JP2007280894A - 直下型バックライト装置 - Google Patents

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啓介 塚田
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Abstract

【課題】低消費電力化を図ることができるとともに、比較的簡単な構成でありながら、正面方向の輝度が高く、かつ発光面の輝度むらを高度に抑えることができる直下型バックライト装置を提供すること。
【解決手段】本発明の直下型バックライト装置は、複数の線状光源と、線状光源からの光を拡散出射する光拡散板とを備える。複数の線状光源は、隣接する当該線状光源間の間隔が特定箇所に向かって連続的または段階的に狭くなるように配置されている。光拡散板の少なくとも一方の面には、断面多角形状の線状プリズムが線状光源に沿って略平行に複数並び、線状プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが3μm〜1,000μmのプリズム条列が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、直下型バックライト装置に関し、特に、低消費電力化を図ることができるとともに、比較的簡単な構成でありながら、正面方向の輝度が高く、かつ発光面の輝度むらを高度に抑えることができる直下型バックライト装置に関する。
従来、液晶ディスプレイ用のバックライト装置としては、例えば、互いに略平行に配置された複数の線状光源と、これらの線状光源からの光を反射する反射板と、線状光源からの直射光および反射板からの反射光を拡散照射して発光面となる光拡散板とを備える直下型バックライト装置が広く用いられている。しかしながら、直下型バックライト装置では、線状光源の直上部分の輝度が高くなりすぎて、この直上部分から離れるに従って輝度が低くなる欠点がある。このため、発光面に周期的輝度むらが生じて、発光面の輝度均斉度が低下するという問題があった。したがって、このような直下型バックライト装置を用いた液晶ディスプレイでは、その表示画面に表示むらが生じるという問題があった。
そこで、近年では、例えば、縞模様やドット状の光量補正パターンを光拡散板に印刷し、線状光源の直上に放射される光量を低減し、線状光源間に放射される光量を相対的に増やす手法(特許文献1)や、波型反射板を利用して、反射板からの反射光を線状光源間の領域へ集める手法(特許文献2)が提案されている。しかしながら、特許文献1に示す方法では、光量補正パターンによって光量の一部が遮断されるため、線状光源が放射する光量の利用率が低下し、十分な輝度が得られないという問題があった。また、特許文献2に示す方法では、直下型バックライト装置の構成が複雑になるという問題があった。
ところで、直下型バックライト装置に用いられる複数の線状光源では、低消費電力化を図るなどの目的で、隣り合う線状光源の間隔を部分的に適宜変更したものが開示されている(特許文献3〜5)。例えば、特許文献3,4には、表示画面の中央部分となる位置において、線状光源の間隔が狭くなるように線状光源を配置したことが開示されている。また、特許文献5には、表示画面の上側部分となる位置において、線状光源の間隔が狭くなるように線状光源を配置したことが開示されている。
特開平6−273760号公報 特開2001−174813号公報 特開2002−82626号公報 特開2004−287226号公報 特開2005−251437号公報
しかしながら、特許文献3〜5に示す方法では、線状光源の間隔が大きくなる箇所において、発光面の輝度むらが大きくなるという問題があった。また、発光面の輝度むらを抑える方法として、前述した特許文献1,2の技術を適用することも考えられるが、前述したような問題を抱えており、輝度むらを効果的に抑えることができなかった。
本発明の目的は、低消費電力化を図ることができるとともに、比較的簡単な構成でありながら、正面方向の輝度が高く、かつ発光面の輝度むらを高度に抑えることができる直下型バックライト装置を提供することにある。
本発明によれば、下記直下型バックライト装置が提供される。
(1)略平行に配置された複数の線状光源と、これらの線状光源からの光を反射する反射板と、前記線状光源からの直射光および前記反射板からの反射光を光入射面から入射し、光出射面から拡散して出射する光拡散板とを備え、前記複数の線状光源は、隣接する当該線状光源間の間隔が、前記光拡散板と前記反射板との間の特定箇所に向かって連続的または段階的に狭くなるように配置され、前記光入射面および前記光出射面の少なくともいずれかの面には、断面多角形状の線状プリズムが前記線状光源に沿って略平行に複数並び、線状プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが3μm〜1,000μmであるプリズム条列が形成されている直下型バックライト装置。
(2)前記光拡散板は、2つの長辺および2つの短辺を有する略矩形状に形成され、前記特定箇所は、前記各長辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所L、または、前記各短辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所Sの直下位置である前記直下型バックライト装置。
(3)前記光拡散板は、2つの長辺および2つの短辺を有する略矩形状に形成され、前記特定箇所は、前記2つの長辺の一方の長辺を含む箇所、または、前記2つの短辺の一方の短辺を含む箇所の直下位置である前記直下型バックライト装置。
(4)前記線状プリズムは、断面形状が三角形状の三角プリズムであり、この三角プリズムの頂角が40°〜170°であり、同一面内で隣り合う前記三角プリズムの間隔が20μm〜700μmである前記直下型バックライト装置。
(5)前記プリズム条列は、頂角θの第1三角プリズムのみを複数含んでなる領域1と、頂角θの第n三角プリズムのみを複数含んでなる領域n(nは2以上の整数:θ>θn−1>・・・>θ>θ)とからなるn個の領域を備え、前記領域1は、前記特定箇所の直上位置に設けられ、前記領域nは、領域n−1に隣接する位置に設けられている前記直下型バックライト装置。
(6)前記プリズム条列は、前記領域n−1と前記領域nとの間に、複数の第n−1三角プリズムおよび複数の第n三角プリズムの2種類のみからなる領域Aを備える前記直下型バックライト装置。
(7)前記三角プリズムは、三角形を構成する2つの斜面と、当該光拡散板の厚み方向に直交する面とのなす角度が等しくなるように形成され、前記角度は、当該光拡散板のある特定のX点と、このX点から前記線状プリズムの短手方向へ所定距離離れたY点との間で、前記X点および前記Y点から離れるにつれて連続的または断続的に小さくなるように形成されている前記直下型バックライト装置。
(8)前記線状プリズムは、少なくとも4つの平面を含む断面多角形状に形成された複合プリズムであり、前記少なくとも4つの平面のうちのある2つの平面と他の2つの平面とが、当該光拡散板の厚み方向および前記線状プリズムの長手方向を含む平面に対して、互いに逆向きに傾斜している前記直下型バックライト装置。
(9)前記線状プリズムは、前記光拡散板の厚み方向および当該線状プリズムの長手方向を含む平面に対して線対称な断面形状であり、前記プリズム条列は、形状が異なる複数種類の前記線状プリズムを含み、前記線状プリズムの長手方向に垂直な方向において、前記線状光源の幅寸法の範囲内に、前記複数種類の線状プリズムの全種類が含まれる前記直下型バックライト装置。
(10)前記複数の線状光源の少なくとも一部の線状光源は、残りの線状光源よりも前記光拡散板の光入射面側に近接して配置されている前記直下型バックライト装置。
本発明の直下型バックライト装置によれば、光拡散板に形成されたプリズム条列により、線状光源の間隔を部分的に変化させたとしても、発光面の輝度むらを十分に抑えることができる。また、線状光源の間隔を部分的に変化させることにより、線状光源の本数を減らして、低消費電力化を図ることができる。したがって、本発明によれば、低消費電力化を図ることができるとともに、比較的簡単な構成でありながら、正面方向の輝度が高く、かつ発光面の輝度むらを高度に抑えることができる。
図1に示すように、本発明の直下型バックライト装置1は、略平行に配置された複数の線状光源2と、線状光源2からの光を反射する反射板3と、線状光源2からの直射光及び反射板からの反射光を光入射面から入射し、光出射面から拡散して出射する光拡散板4とを備えている。複数の線状光源2は、反射板3と光拡散板4との間の空間に配置されている。なお、図1には、説明の便宜のために、線状光源2が略均等な間隔で並んだ状態が示されている。
