JP2007298698A - 光拡散板及び面照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の間隔が広く且つ光源と光拡散板の距離が短い面照射装置においても輝度均斉度を向上させることができ、且つ容易に製造することができる光拡散板、及び製造コストが低く、消費電力が小さく、薄型化を容易に実現することができ、且つ輝度均斉度が高い面照射装置を提供する。
【解決手段】光入射面より入射した光を拡散して光出射面より出射する光拡散板であって、第1の拡散層、第1の透明層及び第2の拡散層をこの順に有することを特徴とする光拡散板;並びに、複数の光源と、前記複数の光源からの光を拡散反射する反射板と、前記光源および前記反射板から入射した光を拡散照射する前記光拡散板とを備えることを特徴とする面照射装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ディスプレイ装置のバックライトの光の拡散等の用途に有用な光拡散板、及び当該光拡散板を備える面照射装置に関する。
従来、液晶ディスプレイ用のバックライト装置等の面照射装置としては、冷陰極管を光源とした装置が広く用いられており、エッジライト型と呼ばれる方式と直下型と呼ばれる方式がある。エッジライト型は、細管の冷陰極管を導光板の端辺に配置した構成からなり、端面から入射した光は導光板内で反射を繰り返し、導光板主面に出光する装置である。一方、直下型の装置は、複数本の並列配置した冷陰極管と、冷陰極管の背面に設けられた反射板と、発光面をなす光拡散板とを組み合わせた構成からなる。エッジライト型とは対照的に、冷陰極管の使用本数を増やすことができるために、発光面を容易に高輝度化することができる。
しかし、直下型装置には、発光面の輝度均斉度が悪いという問題がある。特に、冷陰極管の真上で輝度が高くなるために発生する周期的輝度むらが大きな問題となる。つまり、装置発光面の輝度均斉度が悪いと、液晶ディスプレイの表示画面に表示むらが発生する。
直下型装置では冷陰極管の間隔を小さくすることで輝度均斉度を改善することはできるが、そのためには冷陰極管の数を増やさねばならず、製造コストと、点灯時の消費電力とが上昇してしまった。また冷陰極管と光拡散板の距離を大きくすることでも輝度均斉度を改善できるが、その場合は装置が厚くなってしまい、液晶ディスプレイの薄型化を実現できなかった。
そこで、輝度均斉度を改善するために、光拡散板に種々の改良がなされたものが提案されている。例えば、特許文献1には、縞模様やドット状の光量補正パターンを光拡散板に印刷し、冷陰極管の真上に放射される光束を低減することが提案されている。しかし、輝度均斉度の改良手段として、光量補正パターンの印刷を行うと、光束の一部を遮断するので、冷陰極管が放射する光束の利用率が低下し、十分な輝度が得られないという問題があった。
輝度均斉度を改善するための光拡散板への別の改良として、光拡散板の層中に光拡散剤を配合することが考えられる。例えば、特許文献2及び3には、透明基板表面に、光を散乱させる粒子を含む光拡散層を形成した構造からなる光拡散板が記載されている。このような構成において光拡散剤を高濃度に配合すれば、容易に輝度均斉度は向上する。しかしながら、光拡散剤の濃度を高めると、輝度は逆に低下してしまうという問題があった。
光拡散剤を高濃度とする以外の輝度均斉度の改善手段としては、光拡散板表面にプリズム形状等のパターンを形成し、輝度を低下させずに表面形状による拡散効果を持たせることが提案されている(特許文献4、5、6)。しかし光拡散板表面に複雑なプリズム状パターンを形成すると、製造がより困難となり、製造コストの上昇をもたらしてしまう。
特開平6−273760号公報 特開2000−298203号公報 特開平6−67003号公報 特開平5−333333号公報 特開平8−297202号公報 特開2000−182418号公報
本発明の目的は、光源の間隔が広く且つ光源と光拡散板の距離が短い面照射装置においても輝度均斉度を向上させることができ、且つ容易に製造することができる光拡散板を提供することにある。
本発明の別の目的は、製造コストが低く、消費電力が小さく、薄型化を容易に実現することができ、且つ輝度均斉度が高い面照射装置を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく検討した結果、光拡散板として、特定の積層構造を採用することにより、輝度均斉度に優れかつ非常に簡便に製造しうる光拡散板を得ることができることを見出し、この知見に基づき本発明を完成した。
すなわち、本発明によれば、下記のものが提供される。
(1)光入射面より入射した光を拡散して光出射面より出射する光拡散板であって、第1の拡散層、第1の透明層及び第2の拡散層をこの順に有することを特徴とする光拡散板。
(2)前記光拡散板において、前記第1の透明層の屈折率は、前記第1の拡散層の屈折率、および前記第2の拡散層の屈折率と異なることを特徴とする光拡散板。なおここで、透明層の厚みの合計とは、透明層が1層のみであればその厚み、2層以上であればそれらの厚みの合計をいう。
