JP2007282155A - 画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】補間フレームのできるだけ多くの画素に動きベクトルを対応付ける。
【解決手段】順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合、図4に示すように、順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素(図4の領域a)が発生したならば、この領域aに対しては逆方向の動きベクトルを対応付ける。この場合、補間フレームの領域a以外の画素は、フレームn−1の画素を順方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成し、補間フレームの領域aの画素は、フレームnの画素を逆方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成する。本発明は、フレームレート変換装置に適用することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラムに関し、特に、動画像を構成する一連の画像のうち、時間軸方向に前後する第1の画像および第2の画像に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像の間に挿入すべき補間画像を生成する画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
動画像のフレームレート変換処理などにおいては、動画像を構成する時間軸方向に前後する2枚のフレームの間に内挿するための補間フレームが生成される。この補間フレームの生成には、当該2枚のフレームに基づいて動きベクトルが検出される。
2枚のフレームに基づいて動きベクトルを検出する方法としては、勾配法(例えば、特許文献1参照)やブロックマッチング法(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開昭60−158786号公報 特開平8−186820号公報
例えばブロックマッチング法では、前後する2枚のフレームn−1,nのうち、一方のフレーム(例えば、フレームn−1)を所定サイズのブロックに分割し、ブロック毎に他方のフレーム(例えば、フレームn)に設けた当該ブロックよりも広い探索範囲と比較して、図1に示すようにブロック単位で動きベクトルを検出する。そして、検出された動きベクトルを補間フレームの画素に対応付けることによって補間フレームの画素が決定される。
ところで図1から明らかなように、上述した方法では、動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素(図1の領域a)が発生することがある。このような場合、補間フレームの領域aには最適な画素を決定することができないので、領域aは動きベクトルを対応付けることができた画素からなる他の領域に比較して画質が劣化してしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、補間フレームのできるだけ多くの画素に動きベクトルを対応付けて、補間フレームの画質劣化を抑止できるようにするものである。
本発明の一側面である画像処理装置は、動画像を構成する一連の画像のうち、時間軸方向に前後する第1の画像および第2の画像に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像の間に挿入すべき補間画像を生成する画像処理装置において、前記第1の画像から前記第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出手段と、前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出手段と、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定手段とを含む。
本発明の一側面である画像処理装置は、前記決定手段によって決定された前記動きベクトルに基づき、補間画像を構成する前記画素を、前記第1の画像を構成する画素または第2の画像を構成する画素の少なくとも一方を用いて生成する生成手段をさらに含むことができる。
前記決定手段は、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの信頼度が高い方に基づいて決定するようにすることができる。
前記決定手段は、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを前記順方向の動きベクトルに基づいて決定し、前記順方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルが決定できなかった前記補間画像を構成する前記画素に対し、前記逆方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルを決定するようにすることができる。
前記決定手段は、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを前記逆方向の動きベクトルに基づいて決定し、前記逆方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルが決定できなかった前記補間画像を構成する前記画素に対し、前記順方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルを決定するようにすることができる。
前記第2の動きベクトル検出手段は、前記第1の動きベクトル検出手段によって前記順方向の動きベクトルが検出されなかった部分に対応し、前記逆方向の動きベクトルを検出するようにすることができる。
前記第1の動きベクトル検出手段は、前記第2の動きベクトル検出手段によって前記逆方向の動きベクトルが検出されなかった部分に対応し、前記順方向の動きベクトルを検出するようにすることができる。
本発明の一側面である画像処理装置は、前記第1の画像または前記第2の画像におけるエッジ部分を検出するエッジ検出手段をさらに含むことができ、前記第2の動きベクトル検出手段は、前記第1の動きベクトル検出手段によって前記順方向の動きベクトルが検出されなかった部分であって、かつ、前記エッジ検出手段によって検出された前記エッジ部分に対応し、前記逆方向の動きベクトルを検出するようにすることができる。
