JP2004334388A - 売上予測方法 - Google Patents

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康隆 松沢
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Abstract

【課題】メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測すること。
【解決手段】基幹サーバ装置10では、TV番組などのメディアに関する情報(番組名に対応付けられた、放送日、取扱商品、平均視聴率等の情報)をメディア情報提供装置40から受信して、これをメディア情報DB15aに管理し、メディア情報DB15aに管理された視聴率に基づいて、メディアによる商品紹介後の商品の売上げを予測する。つまり、基準在庫数「X」に対して、番組の平均視聴率に応じた係数「1+視聴率P」を乗算し、この値から現在在庫数「Y」を引き算して発注数「Z」を算出し、この発注数「Z」を用いて商品の発注を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、商品の売上げを予測する売上予測方法に関し、特に、メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することができる売上予測方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ある商品(製品)がTV番組で特集されて放送されると、その商品の売れ行きが放送終了後から伸びることが良くあった。このため、スーパー等の商品販売店においては、自店舗で販売する商品が番組で取り上げられるかどうかをTV番組表などで事前にチェックし、発注時にそれらを加味して商品の発注数を変化させることが一般的に行われている。
【0003】
また、例えば、特許文献1(特開平8−115367号公報)には、CATVなどによって番組を放送して商品の発注を受け付けるシステムにおいて、番組放送後のアンケートや番組の視聴率、注文履歴等から、商品の生産、流通をコントロールする方法が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−115367号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ある商品がTV番組で放送されたからといって必ずしも売上げが伸びるわけではないので、TV番組表をチェックするだけでは、商品の売上げ(発注数)を的確に予測することはできなかった。また、上記の特許文献1も、番組放送後に収集した情報に基づいてその後の商品の生産や流通をコントロールするものに過ぎず、番組放送前に商品の生産等をコントロールすることはできなかった。
【0006】
以上を換言すると、従来においては、TV、ラジオ、雑誌、新聞などの各種メディアで紹介された商品の売上げが紹介後にどの程度伸びるか(若しくは通常と変わらない売上げであるか)を予測することができないという課題があった。
【0007】
そこで、この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することができる売上予測方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、商品の売上げを予測する売上予測方法であって、消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度を記憶するメディア情報記憶工程と、前記メディア情報記憶工程によって記憶された前記メディアの影響度に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測工程と、を含んだことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度を記憶し、かかるメディアの影響度に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する。したがって、メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。つまり、TV、ラジオ、雑誌、新聞などの各種メディアで紹介された商品の売上げが紹介後にどの程度伸びるか(若しくは通常と変わらない売上げであるか)などは、そのメディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度(例えば、TVやラジオの視聴率、雑誌や新聞の購買数などに垣間見られるもの)に大きく依存するので、かかるメディアの影響度を利用することによって、メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。さらに、かかる売上げの予測を踏まえて商品の発注または納品を行うことによって、メディア紹介後の品揃えを適量にする(需要と供給をマッチさせる)ことができ、販売機会ロスおよび商品過剰納入を回避することが可能になる。
【0010】
