JP2017220810A - 画像処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力画像に基づいて、画素ずらしの処理方式を切り替えてサブフレームを生成する画像処理装置、方法およびプログラムを提供すること。【解決手段】 画素ずらし処理をして画像を表示する装置であって、入力画像のフレーム間の差分に基づいて入力画像の動き量を検出するフレーム差分検出部204と、検出した動き量に基づいて画素ずらし処理の方式を選択するフレーム差分判定部と、選択した画素ずらし方式で入力画像の各フレームを処理したサブフレームを生成するサブフレーム生成部206とを含む。【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置、方法およびプログラムに関する。
近年、プロジェクタやディスプレイモニタなどの画像表示装置は、高画質化に伴い、4Kや8Kなどの高い解像度を持つ装置が開発されている。しかしながら、解像度を高くすると、製造コストも高くなるという問題がある。
プロジェクタにおいて、高解像度を安価で実現する方法として、「画素ずらし」という方法が提案されている。ここで、画素ずらしについて、図12および図13を以て説明する。
図12は、解像度を2倍にする画素ずらしの原理を説明する図である。図12(a)では、画素数16(縦方向4画素、横方向4画素)の画面を表示するプロジェクタの例を示しており、図12(b)では、画素ずらしによって見かけ上の画素数を2倍にしている例を示す。
例示したプロジェクタは、表示する光の角度を調節することによって、図12(b)のように各画素を45°の方向に半画素分ずらしたサブフレームを挿入する。このように、元の画素と、ずらした画素とを交互に表示することで、見かけ上の画素数を2倍にすることができる。
また、図13は、解像度を4倍にする画素ずらしの原理について説明する図であり、図12(a)と同様のプロジェクタを想定している。まず、図13(a)では、まず元の画素の一から右に半画素分ずらしたサブフレームを挿入する。次に、図13(b)で、図13(a)の一から上に半画素分ずらしたサブフレームを挿入する。
以下、同様に、図13(c)で左に、図13(d)で下に、それぞれ半画素分ずらしたサブフレームを挿入し、図13(a)に戻る。このように、画素の表示位置を反時計回り(または時計回り)にずらすことで、見かけ上の画素数を4倍にすることができる。なお、図13では、左下の画素を画素ずらし処理をしているが、全体の画素について同じ処理をすることで、高解像度化した効果が得られる。
例えば、特開2009−71444号公報(特許文献1)では、フレーム間に挿入するサブフレームを生成する際に、画素ずらしに対応した画像を生成する技術が開示されている。
しかしながら、画素ずらしによって高解像度化する場合、2倍の解像度を得るためには、入力のフレームレートに対して2倍以上のフレームレートを出力できる装置でなければ、フレーム落ちした映像となってしまう。同様に、4倍の解像度を得るためには、入力のフレームレートに対して4倍以上のフレームレートを出力できる装置が必要となる。
したがって、画像表示装置が出力するフレームレートや入力画像の性質によっては、入力した映像に適した画像処理ができないという問題がある。例えば、入力画像の解像度が、出力画像の解像度の4倍であって、出力のフレームレートが入力のフレームレートの2倍である装置で画素ずらし処理をする場合には、出力画像の解像度またはフレームレートを半分にすることが求められる。しかしながら、画像に応じて画素ずらしの方式を切り替える技術はなく、映像ごとに適した画素ずらし処理を行うことができなかった。
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、入力画像に基づいて、画素ずらしの処理方式を切り替えてサブフレームを生成する画像処理装置、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明によれば、
画素ずらし処理をして画像を表示する装置であって、
入力画像のフレーム間の差分に基づいて、前記入力画像の動き量を検出する手段と、
前記検出した動き量に基づいて、画素ずらし処理の方式を選択する手段と、
前記選択した画素ずらし方式で、前記入力画像の各フレームを処理したサブフレームを生成する手段と
を含む画像処理装置が提供される。
上述したように、本発明によれば、入力画像に基づいて、画素ずらしの処理方式を切り替えてサブフレームを生成する画像処理装置、方法およびプログラムが提供される。
本発明の各実施形態における画像処理装置のハードウェアの概略構成を示す図。 本発明の各実施形態における画像処理装置のソフトウェアブロック図。 画像出力装置における光学ブロックを説明する図。 第1の実施形態において画像処理装置が実行する処理のフローチャート。 第1の実施形態における画素ずらしを説明する図。 第2の実施形態において画像処理装置が実行する処理のフローチャート。 第2の実施形態における画素ずらしを説明する図。 第3の実施形態における画素ずらしを説明する図。 第4の実施形態における画素ずらしを説明する図。 第5の実施形態における画素ずらしを説明する図。 第6の実施形態における画素ずらしを説明する図。 解像度を2倍にする画素ずらしの原理について説明する図。 解像度を4倍にする画素ずらしの原理について説明する図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜その説明を省略するものとする。
