JP2007284126A - キャップライナー - Google Patents
キャップライナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007284126A JP2007284126A JP2006115059A JP2006115059A JP2007284126A JP 2007284126 A JP2007284126 A JP 2007284126A JP 2006115059 A JP2006115059 A JP 2006115059A JP 2006115059 A JP2006115059 A JP 2006115059A JP 2007284126 A JP2007284126 A JP 2007284126A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyethylene
- cap liner
- polypropylene
- polypropylene film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【課題】ポリエチレン発泡シートと、ポリプロピレンフィルムとを、予め、ポリエチレンフィルムとポリプロピレンフィルムをドライラミネーションしてなる複合フィルムを使用しないで、押出ラミネーション法により安価に製造できるキャップライナーを提供する。
【解決手段】本発明に係るキャップライナーは、ポリエチレン発泡シート2と、ポリプロピレンフィルム3とを、ポリエチレンとポリプロピレンとを混合比50〜70/50〜30でフィルム状に押出した接着層4を介して貼合する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係るキャップライナーは、ポリエチレン発泡シート2と、ポリプロピレンフィルム3とを、ポリエチレンとポリプロピレンとを混合比50〜70/50〜30でフィルム状に押出した接着層4を介して貼合する。
【選択図】図2
Description
本発明は、容器のキャップ内に、内容物を漏らさないパッキングとして適用して好適なキャップライナーに関するものである。
一般に、この種のキャップライナーにはポリエチレン発泡シートが使用されているが、その発泡シートの表面平滑性やガスバリヤー性などを向上させるため、内容物の触れる面にポリプロピレンフィルムを貼合している。この場合、貼合しようとするポリエチレン発泡シートとポリプロピレンフィルムとを接着させる、押出ラミネーションに適した接着剤(樹脂)がないために、予め、ポリエチレンフィルムとポリプロピレンフィルムをドライラミネーションしてなる複合フィルムをポリエチレン発泡シートに押出ラミネーションしていた。
しかしながら、上記複合フィルムは、製造コストが高価である上に、ポリエチレンフィルム/ポリプロピレンフィルムの界面(ラミネーション面)から剥離し易いという問題があった。
本発明は、 上記問題を解消するためのもので、 その目的とするところは、 ポリエチレン発泡シートと、ポリプロピレンフィルムとを、これらの素材を混合した接着層を介して押出ラミネーション法により安価に製造できるキャップライナーを提供することにある。
上記目的を達成するため、 本発明に係るキャップライナーは、ポリエチレン発泡シートと、ポリプロピレンフィルムとを、ポリエチレンとポリプロピレンとを混合比50〜70/50〜30でフィルム状に押出した接着層を介して貼合したことを特徴とし、ポリエチレン発泡シートにポリプロピレンフィルムを直に貼合できるように構成した。
本発明によれば、発泡ポリエチレンシートとポリプロピレンフィルムを直に貼合できるので、表面平滑性やガスバリヤー性などを有する発泡ポリエチレンシートからなるキャップライナーを安価に製造できるという優れた効果を奏する。
また、本発明によれば、発泡ポリエチレンシートとポリプロピレンフィルムとは、ポリエチレンとポリプロピレンとを混合比50〜70/50〜30でフィルム状に押出した接着層を介して貼合しているため、接着性が高く、したがって、複合フィルムを貼合した場合と異なり、フィルムの界面からの剥離の問題も生じないという優れた効果を奏する。
次に、本発明の実施の一例を添付図面に基づいて説明する。図1は本願キャップライナーの断面図、図2は本願キャップライナーの製造方法の略示的正面図、図3は試験結果表を示す説明図である。
図において、1は本願キャップライナーである。本願キャップライナー1は、図1の如く、ポリエチレン発泡シート2の表面に、表面平滑性やガスバリヤー性などを向上させるためにポリプロピレンフィルム3をフィルム状に押出した接着層(貼合フィルム)4を介して直に貼合し図示しないキャップに適合する形状に打ち抜いたものである。図示していないが、ポリエチレン発泡シート2の上下両面にポリプロピレンフィルムを貼合する場合もある。
前記接着層4は、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)とを、混合比50〜70/50〜30で混合され、図2の如く、押出機5よりフィルム状に押出し、供給部6より引き出されたポリエチレン発泡シート2と、供給部6′より引き出されたポリプロピレンフィルム3との合わせ部7に供給される。
前記接着層4を構成するポリエチレンは、低密度ポリエチレンであって、密度=907〜928kg/m3 が好ましく、MFRが3〜12g/10min、特に、5〜10g/10minが好ましい。勿論、直鎖状低密度ポリエチレンも使用可能である。
前記接着層4を構成するポリプロピレンは、ホモポリプロピレンであって、MFRが5〜30g/10min、特に、10〜20g/10minが好ましい。勿論、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレンも使用可能である。この場合、酸化防止剤等の添加剤は含まれていても、含まれていなくても良い。
低密度ポリエチレン(PE=三井化学製ミラソン11P、密度=917kg/m3 、MFR=7g/10min)と、ホモポリプロピレン(PP=プライムポリマー製F107DV、MFR=7g/10min)とを重量比70/30で混合し、Tダイ押出機より樹脂温度315°Cで約60μmの厚さのフィルムとして押出し、該フィルムを接着層として2倍発泡ポリエチレンシート(三井化学ファブロ製S100T)1mm厚と、20μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムのコロナ処理面とをラミネーションした後、必要な形状大きさに打ち抜いた。得られた本願キャップライナーを、水、エタノール、酢酸エチル、洗剤(ライオン製ママレモン)、漂白剤(花王製キッチンハイター)に、23°Cで1カ月間浸漬した場合の発泡シートとフィルムとが剥がれるか否かの確認(浸漬試験)、上記キャップライナーに打抜いたときの発泡シートとフィルムとが剥がれるか否かの確認(打抜試験)を行い、その結果を図3に示した。