また、本発明は、上記の発明において、商品の売上げを予測する売上予測方法であって、消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアの視聴率を記憶するメディア情報記憶工程と、前記メディア情報記憶工程によって記憶された前記メディアの視聴率に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測工程と、を含んだことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアの視聴率を記憶し、かかるメディアの視聴率に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する。したがって、TVやラジオといったメディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。つまり、TVやラジオといったメディアで紹介された商品の売上げが紹介後にどの程度伸びるか(若しくは通常と変わらない売上げであるか)などは、そのメディアの視聴率に大きく依存するので(つまり、メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度は、TVやラジオの視聴率に表出されるので)、かかるメディアの視聴率を利用することによって、TVやラジオといったメディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。さらに、かかる売上げの予測を踏まえて商品の発注または納品を行うことによって、TVやラジオ紹介後の品揃えを適量にすることができ、販売機会ロスおよび商品過剰納入を回避することが可能になる。
【0012】
また、本発明は、上記の発明において、前記メディア情報記憶工程は、前記メディアにおける過去の平均視聴率を記憶し、前記売上予測工程は、前記メディアによって情報が提供される前に、前記平均視聴率を用いて売上げを予測することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、メディアにおける過去の平均視聴率を記憶し、メディアによって情報が提供される前に、かかる平均視聴率を用いて売上げを予測する。したがって、例えば、TVやラジオで実際に商品の放送が行われる前に、放送後の商品の売上げを平均的なスタンスで予測することも可能になる。
【0014】
また、本発明は、上記の発明において、前記売上予測工程は、前記メディアによる情報提供後の商品の発注数または納品数を予測算出することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、メディアによる情報提供後の商品の発注数または納品数を予測算出する。したがって、例えば、「商品の売上げが上がる」といった抽象的な予測を提示するのではなく、商品の発注数または納品数という具体的な予測を提示することによって、ユーザに無駄な予測をさせることなく円滑かつ速やかに商取引を実行させることも可能になる。
【0016】
また、本発明は、上記の発明において、前記売上予測工程は、前記商品の発注および/または納品に要する期間を踏まえて、前記メディアによって情報が提供される時期までに前記商品が納品されるように、前記商品の発注数または納品数を予測算出することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、商品の発注および/または納品に要する期間を踏まえて、メディアによって情報が提供される時期までに商品が納品されるように、商品の発注数または納品数を予測算出する。したがって、例えば、発注から納品までに2日間を要する商品がメディアで取り扱われる場合には、メディアで取り扱われる2日前までに発注を行うことによって、メディアで商品が取り扱われた直後から適量の品揃えで商品を販売することを可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明に係る売上予測装置、売上予測方法およびその方法をコンピュータに実行させる売上予測プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
なお、以下では、本発明を適用した基幹サーバ装置(図1参照)を本実施の形態として説明するが、より詳細には、本実施の形態に係る基幹サーバ装置を含むシステムの概要および特徴(1:システムの概要および特徴)、基幹サーバ装置の構成(2:基幹サーバ装置の構成)、基幹サーバ装置による処理の流れ(3:基幹サーバ装置による処理)、本実施の形態に対する種々の変形例(4:他の実施の形態)を順に説明し、最後に本発明による効果(5:発明の効果)を説明する。
【0020】
[1:システムの概要および特徴]
まず最初に、図1を用いて、本実施の形態に係る基幹サーバ装置を含むシステムの概要および特徴を説明する。図1は、本実施の形態に係るシステムの全体構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、このシステムは、基幹サーバ装置10を中心に、複数の店舗端末装置20と、発注先端末装置30(複数でも可。)と、メディア情報提供装置40(複数でも可。)とを、インターネットなどのネットワーク1を介して相互に通信可能に接続して構成される。
【0021】
このうち、基幹サーバ装置10は、店舗端末装置20が設置される各店舗(同一系列のスーパーの各支店など)を統括する本部によって操作利用され、主に、各店舗の商品の在庫を管理するとともに商品の発注を行う装置である。
【0022】
また、店舗端末装置20は、上記の本部の管理下になる各店舗によって操作利用され、主に、商品の在庫情報や売上げ情報を管理して本部に報告する装置である。
【0023】
さらに、発注先端末装置30は、上記の本部と商品の取引関係にある業者(ベンダ業者など、本部からみた発注先)によって操作利用され、主に、各店舗に対して商品を納品するために、本部から各店舗ごとの発注を受け付ける装置である。
【0024】
一方、メディア情報提供装置40は、TV番組などのメディアに関する情報(例えば、間近のTV番組表や視聴率など)を取り扱う業者(例えば、テレビ局、広告代理店、視聴率調査会社などのマスコミ関連会社)によって操作利用され、主に、かかるメディア情報を管理して顧客に提供する装置である。
【0025】