図1は、本発明の各実施形態における画像処理装置100のハードウェアの概略構成を示す図である。画像処理装置100は、CPU101、RAM102、ROM103、画像入力I/F104、画像出力装置105を含み、各ハードウェアはバスラインによって電気的に接続されている。なお、以下では、画像処理装置100の例としてプロジェクタで以て説明するが、これに限定するものではない。
CPU101は、画像処理装置100の動作を制御するプログラムを実行する装置である。RAM102は、画像処理装置100が実行するプログラムの実行空間を提供するための揮発性の記憶装置である。ROM103は、画像処理装置100が実行するプログラムやデータ等を記憶するための不揮発性の記憶装置である。
画像入力I/F104は、パソコンなどの外部の端末と接続し、画像を入力するためのインターフェースであり、例として、HDMI(登録商標)などが挙げられる。画像出力装置105は、入力された画像に各種処理を行い、出力するための装置である。ここでいう各種処理とは、画素ずらし処理のほかに、例えば、色の調整や台形補正などが挙げられる。
以上、画像処理装置100に含まれるハードウェア構成について説明した。次に、画像処理装置100の各ハードウェアによって実行される機能手段について、図2を以て説明する。図2は、本発明の各実施形態における画像処理装置のソフトウェアブロック図である。
画像処理装置100は、画像入力部201と、フレームメモリ部202と、フレームメモリ制御部203と、フレーム差分検出部204と、フレーム差分判定部205と、サブフレーム生成部206と、画像出力部207と、画素ずらし処理部208とを含む。以下、各機能ブロックの詳細について説明する。
画像入力部201は、画像入力I/F104を介して、外部の端末から画像を入力する手段である。フレームメモリ部202は、入力された画像を1フレームごとに記憶する手段である。フレームメモリ制御部203は、入力された画像のフレームメモリ部202への記憶および読み出しなどを制御する手段である。また、フレームメモリ制御部203は、フレーム差分検出部204やサブフレーム生成部206とデータをやり取りすることができる。
フレーム差分検出部204は、入力画像における各フレームを比較し、フレーム間の差分を検出することで、画像の動きに基づく情報を検出する手段である。なお、フレーム差分検出部204は、画像の動き量、動き方向、フレームの連続性などを検出することができる。また、フレーム差分検出部204が検出する情報は、画像全体について検出してもよいし、画像内の領域別に検出してもよい。
フレーム差分判定部205は、フレーム差分検出部204の検出情報に基づいて、入力画像が動画であるか、または静止画であるかを判定する手段である。また、フレーム差分判定部205も、フレーム差分検出部204と同様に、画像全体または画像内の領域別に判定することができる。
サブフレーム生成部206は、各種画素ずらし方式によって処理されたサブフレームを生成する手段である。画素ずらし処理の方式は、フレーム差分判定部205の判定情報に基づいて決定し、入力画像に応じた画素ずらし処理の方式を選択する。例えば、動画のように動き量が大きい画像に対しては、フレームレートを落とさないサブフレームを生成し、静止画のように動き量が小さい画像に対しては、解像度を落とさないサブフレームを生成する。生成されたサブフレームは、画像出力部207に送られる。
画像出力部207は、画素ずらし処理部208を含み、サブフレーム生成部206が生成したサブフレームを含む画像を、画像出力装置105に出力する手段である。画素ずらし処理部208は、画像のフレームとサブフレームに対して、設定された方式による画素ずらし処理を実行する手段である。
なお、上述したソフトウェアブロックは、CPU101が本実施形態のプログラムを実行することにより、各ハードウェアを機能させることにより、実現される機能手段に相当する。また、各実施形態に示した機能手段は、全部がソフトウェア的に実現されても良いし、その一部または全部を同等の機能を提供するハードウェアとして実装することもできる。
以上、各ハードウェアによって実行される機能手段について説明した。次に画像出力装置105の構成について説明する。図3は、画像出力装置105における光学ブロックを説明する図である。
入力画像のフレームやサブフレームなどの画像情報は、照明光源301から光として放射される。放射された光は、レンズ302を通してDMD(Digital Mirror Device)素子303に照射される。DMD素子303は、画像情報に基づいて、画素ごとにミラーの反射角度を電子的に制御できる素子である。
DMD素子303によって反射された光は、画素ずらし手段304、投射レンズ305を通過することで、画像がスクリーン306上に投影される。画素ずらし手段304は、フレームの周期に応じて、投影画像の光路を一次元方向または二次元方向にシフトさせる機能を持つため、画素ずれした画像をスクリーン306に投影することができ、解像度を向上させることができる。