ランダムプロピレン(プライムポリマー製F337、MFR=7g/10min)を使用した以外は実施例1と同様に得た本願キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
ブロックプロピレン(プライムポリマー製J705GV、MFR=7g/10min)を使用した以外は実施例1と同様に得た本願キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
ホモポリプロピレンとして、プライムポリマー製F113BG、MFR=3g/10minを使用し、低密度ポリエチレンとの混合比を60/40にした以外は実施例1と同様に得た本願キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
低密度ポリエチレン(三井化学製ミラソン11P、密度=917kg/m3 、MFR=7g/10min)と、ホモポリプロピレン(プライムポリマー製F107DV、MFR=7g/10min)との混合比を60/40にした以外、実施例1と同様に得た本願キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
ホモポリプロピレンに、プライムポリマー製ZG1337A、MFR=26g/10minを使用し、低密度ポリエチレンとの混合比を60/40にした以外、実施例1と同様に得た本願キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
ホモポリプロピレンに、プライムポリマー製J106G、MFR=15g/10minを使用し、低密度ポリエチレンとの混合比を60/40にした以外、実施例1と同様に得た本願キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
ホモポリプロピレンに、プライムポリマー製J106G、MFR=15g/10minを使用(実施例6と共通)し、低密度ポリエチレンとの混合比を50/50にした以外、実施例1と同様に得た本願キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
比較例1
比較例1
低密度ポリエチレン(三井化学製ミラソン11P、密度=917kg/m3 、MFR=7g/10min)のみを樹脂接着層として使用し、実施例1と同様の確認を行った。この場合には、2倍発泡ポリエチレンシートと、ポリプロピレンフィルムとは接着しなかったため、実施例1と同様の確認は行わなかった。
比較例2
比較例2
ホモポリプロピレン(プライムポリマー製F107DV、MFR=7g/10min)のみを樹脂接着層として使用し、実施例1と同様の確認を行った。この場合には、2倍発泡ポリエチレンシートと、ポリプロピレンフィルムとは接着しなかったため、実施例1と同様の確認は行わなかった。
比較例3
比較例3
ホモポリプロピレンの代りにポリエチレンフィルムと、ポリプロピレンフィルムとをドライラミネーションした複合フィルムを使用し、2倍発泡ポリエチレンシートに貼合して得た比較品キャップライナーを用いて実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。実施例1と同様の確認を行った。その結果を図3に示した。
上記実施例1〜8、比較例1〜3の結果は、図3の通りである。これによると、実施例1〜8は浸漬試験、打抜試験では総て適正、比較例1〜3のうち、比較例1と2は試験不能、比較例3は漂白剤に対しては不適性、他は適正であった。
本願キャップライナーは、容器の内容物を漏らさないためにキャップの内天面にパッキングとして使用して好適であり、一般に安価に提供できるものである。
1 本願キャップライナー
2 ポリエチレン発泡シート
3 ポリプロピレンフィルム
4 ポリエチレンとポリプロピレンの混合物からなる接着層(貼合フィルム)
5 押出機
6、6′ 供給部
7 合わせ部
2 ポリエチレン発泡シート
3 ポリプロピレンフィルム
4 ポリエチレンとポリプロピレンの混合物からなる接着層(貼合フィルム)
5 押出機
6、6′ 供給部
7 合わせ部
Claims (1)
- ポリエチレン発泡シートと、ポリプロピレンフィルムとを、ポリエチレンとポリプロピレンとを混合比50〜70/50〜30でフィルム状に押出した接着層を介して貼合したことを特徴とするキャップライナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006115059A JP2007284126A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | キャップライナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006115059A JP2007284126A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | キャップライナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007284126A true JP2007284126A (ja) | 2007-11-01 |
Family
ID=38756271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006115059A Pending JP2007284126A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | キャップライナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007284126A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2708344A1 (en) | 2012-09-13 | 2014-03-19 | Jsp Corporation | Method for producing multi-layer polyethylene resin foam sheet |
JP2014148109A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Mitsui Chemicals Tohcello Inc | 着色パッキンおよびその製造方法 |
EP3156446A1 (en) * | 2015-03-31 | 2017-04-19 | JSP Corporation | Polyethylene-based resin foam sheet |
JP2017222844A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-21 | 日本ポリプロ株式会社 | ヒートシール用樹脂組成物及びそれを用いたフィルム |
