JP2007280783A - 電気接続装置 - Google Patents

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勝三郎 小山
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Abstract

【課題】大電流の流れる電気回路での使用に適したコンタクトを提供する。
【解決手段】一対のコンタクト21及び26が左右からケース13内に挿入されるものとし、そのケース13内では、当該一対のコンタクト21及び26の電極同士が重ね合わさった状態になるように案内されるとともに、当該ケース13内に設置されている弾性挟持部17に挟まれて付勢されるサンドイッチ構造としている。これによって、弾性挟持部17の付勢力により前記一対のコンタクト21及び26の電極同士が重ね合わさった状態が保持され、大電流が流れた場合や高温状態でも電気的な接続状態が維持されることとなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、大電流が流れる電気回路での使用に好適な電気接続装置に関する。
一般的に、一対の電気コンタクトユニットは、ソケットコンタクトユニットとリセプタクルコンタクトユニットで構成される。ソケットコンタクトユニットは複数の雄型コンタクト(以下、特に雌雄の区別のない場合はコンタクトと言う)を合成樹脂製ケースに装着したもので、雄型コンタクトは一端に電線と連結する連結部を有し、他端には対応する雌型コンタクトの弾性挟持部に挟持される電極部を有するものである。
一方、リセプタクルコンタクトユニットは複数の雌型コンタクト(以下、特に雌雄の区別のない場合はコンタクトと言う)を合成樹脂製のケースに装着したもので、雌型コンタクトは一端に雄型コンタクトの電極部を挟持する弾性挟持部を有し、他端には電線と連結する連結部を有するものである。
従来、電気コンタクトユニットのコンタクト材料としては、良好な導電性を備える黄銅やリン青銅等の銅合金が広く使用されている。また、これら銅合金は比較的廉価であるとともに、型抜きや曲げ等の加工性も良好であるために複雑なコンタクトの形状を製作する点において適した材料であった。
しかし、これら銅合金は高温クリープ特性が良くないために、銅合金からなるコンタクトを大電流が流れる電気回路で使用する電気コンタクトユニットに用いた場合(ジュール熱による温度の上昇がある場合)、あるいは高温雰囲気で使用する電気コンタクトユニットに用いた場合には、弾性挟持部の弾性力の低下をまねく結果、雌雄両コンタクトの機械的、電気的接続が不安定になるという問題を有していた。ここで「高温クリープ特性が良くない」とは、高温下一定応力でひずみ変形量が大きいことを言う。
そこで、特開平7−220791号公報で開示されているように、雌型コンタクトの弾性挟持部に接続補強部を設けるとともに、この接続補強部の材料としてステンレス鋼を使用する技術がある。また、特開2001−93608号公報で開示されているように、コンタクト材料にステンレス鋼を使用する技術が近年見られるようになっている。
ステンレス鋼は、高温クリープ特性の良い材料である。したがって、コンタクトの接続補強部にステンレス鋼を使用すること、あるいはコンタクト材料にステンレス鋼を使用することによって、大電流が流れる電気回路で使用される場合、あるいは高温雰囲気で使用される場合にも、雌雄両コンタクトの安定した接続力が得られるものである。
特開平7−220791号公報 特開2001−93608号公報
しかし、上記した特開平7−220791号公報にあるように、雌型コンタクト本体に銅合金を用いる一方、雌型コンタクトに備わる弾性挟持部の弾性補強部に高温クリープ特性の良いステンレス鋼を用いる構成をとる場合、ステンレス鋼は補助的役割を担う部分に使用されるものである。このように、基本的部分である弾性挟持部に銅合金のばね特性を利用するとともに、補助的部分である弾性補強部にステンレス鋼のばね特性を利用して雌雄両コンタクトの接続力を得る構成をとる場合には、大電流が流れる電気回路における使用(雌雄両コンタクト間のジュール発熱による高温化が生じる場合)に際して、ステンレス鋼が奏する良好なばね特性の効果を受けるとともに、あわせて銅合金が奏するばね特性の低下する影響をも受ける。そうすると、銅合金からなる弾性挟持部のばね特性が低下するために、雌雄両コンタクトの機械的、電気的接続は不安定になる。
