JP2007278848A - 接着部の剥離検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の温度でも容易にスペクトルのピーク位置の振動を観測することができ、正確に接着部の剥離を検査することができる接着部の剥離検査方法を提供する。
【解決手段】接合部材30に振動を与える加振手段36を設け、部材を接合する接着剤32の内部に光ファイバセンサ35のセンサ部の一部を埋め込み、加振手段で部材を振動させながらの光ファイバセンサに光源からの光を入射したときの光ファイバセンサからの光学特性に基づき接着部の剥離を検出する剥離検査方法であって、接着剤の外部に出ているセンサ部からの光学特性の特徴に基づいて測定温度を推定するステップと、推定した測定温度に基づいて、光ファイバセンサからの光学特性を測定する測定範囲を決定するステップと、加振手段で部材を振動させるステップと、その振動させているときに、決定した測定範囲での光ファイバセンサからの光学特性の変化を測定するステップと、を有する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、接着部の剥離検査方法に関し、特に、光ファイバセンサを用いた接着部の剥離検査方法に関するものである。
従来、接着部の健全性の検査では、検査者が目視や超音波探傷で接着部の微細な亀裂の有無を調べている。しかし、熟練の検査者が目視で検査を行っても、見落としのない検査は困難であり、検査工数も多くなる。また、各種のセンサを用いて接着部の健全性を評価する試みもなされているが、判定の難しさや検査精度の問題から実用に適さない。このような問題を解決するため、光ファイバセンサのセンサ部を、接合部材の接着部に埋め込んだり、接着部近傍に接着して接合部材の接合状態を計測する技術が考えられている。
光ファイバセンサとは、コア部の一部にセンサ部が形成された光ファイバである。センサ部は例えば回折格子部である。回折格子部を備えた光ファイバセンサは光ファイバグレーティングセンサと呼ばれる。なおセンサ部の構成は回折格子に限定されない。光ファイバセンサによれば、センサ部に生じるひずみによる光学的特性の変化を利用して接合状態を測定する。
光ファイバセンサを用いた計測時には、2つの部材を接合するときの接着剤内部に光ファイバセンサのセンサ部を取り付け固定し、光ファイバセンサの光入射側から広帯域光源からの光を入射して、センサ部からの反射光や透過光の変化を観測している。この観測によって、接合部材の接合状態が分かる(例えば、特許文献1,2参照)。
光ファイバセンサを用いての接着部の健全性の従来の検査方法では、光ファイバセンサが埋め込まれた部分あるいは、その近傍での接着部の剥離が生じたときには、光ファイバセンサのセンサ部からの反射光や透過光の変化により、その接着部の剥離が検出される。しかしながら、接着部に埋め込まれた光ファイバセンサの位置から離れた箇所での接着部の剥離は、光ファイバセンサによっては検出することが困難であることが問題である。
そこで、特許文献3では、接合部材の接着部に光ファイバセンサを取り付けると共に、ピエゾ素子(加振装置)を接合部材の表面に装着している。接合状態を調べるためには、ピエゾ素子を動作させ、接合部材に振動を生じさせ、そのときの光ファイバセンサの反射光の特性を検出するようにしている。
なお、光ファイバセンサによる精密計測技術の解説が非特許文献1に記載されている。
特開平9−101255号公報 特開2001−21384公報 特開2005−98921公報 石川真二著、「光ファイバーグレーティングによる精密計測技術」、応用物理、第69巻、第6号(2000)、648頁−654頁
接着部に埋め込まれた光ファイバセンサの位置から離れた箇所での接着部の剥離を検出できるように、特許文献3に開示されるように、加振装置を接合部材の表面に取り付け、加振装置を動作させながら、接合部材を振動させ、そのときの光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク位置の振動を測定することが考えられる。そのようにして測定する場合、測定範囲内にピーク位置があるように測定装置の測定窓を設定する必要がある。
しかしながら、光ファイバセンサの反射光のスペクトルのピークは、その接合部材の温度に依存して変化する。これは、光ファイバセンサの熱膨張や、接合部材の熱膨張の影響で、光ファイバセンサに生じる歪みが温度で変化するためであると考えられる。そのため、固定した測定窓では、温度によっては、光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク位置の振動を観測できなくなってしまうという問題点がある。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、種々の温度でも容易に光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク位置の振動、あるいは光ファイバセンサからの透過光のスペクトルのディップ位置の振動を観測することができ、正確に接着部の剥離を検査することができる接着部の剥離検査方法を提供することにある。
