JP2007284883A - 型枠構造および施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】型枠施工の作業効率を向上できる型枠構造を提供すること。
【解決手段】型枠構造1は、タイルが取り付けられるコンクリート版の表面に凹凸を形成するため、コンクリートが充填される鋼製型枠2と、磁性体を含んで構成されかつ鋼製型枠2の型枠面11、25の所定位置に吸着するシート状型枠3と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、型枠構造および施工方法に関する。詳しくは、例えば、タイルが張り付けられる躯体を形成するための型枠構造および施工方法に関する。
従来より、建物外壁の仕上げ材としてタイルが用いられる。このタイルは、例えば、以下のような手順で、コンクリート躯体に取り付けられる。
まず、コンクリート躯体の表面にモルタルでタイル下地を形成する、次に、タイル下地面に張付けモルタルを塗り付け、木槌やビブラートを用いてタイルを圧着する。
ここで、タイル下地であるモルタル層が剥離しないように、コンクリート躯体表面に下地処理を行うが、タイル施工後、長期間が経過すると、モルタル接着強度が低下し、タイルが落下するおそれがあった。
この問題を解決するため、型枠内面に凹凸を設け、この型枠内にコンクリートを打設することで、コンクリート躯体の表面に凹凸を形成する方法が提案されている。
この方法によれば、コンクリート躯体表面の凹凸により、コンクリート躯体と下地モルタルとの物理的な嵌合力を向上でき、タイルの落下を防止できる。
ここで、コンクリート型枠に凹凸を形成する方法としては、例えば、型枠内面に、凹凸形状の熱可塑性材を接着剤あるいは加熱溶着により取り付ける方法がある(特許文献1参照)。
また、型枠内面に磁気シートを用いて凹凸形状の金属製の仮枠部材を吸着する方法や、型枠内面に接合部材を用いて仮枠部材を取り付ける方法がある(特許文献2参照)。
特開昭50−91923号公報 実公平5−61348号公報
しかしながら、特許文献1で提案された手法では、熱可塑性材を接着剤あるいは加熱溶着により型枠に取り付けるため、型枠の施工が煩雑となる。
また、特許文献2で提案された手法では、磁気シートや接合部材を取り付ける作業が不可欠であり、また、金属製の仮枠部材の運搬や加工に手間がかかる。そのため、型枠の施工が煩雑になる、という問題点がある。
本発明は、型枠施工の作業効率を向上できる型枠構造および施工方法を提供することを目的とする。
(1) 仕上げ材が取り付けられる躯体面に凹凸を形成するための型枠構造であって、硬化性充填物が充填される鋼製型枠と、磁性体を含んで構成されかつ前記鋼製型枠の型枠面の所定位置に吸着するシート状型枠と、を備えることを特徴とする型枠構造。
ここで、仕上げ材とは、例えばタイルであり、硬化性充填物とは、時間の経過や温度変化により硬化するものであって、例えば、樹脂、石膏、コンクリートである。
この発明によれば、鋼製型枠とシート状型枠とを含んで型枠構造を構成した。
よって、この型枠構造を用いて躯体を形成し、この躯体に仕上げ材を取り付ける手順は、以下のようになる。
まず、シート状型枠の磁力を利用して、鋼製型枠にシート状型枠を吸着する。次に、この型枠内にコンクリートなどの硬化性充填物を流し込み、この充填物が硬化した後に脱型する。すると、シート状型枠で覆われた部分が凹部となるので、躯体表面に凹凸が形成される。続いて、この躯体表面に、例えば張付けモルタルを用いて、タイルなどの仕上げ材を取り付ける。なお、タイルなどの仕上げ材を、工場で取り付けてもよいし、現場で取り付けてもよい。
したがって、躯体表面の凹部により、躯体表面に対する張付けモルタルの物理的な嵌合力を増加できるから、タイルの剥離を防止できる。
また、シート状型枠を、直接、鋼製型枠に対して取り付けることができるから、従来のように磁気シートや接合部材を介して取り付ける必要がなく、また、接着剤なども使用しないから、型枠施工の作業効率を向上でき、コストを大幅に削減できる。
