JP5196483B2 - 振動又は弾性波検出装置 - Google Patents

振動又は弾性波検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、振動又は弾性波検出装置に関する発明である。
本発明は、ファイバーブラッグ格子(FBG)を利用して、振動、ひずみ、アコースティック・エミッション(AE)および超音波を検出する振動又は弾性波検出装置に関するもので、構造物の健全性評価等に適用することができる技術に関する。
従来、振動および弾性波の検出には、それぞれひずみゲージおよび圧電素子が広く用いられている。しかしながら、ひずみゲージおよび圧電素子は、電磁波障害を受けることから電磁波雰囲気では振動および弾性波計測が出来ない。また、圧電素子は、狭帯域な応答周波数特性を有することから検出する振動又は弾性波周波数帯域に合わせて圧電素子の種類を変更する必要があるなどの欠点がある。
近年、上記したひずみゲージまたは圧電素子による振動又は弾性波計測の問題を解決するため光ファイバセンサの一種であるFBGを用いた振動又は弾性波計測技術が注目されている。FBGは光ファイバの導光路であるコアのファイバ軸方向に周期的にわずかに屈折率を変化させた構造を取り、次の式(1)で与えられるブラッグ波長λBを中心とする狭帯域光を反射する特徴を有する。
λB=2nΛ ………(1)
ここでn、およびΛはコアの屈折率、および屈折率変化の周期間隔を表す。
FBGがひずみ、または温度変化を受けたとき、そのブラッグ波長はひずみ、または温度に比例して変化することが知られている。そのためFBGが微小で高速なひずみ振動をもたらす弾性波(AE、または超音波)を受けたときは、FBGのブラッグ波長は弾性波と同期して振動する。
これまでに利用されてきた広帯域光を光源とし、FBGをセンサとする振動又は弾性波検出システムを図1に示す。FBGセンサの反射波長域を含む広帯域光を光サーキュレータ4を介してFBGセンサに入射し、FBGセンサからの反射光を光サーキュレータ4を介して光学フィルタに入射する。
光学フィルタの透過光、または反射光を光電変換器5に入射し、その光強度を電気信号に変換する。弾性波受信に伴うFBGのブラッグ波長の変動は1pm(ピコメートル、10のマイナス12乗)レベル、またはそれ以下の微小なものである。この微小なブラッグ波長の振動を高感度で検出するためには、光学フィルタはFBGのブラッグ波長近傍、数pm〜数十pmの狭い波長域で急峻な特性変化を有する必要がある。
室温、無ひずみ条件下でブラッグ波長1550nmを有するFBGは温度1℃あたりブラッグ波長は約14pm、1マイクロひずみあたり約1.2pm変化する。このため図1に示したシステムで光学フィルタの光学特性が変化する波長が固定の場合、FBGセンサが10℃以上の温度変化、または100マイクロひずみを超えるひずみ変化を受けた際、FBGセンサのブラッグ波長は光学フィルタの狭帯域な特性変化波長域から外れて、弾性波を検出できなくなる。
そのため光学フィルタには波長可変フィルタを用い、FBGセンサの温度、ひずみ変化に伴うブラッグ波長の変動に応じて、光学フィルタの特性変化波長域を制御する必要がある。しかしながら現在市販されている計測器を用いてブラッグ波長の評価を行い、その結果に基づいて波長可変フィルタを制御するには少なくとも1秒程度かかる。
このため連続的なひずみ変化を与えるような振動を受ける部材においては波長可変フィルタを用いたシステムで弾性波を検出することは不可能である。また波長可変フィルタは高価であることもこのシステムの欠点となっている。
本発明者は、特開2008−046036では光フィルタとして波長FSR毎に周期的な透過域を有するファブリ・ペローフィルタを用いてFBGセンサが大きなひずみ、または温度変化を受けてブラッグ波長が大きく変動しても弾性波を常時検出可能とする発明を提案した(特許文献1参照)。
この発明では、FBGの反射波長幅と同等なFSRを有する二つのファブリ・ペローフィルタの透過域をFSR/4だけ異なるように温度調節器を用いて設定する。上記した仕様を満たす二つのファブリ・ペローフィルタを、図1中で並列配置して光学フィルタとすることで、FBGセンサがひずみ、または温度変化を受けてブラッグ波長が変動しても、FBGセンサの反射特性が単調変化する波長域に常にどちらかのファブリ・ペローフィルタの透過域が存在することになり、弾性波の検出が常時可能になる。
特開2008−046036
上記特許文献1記載の発明は、ファブリ・ペローフィルタ、およびその透過域を制御するための温度調節器を要することから、装置自体が高価になる欠点がある。また、上記した波長可変フィルタやファブリ・ペローフィルタを用いた弾性波計測システムでは、これらの装置をチャンネル毎に揃える必要がある。そのため多チャンネルで弾性波計測を行うとき、非常にコストのかかる装置となる。