WO2018028111A1 (zh) * | 2016-08-12 | 2018-02-15 | 江苏锦厚新材料科技有限公司 | 一种发泡垫及其制备方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02155970A (ja) * | 1988-12-08 | 1990-06-15 | Shunji Onishi | ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂との接着 |
JPH0423660A (ja) * | 1990-05-18 | 1992-01-28 | Canon Inc | ファクシミリ装置 |
JPH0752965A (ja) * | 1993-08-07 | 1995-02-28 | Haishiito Kogyo Kk | リングパッキング |
JP2005305849A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Kaneka Corp | ポリプロピレン系樹脂積層発泡シートおよび成形体 |
-
2006
- 2006-04-18 JP JP2006115059A patent/JP2007284126A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02155970A (ja) * | 1988-12-08 | 1990-06-15 | Shunji Onishi | ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂との接着 |
JPH0423660A (ja) * | 1990-05-18 | 1992-01-28 | Canon Inc | ファクシミリ装置 |
JPH0752965A (ja) * | 1993-08-07 | 1995-02-28 | Haishiito Kogyo Kk | リングパッキング |
JP2005305849A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Kaneka Corp | ポリプロピレン系樹脂積層発泡シートおよび成形体 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2708344A1 (en) | 2012-09-13 | 2014-03-19 | Jsp Corporation | Method for producing multi-layer polyethylene resin foam sheet |
JP2014055248A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Jsp Corp | ポリエチレン系樹脂発泡シートの製造方法 |
US9592642B2 (en) | 2012-09-13 | 2017-03-14 | Jsp Corporation | Method for producing multi-layer polyethylene resin foam sheet |
JP2014148109A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Mitsui Chemicals Tohcello Inc | 着色パッキンおよびその製造方法 |
EP3156446A1 (en) * | 2015-03-31 | 2017-04-19 | JSP Corporation | Polyethylene-based resin foam sheet |
JP2017222844A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-21 | 日本ポリプロ株式会社 | ヒートシール用樹脂組成物及びそれを用いたフィルム |
WO2018028111A1 (zh) * | 2016-08-12 | 2018-02-15 | 江苏锦厚新材料科技有限公司 | 一种发泡垫及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007284126A (ja) | キャップライナー | |
JP3913268B2 (ja) | ポリオレフィン発泡層を備えた包材の製造方法 | |
WO2012037483A4 (en) | Pre-slit donut break seal | |
JP2009155557A (ja) | 耐熱発泡シート及びその製造方法並びに食品用容器 | |
JP5650256B2 (ja) | 液漏れ防止容器 | |
JP6218490B2 (ja) | 蓋材及びその製造方法 | |
JP2014124797A (ja) | 発泡積層体の製造方法及びその発泡積層体 | |
JP2008174264A (ja) | ポリ乳酸ラミネート紙からなる紙コップ | |
JP2015098108A (ja) | 発泡積層体の製造方法及びその発泡積層体 | |
JP2008068903A (ja) | 湯切り機能付き蓋材 | |
JP2009083926A (ja) | 易切開性多層容器 | |
JP4904770B2 (ja) | ポリエチレン用易剥離性接着剤及びその構造物 | |
JP2006027627A (ja) | 電子レンジ加熱用袋 | |
JP2018069683A (ja) | 発泡用積層体及び発泡積層体 | |
JP5736877B2 (ja) | 湯切り蓋材 | |
WO2021166919A1 (ja) | 充填食品用紙容器 | |
JP5915211B2 (ja) | 蓋材 | |
JP2010105396A (ja) | 積層フィルム、該積層フィルムを用いた容器及び該容器の製造方法 | |
JP2004115038A (ja) | 蓋用積層成形材料及びそれを用いた蓋 | |
JP5974468B2 (ja) | 部分開封蓋材およびそれを用いた粉粒体収納用包装体 | |
JP4622708B2 (ja) | 高周波シールによるインナーシール | |
JP2008074410A (ja) | 容器の蓋材 | |
JP2018015920A (ja) | 発泡用積層体及び発泡積層体 | |
JP2022054127A (ja) | 多層フイルム、食品包装用シート、および食品容器、ならびに容器製造方法 | |
JP2006123330A (ja) | 積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090413 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110622 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111102 |