本発明に係る接着部の剥離検査方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1の接着部の剥離検査方法(請求項1に対応)は、接合された少なくとも2つの部材のうちの少なくとも1つの部材に加振手段を設け、複数の部材を接合する接着剤の内部に光ファイバセンサのセンサ部の一部を埋め込み、加振手段で部材を振動させながらの光ファイバセンサに光源からの光を入射したときの光ファイバセンサからの光学特性に基づき接着部の剥離を検出する剥離検査方法であって、接着剤の外部に出ているセンサ部の部分からの光学特性の特徴に基づいて測定温度を推定するステップと、推定した測定温度に基づいて、光ファイバセンサからの光学特性を測定する測定範囲を決定するステップと、加振手段で部材を振動させるステップと、加振手段による振動の際に、決定した測定範囲での光ファイバセンサからの光学特性の変化を測定するステップと、を有することで特徴づけられる。
第1の接着部の剥離検査方法によれば、接合された少なくとも2つの部材のうちの少なくとも1つの部材に加振手段を設け、複数の部材を接合する接着剤の内部に光ファイバセンサのセンサ部の一部を埋め込み、加振手段で部材を振動させながらの光ファイバセンサに光源からの光を入射したときの光ファイバセンサからの光学特性に基づき接着部の剥離を検出する。接着剤の外部に出ているセンサ部の部分からの光学特性の特徴に基づいて測定温度を推定する。推定した測定温度に基づいて、光ファイバセンサからの光学特性を測定する測定範囲を決定する。加振手段で部材を振動させる。加振手段による振動の際に、決定した測定範囲での光ファイバセンサからの光学特性の変化を測定する。これにより、種々の温度でも容易に光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク位置の振動を観測することができ、正確に接着部の剥離を検査することができる。また、接着部に埋め込まれた光ファイバセンサの位置での剥離、その近傍での剥離のみならず、光ファイバセンサから離れた位置での剥離も精度良く検出することができる。したがって、剥離か否かを正確に判定可能なことから、実際剥離していないにもかかわらず剥離と判定して無駄な構造物の分解作業などのケースは皆無となり、すなわち、構造物の整備コストを削減し、逆に剥離しているにもかかわらず剥離していないと判定してしまい構造物の崩壊などの最悪のケースを招くことはなく構造物の安全性の向上が期待できる。
第2の接着部の剥離検査方法(請求項2に対応)は、上記の方法において、好ましくは加振手段で部材を振動させるステップに加えて、部材側から所定の負荷を付与するステップを有することで特徴づけられる。
第3の接着部の剥離検査方法(請求項3に対応)は、上記の方法において、好ましくは所定の負荷は、接着剤によって接合された少なくとも2つの部材からなる接合部材を弾性変形させる外力であることで特徴づけられる。
第4の接着部の剥離検査方法(請求項4に対応)は、上記の方法において、好ましくは光ファイバセンサは光ファイバグレーティングセンサであることで特徴づけられる。
第5の接着部の剥離検査方法(請求項5に対応)は、上記の方法において、好ましくは光学特性は反射光特性であることで特徴づけられる。
第6の接着部の剥離検査方法(請求項6に対応)は、上記の方法において、好ましくは接着剤は、常温硬化接着剤であることで特徴づけられる。
本発明によれば、次の効果を奏する。
接合された少なくとも2つの部材のうちの少なくとも1つの部材に加振手段を設け、複数の部材を接合する接着剤の内部に光ファイバセンサのセンサ部の一部を埋め込み、加振手段で部材を振動させながらの光ファイバセンサに光源からの光を入射したときの光ファイバセンサからの光学特性に基づき接着部の剥離を検出する剥離検査方法であって、接着剤の外部に出ているセンサ部の部分からの光学特性の特徴に基づいて測定温度を推定するステップと、推定した測定温度に基づいて、光ファイバセンサからの光学特性を測定する測定範囲を決定するステップと、加振手段で部材を振動させるステップと、加振手段による振動の際に、決定した測定範囲での光ファイバセンサからの光学特性の変化を測定するステップと、を有するため、種々の温度でも容易に光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク位置の振動を観測することができ、正確に接着部の剥離を検査することができる。また、接合部材の剥離が起こった場合、接合部材の剛性が低下し、それにより、接合部材に剥離がないときよりも、同じ加振に対し光学特性の振動が増大する。その光学特性の振動を観測することにより、接着部の剥離を精度良く検出することができる。したがって、剥離か否かを正確に判定可能なことから、実際剥離していないにもかかわらず剥離と判定して無駄な構造物の分解作業などのケースは皆無となり、すなわち、構造物の整備コストを削減し、逆に剥離しているにもかかわらず剥離していないと判定してしまい構造物の崩壊などの最悪のケースを招くことはなく構造物の安全性の向上が期待できる。