また、シート状型枠に含まれる磁性体により、シート状型枠を鋼製型枠の表面に容易に吸着できる。よって、シート状型枠が鋼製型枠内面に隙間なく密着するため、シート状型枠と鋼製型枠との間に硬化性充填物が入り込むのを防ぎ、曲面などの型枠形状にも柔軟に適用できる。
(2) 前記躯体の凹凸寸法は、前記シート状型枠の厚みに略等しいことを特徴とする(1)に記載の型枠構造。
この発明によれば、躯体の凹凸寸法をシート状型枠の厚みに略等しくしたので、シート状型枠の厚みを調整することで、躯体の凹凸寸法を自在に調整できる。
また、シート状型枠の厚みをタイルの剥落防止に最低限必要な厚さにできるため、材料の節約が図れるうえに、取り付け作業時、運搬時、保管時に折り畳むこともできる。
(3) 前記シート状型枠には、複数の孔が形成されることを特徴とする(1)または(2)に記載の型枠構造。
この発明によれば、シート状型枠に複数の孔を形成したので、1つのシート状型枠を鋼製型枠に吸着させるだけで、躯体面に容易に凹凸を形成できる。
また、シート状の部材に孔を形成するだけでシート状型枠を形成できるので、シート状型枠を容易に製造できる。
なお、シート状型枠の孔の大きさや間隔は、使用する仕上げ材の寸法、重量、張付けモルタルの物理的嵌合力の強さに応じて、適宜設定されてよい。
(4) 前記シート状型枠は、所定の幅寸法を有する四角形状であり、所定の間隔で、少なくとも一方向に並んで配置されることを特徴とする(1)または(2)に記載の型枠構造。
なお、所定の間隔は、例えば、シート状型枠の幅寸法と略同じ寸法でもよいし、タイルなどの仕上げ材の幅寸法に応じて適宜設定してもよい。
シート状型枠に複数の孔を形成すると、これら孔を形成する部分の材料が無駄になる。
また、躯体面からシート状型枠を取り外す際、シート状型枠の孔にコンクリートが入り込むため、シート状型枠をコンクリート躯体面から取り外すことが困難になるおそれがある。この場合、シート状型枠を無理に取り外すと、シート状型枠が損傷し、転用することが難しくなる。
そこで、この発明によれば、シート状型枠を、所定の幅寸法を有する四角形状とし、所定の間隔で、少なくとも所定方向に並んで配置した。
よって、シート状部材に複数の孔を形成する場合に比べて、材料の無駄を削減できる。
また、シート状型枠は単純な四角形状であるので、シート状型枠を躯体面から円滑に取り外すことができる。よって、施工能率を向上できるうえに、シート状型枠の転用回数を増やすことができる。
(5) 前記シート状型枠は、前記鋼製型枠の表面に二重以上に重ねて配置され、これら重ねて配置されたシート状型枠のうち前記鋼製型枠に当接するものの幅寸法は、前記鋼製型枠に当接しないものの幅寸法よりも小さいことを特徴とする(4)に記載の型枠構造。
この発明によれば、シート状型枠を、鋼製型枠の表面に二重以上に重ねて配置し、さらに、これら重ねて配置されたシート状型枠のうち鋼製型枠に当接するものの幅寸法を、鋼製型枠に当接しないものの幅寸法よりも小さくした。
よって、躯体表面の凹部を蟻脚状とすることができ、張付けモルタルの物理的嵌合力をさらに向上できる。
(6) 仕上げ材が取り付けられる躯体面に凹凸を形成する施工方法であって、鋼製型枠の型枠面の所定位置に、磁性体を含んで構成されたシート状型枠を吸着させ、その後、前記鋼製型枠内に硬化性充填物を充填して、躯体を形成することを特徴とする施工方法。
この発明によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
本発明によれば、躯体表面の凹部により、躯体表面に対する張付けモルタルの物理的な嵌合力を増加できるから、タイルの剥離を防止できる。また、シート状型枠を、直接、鋼製型枠に対して取り付けることができるから、従来のように磁気シートや接合部材を介して取り付ける必要がなく、また、接着剤なども使用しないから、型枠施工の作業効率を向上でき、コストを大幅に削減できる。また、シート状型枠に含まれる磁性体により、シート状型枠を鋼製型枠の表面に容易に吸着できる。よって、シート状型枠が鋼製型枠内面に隙間なく密着するため、シート状型枠と鋼製型枠との間に硬化性充填物が入り込むのを防ぎ、曲面などの型枠形状にも柔軟に適用できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る型枠構造1の断面図である。