線状光源としては、例えば冷陰極管、熱陰極管、線状に配列したLED(発光ダイオード)、およびLEDと導光体とを組み合わせたもの等を挙げることができる。冷陰極管および熱陰極管の形状としては、直線状のものに加えて、平行な2本の管が一つの略半円でつながれ一本になったU字状、平行な3本の管が二つの略半円でつながれ一本になったN字状、および平行な4本の管が三つの略半円でつながれ一本になったW字状を挙げることができる。これらの中でも、線状光源としては、輝度均一性の観点から冷陰極管が好ましい。また、線状光源としては、色再現性の点から、線状に配列したLED、およびLEDと導光体とを組み合わせたものが好ましい。
なお、本明細書では、線状光源を複数備えているが、線状に配列したLED、またはLEDと導光体の組合せを使用する場合において、配列した一連のLEDの組、またはLEDと導光体の組み合わせたものがそれぞれ複数ある場合に、線状光源が複数本であるものとする。
線状光源の本数は、特に限定されない。例えば、本発明の直下型バックライト装置を32インチの液晶表示装置に用いる場合には、線状光源の数としては、例えば、16本、14本、12本、8本等の偶数本や、奇数本とすることができる。
複数の線状光源は、当該線状光源間の間隔(隣接する線状光源の中心間の距離)が、光拡散板と反射板との間の空間の特定箇所に向かって連続的または段階的に狭くなるように配置されている。間隔が特定箇所に向かって連続的に狭くなるとは、特定箇所に近づくにつれて、隣接する線状光源間の間隔が順次狭くなっていくことであり、換言すれば、ある線状光源間の間隔と、この間隔の隣の間隔との間に必ず差が生じるというこである。また、特定箇所に向かって段階的に狭くなるとは、一部に均等な間隔となる箇所を含むものの、全体としては、特定箇所に近づくにつれて、隣接する線状光源間の間隔が狭くなることである。段階的に狭くなる場合とは、例えば、特定箇所近傍にて、ある均等間隔で3本以上の線状光源が並んだ第1のブロックと、この第1のブロックに隣接し、第1のブロックでの間隔よりも広い間隔で3本以上の線状光源が並んだ第2のブロックと、この第2のブロックに隣接し、第2のブロックでの間隔よりも広い間隔で3本以上の線状光源が並んだ第3のブロックとを含むような場合である。
ここで、特定箇所とは、光拡散板が2つの長辺と2つ短辺を含む略矩形状である場合において、(1)2つの長辺の一方の長辺を含む箇所、または、2つの短辺の一方の短辺を含む箇所、(2)各長辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所L、または、各短辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所S等とすることができる。
(1)特定箇所が、2つの長辺の一方の長辺を含む箇所、または、2つの短辺の一方の短辺を含む箇所である場合の態様としては、例えば、図2に示すように、直下型バックライト装置を左右に長い矩形状とし、その上側の長辺に向かって、線状光源の間隔が狭くなるようにする構成が考えられる。
一般に、略均等な間隔で配置された複数の線状光源を備える直下型バックライト装置において、複数の線状光源を点灯させると、線状光源からの熱が直下型バックライト装置の上側にこもるため、上側の線状光源の発光効率が低下し、上側の線状光源と下側の線状光源とで輝度の差が生じ得る。これに対して、本態様のように、上側の長辺に向かって線状光源間の間隔を狭くして発光面の上側での輝度を高めることにより、発光面全体としての輝度均斉度を向上できる。
(2)各長辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所L、または、各短辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所Sである場合の態様としては、例えば、図3に示すように、中心箇所Sに向かって、線状光源の間隔が狭くなるようにする構成が考えられる。
一般に、発光面では、少なくともその中央部分が十分な輝度を有することが必要である。しかしながら、線状光源を略均等な間隔で配置した場合には、線状光源の数を減らしていくと、中央部分の輝度が低下し得る。これに対して、本態様のように、中心箇所Lに向かって線状光源間の間隔を狭くして発光面中央での輝度を高めることにより、面状光源として十分に利用可能である。
隣接する線状光源間の間隔は、すべての間隔において、15mm〜150mmの範囲であることが好ましく、20mm〜100mmであることがより好ましい。間隔を上記範囲とすることにより、直下型バックライト装置での消費電力を低減できて、当該装置の組み立てを容易にでき、かつ発光面の輝度むらを抑えることができる。
また、線状光源の径寸法は、1.5mm〜20mmとすることができ、2mm〜15mmであることが好ましい。このような好適な範囲とすることにより、直下型バックライト装置を薄くすることができ、また、直下型バックライト装置を組み立てた際に光源の破損等を低減できる利点がある。なお、複数の線状光源には、径寸法の等しい同種のものを用いることが好ましいが、径寸法の異なる複数種類のものを併用してもよい。
線状光源と光拡散板における光入射面との距離は、直下型バックライト装置の厚みと輝度均斉度を考慮して設計すればよいが、2mm〜30mmとすることができ、3mm〜25mmであることが好ましい。前記距離を上記範囲とすることにより、輝度むらを低減でき、かつランプの発光効率の低下を防ぐことができ、さらに、バックライト装置を薄くできる。
ここで、複数の線状光源は、光入射面との距離がすべての線状プリズムで等しくなるように配置されるのが一般的であるが、複数の線状光源のうちの少なくとも一部の線状光源が、他の線状光源よりも光入射面に近接配置されていてもよい。例えば、直下型バックライト装置が、その中央部分での線状光源間の間隔が狭くなるような態様である場合には、長辺側または短辺側の間隔が広くなる箇所での輝度低下を補うために、当該箇所における線状光源の少なくとも一部を光入射面に近接させ、輝度均斉度を高めてもよい。なお、線状光源間の間隔は、各線状光源を反射板に投影した位置を基準とした間隔とする。
前記反射板の材質としては、白色または銀色に着色された樹脂、および金属等を用いることができ、軽量化の観点から樹脂が好ましい。また、反射板の色は、輝度均斉度を向上できる観点から白色であることが好ましいが、輝度と輝度均斉度を高度にバランスさせるため、白色と銀色とを混合してもよい。
光拡散板を構成する材質としては、ガラス、混合しにくい2種以上の樹脂の混合物、透明樹脂に光拡散剤を分散させたもの、および透明樹脂等を用いることができる。これらの中で、軽量であること、成形が容易であることから樹脂が好ましく、輝度向上が容易である点からは透明樹脂が好ましく、全光線透過率とヘーズの調整が容易である点からは透明樹脂に光拡散剤を分散させたものが好ましい。
前記透明樹脂とは、JIS K7361−1に基づいて、両面平滑な2mm厚の板で測定した全光線透過率が70%以上の樹脂のことであり、例えば、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、芳香族ビニル単量体と低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸−エチレングリコール−シクロヘキサンジメタノール共重合体、ポリカーボネート、アクリル樹脂、および脂環式構造を有する樹脂などを挙げることができる。なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸のことである。
これらの中でも、透明樹脂としては、ポリカーボネート、ポリスチレン、芳香族ビニル単量体を10%以上含有する芳香族ビニル系単量体と低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、および脂環式構造を有する樹脂等の吸水率が0.25%以下である樹脂が、吸湿による変形が少ないので、反りの少ない大型の光拡散板を得ることができる点で好ましい。
脂環式構造を有する樹脂は、流動性が良好であり、大型の光拡散板を効率よく製造できる点でより好ましい。脂環式構造を有する樹脂と光拡散剤の混合物は、光拡散板に必要な高透過性と高拡散性とを兼ね備え、色度が良好なので、好適に用いることができる。