概略的には、このような各装置を備えて構成されるシステム(図1参照)において、基幹サーバ装置10は、各店舗の店舗端末装置10から在庫情報を受信して、これを在庫情報DB15b(図4参照)に管理する。
【0026】
そして、基幹サーバ装置10は、現在在庫数が基準在庫数(通常期に各店舗が備えているべき在庫数)に満たない商品について、各店舗ごとに発注数を算出して、かかる発注数を含んだ発注情報を発注先端末装置30に対して送信する。その結果、各店舗には、それぞれの発注数に対応した数の商品が発注先業者から納品されることになる。
【0027】
ここで、本実施の形態における主たる特徴を簡単に説明すると、上記したような概略において、本実施の形態に係る基幹サーバ装置10は、その商品の発注時の処理に主たる特徴があり、具体的には、TVやラジオといったメディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測して発注を行うことができるようにしている。
【0028】
すなわち、ある商品(製品)がTVやラジオといったメディアで特集されると、その商品の売れ行きが放送終了後から伸びることが良くあるが、メディアによる紹介後にどの程度売上げが伸びるか(若しくは通常と変わらない売上げであるか)などを予測することは困難である。
【0029】
そこで、本実施の形態に係る基幹サーバ装置10では、TV番組などのメディアに関する情報(番組名に対応付けられた、放送日、取扱商品、平均視聴率等の情報)をメディア情報提供装置40から受信して、これをメディア情報DB15a(図3参照)に管理し、メディア情報DB15aに管理された視聴率に基づいて、メディアによる商品紹介後の商品の売上げを予測する(図7参照)。
【0030】
つまり、通常は、基準在庫数「X」から現在在庫数「Y」を引き算して発注数「Z」を算出するのに対して、TV番組などのメディアによる商品紹介後は、基準在庫数「X」に対して、番組の平均視聴率に応じた係数「1+視聴率P」を乗算し、この値から現在在庫数「Y」を引き算して発注数「Z」を算出し、この発注数「Z」を用いて商品の発注を行う。
【0031】
したがって、基幹サーバ装置10によれば、TVやラジオといったメディアで紹介された商品の売上げが紹介後にどの程度伸びるか(若しくは通常と変わらない売上げであるか)などは、そのメディアの視聴率に大きく依存するので(つまり、メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度は、TVやラジオの視聴率に表出されるので)、かかる視聴率を利用することによって、TVやラジオといったメディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。さらに、かかる売上げの予測を踏まえて商品の発注または納品を行うことによって、TVやラジオ紹介後の品揃えを適量にすることができ、販売機会ロスおよび商品過剰納入を回避することが可能になる。
【0032】
なお、上記の基幹サーバ装置10、店舗端末装置20、発注先端末装置30、メディア情報提供装置40は、例えば、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、PHS端末、携帯端末、移動体通信端末またはPDAなどの情報処理装置によって実現される。
【0033】
[2:基幹サーバ装置の構成]
次に、図2〜図7を用いて、図1に示したシステムにおける基幹サーバ装置10の構成を説明する。図2に示すように、この基幹サーバ装置10は、入力部11と、出力部12と、入出力制御IF部13と、通信制御IF部14と、記憶部15と、制御部16とから構成される。
【0034】
このうち、入力部11は、各種の情報の入力を受付ける入力手段であり、キーボードやマウスを備えて構成され、例えば、後述する各DB15a〜15dにおける基本情報(自動更新されない情報)などを受け付けて入力する。
【0035】
出力部12は、各種の情報を出力する出力手段であり、モニタやスピーカを備えて構成され、例えば、後述する各DB15a〜15dの情報などを表示出力する。
【0036】
入出力制御IF部13は、これら入力部11および出力部12によるデータの入出力を制御する手段である。
【0037】
通信制御IF部14は、基幹サーバ装置10と、各装置(店舗端末装置20、発注先端末装置30およびメディア情報提供装置40)との間でやり取りする各種情報(例えば、在庫情報、メディア情報、発注情報など)に関する通信を制御する手段である。
【0038】
記憶部15は、制御部16による各種処理に必要なデータ(例えば、各店舗や発注先の識別情報など)およびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、機能概念的に、メディア情報DB(データベース)15aと、在庫情報DB15bと、リードタイムDB15cと、発注情報DB15dとを備える。
【0039】
このうち、メディア情報DB15aは、消費者に商品の情報を提供するメディア(例えば、TV番組など)に関する各種の情報を記憶する手段(特許請求の範囲に記載の「メディア情報記憶手段」に対応する。)であり、具体的には、図3に例示するように、TV番組の番組名に対応づけて、番組の放送日、番組で紹介される商品、番組の過去の平均視聴率を記憶して構成される。
【0040】
なお、かかるメディア情報は、メディア情報提供装置40から通信制御IF部14を介してオンライン入力され、または、入力部11を介してオフライン入力されるなどによって、メディア情報DB15aに登録される。また、メディア情報のうち、「平均視聴率」については、毎週放送の番組であれば毎週更新され、毎日放送の番組であれば毎日更新される。
【0041】