型枠構造1は、仕上げ材としてのタイルが取り付けられる躯体面に凹凸を形成するための型枠であり、硬化性充填物としてのコンクリートが充填される鋼製型枠2と、鋼製型枠2の型枠面の所定位置に吸着するシート状型枠3と、を備える。
鋼製型枠2の内部には、鉄筋4が配筋されている。
鋼製型枠2は、平板状の底型枠10と、この底型枠10に取り付けられて底型枠10の外周に沿って延びる側型枠20と、を含んで構成される。
底型枠10は、底型枠面11を有しており、この底型枠面11の端縁に沿って後述のボルト212が螺合されるボルト穴111が設けられている。
側型枠20は、底型枠10上に載置された底部21と、この底部21に立設されて側型枠面25を有する側型枠本体22と、この側型枠本体22の上端に設けられた天板部23と、底部21および天板部23に支持されて側型枠本体22を側型枠面25の反対側から支持する補強部24と、を備える。
側型枠20の底部21には、ボルト孔211が形成されている。側型枠20は、このボルト孔211にボルト212を挿通して、底型枠10のボルト穴111に螺合することにより、底型枠10に固定されている。
シート状型枠3は、磁性体を含んで構成され、底型枠10の底型枠面11および側型枠20の側型枠面25に吸着されている。
図2は、シート状型枠3の部分拡大斜視図である。
シート状型枠3は、ゴムに磁石の粉末を混入して形成され、複数の円形の孔31が図2中上下方向および水平方向に一定間隔おきに形成されている。この孔31の大きさや間隔は、使用するタイル42の寸法、重量、張付けモルタルの物理的嵌合力の強さに応じて設定されている。
また、磁石は、粒状でもよいし、粉末状でもよい。
図3および図4は、以上の型枠構造1を用いて製造された躯体としてのコンクリート版40の部分拡大斜視図および部分拡大正面図である。
コンクリート版40は、型枠構造1にコンクリートを流し込み、コンクリートが硬化した後に脱型することにより、形成される。
このコンクリート版40の表面には、シート状型枠3の形状が転写されて、凹部41が形成される。したがって、この凹凸寸法は、シート状型枠3の厚みに等しくなっている。
このコンクリート版40の表面には、モルタルが塗り付けられ、タイル42が圧着される。タイル42の裏面には、凹凸状の裏足421が設けられており、この裏足421にモルタルが嵌合して、タイルを支持する。その後、このコンクリート版40は、プレキャストコンクリート版として建築現場に運搬され、建物に取り付けられる。
本実施形態の型枠構造1によれば、以下のような効果がある。
(1)鋼製型枠2とシート状型枠3とを含んで型枠構造1を構成した。
したがって、コンクリート版40表面の凹部41により、コンクリート版40表面に対する張付けモルタルの物理的な嵌合力を増加できるから、タイル42の剥離を防止できる。
また、シート状型枠3を、直接、鋼製型枠2に対して取り付けることができるから、従来のように磁気シートや接合部材を介して取り付ける必要がなく、また、接着剤なども使用しないから、型枠施工の作業効率を向上でき、コストを大幅に削減できる。
また、シート状型枠3に含まれる磁石により、シート状型枠3を鋼製型枠2の表面に容易に吸着できる。よって、シート状型枠3が鋼製型枠2内面に隙間なく密着するため、シート状型枠3と鋼製型枠2との間にコンクリートが入り込むのを防ぎ、曲面などの型枠形状にも柔軟に適用できる。
(2)コンクリート版40の凹凸寸法をシート状型枠3の厚みに等しくしたので、シート状型枠3の厚みを調整することで、コンクリート版40の凹凸寸法を自在に調整できる。
また、シート状型枠3の厚みをタイル42の剥落防止に最低限必要な厚さにできるため、材料の節約が図れるうえに、取り付け作業時、運搬時、保管時に折り畳むこともできる。
(3)ゴムに磁石を混入してシート状型枠3を形成した。よって、金属製のシートのように強度や重量が過大となることはなく、また、発泡系の樹脂のように脆くもなく、軽量で適度な強度と柔軟性を兼ね備えることができる。これにより、種々の型枠形状や寸法調整にも柔軟に対応できる。すなわち、シート状型枠3を容易に切断できるので、鋼製型枠2の大小に応じた寸法調整を自由に行なうことができ、凹凸が必要な部分と不要な部分との使い分けも自在にできる。