本発明は、上記従来の問題を解決することを目的とするものであり、構成が簡単で、しかも弾性波応答や振動に対する応答信号の信号ノイズ比を改善可能な振動又は弾性波検出装置を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射波長域を含む広帯域光を、受信部FBGおよびフィルタ部FBGに入射し、受信部FBGおよびフィルタ部FBGの透過光または反射光の強度変化から受信部FBGが受ける振動又は弾性波を計測する振動又は弾性波検出装置において、受信部FBGがひずみまたは温度変化を受けても受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射光分布が常に交差するように受信部FBGおよびフィルタ部FBGを被検体に取り付けることを特徴とする振動又は弾性波検出装置を提供する。
本発明は上記課題を解決するために、受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射波長域を含む広帯域光を、受信部FBGおよびフィルタ部FBGに入射し、受信部FBGおよびフィルタ部FBGの透過光または反射光の強度変化から受信部FBGが受ける振動およびひずみを計測する振動又は弾性波検出装置において、受信部FBGが受ける温度変化をフィルタであるFBGにも等しく受けさせることを特徴とする振動又は弾性波検出装置を提供する。
一つのFBGに局所的なひずみを導入して反射特性に二つのピークを持たせることで、受信部FBGとフィルタ部FBGの二つの機能を一つのFBGに持たせる構成としてもよい。
本発明の振動又は弾性波検出装置は、任意の箇所で振動又は弾性波検出するために利用されるものである。
本発明によれば、構成が簡単で、しかも弾性波応答や振動に対する応答信号の信号ノイズ比を改善可能な振動又は弾性波検出装置を得ることができる。
本発明に係る弾性波計測装置および計測方法の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して、以下に説明する。
図2は、本発明の全体構成を説明する図である。この図2に示すように、本発明では、FBGから成る受信部1(以下、「受信部FBG」という。)およびFBGから成るフィルタ部2(以下、「フィルタ部FBG」という。)が設けられている。なお、図2中、受信部FBG1とフィルタ部FBG2の順番を逆にしても以下に述べる振動又は弾性波を検出する機能は変わらない。
広帯域光源3から、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2の反射波長域を含む広帯域光を、光サーキュレータ4を介して受信部FBG1およびフィルタ部FBG2に入射し、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの反射光を光サーキュレータ4を介して光強度を電気信号に変換する光電変換器5に入射し、その電気信号を収録し、必要に応じて表示する装置(信号収録・表示装置)6に接続されている。
図2のように、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2が直列に配置されている場合、図2の光電変換器5に入射される受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの反射光強度は、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2の反射光強度分布曲線で囲まれる面積で表される。
被検体がある温度において無ひずみ状態では、受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布は、図3(a)で表されるものとする。
受信部FBG1に弾性波が到達して、受信部FBG1に微小な引張りと圧縮が交互に現れるひずみ変化が生じた場合を考える。受信部FBG1が引張りを受けた場合は、図3(b)のように、受信部FBG1のブラッグ波長が長波長側にシフトし、両反射光分布曲線が交差する面積が減少し、両反射光分布曲線で囲まれる面積が増加することから光電変換器5出力は増加する。
逆に受信部FBG1が圧縮を受けた場合は、図3(c)のように、両反射光分布曲線で囲まれる面積が減少することから光電変換器5出力は低下する。このように受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布が常時、交差する場合においては上記した原理に基づいて弾性波を検出することができる。
しかしながら受信部FBG1およびフィルタ部FBG2の反射光分布曲線が完全に分離するほど大きなひずみや温度変化を受けた場合、反射光分布曲線が交差していないため弾性波を受信部FBG1が受けても光電変換器5出力に変化は現れない。ひずみや温度変化(参考:FBGの反射光分布は、温度変化により熱膨張に起因する熱ひずみの他、光ファイバの光学特性である光弾性定数が温度に依存し、温度変化に伴うひずみと光弾性定数の変化を受けてブラッグ波長は変動する。)に関係なく、図3のように受信部FBG1およびフィルタ部FBG2の反射光分布を常時交差させるための手段として、以下の二つが考えられる。