(3)前記光拡散板において、前記第1の透明層の屈折率と前記第1の拡散層の屈折率の差が0.01以上であり、前記第1の透明層の屈折率と前記第2の拡散層の屈折率の差が0.01以上であることを特徴とする光拡散板。
(4)光入射面より入射した光を拡散して光出射面より出射する光拡散板であって、第1の拡散層、第1の透明層、第2の拡散層、第2の透明層、及び第3の拡散層をこの順に有することを特徴とする光拡散板。
(5)前期光拡散板において、前記光拡散板の厚みの合計が1.5mm以上であり、かつ透明層の厚みの合計が1mm以上であることを特徴とする光拡散板。
(6)複数の光源と、前記複数の光源からの光を拡散反射する反射板と、前記光源および前記反射板から入射した光を拡散照射する、前記光拡散板とを備えることを特徴とする面照射装置。
本発明の光拡散板は、光源の間隔が広く且つ光源と光拡散板の距離が短い光照射装置においても輝度均斉度を向上させることができ、且つ容易に製造することができるという効果を奏する。
本発明の面照射装置は、光拡散板として前記本発明の光拡散板を含むため、製造コストが低く、消費電力が小さく、薄型化を容易に実現することができ、且つ輝度均斉度が高いという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る光拡散板及び面照射装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の光拡散板を備えた本発明の面照射装置の一例を模式的に示す図である。本実施形態の面照射装置は、並列配置された複数本の線状光源102と、線状光源102からの光を反射する反射板103と、線状光源102からの直射光及び反射板103からの反射光を拡散照射する光拡散板101とを備えている。なお、本実施の態様では、光源として線状光源を用いたが、点状光源(LEDなど)を用いてもよい。
本発明において、図1に示す線状光源102のような線状光源を用いる場合、当該線状光源の形状としては、直線状に加えて、平行な2本の管が一つの略半円でつながれ一本になったU字状、平行な3本の管が二つの略半円でつながれ一本になったN字状、および平行な4本の管が三つの略半円でつながれ一本になったW字状を挙げることができる。
本発明において、隣接する光源の中心間の距離は、15mm〜150mmであることが好ましく、20mm〜100mmであることがより好ましい。前記距離を上記範囲とすることにより、面照射装置の消費電力を低減できるとともに、当該装置の組み立てが容易になり、かつ発光面の輝度むらを抑えることができる。
光源が線状光源である場合において、その本数は、特に限定されない。例えば、本発明の面照射装置を32インチの液晶表示装置に用いる場合には、線状光源の数としては、例えば、16本、14本、12本、8本等の偶数本や、奇数本とすることができる。
反射板103の材質としては、白色または銀色に着色された樹脂、および金属等を用いることができ、軽量化の観点から樹脂が好ましい。また、反射板103の色は、輝度均斉度を向上できる観点から白色であることが好ましいが、輝度と輝度均斉度を高度にバランスさせるため、白色と銀色とを混合してもよい。
図1の例における光拡散板101を、図2を参照してさらに具体的に説明する。図2において、光拡散板101は、第1の拡散層211、第1の透明層212及び第2の拡散層213を、入射面221の側からこの順に含む。本発明において、拡散層はヘーズが30%以上の層であり、透明層はヘーズが30%未満で、かつ全光線透過率が70%以上の層である。第1の拡散層及び第2の拡散層においては、その厚み、材質及び表面形状は同一であっても異なっていてもよい。
光源102から光拡散板101の入射面221に入射した光が、拡散して出射面222から出射する過程について説明する。光源102から矢印251の角度で入射面221に入射した光を例にとると、この光は矢印252〜255のごとく光拡散板内を屈折して出射する光と、透明層212と第2の拡散層213との界面又は拡散層213内において矢印256のごとく反射し、その後第1の拡散層211と透明層212との界面又は拡散層211内において矢印257のごとく反射した後、矢印258〜259のごとく出射する光とに分かれる。また、矢印257で示される光の一部は、透明層212と第2の拡散層213との界面又は拡散層213内においてさらに反射し、光源102からさらに離れた、矢印259とは別の位置において出射しうる。
さらに、拡散層211及び213を光が通過する際、拡散層中において光の方向が様々に変化する。そのため、拡散層211に入射した光は、矢印252に示すように直進する他に、様々な方向に拡散する。そのため、出射面からの出射光がさらに拡散されることになる。また例えば矢印261で示すような、光拡散板101に垂直に入射する光も、様々な角度に拡散される。
この他にもさまざまな別の光の経路がありうるが、本発明の光拡散板は主に、上記のような第1及び第2の拡散層間の反射及び拡散層内での拡散により、光の拡散を達成し、輝度均斉度を向上させることができる。
