JP2007282047A - 画像読み取り装置、及び、画像読み取りシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】位置ずれの解消又は低減を実現可能な画像読み取り装置等を提供することにある。
【解決手段】画像を読み取るための画像読み取り装置であって、移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図18

Description

本発明は、画像読み取り装置、及び、画像読み取りシステムに関する。
画像を読み取るための画像読み取り装置は、既によく知られている。かかる画像読み取り装置の中には、移動方向に移動しながら、画像からの光の赤色(R)成分、緑色(G)成分、及び、青色(B)成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部を備えるものがある。当該三つの光電変換部は、移動方向に沿って並んで配置されており、画像の読み取りの際には、前記移動方向に一体的に移動する。また、三つの光電変換部の各々から前記電荷が順番に出力されるように(例えば、R→G→B)、当該出力が制御される。
特開平7−111561号公報
ところで、上述した構成等を有する画像読み取り装置においては、読み取り画素の、移動方向における位置、が三色間でずれてしまう問題(以下、単に、位置ずれとも呼ぶ)が生じ得る。そして、かかる位置ずれは、画質的な問題(例えば、読み込まれた画像がコンピュータ上で再現された際に、再現された画像の画質が劣化することなど)を引き起こすこととなる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、位置ずれの解消又は低減を実現可能な画像読み取り装置等を提供することにある。
主たる本発明は、画像を読み取るための画像読み取り装置であって、移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、を有することを特徴とする画像読み取り装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
画像を読み取るための画像読み取り装置であって、移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、を有することを特徴とする画像読み取り装置。
かかる画像読み取り装置によれば、位置ずれが解消又は低減される。
また、前記三つの光電変換部の各々が出力した前記電荷を順次受け取り、該電荷の量に基づいて前記画像の読み取りデータを生成する読み取りデータ生成部、を有することとしてもよい。
また、前記読み取り解像度に反比例させて、前記三つの光電変換部の移動速度の大きさを変化させる移動制御部、を有することとしてもよい。
かかる場合には、光電変換部の電荷蓄積期間を読み取り解像度によらず一定とすることが可能となるため、電荷蓄積期間を、電荷を蓄積するために十分な長さに設定しやすくなる。
また、前記三つの光電変換部がT秒の周期で定期的に前記電荷を出力する場合には、前記出力制御部は、三つの光電変換部の各々から前記電荷を、T/3秒づつずらして順番に出力させることとしてもよい。
かかる場合には、ゲートの制御が簡易となる。
また、前記三つの光電変換部のうちの、互いに隣り合う光電変換部、の間隔をDインチとし、かつ、前記三つの光電変換部のうち、前記移動方向において最も下流側に配置されている光電変換部を第1光電変換部、次に下流側に配置されている光電変換部を第2光電変換部、残りの光電変換部を第3光電変換部としたときに、前記読み取り解像度がRdpiであり、数値M1=D−1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値M1に最も近い数値M2と、の差分M3が、数値N1=D+1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値N1に最も近い数値N2と、の差分N3よりも小さい場合には、前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を昇順に出力させ、前記差分N3が前記差分M3よりも小さい場合には、前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を降順に出力させることとしてもよい。
かかる場合には、位置ずれが解消又は低減される効果が、確実に奏されることとなる。
また、前記三つの光電変換部の各々は、前記移動方向と直交する直交方向に沿って複数の光電変換素子を備えており、該複数の光電変換素子の各々が、前記画像からの光を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力することとしてもよい。
また、画像を読み取るための画像読み取り装置であって、移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、を有し、前記三つの光電変換部の各々が出力した前記電荷を順次受け取り、該電荷の量に基づいて前記画像の読み取りデータを生成する読み取りデータ生成部、を有し、前記読み取り解像度に反比例させて、前記三つの光電変換部の移動速度の大きさを変化させる移動制御部、を有し、前記三つの光電変換部がT秒の周期で定期的に前記電荷を出力する場合には、前記出力制御部は、三つの光電変換部の各々から前記電荷を、T/3秒づつずらして順番に出力させ、前記三つの光電変換部のうちの、互いに隣り合う光電変換部、の間隔をDインチとし、かつ、前記三つの光電変換部のうち、前記移動方向において最も下流側に配置されている光電変換部を第1光電変換部、次に下流側に配置されている光電変換部を第2光電変換部、残りの光電変換部を第3光電変換部としたときに、前記読み取り解像度がRdpiであり、数値M1=D−1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値M1に最も近い数値M2と、の差分M3が、数値N1=D+1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値N1に最も近い数値N2と、の差分N3よりも小さい場合には、前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を昇順に出力させ、前記差分N3が前記差分M3よりも小さい場合には、前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を降順に出力させ、前記三つの光電変換部の各々は、前記移動方向と直交する直交方向に沿って複数の光電変換素子を備えており、該複数の光電変換素子の各々が、前記画像からの光を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力することを特徴とする画像読み取り装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な、画像を読み取るための画像読み取り装置であって、移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、を有する画像読み取り装置、を具備することを特徴とする画像読み取りシステムも実現可能である。
かかる画像読み取り装置によれば、位置ずれが解消又は低減される。
===画像読み取り装置の概要===
本実施形態に係る画像読み取り装置について、光電変換素子を有するイメージセンサを備えた複合装置1を例に説明する。この複合装置1は、原稿5から画像を読み取って画像データを生成するスキャナ機能と、ホストコンピュータ(不図示)から送られてきた印刷データに基づき印刷用紙等の各種媒体Sに印刷を施すプリンタ機能と、原稿5から読み取った画像を媒体Sに印刷して複写するローカルコピー機能とを備えている。
図1に複合装置1の外観斜視図を示す。この複合装置1は、その上部に、原稿5から画像を読み取るためのスキャナ部10を備え、また、その下部には、印刷用紙等の媒体Sに印刷をするためのプリンタ部30を備えている。なお、複合装置1の前面部には、操作パネル2が設けられている。
図2に、スキャナ部10の概要を説明するための斜視図を示す。スキャナ部10は、原稿5を載置するための原稿台11と、この原稿台11を上方から覆う原稿台カバー12とを備えている。原稿台11はガラス板を有し、このガラス板の上面が原稿5を載置する載置面11aとなる。原稿台カバー12は、複合装置1の後端部に揺動可能に取付けられ、前記載置面11aを開閉する。
プリンタ部30は、複合装置1の後部に給紙部4を、また、前部に排紙部3を有する。そして、給紙部4の給紙トレイ8にセットされた印刷用紙等の媒体Sに対して順次印刷し、印刷した媒体Sを排紙部3の排紙トレイ7へ排紙する。
===スキャナ部10およびプリンタ部30の内部機構===
図3はスキャナ部10およびプリンタ部30の内部機構の説明図である。
<<<スキャナ部10>>>
スキャナ部10は、図3の上部に示すように、原稿台11の下側に、スキャナ用キャリッジ60と、このスキャナ用キャリッジ60を、原稿台11の前記載置面11aに対して所定の間隔を保ちながら移動方向に移動させる駆動機構62と、このスキャナ用キャリッジ60を支持しつつその移動を案内するガイドレール64とを備えている。
スキャナ用キャリッジ60には、写真や印刷物等の反射原稿5Aから画像を読み取るための反射原稿用読み取り部73Aと、写真フィルム等の透過原稿5Bから画像を読み取るための透過原稿用読み取り部73Bとが設けられている。