脂環式構造を有する樹脂は、主鎖および/または側鎖に脂環式構造を有する樹脂である。機械的強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有する樹脂が特に好ましい。脂環式構造としては、飽和環状炭化水素(シクロアルカン)構造、および不飽和環状炭化水素(シクロアルケン、シクロアルキン)構造などを挙げることができる。機械的強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカン構造およびシクロアルケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造が最も好ましい。脂環式構造を構成する炭素原子数は、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性及び光拡散板の成形性の特性が高度にバランスされ、好適である。
脂環式構造を有する樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択すればよいが、通常50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上である。脂環式構造を有する繰り返し単位の割合が過度に少ないと、耐熱性が低下し好ましくない。なお、脂環式構造を有する樹脂中における脂環式構造を有する繰り返し単位以外の繰り返し単位は、使用目的に応じて適宜選択される。
脂環式構造を有する樹脂の具体例としては、(1)ノルボルネン単量体の開環重合体及びノルボルネン単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環共重合体、並びにこれらの水素添加物、ノルボルネン単量体の付加重合体及びノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加共重合体などのノルボルネン重合体;(2)単環の環状オレフィン重合体及びその水素添加物;(3)環状共役ジエン重合体及びその水素添加物;(4)ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体及びビニル脂環式炭化水素系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体、並びにこれらの水素添加物、ビニル芳香族単量体の重合体の芳香環の水素添加物及びビニル芳香族単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体の芳香環の水素添加物などのビニル脂環式炭化水素重合体;などを挙げることができる。
これらの中でも、耐熱性、機械的強度等の観点から、ノルボルネン重合体およびビニル脂環式炭化水素重合体が好ましく、ノルボルネン単量体の開環重合体水素添加物、ノルボルネン単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環共重合体水素添加物、ビニル芳香族単量体の重合体の芳香環の水素添加物及びビニル芳香族単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体の芳香環の水素添加物がさらに好ましい。
前記光拡散剤は、光線を拡散させる性質を有する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーとに大別できる。無機フィラーとしては、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、マグネシウムシリケート、およびこれらの混合物を挙げることができる。有機フィラーとしては、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリシロキサン樹脂、メラミン樹脂、およびベンゾグアナミン樹脂等を挙げることができる。これらの中でも、有機フィラーとしては、ポリスチレン樹脂、ポリシロキサン樹脂、およびこれらの架橋物からなる微粒子が、高分散性、高耐熱性、成形時の着色(黄変)がない点で好ましく、これらの中でも、より耐熱性に優れる点でポリシロキサン樹脂の架橋物からなる微粒子がより好ましい。
前記光拡散剤の形状としては、例えば、球状、立方状、針状、棒状、紡錘形状、板状、鱗片状、および繊維状などを挙げることができ、これらの中でも、光の拡散方向を等方的にできる点で球状が好ましい。前記光拡散剤は、透明樹脂内に均一に分散された状態で使用される。
透明樹脂に分散させる光拡散剤の割合は、光拡散板の厚みや、線状光源の間隔などに応じて適宜選択できるが、通常は、分散物の全光線透過率が40%〜98%となるように光拡散剤の含有量を調整することが好ましく、50%〜95%となるように光拡散剤の含有量を調整することがより好ましい。また、光拡散剤の割合は、ヘーズが20%〜100%となるように光拡散剤の含有量を調整することが好ましく、25%〜100%となるように光拡散剤の含有量を調整することがより好ましい。全光線透過率およびヘーズを上記好適な範囲とすることにより、輝度および輝度均斉度をより向上させることができる。
なお、全光線透過率とは、JIS K7361-1に基づいて、両面平滑な2mm厚みの板で測定した値であり、ヘーズとはJIS K7136により両面平滑な2mm厚みの板で測定した値である。
光拡散板の厚みは、0.4mm〜5mmであることが好ましく、0.8mm〜4mmであることがより好ましい。光拡散板の厚みを上記好適な範囲とすることにより、自重による撓みを抑えることができるとともに、成形の容易化を図ることができる。
次に、光拡散板の外形について説明する。
図4は、光拡散板を模式的に示す縦断面図である。図4に示すように、光拡散板4は、前記線状光源からの光が入射する光入射面4Aと、光入射面4Aから入射した光を拡散照射する光出射面4Bとを備えている。
光入射面4Aおよび光出射面4Bの少なくともいずれかの面には、断面が凹状または凸状の多角形状の線状プリズム5が線状光源に沿って略平行に複数並び、線状プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが3μm〜1,000μmであるプリズム条列が形成されている。なお、図4には、複数の三角プリズム5からなるプリズム条列が光出射面4Bに形成された場合が示されている。また、中心線平均粗さRaは、JIS B0601に基づいて、対象面(図4では光出射面)に直角な平面での断面図の曲線から、所定波長より長い成分を位相補償形高域フィルタで除去した粗さ曲線について求めることができ、あるいは、超深度形状測定顕微鏡などを用いて直読することもできる。なお、図4では、中心線平均粗さRaは、線状光源の短手方向(図中の左右方向)に沿って測定する。
次に、プリズム条列の構成について説明する。プリズム条列の態様としては、例えば下記態様を挙げることができる。(1)線状プリズムが断面三角形状の三角プリズムである構成、および(2)線状プリズムが少なくとも4つの平面を含む断面多角形状に形成された複合プリズムである構成等である。これらの態様において、複数の線状プリズムには、形状の略等しい同種のもののみを用いた構成としてもよいし、形状の異なる複数種類のものを併用した構成してもよい。
線状プリズムは、断面形状が三角形状の三角プリズムとすることができる。三角プリズムを構成する三角形の頂角を40°〜170°で、かつ同一面内で隣り合う三角プリズム間隔を20μm〜700μmとすることができる。このような頂角および間隔とすることにより、発光面の輝度むらを十分に抑えることができる。
また、三角プリズムからなるプリズム条列としては、頂角θの第1三角プリズムのみを複数含んでなる領域1と、頂角θの第n三角プリズムのみを複数含んでなる領域n(nは2以上の整数:θ>θn−1>・・・>θ>θ)とからなるn個の領域を備えた構成とすることができる。この際、領域1は、特定箇所の直上位置に設けられ、領域nは、領域n−1に隣接する位置に設けられる。このような構成とすることにより、光の出射方向を光拡散板の厚み方向に沿った方向へより調整でき、輝度均斉度を向上できる。
さらに、このような態様において、領域n−1と領域nとの間に、複数の第n−1三角プリズムおよび複数の第n三角プリズムの2種類のみからなる領域Aを備える構成とすることができる。このような構成とすれば、輝度均斉度をより一層向上できる。なお、第n−1三角プリズムの数と第n三角プリズムの数との比率は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。各プリズムの配置の仕方も、特に限定されず、交互に並んでもよいし、ランダムに並んでもよい。