在庫情報DB15bは、各店舗で販売される商品の在庫に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図4に例示するように、各商品の名前(アイテム)に対応づけて、各店舗ごとに、基準在庫数(メディアの影響を受けない通常期に各店舗が備えているべき在庫数)、現在在庫数を記憶して構成される。
【0042】
なお、在庫情報のうち、「現在在庫数」については、店舗端末装置20から通信制御IF部14を介して所定のタイミング(例えば、各営業日の最終時間、各営業日の毎時間など)でオンライン入力されるなどによって、在庫情報DB15bに登録される。
【0043】
リードタイムDB15cは、商品の発注から納品までに要する期間に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図5に例示するように、発注対象となる各商品ごとに、リードタイム(商品の発注から納品までに要する期間)を記憶して構成される。
【0044】
発注情報DB15dは、商品の発注に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図6に例示するように、発注された各商品の商品名に対応づけて、発注元(納品先)の店舗、発注数、発注日を記憶して構成される。なお、かかる「発注数」は、後述の制御部16によって算出されて発注情報DB15dに登録され、これを含んだ「発注情報」が発注先端末装置30に送信される。
【0045】
続いて、制御部16の説明に入ると、図2に示している制御部16は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラム(例えば、各装置と通信するためのプログラムなど)および所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、機能概念的に、メディア情報参照判定部16aと、発注数算出部16bと、発注処理部16cとを備える。
【0046】
このうち、メディア情報参照判定部16aは、商品の発注に際してメディア情報の視聴率を参照するか否かを判定する処理部であり、具体的には、各商品の発注に際して(例えば、毎日など)、現在の日時に商品のリードタイムを加えて算出される納品日に、その商品を取り扱う番組が存在するか否かを判定する。
【0047】
これについて例を挙げて説明すると、図3および図5に示すように、「ヨーグルト」を取り扱う番組の放送日が「2月23日」であり、「ヨーグルト」のリードタイムが「2日」であるとする。この場合、例えば、発注日「2月20日」に対する納品日「2月22日」には、「ヨーグルト」を取り扱う番組の放送はないので、この「2月20日」に実行される発注処理に際してメディア情報(視聴率)は参照されない。その一方、発注日「2月21日」に対する納品日「2月23日」に、「ヨーグルト」を取り扱う番組の放送があるので、この「2月21日」に実行される発注処理に際しては、メディア情報(視聴率)が参照される。
【0048】
続いて、制御部16の発注数算出部16bは、商品の発注に際して発注数を算出する処理部(特許請求の範囲に記載の「売上予測手段」に対応する。)であり、具体的には、図7に示すように、上記のメディア情報参照判定部16aの判定結果に応じて、視聴率を参照(若しくは非参照)して発注数を算出する。
【0049】
すなわち、放送日に当たらない(視聴率を参照しない)場合には、基準在庫数「X」から現在在庫数「Y」を引き算して発注数「Z」を算出し(図7の式(1)参照)、放送日に当たる(視聴率を参照する)場合には、基準在庫数「X」に対して、番組の平均視聴率に応じた係数「1+視聴率P」を乗算し、この値から現在在庫数「Y」を引き算して発注数「Z」を算出する(図7の式(2)参照)。
【0050】
より詳細に、これを上記の例に沿って説明すると、図4および図6に示すように、発注日「2月20日」には視聴率を参照しないので、店舗「東京」の発注数は30個(100−70=30)となる。その一方で、発注日「2月21日」には視聴率を参照するので、店舗「東京」の発注数は45個(100×(1+0.15)−70=45)となり、店舗「千葉」の発注数は32個(80×(1+0.15)−60=32)となる。
【0051】
そして、制御部16の発注処理部16cは、商品の発注を実行する処理部であり、具体的には、上記の発注数算出部16bによって算出された発注数を含んだ「発注情報」を発注先端末装置30に対して送信する。
【0052】
なお、上述したように、メディア情報として過去の平均視聴率を記憶し、番組が放送される前に、この平均視聴率を用いて売上げを予測する(発注数を算出する)ことにしているのは、例えば、TVやラジオで実際に商品の放送が行われる前に、放送後の商品の売上げを平均的なスタンスで予測することを可能にするためである。
【0053】
また、売上げの予測として、番組放送後の商品の発注数を予測算出することにしているのは、例えば、「商品の売上げが上がる」といった抽象的な予測を提示するのではなく、商品の発注数(または納品数)という具体的な予測を提示することによって、ユーザ(各店舗を統括する本部)に無駄な予測をさせることなく円滑かつ速やかに商取引を実行させることを可能にするためである。
【0054】
さらに、発注から納品に要する期間(リードタイム)を踏まえて、番組の放送に合わせて商品が納品されるように商品の発注数を予測算出することにしているのは、例えば、発注から納品までに2日間を要する商品がメディアで取り扱われる場合には、メディアで取り扱われる2日前までに発注を行うことによって、メディアで商品が取り扱われた直後から適量の品揃えで商品を販売することを可能にするためである。
【0055】
なお、上述してきた基幹サーバ装置10は、例えば、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、PHS端末、携帯端末、移動体通信端末またはPDAなどの情報処理装置に、上記した記憶部15および制御部16の各機能を搭載することによって実現することもできる。
