JPH0633108Y2 - コンクリート型枠用のせき板 - Google Patents

コンクリート型枠用のせき板

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JPH0633108Y2
JPH0633108Y2 JP1988089123U JP8912388U JPH0633108Y2 JP H0633108 Y2 JPH0633108 Y2 JP H0633108Y2 JP 1988089123 U JP1988089123 U JP 1988089123U JP 8912388 U JP8912388 U JP 8912388U JP H0633108 Y2 JPH0633108 Y2 JP H0633108Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、コンクリートを打ち込む際に使用するコンク
リート型枠用のせき板に関する。
「従来の技術」 従来のコンクリート型枠用のせき板としては、例えば第
5図に示すように両面がほぼ平なベニヤ板1がある。
ベニヤ板1を使用したコンクリート型枠では、まず、コ
ンクリート6を打ち込む箇所のまわりにベニヤ板1,1
…をモルタルが漏れないよう重ねて配置し、外側からホ
ームタイボルト5を使ってベニヤ板1の面剛性に見合う
スパンに配置した縦支柱2,2…と横支柱3,3…でベ
ニヤ板1,1…を支え、向い合うベニヤ板1,1の相互
間隔をセパレータ4で保持して組み立てる。
コンクリート6が固まると、ホームタイボルト5を外
し、横支柱3、縦支柱2、ベニヤ板1の順に取り外して
いく。この際、コンクリートの表面には、ベニヤ板1の
板目模様とベニヤ板を重ねた箇所の段が形成される。ま
た、ベニヤ板1の表面には、コンクリート6が付着する
ので再度使用するときのために、洗浄しておかなければ
ならない。
また、他の従来技術として、実公昭45−4171号公
報に開示されたものがある。
すなわち、同公報には、合板製心板の両面に合成樹脂板
を被着し、該合成樹脂板の一面は平滑に、他面はタイル
装着を容易にするための凹凸粗面に形成するものが開示
されている。
「考案が解決しようとする課題」 このような従来のベニヤ板のコンクリート型枠用のせき
板では、 前者の従来技術にあっては、平でリブがなく面剛性が低
いので支柱の量を多くしなければならず型枠の組立が繁
雑で手間がかかる。屋外に保存して置くと亀裂が生じた
り、コンクリートを打ち込んだ際、コンクリート中の水
分に影響され変形するなどして反復使用回数が少なく耐
久性が低い。
また、再度使用する際にはコンクリートの剥離性が悪い
のでコンクリートが付着していたりベニヤ板の表面が剥
離したりするので、ベニヤ板の表面を洗浄しなければな
らず煩雑で保守性が悪い上に耐久性もなくなる。ベニヤ
板で型取られたコンクリート面は、面の荒れが目立ち美
観が悪いなど多くの問題点がある。
また、後者の従来技術にあっては、単に合板製心板の両
面に合成樹脂板を被着しただけであり、両面を使い分け
ることができるようになってはいますが、これらを合わ
せて壁を作るときに板を組み合わせるやり方は前者のも
のと同様で特に工夫してあるものではなく、装着の使い
勝手は向上しておらず、依然として使い勝手がよくない
という問題点がある。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、コンクリートの型枠を組む際の手間が少なく、
耐久性、保守性に優れたコンクリート型枠用のせき板を
提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 コンクリートに接する面として両面を使用可能なコンク
リート型枠用のせき板であって、 一方の面を、長手方向に延びる鋸歯状の段部を平行に複
数設けて下見壁の表面形状に形成し、他方の面を平滑に
形成し、 使用状態の上部の端縁に係合溝を形成するとともに、下
部の端縁に該係合溝に丁度嵌る係合突起を形成し、 並べたとき、上下に隣接するせき板が同一形状の下見壁
が連続して接続するよう構成したことを特徴とするコン
クリート型枠用のせき板、に存する。
「作用」 一般的な施工として多い平なコンクリート面を得るに
は、まず、コンクリートを打ち込む箇所のまわりにせき
板の平滑な面を内側につまりコンクリート側に向けて配
置する。
次に、せき板の長手方向に有する段部により長手方向の
剛性が高くなっている分、せき板の長手方向に対して垂
直な柱である縦支柱のスパンを長くとり、縦支柱と横支
柱を配置する。
向かい合うせき板の相互間隔は、セパレータを使い保持
し、隣接するせき板は、ホームタイボルトをセパレータ
に締め込んで横支柱、縦支柱、せき板を挾持して固定
し、型枠を組み立てる。
組み上がった型枠に、コンクリートを打ち込んでも、せ
き板が樹脂で形成されているため、打ち込まれたコンク
リート中の水分の影響は、まったく受けず変形するよう
なことはない。
コンクリートが固まると、ホームタイボルトを外し、横
支柱、縦支柱、せき板の順に取り外していく。