この応用として、航空機胴体部の接着部を上記の手段で剥離しているか否かを正確に判断できる。
以下、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態に係る接着部の剥離検査方法は、接合部材の接着剤内部にセンサ部が埋め込まれた光ファイバセンサと接合部材の接着剤内部にセンサ部が埋め込まれていない光ファイバセンサからの温度に対する反射光のスペクトルのデータベース作成工程S1と、実際の接着部の剥離検査工程S2からなる。以下に各工程を図を参照しながら説明する。
図1は、データベース作成工程S1を説明するフローチャートである。データベース作成工程S1は、接合部材の接着剤内部にセンサ部を埋め込んでない光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの温度特性の測定工程S11と、接合部材の接着剤内部にセンサ部を一部埋め込んだ光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの温度特性の測定工程S12と、各温度に対する測定窓の決定工程S13と、からなっている。
図2は、接合部材の接着剤内部にセンサ部を埋め込んでない光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの温度特性の測定工程S11で用いる測定系の基本構成図である。測定系10は、光源11と、温度制御部12と温度センサ13を有する恒温槽14にセンサ部15sが入れられた光ファイバセンサ15と、光検出部16と、コンピュータ17から構成される。
光源11は、広帯域の光を光ファイバセンサ15の入射側の端面18に照射する装置であり、光ファイバセンサ15で検出できる波長の光を含んだ領域の波長の光を発光する光源である。光源11は、例えば、スーパールミネッセンスダイオード(SLD)、ハロゲンランプあるいはタングステンランプなどの広帯域の連続スペクトルを持つ光源である。
光ファイバセンサ15は、光ファイバを利用して構成され、光ファイバの一端部のコア部を利用してセンサ部15sが形成されており、さらに光ファイバの途中にカップラ15aを設けている。センサ部15sは光ファイバの一部として形成される。光ファイバセンサ15では、光ファイバの一端部に光源11からの光を導入し、当該光源11からの光を光ファイバを経由してセンサ部15sに導く。センサ部15sからの反射光は、カップラ15aを介して光検出部16に導かれ、光検出部16で検出される。光ファイバセンサ15としては、例えば、光ファイバグレーティングセンサを用いる。光ファイバグレーテイングセンサでは、上記センサ部として回折格子部を備え、回折格子の光学特性が利用される。以下の説明では、光ファイバセンサ15として光ファイバグレーティングセンサを用いた例で説明する。光ファイバの基端部18は光源11に接続され、先端部にはセンサ部15sが設けられている。センサ部15sは、後述するごとく、光ファイバのコア部に作られた回折格子部である。センサ部15sは恒温槽14の内部に入れられる。また、カップラ15aから分岐した光ファイバの先端部19は光検出部16に接続される。
恒温槽14は、コンピュータ17に接続された温度制御部12により、内部を所定の温度に保つことができ、また、種々の温度に制御することができる。また、恒温槽14の内部の温度は、温度センサ13によって測定され、その測定された温度は、コンピュータ17によって記憶される。
図2に示す光検出部16は、センサ部15sからの反射光のスペクトルを得るため、例えば光スペクトルアナライザが用いられる。
次に、測定系10による接合部材の接着剤内部にセンサ部を埋め込んでない光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの温度特性の測定の原理を図3を用いて説明する。
図3は、光ファイバグレーティングセンサのセンサ部の模式図である。光ファイバセンサ15として用いられる光ファイバグレーティングセンサのセンサ部15sはファイバコア部21の屈折率を周期的に変化させることにより当該コア部に光の波長オーダーの周期を書き込んだもので、コア部21を伝搬する前進と後退モード間の結合を用いることで、所定の波長の光を反射させる機能をもつ。結合する波長λは、伝搬モードの実効屈折率ncoreと屈折率周期Λを用いて(1)式で示される。