【0056】
[3:基幹サーバ装置による処理(発注時の処理)]
次に、図8を用いて、基幹サーバ装置による主たる処理の流れを説明する。図8は、発注時の処理の流れを示すフローチャートである。
【0057】
同図に示すように、各商品の発注に際して(例えば、毎日など)、基幹サーバ装置10は、まず、メディア情報の視聴率を参照して発注数を算出する必要があるか否かを判定する(ステップS801)。つまり、現在の発注日に商品のリードタイムを加えて算出される納品日に、その商品を取り扱う番組の放送があるか否かを、メディア情報DB15aおよびリードタイムDB15cに基づいて判定する。
【0058】
この判定の結果、メディア情報の視聴率を参照しない場合、すなわち、納品日が番組の放送日に当たらない場合には(ステップS801否定)、図7の式(1)に示すように、基準在庫数「X」から現在在庫数「Y」を引き算して発注数「Z」を算出する(ステップS803)。
【0059】
これとは反対に、メディア情報の視聴率を参照する場合、すなわち、納品日が番組の放送日に当たる場合には(ステップS801肯定)、図7の式(2)に示すように、基準在庫数「X」に対して、番組の平均視聴率に応じた係数「1+視聴率P」を乗算し、この値から現在在庫数「Y」を引き算して発注数「Z」を算出する(ステップS802)。
【0060】
そして、基幹サーバ装置10は、上記のようにして算出された「発注数」を各店舗の店舗端末装置20に対して送信することによって発注の承認を受け付け(ステップS804)、かかる承認があった場合には(ステップS804肯定)、上記の発注数を含んだ「発注情報」を発注情報DB15dに登録するとともに、これを発注先端末装置30に対して送信する(ステップS805)。なお、店舗からの承認がない場合には(ステップS804否定)、発注処理を中止する。
【0061】
上記してきた一連の処理を経ることによって、TVやラジオといったメディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になり、さらに、かかる売上げの予測を踏まえて商品の発注または納品を行うことによって、TVやラジオ紹介後の品揃えを適量にすることができ、販売機会ロスおよび商品過剰納入を回避することが可能になる。
【0062】
[4:他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてもよいものである。そこで、以下に示すように、(1)メディア情報、(2)売上予測、(3)システム構成等、(4)プログラム、にそれぞれ区分けして異なる実施の形態を説明する。
【0063】
(1)メディア
本実施の形態では、メディアとしてTV番組を利用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、TV番組以外のCM、ラジオ番組、ラジオCM、雑誌、新聞など、消費者に対して商品の情報を提供するあらゆるメディアを同様に適用することができる。
【0064】
すなわち、TV、ラジオ、雑誌、新聞などの各種メディアで紹介された商品の売上げが紹介後にどの程度伸びるか(若しくは通常と変わらない売上げであるか)などは、そのメディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度(例えば、TVやラジオの視聴率、雑誌や新聞の購買数などに垣間見られるもの)に大きく依存するので、かかるメディアの影響度を利用することによって、メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。
【0065】
なお、上記のような各種のメディアを利用する場合には、例えば、雑誌や新聞の購買数などに基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測することになる。
【0066】
(2)売上予測
本実施の形態では、基準在庫数「X」に対して番組の平均視聴率に応じた係数「1+視聴率P」を乗算して売上げを予測する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、視聴率Pに所定の定数(例えば、視聴率と売上げの因果関係を示し得る定数)を乗算してから上記の算出を行う場合など、「視聴率」を用いたあらゆる売上げの算出手法に同様に適用することができる。
【0067】
また、本実施の形態では、過去の平均視聴率そのものを利用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メディアにおける過去の視聴率の動向から推定された推定視聴率を利用する場合でも同様に適用することができる。つまり、視聴率が上昇傾向にあるか、下降傾向にあるかなどの動向から視聴率を推定してもよく、これによって、例えば、TVやラジオで実際に商品の放送が行われる前に、放送後の商品の売上げを積極的なスタンスで予測することも可能になる。
【0068】
さらに、本実施の形態では、視聴率のみを利用して売上げを予測する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各メディア(TV番組など)に固有の所定の重み係数を加味して売上げを予測するようにしてもよい。すなわち、例えば、ある司会者が消費者の購買意欲を高く喚起しているような特定のTV番組については固有の係数を重くするなどして、商品の売上げを一層的確に予測することも可能になる。
【0069】
これと同様に、商品に固有の所定の重み係数を加味して売上げを予測するようにしてもよい。すなわち、例えば、メディアによる影響を受けやすいような特定の商品(例えば、あらゆる消費者が気兼ねなく購入する食料品や日用品など)については固有の係数を重くするなどして、商品の売上げを一層的確に予測することも可能になる。