また、図5に示すように、三角プリズムを、三角形を構成する2つの斜面と、当該光拡散板の厚み方向に直交する面とのなす角度が等しくなるように形成し、この角度が、当該光拡散板のある特定のX点と、このX点から三角プリズムの短手方向へ所定距離離れたY点との間で、X点およびY点から離れるにつれて連続的または断続的に小さくなるように形成してもよい。このような構成とすることにより、発光面の輝度均斉度をさらに向上できる。この際、X点およびY点を投影した位置に線状光源を配置することが好ましい。
また、光拡散板では、三角プリズムを、光拡散板の厚み方向および当該線状プリズムの長手方向を含む平面に対して線対称な断面形状とし、プリズム条列は、形状が異なる複数種類の三角プリズムを含み、三角プリズムの長手方向に垂直な方向において、線状光源の幅寸法の範囲内に、複数種類の三角プリズムの全種類が含まれていてもよい。このような構成とすることにより、発光面の輝度均斉度をさらに向上できる。
図6に示すように、線状プリズムは、少なくとも4つの平面を含む断面多角形状に形成された複合プリズムであり、少なくとも4つの平面のうちのある2つの平面と他の2つの平面とが、当該光拡散板の厚み方向および線状プリズムの長手方向を含む平面に対して、互いに逆向きに傾斜した構成とすることができる。このような構成によれば、隣接する線状光源の間に前記面の数に基づいて線状光源の像が、発光面に複数観察されるようになるため、発光面の輝度均斉度を高めることができる。
また、光拡散板では、複合プリズムを、光拡散板の厚み方向および当該線状プリズムの長手方向を含む平面に対して線対称な断面形状とし、プリズム条列は、形状が異なる複数種類の複合プリズムを含み、複合プリズムの長手方向に垂直な方向において、線状光源の幅寸法の範囲内に、複数種類の複合プリズムの全種類が含まれていてもよい。このような構成とすることにより、発光面の輝度均斉度をさらに向上できる。
さらに、線状プリズムを構成する斜面は、得られた値が最大となる方向に測定した中心線平均粗さRa(max)が、前記Raとの間に、0.5>Ra(max)/Ra>0.002の関係1を満たし、かつ、得られた値が最小となる方向に測定した中心線平均粗さRa(min)との間に、Ra(max)/Ra(min)>1.5の関係2を満たす構成とすることができる。要するに、線状プリズムの各斜面の表面をある程度粗面化することである。このような粗面化は、すべての線状プリズムのすべての斜面に対して行う場合に加えて、一部の線状プリズムのすべての斜面を粗面化する場合、線状プリズムの一部の斜面を粗面化する場合、線状プリズムの斜面の一部を粗面化する場合、一部の線状プリズムの一部の斜面を粗面化する場合等を挙げることができる。このような構成とすることにより、光拡散板を射出成形により成形する場合に、金型からの離型性を向上できるとともに、発光面の輝度むらの発生を抑えることができる。
また、直下型バックライト装置において、さらに輝度および輝度均斉度を向上させるために、例えば光出射面に、拡散シートやプリズムシート等の光学部材を配置できる。また、発光面の輝度をより一層向上させる目的で、例えば光出射面に、以下に示す反射型偏光子を配置できる。
反射型偏光子としては、ブリュースター角による偏光成分の反射率の差を利用した反射型偏光子(例えば、特表平6-508449号公報に記載のもの);コレステリック液晶による選択反射特性を利用した反射型偏光子;具体的には、コレステリック液晶からなるフィルムと1/4波長板との積層体(例えば、特開平3-45906号公報に記載のもの);微細な金属線状パターンを施工した反射型偏光子(例えば、特開平2-308106号公報に記載のもの);少なくとも2種の高分子フィルムを積層し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特表平9-506837号公報に記載のもの);高分子フィルム中に少なくとも2種の高分子で形成される海島構造を有し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、米国特許第5,825,543号明細書に記載のもの);高分子フィルム中に粒子が分散し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特表平11-509014号公報に記載のもの);高分子フィルム中に無機粒子が分散し、サイズによる散乱能差に基づく反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特開平9-297204号公報に記載のもの);などが使用できる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されない。なお、部及び%は、特に制限のない限り重量基準である。
<製造例1(光拡散板用ペレットA,B)>
透明樹脂として脂環式構造を有する樹脂(日本ゼオン社製、ゼオノア1060R、吸水率0.01%)99.7部と、光拡散剤である平均粒径2μmのポリシロキサン重合体の架橋物からなる微粒子0.3部とを混合し、二軸押出機で混練してストランド状に押し出し、ペレタイザーで切断して光拡散板用ペレットAを製造した。この光拡散板用ペレットAを原料として、射出成形機(型締め力1000kN:102トン)を用いて、両面が平滑な厚み2mmで100mm×50mmの試験板を成形した。この試験板の全光線透過率とヘーズを、JIS K7361−1とJIS K7136とに基づいて、積分球方式色差濁度計を用いて測定した。試験板は、全光線透過率は85%であり、ヘーズは99%であった。
また、前記脂環式構造を有する樹脂(日本ゼオン社製、ゼオノア1060R、吸水率0.01%)99.2部と、前記ポリシロキサン重合体の架橋物からなる微粒子0.8部とを混合して、光拡散板用ペレットBを製造した。この光拡散板用ペレットBを原料として、前記射出成形機を用いて、両面が平滑な厚み2mmで100mm×50mmの試験板を成形したところ、全光線透過率は65%であり、ヘーズは99%であった。
<製造例2(スタンパ1)>
寸法800mm×500mm、厚さ100mmのステンレス鋼SUS430(JIS G4305)製の矩形板材の全面に、厚さ100μmのニッケル−リン無電解メッキを施した。次いで、頂角110度の焼結体ダイヤモンドのチップ(スミダイヤDA−2200、住友電工ハードメタル社製)が取り付けられたバイトを、微細加工用の工作機械(例えば、ナノグルーバ AMG71P、不二越社製)に用いて、ニッケル−リン無電解メッキ面に対して、板材の短辺方向に沿って、幅70μm、高さ24.5μm、ピッチ70μm、頂角110度の断面凹状で三角形状の線状部を複数切削加工してスタンパ1を得た。
<製造例3(スタンパ2)>
頂角100度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトを用いた以外は、製造例2と同様にして、複数の断面凹状の線状部が形成されたスタンパ2を得た。
<製造例4(スタンパ3)>
頂角100度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトと、頂角115度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトとを適宜交換しながら用いること以外は、製造例2と同様にして、図7に模式的に示すような複数の線状部が形成されたスタンパ3を得た。図7に示すように、矩形状のスタンパ3には、縦寸法(短辺寸法)をWとし、この縦寸法を5等分して図中上から順に範囲A1〜A5が形成されている。範囲A1,A5には、それぞれ、頂角115度の三角チップが設けられたバイトで形成された複数の線状部が図中の横方向に沿って設けられている。範囲A2,A4には、それぞれ、頂角100度のチップが設けられたバイトで形成された線状部と、頂角115度のチップが設けられたバイトで形成された線状部とが交互に並んだ複数の線状部が図中の横方向に沿って設けられている。範囲A3には、頂角100度のチップが設けられたバイトで形成された複数の断面凹状線状部が図中の横方向に沿って設けられている。これらの線状部は、幅70μm、ピッチ70μmで形成されている。
<製造例5(スタンパ4)>
