JP2007278200A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

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誠 川村
Masakazu Aoki
正和 青木
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Abstract

【課題】可変容量圧縮機の提供を図る。
【解決手段】可変容量圧縮機であって、回転軸10に固定されて一体に回転する回転部材としてのロータ21と、回転軸10に摺動自在で且つ傾斜自在に装着された傾動部材としての斜板24と、ロータ21と斜板24との間において斜板24の上死点に対応する位置に設けられ、斜板24の回転軸10に対する傾斜角の変更をガイドし斜板24に作用する軸方向荷重を受ける第1の傾動ガイド部80と、ロータ21と斜板24との間において第1の傾動ガイド部80よりも回転方向前側に設けられ、斜板24の回転軸10に対する傾斜角の変更をガイドし斜板24に作用する軸方向荷重を受ける第2の傾動ガイド部60と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変容量圧縮機に関する。
可変容量圧縮機は、回転軸と、回転軸に固定されて回転軸と一体的に回転するロータと、回転軸に摺動自在に取り付けられた斜板と、ロータと斜板との間に設けられ且つロータから斜板へ回転トルクを伝達しながら斜板の傾斜角を変化をガイドする連結機構と、を備え、斜板の傾斜角を変化させることでピストンストロークを変化させて吐出容量を変化させることができるようになっている(例えば特許文献1、2、3)。
特許文献1の連結機構は、ロータから斜板に向けて突設された突起と、斜板からロータに向けて突設され且つ前記ロータの突起と回転方向に重なり合う突起と、ロータの突起の基端に設けられ、斜板の突起の先端部を摺動ガイドすることで斜板の傾斜角の変更をガイドするとともに斜板に作用する軸方向荷重を受圧するガイド面と、を備えて構成されている。ロータの突起は、斜板の突起を挿入して狭持するスリットを有する二股状に形成されている。これにより、ロータの突起と斜板の突起とが回転方向に互いに重なり合い、ロータの回転が斜板に伝達される。
特許文献2、3の連結機構は、ロータから斜板に向けて突設されたアームと、斜板からロータに向けて突設されたアームと、両アームと回転方向に重なりあう中間リンクと、ロータのアームと中間リンクとを連結するヒンジピンと、斜板のアームと中間リンクとを連結するヒンジピンと、を備えて構成されている。この特許文献2、3の連結機構では、中間リンクと、ロータおよび斜板と、が狭持構造によって回転方向に重なり合う構造となっており、これによりロータの回転トルクが斜板に伝達される。また、斜板に作用するピストンからの軸方向荷重が主に両ヒンジピンで受け止められる。
特開2004−068756号公報 特開2003−172417号公報 特開平10−176658号公報
図16〜18は、特許文献1相当の一従来技術を示すものである。図24〜26に示す従来技術の可変容量圧縮機の連結機構は、ロータ103から斜板101に向けて突設されたアーム104と、斜板101からロータ103に向けて突設されたアーム102と、ロータのアーム104の基端に設けられ、斜板のアーム102の先端部を摺動ガイドすることで斜板の傾斜角の変更をガイドするとともに斜板101に作用するピストンからの圧縮反力(軸方向荷重)Fpを受圧するガイド面105と、 を備えて構成されている。ロータのアーム104は、図25に示すように、斜板のアーム102を挿入して狭持するスリット106を有した二股状に形成されている。これにより、ロータのアーム104と斜板のアーム102とが回転方向Rに互いに重なり合い、ロータ103の回転が斜板101に伝達される。
ここで、ピストンから斜板101に加わるの圧縮反力Fpは、斜板101の上死点TDCと下死点BDCとを通る線に対して左右対称には加わらず(図25、26参照)、上死点位置よりも若干回転方向R前方に最大圧縮反力Fpが加わる。そのため、斜板101には、その上死点位置TDCよりも回転方向R前側に最大圧縮反力Fpが加わり、これにより斜板101には捻れモーメントが加わることになる。なお、上死点位置よりも回転方向R前方に最大圧縮反力Fpが加わる理由は、ピストンの圧縮行程において圧縮行程終点である上死点の直前で被圧縮冷媒が吐出されるため、この上死点直前でピストンに加わる圧縮反力が最大になることによる。
この従来技術では、図24〜図26に示すように、斜板101のアーム102をロータ103のアーム104に狭持している。そのため、圧縮反力Fpによりねじれモーメントが加わると、図26のように上死点TDCと下死点BDCとを通る線に対して斜板101が傾むくが、この傾きを斜板101のアーム102の2つの角部K、Kで受け止めている。このとき斜板101のアーム102の2つの角部K、Kはそれぞれロータ103のアーム104の内側面に食い込んでしまうので、スリット106内で“こじれ”が生じる。このような“こじれ”が生じると、斜板101の傾斜角を変更する際に過大な摺動抵抗となって、斜板101の傾斜角の変更がスムーズにいかない。また、大きな摺動抵抗により、寿命が短くなる虞がある。
