JP2007285805A - 磁気エンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ出力に優れ磁気エンコーダを提供し、さらには高分解能も具備する磁気エンコーダを提供する。
【解決手段】磁気媒体と磁気センサとを有する磁気エンコーダであって、前記磁気センサは、少なくとも強磁性固定層と、強磁性自由層と、前記強磁性固定層と前記強磁性自由層に挟まれた非磁性層を有するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を備え、前記磁気抵抗効果素子は略長方形をなし、前記強磁性固定層の着磁方向、前記磁気抵抗効果素子の短手方向、前記磁気媒体の着磁方向および前記相対的移動方向が同じであるとともに、前記磁気抵抗効果素子の層間結合磁界Hintが異方性磁界H以上であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子を有する磁気センサを用いた磁気式エンコーダに関するものである。
小型ロボットやデジタルカメラ、インクジェットプリンタなど、民生用途で使用される磁気エンコーダのさらなる高分解能化が求められている。磁気エンコーダには、ロータリーエンコーダやリニアエンコーダがあるが、いずれも図14に示した概略図のように、間隔λで多極着磁された記録媒体1と、外部磁界に対して物質の抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した磁気センサ2を備える。記録媒体の磁化方向の変化に応じて、感磁素子4が受ける磁界の向きも周期λで変化する。高分解能化達成の一手段として、感磁素子幅及び記録媒体の着磁ピッチを狭小化することで、単位移動距離あたりの出力信号数を増加させる方法がある。媒体着磁ピッチを狭小化すると、媒体表面からの漏洩磁界が小さくなることから、感磁素子の感度を高めて、小さい磁界変化に対しても大きな抵抗変化が得られる素子が必要となる。以下、感磁素子に用いられる磁気抵抗効果膜および素子について述べる。
異方性磁気抵抗効果(AMR)膜を用いたAMR素子は、通常NiFeなどの単層膜をパターニングして素子が形成される。比較的磁場強度の弱い領域でも、磁界の変化によって電気抵抗が数%変化するうえ、製造も容易なため多く用いられている。結合型巨大磁気抵抗効果(GMR)膜を用いた結合型GMR素子が、特許文献1に示されている。結合型GMR素子は、AMR素子に比べ2〜4倍大きな電気抵抗変化率を示す。特許文献1のGMR素子は、NiCoFe薄膜と非磁性金属薄膜を数十層交互に積層した人工格子金属膜を用いたものである。
さらに、磁気ディスク装置の再生ヘッドに用いられるスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜(SVGMR膜)が、特許文献2に示されている。SVGMR膜は、磁界(磁束)の方向が変化しても磁化方向が変化しない固定層と、磁界の変化に追従して磁化方向が変化する自由層、固定層と自由層を磁気的に分離する非磁性層から構成される。固定層と自由層の磁化方向が平行のとき抵抗は最小になり、反平行方向のとき抵抗は最大を示す。非常に弱い磁界(0.8〜2kA/m(約10〜20Oe))で、10%以上の抵抗変化を発現する。したがって、スピンバルブ型磁気抵抗効果素子(以下、SVGMR素子とも称する。)は感磁素子として有力である。
特許第2812042号公報 特許第3040750号公報
磁気エンコーダの高分解能を達成するためには素子幅を狭小化する必要があるが、この点で問題となるのが、素子の形状異方性である。一般に磁気エンコーダの感磁素子は素子長さが数百μm、素子幅が数μm〜数十μm程度であるが、素子幅の狭小化によってアスペクト比(素子長さ/素子幅の比)は大きくなる。その結果、素子全体の磁化方向が一様に向くのに要する磁界である異方性磁界Hが増加する懸念がある。素子形状に高アスペクト比が必要とされるのは、磁気ヘッド等の場合には必ずしも要求されない磁気エンコーダの高分解能化に特有の要請である。特にAMR素子を用いる場合、Hの増加に伴って弱磁場での感度が低下し、所望の出力が得られない。また結合型のGMR素子においては、素子全体が飽和する磁界Hが数百A/m〜数kA/m程度と大きいため、強磁場では大きい抵抗変化率が得られる膜でも、弱磁場では抵抗変化が小さくなってしまう。この点、SVGMR膜を用いたSVGMR素子は、弱磁場で大きな抵抗変化が得られる点で、磁気エンコーダの感磁素子の高感度化に適していると考えることができる。