また、特開2001−93608号公報にあるように、ステンレス鋼を基材とする高剛性板材から折り曲げ加工等によって、コンタクトに所望の形状を得る場合には、銅合金を用いた場合に比べて、高温でのばね特性は向上するが、導電性は低下する。ステンレスの表面に銅あるいは金等の導電性のよい金属をメッキ等の処理で形成しても、ステンレスを基材に使用している限り、銅合金を基材とした場合のような良好な導電性は望めない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、大電流が流れる電気回路で使用される場合、あるいは高温で使用される場合にも、安定したコンタクトの接続力を発揮する電気接続装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明においては、一対のコンタクトが左右からケース内に挿入されるものとし、そのケース内では、当該一対のコンタクトの電極同士が重ね合わさった状態になるように案内されるとともに、当該ケース内に設置されている弾性挟持部に挟まれて付勢されるサンドイッチ構造としている。
これによって、弾性挟持部の付勢力により前記一対のコンタクトの電極同士が重ね合わさった状態が保持され、大電流が流れた場合や高温状態でも電気的な接続状態が維持されることとなる。
また、一対のコンタクトとケースとがそれぞれ別体であるために、材料選択の自由度が高くなり、折り曲げ等の加工性の容易化を図りやすくなる。
より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)一端には電気伝送線に連結された連結部を有し他端には対応する電極部にその表面同士を当接させた状態で重ね合わさる電極部を有する一対のコンタクトと、この一対のコンタクトの前記電極部を互いに対向して重なり合う状態を保持したまま付勢をする弾性挟持部をその内部に収容するケースと、からなる電気接続装置であって、前記ケースは、前記一対のコンタクトの電極部を差し込む1対の挿入口と、前記一対の挿入口に差し込まれた前記一対のコンタクトの電極部が当該ケース内で互いに対向して重ね合わさった状態になるように当該電極部を案内するガイドと、を備え、前記弾性挟持部は、前記ケースの内壁と前記ガイドとの間に設置されており、前記ケースに前記電極部が対向して差し込まれた状態において、前記ケースに前記電極部が重ね合わさった状態を保持するように、当該電極部の重ね合わせ方向に付勢をするものである電気接続装置。
この(1)に記載の発明では、上記一対のコンタクトの一方のコンタクト及び他方のコンタクト、並びに弾性挟持部がそれぞれ別体であるために、材料選択の自由度が高くなる。また機能別に別体とされているために、折り曲げ等の加工性の容易化を図りやすくなる。なお、こうした(1)に記載の発明において奏し得る作用効果は、下記の(2)〜(5)に記載の発明において、より確実に奏し得る。
(2)前記一対のコンタクトのうち一方のコンタクトと、他方のコンタクトと、が同形状である(1)記載の電気接続装置。
この(2)に記載の発明では、リセプタクルコンタクト用のコンタクトと、ソケットコンタクト用のコンタクトとの形態上の区別はなく、一種類のコンタクトでリセプタクルコンタクトおよびソケットコンタクトの両者に使用できる。
(3)電気抵抗率が10−4 Ωcm以下の導電性物質からなるコンタクトと、室温における横弾性係数に対する100℃における横弾性係数の比率が90%以上の物質からなる弾性挟持部と、を備える請求項1または請求項2記載の電気接続装置。