Figure 2007278848
反射率Rは屈折率変化量Δn、グレーティング長L、伝搬光のコア部への閉じ込め率ηcを用いて、(2)式で求められる。
Figure 2007278848
例えば、1.55μm帯波長多重伝送の波長分離に用いられる光ファイバグレーティングセンサの場合、周期Λ約0.5μm、長さL=10mm、と約20,000層の屈折率周期が書き込まれたものとなり、非常に急峻な反射光特性が図5に示すように形成される。
このようなセンサ部15sの温度が変化するとセンサ部15sが熱収縮(熱膨張)し、屈折率周期Λが図4で示すようにΛcとなり短く(あるいは長く)なり、(1)式にしたがって結合するλは短く(長く)なり、すなわち反射光の波長は短く(長く)なる。そのため、センサ部からの反射光のスペクトルのピーク波長は、温度によってシフトする。
以上の原理に基づいて、測定系10により反射光のスペクトルを観測することにより接合部材の接着剤内部にセンサ部を埋め込んでない光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの温度特性のデータを得ることができる。
図5は、図2で示した測定系10を用いて測定したセンサ部を接着剤内部に埋め込んでない光ファイバセンサ15からの反射光のスペクトルの温度特性のデータの一例である。グラフの横軸は波長を示し、縦軸は光強度を示す。それらのデータは、T=24℃では、波長λ1にピークを持つ反射光のスペクトルR10であり、T=57℃では、波長λ2(λ2>λ1)にピークを持つ反射光のスペクトルR11であり、T=82℃では、波長λ3(λ3>λ2)にピークを持つ反射光のスペクトルR12であり、T=121℃では、波長λ4(λ4>λ3)にピークを持つ反射スペクトルS13である。温度が増加するに従って、反射光のスペクトルのピーク波長は、長波長側にシフトしていく。これらのデータを含む各温度での反射光のスペクトルは、コンピュータ17にデータベースとして記憶され、データベースが作成される。
図6は、接合部材の接着剤内部にセンサ部を一部埋め込んだ光ファイバセンサの反射光のスペクトルの温度特性の測定工程S12で用いる測定系の基本構成図である。測定工程S11で用いた装置には、同じ符号を付して説明を省略する。測定系20は、光源11と温度制御部12と温度センサ13を有する恒温槽14に、部材30,31を接合した接合部材の接着剤32内部に埋め込まれたセンサ部35sが入れられた光ファイバセンサ35と光検出部16とコンピュータ17から構成される。
光ファイバセンサ35は、光ファイバを利用して構成され、光ファイバの一端部のコア部を利用してセンサ部35sが形成されており、さらに光ファイバの途中にカップラ35aを設けている。センサ部35sは光ファイバの一部として形成される。光ファイバセンサ35では、光ファイバの一端部に光源11からの光を導入し、当該光源11からの光を光ファイバを経由してセンサ部35sに導く。センサ部35sからの反射光は、カップラ35aを介して光検出部16に導かれ、光検出部16で検出される。光ファイバセンサ35としては、例えば、光ファイバグレーティングセンサを用いる。以下の説明では、光ファイバセンサ35として光ファイバグレーティングセンサを用いた例で説明する。光ファイバの基端部38は光源11に接続され、先端部にはセンサ部35sが設けられている。センサ部35sは、後述するごとく、光ファイバのコア部に作られた回折格子部である。センサ部35sの一部は、は部材30,31を接合するときの接着剤32の内部に埋め込み、一部は接着剤32の外に配置している。センサ部35sが接着剤内部に埋め込まれた部材30,31は恒温槽14の内部に入れられる。また、カップラ35aから分岐した光ファイバの先端部39は光検出部16に接続される。
図7は、接着剤32にセンサ部35sを埋め込んである部材30と部材31の接着部33の斜視図であり、図8は、接着部33の拡大断面図である。接着部33のうち、センサ部35sを埋め込む部分は、亀裂剥離が生じやすい接合部(接着部)33の接着剤32の外側と露出した表面付近である。例えば、センサ部35sの光入射側のグレーティングの端から半分は接合部の接着剤18の外側に出し、残りの半分を埋め込む。また、部材30には、剥離検査工程で用いる加振装置としてのピエゾ素子36が取り付けられている。
また、光ファイバセンサを埋め込むときには、部材30,31を接合する接着剤32として常温硬化性接着剤を用いて接着する。
次に、測定系20による接合部材の接着剤内部にセンサ部が埋め込まれた光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの温度特性の測定の原理を説明する。