また、シート状型枠3を折り畳んで取り扱うこともでき、容易に運搬できる。
また、発泡系の樹脂のように材質的に何度も繰り返して使えないという問題や、金属のように重くて作業しにくく脱型時に凹凸が欠けやすいという問題を解消できる。
(4)シート状型枠3に複数の孔31を形成したので、1つのシート状型枠3を鋼製型枠2に吸着させるだけで、コンクリート版40の表面に容易に凹凸を形成できる。
また、シート状の部材に孔31を形成するだけでシート状型枠3を形成できるので、シート状型枠3を容易に製造できる。
(5)孔31の形状を円形としたので、シート状型枠3の取り付け作業、コンクリートの打設作業、およびシート状型枠3の脱型作業の際に、孔31の周囲に加わる外力を分散して、シート状型枠3が損傷するのを防止できる。
また、孔31にコンクリートがこびり付いても、孔31に角がないため、孔31を効率よく清掃できる。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態に係る型枠構造1Aの断面斜視図である。
本実施形態では、シート状型枠3Aの形状が第1実施形態と異なる。
シート状型枠3Aは、所定の幅寸法を有する四角形状であり、底型枠10の底型枠面11および側型枠20の側型枠面25に吸着されている。
このシート状型枠3Aは、幅寸法W1と略同じ間隔で、幅方向に並んで配置されている。すなわち、シート状型枠3A同士の間隔は、シート状型枠3Aの幅寸法W1に等しくなっている。本実施形態では、この幅寸法W1は、タイル42の幅寸法の1/2となっている。
図6は、以上の型枠構造1Aを用いて製造されたコンクリート版40Aの部分拡大斜視図である。
このコンクリート版40Aの表面には、シート状型枠3Aの形状が転写されて、図6中上下方向に延びる凹部41Aが形成されている。
図7に示すように、このコンクリート版40Aの表面には、モルタルが塗り付けられて、タイル42が圧着される。これにより、コンクリート版40Aとタイル42との間には、モルタル層43が形成されるが、このモルタル層43は、コンクリート版40Aの凹部41Aに嵌合するとともに、タイル42の裏足421に嵌合して、櫛の歯状となっている。
本実施形態の型枠構造1Aによれば、上述の(1)〜(3)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(6)シート状型枠3Aを、所定の幅寸法W1を有する四角形状とし、この幅寸法W1と略同じ間隔で、幅方向に並んで配置した。
よって、シート状部材に複数の孔を形成する場合に比べて、材料の無駄を削減できる。
また、シート状型枠3Aは単純な四角形状であるので、シート状型枠3Aをコンクリート版40Aの表面から円滑に取り外すことができる。よって、施工能率を向上できるうえに、シート状型枠3Aの転用回数を増やすことができる。
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態に係る型枠構造1Bのシート状型枠3Bの断面図である。
本実施形態では、シート状型枠3Bの構造が第2実施形態と異なる。
すなわち、シート状型枠3Bは、鋼製型枠2の側型枠本体22の側型枠面25に二重に重ねて配置されている。具体的には、側型枠本体22の側型枠面25には、幅寸法W2のシート状型枠3Bが配置され、さらに、このシート状型枠3Bの上には、幅寸法W3のシート状型枠3Bが幅方向に2つ並んで配置されている。
ここで、鋼製型枠2に当接するシート状型枠3Bの幅寸法W2は、鋼製型枠に当接しない2つのシート状型枠3Bの幅寸法W3の和よりも小さくなっている。
図9は、以上の型枠構造1Bを用いて製造されたコンクリート版40Bにタイル42を圧着した状態の部分拡大斜視図である。
このコンクリート版40Bの表面には、シート状型枠3Bの形状が転写されて、図9中上下方向に延びる蟻脚状の凹部41Bが形成されている。
このコンクリート版40Bの表面には、モルタルが塗り付けられて、タイル42が圧着される。これにより、コンクリート版40Bとタイル42との間には、モルタル層43Bが形成されるが、このモルタル層43Bは、コンクリート版40Bの凹部41Bに嵌合するとともに、タイル42の裏足421に嵌合して、櫛の歯状となっている。