本発明の光拡散板は、上記実施態様のごとく第1の拡散層、第1の透明層及び第2の拡散層の3層のみからなってもよく、さらに他の層を有していてもよい。具体的には例えば、図3に示すように、第2の拡散層の出射面側(第1の透明層とは反対側の面)に、さらに第2の透明層及び第3の拡散層をこの順に有する構成、すなわち第1の拡散層311−第1の透明層312−第2の拡散層313−第2の透明層314−第3の拡散層315の5層を有する構成とすることができる。このような構成を有する光拡散板においては、光源102から入射した光は、第1の拡散層311と第1の透明層312との界面、及び第1の透明層312と第2の拡散層313との界面に加え、第2の拡散層313と第2の透明層314との界面、及び第2の透明層314と第3の拡散層315との界面においても光が反射し、図3の矢印に示すように、さらに多くの光の拡散を達成することができる。なお、本発明の光拡散板は、さらに一組以上の透明層及び拡散層の組を備え7層以上の構成とすることもできるが、輝度及び製造の容易さの点から、拡散層及び透明層については上記3層または5層の構成が好ましい。
本発明の光拡散板の光入射面及び光出射面の形状は、特に限定されず、平坦な面または凹凸を有する面とすることができる。凹凸を有する場合、当該凹凸形状は、例えば、断面鋸歯状のプリズム形状とすることができる。
本発明の光拡散板においては、その厚みが1.5mm以上であり、かつ透明層の厚みの合計が1mm以上であることが好ましい。透明層の厚みの合計は、さらに好ましくは、2.5mm以上とすることができる。また、透明層の厚みの合計とは、透明層が1層のみであればその厚み、2層以上であればそれらの厚みの合計をいう。このように透明層が所定以上の厚みを有することにより、十分な光の拡散を達成することができる。また、光拡散板の厚みは、厚みむらを抑えることができる点で、15mm以下であることが好ましい。また、前記拡散層の厚みの合計(拡散層が1層の場合はその厚み、拡散層が複数ある場合には、それらの層の厚みの合計)と前記透明層の厚みの合計との比(拡散層の厚みの合計/透明層の厚みの合計)が1.0以下であることが好ましい。
本発明の光拡散板においては、第1の透明層の屈折率が、第1の拡散層の屈折率、および第2の拡散層の屈折率と異なることが好ましい。より具体的には、第1の透明層の屈折率と前記第1の拡散層の屈折率の差が0.01以上であり、かつ第1の透明層の屈折率と第2の拡散層の屈折率の差が0.01以上であることが好ましい。第1の透明層と第1および第2の拡散層とでは、どちらの屈折率が大きくてもよいが、第1および第2の拡散層の屈折率が第1の透明層より大きいほうが好ましい。なお、上記好適な態様は、光拡散板が3層を超える複数の層からなる場合においても同様に成り立つことが好ましい。すなわち、ある透明層と、この透明層の両側にそれぞれ隣接する各透明層との屈折率差がそれぞれ0.01以上であることが好ましく、さらに、透明層よりもこれらの拡散層の屈折率が大きいことが好ましい。
光拡散板の各層を構成する材質としては、ガラス、混合しにくい2種以上の樹脂の混合物、透明樹脂に光拡散剤を分散させたもの、および1種類の透明樹脂等を用いることができる。これらの中で、軽量であること、成形が容易であることから樹脂が好ましく、輝度向上が容易である点からは1種類の透明樹脂が好ましく、全光線透過率とヘーズの調整が容易である点からは透明樹脂に光拡散剤を分散させたものが好ましい。特に、拡散層を構成する材質としては透明樹脂に光拡散剤を分散させたものが好ましく、透明層を構成する材質としては透明樹脂が好ましい。
前記透明樹脂とは、JIS K7361−1に基づいて、両面平滑な2mm厚の板で測定した全光線透過率が70%以上の樹脂のことであり、例えば、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、芳香族ビニル単量体と低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸−エチレングリコール−シクロヘキサンジメタノール共重合体、ポリカーボネート、アクリル樹脂、および脂環式構造を有する樹脂などを挙げることができる。なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸のことである。
これらの中でも、透明樹脂としては、ポリカーボネート、ポリスチレン、芳香族ビニル単量体を10%以上含有する芳香族ビニル系単量体と低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、および脂環式構造を有する樹脂等の吸水率が0.25%以下である樹脂が、吸湿による変形が少ないので、反りの少ない大型の光拡散板を得ることができる点で好ましい。
脂環式構造を有する樹脂は、流動性が良好であり、大型の光拡散板を効率よく製造できる点でより好ましい。脂環式構造を有する樹脂と光拡散剤の混合物は、光拡散板に必要な高透過性と高拡散性とを兼ね備え、色度が良好なので、好適に用いることができる。