ここで、電気抵抗率が10−4以下の導電性物質には銅合金、鉄系金属等の金属の他、導電性を有する天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂であってもよい。また、室温における横弾性係数に対する100℃における横弾性係数の比率が90%以上の物質には、ステンレス鋼、工具鋼、耐熱鋼および銅合金等の金属の他、合成樹脂やセラミックであってもよい。
この(3)に記載の発明では、電気が流れる部分に導電性の良い材料を用い、接続を確保する部分には室温における横弾性係数に対する100℃における横弾性係数の比率が90%以上の材料を使用することで、大電流が流れる電気回路で使用される場合、あるいは高温で使用される場合に適している。
(4)銅合金からなるコンタクトと、ステンレス鋼からなる弾性挟持部と、を備える(1)または(2)記載の電気接続装置。
この(4)に記載の発明では、電気が流れる部分に導電性の良い銅合金を用い、接続を確保する部分には高温クリープ特性に優れたステンレス鋼を使用することで、大電流が流れる電気回路で使用される場合、あるいは高温雰囲気で使用される場合に適している。
(5)上記(1)、(2)、(3)又は(4)記載の電気接続装置を使用する電気回路、電気回路基板または電気配線。
本発明によれば、大電流が流れる電気回路で使用される場合、あるいは高温雰囲気で使用される場合にも安定したコンタクト間の接続保持力を発揮するものである。
以下、本発明に係る電気接続装置をコネクタに具体化した好適な実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1から図3にしたがって、本実施形態に係る電気コンタクトユニット10の説明を行う。
この電気コンタクトユニット10は、ソケットコンタクトユニット11とリセプタクルコンタクトユニット12とで構成される。
ソケットコンタクトユニット11は、箱体形状のソケットハウジング13と、このソケットハウジング13の後面(図1の矢印後方向)に装着されるピンコンタクト21と、前面(図1の矢印前方向)に併設される3個の収容室13cに収容される弾性挟持部17と、この収容室13cの開口部をカバーするカバーハウジング20と、から構成される。なお、ピンコンタクト21は、その一端部(図1の矢印後方向)に電線22が連結されている。
また、リセプタクルコンタクトユニット12は、リセプタクルハウジング23と、このリセプタクルハウジング12の前面(図1の矢印前方向)に装着されるピンコンタクト26と、から構成される。なお、ピンコンタクト26の一端部(図1の矢印前方向)に電線27が連結されている。また、このリセプタクルハウジング23の後面(図1の矢印後方向)には、前記ソケット13bを受け入れる挿入孔23aが備わっている。
ソケットハウジング13は合成樹脂材料を箱体形状に形成したものである。ソケットハウジング13の前面(図1の矢印前方向)には、幅方向(図1の矢印左右方向)の3箇所にソケット13bが形成されているとともに、このソケット13bの各々に収容室13cが形成されている。この収容室13cを構成する上部壁面(図3の矢印上方向)の中央部には、収容される弾性挟持部17の係止孔17cに係止する係止片14cが形成されている。また、この収容室13cの入り口付近の下部壁面(図3の矢印下方向)には、カバーハウジング20の係止片20bに係止する係止片14bが形成されている。
また、ソケットハウジング13の後面(図1の矢印後方向)には、一端部(図1の矢印後方向)に電線22を連結したピンコンタクト21を収容する収容室13aが3個所形成されている。そして、収容室13aを構成する壁面には、ピンコンタクト21に設けた係合孔21aに係合する係合片15が形成されている。
更に、ソケットハウジング13の幅方向(図1の矢印左右方向)の一方の側面(図1の矢印右方向)には、ソケットハウジング13の先端部(図1の矢印前方向)から後端部(図1の矢印後方向)へ向かう可動片16が延出されている。可動片16の後端(図1の矢印後方向)には、ラッチ部16aが形成れているとともに、このラッチ部16aのより後端には押え部16bが形成されている。