反射原稿用読み取り部73Aは、前記載置面11aに載置された反射原稿5Aに対し光を照射する反射原稿用光源66Aと、反射原稿5Aにて反射された反射光が入射するレンズ70Aと、このレンズ70Aを通じて前記反射光を受光し、受光した反射光の量に応じた大きさのアナログ電圧信号を生成するイメージセンサ72Aとを有している。反射原稿用光源66Aは、例えばRGBの三色の発光ダイオード(以下、LEDと言う)である。そして、各色のLEDが順番に切り替わりながら発光して、赤色(R)、緑色(G)、及び、青色(B)の光が所定周期で順次発せられ、これによって、反射原稿5Aからの反射光(反射原稿上の画像からの反射光)はRGBの各色成分に色分解された状態で前記イメージセンサ72Aに入射する。そして、イメージセンサ72Aは、受光した反射光の量に応じた大きさのアナログ電圧信号を生成する。
一方、透過原稿用読み取り部73Bは、前記載置面11aに載置された透過原稿5Bを透過した透過光が入射するレンズ70Bと、このレンズ70Bを通じて前記透過光を受光し、受光した透過光の量に応じた大きさのアナログ電圧信号を生成するイメージセンサ72Bとを有している。但し、この透過原稿用読み取り部73Bの光源(以下、透過原稿用光源と言う)66Bは、水銀ランプ等の白色光を発する白色光源であり、透過原稿5Bを透過した透過光(透過原稿5B上の画像からの光)は、RGBの各色成分に色分解されていない状態で前記イメージセンサ72Bに入射する。また、この透過原稿用光源66Bは、スキャナ用キャリッジ60ではなく、原稿台カバー12の裏面に収容されており、もって、この原稿台カバー12が前記載置面11aを覆った状態において、透過原稿5Bに光を透過可能な状態になる。
図3に示すように、駆動機構62は、スキャナ用キャリッジ60に接続されたタイミングベルト74と、このタイミングベルト74が掛け渡された一対のプーリ75、76と、一方のプーリ75を回転駆動する駆動モータ77とを備えている。駆動モータ77は、制御部50からの制御信号によって駆動制御される。
<<<プリンタ部30>>>
プリンタ部30は、図3の下部に示すように、プリンタ用キャリッジ41と、このプリンタ用キャリッジ41に搭載されたヘッド21と、プリンタ用キャリッジ41を媒体Sに対して所定の間隔を保持しつつ相対的に平行に移動させる駆動機構24と、媒体Sをプリンタ用キャリッジ41の移動方向と直交する方向に沿って搬送する搬送機構36とを備えている。
プリンタ用キャリッジ41には、カートリッジ装着部が設けられ、このカートリッジ装着部には、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)等のインクが収容されたインクカートリッジ(不図示)が装着される。
ヘッド21は、複数のノズルからなるノズル列をインク色毎に有する。そして、インクカートリッジから供給された各色のインクを前記ノズル列の各ノズルから媒体Sに向けて吐出して当該媒体S上にドットを形成し、媒体Sに画像を印刷する。
駆動機構24は、プリンタ用キャリッジ41に接続されたタイミングベルト45と、このタイミングベルト45に噛合されたプーリ44と、このプーリ44を回転駆動するキャリッジモータ42と、プリンタ用キャリッジ41の移動を案内するガイドレール46と、プリンタ用キャリッジ41の位置を検出するリニア式エンコーダとしてリニア式エンコーダ符号板51およびこのリニア式エンコーダ符号板51を読み取る検出部52とを備えている。この駆動機構24は、キャリッジモータ42を駆動してプーリ44を介してタイミングベルト45を回転させる。これにより、プリンタ用キャリッジ41は、媒体Sに対してガイドレール46に沿って相対的に移動する。キャリッジモータ42は、制御部50からの制御信号により駆動制御される。
搬送機構36は、プラテン14と、搬送ローラ17Aと、当該搬送ローラ17Aを回転駆動する搬送モータ15と、媒体Sが所定位置に到達したか否かを検出する紙検知センサ53と、搬送ローラ17Aの回転量を検出するロータリ式エンコーダ56とを備えている。プラテン14は、ヘッド21に対向して配置されている。搬送モータ15が駆動すると、搬送ローラ17Aが回転して、媒体Sがプラテン14上を搬送される。搬送モータ15は、制御部50からの制御信号により駆動制御される。
印刷時には、媒体Sが搬送ローラ17Aにより間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の合間にプリンタ用キャリッジ41が、搬送ローラ17Aによる搬送方向に対して交差する方向に沿って移動しながら、ヘッド21のノズルから媒体Sに向けてインクが吐出されて印刷が施される。
===操作パネル2===
図4は、複合装置1の操作パネル2の説明図である。この操作パネル2は、文字や画像を表示するための液晶ディスプレイ80を備えている。そして、液晶ディスプレイ80の左側には、電源ボタン82と、各種設定ボタン83と、モードボタンと、原稿種類選択ボタンとが設けられている。
電源ボタン82は、複合装置1の電源を投入/解除するためのオン/オフスイッチである。各種設定ボタン83は、複合装置1の各種設定を行うための画面を液晶ディスプレイ80に表示するためのボタンである。モードボタンは、それぞれ複合装置1のモードを設定するためのボタンであり、ここでは、コピーモードボタン84と、印刷モードボタン85と、スキャンモードボタン86とが設けられている。原稿種類選択ボタンは、画像を読み取る原稿5の種類を選択するためのボタンであり、ここでは、反射原稿ボタン87Aと透過原稿ボタン87Bとが設けられている。
液晶ディスプレイ80の右側には、OKボタン89Aと、キャンセルボタン89Bと、スタートボタン(カラー)89Dと、スタートボタン(モノクロ)89Eと、ストップボタン89Fと、十字ボタン89Gと、メニューボタン89Hとが設けられている。
OKボタン89Aが押されると、液晶ディスプレイ80の表示内容で設定条件が決定される。キャンセルボタン89Bが押されると設定条件がクリアされ、各設定項目がデフォルト値に変更される。スタートボタン(カラー)89Dは、前記モードボタンで選択されたモードの処理を、カラーで実行するためのボタンであり、他方、スタートボタン(モノクロ)89Eは、前記モードボタンで選択されたモードの処理を、モノクロで実行するためのボタンである。ストップボタン89Fは、一旦開始した処理を中止させるためのボタンである。十字ボタン89Gは、その上下左右の4箇所を選択的に押すことが可能である。メニューボタン89Hは、液晶ディスプレイ80に表示される設定項目を切り替える。
===制御部50の構成===
図5は、本実施形態に係る複合装置1の制御部50のシステム構成を示すブロック図である。図6は、スキャナコントロールユニット104の構成の説明図である。
複合装置1の制御部50は、複合装置1全体の制御を司るCPU90と、制御のためのプログラム等を記憶したメモリ92と、スキャナ機能、プリント機能、ローカルコピー機能の各制御を司る制御ASIC94と、CPU90から直接データを読み書き可能なSDRAM96と、入力部としての操作パネル2とを有し、これらはCPUバス98により接続されている。制御ASIC94には、ASIC用SDRAM102が設けられている。
制御ASIC94は、スキャナコントロールユニット104と、リサイズユニット106と、2値化処理ユニット108と、インターレース処理ユニット110と、イメージバッファユニット112と、CPUインターフェイスユニット114と、ヘッドコントロールユニット116と、外部のホストコンピュータ140との入出力部としてのUSBインターフェイス118と、ローカルバス128とを備えている。
ASIC用SDRAM102には、リサイズバッファ122、インターレースバッファ124、イメージバッファ126、127等がそれぞれ割り当てられて設けられている。
スキャナコントロールユニット104は、図6に示すように、スキャナコントローラ202と、移動制御部の一例としてのモータ制御部204と、光源制御部206と、出力制御部の一例としてのセンサ制御部208と、後処理部210と、データ出力部218と、を備えている。
スキャナコントローラ202は、CPU90等からの命令により、モータ制御部204、光源制御部206、センサ制御部208、後処理部210、及び、データ出力部218を制御する。モータ制御部204は、スキャナコントローラ202からの命令により、スキャナ用キャリッジ60を移動させるための駆動モータ77の駆動制御を行う。光源制御部206は、反射原稿用光源66A又は透過原稿用光源66Bの発光を制御する。センサ制御部208は、イメージセンサ72A又はイメージセンサ72Bの制御を行う。
後処理部210は、イメージセンサ72A、72Bが生成したアナログ電圧信号をデジタルデータへ変換する。また、後処理部210は、変換前のアナログ電圧信号や、変換後のデジタルデータに対して各種の処理を行う。例えば、後処理部210は、イメージセンサ72Bが生成したアナログ電圧信号、が変換されることにより得られたデジタルデータに対して、後述するライン間補正のためのデータ処理を行う。
データ出力部218は、後処理部210により変換され、各種の処理が行われたデジタルデータを、原稿5上の画像の画像データとして、外部へと出力する。当該画像データは、例えば、256段階の階調値からなる階調値データである。なお、本実施の形態において、データ出力部218により出力された画像データは、USBインターフェイス118を通じてホストコンピュータ140に送られたり、リサイズユニット106へ送られたりする。
リサイズユニット106は、所定のサイズの画像データを受け取り、その画像データのサイズを変更し、サイズ変更された画像データを送出する。2値化処理ユニット108は、送出された多階調のRGBデータをCMYKの2値データ(又は2ビットデータ)に変換して、インターレース処理ユニット110に送出する。