頂角140度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトと、頂角90度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトと、頂角56度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトとを適宜交換しながら用いること以外は、製造例2と同様にして、図8に模式的に示すような複数の線状部が形成されたスタンパ4を得た。図8に示すように、矩形状のスタンパ4において、線状光源と線状光源の間(この間隔をQとする)に対応する位置には、間隔Qを6等分して図中左から順に範囲B1〜B6が形成されている。範囲B1,B6には、それぞれ、頂角140度のチップが設けられたバイトで形成された複数の断面凹状の線状部が設けられている。範囲B2,B5には、それぞれ、頂角90度のチップが設けられたバイトで形成された複数の線状部が設けられている。範囲B3,B4には、頂角56度のチップが設けられたバイトで形成された複数の線状部が設けられている。これらの線状部は、幅70μm、ピッチ70μmで形成されている。なお、このようなスタンパ4には、線状光源の間隔に応じた複数種類がある。
<製造例6(スタンパ5)>
4つの平面を含む断面多角形状に形成された焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトを用意し、このバイトを用いる以外は製造例2と同様にして複数の断面凹状の線状部が形成されたスタンパ5を得た。これらの線状部は、幅70μm、ピッチ70μmで形成されている。具体的には、図9に示すように、前記チップには、図中の上下方向に対して30度傾斜した(60度の傾斜面)2つの面と、図中の上下方向に対して150度傾斜した(30度の傾斜面)の2つの面(なす角度(頂角)が120度)との合計4つの面が設けられている。
<製造例7(スタンパ6)>
頂角100度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトと、頂角115度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトとを適宜交換しながら用いること以外は、製造例2と同様にして、図10に模式的に示すような、複数の線状部が形成されたスタンパ6を得た。図10に示すように、矩形状のスタンパ6には、縦寸法(短辺寸法)をWとし、この縦寸法を3等分して図中上から順に範囲C1〜C3が形成されている。範囲C1には、頂角100度のチップが設けられたバイトで形成された複数の線状部が図中の横方向に沿って設けられている。領域Aとしての範囲C2には、頂角100度のチップが設けられたバイトで形成された線状部と、頂角115度のチップが設けられたバイトで形成された線状部とが交互に並んだ複数の線状部が図中の横方向に沿って設けられている。範囲C3には、頂角115度のチップが設けられたバイトで形成された複数の断面凹状の線状部が図中の横方向に沿って設けられている。これらの線状部は、幅70μm、ピッチ70μmで形成されている。
<製造例8(スタンパ7)>
頂角100度の単結晶ダイヤモンドチップ(コンツールファインツーリング社製)のチップが取り付けられたバイトを用いた以外は、製造例2と同様にして複数の線状部が形成されたスタンパ7を得た。
<製造例9(スタンパ8)>
頂角175度の焼結体ダイヤモンドのチップが取り付けられたバイトを用いた以外は、製造例2と同様にして複数の線状部が形成されたスタンパ8を得た。
<実施例1>
内寸幅700mm、奥行き400mm、深さ20mmの乳白色プラスチック製ケースの内面に反射シート(株式会社ツジデン製、RF188)を貼着して反射板とし、反射板の底から5mm離して、径寸法3mmで、長さ750mmの線状光源である冷陰極管14本を、中心間隔(P1〜P13)が上側から順番に下記寸法となるように配置し、電極部近傍をシリコーンシーラントで固定し、インバーターを取り付けた。
冷陰極管の中心間隔は、直下型バックライト装置の上側から順番に、P1=29.0、P2=29.0、P3=28.5、P4=27.5、P5=26.5、P6=25.5、P7=25.0、P8=25.5、P9=26.5、P10=27.5、P11=28.5、P12=29.0、P13=29.0である。単位はそれぞれmmである。
製造例2で得られたスタンパ1をキャビティ面となる位置に設けた金型部品を射出成形機(型締め力4,410kN:450トン)に用いて、製造例1で得られた光拡散板用ペレットAを原料として、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で光拡散板を成形した。得られた光拡散板は、厚み2mm、727.5mm×415mmの長方形状の平板状であった。光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が110°であり、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが6.1μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。このため、Ra(max)/Ra=0.025であった。三角プリズムの各斜面の長手方向に沿った方向の中心線平均粗さRa(min)は0.02μmであった。したがって、前記関係1および2を満たしていた。
次に、得られた光拡散板を、他方の面(プリズム条列のない面:光入射面)が冷陰極管側になるようにして、冷陰極管を取り付けたプラスチックケース上に設置した。この際、冷陰極管の中心と光拡散板の光入射面との距離は15mmであった。さらに、この光拡散板の光出射面に拡散シート(きもと社製、188GM3)を3枚配置して、直下型バックライト装置を得た。
次いで、得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧24.0V、電流3.8Aの電力(91.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、直下型バックライト装置の左右方向の中心位置において、その下側から上側に向かって輝度計(トプコン社製、BM−7)を走査させ、正面方向の輝度(cd/m)を連続的に測定して輝度曲線を得た。この測定結果に基づいて、下記中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。
<中央輝度>
中央輝度は、直下型バックライト装置の縦方向の中心、すなわち光出射面の中心位置での輝度である。
<輝度均斉度>
輝度均斉度は、直下型バックライト装置の縦方向の寸法をWとし、上側の長辺から0.1Wだけ下側に離れた位置1での輝度L1と、2つの長辺の中央の位置2での輝度L2と、下側の長辺から0.1Wだけ上側に離れた位置3での輝度L3とに基づいて、下記式(A)により得た。
輝度均斉度(%)=(L1,L2,L3のうちの最小値)/(L1,L2,L3のうちの最大値)×100 ・・・(A)
<輝度むら>
直下型バックライト装置の上側の長辺から下側の長辺の間を1mm間隔で輝度を測定し、得られた輝度曲線において、隣接する極大値と極小値との差(輝度差)をそれぞれ求め、これらのうちの最大値(最大輝度差)を得るとともに、輝度曲線から輝度の平均値である平均輝度を得て、下記式(B)により輝度むらを得た。
輝度むら(%)=最大輝度差/平均輝度×100 ・・・(B)
なお、直下型バックライト装置の性能としては、中央輝度および輝度均斉度は値が大きい方が好ましく、輝度むらは値が小さい方が好ましい。
実施例1では、中央輝度が10,500(cd/m)、輝度均斉度が85%、輝度むらが0.7%であった。
<実施例2>
前記反射板の底から5mm離して、径寸法3mmで、長さ750mmの線状光源である冷陰極管12本を、中心間隔(P1〜P11)が上側から順番に下記寸法となるように配置し、電極部近傍をシリコーンシーラントで固定し、インバーターを取り付けた。
冷陰極管の中心間隔は、直下型バックライト装置の上側から順番に、P1=35.0、P2=34.0、P3=33.0、P4=32.5、P5=31.0、P6=29.0、P7=31.0、P8=32.5、P9=33.0、P10=34.0、P11=35.0である。単位はそれぞれmmである。
製造例3で得られたスタンパ2をキャビティ面となる位置に設けた金型部品を射出成形機(型締め力4,410kN:450トン)に用いて、製造例1で得られた光拡散板用ペレットAを原料として、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で光拡散板を成形した。得られた光拡散板は、厚み2mm、727.5mm×415mmの長方形状の平板状であった。光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が100°であり、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが7.3μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。このため、Ra(max)/Ra=0.021であった。三角プリズムの各斜面の長手方向に沿った方向の中心線平均粗さRa(min)は0.02μmであった。したがって、前記関係1および2を満たしていた。
