JP6155717B2 - 画像処理装置、プロジェクター及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、スクリーンに画像を投射する際の歪み補正に係るユーザーの操作負荷を軽減することを目的の一つとする。
また、別の好ましい態様において、前記補正用画像は、複数の辺で囲まれた図形であり、前記判定手段は、前記複数の辺のそれぞれについて、該辺の上の複数の点の各々と、直線を表す関数が示す線と曲線を表す関数が示す線との少なくとも一方との距離に基づいて、前記判定を行う。この画像処理装置によれば、スクリーンに画像を投射する際の歪み補正に係るユーザーの操作負荷が軽減される。
また、本発明は、投射面に画像を投射する投射装置と、前記投射装置に補正用画像を投射させる表示制御手段と、前記投射装置により投射された補正用画像を撮影して得られた撮影データを取得する撮影データ取得手段と、前記撮影データ取得手段により取得された撮影データが表す補正用画像を座標平面上に配置した場合に、該補正用画像と、直線を表す関数が示す線と曲線を表す関数が示す線との少なくとも一方との距離に基づいて、直線を表す関数と曲線を表す関数のいずれを用いて画像を補正するかを判定する判定手段と、前記判定手段により画像の補正に用いると判定された関数を用いた補正のための操作画面をユーザーに提示する提示手段とを有するプロジェクターを提供する。このプロジェクターによれば、スクリーンに画像を投射する際の歪み補正に係るユーザーの操作負荷が軽減される。
また、本発明は、投射面に画像を投射する投射装置に補正用画像を投射させる工程と、前記投射された補正用画像を撮影して得られた撮影データを取得する工程と、前記取得された撮影データが表す補正用画像を座標平面上に配置した場合に、該補正用画像と、直線を表す関数が示す線と曲線を表す関数が示す線との少なくとも一方との距離に基づいて、直線を表す関数と曲線を表す関数のいずれを用いて画像を補正するかを判定する工程と、前記判定された関数を用いた補正のための操作画面をユーザーに提示する工程とを有する画像処理方法を提供する。この画像処理方法によれば、スクリーンに画像を投射する際の歪み補正に係るユーザーの操作負荷が軽減される。
f(x)=a(x−p)2+q …(2)
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下で説明する変形例のうち、2つ以上のものが組み合わされて用いられても良い。
上述の実施形態では、補正用画像として、矩形の外枠上に複数の補正点が配置された画像を用いたが、補正用画像はこれに限らず、他の画像であってもよい。例えば、行方向と列方向の2次元に補正点が格子状に配置された画像であってもよい。また、矩形の外枠を表す画像を補正用画像として用いてもよい。矩形の画像などの、補正点が明示されていない補正用画像が用いられる場合、その補正用画像の辺上の点や頂点等の特徴点が、距離の算出における補正点として用いられる。また、補正用画像の形状、模様、および色彩は、実施形態に示したものに限らない。補正用画像は、例えば、矩形以外の多角形であってもよい。矩形以外の多角形の画像を補正用画像として用いる場合であっても、上述の実施形態と同様に、補正用画像に含まれる補正点を撮影し、撮影された補正点の位置と予め定められた計算モデルが示す線との距離に基づいて線形補正を行うか曲線補正を行うかを判定すればよい。
上述の実施形態では、CPU10は、補正点の座標と直線モデルとの距離を算出し、算出した距離の合計値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定することによって、線形補正を行うか曲線補正を行うかを判定した。判定処理の態様はこれに限定されるものではなく、他の態様であってもよい。例えば、CPU10が、補正点の座標と曲線モデルとの距離を算出し、算出された距離の合計値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定することによって、線形補正を行うか曲線補正を行うかを判定してもよい。この場合、CPU10は、補正点の座標から曲線モデルの定数a、p、qの値を決定し、決定した定数a、p、qにより表される二次関数と補正点との距離に基づいて判定を行う。また、他の例として、例えば、CPU10が、補正点の座標と直線モデルとの距離を算出するとともに、補正点の座標と曲線モデルとの距離を算出し、算出された距離の合計値が小さいほうのモデルを選択するようにしてもよい。また、他の例として、CPU10が、判定手段103によって選択された計算モデルと撮影された補正点の座標との距離を算出し、算出結果が予め定められた閾値を超える場合に、他の計算モデルを再度選択し直すようにしてもよい。
