断面図である。
符号の説明
1 装置
3 頂部
4 底部
5 ガイド手段
6 スライド表面
8 回転手段
21 遮断手段

Claims (15)

  1. タバコ製品に使用されるフィルタ材料を供給する各ライン(L)から送られてくる前記フィルタ材料の少なくとも1つの連続ストリーム(F)を処理し、可塑剤流体の流れを発生させ、前記フィルタ材料の連続ストリーム(F)に向かわせる回転手段(8)を有する装置であって、
    更に、前記フィルタ材料の連続ストリーム(F)に向けられた可塑剤流体の流れを制御により切断できる遮断手段(21)を有することを特徴とする装置。
  2. 前記流れ遮断手段(21)は、前記可塑剤流体の流れが前記フィルタ材料の連続ストリーム(F)に到達できる開位置と、前記フィルタ材料の連続ストリーム(F)の方に向けられた前記可塑剤流体の流れが完全に切断される閉位置の間で移動できる少なくとも1つの可動コンポーネント(22)を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記可動コンポーネント(22)が、前記開位置と閉位置の間でスライドできる平形バッフル(23)を有することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 更に前記フィルタ材料の1つ以上の連続ストリーム(F)をそれぞれの送り方向(A)に案内する働きをする固定構造物(2)を有し、その中に前記可塑剤流体が集められる容器(7)を具備することを特徴とする、請求項2または3に記載の装置。
  5. 前記可動コンポーネント(22)が、前記回転手段(8)と前記フィルタ材料の連続ストリームまたは複数のストリーム(F)の間に配置されていることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記平形バッフル(23)が、前記固定構造物(2)にしっかりと固定された少なくとも1つのリニアトラック(27)と連係することを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  7. 前記少なくとも1つのリニアトラック(27)がほぼ直線のパス(P)を定めることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記直線パス(P)がほぼ水平であることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 1つのリニアトラック(27)、および、該リニアトラック(27)によってスライドできるように支持されたスライド(28)を有し、前記平形バッフル(23)が前記スライド(28)にしっかりと連結されていることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記平形バッフル(23)が、ロッド/クランク機構(30)の一部分を構成するスライド可能なブロック(37)とスライドできるように連係し、これにより、前記平形バッフル(23)が前記開位置と閉位置の間で移動させられることを特徴とする、請求項3〜9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記可塑剤流体を供給する送り手段(14)を有し、これにより、前記容器(7)の中の可塑剤流体のレベルが一定に維持されることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  12. 前記可塑剤流体の流れを発生させる前記回転手段(8)が、前記可塑剤流体の中に一部浸される回転ブラシ(9)を有し、これが回転させられると前記流れを発生させるように設計されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記回転ブラシ(9)が、互いに並んで配置する複数の可撓性のブリスル(9c)を付けており、これが各々、前記ブラシ(9)のシャフト(9a)に取り外せないように固定させられた第1の端(9d)と、第2の自由端(9e)を有することを特徴とする、請求項12に記載の装置。
  14. 前記可塑剤流体がトリアセトンを含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
  15. フィルタ材料の1つ以上の連続ストリーム(F)が、前記フィルタ材料を供給するそれぞれのライン(L)によって送られ、このラインが各々、フィルタ材料のそれぞれの連続ストリーム(F)を、これを処理するステーションに向けて前進させるように設計されている紙巻きタバコ用フィルタ製造機であって、
    前記処理ステーションが、請求項1〜14のいずれか一項に記載された、タバコ製品に使用されるフィルタ材料を処理する装置(1)を有することを特徴とする装置。
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