【0070】
また、本実施の形態では、メディアによる商品の紹介時(番組の放送日)に合わせて売上げを予測する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メディアによる商品紹介後の売上げを長期的に予測するようにしてもよい。つまり、メディアの特性や商品の特性に基づいて、メディアによる情報提供後の商品の売上げを長期的に(例えば、放送日から1ヶ月後まで)予測するようにしてもよい。
【0071】
これによって、例えば、メディアの特性(例えば、視聴者以外にも口コミで情報が伝達しやすいTV番組など)や商品の特性(例えば、花粉時期に花粉対策として紹介された商品など)に応じて、売上げの長期予測(例えば、メディアに取り扱われたことによる売上げの伸びが一過性のものであるか、どの程度で減衰するものであるか、長期に渡って持続するものであるか等が反映された予測)を的確に行うことも可能になる。
【0072】
なお、本実施の形態では、視聴率を用いて売上げを予測する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、究極的には、消費者に商品の情報を提供するメディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測するようにしてもよい。つまり、メディアと商品売上げとの因果関係を解析することによって、メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度を導きだし、これを利用して売上げを予測することが望ましい。
【0073】
(3)システム構成等
本実施の形態では、各店舗の本部である基幹サーバ装置10が売上げを予測する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、各店舗や発注先など、あらゆるところで売上げを予測する場合でも同様に適用することができる。
【0074】
これについて、発注先である発注先端末装置30において売上げを予測する場合には、商品の納品数を予測算出することとなり、また、商品の納品に要する期間を踏まえて、納品数を予測算出することになる。つまり、上記の実施の形態で説明した例によれば、本部において「2月21日」に発注数を予測算出するのに対して、発注先において「2月22日」に同様の手法で納品数を予測算出する。
【0075】
また、本実施の形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0076】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウエアとして実現され得る。
【0077】
(4)プログラム
ところで、上記の本実施の形態で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、本実施の形態と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムについて説明する。
【0078】
図9は、他の実施の形態に係るコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図であり、図10は、このコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。図9に示すように、このコンピュータシステム100は、本体部101と、本体部101からの指示によって表示画面102aに画像などの情報を表示するためのディスプレイ102と、このコンピュータシステム100に種々の情報を入力するためのキーボード103と、ディスプレイ102の表示画面102a上の任意の位置を指定するためのマウス104とを備える。
【0079】
また、このコンピュータシステム100における本体部101は、図10に示すように、CPU121と、RAM122と、ROM123と、ハードディスクドライブ(HDD)124と、CD−ROM109を受け入れるCD−ROMドライブ125と、フレキシブルディスク(FD)108を受け入れるFDドライブ126と、ディスプレイ102、キーボード103並びにマウス104を接続するI/Oインターフェース127と、ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)106に接続するLANインターフェース128とを備える。
【0080】
さらに、このコンピュータシステム100には、インターネットなどの公衆回線107に接続するためのモデム105が接続されるとともに、LANインターフェース128およびLAN/WAN106を介して、他のコンピュータシステム(PC)111、サーバ112並びにプリンタ113などが接続される。
【0081】
そして、このコンピュータシステム100は、所定の記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することで上記した本実施の形態と同様の機能を実現する。ここで、所定の記録媒体とは、フレキシブルディスク(FD)108、CD−ROM109、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)124や、RAM122、ROM123などの「固定用の物理媒体」、さらに、モデム105を介して接続される公衆回線107や、他のコンピュータシステム111並びにサーバ112が接続されるLAN/WAN106などのように、プログラムの送信に際して短期にプログラムを保持する「通信媒体」など、コンピュータシステム100によって読み取り可能なプログラムを記録する、あらゆる記録媒体を含むものである。