しかしながら、SVGMR素子のMRループは、図3(b)に示すように磁界方向に対して非対称であり、MRループの特性が磁気エンコーダの出力に影響しやすい。したがって、SVGMR素子を、磁気エンコーダに適用する場合には、必ずしも十分な出力が得られるものではなかった。また、感磁素子を記録媒体と組み合わせる場合において、AMR素子とGMR素子の磁気抵抗効果は磁界の方向に影響を受けない。これは図3(a)に示す磁気抵抗効果ループ(MRループ)から明らかである。したがって、着磁ピッチλに対して素子出力(抵抗変化)は周期λで得られることとなる。一方のSVGMR素子の場合、固定層の着磁の向きに対する外部磁界の角度差で抵抗変化が生ずるため、MRループは図3(b)のような形状を示す。したがって素子の構成をAMR素子またはGMR素子と同様とした場合の素子出力の周期は2λとなり、分解能は1/2になってしまう。このことから、AMR素子やGMR素子の従来素子を単純にSVGMR素子に置き換えても、高分解能の磁気エンコーダを実現するのは困難であった。すなわち、SVGMR素子を用いた場合磁気エンコーダであっても、前記高出力化のみならず、高分解能化においても満足な特性が得られているとは言い難かった。
そこで、本発明は、SVGMR素子を磁気エンコーダに適用し、センサ出力に優れ磁気エンコーダを提供し、さらには高分解能も具備する磁気エンコーダを提供することを目的とした。
本発明の磁気エンコーダは、磁気媒体と、該磁気媒体に対して所定の間隔で対向して相対的に移動する磁気センサとを有し、前記磁気媒体が前記磁気センサとの相対的移動方向に交互に多極着磁されている磁気エンコーダであって、前記磁気センサは、少なくとも強磁性固定層と、強磁性自由層と、前記強磁性固定層と前記強磁性自由層に挟まれた非磁性層を有するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を備え、前記磁気抵抗効果素子は略長方形をなし、前記強磁性固定層の着磁方向、前記磁気抵抗効果素子の短手方向、前記磁気媒体の着磁方向および前記相対的移動方向が同じであるとともに、前記磁気抵抗効果素子を構成する磁気抵抗効果膜の層間結合磁界Hintが異方性磁界H以上であることを特徴とする。
また、前記層間結合磁界Hintが、前記磁気センサが検知する磁気媒体からの漏洩磁界以下であることが好ましい。さらに、前記層間結合磁界Hintは4000A/m以下であることが好ましい。
さらに、前記磁気エンコーダにおいて、前記層間結合磁界Hintと前記異方性磁界Hとの和が前記漏洩磁界以下であることが好ましい。
さらに、前記磁気エンコーダにおいて、前記磁気媒体は、隣り合う一対の着磁領域の着磁方向の長さをピッチ2λとして多極着磁されており、前記磁気センサは、それぞれ2n個(nは自然数)の前記磁気抵抗効果素子が前記相対的移動方向にピッチλで配置され、かつ直列に接続された第1の素子列と第2の素子列とを備え、前記第1の素子列の一端と前記第2の素子列の一端とは、距離(m+1/2)×λで離間しており、前記第1の素子列の一端は電源に、前記第1の素子列の他端は前記第2の素子列の一端に接続され、前記第2の素子列の他端は接地され、前記第1の素子列の他端と前記第2の素子列の一端との接続部分から中点電位を検出することが好ましい。
さらに、前記磁気エンコーダにおいて、異方性磁界Hが500A/m以下であることが好ましい。ここでいうHは素子形状加工する前のSVGMR膜の異方性磁界である。
さらに、前記磁気エンコーダにおいて、前記磁気抵抗効果素子の素子幅をw(μm)、SVGMR膜の層間結合磁界をHint(A/m)、異方性磁界をH(A/m)、強磁性自由層の飽和磁化をM(A/m=10emu/cm)、磁気媒体の着磁ピッチをλ(μm)、素子の不感磁界をδ(A/m)とした場合、前記δは0以上で、かつ前記磁気センサが検知する磁気媒体からの漏洩磁界以下であるとともに、
0<Hint−H<M×λ/(2w)+δ
の関係を満たすことがこのましい。ここでいうHは素子形状加工する前のSVGMR膜の異方性磁界である。