インターレース処理ユニット110は、2値化処理ユニットから送られてきたCMYKの2値データ(又は2ビットデータ)を、ASIC側SDRAM102のインターレースバッファ124に格納する。そして、インターレース処理ユニット110は、インターレースバッファ124に格納されたCMYKの2値データ(又は2ビットデータ)を所定のサイズ毎に読み出して、ノズル配列に対応させるべく並び替えてイメージバッファユニット112に送出する。
イメージバッファユニット112では、インターレース処理ユニット110から送出されたデータから、プリンタ用キャリッジ41の移動毎の各ノズルにインクを吐出させるためのヘッド駆動データを生成する。ここでイメージバッファユニット112は、SDRAM102上に設けられたイメージバッファ126、127にヘッド駆動データを格納する。イメージバッファ126、127には、それぞれプリンタ用キャリッジ41が1回移動する毎のヘッド駆動データが格納される。
CPUインターフェイスユニット114は、制御ASIC94に接続されたASIC用SDRAM102へのCPU90からのアクセスを可能にしている。ここでは、CPUインターフェイスユニット114を介して、イメージバッファユニット112により生成されたヘッド駆動データがイメージバッファ126、127からヘッドコントロールユニット116へと送出される。
ヘッドコントロールユニット116は、CPU90により送られてきたヘッド駆動データに基づきヘッド21を駆動して、ヘッド21の各ノズルからインクを吐出させる。
<<<制御部50内のデータの流れ>>>
次に、前述した制御部50内のデータの流れについて、スキャナ機能実行時、プリンタ機能実行時、コピー機能実行時の各々毎に説明する。
<スキャナ機能実行時>
制御ASIC94のUSBインターフェイス118に接続されたホストコンピュータ140から、スキャナ部10による画像読み取り指令信号と、読み取り解像度、読み取り領域等の読み取り情報データとが制御部50に送信される。制御部50では、画像読み取り指令信号と読み取り情報データとに基づいて、スキャナコントロールユニット104が制御され、スキャナ部10による原稿5上の画像の読み取りが開始される。このとき、スキャナコントロールユニット104は、光源66A、66Bやイメージセンサ72A、72B、駆動機構62を駆動してイメージセンサ72A、72Bにアナログ電圧信号を生成させる。そして、スキャナコントロールユニット104は、当該アナログ電圧信号に対して各種の処理を行って前記画像データを生成し、当該画像データをホストコンピュータ140へ向けて出力する。
<<<プリンタ機能実行時について>>>
プリンタ機能時には、ホストコンピュータ140のプリンタドライバが画像データをヘッド駆動データに変換し、ヘッド駆動データがUSBインターフェイス118から入力される。ヘッド駆動データは、CPUバス98に接続されたSDRAM96に割り付けられたイメージバッファ132に記憶される。イメージバッファ132は、2つに分けられたメモリ領域(イメージバッファ133、134)を備えている。各イメージバッファ133、134は、プリンタ用キャリッジ41の1回の移動により印刷するためのヘッド駆動データを記憶することができる容量を有する。そして、一方のイメージバッファ133に1回の移動分のデータが書き込まれると、ヘッドコントロールユニット116に転送される。このとき、一方のイメージバッファ133のヘッド駆動データがヘッドコントロールユニット116に転送されると、他方のイメージバッファ134には次の移動の際に印刷するためのヘッド駆動データが記憶される。そして他方のイメージバッファ134に1回の移動分のデータが書き込まれると、ヘッドコントロールユニット116に転送され、前記一方のイメージバッファ133にイメージデータが書き込まれる。このように、2つのイメージバッファ133、134を用いて、ヘッド駆動データの書き込み、読み出しを交互に行いながらヘッドコントロールユニット116によりヘッド21が駆動されて印刷が実行される。
<<<コピー機能実行時について>>>
コピー機能実行時には、先ず、スキャナ機能実行時と同様の処理が行われる。すなわち、スキャナコントロールユニット104が、光源66A、66Bやイメージセンサ72A、72B、駆動機構62を駆動してイメージセンサ72A、72Bにアナログ電圧信号を生成させ、当該アナログ電圧信号に対して各種の処理を行って前記画像データを生成する。しかしながら、コピー機能実行時には、スキャナコントロールユニット104は、画像データをホストコンピュータ140へ向けて出力するのではなく、2値化処理ユニット108へ向けて出力する。
2値化処理ユニット108に送り込まれた画像データは、ASIC用SDRAM102内に格納されているルックアップテーブル136に基づき、RGBからCMYKへと色変換される。そして、ハーフトーン処理によってCMYKの色毎の2値データに変換されて、インターレース処理ユニット110に送り込まれる。
インターレース処理ユニット110に送り込まれたCMYKの2値データは、ASIC側SDRAM102のインターレースバッファ124に格納されて、インターレース処理ユニット110により、ノズル配列に対応させるべく並び替えられる。そして、インターレース処理ユニット110によって並び替えられたデータは、イメージバッファユニット112へと送られる。
イメージバッファユニット112では、インターレース処理ユニット110から送られてきたデータを、プリンタ用キャリッジ41の移動毎の各ノズルにインクを吐出させるためのヘッド駆動データとなるように整列させてイメージバッファ126,127に記憶する。
イメージバッファ126、127に記憶された移動毎のヘッド駆動データは、CPUインターフェイスユニット114を介してCPU90により読み出されてヘッドコントロールユニット116に転送される。ヘッドコントロールユニット116は、転送されてきたヘッド駆動データに基づいてヘッド21を駆動して印刷を実行する。
===イメージセンサの構成等について===
図7は、イメージセンサが設けられているスキャナ用キャリッジ60の分解斜視図である。図8は、イメージセンサ72Bに備えられた三つの光電変換部300R、300G、300Bの位置関係を説明するための説明図である。図9は、イメージセンサ72Bにおける電荷の移動の様子を説明するための説明図である。図10は、三つの光電変換部300R、300G、300Bの電荷蓄積期間と電荷放出タイミングを説明するための説明図である。図11は、イメージセンサ72Aにおける電荷の移動の様子を説明するための説明図である。
なお、スキャナ用キャリッジ60には、図7に示すように、イメージセンサ72Aとイメージセンサ72Bとが、スキャナ用キャリッジ60の移動方向(換言すれば、イメージセンサ72A及びイメージセンサ72Bの移動方向)において並んだ状態で設けられているが、双方のイメージセンサの構成等は、互いに異なっている。以下では、構造が複雑なイメージセンサ72Bの方から説明し、その後でイメージセンサ72Aについて説明する。
<<<イメージセンサ72Bの構成等について>>>
イメージセンサ72Bは、前記移動方向において、イメージセンサ72Aよりも上流側に位置するセンサであり、三つの光電変換部300と、読み取りデータ生成部305とを備えている。
三つの光電変換部300は、画像(透過原稿5B)からの透過光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して当該透過光の量に応じた量の電荷を定期的に読み取りデータ生成部305へ向けて出力する。
前述したとおり、当該透過光は、前記反射光とは異なり、RGBの各色成分に色分解されていない状態でイメージセンサ72Bに入射するため、透過光は、イメージセンサ72B側でRGBの各色成分に色分解される必要がある。これを実現するために、イメージセンサ72Bには、三つの光電変換部300、すなわち、透過光の赤色成分を受光して当該透過光の量に応じた量の電荷を前記読み取りデータ生成部305へ向けて出力する光電変換部300R、透過光の緑色成分を受光して当該透過光の量に応じた量の電荷を前記読み取りデータ生成部305へ向けて出力する光電変換部300G、及び、透過光の青色成分を受光して当該透過光の量に応じた量の電荷を前記読み取りデータ生成部305へ向けて出力する光電変換部300B、が設けられている。
三つの光電変換部300R、300G、300Bは、いずれも、前記移動方向と直交する直交方向に沿って複数の光電変換素子302を備えており、複数の光電変換素子302の各々が、前記画像からの光を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する。そのため、光電変換部300R、300G、300Bは、図8に示すように、それぞれ、線(ライン)形状を成している。また、本実施の形態においては、光電変換素子302として、カラーフィルタ及びフォトダイオードが用いられており、光電変換部300Rに備えられている光電変換素子302Rは、赤色カラーフィルタ及びフォトダイオード、光電変換部300Gに備えられている光電変換素子302Gは、緑色カラーフィルタ及びフォトダイオード、光電変換部300Bに備えられている光電変換素子302Bは、青色カラーフィルタ及びフォトダイオードである。なお、本実施の形態において、光電変換素子302は、1/2400インチ間隔で、前記直交方向に沿って並んでいる。したがって、直交方向における最大読み取り解像度は、2400dpiとなっている。