上述の実施形態では、ユーザーが、投射されたGUI画面を用いて、操作パネル80又はコントローラーRCを用いて画像の形状を調節することによって歪み補正を行った。歪み補正処理の態様はこれに限らず、例えば、CPU10が、判定結果に従い、線形補正と曲線補正のいずれかを望ましい補正方法としてユーザーに提案しつつ、線形補正と曲線補正のいずれかの選択をユーザーに促すようにしてもよい。具体的には、例えば、CPU10が、線形補正を行うか曲線補正を行うかを選択するための画像(補正のための操作画面の一例)を表示し、ユーザーに確認を促すようにしてもよい。この場合、ユーザーは、操作パネル80又はコントローラーRCを用いて、各辺について、報知された内容を参照しつつ線形補正を行うか曲線補正を行うかを選択する。CPU10は、ユーザーの選択結果に従って、歪み補正処理を施す。具体的には、例えば、直線モデルが選択された場合には、CPU10は、上述の(1)式を直線モデルとして最小二乗法により定数a、bを特定し、特定した定数a、bを用いて、(3)式により歪み補正処理を行う。一方、曲線補正を行う場合には、CPU10は、上述の(2)式を曲線モデル式とし、最小二乗法により定数を特定し、特定した定数を用いて(4)式により歪み補正処理を行う。
f’(x)=−a(x−p)2+q …(4)
プロジェクター1は本発明に係る画像処理装置の一例である。本発明に係る画像処理装置はプロジェクターに限らず、例えばPC(パーソナルコンピューター)等の他の装置であってもよい。この場合は、例えば、撮影装置が接続されたPCにおいて直線補正か曲線補正かの選択を行い、歪み補正用のGUI画面をプロジェクターに出力すればよい。
本発明に係る処理は、上述のフローチャートに記載されたものに限定されない。例えば、上述の実施形態においては、補正用画像が単独でスクリーンSCに投射される例を示したが、主画像と補正用画像とが合成された合成画像がスクリーンSCに投射されてもよい。
実施形態においてプロジェクター1によって実行される制御プログラム20Aは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、または半導体メモリ(フラッシュROMなど)などの各種記録媒体に記憶された状態で提供されてもよい。また、制御プログラム20Aは、インターネットなどのネットワーク経由でダウンロードされてもよい。
プロジェクター1の内部構成は、図1で説明したものに限定されない。図2に示した各ステップの処理を実行できれば、プロジェクター1はどのような内部構成を有していてもよい。
Claims (5)
- 投射面に画像を投射する投射装置に、点を含む補正用画像を投射させる表示制御手段と、
前記投射装置により投射された補正用画像を撮影して得られた撮影データを取得する撮影データ取得手段と、
前記撮影データ取得手段により取得された撮影データが表す補正用画像を座標平面上に配置した場合に、該補正用画像に含まれる前記点と、直線を表す関数が示す線と曲線を表す関数が示す線との少なくとも一方との距離に基づいて、直線を表す関数と曲線を表す関数のいずれを用いて画像を補正するかを判定する判定手段と、
前記判定手段により画像の補正に用いると判定された関数を用いた補正のための操作画面をユーザーに提示する提示手段と
を有する画像処理装置。 - 前記判定手段が、前記撮影データ取得手段により取得された撮影データが表す補正用画像に含まれる前記点と、直線を表す関数が示す線との距離を算出する場合、該算出した距離が予め定められた閾値未満であれば、直線を表す関数を画像の補正に用いる関数として判定する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記補正用画像は、複数の辺で囲まれた図形であり、
前記判定手段は、前記複数の辺のそれぞれについて、該辺の上の複数の前記点の各々と、直線を表す関数が示す線と曲線を表す関数が示す線との少なくとも一方との距離に基づいて、前記判定を行う
請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 投射面に画像を投射する投射装置と、
前記投射装置に、点を含む補正用画像を投射させる表示制御手段と、
前記投射装置により投射された補正用画像を撮影して得られた撮影データを取得する撮影データ取得手段と、
前記撮影データ取得手段により取得された撮影データが表す補正用画像を座標平面上に配置した場合に、該補正用画像に含まれる前記点と、直線を表す関数が示す線と曲線を表す関数が示す線との少なくとも一方との距離に基づいて、直線を表す関数と曲線を表す関数のいずれを用いて画像を補正するかを判定する判定手段と、
前記判定手段により画像の補正に用いると判定された関数を用いた補正のための操作画面をユーザーに提示する提示手段と
を有するプロジェクター。 - 投射面に画像を投射する投射装置に、点を含む補正用画像を投射させる工程と、
前記投射された補正用画像を撮影して得られた撮影データを取得する工程と、
前記取得された撮影データが表す補正用画像を座標平面上に配置した場合に、該補正用画像に含まれる前記点と、直線を表す関数が示す線と曲線を表す関数が示す線との少なくとも一方との距離に基づいて、直線を表す関数と曲線を表す関数のいずれを用いて画像を補正するかを判定する工程と、
前記判定された関数を用いた補正のための操作画面をユーザーに提示する工程と
を有する画像処理方法。
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