第一の手段は、FBGの一部を接着材で被検体表面に固定する、または被検体内部に埋め込み固定することによりFBGの一部にひずみが残留できるようにする。即ち、図26に示すように、一つのFBGの一部を被検体に接着または埋め込んで受信部FBG1とし、残りの非接着部、または非埋め込み部をフィルタ部FBG2とする。この構成では、受信部FBG1とフィルタ部FBG2は光ファイバ軸方向に連続しており、接着または埋め込み界面が、受信部FBG1−フィルタ部FBG2の界面となる。
このように、FBGの一部に残留ひずみを与えることにより、FBGに二つの異なるひずみ状態が存在することになる。そのため二つの異なるブラッグ波長の反射光分布が現れ、残留ひずみを制御することで二つの反射光分布を交差させることができる。FBGの接着、または埋め込み時の圧着力、および光ファイバ軸方向の引張り、または圧縮力の調整によりFBGに与える残留ひずみを制御することができる。
第二の手段は、図27に示すように、二つのFBGをそれぞれ受信部FBG1およびフィルタ部FBG2として用い、両FBGの反射光分布が交差するように被検体表面、または内部に両FBGを取り付ける。
ここで、具体的な被検体への受信部FBG1およびフィルタ部FBG2の取り付け構造例を以下に挙げる。
構造例1:
二つの個別のFBGを、図4(a)において、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2として、図3に示すように二つのFBGの反射光分布が交差するように、被検体7の表面または被検体7の内部に取り付ける。
被検体7が温度、およびひずみ変化を受けても、両反射光分布が交差するように受信部FBG1とフィルタ部FBG2が受ける温度、およびひずみに差が現れない箇所に取り付ける。また受信部FBG1が受けるひずみや温度変化が微小で、両反射光分布が交差する条件を崩さない場合はフィルタ部を未接着とする取り付け構造も可能である。
構造例2:
図4(b)に示すように被検体7が受けるひずみを伝えることなく、被検体7を伝搬する弾性波を導波する板(導波板と呼ぶ)を被検体7に取り付け、導波板に二つの個別のFBGを受信部FBG1およびフィルタ部FBG2として図3に示すように二つのFBGの反射光分布が交差するように接着させる。
なお、光ファイバと同じ熱膨張率を有する部材を導波板8に用いることで、フィルタ部FBG2が導波板8に接着されていなくても、受信部FBG1とフィルタ部FBG2は温度変化により同じブラッグ波長変化を受けることになる。このため温度変化が生じても受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布が交差する条件は崩れることがない。
構造例3:
この取付構造は、図4(c)に示すように、被検体7に取り付けた導波板8に接着した部分が受信部FBG1となり、非接着部分がフィルタ部FBG2となるように取り付ける。受信部FBG1に局所的な残留ひずみを与えることで図3に示すような二つのピークが存在し、両反射光分布が交差する反射特性を持つFBGを構成することができる。なお、図4(c)では接着された受信部FBG1を光サーキュレータ4と結合させても、非接着のフィルタ部FBG2を光サーキュレータ4と結合させても機能は変わらない。
このとき導波板8に光ファイバとは異なる熱膨張率の部材を用いた場合、温度変化により受信部FBG1とフィルタ部FBG2が受けるブラッグ波長変化は異なる。このため弾性波検出に必要な受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布が交差する条件が崩れる恐れがある。光ファイバと同じ熱膨張率を有する部材を導波板8に用いた場合、温度変化に伴う両者が受けるブラッグ波長変化は同じで、弾性波検出感度を保つことができる。
上述したように導波板8に受信部FBG1とフィルタ部FBG2を取り付けた場合、被検体7が受けるひずみ変化は受信部、およびフィルタ部FBG2のブラッグ波長に全く影響を与えない。また温度変化が生じても導波板8に光ファイバと同じ熱膨張率を有する部材を用いることで、受信部、およびフィルタ部FBG2のブラッグ波長は同様に変化することになる。つまり被検体7が受ける温度やひずみ変化に関係なく弾性波検出に必要な両反射光分布が交差する条件を崩すことがなく、弾性波検出感度を保つことができる。
また、受信部FBG1が受けるひずみや温度変化が微小で、両反射光分布が交差する条件を崩さない場合は、導波板8を介さず、図28に示すように、受信部FBG1を、接着剤によって被検体7に固定することで局所的残留ひずみを与えた状態で、フィルタ部FBG2とともに、直接、被検体7に取り付ける構成としてよい。
構造例4:
被検体7よりも音速の低い材料を被検体7表面に水などのカップラントを介して接触させると弾性波の導波板8として機能する(特開2006−132952号公報)。また、被検体7との音速の大小に関わらず板厚を薄くしていくと導波板8として機能する。