部材30,31に埋め込まれた光ファイバセンサのファイバグレーティング35sは、図3で示したものと同様であり、ファイバコア部21に光の波長オーダーの周期を書き込んだもので、コア部21を伝搬する前進と後退モード間の結合を用いることで、所定の波長の光を反射させる機能をもつ。結合する波長λは、伝搬モードの実効屈折率ncoreと屈折率周期Λを用いて(1)式で示される。反射率Rは屈折率変化量Δn、グレーティング長L、伝搬光のコア部への閉じ込め率ηcを用いて、(2)式で求められる。
測定系20では、センサ部35sの半分が部材30,31に埋め込まれており、センサ部35sの残り半分は、部材30,31に埋め込まれていない。図9のT=24℃で示されるように、センサ部35sからの反射光のスペクトルR20は、接着剤内部に埋め込まれたセンサ部からの反射光のスペクトルR20Eと接着剤内部に埋め込まれていないセンサ部からの反射光のスペクトルR20Fからなっている。
このようなグレーティングの温度が変化するとセンサ部15sが熱収縮(熱膨張)し、屈折率周期Λが短く(あるいは長く)なり、(1)式にしたがって結合するλは短く(長く)なり、すなわち反射光の波長は短く(長く)なる。そのため、センサ部からの反射スペクトルのピーク波長は、温度によってシフトする。この温度によるシフトの仕方は、接着剤に埋め込まれたセンサ部と、接着剤に埋め込まれていないセンサ部では、異なるシフトの仕方をする。これは、接着剤に埋め込まれたセンサ部は、接着剤の熱収縮あるいは熱膨張の影響も受けるからである。
以上の原理に基づいて、測定系20により反射スペクトルを観測することにより接合部材の接着部にセンサ部を半分埋め込んだ光ファイバセンサの反射光のスペクトルの温度特性のデータを得ることができる。
図9は、図6で示した測定系20を用いて測定した接着部にセンサ部を半分埋め込み、半分埋め込んでない光ファイバセンサ35の反射光のスペクトルの温度特性のデータの一例である。グラフの横軸は波長を示し、縦軸は光強度を示す。T=24℃でのデータは、波長λ1より短波長側にある接着剤に埋め込んだセンサ部からの反射光のスペクトルR20Eと接着剤に埋め込んでないセンサ部からの波長λ1にピークを持つ反射光のスペクトルR20Fからなる反射光のスペクトルR20である。T=57℃でのデータは、波長λ2より短波長側にある接着剤に埋め込んだセンサ部からの反射光のスペクトルR21Eと接着剤に埋め込んでないセンサ部からの波長λ2(λ2>λ1)にピークを持つ反射光のスペクトルR21Fからなる反射光のスペクトルR21である。T=82℃でのデータは、波長λ3付近の接着剤に埋め込んだセンサ部からの反射光のスペクトルR22Eと接着剤に埋め込んでないセンサ部からの波長λ3(λ3>λ2)にピークを持つ反射光のスペクトルR22Fからなる反射光のスペクトルR22である。T=121℃でのデータは、波長λ4よりも長波長側の接着剤に埋め込んだセンサ部からの反射光のスペクトルR23Eと接着剤に埋め込んでないセンサ部からの波長λ4(λ4>λ3)にピークを持つ反射光のスペクトルR23Fからなる反射光のスペクトルR23である。温度が増加するに従って、反射光のスペクトルのピーク波長は、長波長側にシフトしていく。これらのデータを含む各温度での反射光のスペクトルをコンピュータ17にデータベースとして記憶しておき、データベースを作成する。
実際の接着部の剥離検査工程S2では、接合部材に振動を加え、図9で示した接着剤に埋め込まれたセンサ部からの反射光のスペクトルの特定の波長での振動を測定する。そのため、測定する波長を決定する必要がある。しかしながら、図9で示したように、接着剤に埋め込まれたセンサ部からの反射光のスペクトルは、温度によって波長が異なってくる。そのため、測定する温度によって測定波長(測定窓)を設定する必要がある。それゆえ、データベースには、各温度での測定する波長も記録しておく。各温度に対する測定窓の決定工程S13は、接着剤内部に埋め込まれたセンサ部からの反射光のスペクトルR20E、R21E、R22E、R23Eの最大強度のピークの波長P20,P21,P22,P23などを測定波長(測定窓)として決定する。そして、それらのピーク波長P20,P21,P22,P23をデータベースとして記憶させておく。
以上のようにして、データベースが作成される。
次に、実際の接着部の剥離検査工程S2について説明する。
図10は、接着部の剥離検査工程S2を説明するフローチャートである。接着剤の剥離検査工程は、接合部材の接着剤内部にセンサ部を半分埋め込んだ光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの測定工程S21と、データベースに基づいて温度の測定工程S22と、データベースに基づいた測定窓の決定工程S23と、接合部材を加振させて、光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク波長の振動の測定工程S24と、光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク波長の振動からの剥離の判定工程S25と、からなる。