三つの光電変換部300R、300G、300Bは、図8に示すように、前記移動方向に沿って並んで配置されている。より具体的には、移動方向において最も下流側に配置されている光電変換部が光電変換部300R、次に下流側に配置されている光電変換部が光電変換部300G、残りの光電変換部が光電変換部300Bとなっている。なお、以下では、移動方向において最も下流側に配置されている光電変換部を第1光電変換部(本実施の形態においては、光電変換部300R)、次に下流側に配置されている光電変換部を第2光電変換部(本実施の形態においては、光電変換部300G)、残りの光電変換部を第3光電変換部(本実施の形態においては、光電変換部300B)と、も呼ぶ。また、図8に示すように、本実施の形態において、三つの光電変換部300R、300G、300Bは、1/1800インチ間隔で、前記移動方向に沿って並んでいる(換言すれば、三つの光電変換部300R、300G、300Bのうちの、互いに隣り合う光電変換部、の間隔Dは、1/1800インチである)。
このように構成された三つの光電変換部300R、300G、300Bは、スキャナ用キャリッジ60の移動に伴って前記移動方向に一体的に移動しつつ、透過光の量に応じた量の電荷を定期的に読み取りデータ生成部305へ向けて出力する。かかる際に、当該電荷は、三つの光電変換部の各々から(時間をずらして)順番に出力される。読み取りデータ生成部305は、前記三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々が出力した前記電荷を順次受け取り、該電荷の量に基づいて前記画像の読み取りデータをアナログ電圧信号の形態で生成し、出力する。読み取りデータ生成部305には、電荷転送部(CCD:charge-coupled device)306と検出部312が設けられており、電荷転送部306が、前記電荷の受け取りと検出部312への電荷の転送を行う役割を果たし、検出部312が、電荷の量に基づいたアナログ電圧信号(読み取りデータ)の生成と当該アナログ電圧信号(読み取りデータ)の出力を行う役割を果たす。
ここで、上記について、図9を用いて詳しく説明する。上述したとおり、三つの光電変換部300R、300G、300Bは、前記直交方向に沿って複数の光電変換素子302R、302G、302Bを備えている。光電変換部300R、300G、300Bは、実際には、多数の光電変換素子302R、302G、302Bを有しているが、図9においては、図を見やすくするために、三つの光電変換素子のみ(三つの光電変換部の各々毎に三つ、全部で九つ)を示している。
また、光電変換部300R、300G、300Bと電荷転送部306との間には、電荷が光電変換部300R、300G、300Bから電荷転送部306へ移動する際の該電荷の通路としてのレジスタ304が設けられている。当該レジスタ304は、移動方向に並んで配置された光電変換素子302R、光電変換素子302G、及び、光電変換素子302Bを一つの組としたときに、当該組毎に備えられており、したがって、光電変換素子302R(光電変換部300R)、光電変換素子302G(光電変換部300G)、光電変換素子302B(光電変換部300B)の各々が出力する電荷にとって、共通して用いられる通路となっている。
また、レジスタ304の入口には、開閉することにより、光電変換部300R、300G、300B(光電変換素子302R、302G、302B)からレジスタ304への電荷の移動を許可したり遮断したりする第1ゲート308R、308B、308Gが設けられており、一方、レジスタ304の出口には、開閉することにより、レジスタ304から電荷転送部306への電荷の移動を許可したり遮断したりする第2ゲート310が設けられている。
三つの光電変換部300R、300G、300Bは、スキャナ用キャリッジ60の移動に伴って前記移動方向に一体的に移動しながら、透過光の赤色成分、緑色成分、青色成分をそれぞれ受光する。そして、先ず、図9の上図に示すように、光電変換部300Rが、透過光(の赤色成分)の量に応じた量の電荷を前記読み取りデータ生成部305へ向けて出力する。かかる際には、前述したセンサ制御部208が第1ゲート308Rを制御することにより、第1ゲート308Rが開放され(一方、第1ゲート308G、308Bは、開放されない)、電荷が光電変換部300Rから出力される。さらに、第1ゲート308Rが開放される際には、センサ制御部208の制御により第2ゲート310も開放され、出力された電荷は、レジスタ304を通って、読み取りデータ生成部305の電荷転送部306へ移動する。電荷転送部306へ移動した電荷は、検出部312へ転送され、当該検出部312において、電荷の量に基づいたアナログ電圧信号が生成される。
次に、図9の中央図に示すように、光電変換部300Gが、透過光(の緑色成分)の量に応じた量の電荷を前記読み取りデータ生成部305へ向けて出力する。かかる際には、センサ制御部208が第1ゲート308Gを制御することにより、第1ゲート308Gが開放され(一方、第1ゲート308R、308Bは、開放されない)、電荷が光電変換部300Gから出力される。さらに、第1ゲート308Gが開放される際には、第2ゲート310も開放され、出力された電荷は、レジスタ304を通って、読み取りデータ生成部305の電荷転送部306へ移動する。電荷転送部306へ移動した電荷は、検出部312へ転送され、当該検出部312において、電荷の量に基づいたアナログ電圧信号が生成される。
次に、図9の下図に示すように、光電変換部300Bが、透過光(の青色成分)の量に応じた量の電荷を前記読み取りデータ生成部305へ向けて出力する。かかる際には、センサ制御部208が第1ゲート308Bを制御することにより、第1ゲート308Bが開放され(一方、第1ゲート308R、308Gは、開放されない)、電荷が光電変換部300Bから出力される。さらに、第1ゲート308Bが開放される際には、第2ゲート310も開放され、出力された電荷は、レジスタ304を通って、読み取りデータ生成部305の電荷転送部306へ移動する。電荷転送部306へ移動した電荷は、検出部312へ転送され、当該検出部312において、電荷の量に基づいたアナログ電圧信号が生成される。
そして、以下、三つの光電変換部300R、300G、300Bの、前記移動方向への移動が継続されつつ、上記の三つの動作が、順番に、繰り返されることにより、・・・→R→G→B→R→・・・の順に、アナログ電圧信号が生成されることとなる。
なお、上記においては、三つの光電変換部300R、300G、300Bは、・・・→光電変換部300R→光電変換部300G→光電変換部300B→光電変換部300R→・・・という順番(ローテーション)で、電荷を出力するものとして説明を行ったが、本実施の形態に係るイメージセンサ72Bにおいては、画像の前記移動方向における読み取り解像度(以下、当該移動方向における読み取り解像度を、単に、解像度とも呼ぶ)に応じて(換言すれば、イメージセンサ72Bがどのような解像度で画像を読み込むかに応じて)、前記電荷の出力順が変わるようになっている。すなわち、三つの光電変換部300R、300G、300Bが、・・・→光電変換部300R→光電変換部300G→光電変換部300B→光電変換部300R→・・・という順番(ローテーション)で、電荷を出力する場合と、・・・→光電変換部300B→光電変換部300G→光電変換部300R→光電変換部300B→・・・という順番(ローテーション)で、電荷を出力する場合と、があり、どちらになるかは解像度の値によよる(これについては、後に詳しく説明する)。
一方、本実施の形態に係るイメージセンサ72Bにおいては、解像度がどのような値であっても、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々が電荷を出力する周期は変わらない。そして、図10に示すように、光電変換部300Rが電荷を出力する周期と、光電変換部300Gが電荷を出力する周期と、光電変換部300Bが電荷を出力する周期が、同じ値となるように設定されており、光電変換部300R、300G、300BがT秒の周期で定期的に電荷を出力する場合には、光電変換部300R、300G、300Bの各々は、T/3秒ずつずらして順番に電荷を出力する(図10においては、電荷出力タイミングが記号Bで示されている)。なお、上述したとおり、光電変換部300R、300G、300Bの各々は一定周期で電荷を出力するが、出力間の期間(ある時に電荷を出力してから次に電荷を出力するまでの期間)は、光を受光して電荷を蓄積するための電荷蓄積期間となる(図10においては、電荷蓄積期間が記号Aで示されている)。そして、電荷蓄積期間が終了するタイミングで当該期間に蓄積された電荷が出力されることとなる。
<<<イメージセンサ72Aの構成等について>>>
前述したように、反射原稿用光源66AはRGBの3色のLEDである。このため、LEDの光源66A側でRGBの3色に色分解されており、反射原稿5Aからの反射光も3色に色分解された状態でイメージセンサ72Aに入射する。よって、イメージセンサ72Aの光電変換部400に備えられている光電変換素子402としては、モノクロのフォトダイオードが使用されている。
つまり、イメージセンサ72Aは、図11に示すように、RGBの色毎に光電変換部(光電変換素子)を有するのではなく、モノクロの光電変換部400(光電変換素子402)のみを有している。そして、前記光電変換部400(光電変換素子402)は、所定周期で入射するRGBの反射光を受光し、反射光の量に応じた量の電荷を定期的に、電荷転送部406及び検出部412を備えた読み取りデータ生成部へ向けて出力する。読み取りデータ生成部は、光電変換部400(光電変換素子402)が出力した前記電荷を受け取り、該電荷の量に基づいて前記画像の読み取りデータをアナログ電圧信号の形態で生成し、出力する。