例えば、図4(d)に示すように導波板8に二つの個別のFBGを、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2として、図3に示すように、二つのFBGの反射光分布が交差するように接着させる。このような受信部FBG1を貼り付けた導波板8は被検体7の任意の箇所に取り付けることが出来、可動式弾性波検出部として機能する。
なお、温度変化を受けても受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布が交差する条件を崩さないような光ファイバと同じ熱膨張率を有する部材を導波板8として用いた場合は、フィルタ部FBG2を導波板8へ未接着とする取り付け構造も可能である。
局所的残留ひずみを与えて交差する反射光分布を持たせた受信部FBG1およびフィルタ部FBG2を、図29に示すように貼り付けた導波板8は、温度変化が微小で反射光分布が交差する条件が崩れない場合、または導波板8に光ファイバと同じ熱膨張率の部材を用いることにより、可動式弾性波検出部として機能する。
受信部FBG1およびフィルタ部FBG2の被検体7または導波板8への取り付けの際、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2に広帯域光を入射し、光スペクトルアナライザを用いて受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの反射光分布の交差状況を確認しながら作業することが好ましい。
構造例5:
受信部FBG1とフィルタ部FBG2を同じ温度を受けるように被検体7に取り付けることで、被検体7の可聴域振動や変形によるひずみを計測することが可能である。受信部FBG1と同じ温度変化をフィルタ部FBG2に与え、被検体7が受けるひずみを受信部FBG1に伝えるための構造例として、図5(a)、(b)のように被検体7の二点を光ファイバと同じ熱膨張率の部材で接続し、その接続部材にFBG受信部のみを接着させ、フィルタ部FBG2は受信部と同じ温度を受ける範囲に設置する。
なお、図5(a)は、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2は、それぞれ個別のFBGで構成されている。図5(b)は、受信部FBG1に局所的残留ひずみを導入することで、受信部FBG1とフィルタ部FBG2が、単一FBGで構成され、単一FBGに二つの機能を持たせた検出部を表している。
また、温度変化を無視しても良い場合は、導波板8を介することなく、図30に示すように、被検体7表面または内部に、受信部FBG1を取り付けることで振動、ひずみ計測が可能である。
構造例6:
振動・ひずみ検出部として導波板8を介さず図5(c)に示すように直接、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2を取り付けることも可能である。受信部FBG1およびフィルタ部FBG2を被検体7の異なる箇所に貼り付ける。このとき両FBGは同じ温度を受けるように設置する。受信部FBG1とフィルタ部FBG2の貼り付け箇所におけるひずみの差を測定することができる。なお、図4と図5は、共通する構造が示されているが、図4はすべて弾性波計測用のセンサ構造であり、図5はすべてひずみ・振動計測用のセンサ構造である。
二つのFBGを受信部とフィルタ部に用いる場合、フィルタ部FBG2のグレーティング長を受信部FBG1と比較して短くする、またはフィルタにチャープFBGを用いることで図6のように受信部の反射特性と比較して広い波長域の反射特性をフィルタ部FBG2に持たせることができる。
図6のように受信部の反射特性と比較して広い波長域の反射特性をフィルタ部FBG2に持たせた場合、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの反射光強度は受信部FBG1のブラッグ波長におけるフィルタ部FBG2の反射率の高さに比例することになる。
したがって、受信部FBG1のひずみ変化に伴うブラッグ波長変化を受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの反射光強度として検出することができることから、図6のような光学特性を有する二つのFBGの組み合わせは振動・ひずみ検出センサとして機能することになる。このようなセンサにおいては反射特性の異なるFBGの組み合わせることで振動・ひずみ測定が可能なひずみ範囲を制御することができる。
FBGの一部を被検体7に接着剤で貼り付けて、FBGに局所的残留ひずみを導入して反射特性に二つのピークを持たせることで、1つのFBGに、受信部とフィルタ部の二つの機能を持たせ、被検体7を伝搬する弾性波を検出した実験を実施例1として以下説明する。
この実施例1の振動又は弾性波検出装置を図7に示す。この実施例1では、弾性波を伝搬させる被検体7としてアルミ板を用い、FBGの半分の長さの部分を接着材で被検体7に固定させて受信部FBG1とし、残りの非接着のFBGをフィルタ部FBG2とした。超音波発振子9には信号発生器10から超音波励起信号が送られ、超音波発振子9から被検体7に超音波を伝搬させるような構成とした。