脂環式構造を有する樹脂は、主鎖および/または側鎖に脂環式構造を有する樹脂である。機械的強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有する樹脂が特に好ましい。脂環式構造としては、飽和環状炭化水素(シクロアルカン)構造、および不飽和環状炭化水素(シクロアルケン、シクロアルキン)構造などを挙げることができる。機械的強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカン構造およびシクロアルケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造が最も好ましい。脂環式構造を構成する炭素原子数は、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性及び光拡散板の成形性の特性が高度にバランスされ、好適である。
脂環式構造を有する樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択すればよいが、通常50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上である。脂環式構造を有する繰り返し単位の割合が過度に少ないと、耐熱性が低下し好ましくない。なお、脂環式構造を有する樹脂中における脂環式構造を有する繰り返し単位以外の繰り返し単位は、使用目的に応じて適宜選択される。
脂環式構造を有する樹脂の具体例としては、(1)ノルボルネン単量体の開環重合体及びノルボルネン単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環共重合体、並びにこれらの水素添加物、ノルボルネン単量体の付加重合体及びノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加共重合体などのノルボルネン重合体;(2)単環の環状オレフィン重合体及びその水素添加物;(3)環状共役ジエン重合体及びその水素添加物;(4)ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体及びビニル脂環式炭化水素系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体、並びにこれらの水素添加物、ビニル芳香族単量体の重合体の芳香環の水素添加物及びビニル芳香族単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体の芳香環の水素添加物などのビニル脂環式炭化水素重合体;などを挙げることができる。
これらの中でも、耐熱性、機械的強度等の観点から、ノルボルネン重合体およびビニル脂環式炭化水素重合体が好ましく、ノルボルネン単量体の開環重合体水素添加物、ノルボルネン単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環共重合体水素添加物、ビニル芳香族単量体の重合体の芳香環の水素添加物及びビニル芳香族単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体の芳香環の水素添加物がさらに好ましい。
前記光拡散剤は、光線を拡散させる性質を有する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーとに大別できる。無機フィラーとしては、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、マグネシウムシリケート、およびこれらの混合物を挙げることができる。有機フィラーとしては、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリシロキサン樹脂、メラミン樹脂、およびベンゾグアナミン樹脂等を挙げることができる。これらの中でも、有機フィラーとしては、ポリスチレン樹脂、ポリシロキサン樹脂、およびこれらの架橋物からなる微粒子が、高分散性、高耐熱性、成形時の着色(黄変)がない点で好ましく、これらの中でも、より耐熱性に優れる点でポリシロキサン樹脂の架橋物からなる微粒子がより好ましい。
前記光拡散剤の形状としては、例えば、球状、立方状、針状、棒状、紡錘形状、板状、鱗片状、および繊維状などを挙げることができ、これらの中でも、光の拡散方向を等方的にできる点で球状が好ましい。前記光拡散剤は、透明樹脂内に均一に分散された状態で使用される。
透明樹脂に分散させる光拡散剤の割合は、光拡散板の厚みや、線状光源の間隔などに応じて適宜選択できるが、例えば第1及び第2の拡散層を構成する場合、分散物の全光線透過率が30%〜98%となるように光拡散剤の含有量を調整することが好ましく、40%〜95%となるように光拡散剤の含有量を調整することがより好ましい。また、光拡散剤の割合は、ヘーズが30%〜100%となるように光拡散剤の含有量を調整することが好ましく、40%〜100%となるように光拡散剤の含有量を調整することがより好ましい。全光線透過率およびヘーズを上記好適な範囲とすることにより、輝度および輝度均斉度をより向上させることができる。