本発明によれば、SVGMR素子を用いて、センサ出力に優れた磁気エンコーダを提供し、さらには高分解能も具備する磁気エンコーダを提供することができる。さらに着磁ピッチを狭小化しても十分な信号出力を得ることが可能である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
本発明に係る磁気エンコーダは、図14で示した構成と同様に、磁気媒体1と、該媒体に対して所定の間隔で対向して相対的に移動する磁気センサ2とを有し、前記磁気媒体が前記磁気センサとの相対的移動方向に交互に多極着磁されている。前記磁気センサは、図1に示すように、少なくとも強磁性固定層5と、強磁性自由層6と、前記強磁性固定層と前記強磁性自由層に挟まれた非磁性層7を有するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子(SVGMR素子)を備える。
SVGMR素子を構成する磁気抵抗効果膜は,DCマグネトロンスパッタリング装置を用いて作製した.磁気抵抗効果膜は,基板上に下地層(NiFeCr(3nm)/NiFe(1nm))/反強磁性層(MnPt(14nm))/強磁性固定層(CoFe(1.8nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(2.2nm))/非磁性中間層(Cu(2.1nm))/強磁性自由層(CoFe(1nm)/NiFe(3nm))/背後層(Cu(0.6nm))/保護層(Ta(3nm))という順で薄膜を積層したものである(括弧内の数字は膜厚を示す)。
前記磁気抵抗効果素子は略長方形をなしている。略長方形とは、全体が長手方向と短手方向を有する形状であり、凹凸、曲線部分等の存在も許容する。但し、図1に示すように感磁素子として機能する部分は長方形であることが好ましい。図1では、配線部分の図示は省略してある。強磁性固定層5の着磁方向と、前記磁気抵抗効果素子の短手方向、すなわち幅方向と、磁気媒体1と磁気センサ2との相対的移動方向とは、同じになるようにしてある。磁気媒体から漏洩磁界が作用していないときの図1に示す強磁性自由層の磁化方向は、実線の矢印の方向であり、強磁性固定層5の磁化方向と同じである。実線の矢印とは逆方向の磁界が磁気媒体から作用すると強磁性自由層6の磁化の向きは図の点線の矢印のように逆方向となる。このとき、強磁性固定層5の磁化方向と強磁性自由層6の磁化方向とは反平行となり、電気抵抗が増加する。実線の矢印の方向、すなわち、強磁性固定層5の磁化方向と同じ方向に磁界が作用しているときは磁化の方向は変化しないため、電気抵抗も変化しない。磁気媒体1と磁気センサ2とが相対的に移動することによって、磁気センサを構成するSVGMR素子の強磁性自由層6の磁化方向が、強磁性固定層5の磁化の方向と平行な状態と反平行の状態とを遷移するため、大きな抵抗変化率を示す。本発明では、上記SVGMR素子において、層間結合磁界Hintと異方性磁界Hの関係を規定する。すなわち、前記磁気抵抗効果素子の層間結合磁界Hintを異方性磁界H以上とする。
ここで,Hintは強磁性固定層と強磁性自由層との間に働く磁界であるので、非磁性中間層膜厚を変えることで変化する。具体的には、Cu膜厚が薄い領域(<2nm以下)では固定層/自由層の間隔が狭くなってHintも大きくなる。Cu膜厚が厚い領域(2.2nm以上)では逆に間隔が広くHintも小さくなる。さらに、Cuを介した強磁性層間のRKKY的相互作用もHintに影響するため、実際にはCu膜厚により強磁性/反強磁性的結合が増減する。
磁気抵抗効果膜のHは自由層材料によりほぼ一義的に決定されるが、素子形状にパターニングした場合の実効的なH(以下H と表記する)は素子幅wにより変化する。具体的には、素子幅が狭くなるとH は増大する。エンコーダ向け感磁素子は素子自体を高抵抗化するため、素子長さLは100μm以上とすることが好ましい。これに対して幅wは数十μm程度で圧倒的に短いため、素子自身の形状異方性がH を増大させることになる。素子幅wは着磁ピッチλの1/2よりも小さくなくてはならず、かつ十分な感度を得るために所望の幅以上、具体的にはλの1/10程度以上に設定する必要がある。たとえばλ=20μmの場合,wの好ましい範囲は2〜10μmである。素子長Lとの比L/wの比で言えば、10以上が好ましい。また、強磁性自由層の膜厚Tとの比w/Tで言えば、500〜2500が好ましい。