このように、イメージセンサ72A、イメージセンサ72B間の、主たる相違点は、光電変換部400の数が異なっていることである。そして、その他の点については概ね同じであるから、その説明は省略する。
===スキャナ機能実行時の画像読み取り装置の動作について===
ここでは、スキャナ機能実行時の画像読み取り装置(複合装置1)の動作例について説明する。なお、本項では、反射原稿5Aからの画像読み取りと透過原稿5Bからの画像読み取りのうち、後者の例について説明する。
また、上述したとおり、本実施の形態に係る複合装置1においては、そのスキャナ機能実行時の動作が、前記移動方向における読み取り解像度に応じて異なることとなる。このことから、本項においては、解像度が2400dpiのときの前記動作と、解像度が1200dpiのときの前記動作の、双方について説明する(以下、前者を第一実施例、後者を第二実施例とも呼ぶ)。
<<<解像度が2400dpiのときの動作(第一実施例)について>>>
USBインターフェイス118に接続されたホストコンピュータ140から、画像読み取り指令信号と読み取り解像度等の読み取り情報データとが制御部50に送信されると、先ず、スキャナコントロールユニット104が、スキャナ部10を制御して、スキャナ部10に透過原稿5B上の画像の読み取りを実行させる。
すなわち、スキャナコントロールユニット104内のスキャナコントローラ202が、透過原稿用光源66Bを発光させて、その後、スキャナ用キャリッジ60(三つの光電変換部300R、300G、300B)を移動させつつ、イメージセンサ72Bに画像を読み取らせる。かかる際には、モータ制御部204により駆動モータ77が駆動されることにより、三つの光電変換部300R、300G、300Bが移動方向に一体的に移動する。当該光電変換部300R、300G、300Bは、移動しながら、透過光の、各々に対応した色成分、を受光する。そして、センサ制御部208により前述したゲートが制御されることにより、三つの光電変換部300R、300G、300Bが、・・・→光電変換部300R→光電変換部300G→光電変換部300B→光電変換部300R→・・・という順番(ローテーション)で、透過光の量に応じた量の電荷を読み取りデータ生成部305へ向けて出力する。そして、センサ制御部208の、読み取りデータ生成部305に対する制御により、読み取りデータ生成部305が、前記三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々が出力した前記電荷を順次受け取り、該電荷の量に基づいて前記画像の読み取りデータをアナログ電圧信号の形態で順次生成する。
次に、スキャナコントロールユニット104内の後処理部210が、スキャナ部10が生成したアナログ電圧信号をデジタルデータへ変換する。さらに、後処理部210は、変換されたデジタルデータに対して、ライン間補正のためのデータ処理を行う。
ここで、ライン間補正について説明する。ライン間補正とは、前述した位置ずれ(すなわち、読み取り画素の、移動方向における位置、が三色間でずれてしまうこと)を補正することである。以下では、先ず、本実施例の場合(すなわち、解像度が2400dpiのケース)に、どのような位置ずれが生ずるか、について、図12を用いて説明する。そして、これに引き続き、当該位置ずれの補正方法(ライン間補正の方法)について説明する。
図12は、解像度が2400dpiの場合に発生する位置ずれを説明するための説明図である。図12の右図には、イメージセンサ72Bが時間の経過にしたがって移動方向へ移動する様子が示されている。当該右図においては、横軸が時間軸、縦軸がイメージセンサ72Bの移動方向における位置であり、イメージセンサ72B上に表された三つの丸印は、三つの光電変換部300R、300G、300Bを示している。また、当該丸印として、黒丸と白丸が表されているが、黒丸は、電荷を出力している光電変換部を、白丸は、電荷を出力していない光電変換部を、それぞれ示している。例えば、時間tiにおいては、三つの光電変換部300R、300G、300Bのうち光電変換部300Rのみが、時間ti+1においては、光電変換部300Gのみが、時間ti+2においては、光電変換部300Bのみが、それぞれ電荷を出力することが表されている。また、横軸には、時間ti−3,・・・,ti+5が示されているが、隣接する時間(例えば、tiとti+1)間の間隔は、図10に示したとおり、光電変換部300R、300G、300Bの各々が電荷を出力する周期Tの1/3の長さ(T/3秒)となっている。なお、便宜上、図12に示されている光電変換部300R、300G、300Bには、光電変換素子が一つだけしか備えられていないこととする(すなわち、丸印は、光電変換部を示すと共に、光電変換素子を示している)。
一方、図12の左図には、光電変換部300R、300G、300Bが各々の時間(・・・,ti−1,ti,ti+1,・・・)において出力した電荷が画像上のどの位置からの光に基づいて蓄積された電荷であるか、が、ブロック(・・・,Bi−1,Bi,Bi+1,・・・)により、色(RGB)別に表されている。
例えば、時間tiにおいては、3つの光電変換部のうち光電変換部300Rが電荷を出力するが、前述したとおり、光電変換部300Rは、時間ti−3から時間tiまでのT秒間の電荷蓄積期間中に蓄積された電荷を時間tiで出力する。したがって、時間ti−3から時間tiまでの間に光電変換部300Rが移動した範囲、すなわち、図中R列上に示されたブロックBi、からの光に基づいて蓄積された電荷が、時間tiで出力されることとなる。
また、前述したとおり、光電変換部300R、300G、300Bは、それぞれ、T秒の周期で、電荷の蓄積と出力を繰り返す。したがって、各々のブロックBは、読み取った画像の最小単位である読み取り画素を表していると言える(以下、ブロックBi等を読み取り画素Bi等とも呼ぶ)。したがって、イメージセンサ72Bは、・・・→読み取り画素Bi→読み取り画素Bi+1→読み取り画素Bi+2→・・・の順番に、各々の読み取り画素に対応したアナログ電圧信号を順次出力することとなる。
そして、このような出力が行われた場合には、図12の左図に示されるように、読み取り画素の、移動方向における位置、が三色間でずれてしまう事象(位置ずれ)が生ずることになる。すなわち、イメージセンサ72Bは、RGBの三色分を一つの組として括れば、・・・→[Bi−3,Bi−2,Bi−1] →[Bi,Bi+1,Bi+2] →[Bi+3,Bi+4,Bi+5] → ・・・の順番に、アナログ電圧信号を出力していることとなるが、一つの組に含まれる読み取り画素(例えば、Bi,Bi+1,Bi+2)の、移動方向における位置、が三色間で異なってしまう(位置ずれの発生)。
ここで、本第一実施例において発生する位置ずれの大きさについて、[Bi,Bi+1,Bi+2]の組を例にとって説明する。先ず、読み取り画素Bi、読み取り画素Bi+1間の位置ずれの大きさについて考察すると、図12から明らかなように、当該大きさは、時間tiにおける光電変換部300Rの移動方向における位置と時間ti+1における光電変換部300Gの移動方向における位置との距離差に相当する。そして、当該距離差は、前述した間隔D(すなわち、光電変換部300R、300G間の移動方向における物理的な間隔。本実施の形態においては、1/1800インチ)から、時間tiから時間ti+1までの間(周期T秒の1/3)に光電変換部300R及び光電変換部300Gが(一体的に)移動する移動距離を引いた値となる。そして、光電変換部300R、300Gは、それぞれ、T秒の周期で、電荷の蓄積と出力を繰り返すことから、光電変換部300R、300Gは、T秒間に、1/R(Rは解像度)の距離だけ移動することとなる(換言すれば、所定の解像度Rで画像が読み込まれるように、光電変換部300R、300Gの移動速度がV=(1/R)/Tに制御されている)。したがって、前記距離差(以下、記号M1で表す)は、M1=D−1/(3・R)で表され、本第一実施例においては、D=1/1800、R=2400なので、距離差M1、すなわち、位置ずれの大きさは、1/2400インチとなる。また、読み取り画素Bi+1、読み取り画素Bi+2間の位置ずれの大きさも、同様の計算により、1/2400インチとなり、これらの大きさは、1/Rと等しくなる。
当該位置ずれを解消するために、アナログ電圧信号がデジタルデータに変換された後に、後処理部210は、当該位置ずれの補正(ライン間補正)を行う。具体的には、後処理部210は、前述した一つの組に含まれる読み取り画素の、移動方向における位置、が三色間で同じとなるように、前記デジタルデータの順番を並び替える。すなわち、本第一実施例においては、・・・→[Bi−6,Bi−2,Bi+2] →[Bi−3,Bi+1,Bi+5] →[Bi,Bi+4,Bi+8] → ・・・のように順番が並び替えられる。
そして、最終的に、スキャナコントロールユニット104内のデータ出力部218が、後処理部210により各種の処理が施された後のデジタルデータを、原稿5上の画像の画像データとしてホストコンピュータ140に送ることとなる。
<<<解像度が1200dpiのときの動作について>>>
解像度が1200dpiのときにも、画像読み取り装置(複合装置1)は、第一実施例と概ね同様の動作を実行する。
しかしながら、第一実施例においては、三つの光電変換部300R、300G、300Bが、・・・→光電変換部300R→光電変換部300G→光電変換部300B→光電変換部300R→・・・という順番(ローテーション)で、透過光の量に応じた量の電荷を出力していたのに対し、本第二実施例においては、三つの光電変換部300R、300G、300Bが、・・・→光電変換部300B→光電変換部300G→光電変換部300R→光電変換部300B→・・・という順番(ローテーション)で、透過光の量に応じた量の電荷を出力する点で、第一実施例とは異なっている。
