JP2007278815A - 組立式計量スプーン - Google Patents
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Abstract
【課題】誰でも簡単に組み立てることができ、容量の規定も確実に行うことができる組立式計量スプーンを提供する。
【解決手段】スプーン本体1aの底面を形成する底板2の対向する辺にスプーン本体1aの側面を形成する一対の側板3L,3Rを設け、各側板3L,3Rに取手1bを形成する取手板4を折曲可能に設けるとともに、底板2の残された一方の辺にベース板5と、スプーン本体1aの背面を形成する背板6を一体的に備える。
【選択図】図5
【解決手段】スプーン本体1aの底面を形成する底板2の対向する辺にスプーン本体1aの側面を形成する一対の側板3L,3Rを設け、各側板3L,3Rに取手1bを形成する取手板4を折曲可能に設けるとともに、底板2の残された一方の辺にベース板5と、スプーン本体1aの背面を形成する背板6を一体的に備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、1枚のシート体を折り曲げて組み立てられる組立式の計量スプーンに関し、さらに詳しく言えば、誰でも簡単に組み立てでき、計量しやすい組立式計量スプーンに関する。
例えば粉末状の洗濯洗剤の化粧箱内には、水に対して洗剤の量を規定するための計量スプーンが同梱されていることが多い。この種の計量スプーンは、その多くがプラスチックの成型品からなる。
しかしながら、成型品にした場合、製造コストが高くなるばかりでなく、ゴミによる環境問題も生じるため、あまり好ましくない。そこで、例えば特許文献1に示すように、紙などのシート体を折り畳んで成型される組立式の計量スプーンが一部で用いられている。この組立式計量スプーンは、成型品よりも生産コストを安くできるばかりでなく、焼却ゴミとして分類されるため、廃棄も簡単で環境に優しい。
しかしながら、次のような課題があった。すなわち、特許文献1に記載の組立式計量スプーンは、折曲線が湾曲している箇所が多いため、立体的に組み立てるには、ユーザーに煩雑な思いをさせやすかった。また、上手く組み立てられずに、シート自体を破損するおそれもあった。さらには、湾曲しているため、シートが撓みやすく、スプーン本体の内容積が変形によって変わるため、規定の容量を計測しにくかった。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、誰でも簡単に組み立てることができ、容量の規定も確実に行うことができる組立式計量スプーンを提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。請求項1に記載の発明は、1枚のシート体を折り曲げて、計量用のスプーン本体と把持用の取手とを一体的に形成する組立式計量スプーンにおいて、上記シート体は、上記スプーン本体の底面を形成する底板と、上記底板の互いに対向する2対の対向辺のうちの一方の対向辺に沿って折曲可能に設けられ、上記スプーン本体の側面を形成する一対の側板とを含み、上記各側板の上記底板との折曲線に対して直交する一方の辺には、上記取手を形成する取手板がそれぞれ折曲可能に設けられているとともに、上記底板の残された他方の対向辺のうちの上記取手板側の辺には、上記スプーン本体から反スプーン本体側に上記取手板を突出させるガイド孔を有するベース板が折曲可能に設けられ、上記ベース板の上記底板に対向する辺には上記スプーン本体の背面を形成する背板が折曲可能に設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記背板の一部には、上記背板を固定するための係止凸部が設けられており、上記側板と上記取手板との間には、上記係止凸部を係止するための係止溝が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、上記請求項2において、上記係止溝は、上記側板と上記取手板との折曲線に対して所定角度傾斜されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、上記請求項1,2または3において、上記背板を上記スプーン本体側に折り曲げて、上記ベース板との間で上記取手板の一部を挟持することにより、上記ガイド孔を介して、上記取手板が上記スプーン本体から反スプーン本体側に突出された状態で保持されることを特徴としている。
本発明は、次のような態様も含まれる。請求項5に記載の発明は、1枚のシート体を折り曲げて、計量用のスプーン本体と把持用の取手とを一体的に形成する組立式計量スプーンにおいて、上記シート体は、上記スプーン本体の底面を形成する底板と、上記スプーン本体の側面を形成する一対の側板と、上記スプーン本体の背面を形成する背板とを含み、上記底板,上記側板または上記背板のいずれか1つには、上記スプーン本体の所定容量ごとに計量線が設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、上記請求項5において、上記計量線は、上記底板または上記背板に所定間隔で表示された目盛り線からなることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、組み立てが簡単であるばかりでなく、変形しにくい構造のため、内容積が変わりにくい。請求項2に記載の発明によれば、係止凸部を係止溝に係合することで、より強度を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、係止溝が所定角度傾斜していることにより、背板の弾性変形力によって背板が側板間に突っ張るため、スプーン本体の幅方向の強度を大幅に上げることが出来る。また、請求項4の記載の発明によれば、ベース板に設けられたガイド孔を通して取手板が引き出されることにより、取手を確実に補形しておくことができる。