以下では、本発明の実施形態をより具体的な実施例で以て説明する。なお、各実施形態における共通事項として、入力画像の解像度が4K、フレームレートが60fps(フレーム毎秒)、出力画像の解像度が2K、フレームレートが120fpsの場合を例に説明する。また、各実施形態において、1フレーム目と2フレーム目の間に挿入されるサブフレームを、便宜上「1.5フレーム目」として参照し、他のサブフレームについても同様に表現する。
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、入力画像の動き量によって、画素ずらし処理の方式を選択する。図4は、第1の実施形態において画像処理装置100が実行する処理のフローチャートである。
画像処理装置100は、ステップS1000から処理を開始する。次に、ステップS1001で、フレーム差分検出部204が、入力画像の動き量を検出する。ステップS1002では、フレーム差分判定部205が、画像の動き量が、あらかじめ設定された閾値に対して小さいかを判定する。
ステップS1002で判定した後、ステップS1003またはステップS1004で、判定した結果に基づいて、画素ずらしの方式を決定する。例えば、動き量が閾値よりも小さい場合には、画像が静止画(または動きの少ない動画)であるとして、ステップS1003へ進み、解像度を優先した画素ずらしの処理方式を選択する。また、動き量が閾値以上の場合には、画像が動画であると判定して、ステップS1004へ進み、フレームレートを優先した画素ずらしの処理方式を選択する。
その後、ステップS1005へ進み、サブフレーム生成部206は、選択された処理方式に基づくサブフレームを生成する。なお、生成したサブフレームは、動画出力部に送られ、スクリーン上に投影される。サブフレームを生成した後、ステップS1006で、処理待機時間が経過したかを判定する。処理待機時間が経過していない場合には、再度ステップS1006に戻り、処理待機時間が経過するまで、ステップS1006を繰り返す。処理待機時間が経過した場合には、ステップS1001に戻り、画像に応じたサブフレームを生成する処理を繰り返す。
次に、上記の処理によって生成されるサブフレームについて説明する。図5は、第1の実施形態における画素ずらしを説明する図であり、図5(a)は入力画像の各フレームを、図5(b)は静止画と判定された場合の出力画像の各フレームを、図5(c)は動画と判定された場合の出力画像の各フレームを、それぞれ例示している。なお、図5において、入力画像の画素数は、図5(a)のように16画素(縦4画素×横4画素)で、出力画像の画素数は、図5(b)のように4画素(縦2画素×横2画素)で、それぞれ構成されており、出力画像のフレームレートは、入力画像のフレームレートよりも2倍高い場合を例示している。
入力画像の動き量が閾値より小さい場合、すなわち図5(a)の1フレーム目から4フレーム目までが、ほぼ同じ画像であった場合には、入力画像のフレームを間引いた上で、画素ずらし処理したサブフレームを挿入することで、解像度を優先した画像を表示することができる。なぜならば動き量が小さいため、間引かれたフレームは、その前後のフレームとの差異が小さく、間引かれたフレームを表示しなくても、ユーザが違和感を持ちにくいためである。
例えば、図5(b)では、入力画像の2フレーム目および4フレーム目を間引き、出力画像の1フレーム目から2.5フレーム目までと、出力画像の3フレーム目から4.5フレーム目までで、それぞれ入力画像の1フレーム目と3フレーム目を表示している。このとき、1フレーム目から2.5フレーム目までの画素ずらし処理は、1フレーム目が左下、1.5フレーム目が右下、2フレーム目が右上、2.5フレーム目が左上となるように画素ずらし処理をすることで、見かけ上の解像度を向上させることができる。
なお、入力画像の動き量が閾値より小さい場合とは、静止画だけではなく、動きの少ない動画も含まれる。
また、入力画像の動き量が閾値以上の場合、すなわち図5(a)の1フレーム目から4フレーム目までが、異なる画像であった場合には、入力画像の各フレームに対して画素ずらし処理したサブフレームを挿入することで、フレームレートを優先した画像を表示することができる。
例えば、図5(c)では、出力画像の1フレーム目および1.5フレーム目で、入力画像の1フレーム目を表示しているが、このとき1.5フレーム目の画像では、画素を45°の方向にずらしたサブフレームを挿入している。同様に、出力画像の2フレーム目から4.5フレーム目でも、入力画像の各フレームに対応する、画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入することで、画像の動きを損なうことなく、見かけ上の解像度を向上させることができる。