次に、図1および図4(図4の(a)及び図4の(b))にしたがって弾性挟持部17の説明を行う。弾性挟持部17は所定形状に打ち抜かれたステンレス鋼の薄板を折り曲げることにより形成される。また、互いに対向して重なり合う状態で差し込まれるピンコンタクト21及び26をそれぞれ受け入れる一対の開口部17a及び17bと、これらのピンコンタクト21及び26を弾性力で挟持する本体とから構成されている。
この弾性挟持部17は、前記収容室13cに装着されている。そして差し込まれる前記ピンコンタクト21及び26を重ね合わされた状態のまま保持するために、この弾性挟時部17の底面(図4の(a)の矢印下方向)には、前記ピンコンタクト21及び26の重ね合わせ状態を支持する台座部18を備えている。また、この台座部18はテーブル状で、上方向(図4の(a)の矢印上方向)に付勢する。更に、この台座部18から左右両翼(図4の(a)の矢印左右方向)は略円弧状(図4の(b))に折り曲げられて略円弧状の腕部を形成している。そして、この略円弧状の腕部はそれ自体が自由端になっているとともに、前記台座部18の略上方に位置している。また、この実施形態において、この略円弧状の腕部の二の腕に相当する部分は、前記台座部18と略平行になるように調整されているとともに、その先端付近は押え部19a及び19bを、台座部18を含む平面に対して略直角方向(図4の(a)の矢印下方向)になるように形成しており、下方向(図4の(a)の下方向)に付勢する。
このような構成からなる弾性挟持部17は、台座部18と押え部19a及び19bによってピンコンタクト21及び26を互いに対向して重なり合う状態を保持したまま挟持する機能を有している。
次に図5にしたがってカバーハウジング20について説明をする。カバーハウジング20は矩形状で合成樹脂から形成されており、前記弾性挟持部17を装着した前記収容室13cの開口部を塞ぐとともに、カバーハウジング20の中央に開けられた案内孔(スリット20a)によってピンコンタクト26の弾性挟持部への挿入を案内するものである。すなわち、カバーハウジング20の中央部にはピンコンタクト26が貫通できるスリット20aが形成されており、側面には前記収容室13cに形成されている係止片14bに係止する係止片20bが形成されている。
次に、図6にしたがってピンコンタクト21または26について説明する。ピンコンタクト21及び26は導電性の優れている無酸素銅からなるもので、一端(図6の紙面左方向)には電線を連結する連結部21c(または連結部26c)を有し、他端(図6の紙面右方向)には平板で矩形状のコンタクト本体を有している。そして、ピンコンタクト21または26の中央部あたりにソケットハウジング13(またはリセプタクルハウジング23)の係合片15(または係合片24)に系合する係合孔21a(または係合孔26a)を有するとともに、両側面(図6の(a)の紙面上下方向)にハウジングの位置決め溝(図示せず)に位置決めされる位置決め片21b(または位置決め片26b)を有している。
ここで、図3及び図4にしたがってピンコンタクト21及び26の機械的、電気的接続作用について詳しく説明する。
リセプタクルハウジング23に差し込まれた一対のピンコンタクト21及び26は、リセプタクルハウジング23内の収容室13c内でそれぞれ対向するように位置するとともに、コンタクト本体部分の表面同士が重なり合う状態で接する。一方、この状態を保持したまま付勢をする弾性挟持部17も同じく収容室13c内に装着されており、台座部18と押え部19a及び19bとで、一対のピンコンタクト21及び26が重なり合った状態を保持したまま当該一対のピンコンタクト21及び26をその両面から挟持している。
このときに、台座部18の表面を含む面(図4の(b)のP線)と、押え部19a及び19bの先端を結んで形成される仮想面(図4の(b)のQ線)と、の面間の距離寸法は、一対のピンコンタクト21及び26を重ね合わせたときの表裏両面間の距離寸法に比べて小さく形成されている。また、押え部19a及び19bは、ともにステンレス鋼の薄板を折り曲げて形成された略円弧状の自由端であるため、この押え部19a及び19bは上下方向(図4の(a)の矢印上下方向)に自由に変位できるとともに、ステンレス鋼が有する高い剛性力により変位した方向と反対方向に強力な復元力を備える。