請求項5および請求項6の記載の発明によれば、スプーン本体を構成する底板、側板および/または背板に計量線を設けたことにより、必要な分量を確実かつ簡単に計量することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る組立式計量スプーン1を展開した状態の斜視図である。この組立式計量スプーンは、1枚のシート体1を打抜加工したものからなり、この例において、シート体1は紙製基材の表面に合成樹脂シートを貼り付けたものからなる。なお、シート体1の材質は、例えばプラスチック製であってもよく、仕様に応じて任意に変更可能である。
シート体1はスプーン本体1a(図5参照)の底面を形成する矩形状の底板2を基準として、その各辺に各構成部材が一体的に連設されている。すなわち、底板2の幅方向に沿って対向する2辺には折曲線L1を挟んで折曲可能な一対の側板3L,3Rが設けられている。
側板3L,3Rはともに左右対称で同一構成あるため、以下においては一方の側板3Lを例にとって説明する。側板3Lは、スプーン本体1aの両側面(図5参照)を形成するもので、折曲線L1に対向する辺31は、スプーン本体1aの開口部を構成する辺として円弧状に形成されている。
側板3Lの残された辺(折曲線L1に直交する線に平行な辺)には、折曲線L2を挟んで取手板4Lが一体に連設されている。なお、側板3Rにも同様に折曲線L2を挟んで取手板4Rが連設されている。
取手板4Lは、側板3Lに連結された第1取手メンバー41と、第1取手メンバー41の折り線L2に対向する辺に折り線L3を介して連設された第2取手メンバー42との2つの部材から構成されている。
側板3Lと取手板4Lの折曲線L2には、後述する背板6を保持するための切欠部7を形成するための切欠溝71が設けられている。切欠溝41は、折曲線L2から側板3側にL字状に切り欠かれており、取手板4Lを折り線L2に沿って折り曲げることで、図6(a)に示すように、切欠部7が形成される。
次に、底板2の長さ方向の一方の辺(取手板4Lが設けられている辺)には、折曲線L4を介してベース板5が設けられている。ベース板5は、底板2の幅と同幅の矩形状に形成されており、その中央には取手板4L,4Rが挿通されるスリット状のガイド孔51が形成されている。
ベース板5の他端側(底板2と対向する辺)には、折曲線L5を介して背板6が連設されている。背板6は、スプーン本体1a(図5参照)の背面を形成する矩形板からなり、ベース板5とほぼ同じ大きさに形成されている。
背板6の開放端側の幅方向の両端には、背板6をベース板5側に折り畳んた状態で固定するための、係止凸部61,61が左右対称に突設されている。係止凸部61,61は、背板6は幅方向の側面に所定長さ突設されており、この各係止凸部61,61が上述した切欠部7に係合されることにより、背板6がスプーン本体1aの背面として保持される。
次に、図1〜図5を参照して、この組立式計量スプーン1の組立手順の一例について説明する。まず、図1に示す展開状態の計量スプーン1の折曲線L2に沿って取手板4L、4Rの第1取手メンバー41をほぼ90°折り曲げる。
第1取手メンバー41の折り線L3に沿って連設された第2取手メンバー42を90°折り曲げることにより、図2に示す状態となる。次に、各側板3L,3Rを折曲線L1に沿って底板2側にほぼ90°折り曲げることにより、図3に示す状態となる。
これにより、取手板4の第1取手メンバー41,41同士が互いに突き当たるため、スプーン本体1aの背面の一部が形成される。さらには、第2取手メンバー42,42同士が互いに平行に向き合うことにより、板状の取手部1bが形成される。
次に、図3に示す状態からベース板5をスプーン本体1a側に90°折り曲げるが、その際、ベース板5のガイド孔51に各第2取手メンバー42,42を挿通させながら折り曲げてゆき、第2取手メンバー42,42を外側に引き出すことで、図4に示す状態となる。
最後に、垂直に立った状態の背板6を底板2に向かって折曲線L5に沿ってほぼ180°折り曲げる。同時に、背板6の両端に設けられた係止凸部61,61は、各側板3L、3Rの間に挟まれながら移動して行き、図6(b)に示すように、切欠部7によって係止される。
このとき、係止凸部61は、切欠溝71によって形成された突出片71によって受け止められることにより、多少の衝撃が加わっても、抜け落ちることはないため、確実に形状を保つことができる。
さらには、切欠部7は一部が斜めに切り欠かれていることにより、背板6が弾性復元力によって若干持ち上がるため、側板3L、3Rの間に背板6が突っ張ることで、スプーン本体1aの強度を上げることができる。
この例において、取手部1bを構成する第2取手メンバー42,42はとくに接合されていないが、例えば対向面に両面粘着テープなどを介装して、それらを一体的に貼り付けるなどしてもよい。
より好ましい態様として、本発明の組立式計量スプーン1は計量線を備えていることが好ましい。すなわち、図7(a)に示すように、スプーン本体1aの側板3L,3Rと背板6には、一定間隔で計量線8が表示されている。
この例において、計量線8は、スプーン本体1aの最大規定容量を計量するための目安となる第1計量線8aと、最大規定容量の約2/3を計量する目安となる第2計量線8bと、最大規定容量の約1/3を計量する目安となる第3計量線8cとの3つの計量線が設けられている。