以上、第1の実施形態について説明したが、本実施形態によれば、画像に応じた画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入でき、解像度を向上させることができる。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、入力画像の動き量を、画像の領域ごとに検出・判定し、各領域に適した方式で画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入する。図6は、第2の実施形態において画像処理装置100が実行する処理のフローチャートである。なお、図6のフローチャートにおいて、第1の実施形態で示した図4のフローチャートと共通するステップについては、適宜説明を省略する。
画像処理装置100は、ステップS2000から処理を開始する。次に、ステップS2001で、フレーム差分検出部204が、入力画像の動き量を領域ごとに検出する。なお、画像の領域は任意に設定することができる。
ステップS2002では、フレーム差分判定部205が、画像の動き量が、あらかじめ設定された閾値に対して小さいかを判定する。なお、動き量の判定は、フレーム差分検出部204が検出した領域ごとの動き量に基づいて、画像全体の動き量と閾値とを比較することで行う。
ステップS2002で画像全体の動き量が閾値よりも小さいと判定した場合には、ステップS2003へ進み、解像度を優先した画素ずらしの処理方式を選択する。その後、ステップS2004で、領域ごとに切り替えたサブフレームの生成方法を設定する。
また、ステップS2002で動き量が閾値以上と判定した場合には、画像が動画であると判定して、ステップS2005へ進み、フレームレートを優先した画素ずらしの処理方式を選択する。
ステップS2004またはS2005の後、ステップS2006へ進み、サブフレーム生成部206は、選択された処理方式に基づくサブフレームを生成する。サブフレームを生成した後、ステップS2007で、処理待機時間が経過したかを判定する。なお、ステップS2006およびS2007の処理は、ステップS1005およびS1006の処理と同様であり、画像に応じたサブフレームを生成する処理を繰り返す。
次に、上記の処理によって生成されるサブフレームについて説明する。図7は、第2の実施形態における画素ずらしを説明する図である。図7(a)は、図5(a)と同じく入力画像の各フレームを示している。図7(b)は、解像度優先の画素ずらし方式を選択した場合における、動き量の小さい領域(以下、静止画領域として参照する)の出力画像を例示している。また、図7(c)は、解像度優先の画素ずらし方式を選択した場合における、動き量の大きい領域(以下、動画領域として参照する)の出力画像を例示している。
静止画領域は、図7(b)に例示した通り、図5(b)と同様に、入力画像のフレームを間引いた上で、画素ずらし処理したサブフレームを挿入することで、解像度を優先した画像を表示することができる。
動画領域は、入力画像全体としての動き量が小さいものの、該画像の中では動き量が大きい領域であることから、フレームを間引かずに、入力画像の各フレームに対して画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入する。
図7(c)に示すように、入力画像の1フレーム目に対しては、出力画像の1フレーム目では左下、1.5フレーム目では右下になるような画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入する。次に入力画像の2フレーム目に対しては、出力画像の2フレーム目では右上、2.5フレーム目では左上になるように画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入する。すなわち、静止画エリアでは間引かれたフレームを利用してサブフレームを生成する。なお、3〜4.5フレーム目も、同様にして画素ずらし処理をする。
このように、領域ごとに使用するフレームを分けることによって、静止画領域と動画領域の解像度を向上させることができる。
なお、第2の実施形態における、フレームレートを優先した画素ずらし方式を選択した場合の出力画像は、図5(c)と同様であるため、説明を省略する。
次に、第3の実施形態について説明する。第2の実施形態のように、静止画領域であるかまたは動画領域であるかによって、使用するフレームを分けてサブフレームを生成する場合、画像の動きの方向によっては、不自然な動きとなることがある。例えば、一つの画像内に、上方向に移動する物体と、下方向に移動する物体がある場合には、画素ずらしの方向によって、物体の動きの滑らかさが損なわれ、画質が劣化する虞がある。
そこで、第3の実施形態では、入力画像の動き量に加えて、入力画像の動きの方向を領域ごとに検出・判定し、動きの方向に応じた画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入する。図8は、第3の実施形態における画素ずらしを説明する図である。
図8(a)は、図5(a)と同じく入力画像の各フレームを示している。また、図8(b)は、上方向の動きの動画領域における出力画像を例示しており、図7(c)と同様の画素ずらし処理である。図8(c)は、下方向の動きの動画領域における出力画像を例示している。