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、その目的は、斜板の傾斜角の変更をスムーズにできる可変容量圧縮機の提供である。
請求項1に記載の発明は、可変容量圧縮機であって、回転軸に固定されて一体に回転する回転部材と、前記回転軸に傾斜自在に取り付けられた傾動部材と、前記回転部材と前記傾動部材との間に設けられ、前記回転部材の回転を前記傾動部材に伝達する回転伝達部と、前記回転部材と前記傾動部材との間において前記傾動部材の上死点に対応する位置に設けられ、前記傾動部材の前記回転軸に対する傾斜角の変更をガイドし前記傾動部材に作用する軸方向荷重を受ける第1の傾動ガイド部と、前記回転部材と前記傾動部材との間において前記第1の傾動ガイド部よりも回転方向前側に設けられ、前記傾動部材の前記回転軸に対する傾斜角の変更をガイドし前記傾動部材に作用する軸方向荷重を受ける第2の傾動ガイド部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の可変容量圧縮機であって、前記第1の傾動ガイド部は、前記回転部材および前記傾動部材の一方から他方に向けて突設されたアームと、他方に設けられ且つ前記アームの先端部と軸方向に接触しつつ前記アームの先端部をスライドガイドすることで前記傾動部材の傾斜角の変更をガイドする傾動ガイド面と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の可変容量圧縮機であって、前記第2の傾動ガイド部は、前記回転部材および前記傾動部材の一方から他方に向けて突設されたアームと、他方に設けられ且つ前記アームの先端部と軸方向に接触しつつ前記アームの先端部をスライドガイドすることで前記傾動部材の傾斜角の変更をガイドする傾動ガイド面と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、前記第2の傾動ガイド部は、前記第1の傾動ガイド部よりも、前記回転軸を挟んで前記第1の傾動ガイド部と反対位置となる前記傾動部材の下死点側に、設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の可変容量圧縮機であって、前記第2の傾動ガイド部は前記上死点と前記下死点との略中間点にあることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、前記回転部材と前記傾動部材との間において前記第1の傾動ガイド部よりも回転方向後側に設けられ、前記傾動部材の前記回転軸に対する傾斜角の変更をガイドし前記傾動部材に作用する軸方向荷重を受ける第3の傾動ガイド部をさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の可変容量圧縮機であって、前記第3の傾動ガイド部は、前記回転部材および前記傾動部材の一方から他方に向けて突設されたアームと、他方に設けられ且つ前記アームの先端部と軸方向に接触しつつ前記アームの先端部をスライドガイドすることで前記傾動部材の傾斜角の変更をガイドする傾動ガイド面と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の可変容量圧縮機であって、前記第3の傾動ガイド部は、前記第1の傾動ガイド部よりも、前記回転軸を挟んで前記第1の傾動ガイド部と反対位置となる前記傾動部材の下死点側に、設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の可変容量圧縮機であって、前記第3の傾動ガイド部は、前記上死点と前記下死点との略中間点にあることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の可変容量圧縮機であって、前記第2の傾動ガイド部と前記第3の傾動ガイド部とは前記回転軸を挟んで正反対に位置することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の可変容量圧縮機であって、前記第2の傾動ガイド部と前記第3の傾動ガイド部とは前記回転軸を挟んで鏡面対称に設けられていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項6〜11のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、前記第3の傾動ガイド部は前記回転伝達部を兼ねることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項6〜11のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、前記回転伝達部は、前記第1の傾動ガイド部の傾動ガイド面の近傍から突設され、前記第1の傾動ガイド部のアームの回転方向後側に配設されることで前記第1の傾動ガイド部のアームと回転方向に重なり合う側壁部であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、斜板の上死点位置に対応する第1の傾動ガイド部と、第1の傾動ガイド部よりも回転方向前側に設けられた第2の傾動ガイド部と、で傾動部材に作用する軸方向荷重を受けることができる。これにより、第1の傾動ガイド部が位置する上死点位置よりも回転方向前側に偏って圧縮反力が加わっても、第2の傾動ガイド部で、この偏った圧縮反力を受けることができる。そのため、ねじれモーメントが小さくなり、傾動部材の傾斜角の変更がスムーズになり、制御性が良好となる。