図3(c)に、MRループにおけるHintとHの測定箇所を示す。HintはMR比が最大値の1/2となる磁界であり、HはHintを通るMRループの接線上において最大MR比を示す磁界からHintを差し引いた磁界である。かかる構成のSVGMR素子を用いて磁気エンコーダを構成する実施形態について、図を用いてさらに具体的に説明する。SVGMR素子を用いて磁気エンコーダを実現する構成例を,図4を用いて説明する。図4の構成はAMR素子と同様な形状のMRループを得るための素子配置である。1番目のSVGMR素子21に対して着磁ピッチλだけ離した位置に2番目のSVGMR素子22を配置し、該2つのSVGMR素子を接続することで、図5に示すMRループが得られる。一つのSVGMR素子21では、磁気媒体の着磁ピッチλに対して得られるMR比の信号の周期は2λであるが、上記のようにλだけ離した位置にSVGMR素子22を設けることによって周期λの信号を得ることができる。図5の磁界の正と負は、SVGMR素子に印加される磁界の逆転を意味する。例えば、図4(a)の状態ではSVGMR素子21には、磁気媒体1からの漏洩磁界3のうち図の右から左へ向かう磁界が作用する。このとき、SVGMR素子22には図の左から右へ向かう磁界が作用する。この場合を正とする。SVGMR素子と磁気媒体とが相対的に移動し、SVGMR素子21が図4(a)のSVGMR素子22の位置にくると、SVGMR素子21には図の左から右へ向かう磁界が作用し、SVGMR素子22には図の右から左へ向かう磁界が作用する。この場合を負とする。このように各SVGMR素子に印加される磁界方向の反転を正負で表している。
ここで着目すべきは、2つのSVGMR素子を接続して得られたMR比は、周期としてはλの信号が得られるが、単一素子の場合のMR比に比べて1/2になっていることである。これはすなわち、素子出力が低下することを意味する。この問題は、同様に組み合わせたSVGMR素子23及び24の素子列26を、SVGMR素子21及び22の素子列25と図4に示すように配置してブリッジ接続し、図6に示す回路を構成することで解決できる。
磁気媒体1は、隣り合う一対の着磁領域の着磁方向の長さをピッチ2λとして多極着磁されている。図4(a)では、長さλの互いに逆の着磁方向の領域が交互に設けられており、一対のピッチは2λである。一対のピッチが2λであれば、正方向、逆方向の着磁領域のピッチは必ずしもλでなくてもよく、異なっていてもよい。2個のSVGMR素子21と22は相対的移動方向にピッチλで配置され、直列に接続されて第1の素子列25を構成している。また、2個のSVGMR素子23と24も相対的移動方向にピッチλで配置され、やはり直列に接続されて第2の素子列26を構成している。図4(a)、(b)に示すように、第1の素子列25の一端と第2の素子列26の一端とは、距離λ/2離間している。かかる構成において、図4および図6に示すように、第1の素子列25の一端は電源Vccに接続され、他端は第2の素子列26の一端に接続されている。第2の素子列26の他端は設置され、第1の素子列25の他端と第2の素子列26の一端との接続部分から中点電位Voutを検出する。このような構成にすると、磁気抵抗変化の信号の周期をλとして高分解能を維持しつつ、素子出力の低下も抑制することができる。図4の構成では、各素子列を構成するSVGMR素子の数は2個としているが、これは2n個(nは自然数)としてもよい。素子数が多くなると素子特性のばらつきの影響が緩和される。また、第1の素子列の一端と前記第2の素子列の一端とはλ/2だけ離間させているが、(m+1/2)×λ(mは整数)としても同じ効果が得られる。
SVGMR素子のMRループは、素子を構成する膜の膜厚や材料により変化し、さらに素子形状によっても変化する。具体的には、層間結合磁界Hintは固定層/自由層間の中間層膜厚や膜表面の凹凸などによる影響を受け、異方性磁界Hは自由層の層構成、膜厚構成、材料により値が変化する。さらにHは素子形状による形状異方性の変化によっても影響を受ける。具体的には素子幅の狭小化によって素子長さ方向への異方性が大きくなり、Hは増大する。これらの値が変化すると、図5に示した2素子の合成ループの形状が大きく変わり、素子そのものの感度に大きく影響を及ぼすのである。