一方、広帯域光源3からの広帯域光を光サーキュレータ4を通して受信部FBG1およびフィルタ部FBG2に入射し、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの反射光は、光サーキュレータ4を通して光電変換器5に送られ、そこで反射光強度は電気信号に変換される構成とした。そして、光電変換器5出力は、信号増幅器11、電気信号フィルタ12を通して信号収録・表示装置6に送られる構成とした。
被検体7を伝搬する超音波は被検体7と接着している受信部FBG1を通過し、受信部FBG1の反射光分布は超音波振動に同期して振動することになる。一方、フィルタ部FBG2の反射光分布は超音波の影響を受けず固定されていることから、図3を用いて説明したように光電変換器5出力が超音波振動に同期して変化することになる。
この実施例1では、超音波検出感度が最大になるように被検体7であるアルミ板にひずみを与えることで、受信部FBG1にひずみを与え、超音波検出感度が最大となるように受信部FBG1の反射特性を制御した。
図8に、被検体7に接着する前の受信部FBG1反射特性と、実施例1のようにFBGの一部を接着し超音波検出感度が最大となった場合の受信部とフィルタ部の二つの機能を持たせたFBG反射特性を、比較して示す。被検体7に接着する前の反射光分布には一つの反射光ピークが存在した。被検体7にFBGの一部を接着した場合は、接着部にひずみを与えることにより、接着部である受信部FBG1と非接着部であるフィルタ部FBG2からの2つの反射ピークが現れた(図8参照)。
受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布を模式図で示すと、図9のように表すことができる。反射率の高さ、つまり反射光強度が異なるのは受信部とフィルタ部のグレーティング長さが異なっていることに起因していると考えられる。
被検体7を伝搬した超音波を、図7に示すような振動又は弾性波検出装置で検出した応答信号を、図10に示す。尚、超音波応答波形収録においては、512回の平均化処理を行った。図10の一番下にフィルタ処理を行わなかった場合の応答波形を示す。試験時間0ms以降から現れる信号が超音波に対する応答である。
この未フィルタ処理信号の周波数成分強度を調べた結果を図11に示す。この場合、400kHz以下に高い周波数成分強度が現れた。そこで電気信号フィルタを用いて低周波通過処理を行った。100から500kHzまでの低周波通過処理を行った応答波形を図10の上5つに示す。このように電気信号フィルタによるフィルタ処理を施すことで、この振動又は弾性波検出装置を用いてさらに明確な超音波応答の検出が可能になった。
材料の破壊に伴い発生するAEの検出を模擬することを目的に、シャープペンシル芯の圧折時に発生するAEを検出した実験を実施例2として説明する。用いた振動又は弾性波検出装置は、図7において超音波発振子の代わりにシャープペンシル芯の圧折を被検体7上で行い、被検体7に擬似AEを伝搬させた。
それ以外は、図7と同じ振動又は超音波検出装置を用いている。ただし偶発的に生じる材料破壊に伴うAE信号の検出を模擬しているため、応答波形収録において平均化処理は行っていない。
図12にシャープペンシル芯圧折時の擬似AE応答波形を示す。図12の一番下が電気信号フィルタ12によるフィルタ処理を行わなかった場合の応答波形である。ノイズに埋もれて擬似AEが検出できたのか識別できない。
この未フィルタ処理波形の周波数成分強度を図13に示す。平均化処理を行っていないこの応答波形にはノイズ成分が多く含まれ、広い周波数特性が現れた。しかし、一般に破壊発生に伴うAEは数100kHz以下の帯域を計測すれば破壊検知には十分である。そこでペンシル芯圧折時の応答信号を50kHz、100kHz、および200kHzをカットオフ周波数として低周波通過フィルタ処理した。
それらの結果を図12の上3つのグラフに示す。このように低周波通過フィルタ処理を施すことで高周波ノイズに埋もれていた擬似AE信号を本振動又は弾性波検出装置を用いて検出することが可能になった。
実施例1および実施例2で説明した振動又は弾性波検出装置では、一つのFBGに局所的残留ひずみを与えることで弾性波検出可能な受信部とフィルタ部FBG2の反射光分布が交差する図8のような反射光分布を持たせている。
このような特徴を有する反射特性は、上記構造例1〜4として示したFBGの取り付け構造でも実現できることから、これらの取り付け構造により、同様に弾性波検出が可能である。
被検体7に局所的残留ひずみを導入したFBGを貼り付けて、振動を計測した実験を実施例3として説明する。用いた振動又は弾性波検出装置は、図14に示すようにFBG13の約半分の長さを接着材14で被検体7の表面に貼り付け、残りは被検体7と接着させずにひずみを与えない状態にした。
接着部のFBGは、被検体7と同じひずみを受けることから受信部FBG1として機能し、非接着部のFBGは、接着部FBGのひずみに伴うブラッグ波長の変動を反射光強度に変換するフィルタ部FBG2としての役割を果たすことになる。