センサ部を半分埋め込んだ光ファイバセンサからの反射光のスペクトルの測定工程S21は、恒温槽14を用いないこと以外は、図6で示した測定系と同様のものを用い、光ファイバセンサ35のセンサ部35sは、実際に測定する接合部材30,31の接着剤32にセンサ部35sを半分埋め込んである。測定方法もデータベース作成時の方法と同様である。ここで、例として、図9(b)の反射光のスペクトルR21が得られたとする。
データベースに基づいて温度の測定工程S22では、工程S21で得られた反射光のスペクトルR21から接着剤内部に埋め込まれていないセンサ部からの反射光のスペクトルR21Fの最大のピークの波長を測定し、そのピークの波長と、図5で示したデータベースに基づいて、測定温度を決定する。例えば、図9(b)の反射光のスペクトルの最大ピークの波長は、λ2であるから、そのλ2を持つセンサ部が接着剤内部に半分埋め込まれた光ファイバセンサのセンサ部からの反射光のスペクトルは、図5の(b)の反射光のスペクトルR11に一致する。そのため、温度はT=57℃と決定される。
データベースに基づいた測定窓の決定工程S23では、測定温度から、データベースに基づき、次の振動測定での測定窓を決定する。例えば、T=57℃のとき、図9(b)に従い、ピークに一致する波長P21をとる。
次に、接合部材を加振させながら、接着剤内部にセンサ部の半分が埋め込まれた光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのピーク波長の振動の測定工程S25に用いる測定系を説明する。
図11は、接合部材を加振させて、接着剤内部にセンサ部を埋め込んだ光ファイバセンサからの反射光のスペクトルのうちの埋め込まれたセンサ部からの反射光のスペクトルのピーク波長の振動の測定工程S24で用いる測定系の基本構成図である。測定系40は、光源11とビームスプリッタ41と、接合部材30,31の接着剤32内に埋め込まれたセンサ部35sが入れられた光ファイバセンサ35とビームスプリッタ41の端子42とビームスプリッタ43を結合する光ファイバー44と、ビームスプリッタ43の端子45と光学フィルタ46を結合する光ファイバ47と、光学フィルタ46と光検出器50を結合する光ファイバ47と、ビームスプリッタ43の端子48と光検出器50を結合する光ファイバ49と、光検出部50と接続されたコンピュータ51から構成される。また、部材30には、加振装置としてのピエゾ素子が取り付けられている。
光源11は、広帯域の光を光ファイバセンサ12の入射側の端面に照射する装置であり、光ファイバセンサ12で検出できる波長の光を含んだ領域の波長の光を発光する光源である。光源11は、例えば、スーパールミネッセンスダイオード(SLD)、ハロゲンランプあるいはタングステンランプなどの広帯域の連続スペクトルを持つ光源である。
光ファイバセンサ35は、センサ部35sを有し、光源11からの光をビームスプリッタ41を介してセンサ部35sに導入する。そのセンサ部35sからの反射光をビームスプリッタ41を介してビームスプリッタ43に導入する。ビームスプリッタ43で2つの光路に分けられ、一方は、光学フィルタ46を通して光検出器50に入力され、もう一方は、そのまま光検出器50に入力される。光検出器50からの出力はコンピュータ51に入力される。ここで、用いる光学フィルタ46は、ステップS23で決定した測定窓に対応する波長に一致する光を通し、それ以外の波長の光は通さない光学フィルターを用いる。ここでは、温度TがT=57℃とし、波長P21を測定窓にとる。すなわち、波長P21を透過し、それ以外の波長は通さない光学フィルターを用いる。
次に、本発明の剥離検出方法の測定系40による測定の原理を説明する。
光源11から広帯域の光を光ファイバに入射する。一つ目のビームスプリッタ41により光ファイバセンサ35のセンサ部35sに光が到達し、そこで反射された光は二つ目のビームスプリッタ43に到達する。二つ目のビームスプリッタ43から出た光は光学フィルタ46を通って光検出器50に到達する光と、そのまま光検出器50に到達する光に分けられる。上記二つの光検出器50で検知された光強度の比からセンサ部35sの中心波長の変化を捉えることができる。この測定系で、加振装置を作動させ、部材を振動させると、光ファイバセンサの接着剤内部に埋め込まれたセンサ部が伸縮する。そのとき、光ファイバセンサからの反射光のスペクトルは、センサ部の伸縮に伴って変化する。そのとき、光検出器からの出力は、振動する。このとき、波長の変化が電圧の変化として捉えられる。