はMRループの傾きの指標でもある。Hの値が大きいとMRループはy切片を持つため、2素子を合成した場合単素子の最大MR比とy切片までのMR変化しか利用できず出力が著しく低下することになる。さらにMRループの傾きはすなわち素子の感度であるので、Hが大きくなることは素子の感度が低下することと同義である。HintはMRループの原点からのオフセットに相当する。Hintの値が小さいとy切片を持つため好ましくないが、大きすぎると大きな磁界を印加しないと抵抗変化が見られなくなるため、低磁界で十分な感度が得られなくなってしまう。狭ピッチ磁気エンコーダを実現するためには低磁界での感度が低下することは好ましくない。
図7にはλを3種類変化させた際の、媒体表面からの距離(ギャップ)による漏洩磁界の依存性を示す。ギャップ長zにおける漏洩磁界Hは,媒体表面での磁界Hに対してH=H×exp(−z/λ)で変化するため,λが小さい(=狭ピッチ)ほどギャップ依存性が大きく、また同じギャップ位置で比較した場合でも狭ピッチになるほど磁界が低下することは明らかである。たとえば、フェライト系材料をベースとした磁気媒体を用い、ギャップ長を15μmとした場合、漏洩磁界は4000A/m(=50Oe)程度となる。このときSVGMR素子は±4000A/mで飽和する必要があり、Hintはそれ以下としないとMR変化の最大値が使えない。すなわち、Hintが磁気センサが検知する媒体からの漏洩磁界以下であることが好ましい。
図8はHを変化させた際のSVGMR素子のMRループである。Hintは1600A/m(20Oe)とした。Hの増加に伴って、合成したMRループの傾きが小さくなり、Hが1600A/mより大きい場合は、外部磁界が印加されない状態でも個々のSVGMR素子のMR比は有限値を持つ。そのため、合成したMRループの最大MR比は、個々のSVGMR素子のMR比が有限値を持たない場合よりも低下する。
図9はHの異なるSVGMR素子について、規格化したMR比のHint依存性を示す。Hintが増加するにしたがってMR比が増加して、MR比は飽和する。Hの増加に伴って、MRが飽和して最大を示すHintはより高磁界側にシフトするが、Hint≧Hの条件を満たすと、MR比を最大限高く保つことができることがわかる。逆に、Hintが最大を示す前記Hintよりも小さいとセンサの感度が低くなる。
図10はHintを変化させた際のSVGMR素子のMRループである。Hは1600A/m(20Oe)とした。Hintが1600A/m以上となりHint≧Hを満たす場合には、ブリッジ出力で得られるMR比は高い値を示すが、Hintの増加に伴いMR比が0を示す磁界範囲が広がる。この範囲の弱磁界ではセンサは抵抗変化を示さないことが分かる。MRループがy切片を持たないためには、HintはH以上の値にする。また、MRループはHint+Hの印加磁界で飽和する。したがって、HintとHの和が磁気センサが検知する磁既媒体からの漏洩磁界以下であれば高いMR比を維持できるので好ましい。図10に示す場合であれば、想定される4000A/m(50Oe)の低磁界でSVGMR素子が本来発揮しうるMR比を維持するためには、H1600A/mに対して、Hintは2400A/m以下であることが好ましい。高感度を得るためにはHintとHが等しいことがさらに好ましい。このような特性を有するSVGMR素子を用いることで、AMR素子と同様に着磁ピッチλ周期の出力信号が得られ、かつAMR膜よりも高いMR比が得られることから、高感度かつ高精度の磁気エンコーダが実現できる。該磁気エンコーダは、例えば、着磁ピッチλが40μm以下、さらには20μm以下または10μm以下、或いはギャップが15μm以下、さらには10μm以下であるような挟ピッチ対応の磁気エンコーダとして好適である。
