JP2007284185A - 定量値管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】妥当性判定部211は、在庫計算における基準在庫量である複数の定量値を外部から取得し、取得された定量値により所定の条件が満足されるか否かに応じて、定量値の妥当性を商品ごとに判定する。妥当と判定した商品については、定量値を外部の在庫補充量算出装置103に送信すると決定し、妥当でないと判定した商品につき、定量値の送信を保留する。定量値送信部214は、送信が決定された定量値を在庫補充量算出装置103に送信する。入力部215は、送信が保留された定量値に対する値の変更又はユーザからの送信の指示を受け付ける。妥当性判定部211は、入力部215で定量値に対する値の変更が受け付けられた場合は定量値の値を変更し、送信の指示が受け付けられた場合は定量値を送信することを決定する。
【選択図】図2
Description
図1は、本実施の形態の在庫管理システム100の概略的構成を示す図である。
図4(a)は、図2に示した即納率管理DB216に蓄積される今週の即納率情報(a)の一例を示す図である。図4(b)は、図2に示した基準在庫計算部204から出力される今週の基準在庫情報(b)の一例を示す図である。図4(c)は、図2に示した販売実績管理DB201に蓄積されている前週の販売実績情報(c)の一例を示す図である。図4(d)は、図2に示した需要予測部202から出力される今週の予測情報(d)の一例を示す図である。
(安全在庫)=(安全在庫係数)×√(LT×(予実誤差)2+(LT誤差)2×(平均需要)2)
・発注点の計算式
(発注点)=(安全在庫)+((2週間の需要予測に対する週平均需要)÷(バケット日数7日))×LT=(安全在庫)+(1日当たりの需要予測)×LT
・最大在庫の計算式
(最大在庫)=(発注点)+((2週間の需要予測に対する週平均需要)÷(バケット日数7日))×(補充間隔日数)=(発注点)+(1日当たりの需要予測)×(補充間隔日数)
図5(a)は、図2に示した妥当性判定部211に記憶されている許容増加幅テーブル230の一例を示す図である。図5(b)は、図2に示した妥当性判定部211に記憶されている許容誤差テーブル231の一例を示す図である。図5(c)は、図2に示したフラグ格納部212に格納されているフラグテーブルの一例を示す図である。
(今週の即納率)=(今週の最大在庫)/(前週の販売実績)×100
(今週の即納率)=100/80×100=125%
となる。図4(a)に示した即納率情報(a)では、先週の即納率が90%であるので、品番AAAA、拠点A1010の今週の即納率は前週の即納率を超えている。さらに、図4(b)の基準在庫情報(b)から品番AAAA、拠点A1010の今週の最大在庫は100であり、前週の最大在庫が80であるので、最大在庫が前週から増加している。従って、品番AAAA、拠点A1010は、即納率についての条件は満足しているものの、最大在庫についての条件を満足しておらず、条件1が満足されていないことが分かる。
(理論在庫)=(150+120)/2×100=135
となる。品番BBBB、拠点A1011の前週の販売実績は、図4(c)の販売実績情報から160である。従って、品番BBBB、拠点A1011の今週の即納率は、
(今週の即納率)=(理論在庫)/(前週の販売実績)×100
=135/160=84%
となる。図4(a)に示した即納率情報(a)では、先週の即納率が95%であるので、品番BBBB、拠点A1011の今週の即納率84%は前週の即納率95%を下回っている。従って、品番BBBB、拠点A1011は、条件1を満足していないことが分かる。
(最大在庫の増加幅)=(100/80−1)×100=25%
となる。図5(a)に示した許容増加幅テーブル230によれば、品番AAAA、拠点A1010の許容増加幅は50%であるので、品番AAAA、拠点A1010の最大在庫は許容増加幅の中に収まっている。従って、品番AAAA、拠点A1010の最大在庫は、条件1は満足していないものの、条件2を満足しているので、妥当であると判断される。この結果、品番AAAA、拠点A1010の基準在庫情報(b)は、在庫補充量算出装置103に自動送信されることとなる。
(予実誤差)=(70−80)/80×100=−12.5%
となる。図5(b)に示した許容誤差テーブル231によれば、品番AAAA、拠点A1010の許容誤差は30%であるので、品番AAAA、拠点A1010の予実誤差は許容誤差の範囲内であり、条件3も満足していることが分かる。しかし、品番AAAA、拠点A1010の即納率および最大在庫は、すでに条件2を満足しているので、条件3を満足していなくても基準在庫情報(b)が自動送信される。