次に、得られた光拡散板を、他方の面(プリズム条列のない面:光入射面)が冷陰極管側になるようにして、冷陰極管を取り付けたプラスチックケース上に設置した。この際、冷陰極管の中心と光拡散板の光入射面との距離は15mmであった。さらに、この光拡散板の光出射面に拡散シート(きもと社製、188GM3)と、プリズムシート(住友スリーエム社製 BEF III)と、拡散シート(恵和社製 PBS072)とをこの順に配置して、直下型バックライト装置を得た。
次いで、得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧26.0V、電流3.2Aの電力(83.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例2では、中央輝度が10,000(cd/m)、輝度均斉度が81%、輝度むらが0.8%であった。
<実施例3>
実施例2において、拡散シート(きもと社製、188GM3)と、プリズムシート(住友スリーエム社製 BEF III)と、拡散シート(恵和社製 PBS072)とを配置する代わりに、拡散シート(きもと社製、188GM3)を3枚配置した以外は同様にして直下型バックライトを得た。
得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例3では、中央輝度が9,900(cd/m)、輝度均斉度が82%、輝度むらが0.6%であった。
<実施例4>
製造例4で得られたスタンパ3をキャビティ面となる位置に設けた金型部品を射出成形機(型締め力4,410kN:450トン)に用いて、製造例1で得られた光拡散板用ペレットAを原料として、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で光拡散板を成形した。得られた光拡散板は、厚み2mm、727.5mm×415mmの長方形状の平板状であった。光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が115度または100度であり、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが6.5μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。このため、Ra(max)/Ra=0.023であった。三角プリズムの各斜面の長手方向に沿った方向の中心線平均粗さRa(min)は0.02μmであった。したがって、前記関係1および2を満たしていた。
実施例1において、前記光拡散板に交換した以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライトを立てた状態で、電圧24.0V、電流3.8Aの電力(91.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例4では、中央輝度が10,300(cd/m)、輝度均斉度が85%、輝度むらが0.6%であった。
<実施例5>
製造例5で得られたスタンパ4をキャビティ面となる位置に設けた金型部品を射出成形機(型締め力4,410kN:450トン)に用いて、製造例1で得られた光拡散板用ペレットAを原料として、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で光拡散板を成形した。得られた光拡散板は、厚み2mm、727.5mm×415mmの長方形状の平板状であった。光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が140度、90度、または56度であり、線状光源の間隔に対応して形成され、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが9.5μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。このため、Ra(max)/Ra=0.016であった。三角プリズムの各斜面の長手方向に沿った方向の中心線平均粗さRa(min)は0.02μmであった。したがって、前記関係1および2を満たしていた。
実施例3において、前記光拡散板に交換した以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライトを立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例5では、中央輝度が10,600(cd/m)、輝度均斉度が81%、輝度むらが0.3%であった。
<実施例6>
製造例6で得られたスタンパ5をキャビティ面となる位置に設けた金型部品を射出成形機(型締め力4,410kN:450トン)に用いて、製造例1で得られた光拡散板用ペレットAを原料として、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で光拡散板を成形した。得られた光拡散板は、厚み2mm、727.5mm×415mmの長方形状の平板状であった。光拡散板の一方の面には、複合プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。複合プリズムは、光拡散板の厚み方向に対して40度傾斜した(60度の傾斜面)2つの面と、光拡散板の厚み方向に対して150度傾斜した(30度の傾斜面)の2つの面(なす角度(頂角)が120度)との合計4つの面が設けられ、そのピッチが70μmであった。また、複合プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが10.1μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。このため、Ra(max)/Ra=0.015であった。三角プリズムの各斜面の長手方向に沿った方向の中心線平均粗さRa(min)は0.02μmであった。したがって、前記関係1および2を満たしていた。
実施例3において、前記光拡散板に交換した以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライトを立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例5では、中央輝度が9,800(cd/m)、輝度均斉度が81%、輝度むらが0.5%であった。
<実施例7>
前記反射板の底から5mm離して、径寸法3mmで、長さ750mmの線状光源である冷陰極管16本を、中心間隔(P1〜P15)が上側から順番に下記寸法となるように配置し、電極部近傍をシリコーンシーラントで固定し、インバーターを取り付けた。
冷陰極管の中心間隔は、直下型バックライト装置の上側から順番に、P1=P2=P3=P4=P5=24.0、P6=P7=P8=P9=P10=25.0、P11=P12=P13=P14=P15=26.0である。単位はそれぞれmmである。
冷陰極管の配置を上記のようにした以外は、実施例1と同様にして直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧24.0V、電流4.3Aの電力(103.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例7では、中央輝度が10,600(cd/m)、輝度均斉度が89%、輝度むらが0.6%であった。
<実施例8>
前記反射板の底から厚み2mm、727.5mm×415mmの線状光源である冷陰極管14本を、中心間隔(P1〜P13)が上側から順番に下記寸法となるように配置し、電極部近傍をシリコーンシーラントで固定し、インバーターを取り付けた。
冷陰極管の中心間隔は、直下型バックライト装置の上側から順番に、P1=25.0、P2=P3=25.5、P4=P5=26.5、P6=P7=27.5、P8=P9=28.5、P10=P11=P12=P13=29.0である。単位はそれぞれmmである。