コンクリートの表面は、樹脂の滑らかで平な面に接して
いたため、均質で粗れの少ない平な面と成る。また、せ
き板の表面には、コンクリートがほとんど付着しないの
で洗浄の手間が省ける。
下見壁の表面形状を施工するには、せき板を前記とは逆
に向け、段部を有する面をコンクリート側に向けて配置
する。あとは前記同様に型枠を組み立てると、せき板の
形状に対応した段部を有するコンクリート面が得られ
る。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図〜第4図は本考案の実施例を示している。
第1図に示すように、せき板10は、例えば平面寸法が
60cm×300cmの矩形樹脂板で形成され、一方の面12
は、長手方向に延びる歯幅×歯高寸法が15cm×1cmの鋸
歯状の平行な段部11,11…を4段設けて、下見壁の
表面形状に形成してあり、他方の面13を平滑にしてあ
る。
せき板10の長辺の一方には、係合突起14を設け、他
方には係合溝15を相対して設けてある。係合突起14
と係合溝15は、せき板10を上下に継なぐとき、上下
に継ながっているせき板10,10の平滑な面13,1
3が同一平面をなし、係合部18に隙間が生じないよう
形成されている。
せき板10の一対の短辺のほぼ中間部には、嵌合孔16
が穿設され、この嵌合孔16に嵌合するジョイントピン
40が用意されている。嵌合孔16は、ジョイントピン
40で左右のせき板10,10を継なぐとき、それぞれ
の平滑な面13,13が同一平面を形成する位置に穿設
されている。
また、せき板10には、縦支柱20、横支柱21を挾持
し固定させるホームタイボルト32とせき板10を介し
てセパレータ30とを継合させるため、係合溝15に沿
ってボルト孔17,17…が穿設されている。ボルト孔
17から係合溝15までの距離は、第4図に示すよう
に、セパレータ30の両端に螺合しているPコン31が
係合部18で上下2枚のせき板10,10に接するよ
う、Pコン31の半径より短くなっている。
せき板10,10…は第2図に示すように組立状態を取
る。第2図では一方の側は平滑な面13をコンクリート
に接する面とし、他方の側は下見壁の表面形状にした段
部を有する面12をコンクリートに接する面としてい
る。
コンクリートを打ち込む箇所に長手方向を水平にした2
枚のせき板10,10を向かい合わせて配置し、予めP
コン31の間隔を調整してあるセパレータ30をせき板
10間に設けて保持する。
縦支柱20のスパンは、せき板の長手方向に有する段部
11,11…により長手方向の剛性が高くなっている分
長くとってあり、一方の面では段部を有する面12の鋸
歯状の段部11,11…の頂点に接するようにし、他方
の面では平滑な面に当接するよう縦支柱20,20…を
当たっている。
近接する2本の横支柱21を外側から縦支柱20に接す
るようにして、カラス座金33で抱持させて、これらの
外側からホームタイボルト32をせき板10のボルト孔
17を介してセパレータ30のPコン31に締め込み、
さらに外側からナット32aを締め込んで、カラス座金
33、横支柱21、縦支柱20、せき板10を挾持固定
してある。
せき板10,10…は上下では、一つのせき板10の上
部に有する係合溝15に別のせき板10の下部に有する
係合突起14を上方から係合させ、上下のせき板10,
10を継ないである。せき板10,10…の左右では互
いの側部に有する嵌合孔16,16にジョイントピン4
0を嵌合させて、左右のせき板10,10を継ないであ
る。
次に、作用を説明する。
第1図、第2図、第4図により、せき板10の平滑な面
13をコンクリートに接する側として使用する場合につ
いて説明する。
まず、コンクリートを打ち込む箇所に長手方向を水平に
した2枚のせき板10,10を互いの平滑な面13を内
側に向け、つまりコンクリートを打ち込む方に向け、向
かい合わせて配置する。
向かい合うせき板10の相互間隔は、予めPコン31の
間隔を調整してあるセパレータ30をせき板10間に設
けて保持する。
次に、せき板の長手方向に有する段部11、11…によ
り長手方向の剛性が高くなっている分、縦支柱20のス
パンを長くとり、段部を有する面12の鋸歯状の段部1
1,11…の頂点に接するようにして縦支柱20,20
…を配置する。
近接する2本の横支柱21を外側から縦支柱20に接す
るようにして、カラス座金33で抱持させる。
さらに、これらの外側からホームタイボルト32をせき
板10のボルト孔17を介してセパレータ30のPコン
31に締め込み、さらに外側からナット32aを締め込
んで、カラス座金33、横支柱21、縦支柱20、せき
板10を挾持固定させる。
前記せき板10の上部に有する係合溝15に別のせき板
10の下部に有する係合突起14を上方から係合させ、
上下のせき板10,10を継なぐ。側方からは、さらに
別のせき板10を置き、互いの側部に有する嵌合孔1
6,16にジョイントピン40を嵌合させて、左右のせ
き板10,10を継なぐ。このように次々と上下左右に
継ないだせき板10,10…を前記同様、横支柱21と