また、本第二実施例においては、前記順番(ローテーション)が変わったことに起因して、前記位置ずれについての状況が、第一実施例とは相違しており、したがって、これに伴い位置ずれの補正(ライン間補正)方法も、第一実施例とは若干異なっている。
これについて、図13を用いて説明する。図13は、図12に対応した図であり、解像度が1200dpiの場合に発生する位置ずれを説明するための説明図である。
図に示すように、イメージセンサ72Bは、第一実施例と同様、RGBの三色分を一つの組として括れば、・・・→[Bi−3,Bi−2,Bi−1] →[Bi,Bi+1,Bi+2] →[Bi+3,Bi+4,Bi+5] → ・・・の順番に、アナログ電圧信号を出力し、一つの組に含まれる読み取り画素(例えば、Bi,Bi+1,Bi+2)の、移動方向における位置、が三色間で異なる事象が発生するが、第一実施例においては、読み取り画素Biよりも読み取り画素Bi+1(読み取り画素Bi+2)の方がより移動方向上流側に位置するのに対し、本実施の形態においては、読み取り画素Biよりも読み取り画素Bi+1(読み取り画素Bi+2)の方がより移動方向下流側に位置することとなる。
したがって、本第二実施例に係る位置ずれの補正(ライン間補正)が行われる際には、前記第一実施例とは異なり、前記デジタルデータの順番が、・・・→[Bi−4,Bi−2,Bi] →[Bi−1,Bi+1,Bi+3] →[Bi+2,Bi+4,Bi+6] → ・・・のように並び替えられる。
ここで、第二実施例において発生する位置ずれの大きさについて、[Bi,Bi+1,Bi+2]の組を例にとって説明する。先ず、読み取り画素Bi、読み取り画素Bi+1間の位置ずれの大きさについて考察すると、図13から明らかなように、当該大きさは、時間tiにおける光電変換部300Bの移動方向における位置と時間ti+1における光電変換部300Gの移動方向における位置との距離差に相当する。そして、当該距離差は、前述した間隔Dに、時間tiから時間ti+1までの間(周期T秒の1/3)に光電変換部300B及び光電変換部300Gが(一体的に)移動する移動距離(なお、前述したとおり、光電変換部の移動速度は、V=(1/R)/Tで表され、読み取り解像度に反比例して変化するため、当該移動距離は、第一実施例に係る移動距離の2倍になる)を加えた値となる。そして、光電変換部300R、300Gは、T秒間に、1/R(Rは解像度)の距離だけ移動するから、前記距離差(以下、記号N1で表す)は、N1=D+1/(3・R)で表され、本実施の形態においては、D=1/1800、R=1200なので、距離差M2、すなわち、位置ずれの大きさは、1/1200インチとなる。また、読み取り画素Bi+1、読み取り画素Bi+2間の位置ずれの大きさも、同様の計算により、1/1200インチとなり、これらの大きさは、1/Rと等しくなる。
===電荷の出力順の決定方法について===
上述したとおり、本実施の形態に係る画像読み取り装置(複合装置1)においては、センサ制御部208が、解像度に応じて前記電荷の出力順を変化させる。例えば、解像度が2400dpiのときには、三つの光電変換部300R、300G、300Bが、・・・→光電変換部300R→光電変換部300G→光電変換部300B→光電変換部300R→・・・という順番(ローテーション)で、透過光の量に応じた量の電荷を出力し、一方、解像度が1200dpiのときには、三つの光電変換部300R、300G、300Bが、・・・→光電変換部300B→光電変換部300G→光電変換部300R→光電変換部300B→・・・という順番(ローテーション)で、透過光の量に応じた量の電荷を出力するようになっている。
また、本実施の形態に係る画像読み取り装置(複合装置1)は、複数種類の解像度(2400、1200dpiを含む)で画像を読み取り可能であり、当該複数種類の解像度毎に、電荷の出力順が予め決められている。そして、複数種類の解像度毎に当該出力順が表されたテーブル、がスキャナコントロールユニット104内のメモリ(不図示)に格納されており、センサ制御部208は、ホストコンピュータ140等から送信された前記読み取り情報データに含まれる解像度情報と前記テーブルとに基づいて実行する電荷の出力順を把握し、把握された出力順で電荷を出力する。
ここでは、前記テーブルがどのようにして作成されるか、換言すれば、前記出力順がどのような方法により決定されるか、について説明する。なお、以下では、光電変換部300R(第1光電変換部)、光電変換部300G(第2光電変換部)、光電変換部300B(第3光電変換部)が、・・・→光電変換部300R(第1光電変換部)→光電変換部300G(第2光電変換部)→光電変換部300B(第3光電変換部)→光電変換部300R(第1光電変換部)→・・・という順番(ローテーション)で、電荷を出力することを、電荷を「昇順に」出力するといい、光電変換部300R(第1光電変換部)、光電変換部300G(第2光電変換部)、光電変換部300B(第3光電変換部)が、・・・→光電変換部300B(第3光電変換部)→光電変換部300G(第2光電変換部)→光電変換部300R(第1光電変換部)→光電変換部300B(第3光電変換部)→・・・という順番(ローテーション)で、電荷を出力することを、電荷を「降順に」出力するという。
1)距離差M1及び距離差N1のうちのどちらか一方が、1/Rの倍数となる場合
前述したとおり、位置ずれの大きさは、電荷が昇順に出力される場合には、距離差M1=D−1/(3・R)で、電荷が降順に出力される場合には、距離差N1=D+1/(3・R)で、それぞれ表される。そして、距離差M1や距離差N1が、1/Rの倍数となる場合には、前述したライン間補正により、位置ずれを解消することができる。
例えば、解像度Rが2400dpiのときに、電荷が昇順に出力されるとすると、M1=1/2400となり、読み取り画素Bの配置が、図12の左図のようになる。そして、このときには、M1が1/Rの倍数となるため、ライン間補正を行えば、位置ずれが完全に解消する。
一方、電荷を降順に出力させた場合には、N1=1/1440となり、読み取り画素Bの配置が、図14のようになる。そして、このときには、N1が1/Rの倍数とならないため、例え、ライン間補正を行ったとしても、位置ずれが完全に解消することはない。
また、解像度Rが1200dpiのときに、電荷が降順に出力されるとすると、N1=1/1200となり、読み取り画素Bの配置が、図13の左図のようになる。そして、このときには、N1が1/Rの倍数となるため、ライン間補正を行えば、位置ずれが完全に解消する。
一方、電荷を昇順に出力させた場合には、M1=1/3600となり、読み取り画素Bの配置が、図15のようになる。そして、このときには、M1が1/Rの倍数とならないため、例え、ライン間補正を行ったとしても、位置ずれが完全に解消することはない。
このように、距離差M1及び距離差N1のうちのどちらか一方が、1/Rの倍数となる場合には、距離差が1/Rの倍数となる方の出力順を採用する。すなわち、第一実施例及び第二実施例において示したように、解像度Rが2400dpiのときには、出力順を昇順とし、解像度Rが1200dpiのときには、出力順を降順とする。
2)距離差M1及び距離差N1のどちらも、1/Rの倍数とならない場合
解像度Rが1200dpiや2400dpiのときには、距離差M1及び距離差N1のうちのどちらか一方が1/Rの倍数となったが、解像度Rの値によっては、このようにならない場合もある。
例えば、解像度Rが800dpiのときに、電荷を昇順に出力させた場合には、M1=1/7200となり、読み取り画素Bの配置が、図16のようになる。一方、電荷を降順に出力させた場合には、N1=7/7200となり、読み取り画素Bの配置が、図17のようになる。したがって、M1、N1が1/Rの倍数とならないため、いずれの場合にも、ライン間補正を行ったとしても、位置ずれが完全に解消することはない。
そして、このように、距離差M1及び距離差N1のどちらも1/Rの倍数とならない場合には、位置ずれが小さくなる方の出力順を採用することとする。ここで、昇順の場合の位置ずれ及び降順の場合の位置ずれのどちらが小さくなるかは、距離差M1と距離差N1の単純比較により判断されるのではなく、前記ライン間補正が加味される。例えば、解像度Rが800dpiである場合には、距離差N1=7/7200となるが、ライン間補正を行えば(例えば、[Bi,Bi+1,Bi+2] の組を、[Bi−1,Bi+1,Bi+3]の組とする)、位置ずれの大きさは、より小さな値である2/7200となる。したがって、本実施の形態においては、ライン間補正が加味された位置ずれの大きさが、小さくなる方の出力順(昇順又は降順)を採用することとしている。
そして、ライン間補正が加味された位置ずれの大きさM3(N3)は、図17等から明らかなように、数値(距離差)M1(N1)と1/Rの整数倍の数のうち数値M1(N1)に最も近い数値M2(N2)との差分となる。解像度Rが800dpiである場合には、M3=1/7200(M1=1/7200,M2=0)、N3=2/7200(N1=7/7200,N2=1/800)となるため、電荷が昇順に出力されることとなる。
なお、上記においては、数値M3と数値N3とを比較する方法を、距離差M1及び距離差N1のどちらも1/Rの倍数とならない場合に電荷の出力順を決める方法として示したが、1)のケース、すなわち、距離差M1及び距離差N1のうちのどちらか一方が1/Rの倍数となる場合にも、当該方法を用いることができる(以下に、その理由を示す)。