本発明の一側面である画像処理装置は、前記第1の画像または前記第2の画像におけるエッジ部分を検出するエッジ検出手段をさらに含むことができ、前記第1の動きベクトル検出手段は、前記第2の動きベクトル検出手段によって前記逆方向の動きベクトルが検出されなかった部分であって、かつ、前記エッジ検出手段によって検出された前記エッジ部分に対応し、前記順方向の動きベクトルを検出するようにすることができる。
本発明の一側面である画像処理方法は、動画像を構成する一連の画像のうち、時間軸方向に前後する第1の画像および第2の画像に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像の間に挿入すべき補間画像を生成する画像処理装置の画像処理方法において、前記第1の画像から前記第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップと、前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出ステップと、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定ステップとを含む。
本発明の一側面であるプログラムは、動画像を構成する一連の画像のうち、時間軸方向に前後する第1の画像および第2の画像に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像の間に挿入すべき補間画像を生成するためのプログラムであって、前記第1の画像から前記第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップと、前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出ステップと、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の一側面においては、第1の画像から第2の画像への順方向の動きベクトルが検出されるとともに、第2の画像から第1の画像への逆方向の動きベクトルが検出される。そして、補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルが、順方向の動きベクトルまたは逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定される。
本発明の一側面によれば、補間フレームのできるだけ多くの画素に動きベクトルを対応付けることができる。また、本発明の一側面によれば、補間フレームの画質劣化を抑止することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
請求項1に記載の画像処理装置(例えば、図2のフレームレート変換装置10)は、第1の画像から第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出手段(例えば、図2の順方向動きベクトル検出部14)と、前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出手段(例えば、図2の逆方向動きベクトル検出部15)と、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定手段(例えば、図2の動きベクトル補正部16)とを含む。
請求項2に記載の画像処理装置は、前記決定手段によって決定された前記動きベクトルに基づき、補間画像を構成する前記画素を、前記第1の画像を構成する画素または第2の画像を構成する画素の少なくとも一方を用いて生成する生成手段(例えば、図2の補間フレーム生成部17)をさらに含む。
請求項8に記載の画像処理装置(例えば、図9のフレームレート変換装置50)は、前記第1の画像または前記第2の画像におけるエッジ部分を検出するエッジ検出手段(例えば、図9のエッジ検出部51)をさらに含む。
請求項9に記載の画像処理装置(例えば、図9のフレームレート変換装置50)は、前記第1の画像または前記第2の画像におけるエッジ部分を検出するエッジ検出手段(例えば、図9のエッジ検出部51)をさらに含む。
請求項10に記載の画像処理方法、および請求項11に記載のプログラムは、第1の画像から第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップ(例えば、図5のステップS1)と、前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出ステップ(例えば、図5のステップS1)と、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定ステップ(例えば、図5のステップS2およびS4)とを含む。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は本発明の一実施の形態である、入力動画像データを構成する一連のフレームのうち、時間的に前後するフレームn−1,nの間に補間フレームを内挿してフレームレートを変換するフレームレート変換装置の第1の構成例を示している。
なお、以下においては、フレームn−1,nの間にシーンチェンジが発生していないことを前提する。
このフレームレート変換装置10は、前段からの入力動画像データを1フレームずつ後段に出力する画像データ供給部11、前段からの入力動画像データを1フレーム周期だけ遅延させる1フレーム遅延部12、1フレーム周期だけ遅延された入力動画像データを1フレームずつ後段に出力する画像データ供給部13、画像データ供給部11から供給されるフレームn(n番目のフレームを意味する)と画像データ供給部13から供給されるフレームn−1(n−1番目のフレームを意味する)に基づくブロックマッチング法によって順方向の動きベクトルを検出する順方向動きベクトル検出部14、画像データ供給部11から供給されるフレームnと画像データ供給部13から供給されるフレームn−1に基づくブロックマッチング法によって逆方向の動きベクトルを検出する逆方向動きベクトル検出部15、および、順方向の動きベクトルと逆方向の動きベクトルのうちの一方を優先的に、あるいは信頼度の高い方を補間フレームの画素に対応付ける動きベクトル補正部16から構成される。
さらに、フレームレート変換装置10は、補間フレームの各画素に対応付けられた動きベクトルに基づいて補間フレームを生成する補間フレーム生成部17、前段からの入力動画像データを補間フレームが生成される時間だけ遅延させる遅延部18、および、遅延された入力動画像データに補間フレームを内挿する補間フレーム挿入部19から構成される。