縦支柱20、カラス座金33、ホームタイボルト32、
ナット32a、セパレータ30で固定させてコンクリー
ト型枠を組み立てていく。
所定の型枠が組み上げると、コンクリートを打ち込む。
この型枠のせき板10は、樹脂で形成されているため、
コンクリート中の水分の影響は、まったく受けず変形す
るようなことはない。
コンクリートが固まると、ナット32a、ホームタイボ
ルト32を外し、カラス座金33、横支柱21、縦支柱
20、せき板10の順に取り外していく。
コンクリートの表面は、複数のせき板10,10…の平
滑な面13,13…で構成される面が、同一平面を成
し、樹脂の滑らかで平な面に接していたため、段差がな
く、均質で粗れの少ない平な面と成る。また、取り外し
たせき板の表面には、剥離性が良いのでコンクリートが
ほとんど付着していない。
第2図、第3図により、せき板10の段部を有する面1
2をコンクリートに接する側として使用する場合につい
て説明する。
コンクリートを打ち込む箇所に2枚のせき板10,10
を互いの段部を有する面12をコンクリートを打ち込む
方に向け、向かい合わせ、セパレータ30のPコン31
を段部を有する面12のボルト孔17の所に接触させ、
せき板10相互間隔を保持させて配置する。
縦支柱20を平滑な面13に接するようにして前記同様
のスパンで配置し、前記同様、横支柱21、カラス座金
33、ホームタイボルト32、ナット32aを使ってせ
き板10を固定する。
そして、次々とせき板10,10…を継なぎ合わせて型
枠を組んでいく。
よって、このように組まれた型枠では、せき板10の形
状に対応した段部を有するコンクリート面が得られる。
なお、本実施例の各部の寸法、数量は、本考案を構成す
るものではなく、実施時に適宜変更できるものである。
「考案の効果」 本考案に係るコンクリート型枠用のせき板によれば、一
枚のせき板に異る二種類の表面形状を有しているので、
平滑な面を使用した一般的な施工のほかに、段部を有す
る面を使用して堀や土塀の表面模様、モルタルを塗布す
る際のモルタルの滑り落下防止などにも利用でき、多用
途に使用できる。
また、縦支柱のスパンを広くとれるので縦支柱の本数を
減らすことができ、同時にカラス座金、ホームタイボル
ト、セパレータ等の支保工も減るので、支保工にかかる
費用、作業工数を減らすことができる。
係合溝と係合突起とを嵌合させて上下のせき板が円滑に
つながるようにしたから、並べたとき、上下に隣接する
せき板で同一形状の下見壁が連続して接続し、施工しや
すく、かつ外観のよい壁を成形することができる。
樹脂板で形成されているため、耐久性が向上して何度も
初期のせき板の状態で使用できるし、保守性に優れせき
板の洗浄の手間を省くこともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の実施例を示しており、第1図
は型枠の分解斜視図、第2図は型枠の断面図、第3図は
せき板の段部を有する面の使用時におけるせき板の係合
部の断面図、第4図はせき板の平滑面の使用時における
せき板の係合部の断面図、第5図は従来例の型枠の断面
図である。 10…せき板、11…段部 12…段部を有する面、13…平滑な面 14…係合突起、15…係合溝 16…嵌合孔、17…ボルト孔 20…縦支柱、21…横支柱 30…セパレータ、32…フォームタイボルト 32a…ナット、33…カラス座金

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートに接する面として両面を使用
    可能なコンクリート型枠用のせき板であって、 一方の面を、長手方向に延びる鋸歯状の段部を平行に複
    数設けて下見壁の表面形状に形成し、他方の面を平滑に
    形成し、 使用状態の上部の端縁に係合溝を形成するとともに、下
    部の端縁に該係合溝に丁度嵌る係合突起を形成し、 並べたとき、上下に隣接するせき板が同一形状の下見壁
    が連続して接続するよう構成したことを特徴とするコン
    クリート型枠用のせき板。
JP1988089123U 1988-07-05 1988-07-05 コンクリート型枠用のせき板 Expired - Lifetime JPH0633108Y2 (ja)

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JPH0211947U JPH0211947U (ja) 1990-01-25
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS454171Y1 (ja) * 1966-05-12 1970-02-26
JPS568720B2 (ja) * 1979-03-01 1981-02-25

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JPS568720U (ja) * 1979-06-30 1981-01-26

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