なお、Hintが負側に大きい場合(0A/m未満)、適切なHとの組み合わせ、すなわちHintの値を−Hよりも負側に大きく取る構成とすることで、図5の上下を反転させた形状のブリッジ出力を得ることも可能だと考えられる。しかしながら、Hintは固定層/中間層界面の凹凸によるNeel’s Orange Peel Effectと、中間層を介した固定層/自由層間のRKKY的相互作用の和であり、負の値を示すには後者の作用が大きく現れるようにしなければならない。前者の影響は無視することが出来ないため、Hintが0A/m未満の素子を制御性よく得ることは困難である。さらに、Hは素子のパターニングにより増加する傾向にあることから、Hint<0A/mの領域で素子を作製することは、素子幅の変動に対して安定した出力を得る上で好ましくない。したがってHintは少なくとも0A/m以上の値をとる必要がある。また、このようなHintとHとの関係は、図2および図4のようにSVGMR素子を配置する場合に限らず、単体のSVGMR素子の場合にも当てはまる。すなわち、SVGMR素子単独の場合でも、HintをH以上とすれば、MRループがy切片を持たないようになるのでMR比の低下が抑制されるのである。
(実施形態2)
磁気エンコーダのセンサ素子寸法は、素子幅に比べて素子長さが圧倒的に長いため、素子幅が狭くなると形状異方性は長手方向により強く加わるようになる。これは素子の反磁界Hが大きくなるためである。ここで、Hは反磁界係数Nと自由層の飽和磁化Mとの積で表される。エンコーダ素子の場合、Nの値は素子長さLと膜厚tの積に比例、素子幅wに反比例することから、Lとtが一定の場合、HはN=A/wなる定数Aを用いて、次式のように表現できる。
=N×M=(A×M)/w (式1)
ここでいう「膜厚」とは、AMR素子の場合は強磁性層の膜厚そのものであり、NiFe換算で20〜30nmである。SVGMR素子の場合は強磁性自由層の膜厚と等価であり、同じくNiFe換算にして4〜5nmであることから、同じ長さの素子をAMR膜とSVGMR膜とで作製する場合、AMR素子のNはSVGMR素子の約5〜6倍だと言える。SVGMR膜のHとを区別するためSVGMR素子の異方性磁界をH とおくと、実施形態1から次の関係が言える。
int=H +δ (式2)
ここでδは不感磁界(A/m)で、SVGMR素子が抵抗変化を示さない磁界の大きさを意味する。理想的にはδ=0が望ましい。しかしながら,素子形成時のばらつきや自由層保磁力(Hcf)が存在することを考えると、たとえばHcfが大きい場合はMRループがヒステリシスを示し、Hint<H となる懸念がある。この場合は素子出力が膜のMR比よりも低下することから,δはHcfよりも大きな値を示すようにδ>Hcfに設定することが好ましい。また不感領域が大きいということは弱磁界でセンサ出力が得られないことを意味するので、δは磁気センサが検知する磁気媒体からの漏洩磁界以下とする必要があり、具体的には実施形態1から鑑みてδの最大範囲は概ね4000A/m(50Oe相当)程度とすることが好ましい。H は膜自身のHと素子形状で決定される反磁界Hとの和、すなわちH =H+Hで表されることから、NとAおよびwの関係および式1と式2から次の関係が成り立つ。
A=w×(Hint−H−δ)/M (式3)
また、素子幅wは、第1の要請として、磁気媒体の着磁ピッチλよりも小さいことが必要であるが、高MR比を得るために上述のように第1の素子群と第2の素子群をλ/2離間させて配置するためには、素子幅wはλ/2未満、すなわちw<λ/2とすることが必要になる。この式とNとAおよびwの関係(0<A<w)から0<A<λ/2が得られる。したがって、かかる式と式3より、高MR比を得る素子配置の観点からは、次式が満足されることが好ましい。
0<w×(Hint−H)/M<λ/2+δ×w/M (式4)
または
0<Hint−H<M×λ/(2w)+δ (式5)
(w:素子幅(μm)、Hint:SVGMR膜の層間結合磁界(A/m)、H:素子形状加工前のSVGMR膜の異方性磁界(A/m)、M:自由層の飽和磁化(A/m=10emu/cm)、λ:磁気媒体の着磁ピッチ(μm)、δ:素子の不感磁界(A/m))
式4を満たすようなHintとHの組み合わせを示すSVGMR膜を用いることで、素子形状に加工した場合においても異方性磁界H の増加によるセンサ感度低下を抑え、SVGMR膜と同等の抵抗変化率を示すSVGMR素子を得ることができ、かつ従来のAMR素子を凌ぐ高感度の磁気センサが実現できる。
(実施形態3)