接合部材30,31に振動を加えたとき、接着剤32に埋め込まれたセンサ部35sも振動し、その振動に伴い、センサ部35sのグレーティングの間隔も変動する。それに伴い、反射光のスペクトルもピーク波長が振動する。また、接合部材30,31に剥離が生じているときは、部材30,31の剛性が低下し、加えた振動に対し、より大きな振動となる。それに伴い、センサ部35sのグレーティング間隔の変動も大きくなり、従って、反射光のスペクトルのピークの波長の振動も大きくなる。この反射光のスペクトルのピークの振動を測定することにより、振動の振幅が所定の大きさよりも大きいときは、剥離が生じているということを判定できる。
図12は、実際に部材を振動させ、そのときの反射光のスペクトルのピークの波長P21の振動を示すグラフである。図12(a)は、剥離がないときの負荷をかけないで加振装置を駆動したときのピーク波長P21の振動を示す。横軸は時間であり、縦軸は、電圧を示し、波長の変化を示す。曲線C10は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C11は、ピーク波長の振動を示す。図12(b)は、剥離が8mm生じたときのピーク波長の変化を示す。曲線C12は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C13は、ピーク波長P21の振動を示す。振幅は2倍となっている。
図13は、20Kgfの負荷を加えながら、加振装置を駆動させたときのピーク波長P21の変化を示す。図13(a)は、剥離のないときを示し、図13(b)は、剥離のあるときを示す。横軸は時間であり、縦軸は、電圧を示し、波長の変化を示す。曲線C20は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C21は、ピーク波長の振動を示す。図13(b)は、剥離が8mm生じたときのピーク波長の変化を示す。曲線C12は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C13は、ピーク波長P21の振動を示す。剥離のあるときは、ピーク波長の振動の振幅が5倍に増加することが分かる。
このように、剥離を生じたときは、ピーク波長の振動の振幅が大きくなることが分かった。これにより、部材に振動を加え、ピーク波長の振動が増加するときは剥離が生じているということを判定することができる。また、加振装置で部材を振動させるステップに加えて、部材側から所定の負荷を付与するステップを加えることによって、部材に負荷をかけながら、加振すると、剥離が生じているときは、より大きな振幅で振動することが分かる。なお、所定の負荷は、接着剤によって接合された複数の部材からなる接合部材を弾性変形させる外力が好ましい。
図14は、別実施例であり、センサ部を剥離方向に対して平行に埋め込んだ場合を示す。図14で符号30は、部材を示し、符号50は、剥離部分を示す。また、光ファイバセンサ60は、センサ部が2箇所にあり、部材の外側にあるセンサ部60fと接着剤内部にあるセンサ部60sがある。
図15は、実際に部材を振動させ、そのときの反射スペクトルのピークの波長P21の振動を示すグラフである。図15(a)は、剥離がないときの負荷をかけないで加振装置を駆動したときのピーク波長P21の振動を示す。横軸は時間であり、縦軸は、電圧を示し、波長の変化を示す。曲線C30は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C31は、ピーク波長の振動を示す。図15(b)は、剥離が8mm生じたときのピーク波長の変化を示す。曲線C32は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C33は、ピーク波長P21の振動を示す。振幅は1.55倍となっている。
図16は、20Kgfの負荷を加えながら、加振装置を駆動させたときのピーク波長P21の変化を示す。図16(a)は、剥離のないときを示し、図16(b)は、剥離のあるときを示す。横軸は時間であり、縦軸は、電圧を示し、波長の変化を示す。曲線C40は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C41は、ピーク波長の振動を示す。図16(b)は、剥離が8mm生じたときのピーク波長の変化を示す。曲線C42は加振装置に加えている電圧の変化を示し、曲線C43は、ピーク波長P21の振動を示す。剥離のあるときは、ピーク波長の振動の振幅が1.67倍に増加することが分かる。
このように、図15、図16で示すように、ピーク波長の振動が増加することが分かる。これにより、部材に振動を加え、ピーク波長の振動が増加するときは剥離が生じているということを判定することができる。
実施形態で説明される構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また、数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本発明は、以下に説明される実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、接合部材の接着部の剥離を検査する方法として利用される。