広帯域光は、光サーキュレータ4を通して、受信部FBG1およびフィルタ部FBG2に入射され、受信部FBG1とフィルタ部FBG2からの反射光は、光サーキュレータ4を介して、光電変換器5に入射され、光強度は、電気信号に変換されて信号収録・表示装置6に保存される。
被検体7を、図14のように片持ち梁として、自由端に曲げ負荷を与えて自由振動させたときの光電変換器5出力を収録した。また参照のためひずみゲージを受信部FBG1(接着部14)の隣に貼り付けて、ひずみも同時に収録した。
片持ち梁の自由振動時における光電変換器5出力とひずみゲージから測定されたひずみを図15に示す。試験開始の曲げ負荷を与えた際の引っ張りひずみの増加に伴い、光電変換器5出力は、あるひずみを超えてから増加率が低下し、最大引っ張りひずみ時に最大出力を示した。
その後、自由振動により引張り−圧縮が周期的に現れるひずみ変化に対して、試験時間約5秒までの光電変換器5出力は、周期的なひずみ変化とは同期しない応答挙動を示した。しかしそれ以降は、ひずみ変化と一致する周期的な光電変換器5出力が観察された。
周期的なひずみ変化と同期しない光電変換器5出力が現れた時点の応答を、図16に拡大して示す。光電変換器5出力の極大点は、ひずみの極大、または極小点に対応する。また、光電変換器5出力の極小点は30マイクロひずみ程度の圧縮ひずみを受けるときである。
このような光電変換器5出力−ひずみ関係から、ひずみに伴う受信部FBG1、およびフィルタ部FBG2の反射光分布変化は、次のように考えられる。尚、図3を用いて説明したように受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの反射光強度はそれぞれの反射光分布曲線で囲まれる面積に比例する。
無ひずみの状態では、図18(c)のように受信部FBG1のブラッグ波長がフィルタ部FBG2のそれよりも長波長側にあり、両者の反射光分布は交差していた。そして圧縮を受けると、図18(d)のように、受信部FBG1のブラッグ波長が低周波側にシフトした。
このとき、両反射光分布曲線で囲まれる面積が同18(c)の場合と比較して減少することから、反射光強度は低下した。そして30マイクロひずみ程度の圧縮を受けると受信部FBG1とフィルタ部FBG2からの反射光分布が重なり合う図18(e)の反射分布に移行し、反射光強度は極小になった。
さらに圧縮を受けると図18(f)のように受信部FBG1のブラッグ波長がフィルタ部のそれよりも低波長側にシフトし、反射光分布が重なり合う面積が増加することから反射光強度は増加した。その後、圧縮ひずみから引張りひずみに転じるようになると、二つの反射光分布は図18(f)から図18(b)へと変化した。そして圧縮の場合と同様に引張りひずみの極大点で反射光強度は極大になった。
ひずみと光電変換器5出力が同期して周期的変化を示した時点の両応答挙動を図17に拡大して示す。この振動における受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布の位置関係は図18(b)から図18(d)の範囲で変化したと考えられる。
また、曲げによる引張りひずみを最初に与えた試験時間2秒付近でひずみが線形に増加しているときに、光電変換器5出力増加率が低下した理由は次の通りである。受信部FBG1が大きな引張りひずみを受けると図18(a)のように理想的には受信部FBG1とフィルタ部FBG2からの反射光分布は分離されるべきである。
しかし、この実施例3では、一つのFBGの半分を受信部FBG1、残りをフィルタ部FBG2とする構成であった。このような構成では、受信部FBG1が大きな引張りひずみを受けたときに実際に得られる反射光分布は、図19の300マイクロ引っ張りひずみを与えたときの反射光分布のように受信部FBG1、およびフィルタ部FBG2の反射ピークは離れているが、反射強度の低い領域では両分布は分離せずに交差している。
そして、さらに大きなひずみを与えた400マイクロ引っ張りひずみでは、受信部FBG1、およびフィルタ部FBG2に対応する大きな反射光分布が長波長側、および短波長側に存在するが、その中間に小さな反射ピークが現れている。このように一つのFBGで受信部FBG1とフィルタ部FBG2を構成する場合は、大きなひずみを受けたとき、反射光分布が完全に分離せずに、反射光強度の低い領域が拡がっていくことになる。
このように、反射光強度の低い領域の拡がりをもたらすような大きな引張りひずみの領域では、ひずみの増加に伴い光電変換器5出力は増加率を下げながらも増加することになる。受信部FBG1とフィルタ部FBG2を個別のFBGで構成した場合、大きなひずみを受けると反射光分布は完全に分離し、光電変換器5出力は飽和すると考えられる。
このような実験結果から、次のことが言える。受信部FBG1とフィルタ部FBG2を個別のFBGで構成し、受信部FBG1のブラッグ波長がフィルタ部FBG2のそれよりも長波長側にある場合を考える。受信部FBG1が圧縮を受けてフィルタ部FBG2のブラッグ波長よりも低波長側にシフトすると、振動に対する応答の位相が反転する。