【0082】
すなわち、この他の実施の形態でいうプログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記録されるものであり、コンピュータシステム100は、このような記録媒体からプログラムを読み出して実行することで上記した本実施の形態と同様の機能を実現する。なお、この他の実施の形態でいうプログラムは、コンピュータシステム100によって実行されることに限定されるものではなく、他のコンピュータシステム111またはサーバ112がプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0083】
(付記1)商品の売上げを予測する売上予測方法であって、
消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度を記憶するメディア情報記憶工程と、
前記メディア情報記憶工程によって記憶された前記メディアの影響度に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測工程と、
を含んだことを特徴とする売上予測方法。
【0084】
(付記2)商品の売上げを予測する売上予測方法であって、
消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアの視聴率を記憶するメディア情報記憶工程と、
前記メディア情報記憶工程によって記憶された前記メディアの視聴率に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測工程と、
を含んだことを特徴とする売上予測方法。
【0085】
(付記3)前記メディア情報記憶工程は、前記メディアにおける過去の平均視聴率を記憶し、
前記売上予測工程は、前記メディアによって情報が提供される前に、前記平均視聴率を用いて売上げを予測することを特徴とする付記2に記載の売上予測方法。
【0086】
(付記4)前記メディア情報記憶工程は、前記メディアにおける過去の視聴率の動向から推定された推定視聴率を記憶し、
前記売上予測工程は、前記メディアによって情報が提供される前に、前記推定視聴率を用いて売上げを予測することを特徴とする付記2に記載の売上予測方法。
【0087】
(付記5)前記売上予測工程は、前記メディアに固有の所定の重み係数を加味して売上げを予測することを特徴とする付記2に記載の売上予測方法。
【0088】
(付記6)前記売上予測工程は、前記商品に固有の所定の重み係数を加味して売上げを予測することを特徴とする付記2に記載の売上予測方法。
【0089】
(付記7)前記売上予測工程は、前記メディアによる情報提供後の商品の発注数または納品数を予測算出することを特徴とする付記2に記載の売上予測方法。
【0090】
(付記8)前記売上予測工程は、前記商品の発注および/または納品に要する期間を踏まえて、前記メディアによって情報が提供される時期までに前記商品が納品されるように、前記商品の発注数または納品数を予測算出することを特徴とする付記7に記載の売上予測方法。
【0091】
(付記9)前記売上予測工程は、前記メディアの特性および/または前記商品の特性に基づいて、前記メディアによる情報提供後の商品の売上げを長期的に予測することを特徴とする付記2に記載の売上予測方法。
【0092】
(付記10)商品の売上げを予測する売上予測装置であって、
消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度を記憶するメディア情報記憶手段と、
前記メディア情報記憶手段によって記憶された前記メディアの影響度に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測手段と、
を備えたことを特徴とする売上予測装置。
【0093】
(付記11)商品の売上げを予測する売上予測装置であって、
消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアの視聴率を記憶するメディア情報記憶手段と、
前記メディア情報記憶手段によって記憶された前記メディアの視聴率に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測手段と、
を備えたことを特徴とする売上予測装置。
【0094】
(付記12)商品の売上げを予測する方法をコンピュータに実行させる売上予測プログラムであって、
消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度をメディア情報記憶手段に格納するメディア情報格納手順と、
前記メディア情報記憶手段によって記憶された前記メディアの影響度に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする売上予測プログラム。
【0095】
(付記13)商品の売上げを予測する方法をコンピュータに実行させる売上予測プログラムであって、
消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアの視聴率をメディア情報記憶手段に格納するメディア情報格納手順と、
前記メディア情報記憶手段によって記憶された前記メディアの視聴率に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする売上予測プログラム。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。つまり、TV、ラジオ、雑誌、新聞などの各種メディアで紹介された商品の売上げが紹介後にどの程度伸びるか(若しくは通常と変わらない売上げであるか)などは、そのメディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度(例えば、TVやラジオの視聴率、雑誌や新聞の購買数などに垣間見られるもの)に大きく依存するので、かかるメディアの影響度を利用することによって、メディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。さらに、かかる売上げの予測を踏まえて商品の発注または納品を行うことによって、メディア紹介後の品揃えを適量にする(需要と供給をマッチさせる)ことができ、販売機会ロスおよび商品過剰納入を回避することが可能になる。