(予実誤差)=(100−160)/160×100=−37.5%
となる。図5(b)に示した許容誤差テーブル231によれば、品番BBBB、拠点A1011の許容誤差は25%であるので、品番BBBB、拠点A1011の予実誤差は許容誤差を超えており、上記の条件1〜3のいずれも満足していないことが分かる。従って、品番BBBB、拠点A1011の基準在庫情報(b)は、定量値書込部223により送信を保留され、一旦、妥当性判定部211の定量値履歴蓄積部218に格納される。妥当性判定部211に保留された基準在庫情報は、基準在庫計算部204から受信された基準在庫情報(b)のすべてのレコードについて妥当性が判定された後、すなわち、すべてのレコードについて自動送信するか否かが判定された後、モニタ217などに表示され、ユーザによる妥当性の判断に供される。妥当性判定部211(定量値書込部223)は、保留した基準在庫情報をモニタ217に表示してユーザの入力を受け付けるための表示入力画面の作成なども行う。
上記実施の形態1で、妥当性判定部211は、フラグ格納部212に格納されているフラグテーブルに基づき、基準在庫情報(b)に含まれる最大在庫を理論在庫に置き換えて定量値の妥当性を判定し、最大在庫が理論在庫に置き換えられた基準在庫情報(b)を在庫補充量算出装置103に送信した。本実施の形態2では、これに加えてさらに、過去の販売実績のばらつきに基づいて、安全在庫情報の値を補正し、それに合せて最大在庫情報および発注点情報の値も補正する。そして、基準在庫情報(b)に含まれる最大在庫情報、発注点情報および安全在庫情報の値を補正後の値に置き換えて定量値の妥当性を判定し、最大在庫情報、発注点情報および安全在庫情報の値が補正後の値に置き換えられた基準在庫情報(b)を在庫補充量算出装置103に送信する。
(下限ぶれ)= |(下限値)−(平均値)|
(上限ぶれ)−(下限ぶれ)=|150−100|−|50−100|
=50−50=0
となる。
101 販売予測装置
102 定量値管理装置
103 在庫補充量算出装置
201 販売実績管理DB
202 需要予測部
203 需要予測結果管理DB
204 基準在庫計算部
205 リードタイムDB
211 妥当性判定部
212 フラグ格納部
213 理論在庫算出部
214 定量値送信部
215 入力部
216 即納率管理DB
217 モニタ
218 定量値履歴蓄積部
700 定量値管理装置
701 ばらつき算出部
702 基準在庫情報補正部
703 妥当性判定部
Claims (9)
- 商品の在庫管理を行う在庫管理システムにおいて、在庫商品を補充するための在庫計算における基準在庫量である定量値を管理する定量値管理装置であって、
一定期間ごとに、外部から前記定量値を取得し、取得された前記定量値の1つである最大在庫の履歴と、顧客の注文に対して直ちに納品できた割合を示す即納率の履歴とにより、即納率の維持および在庫量の低減を意図する条件が満足される場合、取得された前記定量値の値が妥当であると判定し、前記定量値が妥当であると判定された商品につき、前記定量値を外部の在庫補充量算出装置に送信することを決定する妥当性判定手段と、
前記妥当性判定手段により妥当であると判定された前記定量値を、前記在庫補充量算出装置に送信する定量値送信手段と
を備えることを特徴とする定量値管理装置。 - 前記定量値管理装置は、さらに、
前記妥当性判定手段により妥当でないと判定された前記定量値に対する値の変更の入力または前記定量値の送信の指示を示す入力をユーザから受け付ける入力手段とを備え、
前記妥当性判断手段は、妥当でないと判定した商品につき、前記定量値の送信を保留して、前記入力手段で前記定量値に対する値の変更の入力が受け付けられた場合は前記定量値の値を変更し、前記定量値送信の指示の入力が受け付けられた場合は保留されている前記定量値の送信を決定する
ことを特徴とする請求項1記載の定量値管理装置。 - 前記妥当性判定手段は、過去に送信された商品ごとの前記定量値の履歴を蓄積する定量値履歴蓄積部を備え、
前記妥当性判定手段は、蓄積されている前記定量値の1つであり在庫の補充を発注するタイミングを示す発注点と、前記定量値の1つである最大在庫と、前記即納率と、外部から取得した需要予測と販売実績との誤差である予実誤差とが、(最大在庫)=(発注点)+(補充間隔日数)×(需要予測)として、
(条件1)今期の即納率が前期の即納率以上であり、かつ、最大在庫が前期から減っている
(条件2)今期の即納率が前期の即納率以上であり、かつ、最大在庫が前期から増加しているが、あらかじめ定められた増加幅の中に収まっている