また、逆に受信部FBG1が引っ張りを受けて受信部FBG1のブラッグ波長が長波長側にシフトして、受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布が完全に分離したとき、光電変換器5出力は飽和する。ここでは、受信部FBG1のブラッグ波長がフィルタ部FBG2のそれよりも長波長側にある場合を挙げたが、逆の関係でも同様なことが言える。
ひずみがある値を超えたかどうかを判別したい場合、そのひずみからもたらされる受信部FBG1のブラッグ波長シフト量を無ひずみ状態における受信部FBG1とフィルタ部FBG2のブラッグ波長差に設定する、または受信部FBG1とフィルタ部FBG2の反射光分布が完全に分離するように設定する。
受信部FBG1およびフィルタ部FBG2のひずみ測定対象物(被検体7)への取り付け時に、受信部FBG1に与える残留ひずみを制御すること、また反射特性の異なる受信部FBG1およびフィルタ部FBG2を用いることで、受信部FBG1とフィルタ部FBG2とのブラッグ波長差や反射光分布が分離するための波長差を容易に制御することができる。
このような反射特性を有するFBGを用いることで、しきい値となるひずみ以下では振動によりもたらされるひずみと同期した光電変換器5出力が得られる。そして、しきい値以上のひずみが生じると、光電変換器5出力に位相反転挙動(図16参照)や飽和が現れることになり、過ひずみが加わったことを識別することができる。
実施例3の振動又は弾性波検出装置による、ひずみ、振動測定では一つのFBGに局所的残留ひずみを与えて二つのピークを持つ反射光分布を持たせている。このような特徴を有する反射特性は課題を解決するための上記構造例5および構造例6に記載したFBGの取り付け構造でも実現できることから、これらの取り付け方により同様にひずみ、振動測定が可能である。
ここで記載したAE、超音波検出、またはひずみ・振動計測を多点で行う場合は、図20、21に示したシステムにより受信部FBG1が受信するAE、超音波、ひずみ・振動を多点同時計測することが可能であると考えられる。
広帯域光を1×Nカップラで分岐し、分岐された広帯域光をそれぞれの受信部FBG1およびフィルタ部FBG2に入射し、その反射光、または透過光強度を光電変換器5で電気信号に変換し、信号収録・表示装置6に出力するシステムである。
受信部FBG1およびフィルタ部FBG2の透過光強度と反射光強度の変化は、位相反転の関係にあることから、図21に示したようなFBGの透過光強度を測定する場合でも、反射光強度を測定する図20と同様な検出が可能と考えられる。
図22および図23に示すシステムのように受信部、およびフィルタ部FBG2への広帯域光の入射を光スイッチにより選択することによりAE、超音波、振動計測を行いたいFBGを選択することができる。
受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの透過光と反射光強度の変化は、位相反転の関係にあるので、図24のように受信部FBG1およびフィルタ部FBG2からの透過光と反射光の両方を光電変換器5に入射し、どちらかの光電変換器5の位相を反転させて合成することで弾性波応答や振動に対する応答信号の信号ノイズ比を改善することができる。さらに、参考文献(Tsudaら、Composites Science and Technology 2007 Vol.67 p.1353-1361)に記した方法を用いてひずみを定量評価することができる。
図25のように一本の光ファイバ上に反射波長域の異なる複数の受信部、およびフィルタ部FBG2を設け、これらの反射波長域をカバーする広帯域光を入射して、その反射光を光分波器を用いてそれぞれのFBGからの反射光のみを光電変換器5に入れることにより、多点同時にAE・超音波検出、またはひずみ・振動計測を行うことができる。
以上、本発明に係る振動又は弾性波検出装置の最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は、このような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内で、いろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る振動又は弾性波検出装置は、上記構成のとおりであるから、構造物が運用中に受ける振動やひずみを測定することで、構造物が異常な稼働状況に置かれていないかを判断することができる。また材料が破壊するときにはアコースティック・エミッション(AE)が発生することから、AEを検出することにより構造物の破損を検知することができる。また超音波を利用して材料・構造物の損傷状態を非破壊で検査することができる。