なお、フレーム単位で処理される動画像データには、各画素の座標情報と画素値が含まれているものとする。
また以下においては、図3に示すように、順方向の動きベクトルとは、時間軸上の前後するフレームn−1,nのうち、フレームn−1を基準画像としてブロックに分割し、フレームnを参照画像として検出する動きベクトルを指すものと定義する。また逆方向の動きベクトルとは、フレームnを基準画像としてブロックに分割し、フレームn−1を参照画像として検出する動きベクトルを指すものと定義する。
動きベクトル補正部16は、順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合、図4に示すように、順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素(図4の領域a)が発生したならば、この領域aに対しては逆方向の動きベクトルを対応付ける。この場合、補間フレーム生成部17において、補間フレームの領域a以外の画素は、フレームn−1の画素を順方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成し、補間フレームの領域aの画素は、フレームnの画素を逆方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成する。
次に、フレームレート変換装置10の動作について説明する。
まず、動きベクトル補正部16が順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
フレームレート変換装置10に対して前段から動画像データが入力されると、この入力動画像データは画像データ供給部11、1フレーム遅延部12、および遅延部18に供給される。
そして、画像データ供給部11を介してフレームnが順方向動きベクトル検出部14および逆方向動きベクトル検出部15に供給され、1フレーム遅延部12および画像データ供給部13を介してフレームn−1が順方向動きベクトル検出部14および逆方向動きベクトル検出部15に供給される。
ステップS1において、順方向動きベクトル検出部14は、フレームn−1,nに基づくブロックマッチング法によって順方向の動きベクトルを検出する。具体的には、一方のフレームn−1を所定サイズのブロックに分割し、各ブロックにそれぞれ対応して他方のフレームnに探索範囲を設け、ブロックと探索範囲を比較し、画素の差分の総和が最小となる位置を特定してブロック単位で順方向の動きベクトルを検出する。
一方、逆方向動きベクトル検出部15は、フレームn−1,nに基づくブロックマッチング法によって逆方向の動きベクトルを検出する。具体的には、一方のフレームnを所定サイズのブロックに分割し、各ブロックにそれぞれ対応して他方のフレームn−1に探索範囲を設け、ブロックと探索範囲を比較し、画素の差分の総和が最小となる位置を特定してブロック単位で逆方向の動きベクトルを検出する。検出された順方向の動きベクトルと逆方向の動きベクトルは動きベクトル補正部16に供給される。
ステップS2において、動きベクトル補正部16は、補間フレームの画素に順方向の動きベクトルを対応付ける。ただし、この処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素が存在してもよい。
ステップS3において、動きベクトル補正部16は、ステップS2の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素(例えば、図4における領域aの画素)が存在するか否かを判定する。順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在すると判定された場合、処理はステップS4に進められ、動きベクトル補正部16は、当該画素に対して逆方向の動きベクトルを対応付ける。ただし、この処理で逆方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素が存在してもよい。
ステップS5において、動きベクトル補正部16は、ステップS4の処理を経てもなお順方向の動きベクトルも逆方向の動きベクトルも対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在するか否かを判定する。順方向の動きベクトルも逆方向の動きベクトルも対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在すると判定された場合、処理はステップS6に進められ、動きベクトル補正部16は、当該画素に対して近傍の画素に対応付けられている順方向あるいは逆方向の動きベクトルを平均するなどして対応付ける動きベクトルを決定する。
このようにして、補間フレームの全ての画素に対して動きベクトルが対応付けられると、その情報が補間フレーム生成部17に供給されて、処理はステップS7に進められる。
なお、ステップS3の処理で、順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在しないと判定された場合、ステップS4乃至S6はスキップされて処理はステップS7に進められる。また、ステップS5の処理で、順方向の動きベクトルも逆方向の動きベクトルも対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在しないと判定された場合にも、ステップS6はスキップされて処理はステップS7に進められる。
ステップS7において、補間フレーム生成部17は、補間フレームの画素のうち、順方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームn−1の対応する画素を順方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成し、逆方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームnの対応する画素を逆方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成する。そしてこの結果得られる補間フレームを補間フレーム挿入部19に出力する。
補間フレーム挿入部19は、遅延部18から供給される動画像データに補間フレームを内挿し、その結果得られるフレームレートが変換された動画像データを後段に出力する。