(条件3)需要予測と販売実績との予実誤差があらかじめ定められた割合に収まっている
のいずれかの条件を満足する場合に、当該商品の前記定量値を妥当であると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の定量値管理装置。 - 前記定量値管理装置は、さらに、
前記最大在庫と前記発注点との平均値で与えられる理論在庫を算出する理論在庫算出手段と、
前記定量値の妥当性の判断に、前記最大在庫の値を用いるか、前記最大在庫の代わりに前記理論在庫の値を用いるかを商品ごとに示したテーブルを格納するテーブル格納手段とを備え、
前記妥当性判定手段は、前記テーブルに前記理論在庫を用いることが示されている場合に、前記最大在庫の値を前記理論在庫の値で置き換えて、前記条件1および前記条件2が満足されるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項3記載の定量値管理装置。 - 前記定量値管理装置は、さらに、
前記最大在庫と、前記定量値の1つである発注点との平均値で与えられる理論在庫を算出する理論在庫算出手段を備え、
前記妥当性判定手段は、蓄積されている前記即納率の推移の傾向から次期の即納率を予測し、予測した前記即納率とあらかじめ定められた目標最低限即納率とを比較し、予測した即納率が目標最低限即納率以上であれば、最大在庫の値をそのまま用いて、前記条件1および前記条件2が満足されるか否かを判定し、予測した即納率が目標最低限即納率未満であれば、前記最大在庫の値を、前記理論在庫の値で置き換えて、前記条件1および前記条件2が満足されるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項3記載の定量値管理装置。 - 前記理論在庫算出は、以下の式に従って理論在庫を算出する
(理論在庫)=((最大在庫)+(発注点))/2
ことを特徴とする請求項4または請求項5記載の定量値管理装置。 - 前記定量値管理装置は、さらに、
過去の一定期間に蓄積された日別販売実績を用いて、その期間の上限値、下限値および平均値を算出し、さらに、前記上限値と前記平均値との差分で示される上限ぶれと、前記下限値と前記平均値との差分で示される下限ぶれとを算出するばらつき算出手段と、
算出された前記下限ぶれと前記上限ぶれとを比較して、前記上限ぶれの値が前記下限ぶれの値以上である場合、在庫の補充を発注してから納品されるまでの在庫切れを防ぐための余分な在庫である安全在庫の値を前記上限値に補正し、前記最大在庫および前記発注点の値を、それぞれに前記上限値と元の前記安全在庫の値との差分を加算した値に補正する前記基準在庫情報補正手段とを備え、
前記妥当性判定手段は、補正された前記最大在庫および前記発注点を用いて、前記定量値の妥当性を判定する
ことを特徴とする請求項3記載の定量値管理装置。 - 商品の在庫管理を行う在庫管理システムにおいて、在庫商品を補充するための在庫計算における基準在庫量である定量値を管理する定量値管理方法であって、
一定期間ごとに、外部から前記定量値を取得し、取得された前記定量値の1つである最大在庫の履歴と、顧客の注文に対して直ちに納品できた割合を示す即納率の履歴とにより、即納率の維持および在庫量の低減を意図する条件が満足される場合、取得された前記定量値の値が妥当であると判定し、前記定量値が妥当であると判定された商品につき、前記定量値を外部の在庫補充量算出装置に送信することを決定する妥当性判定ステップと、
前記妥当性判定ステップにより妥当であると判定された前記定量値を、前記在庫補充量算出装置に送信する定量値送信ステップと
を含むことを特徴とする定量値管理方法。 - 商品の在庫管理を行う在庫管理システムにおいて、在庫商品を補充するための在庫計算における基準在庫量である定量値を管理する定量値管理装置のためのプログラムであって、
一定期間ごとに、外部から前記定量値を取得し、取得された前記定量値の1つである最大在庫の履歴と、顧客の注文に対して直ちに納品できた割合を示す即納率の履歴とにより、即納率の維持および在庫量の低減を意図する条件が満足される場合、取得された前記定量値の値が妥当であると判定し、前記定量値が妥当であると判定された商品につき、前記定量値を外部の在庫補充量算出装置に送信することを決定する妥当性判定ステップと、前記妥当性判定ステップにより妥当であると判定された前記定量値を、前記在庫補充量算出装置に送信する定量値送信ステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
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