すなわち、当該方法が、1)のケースで用いられた場合には、距離差M1及び距離差N1のうちのどちらか一方が1/Rの倍数となるため、ライン間補正が加味された位置ずれの大きさM3(N3)のうちのどちらかが必ず0となる。そして、当該方法によれば、ライン間補正が加味された位置ずれの大きさM3(N3)が0となる方の出力順(昇順又は降順)が選ばれることとなり、この結果は、1)で説明した結果と同じ結果となる。
したがって、本実施の形態においては、1)2)のケースのいずれかに関わらず、前記出力順が、上述した数値M3と数値N3とを比較する方法により決定される。そして、当該方法により決定された出力順(昇順又は降順)が解像度毎に記述されたテーブル、が前記メモリに格納される。したがって、センサ制御部208は、数値M3が数値N3よりも小さい場合には、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々から電荷を昇順に出力させ、数値N3が数値M3よりも小さい場合には、電荷を降順に出力させることとなる。図18に、出力順を、M1〜M3及びN1〜N3の値と共に、解像度毎に示す。
上述したように、本実施の形態に係る画像読み取り装置においては、画像の移動方向における読み取り解像度に応じて、電荷の出力順が変化するようになっている。このことにより、位置ずれの解消(前述した解像度が2400dpiの場合や解像度が1200dpiの場合に対応)や位置ずれの低減(前述した解像度が800dpiの場合に対応)が実現され、画質的な問題(例えば、読み込まれた画像がコンピュータ上で再現された際に、再現された画像の画質が劣化することなど)が解消又は低減されることとなる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像読み取り装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
例えば、上記実施の形態に係る画像読み取り装置は、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々が出力した電荷を順次受け取り、該電荷の量に基づいて画像の読み取りデータを生成する読み取りデータ生成部305や、読み取り解像度に反比例させて、三つの光電変換部300R、300G、300Bの移動速度の大きさを変化させる移動制御部(センサ制御部208)を有することとしたが、画像読み取り装置は、必ずしもこれらを備えている必要はない。また、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々は、前記移動方向と直交する直交方向に沿って複数の光電変換素子302R、302G、302Bを備えており、該複数の光電変換素子302R、302G、302Bの各々が、前記画像からの光を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力することとしたが、かかる構成に限定されるものではない。
また、上記実施の形態においては、三つの光電変換部300R、300G、300BがT秒の周期で定期的に前記電荷を出力する場合に、センサ制御部208が、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々から前記電荷を、T/3秒づつずらして順番に出力させることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、三つの光電変換部300R、300G、300BがT秒の周期で定期的に前記電荷を出力する場合に、センサ制御部208が、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々から前記電荷を、T/6秒づつずらして順番に出力させることとしてもよい。
三つの光電変換部300R、300G、300Bが、T秒の周期で定期的に前記電荷を出力し、かつ、センサ制御部208が、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々から前記電荷を、T/3秒づつずらして順番に出力させる場合には、前述した第2ゲート310の開閉が、一定周期(T/3秒周期)で行われることとなる(これに対し、例えば、T/6秒づつずらして電荷を順番に出力させるためには、第2ゲートの開閉頻度を減少させたり増加させたりする必要がある)。したがって、第2ゲート310の制御が簡易となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、後処理部210が、ライン間補正を行うこととしたが、本発明は、ライン間補正が行われない画像読み取り装置にも適用可能である。
また、上記において、センサ制御部208は、数値M3が数値N3よりも小さい場合には、三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々から電荷を昇順に出力させ、数値N3が数値M3よりも小さい場合には、電荷を降順に出力させることとしたが、これに限定されるものではない。
他の例としては、本発明がライン間補正が行われない画像読み取り装置に適用される場合であって、距離差M1が距離差N1よりも小さい場合には、センサ制御部208が三つの光電変換部300R、300G、300Bの各々から電荷を昇順に出力させ、距離差N1が距離差M1よりも小さい場合には、電荷を降順に出力させる例、を挙げることができる。
===画像読み取りシステム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像読み取りシステムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図19は、画像読み取りシステムの外観構成を示した説明図である。画像読み取りシステム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、画像読み取り装置(複合装置1)と、入力装置708と、メディア読取装置710とを備えている。コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。メディア読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図20は、図19に示した画像読み取りシステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、画像読み取り装置(複合装置1)が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、メディア読取装置710と接続されて画像読み取りシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像読み取りシステムが、コンピュータ702と画像読み取り装置(複合装置1)から構成されても良く、画像読み取りシステムが表示装置704、入力装置708及びメディア読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、画像読み取り装置(複合装置1)が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、メディア読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、画像読み取り装置(複合装置1)が、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するためのメディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像読み取りシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
複合装置1の外観斜視図である。 スキャナ部10の概要を説明するための斜視図である。 スキャナ部10およびプリンタ部30の内部機構の説明図である。 複合装置1の操作パネル2の説明図である。 本実施形態に係る複合装置1の制御部50のシステム構成を示すブロック図である。 スキャナコントロールユニット104の構成の説明図である。 イメージセンサ72A及びイメージセンサ72Bが設けられているスキャナ用キャリッジ60の分解斜視図である。 イメージセンサ72Bに備えられた三つの光電変換部300R、300G、300Bの位置関係を説明するための説明図である。 イメージセンサ72Bにおける電荷の移動の様子を説明するための説明図である。 三つの光電変換部300R、300G、300Bの電荷蓄積期間と電荷放出タイミングを説明するための説明図である。 イメージセンサ72Aにおける電荷の移動の様子を説明するための説明図である。 解像度が2400dpiの場合に発生する位置ずれを説明するための説明図である。 解像度が1200dpiの場合に発生する位置ずれを説明するための説明図である。 解像度が2400dpiの場合に、電荷を降順に出力させたときの読み取り画素の配置を示した図である。 解像度が1200dpiの場合に、電荷を昇順に出力させたときの読み取り画素の配置を示した図である。 解像度が800dpiの場合に、電荷を昇順に出力させたときの読み取り画素の配置を示した図である。 解像度が800dpiの場合に、電荷を降順に出力させたときの読み取り画素の配置を示した図である。 解像度毎に、M1〜M3,N1〜N3、及び、出力順を示した図である。 画像読み取りシステムの外観構成を示した説明図である。 図19に示した画像読み取りシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 複合装置、2 操作パネル、3 排紙部、4 給紙部、5 原稿、