以上で、動きベクトル補正部16が順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合の動作の説明を終了する。
なお、動きベクトル補正部16が逆方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合には、ステップS2の処理で、逆方向の動きベクトルを補間フレームの画素に対応付けるようにし、この処理で逆方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素に対し、ステップS4の処理で順方向の動きベクトルを対応付けるようにすればよい。
以上説明したフレームレート変換装置10による、順方向の動きベクトルまたは逆方向の動きベクトルの一方を優先させる動作によれば、補間フレームのより多くの画素に動きベクトルを精度よく対応付けることができるので、補間フレームの画素値を正確に決定することができる。よって、補間フレームの画質劣化を抑止することができる。
次に、フレームレート変換装置10の動きベクトル補正部16が、順方向の動きベクトルまたは逆方向の動きベクトルのうち、信頼度の高い方を対応付ける場合の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
フレームレート変換装置10に対して前段から動画像データが入力されると、この入力動画像データは画像データ供給部11、1フレーム遅延部12、および遅延部18に供給される。
そして、画像データ供給部11を介してフレームnが順方向動きベクトル検出部14および逆方向動きベクトル検出部15に供給され、1フレーム遅延部12および画像データ供給部13を介してフレームn−1が順方向動きベクトル検出部14および逆方向動きベクトル検出部15に供給される。
ステップS11において、順方向動きベクトル検出部14は、フレームn−1,nに基づくブロックマッチング法によって順方向の動きベクトルを検出する。一方、逆方向動きベクトル検出部15は、フレームn−1,nに基づくブロックマッチング法によって逆方向の動きベクトルを検出する。検出された順方向の動きベクトルと逆方向の動きベクトルはその検出時に得られる信頼度とともに動きベクトル補正部16に供給される。
ここで、動きベクトルの信頼度には、例えばブロックマッチング法により動きベクトルを検出するときの、基準画像としたフレーム(例えばフレームn−1)を分割した各ブロックと、参照画像としたフレーム(例えばフレームn)上の探索範囲との対応する画素間の差分の総和を用いることができる。なお、当該総和がより小さいほど、信頼度がより高いことになる。
ステップS12において、動きベクトル補正部16は、順方向の動きベクトルを補間フレームの画素に対応付ける。ただし、この処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素が存在してもよい。ステップS13において、動きベクトル補正部16は、逆方向の動きベクトルを補間フレームの画素に動きベクトルを対応付ける。ただし、この処理で逆方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素が存在してもよい。
ステップS14において、動きベクトル補正部16は、順方向の動きベクトルと逆方向の動きベクトルの両方が対応付けられている補間フレームの画素に対して、信頼度の高い方の動きベクトルを採用し、信頼度の低い方の動きベクトルを破棄して、順方向または逆方向いずれかの一方の動きベクトルを補間フレームの画素に対応付ける。
ステップS15において、動きベクトル補正部16は、ステップS12乃至S14の処理を経てもなお順方向の動きベクトルも逆方向の動きベクトルも対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在するか否かを判定する。順方向の動きベクトルも逆方向の動きベクトルも対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在すると判定された場合、処理はステップS16に進められ、動きベクトル補正部16は、当該画素に対して近傍の画素に対応付けられている順方向あるいは逆方向の動きベクトルを平均するなどして対応付ける動きベクトルを決定する。
このようにして、補間フレームの全ての画素に対して動きベクトルが対応付けられると、その情報が補間フレーム生成部17に供給されて、処理はステップS17に進められる。
なお、ステップS15の処理で、順方向の動きベクトルも逆方向の動きベクトルも対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在しないと判定された場合、ステップS16はスキップされて処理はステップS17に進められる。
ステップS17において、補間フレーム生成部17は、補間フレームの画素のうち、順方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームn−1の対応する画素を順方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成し、逆方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームnの対応する画素を逆方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成する。そしてこの結果得られる補間フレームを補間フレーム挿入部19に出力する。
補間フレーム挿入部19は、遅延部18から供給される動画像データに補間フレームを内挿し、その結果得られるフレームレートが変換された動画像データを後段に出力する。
以上で、動きベクトル補正部16が順方向の動きベクトルまたは逆方向の動きベクトルのうち、信頼度の高い方を対応付ける場合の動作の説明を終了する。
以上説明したフレームレート変換装置10による、順方向の動きベクトルまたは逆方向の動きベクトルの信頼度が高い方の動きベクトルを優先させる動作によれば、補間フレームのより多くの画素により適切な動きベクトルを対応付けることができるので、補間フレームの画素値を正確に決定することができる。よって、補間フレームの画質劣化を抑止することができる。
次に、図7は本発明の一実施の形態であるフレームレート変換装置の第2の構成例を示している。このフレームレート変換装置30は、上述した第1の構成例であるフレームレート変換装置10が常に順方向の動きベクトルと逆方向の動きベクトルの両方を検出することに対して、通常は順方向の動きベクトルまたは逆方向の動きベクトルの一方を検出するようにし、当該一方の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素に対してのみ、他方の動きベクトルを検出して対応付けるようにしたものである。