図8(c)において、1フレーム目から1.5フレーム目は、これまでに説明した画素ずらし処理と同様である。次に、1.5フレーム目から2フレーム目に移る際には、画素ずらしの方向が上方向であるのに対して、画像の動きが下方向であることから、動きの滑らかさが損なわれる。よって、本実施形態では、画像の動きの方向を判定することにより、2フレーム目の入力画像を使用せず、1フレーム目の入力画像を使用して、2〜2.5フレーム目の出力画像を生成する。
なお、上記の説明では、画像の動きが下方向の場合を例に説明したが、いずれの方向に動く場合であっても、同様の画素ずらし処理を行うことができる。
このように、画像の動きの方向に応じて画素ずらし処理をしたフレームを生成することによって、動画領域の解像度を向上させることができる。
次に、第4の実施形態について説明する。上述した通り、画素ずらし処理をする際に、画素ずらしの方向と、画像の動きの方向とが異なると、表示される画像の動きの滑らかさが損なわれる。そこで、本実施形態では、画像全体が動いている場合に、画素をずらす基準となる画素の位置を変更することで、動きが滑らかな画像を表示することができる。
図9は、第4の実施形態における画素ずらしを説明する図であり、出力画像の1フレーム目から2.5フレーム目までを画素ずらし処理して表示する例である。図9(a)は、画像が上方向に移動する場合の例を示しており、(a−1)は、画素ずらし処理による画素の位置を示し、(a−2)は、画素ずらしの順序を表す矢線を示し、(a−3)は、各フレームにおける画素ずらし処理をした画素の位置を示す。同様に、図9(b)は画像が左方向に移動する場合を示している。
図9(a)のように画像が上方向に動いている場合には、1フレーム目で表示する画素の位置を左下とする。また、図9(b)のように画像が左方向に動いている場合には、1フレーム目で表示する画素の位置を右下とする。このように画像の移動方向によって1フレーム目に表示する画素の位置を変えることで、1.5フレーム目と2フレーム目の画素ずらしの移動方向((a−2)および(b−2)における矢線2の方向)を、画像の移動方向と一致させることができる。
また、2.5フレーム目から次のフレームに移る際には、画素ずらし処理による画素の移動方向が、画像の移動方向と逆方向((a−2)および(b−2)における矢線4の方向)になるが、入力画像が切り替わることで、自然な動きの画像を表示させることができる。
同様に、画像の移動方向が下方向の場合には、1フレーム目で表示する画素の位置を右上に、画像の移動方向が下方向の場合には、1フレーム目で表示する画素の位置を左上にすることで、自然な動きの画像を表示させることができる。
このようにして、画素をずらす基準となる画素の位置を変更することで、全体的に動きのある画像でも、動きが滑らかな画像を表示することができる。
次に、第5の実施形態について説明する。第2および第3の実施形態において、動画領域ではフレームを間引かずにサブフレームを生成する例について説明した。このような処理では、見かけ上の画素のうち上半分の2画素と、下半分の2画素とでは、異なるフレームの画像を使用することから、画像によっては不自然な表示となる場合がある。そこで、第5の実施形態では、前後のフレームの画像を平滑化した画像の動画領域を含むサブフレームを挿入することで、動きが滑らかな画像を表示することができる。
図10は、第5の実施形態における画素ずらしを説明する図であり、図10(a)は、図5(a)と同じく入力画像の各フレームを示している。また、図10(b)は、静止画領域における出力画像を例示しており、図10(c)は、動画領域における出力画像を例示している。
図10(b)は、静止画領域の出力画像であるので、図7(b)と同様にフレームを間引いて画素ずらし処理をしたサブフレームを挿入している。なお、本実施形態では、後述する通り平滑化した画像のサブフレームを挿入するため、入力画像に対して1フレーム分遅れて画像が出力される。したがって、1フレーム目および1.5フレーム目では、画像は表示されず、2フレーム目から画像を表示する。
図10(c)は、動画領域の出力画像の各フレームであり、図10(b)と同様に1フレーム目および1.5フレーム目では、画像は表示されず、2フレーム目から画像を表示する。
図10(c)の2フレーム目では、入力画像の1フレーム目と2フレーム目を平滑化した画像(図10(c)において濃い色で表される画素)を表示する。該平滑化した画像は、2フレーム目から3.5フレーム目までの間、画素ずらし処理をされながら表示される。その後、4フレーム目から4.5フレーム目では、入力画像の2フレーム目と3フレーム目を平滑化した画像を、画素ずらし処理をして表示する。
以上、第5の実施形態によれば、動画領域の画質を向上させることができる。次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態では、入力画像のシーンの切り替わりを判定することで、自然な画像のサブフレームを生成する。図11は、第6の実施形態における画素ずらしを説明する図である。
図11(a)は、図5(a)と同じく入力画像の各フレームを示している。また、図11(b)は、第2の実施形態の静止画領域における出力画像を例示しており、図7(b)と同じものである。図11(c)は、第2の実施形態の動画領域における出力画像を例示しており、図7(c)と同じものである。図11(d)は、第6の実施形態の動画領域における出力画像を例示している。