したがって、台座部18と押え部19a及び19bとで形成される隙間部分(図4の(b)の線Pと線Qで挟まれた部分)にピンコンタクト21及び26が互いに重なり合う状態で収容されるとき、ステンレス鋼が有する高い剛性力に逆らって、押え部19a及び19bが上方向(図4の(a)の矢印上方向)に変位させられることとなり、その結果、下方向(図4の(a)の矢印下方向)に強力な復元力がはたらき、一対のピンコンタクト21及び26の接触面に対して機械的に強い接触力が与えられ、その結果として良好な電気的接触状態が得られることとなる。
次に、図1から図3にしたがってリセプタクルハウジング23について説明する。リセプタクルハウジング23は合成樹脂からなるもので、箱体形状に形成されている。前面(図1の矢印前方向)には収容室23bが形成されており、この収容室23bの壁面にはピンコンタクト26の係止孔26aを係止する係止片24が形成されている。また、後面(図1の矢印後方向)にはソケットハウジング13に形成されている3個のソケット13bを受け入れる挿入孔23aが形成されているとともに、この23aの壁面には前記可動片16に形成されているラッチ部16aを係止する係止片23cが形成されている。
次に、図1及び図3にしたがってソケットコンタクトユニット11の組立てについて説明する。ソケットハウジング13の前面(図1の矢印前方向)の収容室13cに弾性挟持部17を挿入し、弾性挟持部17の係止孔17cが前記収容室13cに形成される係止片14cに係止されるまで挿入して装着を行う。その次に、カバーハウジング20を、このカバーハウジング20の係止片20bが収容室13cの係止片14bに係止するまで挿入して装着を行う。そして、後側(図1の矢印後方向)に形成された収容室13aにピンコンタクト21を、このピンコンタクト21の位置決め片21bが収容室13aの位置決め溝(図示せず)に沿うように挿入する。このとき、ピンコンタクト21の挿入方向の先端は、挿入とともに弾性挟時部の一方の開口部17aに案内されつつ、他方の開口部17bに至る。挿入が完了した時点で、ピンコンタクト21の係合孔21aと前記収容室13aの係合片15とが係合するとともに、ピンコンタクト21のコンタクト本体は前記押え部19a及び19bに当接することになる。
次に、図1及び図3にしたがって、リセプタクルコンタクトユニット12の組立てについて説明する。リセプタクルハウジング23の前面(図1の矢印前方向)に形成された収容室23bにピンコンタクト26をこのピンコンタクト26の位置決め片26bが収容室23bの位置決め溝(図示せず)に沿うように挿入し、ピンコンタクト26の係合孔26aが収容室23bの係合片24に係合するまで挿入して装着を行う。
次に、図3に従ってソケットコンタクトユニット11とリセプタクルコンタクトユニット12の嵌合について説明する。上記のようにして組み立てられたソケットコンタクトユニット11とリセプタクルコンタクトユニット12は、これらが嵌合されることで電気回路の一部を構成する。ソケットハウジング13のソケット13bが形成された側(図1の矢印前方向)とリセプタクルハウジング23の挿入口23aが形成された側(図1の矢印後方向)とを対向させて、前記挿入口23aに前記ソケット13bを挿入する。このときソケットハウジング13の可動片16の外側面(図3の(a)の矢印上方向)は、前記挿入口23aの対応する内側面に当接し内側方向に変位させられる。その結果、この挿入過程で、可動片16は合成樹脂の有する弾性により、挿入口23aの内側面に対して復元力による押し圧を作用させる。
更に挿入すると、前記挿入孔23aにソケット13bが装着され、先端が奥まで突き当たった時点で、前記可動片16に形成されるラッチ部16aがソケットハウジング13に対応する内側面に形成された係合片25と係合する。その結果、両ハウジング間で抜け防止機構が働く。