広帯域光を利用した従来のFBGセンサ弾性波検出システムの構成図である。 広帯域光を利用した本発明に基づくFBGセンサ弾性波検出システムの構成図である。 本発明に基づき、受信部FBGがひずみを受けた場合の受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射特性を表した図である。 本発明に基づいた弾性波検出のための受信部FBGおよびフィルタ部FBGの構成例を示した図である。 本発明に基づいた振動・ひずみ検出のための受信部FBGおよびフィルタ部FBGの構成例を示した図である。 異なる反射特性を有する受信部FBGおよびフィルタ部FBGを組み合わせた場合の反射特性模式図である。 本発明に基づき単一FBGから受信部FBGおよびフィルタ部FBGを構成させ、超音波検出した実験、実施例1におけるシステム構成を示した図面である。 単一FBGの一部を被検体に接着させることにより受信部FBGおよびフィルタ部FBGを構成させたことによる反射スペクトルの変化を示した図です。 受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射特性を模式的に示した図である。 実施例1における超音波応答波形を示した図である。 実施例1において収録した未フィルタ処理波形の周波数解析結果を示した図である。 実施例2における擬似AE検出波形を示した図である。 実施例2において収録した未フィルタ処理波形の周波数解析結果を示した図である。 実施例3において用いた実験システムの構成図である。 実施例3における片持ち梁自由振動時の光電変換器出力およびひずみゲージ出力を示した図である。 実施例3において周期的なひずみ変化と同期しない光電変換器出力が現れた時点の応答を拡大した図である。 実施例3において周期的なひずみ変化と同期した光電変換器出力が現れた時点の応答を拡大した図である。 実施例3におけるひずみ変化に伴う受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射特性変化を示した図である。 単一FBGから構成される受信部FBGおよびフィルタ部FBGにおいて引張りひずみを印加し続けた場合の反射特性変化を示した図である。 多点同時にAE・超音波検出、またはひずみ・振動計測を行うためのシステム構成例(その1)を示した図である。 多点同時にAE・超音波検出、またはひずみ・振動計測を行うためのシステム構成例(その2)を示した図である。 多点に取り付けたFBGセンサを選択してAE・超音波検出、振動・ひずみ計測を行うためのシステム構成例(その1)を示した図である。 多点に取り付けたFBGセンサを選択してAE・超音波検出、振動・ひずみ計測を行うためのシステム構成例(その2)を示した図である。 応答信号の信号ノイズ比を改善するためにFBGの反射光および透過光を合成するためのシステム構成図である。 一本の光ファイバ上に複数のFBGを配置して、多点同時にAE・超音波検出、またはひずみ・振動計測を行うためのシステム構成例を示す図である。 実施例1の第1の手段を説明する図である。 実施例1の第2の手段を説明する図である。 実施例1の構造例3を説明する図である。 実施例1の構造例4を説明する図である。 実施例1の構造例5を説明する図である。
符号の説明
1 受信部FBG
2 フィルタ部FBG
3 広帯域光源
4 光サーキュレータ
5 光電変換器
6 信号収録・表示装置
7 被検体
8 導波板
9 超音波発振子
10 信号発生器
11 信号増幅器
12 電気信号フィルタ
13 FBG
14 接着剤

Claims (2)

  1. 受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射波長域を含む広帯域光を、受信部FBGおよびフィルタ部FBGに入射し、受信部FBGおよびフィルタ部FBGの透過光または反射光の強度変化から受信部FBGが受ける振動又は弾性波を計測する振動又は弾性波検出装置において
    受信部FBGがひずみまたは温度変化を受けても受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射光分布が常に交差するように受信部FBGおよびフィルタ部FBGを被検体に取り付け
    一つのFBGに局所的なひずみを導入して反射特性に二つのピークを持たせることで、受信部FBGとフィルタ部FBGの二つの機能を一つのFBGに持たせることを特徴とする振動又は弾性波検出装置。
  2. 受信部FBGおよびフィルタ部FBGの反射波長域を含む広帯域光を、受信部FBGおよびフィルタ部FBGに入射し、受信部FBGおよびフィルタ部FBGの透過光または反射光の強度変化から受信部FBGが受ける振動およびひずみを計測する振動又は弾性波検出装置において
    受信部FBGが受ける温度変化をフィルタであるFBGにも等しく受けさせ
    一つのFBGに局所的なひずみを導入して反射特性に二つのピークを持たせることで、受信部FBGとフィルタ部FBGの二つの機能を一つのFBGに持たせることを特徴とする振動又は弾性波検出装置。
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