なお、コンクリート版40Bの凹部41Bは、蟻脚状となっているため、モルタル層43Bの鋼製型枠2側は、拡がる形状となっている。
本実施形態の型枠構造1Bによれば、上述の(1)〜(3)、(6)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(7)シート状型枠3Bを、鋼製型枠2の側型枠面25に二重に重ねて配置し、さらに、これら重ねて配置されたシート状型枠のうち鋼製型枠2に当接するものの幅寸法を、鋼製型枠2に当接しないものの幅寸法よりも小さくした。よって、コンクリート版40Bの表面の凹部41Bを蟻脚状とすることができ、張付けモルタル層43Bの物理的嵌合力をさらに向上できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記第1実施形態では、シート状型枠3に円形の孔31を形成したが、これに限らず、略四角形または略楕円形の孔を形成してもよい。
このようにすれば、シート状型枠の孔の形状を四角形または楕円形としたので、コンクリート版に凹凸模様を施して、直接、仕上面とすることができる。
本発明の第1実施形態に係る型枠構造の断面図である。 前記実施形態に係るシート状型枠の部分拡大斜視図である。 前記実施形態に係る型枠構造を用いて製造された躯体の部分拡大斜視図である。 前記実施形態に係る型枠構造を用いて製造された躯体の部分拡大正面図である。 本発明の第2実施形態に係る型枠構造の断面斜視図である。 前記実施形態に係る型枠構造を用いて製造された躯体の部分拡大斜視図である。 前記実施形態に係る型枠構造を用いて製造された躯体にタイルを圧着した状態の部分拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る型枠構造のシート状型枠の断面図である。 前記実施形態に係る型枠構造を用いて製造された躯体にタイルを圧着した状態の部分拡大斜視図である。
符号の説明
1…型枠構造
2…鋼製型枠
3、3A、3B…シート状型枠
31…孔
40、40A、40B…コンクリート版(躯体)
41、41A、41B…凹部
42…タイル(仕上げ材)

Claims (6)

  1. 仕上げ材が取り付けられる躯体面に凹凸を形成するための型枠構造であって、
    硬化性充填物が充填される鋼製型枠と、磁性体を含んで構成されかつ前記鋼製型枠の型枠面の所定位置に吸着するシート状型枠と、を備えることを特徴とする型枠構造。
  2. 前記躯体の凹凸寸法は、前記シート状型枠の厚みに略等しいことを特徴とする請求項1に記載の型枠構造。
  3. 前記シート状型枠には、複数の孔が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の型枠構造。
  4. 前記シート状型枠は、所定の幅寸法を有する四角形状であり、所定の間隔で、少なくとも一方向に並んで配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の型枠構造。
  5. 前記シート状型枠は、前記鋼製型枠の表面に二重以上に重ねて配置され、これら重ねて配置されたシート状型枠のうち前記鋼製型枠に当接するものの幅寸法は、前記鋼製型枠に当接しないものの幅寸法よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の型枠構造。
  6. 仕上げ材が取り付けられる躯体面に凹凸を形成する施工方法であって、
    鋼製型枠の型枠面の所定位置に、磁性体を含んで構成されたシート状型枠を吸着させ、その後、前記鋼製型枠内に硬化性充填物を充填して、躯体を形成することを特徴とする施工方法。
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CN114319871A (zh) * 2021-12-09 2022-04-12 浙江大学 一种含铁磁性骨料混凝土表面处理方法

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