一方、リセプタクルハウジング23に装着されたピンコンタクト26は、カバーハウジング20に形成されたスリット20aに案内されて、弾性挟持部17の開口部17bに至る。このとき弾性挟持部17は、ピンコンタクト21が押え部19a及び19bに当接した状態で装着されており、台座部18側にピンコンタクト26を受け入れる隙間が形成されているが、その隙間寸法はピンコンタクト26の厚み寸法よりも小さい。そして、更に挿入を続けると、前記ピンコンタクト26は台座部18の表面を摺動しつつ、当接している押え部19a及び19bを上方向(図4の(a)の矢印上方向)へ押し上げる。そして、嵌合が完了した時点で、押え部19a及び19bによる下方向(図4の(a)の矢印下方向)の復元力を受ける結果、ピンコンタクト21とピンコンタクト26とのコンタクトは、互いに重なり合わされた状態で挟時されて、強い接続が生じることになる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(a1)ソケットコンタクトユニット11のピンコンタクト21と、リセプタクルコンタクトユニット12のピンコンタクト26と、これらを接続する弾性挟持部17と、が各々別体で構成されているので、材料選択の自由度が高まり、各々の部材の機能に応じた材料および材料厚みを選定することができる。
(a2)したがって、主に電流を流す機能を担う部材であるピンコンタクト21及び26を導電性の良い銅金属で構成し、ピンコンタクト21及び26を重ね合わせた状態で挟持する機能を担う部材である弾性挟持部17を高温クリープ特性の良いステンレス鋼で構成することができ、その結果、大電流が流れる電気回路での使用、あるいは高温での使用に適している。
(a3)また、電流を流す作用を担う部材同士(ピンコンタクト21及び26)が広い面(平面)で接触するため、大電流が流れる回路で使用することに適している。また、コンタクトが面で接触するために、点で接触する場合に比べて振動や衝撃等の作用に対して断線が生じにくい。
(a4)更に、ピンコンタクト21または26を所望の厚みにし、所望の表面積をとることで、従来のようにコンタクト同士を半田あるいはカシメ等の別個の固着機構を用いることなく、大電流を流す回路に使用することができる。
(a5)また、従来の雌型コンタクトは一端に電線を連結する連結部を構成し、他端に雄型コンタクトのコンタクト部を受け入れる弾性挟持部(上記実施形態の弾性挟持部17に相当する機能を有するもの)を構成しており、構成が複雑であった。しかし、本発明によるものは、平板状のピンコンタクト21及び26と、平板金属を曲げ加工することで得られる弾性挟持部17と、により構成されるため、従来に比べて構造の複雑さは軽減されている。その結果、加工が容易になり、生産コストも低減される。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
(b1)実施形態ではソケットハウジング13に弾性挟持部17およびカバーハウジング
20を装着しているが、リセプタクルハウジング23に弾性挟持部17およびカバーハウジング20を装着するようにしてもよい。このように構成した場合にも、上記(a1)〜(a5)の効果を奏し得る。
(b2)代表的な実施形態では弾性挟持部17にステンレス鋼を用いているが、これに限られるものではなく、ピンコンタクト材に比べて高温クリープ特性の良い材料であればよい。たとえば工具鋼、鉄ベースの耐熱鋼、ニッケルおよびコバルトベースの耐熱合金、ベリリウム銅等がある。また、金属以外の無機材料、合成樹脂等であってもよい。このように構成した場合にも、上記(a1)〜(a5)の効果を奏し得る。
(b3)代表的な実施形態ではピンコンタクト21及び26に無酸素銅を用いているが、これに限られるものではない。たとえば、りん青銅、ベリリウム銅等の銅合金、アルミニウム合金、鉄鋼材等であってもよい。また、導電性ゴムや導電性樹脂等の基材が金属以外の導電性物資であってもよい。このように構成した場合にも、上記(a1)〜(a5)の効果を奏し得る。