このフレームレート変換装置30は、前段からの入力動画像データを1フレームずつ後段に出力する画像データ供給部31、前段からの入力動画像データを1フレーム周期だけ遅延させる1フレーム遅延部32、1フレーム周期だけ遅延された入力動画像データを1フレームずつ後段に出力する画像データ供給部33、動きベクトル補正部36からの制御に従って画像データ供給部31から供給されるフレームnと画像データ供給部33から供給されるフレームn−1に基づくブロックマッチング法によって順方向の動きベクトルを検出する順方向動きベクトル検出部34、動きベクトル補正部36からの制御に従って画像データ供給部31から供給されるフレームnと画像データ供給部33から供給されるフレームn−1に基づくブロックマッチング法によって逆方向の動きベクトルを検出する逆方向動きベクトル検出部35、および、順方向の動きベクトルと逆方向の動きベクトルのうちの一方を優先的に補間フレームの画素に対応付ける動きベクトル補正部36から構成される。
さらに、フレームレート変換装置30は、補間フレームの各画素に対応付けられた動きベクトルに基づいて補間フレームを生成する補間フレーム生成部37、前段からの入力動画像データを補間フレームが生成される時間だけ遅延させる遅延部38、および、遅延された入力動画像データに補間フレームを内挿する補間フレーム挿入部39から構成される。
フレーム単位で処理される動画像データには、各画素の座標情報と画素値が含まれているものとする。
なお、フレームレート変換装置30において、順方向動きベクトル検出部34と逆方向動きベクトル検出部35は平行して動作しない。すなわち、動きベクトル補正部36が順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合、通常、順方向動きベクトル検出部34が動作し、逆方向動きベクトル検出部35は動作しない。そして、動きベクトル補正部36により、順方向の動きベクトルを優先的に対応付けた結果、図4に示すように、順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素(図4の領域a)が発生したならば、この領域aに対応するフレームn上の領域bを含むブロックの逆方向の動きベクトルを逆方向動きベクトル検出部35によって検出する。そして検出される逆方向の動きベクトルが補間フレームの領域aの画素に対応付けられる。
この場合、補間フレーム生成部37において、補間フレームの領域a以外の画素は、フレームn−1の画素を順方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成し、補間フレームの領域aの画素は、フレームnの画素を逆方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成する。
次に、フレームレート変換装置30の動作について説明する。
まず、動きベクトル補正部36が順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合の動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
フレームレート変換装置30に対して前段から動画像データが入力されると、この入力動画像データは画像データ供給部31、1フレーム遅延部32、および遅延部38に供給される。
そして、画像データ供給部31を介してフレームnが順方向動きベクトル検出部34および逆方向動きベクトル検出部35に供給され、1フレーム遅延部32および画像データ供給部33を介してフレームn−1が順方向動きベクトル検出部34および逆方向動きベクトル検出部35に供給される。
ステップS21において、順方向動きベクトル検出部34は、フレームn−1,nに基づくブロックマッチング法によって順方向の動きベクトルを検出し、検出した順方向の動きベクトルを動きベクトル補正部36に出力する。一方、逆方向動きベクトル検出部35は、逆方向の動きベクトルを検出することなく待機する。
ステップS22において、動きベクトル補正部36は、補間フレームの画素に順方向の動きベクトルを対応付ける。ただし、この処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素が存在してもよい。
ステップS23において、動きベクトル補正部36は、ステップS22の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素(例えば、図4における領域aの画素)を検出し、その画素の対応するフレームn上の領域(例えば、図4における領域b)を特定して、特定したフレームn上の領域を逆方向動きベクトル検出部35に通知する。なお、ステップS22の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が検出されない場合、逆方向動きベクトル検出部35への通知は行われず、以降のステップS24および25の処理も省略される。
ステップS24において、逆方向動きベクトル検出部35は、動きベクトル補正部36から通知されたフレームn上の領域が含まれるようにフレームnを分割してブロックを形成し、当該領域を含むブロックについてのみ、ブロックマッチング法によって逆方向の動きベクトルを検出する。なお、当該領域を含むブロックを形成する際、当該領域が1ブロックに収まるようにブロックを形成してもよいし、当該領域が複数のブロックに跨って分割されるようにブロックを形成してもよい。そして、検出した順方向の動きベクトルを動きベクトル補正部36に出力する。
ステップS25において、動きベクトル補正部36は、ステップS22の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素に、逆方向の動きベクトルを対応付ける。さらに、動きベクトル補正部36は、逆方向の動きベクトルを用いても動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在するか否かを判定し、この時点で順方向および逆方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在すると判定された場合、当該画素に対して近傍の画素に対応付けられている順方向あるいは逆方向の動きベクトルを平均するなどして対応付ける動きベクトルを決定する。