【0097】
また、本発明によれば、TVやラジオといったメディアで取り扱われた商品の売上げを的確に予測することが可能になる。
【0098】
また、本発明によれば、例えば、TVやラジオで実際に商品の放送が行われる前に、放送後の商品の売上げを平均的なスタンスで予測することも可能になる。
【0099】
また、本発明によれば、例えば、「商品の売上げが上がる」といった抽象的な予測を提示するのではなく、商品の発注数または納品数という具体的な予測を提示することによって、ユーザに無駄な予測をさせることなく円滑かつ速やかに商取引を実行させることも可能になる。
【0100】
また、本発明によれば、例えば、発注から納品までに2日間を要する商品がメディアで取り扱われる場合には、メディアで取り扱われる2日前までに発注を行うことによって、メディアで商品が取り扱われた直後から適量の品揃えで商品を販売することを可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】基幹サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】メディア情報DBの構成例を示す図である。
【図4】在庫情報DBの構成例を示す図である。
【図5】リードタイムDBの構成例を示す図である。
【図6】発注情報DBの構成例を示す図である。
【図7】発注数算出処理を説明するための図である。
【図8】発注時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】他の実施の形態に係るコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図10】図9に示したコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
10 基幹サーバ装置
11 入力部
12 出力部
13 入出力制御IF部
14 通信制御IF部
15 記憶部
15a メディア情報DB
15b 在庫情報DB
15c リードタイムDB
15d 発注情報DB
16 制御部
16a メディア情報参照判定部
16b 発注数算出部
16c 発注処理部
20 店舗端末装置
30 発注先端末装置
40 メディア情報提供装置
100 コンピュータシステム
101 本体部
102 ディスプレイ
102a 表示画面
103 キーボード
104 マウス
105 モデム
106 LAN/WAN
107 公衆回線
108 FD
109 CD−ROM
111 PC
112 サーバ
113 プリンタ
121 CPU
122 RAM
123 ROM
124 HDD
125 CD−ROMドライブ
126 FDドライブ
127 I/Oインターフェース
128 LANインターフェース

Claims (5)

  1. 商品の売上げを予測する売上予測方法であって、
    消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアが消費者の購買意欲に及ぼす影響度を記憶するメディア情報記憶工程と、
    前記メディア情報記憶工程によって記憶された前記メディアの影響度に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測工程と、
    を含んだことを特徴とする売上予測方法。
  2. 商品の売上げを予測する売上予測方法であって、
    消費者に商品の情報を提供するメディアに関して、当該メディアの視聴率を記憶するメディア情報記憶工程と、
    前記メディア情報記憶工程によって記憶された前記メディアの視聴率に基づいて、当該メディアによる情報提供後の商品の売上げを予測する売上予測工程と、
    を含んだことを特徴とする売上予測方法。
  3. 前記メディア情報記憶工程は、前記メディアにおける過去の平均視聴率を記憶し、
    前記売上予測工程は、前記メディアによって情報が提供される前に、前記平均視聴率を用いて売上げを予測することを特徴とする請求項2に記載の売上予測方法。
  4. 前記売上予測工程は、前記メディアによる情報提供後の商品の発注数または納品数を予測算出することを特徴とする請求項2に記載の売上予測方法。
  5. 前記売上予測工程は、前記商品の発注および/または納品に要する期間を踏まえて、前記メディアによって情報が提供される時期までに前記商品が納品されるように、前記商品の発注数または納品数を予測算出することを特徴とする請求項4に記載の売上予測方法。
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WO2014208662A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 シャープ株式会社 販促効果推定方法、販促効果推定装置、販促効果推定システム及び記録媒体
JP2015011703A (ja) * 2014-02-19 2015-01-19 シャープ株式会社 販促効果推定装置、表示装置、販促効果推定方法、販促効果推定プログラム、及びシステム

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