冷陰極管の配置を上記のようにした以外は、実施例4と同様にして直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧27.0V、電流3.8Aの電力(102.6W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例7では、中央輝度が10,400(cd/m)、輝度均斉度が90%、輝度むらが0.5%であった。
<実施例9>
前記反射板の底から5mm離して、径寸法3mmで、長さ750mmの線状光源である冷陰極管12本を、中心間隔(P1〜P11)が上側から順番に下記寸法となるように配置し、電極部近傍をシリコーンシーラントで固定し、インバーターを取り付けた。
冷陰極管の中心間隔は、直下型バックライト装置の上側から順番に、P1=29.0、P2=P3=31.0、P4=P5=32.5、P6=P7=33.0、P8=P9=34.0、P10=P11=35.0である。単位はそれぞれmmである。
製造例5で得られたスタンパ4をキャビティ面となる位置に設けた金型部品を射出成形機(型締め力4,410kN:450トン)に用いて、製造例1で得られた光拡散板用ペレットAを原料として、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で光拡散板を成形した。得られた光拡散板は、厚み2mm、727.5mm×415mmの長方形状の平板状であった。光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が140度、90度、または56度であり、線状光源の間隔に対応して形成され、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが9.5μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。このため、Ra(max)/Ra=0.016であった。三角プリズムの各斜面の長手方向に沿った方向の中心線平均粗さRa(min)は0.02μmであった。したがって、前記関係1および2を満たしていた。
冷陰極管の配置を上記のようにした以外は、実施例4と同様にして直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧27.0V、電流3.8Aの電力(102.6W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例7では、中央輝度が10,400(cd/m)、輝度均斉度が90%、輝度むらが0.5%であった。
得られた光拡散板を、他方の面(プリズム条列のない面:光入射面)が冷陰極管側になるようにして、冷陰極管を取り付けたプラスチックケース上に設置した。この際、冷陰極管の中心と光拡散板の光入射面との距離は15mmであった。さらに、この光拡散板の光出射面に拡散シート(きもと社製、188GM3)と、プリズムシート(住友スリーエム社製 BEF III)と、拡散シート(恵和社製 PBS072)とをこの順に配置して、直下型バックライト装置を得た。
得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例9では、中央輝度が10,300(cd/m)、輝度均斉度が86%、輝度むらが0.4%であった。
<実施例10>
製造例6で得られたスタンパ5をキャビティ面となる位置に設けた金型部品を射出成形機(型締め力4,410kN:450トン)に用いて、製造例1で得られた光拡散板用ペレットAを原料として、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で光拡散板を成形した。得られた光拡散板は、厚み2mm、727.5mm×415mmの長方形状の平板状であった。拡散板の一方の面には、複合プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。複合プリズムは、光拡散板の厚み方向に対して40度傾斜した(60度の傾斜面)2つの面と、光拡散板の厚み方向に対して150度傾斜した(30度の傾斜面)の2つの面(なす角度(頂角)が120度)との合計4つの面が設けられ、そのピッチが70μmであった。また、複合プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが10.1μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。このため、Ra(max)/Ra=0.015であった。三角プリズムの各斜面の長手方向に沿った方向の中心線平均粗さRa(min)は0.02μmであった。したがって、前記関係1および2を満たしていた。
得られた光拡散板を、他方の面(プリズム条列のない面:光入射面)が冷陰極管側になるようにして、冷陰極管を取り付けたプラスチックケース上に設置した。この際、冷陰極管の中心と光拡散板の光入射面との距離は15mmであった。さらに、この光拡散板の光出射面に拡散シート(きもと社製、188GM3)と、プリズムシート(住友スリーエム社製 BEF III)と、拡散シート(恵和社製 PBS072)とをこの順に配置して、直下型バックライト装置を得た。
得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例10では、中央輝度が10,000(cd/m)、輝度均斉度が86%、輝度むらが0.4%であった。
<実施例11>
実施例2において、一番上側(上長辺側)の線状光源と、一番下側(下長辺側)の線状光源とを、光拡散板の光入射面との距離を13mm(反射板からの距離7mm)とした以外は同様にして直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧26.0V、電流3.2Aの電力(83.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例11では、中央輝度が10,000(cd/m)、輝度均斉度が86%、輝度むらが0.8%であった。
<実施例12>
実施例9における冷陰極管の配置において、一番上側(上長辺側)の線状光源のみを光拡散板の光入射面との距離を13mm(反射板からの距離7mm)とした。また、実施例9の光拡散板の代わりに実施例2で得られた光拡散板を配置した以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。実施例12では、中央輝度が10,100(cd/m)、輝度均斉度が90%、輝度むらが0.4%であった。
<実施例13>
実施例2において、製造例8で得られたスタンパ7を用いて光拡散板を製造した以外は、同様にして直下型バックライト装置を得た。得られた光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が100°であり、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが7.3μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.005μmであった。
得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。本実施例では、中央輝度が9,900(cd/m)、輝度均斉度が81%、輝度むらが0.6%であった。
<実施例14>
実施例7において、製造例8で得られたスタンパ7を用いて光拡散板を製造した以外は、同様にして直下型バックライト装置を得た。得られた光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が100°であり、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが7.3μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.005μmであった。
得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧24.0V、電流4.3Aの電力(103.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。本実施例では、中央輝度が10,500(cd/m)、輝度均斉度が89%、輝度むらが0.4%であった。
<比較例1>