なお、全光線透過率とは、JIS K7361-1に基づいて、両面平滑な2mm厚みの板で測定した値であり、ヘーズとはJIS K7136により両面平滑な2mm厚みの板で測定した値である。
本発明の面照射装置は、前記光源、反射板及び光拡散板に加え、任意に、さらに輝度及び輝度均斉度を向上させるための光学部材を適宜備えることができる。このような光学部材としては、例えば光拡散シート、プリズムシートなどを挙げることができる。これらの光学部材は、例えば、光拡散板における光源から遠い側に設けることができる。
また、発光面の輝度をより一層向上させる目的で、以下に示す反射型偏光子を配置してもよく、この反射型偏光子を前記光学部材の光源から遠い側に設けることができる。
反射型偏光子としては、ブリュースター角による偏光成分の反射率の差を利用した反射型偏光子(例えば、特表平6-508449号公報に記載のもの);コレステリック液晶による選択反射特性を利用した反射型偏光子;具体的には、コレステリック液晶からなるフィルムと1/4波長板との積層体(例えば、特開平3-45906号公報に記載のもの);微細な金属線状パターンを施工した反射型偏光子(例えば、特開平2-308106号公報に記載のもの);少なくとも2種の高分子フィルムを積層し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特表平9-506837号公報に記載のもの);高分子フィルム中に少なくとも2種の高分子で形成される海島構造を有し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、米国特許第5,825,543号明細書に記載のもの);高分子フィルム中に粒子が分散し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特表平11-509014号公報に記載のもの);高分子フィルム中に無機粒子が分散し、サイズによる散乱能差に基づく反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特開平9-297204号公報に記載のもの);などが使用できる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されない。なお、部及び%は、特に制限のない限り重量基準である。
(実施例1)
脂環式構造を有する樹脂(日本ゼオン株式会社製、ゼオノア1060R、屈折率1.53)99.2部と、平均粒径2.0μmのシリコン系微粒子(ジーイー東芝シリコーン、トスパール120)0.8部とを混合し、拡散層用ペレット1を調製した。微粒子を含まない脂環式構造を有する樹脂(前記ゼオノア1060R)のペレットを透明層用樹脂とし、光拡散層用ペレット1を第1及び第2の拡散層用樹脂とし、シリンダー温度250℃の多層押出し機を用いて、第1の拡散層0.5mm−第1の透明層1.2mm−第2の拡散層0.5mmの3層構造を有し合計厚み2.2mm、幅350mmの両面平坦な板を押出した。これを250mm×310mmに切断して、平板状の光拡散板を得た。
内寸幅300mm、奥行き240mm、深さ18mmの乳白色プラスチックケースの底から4mm離して、直径4mm、長さ360mmの冷陰極管8本を、冷陰極管の中心間距離を25mmとして、開口部長手方向に平行に配置し、電極部近傍をシリコーンシーラントで固定し、インバーターを取り付けた。上記の平板状の光拡散板を、前記プラスチックケース上に設置した。さらに拡散シート(株式会社きもと製、ライトアップ100GM3)を、光拡散剤を含有する層を光拡散板から遠い側になるように設置し、その上にプリズムシート(住友スリーエム株式会社製BEF III)を設置した。
次いで、管電流6mAを印加して冷陰極管を点灯し、二次元色分布測定装置を用いて、短手方向に中心線上で等間隔に100点の輝度を測定し、下記数式に従い、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は10400cd/m2、輝度均斉度は1.5%であった。
平均輝度 La=(L1+L2)/2 数式(3)
輝度均斉度 Lu=((L1−L2)/La)×100 数式(4)
(L1:輝度の上下変動における、輝度極大値の平均)
(L2:輝度の上下変動における、輝度極小値の平均)
輝度均斉度は、輝度の均一性を示す指標であり、この数値が小さい程、輝度の均一性は高い。
(実施例2)
透明層の厚みを2.7mmに変更し、光拡散板の厚みを3.7mmとした他は、実施例1と同様に、光拡散板及び面照射装置を作成し、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は10400cd/m2、輝度均斉度は0.8%であった。
(実施例3)