このようにして、補間フレームの全ての画素に対して動きベクトルを対応付けた後、動きベクトル補正部36は、補間フレームの各画素に対応付けた動きベクトルを補間フレーム生成部37に供給する。
ステップS26において、補間フレーム生成部37は、補間フレームの画素のうち、順方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームn−1の対応する画素を順方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成し、逆方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームnの対応する画素を逆方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成する。そしてこの結果得られる補間フレームを補間フレーム挿入部39に出力する。
補間フレーム挿入部39は、遅延部38から供給される動画像データに補間フレームを内挿し、その結果得られるフレームレートが変換された動画像データを後段に出力する。
以上で、フレームレート変換装置30における動きベクトル補正部36が順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合の動作の説明を終了する。
なお、フレームレート変換装置30における動きベクトル補正部36が逆方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合には、ステップS21の処理で、逆方向動きベクトル検出部35が逆方向の動きベクトルを検出し、一方、順方向動きベクトル検出部34は、順方向の動きベクトルを検出することなく待機するようにする。そして、ステップS22の処理で、補間フレームの画素に逆方向の動きベクトルを対応付ける。
さらに、ステップS23乃至S25の処理で、逆方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素を検出し、その画素の対応するフレームn−1上の領域を特定して、特定したフレームn−1上の領域を含むブロックを形成し、当該領域を含むブロックについてのみ順方向の動きベクトルを検出し、逆方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素に、順方向の動きベクトルを対応付けるようにすればよい。
以上説明したように、フレームレート変換装置30によれば、補間フレームのより多くの画素に動きベクトルを対応付けることができるので、補間フレームの画素値を正確に決定することができる。よって、補間フレームの画質劣化を抑止することができる。
さらに、フレームレート変換装置30によれば、順方向または逆方向の動きベクトルのうち、一方の動きベクトルは全てのブロックに対して検出し、他方については必要なブロックに対応してのみ検出するようにしたので、フレームレート変換装置10に比較して動きベクトルを検出する際の演算量を削減することができる。よって、動画像データのフレームレート変換をリアルタイムで行うことが可能となる。
ところで、補間フレームの画素に動きベクトルを対応付けることができないことに起因する画質の劣化は、画像内のエッジ部分において顕著である。換言すれば、補間フレームの画素に動きベクトルを対応付けることができなくても、その画素が画像内のエッジ部分でなければ、画質の劣化はそれほど目立たない。そこで、動きベクトルを検出する際の演算量をさらに削減できるフレームレート変換装置の第3の構成例を提案する。
図9は本発明の一実施の形態であるフレームレート変換装置の第3の構成例を示している。このフレームレート変換装置50は、順方向の動きベクトルまたは逆方向の動きベクトルの一方を検出し、当該一方の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素であって、且つ、画像内のエッジ部分の画素に対してのみ、他方の動きベクトルを検出して対応付けるようにするものである。
このフレームレート変換装置50は、図7に示されたフレームレート変換装置30の構成例に、エッジ検出部51を追加したものである。
エッジ検出部51は、順方向動きベクトル検出部34または逆方向動きベクトル検出部35からの制御に従い、フレームn−1またはフレームnの画像内のエッジ部分を検出して、その検出結果を制御元の順方向動きベクトル検出部34または逆方向動きベクトル検出部35に通知する。エッジ検出部51以外の構成要素については、フレームレート変換装置30と共通であって同一の符号を付しているので、その説明は省略する。
次に、フレームレート変換装置50の動作について説明する。
まず、動きベクトル補正部36が順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合の動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。
フレームレート変換装置50に対して前段から動画像データが入力されると、この入力動画像データは画像データ供給部31、1フレーム遅延部32、および遅延部38に供給される。
そして、画像データ供給部31を介してフレームnが順方向動きベクトル検出部34および逆方向動きベクトル検出部35に供給され、1フレーム遅延部32および画像データ供給部33を介してフレームn−1が順方向動きベクトル検出部34および逆方向動きベクトル検出部35に供給される。
ステップS31において、順方向動きベクトル検出部34は、フレームn−1,nに基づくブロックマッチング法によって順方向の動きベクトルを検出し、検出した順方向の動きベクトルを動きベクトル補正部36に出力する。一方、逆方向動きベクトル検出部35は、逆方向の動きベクトルを検出することなく待機する。
ステップS32において、動きベクトル補正部36は、補間フレームの画素に順方向の動きベクトルを対応付ける。ただし、この処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素が存在してもよい。
ステップS33において、動きベクトル補正部36は、ステップS32の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素(例えば、図4における領域aの画素)を検出し、その画素の対応するフレームn上の領域(例えば、図4における領域b)を特定して、特定したフレームn上の領域を逆方向動きベクトル検出部35に通知する。なお、ステップS32の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が検出されない場合、逆方向動きベクトル検出部35への通知は行われず、以降のステップS34および36の処理も省略される。