実施例1において、冷陰極管の間隔をすべて33.0mmとし、冷陰極管を12本とした以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧30.0V、電流3.2Aの電力(96.0W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。本実施例では、中央輝度が8,300(cd/m)、輝度均斉度が82%、輝度むらが0.6%であった。
<比較例2>
実施例1において、製造例9のスタンパ8を用いて光拡散板を製造した以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた光拡散板の一方の面には、三角プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列が形成されていた。三角プリズムは、その頂角が175度であり、そのピッチが70μmであった。また、三角プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが0.4μmであり、三角プリズムの各斜面の中心線平均粗さRa(max)が0.15μmであった。
得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧24.0V、電流3.8Aの電力(91.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。本実施例では、中央輝度が10,000(cd/m)、輝度均斉度が85%、輝度むらが3.4%であった。
<比較例3>
実施例2において、スタンパを用いずに、光拡散板用ペレットBを用いてプリズム条列のない光拡散板を製造した以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧26.0V、電流3.2Aの電力(83.2W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。本実施例では、中央輝度が9,800(cd/m)、輝度均斉度が81%、輝度むらが3.2%であった。
<比較例4>
実施例8において、スタンパを用いずに、光拡散板用ペレットBを用いてプリズム条列のない光拡散板を製造した以外は同様にして、直下型バックライト装置を得た。得られた直下型バックライト装置を立てた状態で、電圧27.0V、電流3.8Aの電力(102.6W)を投入して冷陰極管を点灯させ、実施例1と同様にして中央輝度、輝度均斉度、および輝度むらの各値を得た。本実施例では、中央輝度が10,200(cd/m)、輝度均斉度が90%、輝度むらが2.6%であった。
実施例1〜14および比較例1〜4の結果を表1に示す。
Figure 2007280894
表1に示すように、実施例1〜14では、中央輝度、輝度均斉度、輝度むらのすべての点に優れていた。比較例1では、中央輝度が不十分であり、比較例2〜4では、輝度むらが大きい点で劣っていた。
本発明に係る直下型バックライト装置を模式的に示す斜視図である。 直下型バックライト装置において、線状光源の配置を説明するための模式的な平面図である。 直下型バックライト装置において、線状光源の配置を説明するための模式的な平面図である。 直下型バックライト装置に用いられる光拡散板を示す断面図(その1)である。 直下型バックライト装置に用いられる光拡散板の一例を示す断面図(その2)である。 直下型バックライト装置に用いられる光拡散板の一例を示す断面図(その3)である。 スタンパを模式的に示す平面図(その1)である。 スタンパを模式的に示す断面図(その1)である。 スタンパを模式的に示す断面図(その2)である。 スタンパを模式的に示す平面図(その2)である。
符号の説明
1 直下型バックライト装置
2 線状光源
3 反射板
4 光拡散板
4A 光入射面
4B 光出射面
5 プリズム条列

Claims (10)

  1. 略平行に配置された複数の線状光源と、これらの線状光源からの光を反射する反射板と、前記線状光源からの直射光および前記反射板からの反射光を光入射面から入射し、光出射面から拡散して出射する光拡散板とを備え、
    前記複数の線状光源は、隣接する当該線状光源間の間隔が、前記光拡散板と前記反射板との間の特定箇所に向かって連続的または段階的に狭くなるように配置され、
    前記光入射面および前記光出射面の少なくともいずれかの面には、断面多角形状の線状プリズムが前記線状光源に沿って略平行に複数並び、線状プリズムの短手方向に沿った中心線平均粗さRaが3μm〜1,000μmであるプリズム条列が形成されている直下型バックライト装置。
  2. 請求項1に記載の直下型バックライト装置において、
    前記光拡散板は、2つの長辺および2つの短辺を有する略矩形状に形成され、
    前記特定箇所は、前記各長辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所L、または、前記各短辺の中心位置同士を結んだ線を含む中心箇所Sの直下位置である直下型バックライト装置。
  3. 請求項1に記載の直下型バックライト装置において、
    前記光拡散板は、2つの長辺および2つの短辺を有する略矩形状に形成され、
    前記特定箇所は、前記2つの長辺の一方の長辺を含む箇所、または、前記2つの短辺の一方の短辺を含む箇所の直下位置である直下型バックライト装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の直下型バックライト装置において、
    前記線状プリズムは、断面形状が三角形状の三角プリズムであり、
    この三角プリズムの頂角が40°〜170°であり、
    同一面内で隣り合う前記三角プリズムの間隔が20μm〜700μmである直下型バックライト装置。
  5. 請求項4に記載の直下型バックライト装置において、
    前記プリズム条列は、頂角θの第1三角プリズムのみを複数含んでなる領域1と、頂角θの第n三角プリズムのみを複数含んでなる領域n(nは2以上の整数:θ>θn−1>・・・>θ>θ)とからなるn個の領域を備え、
    前記領域1は、前記特定箇所の直上位置に設けられ、
    前記領域nは、領域n−1に隣接する位置に設けられている直下型バックライト装置。
  6. 請求項5に記載の直下型バックライト装置において、
    前記プリズム条列は、前記領域n−1と前記領域nとの間に、複数の第n−1三角プリズムおよび複数の第n三角プリズムの2種類のみからなる領域Aを備える直下型バックライト装置。
  7. 請求項4に記載の直下型バックライト装置において、
    前記三角プリズムは、三角形を構成する2つの斜面と、当該光拡散板の厚み方向に直交する面とのなす角度が等しくなるように形成され、
    前記角度は、当該光拡散板のある特定のX点と、このX点から前記線状プリズムの短手方向へ所定距離離れたY点との間で、前記X点および前記Y点から離れるにつれて連続的または断続的に小さくなるように形成されている直下型バックライト装置。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載の直下型バックライト装置において、
    前記線状プリズムは、少なくとも4つの平面を含む断面多角形状に形成された複合プリズムであり、
    前記少なくとも4つの平面のうちのある2つの平面と他の2つの平面とが、当該光拡散板の厚み方向および前記線状プリズムの長手方向を含む平面に対して、互いに逆向きに傾斜している直下型バックライト装置。
  9. 請求項1〜4,8のいずれかに記載の直下型バックライト装置において、
    前記線状プリズムは、前記光拡散板の厚み方向および当該線状プリズムの長手方向を含む平面に対して線対称な断面形状であり、
    前記プリズム条列は、形状が異なる複数種類の前記線状プリズムを含み、
    前記線状プリズムの長手方向に垂直な方向において、前記線状光源の幅寸法の範囲内に、前記複数種類の線状プリズムの全種類が含まれる直下型バックライト装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の直下型バックライト装置において、
    前記複数の線状光源の少なくとも一部の線状光源は、残りの線状光源よりも前記光拡散板の光入射面側に近接して配置されている直下型バックライト装置。

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WO2009057365A1 (ja) * 2007-10-29 2009-05-07 Omron Corporation 面光源装置及び液晶表示装置

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