データベース作成工程S1を説明するフローチャートである。 接合部材の接着部に埋め込んでないフリーの光ファイバセンサの反射スペクトルの温度特性の測定工程(S11)で用いる測定系の基本構成図である。 ファイバグレーティングの模式図である。 グレーティングの温度が変化し、センサ部が熱収縮(熱膨張)したときの様子を示す図である。 測定系10を用いて測定した接着部に埋め込んでないフリーの光ファイバセンサ15の反射スペクトルの温度特性のデータの一例である。 接合部材の接着部にセンサ部を一部埋め込んだ光ファイバセンサの反射スペクトルの温度特性の測定工程S12で用いる測定系の基本構成図である。 接着剤にセンサ部を埋め込んである接着部の斜視図である。 接着剤にセンサ部を埋め込んである接着部の拡大断面図である。 測定系20を用いて測定した接着部にセンサ部を半分埋め込み、半分埋め込んでない光ファイバセンサ35の反射スペクトルの温度特性のデータの一例である。 接着部の剥離検査工程(S2)を説明するフローチャートである。 接合部材を加振し、光ファイバセンサからの反射スペクトルのピーク波長の振動の測定工程(S24)で用いる測定系の基本構成図である。 実際に部材を振動させ、そのときの反射スペクトルのピークの波長P21の振動を示すグラフであり、(a)は、剥離がないときの負荷をかけないで加振装置を駆動したときのピーク波長P21の振動を示し、(b)は、剥離が8mm生じたときのピーク波長の変化を示す。 負荷を加えながら、加振装置を駆動させたときのピーク波長P21の変化を示し、(a)は、剥離のないときを示し、(b)は、剥離のあるときを示す。 別実施例であり、センサ部を剥離方向に対して平行に埋め込んだ場合の模式図である。 実際に部材を振動させ、そのときの反射スペクトルのピークの波長P21の振動を示すグラフであり、(a)は、剥離がないときの負荷をかけないで加振装置を駆動したときのピーク波長P21の振動を示し、(b)は、剥離が8mm生じたときのピーク波長の変化を示す。 20Kgfの負荷を加えながら、加振装置を駆動させたときのピーク波長P21の変化を示し、(a)は、剥離のないときを示し、(b)は、剥離のあるときを示す。
符号の説明
10 測定系
11 光源
12 温度制御部
13 温度センサ
14 恒温槽
15 光ファイバセンサ
16 光検出部
17 コンピュータ
18 先端
19 先端
20 測定系
21 ファイバコア部
30,31 部材
32 接着剤
33 接合部
35 光ファイバセンサ
36 ピエゾ素子
41 ビームスプリッタ
43 ビームスプリッタ
46 光学フィルタ
50 光検出器
51 コンピュータ

Claims (6)

  1. 接合された少なくとも2つの部材のうち少なくとも1つの部材に加振手段を設け、 前記複数の部材を接合する接着剤の内部に光ファイバセンサのセンサ部の一部を埋め込み、前記加振手段で前記部材を振動させながらの前記光ファイバセンサに光源からの光を入射したときの前記光ファイバセンサからの光学特性に基づき接着部の剥離を検出する剥離検査方法であって、
    前記接着剤の外部に出ている前記センサ部の部分からの光学特性の特徴に基づいて測定温度を推定するステップと、
    推定した測定温度に基づいて、前記光ファイバセンサからの光学特性を測定する測定範囲を決定するステップと、
    前記加振手段で前記部材を振動させるステップと、
    前記加振手段による振動の際に、決定した前記測定範囲での前記光ファイバセンサからの前記光学特性の変化を測定するステップと、
    を有することを特徴とする接着部の剥離検査方法。
  2. 前記加振手段で前記部材を振動させるステップに加えて、前記部材側から所定の負荷を付与するステップを有することを特徴とする請求項1記載の接着部の剥離検査方法。
  3. 前記所定の負荷は、前記接着剤によって接合された前記少なくとも2つの部材からなる接合部材を弾性変形させる外力であることを特徴とする請求項2記載の接着部の剥離検査方法。
  4. 前記光ファイバセンサは光ファイバグレーティングセンサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着部の剥離検査方法。
  5. 前記光学特性は反射光特性であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の接着部の剥離検査方法。
  6. 前記接着剤は、常温硬化接着剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の接着部の剥離検査方法。
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