ステップS34において、逆方向動きベクトル検出部35は、動きベクトル補正部36からの通知に対応し、フレームnの動画像データをエッジ検出部51に供給する。エッジ検出部51は、フレームnの画面上のエッジ部分を検出して、検出結果を逆方向動きベクトル検出部35に出力する。なお、エッジ検出部51におけるエッジ部分の検出は、
ステップS32の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素に対応するフレームn上の領域の周辺だけに限定してもよい。このようにすれば、エッジ検出に要する演算量を少なくすることができる。
ステップS35において、逆方向動きベクトル検出部35は、動きベクトル補正部36から通知されたフレームn上の領域であって、且つ、エッジ部分であることが検出された領域が含まれるようにフレームnを分割してブロックを形成し、当該ブロックについてのみ、ブロックマッチング法によって逆方向の動きベクトルを検出する。なお、当該領域を含むブロックを形成する際、当該領域が1ブロックに収まるようにブロックを形成してもよいし、当該領域が複数のブロックに跨って分割されるようにブロックを形成してもよい。そして、検出した順方向の動きベクトルを動きベクトル補正部36に出力する。
ステップS36において、動きベクトル補正部36は、ステップS32の処理で順方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素に、逆方向の動きベクトルを対応付ける。さらに、動きベクトル補正部36は、逆方向の動きベクトルを用いても動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在するか否かを判定し、この時点で順方向および逆方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素が存在すると判定された場合、当該画素に対して近傍の画素に対応付けられている順方向あるいは逆方向の動きベクトルを平均するなどして対応付ける動きベクトルを決定する。
このようにして、補間フレームの全ての画素に対して動きベクトルを対応付けた後、動きベクトル補正部36は、補間フレームの各画素に対応付けた動きベクトルを補間フレーム生成部37に供給する。
ステップS37において、補間フレーム生成部37は、補間フレームの画素のうち、順方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームn−1の対応する画素を順方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成し、逆方向の動きベクトルが対応付けられているものは、フレームnの対応する画素を逆方向の動きベクトルに基づいて移動することによって生成する。そしてこの結果得られる補間フレームを補間フレーム挿入部39に出力する。
補間フレーム挿入部39は、遅延部38から供給される動画像データに補間フレームを内挿し、その結果得られるフレームレートが変換された動画像データを後段に出力する。
以上で、フレームレート変換装置50における動きベクトル補正部36が順方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合の動作の説明を終了する。
なお、フレームレート変換装置50における動きベクトル補正部36が逆方向の動きベクトルを優先的に対応付ける場合には、ステップS31の処理で、逆方向動きベクトル検出部35が逆方向の動きベクトルを検出し、一方、順方向動きベクトル検出部34は、順方向の動きベクトルを検出することなく待機するようにする。そして、ステップS32の処理で、補間フレームの画素に逆方向の動きベクトルを対応付ける。
さらに、ステップ33乃至S36の処理で、逆方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素を検出し、その画素の対応するフレームn−1上の領域を特定する。また、フレームn−1上のエッジ部分を検出し、特定したフレームn−1上の領域であって、且つ、フレームn−1上のエッジ部分である領域を含むブロックを形成し、当該領域を含むブロックについてのみ順方向の動きベクトルを検出し、逆方向の動きベクトルを対応付けることができなかった補間フレームの画素に、順方向の動きベクトルを対応付けるようにすればよい。
以上説明したように、フレームレート変換装置50によれば、補間フレームの画質劣化を伴うことなく、フレームレート変換装置30よりも動きベクトルを検出する際の演算量を削減することができる。よって、動画像データのフレームレート変換をリアルタイムで行うことが可能となる。
なお、上述した説明において、動きベクトルの検出にはブロックマッチング法を用いたが、その際、分割したブロックの画素を間引くなどして演算量を削減するようにしてもよい。また、ブロックマッチング法の代わりに、勾配法などの他の手法を用いて動きベクトルを検出してもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
上述した一連の処理を実行させるソフトウェアは、記録媒体に格納された状態でパーソナルコンピュータに供給され、ドライブによって読み出されて内蔵されるハードディスクドライブなどにインストールされており、このインストールされているソフトウェアは、入力されるユーザからのコマンドに対応するCPUの指令によって、ハードディスクドライブからRAMにロードされて実行される。
なお、本明細書において、プログラムに基づいて実行されるステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