拡散層及び透明層を構成する樹脂として、脂環式構造を有する樹脂(前記ゼオノア1060R)に代えて、ポリメチルアクリレート樹脂(旭化成ケミカルズ株式会社製、デルペット70NHX、屈折率1.49)を用いた他は、実施例1と同様に、光拡散板及び面照射装置を作成し、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は10100cd/m2、輝度均斉度は1.6%であった。
(実施例4)
拡散層を構成する樹脂として、脂環式構造を有する樹脂(前記ゼオノア1060R)に代えて、メチルメタクリレート・スチレン共重合樹脂(PSジャパン株式会社製、MX150、屈折率1.55)を用いた他は、実施例1と同様に、光拡散板及び面照射装置を作成し、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は10000cd/m2、輝度均斉度は1.4%であった。
(実施例5)
拡散層を構成する微粒子として、空気含有ガラス粒子(住友スリーエム株式会社製、スコッチライトグラスバブルスS60HS)を用い、これを脂環式構造を有する樹脂(前記ゼオノア1060R)に8%含有させた混合物(混合物の屈折率1.51)からなる、拡散層用ペレット2を調製した。これを拡散層用ペレット1に代えて用いた他は、実施例1と同様に、光拡散板及び面照射装置を作成し、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は10000cd/m2、輝度均斉度は1.5%であった。
(実施例6)
多層押出し機の押出し口を変更し、層構成を光源側から第1の拡散層0.2mm−第1の透明層0.8mm−第2の拡散層0.2mm−第2の透明層0.4mm−第3の拡散層0.2mmとし、5層の合計厚みを2.2mmとした他は、実施例1と同様に、光拡散板及び面照射装置を作成し、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は10200cd/m2、輝度均斉度は1.5%であった。
(実施例7)
脂環式構造を有する樹脂(前記ゼオノア1060R)99.7部とシリコン系微粒子(前記トスパール120)0.3重量部とを混合し、拡散層用ペレット3を調製した。拡散層用ペレット1に代えてこのペレット3を用い、且つ、光入射面側及び光出射面側の両方に、頂角90℃、ピッチ70μmの断面鋸歯状プリズム条列を、面長手方向に平行な方向に形成した他は、実施例1と同様に、光拡散板及び面照射装置を作成し、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は10800cd/m2、輝度均斉度は1.0%であった。
(比較例1)
拡散層用ペレット1のみを単層の押出し機で成形し、厚み2.2mmの両面平坦な板とした。これを250mm×310に切断して、平板状の光拡散板を得た。この光拡散板を用いた他は、実施例1と同様に、面照射装置を作成し、平均輝度及び輝度均斉度を求めたところ、平均輝度は9400cd/m2、輝度均斉度は2.8%であった。
本発明の光拡散板及び面照射装置の一例を模式的に示す斜視図である。 図1に示す例における、光拡散板による光の拡散の態様を示す縦断面図である。 本発明の光拡散板の別の例による光の拡散の態様を示す縦断面図である。
符号の説明
101 光拡散板
102 線状光源(光源)
103 反射板
211 第1の拡散層
212 第1の透明層
213 第2の拡散層
251〜259、261 光の経路
311 第1の拡散層
312 第1の透明層
313 第2の拡散層
314 第2の透明層
315 第3の拡散層

Claims (6)

  1. 光入射面より入射した光を拡散して光出射面より出射する光拡散板であって、
    第1の拡散層、第1の透明層及び第2の拡散層をこの順に有することを特徴とする光拡散板。
  2. 前記第1の透明層の屈折率は、前記第1の拡散層の屈折率、および前記第2の拡散層の屈折率と異なることを特徴とする、請求項1に記載の光拡散板。
  3. 前記第1の透明層の屈折率と前記第1の拡散層の屈折率の差が0.01以上であり、
    前記第1の透明層の屈折率と前記第2の拡散層の屈折率の差が0.01以上であることを特徴とする、請求項2に記載の光拡散板。
  4. 光入射面より入射した光を拡散して光出射面より出射する光拡散板であって、
    第1の拡散層、第1の透明層、第2の拡散層、第2の透明層、及び第3の拡散層をこの順に有することを特徴とする光拡散板。
  5. 前記光拡散板の厚みの合計が1.5mm以上であり、かつ透明層の厚みの合計が1mm以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光拡散板。
  6. 複数の光源と、
    前記複数の光源からの光を拡散反射する反射板と、
    前記光源および前記反射板から入射した光を拡散照射する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光拡散板とを備えることを特徴とする面照射装置。
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