(b4)実施形態ではピンコンタクト21及び26並びに弾性挟持部17を中継タイプのコネクタに装着した例をあげているが、これに限られるものではない。図7に示すように、リセプタクルハウジング23Aをプリント回路基板100に実装した場合にも装着が可能である。もちろん、ソケットハウジングをプリント回路基板100に実装した場合(図示せず)でもよい。このように構成した場合にも、上記(a1)〜(a5)の効果を奏し得る。
(b5)図8に示すように、防水タイプのコネクタに適用してもよい。ソケットハウジング13の後面(図1の矢印後方向)に備わるピンコンタクト21を収容する収容室13a及びリセプタクルハウジング23の前面(図1の矢印前方向)に備わるピンコンタクト26を収容する収容室23bのそれぞれにシールドゴム50及び55を備えることで防水性を確保するものである。このように構成した場合にも、上記(a1)〜(a5)の効果を奏し得る。
ソケットコンタクトとリセプタクルコンタクトの分解斜視図である。 図2の(a)はソケットコンタクト及びリセプタクルコンタクトそれぞれの組立て状態の斜視図であり、図2の(b)はソケットコンタクトとリセプタクルコンタクトの嵌合状態の斜視図である。 図3の(a)はソケットコンタクトとリセプタクルコンタクトの嵌合状態の水平断面図であり、図3の(b)はソケットコンタクト及びリセプタクルコンタクトそれぞれの水平断面図である。 図4の(a)は弾性挟持部の斜視図であり、図4の(b)は図4の(a)における弾性挟持部のX−X断面図である。 カバーハウジングの正面図である。 図6の(a)はピンコンタクトの正面図であり、図6の(b)はピンコンタクトの側面図である。 図7の(a)は別例(b4)のプリント基板用に装着した場合を示す分解斜視図であり、図7の(b)は別例(b4)のプリント基板用に装着した場合を示す嵌合後の斜視図である。 別例(b5)の防水タイプの中継用に装着した場合を示すコネクタが嵌合した状態の水平断面図である。
符号の説明
10 電気コンタクトユニット
11 ソケットコンタクトユニット
12 リセプタクルコンタクトユニット
13、13B ソケットハウジング
16 可動片
17 弾性挟持部
20 カバーハウジング
21、26 ピンコンタクト
22、27 電線
23、23A、23B リセプタクルハウジング
50、55 シールドゴム
100 プリント回路基板

Claims (5)

  1. 一端には電気伝送線に連結された連結部を有し他端には対応する電極部にその表面同士を対向させた状態で重ね合わさる電極部を有する一対のコンタクトと、この一対のコンタクトの前記電極部を互いに対向させた状態で重ね合わさる状態を保持したまま付勢をする弾性挟持部をその内部に収容するケースと、からなる電気接続装置であって、
    前記ケースは、前記一対のコンタクトの電極部を差し込む左右両端に1対の挿入口と、前記左右両端に一対の挿入口に差し込まれた前記一対のコンタクトの電極部が当該ケース内で互いに対向して重ね合わさった状態になるように当該電極部を案内するガイドと、を備え、
    前記弾性挟持部は、前記ケースの内壁と前記ガイドとの間に設置されており、前記ケースに前記電極部が対向して差し込まれた状態において、前記ケースに前記電極部が重ね合わさった状態を保持するように、当該電極部の重ね合わせ方向に付勢をするものである電気接続装置。
  2. 前記一対のコンタクトのうち一方のコンタクトと、他方のコンタクトと、が同形状である請求項1記載の電気接続装置。
  3. 電気抵抗率が10−4 Ωcm以下の導電性物質からなるコンタクトと、室温における横弾性係数に対する100℃における横弾性係数の比率が90%以上の物質からなる弾性挟持部と、を備える請求項1または請求項2記載の電気接続装置。
  4. 銅合金からなるコンタクトと、ステンレス鋼からなる弾性挟持部と、を備える請求項1または請求項2記載の電気接続装置。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の電気接続装置を使用する電気回路、電気回路基板または電気配線。
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