動きベクトルを対応付ける際の従来の問題点を説明するための図である。 本発明を適用したフレームレート変換装置の第1の構成例を示すブロック図である。 順方向および逆方向の動くベクトルの定義を説明するための図である。 順方向の動きベクトルを対応付けることができない補間フレームの画素を説明するための図である。 フレームレート変換装置の第1の構成例の動作を説明するフローチャートである。 フレームレート変換装置の第1の構成例の動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用したフレームレート変換装置の第2の構成例を示すブロック図である。 フレームレート変換装置の第2の構成例の動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用したフレームレート変換装置の第3の構成例を示すブロック図である。 フレームレート変換装置の第3の構成例の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 フレームレート変換装置, 14 順方向動きベクトル検出部, 15 逆方向動きベクトル検出部, 16 動きベクトル補正部, 17 補間フレーム生成部,30 フレームレート変換装置, 34 順方向動きベクトル検出部, 35 逆方向動きベクトル検出部, 36 動きベクトル補正部, 37 補間フレーム生成部, 50 フレームレート変換装置, 51 エッジ検出部

Claims (11)

  1. 動画像を構成する一連の画像のうち、時間軸方向に前後する第1の画像および第2の画像に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像の間に挿入すべき補間画像を生成する画像処理装置において、
    前記第1の画像から前記第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出手段と、
    前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出手段と、
    前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定手段と
    を含む画像処理装置。
  2. 前記決定手段によって決定された前記動きベクトルに基づき、補間画像を構成する前記画素を、前記第1の画像を構成する画素または第2の画像を構成する画素の少なくとも一方を用いて生成する生成手段を
    さらに含む請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの信頼度が高い方に基づいて決定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを前記順方向の動きベクトルに基づいて決定し、前記順方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルが決定できなかった前記補間画像を構成する前記画素に対し、前記逆方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルを決定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを前記逆方向の動きベクトルに基づいて決定し、前記逆方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルが決定できなかった前記補間画像を構成する前記画素に対し、前記順方向の動きベクトルに基づいて対応する動きベクトルを決定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の動きベクトル検出手段は、前記第1の動きベクトル検出手段によって前記順方向の動きベクトルが検出されなかった部分に対応し、前記逆方向の動きベクトルを検出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の動きベクトル検出手段は、前記第2の動きベクトル検出手段によって前記逆方向の動きベクトルが検出されなかった部分に対応し、前記順方向の動きベクトルを検出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の画像または前記第2の画像におけるエッジ部分を検出するエッジ検出手段をさらに含み、
    前記第2の動きベクトル検出手段は、前記第1の動きベクトル検出手段によって前記順方向の動きベクトルが検出されなかった部分であって、かつ、前記エッジ検出手段によって検出された前記エッジ部分に対応し、前記逆方向の動きベクトルを検出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の画像または前記第2の画像におけるエッジ部分を検出するエッジ検出手段をさらに含み、
    前記第1の動きベクトル検出手段は、前記第2の動きベクトル検出手段によって前記逆方向の動きベクトルが検出されなかった部分であって、かつ、前記エッジ検出手段によって検出された前記エッジ部分に対応し、前記順方向の動きベクトルを検出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 動画像を構成する一連の画像のうち、時間軸方向に前後する第1の画像および第2の画像に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像の間に挿入すべき補間画像を生成する画像処理装置の画像処理方法において、
    前記第1の画像から前記第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップと、
    前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出ステップと、
    前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定ステップと
    を含む画像処理方法。
  11. 動画像を構成する一連の画像のうち、時間軸方向に前後する第1の画像および第2の画像に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像の間に挿入すべき補間画像を生成するためのプログラムであって、
    前記第1の画像から前記第2の画像への順方向の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップと、
    前記第2の画像から前記第1の画像への逆方向の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出ステップと、
    前記補間画像を構成する画素に対応する動きベクトルを、前記順方向の動きベクトルまたは前記逆方向の動きベクトルのうちの少なくとも一方に基づいて決定する決定ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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