SVGMRセンサでは図6に示されるブリッジ回路の出力を利用しており、複数の感磁素子からの出力を合成したものとなる。したがって、素子間の干渉を排除するためには素子幅wは小さいことが好ましい。しかし、式2に示されるように素子感度を決定するための磁場Hの効果と素子幅wの効果が打ち消しあう構成となっているために、素子幅の最適値はSVGMR膜の特性によって変化する。図11および図12にSVGMR膜のHについて、素子幅の最適値が変化する様子を示す。図11では素子加工する前のH=700A/m、図12では同じくH=350A/mのSVGMR膜を用いたセンサ出力で、それぞれ膜のHintがHint=700、1050、および1400A/mの条件となっている。また、図12にはHint=2800A/mのデータも示した。素子幅wの減少はHの増加の原因となるため、素子感度が低下して再生出力は減少する。同時に、素子幅wの減少は素子抵抗を大きくするため、再生出力は増加する。したがって、これら2つの効果の兼ね合いによって出力が変化し、センサに対する最適素子幅も左右されることになる。
図11のH=700A/mの場合、Hintの変化に対する最適素子幅は10から12μmであり、図12のH=350A/mの場合、最適素子幅は8から9μmである。いずれの場合もHintの変化に対して出力の最大値が変化しているが、前者で1050A/mから1400A/m、後者で1400A/mから2800A/mの間で出力が最大となっている。両者の最大出力を比較するとHが小さい方で出力が大きくなっているが、素子幅が変化した場合の最適値の範囲は、Hが大きい方で許容範囲が広くなっている。また、Hが小さい場合に最大出力を得るためには大きなHintが必要となり、膜特性の設計上GMRによる抵抗変化率との整合性を取ることが重要となる。一方、Hが小さい方では一般的に再生出力が低くなる傾向を示すものの、Hintの変化に対して最適素子幅の得られる範囲が広くなっていることから、素子の加工精度に関する許容度が大きく、歩留まりの高いデバイスが提供可能である。また、SVGMR素子列をλ/2ずらして配置するためには、素子の幅はλ/2以下にする必要がある。すなわち、着磁ピッチλを20μmとした図11および図12で示す例では、素子幅は10μm以下とする必要がある。SVGMR膜のHが変化すると出力のピークがシフトするため、素子幅が着磁ピッチの1/2以下の素子において効率よく高出力を得るためには、Hは500A/m以下であることが好ましい。例えば、図11では、SVGMR膜のHが700A/mの場合は出力のピークは10μm以上、すなわちλ/2以上にあるため、前記配置をとる場合は出力ピーク領域を有効に使えない。これに対してSVGMR膜のHが減少すると出力のピークは素子幅が小さい方向にシフトし、図12に示すように350A/mでは出力のピーク領域は着磁磁ピッチの1/2以下の素子幅領域8〜9μm程度になるので、該出力ピーク領域を利用することが可能となる。かかる観点において、素子幅に余裕を持たせるためにはSVGMR膜のHは350A/m以下とすることが好ましい。
上記実施形態1に従い、SVGMR素子の作製を行った。実施形態1で示した材料、膜構成のSVGMR膜を、フォトリソグラフィープロセスにより加工、作製した。試作素子のパターン幅は5μmとした。図13にSVGMR膜及び素子のMRループを重ねて示す。素子形成後はH がHより大きくなっており、パターニングによりHが増加し、見かけのHが増加していることがわかる。このときHintがHよりも大きい値を取るように中間層(Cu)膜厚を設定したため、パターニング後においてMRループのy切片はほぼ0に近い。ここで,素子試作に用いたSVGMR膜の特性は、Hint=2000A/m、H=440A/m、Hcf=30A/mである。自由層はCoFe(1.3nm)/NiFe(3nm)の多層構造であり、自由層全体のMは1×10(A/m)である。着磁ピッチλは20μmとした。素子幅が5μmであることと、図13のMRループにおいてδはループ立ち上がりの磁界に相当し、その値はHintやHに比べ非常に小さいことから、w×(Hint−H)/Mの値は1.08×10−2(μm)となり式4および式5の範囲を満たしている。さらに、実施形態3より、H=700A/mで検討を行ったHintの範囲において、最適素子幅wは10〜12μmであった。本検討ではM=1×10(A/m)としており、これらの値からw×(Hint−H)/Mを算出すると、概ね1.0×10−3(μm)〜1.0×10−2(μm)の範囲に収まる。したがって、SVGMR膜の磁気特性及び素子寸法は、Aが上記範囲未満となるように設定することが望ましい。このようにして作製したSVGMR素子は、膜と同等のMR比を示すことがわかり、AMR素子を凌ぐ感度を示すエンコーダ向け感磁素子を作製することが可能となった。