この例において、計量線8は、側板3L,3Rと背板6の内周面に設けられているが、これ以外に、図7(b)に示すように、側板3L,3Rと底板2に所定間隔で形成されていてもよい。
1 組立式計量スプーン(シート体)
2 底板
3L,3R 側板
4 背板
41 第1背板メンバー
42 第2背板メンバー
5 ベース板
51 ガイド孔
6 背板
61 係止凸部
7 切欠部
71 切欠溝
L1〜L5 折曲線
2 底板
3L,3R 側板
4 背板
41 第1背板メンバー
42 第2背板メンバー
5 ベース板
51 ガイド孔
6 背板
61 係止凸部
7 切欠部
71 切欠溝
L1〜L5 折曲線
Claims (6)
- 1枚のシート体を折り曲げて、計量用のスプーン本体と把持用の取手とを一体的に形成する組立式計量スプーンにおいて、
上記シート体は、上記スプーン本体の底面を形成する底板と、上記底板の互いに対向する2対の対向辺のうちの一方の対向辺に沿って折曲可能に設けられ、上記スプーン本体の側面を形成する一対の側板とを含み、上記各側板の上記底板との折曲線に対して直交する一方の辺には、上記取手を形成する取手板がそれぞれ折曲可能に設けられているとともに、上記底板の残された他方の対向辺のうちの上記取手板側の辺には、上記スプーン本体から反スプーン本体側に上記取手板を突出させるガイド孔を有するベース板が折曲可能に設けられ、上記ベース板の上記底板に対向する辺には上記スプーン本体の背面を形成する背板が折曲可能に設けられていることを特徴とする組立式計量スプーン。 - 上記背板の一部には、上記背板を固定するための係止凸部が設けられており、上記側板と上記取手板との間には、上記係止凸部を係止するための係止溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の組立式計量スプーン。
- 上記係止溝は、上記側板と上記取手板との折曲線に対して所定角度傾斜されていることを特徴とする請求項2に記載の組立式計量スプーン。
- 上記背板を上記スプーン本体側に折り曲げて、上記ベース板との間で上記取手板の一部を挟持することにより、上記ガイド孔を介して、上記取手板が上記スプーン本体から反スプーン本体側に突出された状態で保持されることを特徴とする請求項1,2または3に記載の組立式計量スプーン。
- 1枚のシート体を折り曲げて、計量用のスプーン本体と把持用の取手とを一体的に形成する組立式計量スプーンにおいて、
上記シート体は、上記スプーン本体の底面を形成する底板と、上記スプーン本体の側面を形成する一対の側板と、上記スプーン本体の背面を形成する背板とを含み、上記底板,上記側板または上記背板のいずれか1つには、上記スプーン本体の所定容量ごとに計量線が設けられていることを特徴とする組立式計量スプーン。 - 上記計量線は、上記底板または上記背板に所定間隔で表示された目盛り線からなることを特徴とする請求項5に記載の組立式計量スプーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006104825A JP2007278815A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | 組立式計量スプーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006104825A JP2007278815A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | 組立式計量スプーン |
Publications (1)
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JP2007278815A true JP2007278815A (ja) | 2007-10-25 |
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ID=38680408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006104825A Withdrawn JP2007278815A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | 組立式計量スプーン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007278815A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010237037A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Toppan Printing Co Ltd | 計量スプーン |
EP3520656A1 (en) * | 2018-02-05 | 2019-08-07 | David Recio, S.L. | Laminar support for an edible product |
-
2006
- 2006-04-06 JP JP2006104825A patent/JP2007278815A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3520656A1 (en) * | 2018-02-05 | 2019-08-07 | David Recio, S.L. | Laminar support for an edible product |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20091222 |