5A 反射原稿、5B 透過原稿、7 排紙トレイ、8 給紙トレイ、
10 スキャナ部、11 原稿台、11a 載置面、12 原稿台カバー、
14 プラテン、15 搬送モータ、17A 搬送ローラ、
21 ヘッド、24 駆動機構、30 プリンタ部、36 搬送機構、
41 プリンタ用キャリッジ、42 キャリッジモータ、44 プーリ、
45 タイミングベルト、46 ガイドレール、50 制御部、
51 リニア式エンコーダ符号板、52 検出部、53 紙検知センサ、
56 ロータリ式エンコーダ、60 スキャナ用キャリッジ、62 駆動機構、
64 ガイドレール、66A 反射原稿用光源、66B 透過原稿用光源、
70A レンズ、70B レンズ、
72A イメージセンサ、72B イメージセンサ、
73A 反射原稿用読み取り部、73B 透過原稿用読み取り部、
74 タイミングベルト、75 プーリ、76 プーリ、77 駆動モータ、
80 液晶ディスプレイ、82 電源ボタン、83 各種設定ボタン、
84 コピーモードボタン、85 印刷モードボタン、86 スキャンモードボタン、
87A 反射原稿ボタン、87B 透過原稿ボタン、89A OKボタン、
89B キャンセルボタン、89D スタートボタン(カラー)、
89E スタートボタン(モノクロ)、89F ストップボタン、
89G 十字ボタン、89H メニューボタン、
90 CPU、92 メモリ、94 制御ASIC、96 SDRAM、
98 CPUバス、102 SDRAM、104 スキャナコントロールユニット、
106 リサイズユニット、108 2値化処理ユニット、
110 インターレース処理ユニット、112 イメージバッファユニット、
114 CPUインターフェイスユニット、116 ヘッドコントロールユニット、
118 USBインターフェイス、122 リサイズバッファ、
124 インターレースバッファ、126 イメージバッファ、
127 イメージバッファ、128 ローカルバス、132 イメージバッファ、
133 イメージバッファ、134 イメージバッファ、
136 ルックアップテーブル、140 ホストコンピュータ、
202 スキャナコントローラ、204 モータ制御部、206 光源制御部、
208 センサ制御部、210 後処理部、218 データ出力部、
300 光電変換部、300R 光電変換部、300G 光電変換部、
300B 光電変換部、302 光電変換素子、302R 光電変換素子、
302G 光電変換素子、302B 光電変換素子、
304 レジスタ、305 読み取りデータ生成部、306 電荷転送部、
308R 第1ゲート、308G 第1ゲート、308B 第1ゲート、
310 第2ゲート、312 検出部、400 光電変換部、
402 光電変換素子、406 電荷転送部、412 検出部、
700 画像読み取りシステム、702 コンピュータ、704 表示装置、
708 入力装置、708A キーボード、708B マウス、
710 メディア読取装置、
710A フレキシブルディスクドライブ装置、
710B CD−ROMドライブ装置、
802 内部メモリ、804 ハードディスクドライブユニット

Claims (8)

  1. 画像を読み取るための画像読み取り装置であって、
    移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、
    前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、
    を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 請求項1に記載の画像読み取り装置において、
    前記三つの光電変換部の各々が出力した前記電荷を順次受け取り、該電荷の量に基づいて前記画像の読み取りデータを生成する読み取りデータ生成部、
    を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像読み取り装置において、
    前記読み取り解像度に反比例させて、前記三つの光電変換部の移動速度の大きさを変化させる移動制御部、
    を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 請求項3に記載の画像読み取り装置において、
    前記三つの光電変換部がT秒の周期で定期的に前記電荷を出力する場合には、前記出力制御部は、三つの光電変換部の各々から前記電荷を、T/3秒づつずらして順番に出力させることを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 請求項4に記載の画像読み取り装置において、
    前記三つの光電変換部のうちの、互いに隣り合う光電変換部、の間隔をDインチとし、かつ、
    前記三つの光電変換部のうち、前記移動方向において最も下流側に配置されている光電変換部を第1光電変換部、次に下流側に配置されている光電変換部を第2光電変換部、残りの光電変換部を第3光電変換部としたときに、
    前記読み取り解像度がRdpiであり、
    数値M1=D−1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値M1に最も近い数値M2と、の差分M3が、
    数値N1=D+1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値N1に最も近い数値N2と、の差分N3よりも小さい場合には、
    前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を昇順に出力させ、
    前記差分N3が前記差分M3よりも小さい場合には、前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を降順に出力させることを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読み取り装置において、
    前記三つの光電変換部の各々は、前記移動方向と直交する直交方向に沿って複数の光電変換素子を備えており、
    該複数の光電変換素子の各々が、前記画像からの光を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力することを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 画像を読み取るための画像読み取り装置であって、
    移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、
    前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、
    を有し、
    前記三つの光電変換部の各々が出力した前記電荷を順次受け取り、該電荷の量に基づいて前記画像の読み取りデータを生成する読み取りデータ生成部、
    を有し、
    前記読み取り解像度に反比例させて、前記三つの光電変換部の移動速度の大きさを変化させる移動制御部、
    を有し、
    前記三つの光電変換部がT秒の周期で定期的に前記電荷を出力する場合には、前記出力制御部は、三つの光電変換部の各々から前記電荷を、T/3秒づつずらして順番に出力させ、
    前記三つの光電変換部のうちの、互いに隣り合う光電変換部、の間隔をDインチとし、かつ、
    前記三つの光電変換部のうち、前記移動方向において最も下流側に配置されている光電変換部を第1光電変換部、次に下流側に配置されている光電変換部を第2光電変換部、残りの光電変換部を第3光電変換部としたときに、
    前記読み取り解像度がRdpiであり、
    数値M1=D−1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値M1に最も近い数値M2と、の差分M3が、
    数値N1=D+1/(3・R)と、1/Rの整数倍の数のうち数値N1に最も近い数値N2と、の差分N3よりも小さい場合には、
    前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を昇順に出力させ、
    前記差分N3が前記差分M3よりも小さい場合には、前記出力制御部は、前記三つの光電変換部の各々から前記電荷を降順に出力させ、
    前記三つの光電変換部の各々は、前記移動方向と直交する直交方向に沿って複数の光電変換素子を備えており、
    該複数の光電変換素子の各々が、前記画像からの光を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力することを特徴とする画像読み取り装置。
  8. コンピュータ、及び、
    このコンピュータに接続可能な、画像を読み取るための画像読み取り装置であって、移動方向に一体的に移動しながら、前記画像からの光の赤色成分、緑色成分、及び、青色成分のうちの一を受光して該光の量に応じた量の電荷を定期的に出力する三つの光電変換部であって、前記移動方向に沿って並んで配置されている三つの光電変換部と、前記三つの光電変換部による電荷の出力、を制御するための出力制御部であって、該三つの光電変換部の各々から前記電荷を順番に出力させ、かつ、前記画像の前記移動方向における読み取り解像度に応じて、前記電荷の出力順を変化させる出力制御部と、を有する画像読み取り装置、
    を具備することを特徴とする画像読み取りシステム。
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