SVGMR素子の膜構成を示す図である。 SVGMR素子を用いた磁気エンコーダの概略図である。 AMR素子のMRループ(a)と、SVGMR素子のMRループ(b)と、MRループにおけるHintとH(c)を示す図である。 磁気エンコーダにおけるSVGMR素子の素子配置を断面方向(a)、素子面垂直方向(b)から見た図である。 SVGMR素子群のMRループを示す図である。 SVGMR素子の接続図である。 漏洩磁界強度の媒体表面からのギャップ依存性を示す図である。 を変化させたSVGMR素子のMRループを示す図である(Hint=1600A/m)。 を変化させたSVGMR素子の、規格化MR比のHint依存性を示す図である。 intを変化させたSVGMR素子のMRループ(H=1600A/m)。 素子幅による出力の変化を示す図である(H=700A/m)。 、素子幅による出力の変化を示す図である(H=350A/m)。 素子形成前後のSVGMR膜のMRループを示す図である。 一般的な磁気エンコーダの構成を示す概略図である。
符号の説明
1:磁気媒体 2:磁気センサ 3:漏洩磁界、4:感磁素子
5:強磁性固定層 6:強磁性自由層 7:非磁性層
21、22、23、24:SVGMR素子 25、26:素子列

Claims (6)

  1. 磁気媒体と、該磁気媒体に対して所定の間隔で対向して相対的に移動する磁気センサとを有し、前記磁気媒体が前記磁気センサとの相対的移動方向に交互に多極着磁されている磁気エンコーダであって、前記磁気センサは、少なくとも強磁性固定層と、強磁性自由層と、前記強磁性固定層と前記強磁性自由層に挟まれた非磁性層を有するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を備え、前記磁気抵抗効果素子は略長方形をなし、前記強磁性固定層の着磁方向、前記磁気抵抗効果素子の短手方向、前記磁気媒体の着磁方向および前記相対的移動方向が同じであるとともに、前記磁気抵抗効果素子を構成する磁気抵抗効果膜の層間結合磁界Hintが異方性磁界H以上であることを特徴とする磁気エンコーダ。
  2. 前記層間結合磁界Hintが、前記磁気センサが検知する磁気媒体からの漏洩磁界以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気エンコーダ。
  3. 前記層間結合磁界Hintと前記異方性磁界Hとの和が前記漏洩磁界以下であることを特徴とする請求項2に記載の磁気エンコーダ。
  4. 前記磁気媒体は、隣り合う一対の着磁領域の着磁方向の長さをピッチ2λとして多極着磁されており、
    前記磁気センサは、それぞれ2n個(nは自然数)の前記磁気抵抗効果素子が前記相対的移動方向にピッチλで配置され、かつ直列に接続された第1の素子列と第2の素子列とを備え、
    前記第1の素子列の一端と前記第2の素子列の一端とは、距離(m+1/2)×λで離間しており、
    前記第1の素子列の一端は電源に、前記第1の素子列の他端は前記第2の素子列の一端に接続され、前記第2の素子列の他端は接地され、
    前記第1の素子列の他端と前記第2の素子列の一端との接続部分から中点電位を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気エンコーダ。
  5. 異方性磁界Hが500A/m以下であることを特徴とする請求項4に記載の磁気エンコーダ。
  6. 前記磁気抵抗効果素子の素子幅をw(μm)、SVGMR膜の層間結合磁界をHint(A/m)、異方性磁界をH(A/m)、強磁性自由層の飽和磁化をM(A/m=10emu/cm)、磁気媒体の着磁ピッチをλ(μm)、素子の不感磁界をδ(A/m)とした場合、前記δは0以上で、かつ前記磁気センサが検知する磁気媒体からの漏洩磁界以下であるとともに、
    0<Hint−H<M×λ/(2w)+δ
    の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載の磁気エンコーダ。
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