図11(a)では、1フレーム目と2フレーム目の間で、シーンが切り替わっている。入力画像の各フレーム間の連続性を判定することで、シーンが切り替わったものと判定することができる。
このようなシーンの切り替わりがあった場合、第2の実施形態で示した方法でサブフレームを生成すると、静止画領域との境界が不自然な画像となる。例えば、図11(b)、(c)を比較すると、静止画領域で表示する画像と動画領域で表示する画像が、2フレーム目と2.5フレーム目で異なる。よって、入力画像の1フレーム目と2フレーム目の間でシーンが切り替わっていることから、静止画領域と動画領域との境界が不自然な画像が表示されることになる。
そこで、第6の実施形態では、図11(d)のように、2フレーム目と2.5フレーム目で、入力画像の2フレーム目を使用せずに、入力画像の1フレーム目を画素ずらし処理して生成したサブフレームを挿入する。このようなサブフレームを挿入することで、同じ入力画像に基づいて、静止画領域および動画領域の画像が生成され、不自然な境界の発生を防止できる。
以上、説明した本発明の各実施形態によれば、入力画像に基づいて、画素ずらしの処理方式を切り替えてサブフレームを生成する画像処理装置、方法およびプログラムを提供することができる。
上述した本発明の実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)等で記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROM等の装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…画像処理装置、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…画像入力I/F、105…画像出力装置、201…画像入力部、202…フレームメモリ部、203…フレームメモリ制御部、204…フレーム差分検出部、205…フレーム差分判定部、206…サブフレーム生成部、207…画像出力部、208…画素ずらし処理部、301…照明光源、302…レンズ、303…DMD素子、304…画素ずらし手段、305…投射レンズ、306…スクリーン
特開2009−71444号公報

Claims (9)

  1. 画素ずらし処理をして画像を表示する装置であって、
    入力画像のフレーム間の差分に基づいて、前記入力画像の動き量を検出する手段と、
    前記検出した動き量に基づいて、画素ずらし処理の方式を選択する手段と、
    前記選択した画素ずらし方式で、前記入力画像の各フレームを処理したサブフレームを生成する手段と
    を含む画像処理装置。
  2. 前記画素ずらし処理の方式は、
    前記入力画像の前記フレームの数を減らす画素ずらし処理をする方式であるか、
    または前記入力画像の画素数を減らす画素ずらし処理をする方式である、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入力画像の動き量を領域別に判定し、該判定の結果に基づいて、前記領域ごとに異なる方式で画素ずらし処理をした前記サブフレームを生成する、
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記入力画像の動きの方向を判定し、前記動きの方向に応じた方式で画素ずらし処理をした前記サブフレームを生成する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記入力画像の動きの方向を判定し、前記動きの方向に応じて、画素ずらし処理において基準となる画素の位置を選択する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像における連続する2つのフレームを平滑化した前記サブフレームを生成する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像のフレーム間の画像の連続性に基づいてシーンの切り替わりを判定し、該判定に基づいた画素ずらし処理をした前記サブフレームを生成する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 画素ずらし処理をして画像を表示する方法であって、
    入力画像のフレーム間の差分に基づいて、前記入力画像の動き量を検出するステップと、
    前記検出した動き量に基づいて、画素ずらし処理の方式を選択するステップと、
    前記選択した画素ずらし方式で、前記入力画像の各フレームを処理したサブフレームを生成するステップと
    を含む方法。
  9. 画像処理装置を、請求項8に記載の手段として機能させる、装置実行可能なプログラム。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023048010A1 (ja) * 2021-09-27 2023-03-30 株式会社Jvcケンウッド 表示装置および表示方法

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