請求項2の発明によれば、第1の傾動ガイド部の構造が簡素となる。また、複雑な構造に比べ、小型であっても軸方向荷重に対しても強い構造となる。そのため、装置の小型軽量化にも寄与する。
請求項3に記載の発明は、第2の傾動ガイド部の構造が簡素となる。また、複雑な構造に比べ、小型であっても軸方向荷重に対しても強い構造となる。そのため、装置の小型軽量化にも寄与する。
請求項4の発明によれば、傾動ガイド部が連結機構よりも下死点側に設けられているため、上死点側に偏りやすい重心を下死点側に移動させることができ、これにより、ロータおよび斜板のバランスがよくなる。
請求項5の発明によれば、傾動ガイド部が上死点と下死点との略中間点にあるため、重量バランスがさらに向上する。
請求項6の発明によれば、第2の傾動ガイド部が上死点位置の第1の傾動ガイド部よりも回転方向前側に設けられる一方で、第3の傾動ガイド部が上死点位置の第1の傾動ガイド部よりも回転方向後側に設けられているため、回転部材および傾動部材の重量バランスがさらに良好となる。
また、回転軸を中央にして、第1の傾動ガイド部と第2の傾動ガイド部と第3の傾動ガイド部によって3角形が形成されることとなる。つまり、第1の傾動ガイド部および第2の傾動ガイド部および第3の傾動ガイド部の3点支持により、回転部材に対して傾動部材を支持することができ、傾動部材の支持状態が安定する。
なお、第3の傾動ガイド部は、第1の傾動ガイド部よりも回転方向後側に設けられているため、回転部材の回転を傾動部材に伝達する付随機能も有することとなる。
請求項7の発明によれば、第3の傾動ガイド部の構造が簡素となる。また、第3の傾動ガイド部が複雑な構造に比べ、小型であっても軸方向荷重に対しても強くなる。そのため、装置の小型軽量化にも寄与する。
請求項8の発明によれば、第3の傾動ガイド部が第1の傾動ガイド部よりも下死点側に設けられているため、回転部材および傾動部材の重量バランスが良好となる。
請求項9の発明によれば、第3の傾動ガイド部が上死点と下死点との略中間点にあるため、さらに回転部材および傾動部材の重量バランスが良好となる。
請求項10に発明によれば、第2の傾動ガイド部と第3の傾動ガイド部とは回転軸を挟んで正反対に位置するため、さらに回転部材および傾動部材の重量バランスが良好となる。
請求項11の発明によれば、第2の傾動ガイド部と第3の傾動ガイド部とは回転軸を挟んで鏡面対称に設けられているため、さらに回転部材および傾動部材の重量バランスが良好となる。しかも対称形状であるため、製造が容易となる。
請求項12の発明によれば、回転部材の回転を傾動部材に伝達する付随機能も有する第3の傾動ガイド部が、前記回転伝達部を兼ねる。そのため、別途、回転伝達部が不要となるため、構造が簡素化する。
請求項13の発明によれば、前記回転伝達部の構造が簡素となる。
以下、本発明の実施形態にかかる可変容量圧縮機を図面を参照しつつ説明する。
まず、図1〜4を参照しつつ本実施形態の可変容量圧縮機の概略を説明する。図1は可変容量圧縮機の一部破断部を含む全体図、図2は同可変容量圧縮機の回転軸とロータと斜板を組み立てたアッセンブリの側面図であって、斜板の最大傾斜状態を示す図、図3は同アッセンブリの側面図であって、斜板の中間傾斜状態を示す図、図4は同アッセンブリの側面図であって、斜板の最小傾斜状態を示す図である。
図1に示すように、可変容量圧縮機1は、円周方向に複数の等間隔に配置されたシリンダボア3を有するシリンダブロック2と、該シリンダブロック2の前端面に接合され該シリンダブロック2との間にクランク室5を形成するフロントハウジング4と、シリンダブロック2の後端面にバルブプレート9を介して接合され吸入室7および吐出室8を形成するリアハウジング6と、を備えている。これらシリンダブロック2とフロントハウジング4とリアハウジング6とは、複数のスルーボルトによって締結固定される。
バルブプレート9は、シリンダボア3と吸入室7とを連通する吸入孔11と、シリンダボア3と吐出室8とを連通する吐出孔12と、を備えている。
バルブプレート9のシリンダブロック2側には、吸入孔11を開閉する図示せぬ弁機構が設けられ、一方、バルブプレート9のリアハウジング6側には、吐出孔12を開閉する図示せぬ弁機構が設けられている。
シリンダブロック2およびフロントハウジング4の中心の支持孔19、20には軸受17、18を介して回転軸10が軸支され、この回転軸10がクランク室5内で回転自在となっている。
クランク室5内には、前記回転軸10に固設された「回転部材」としてのロータ21と、回転軸10にその軸方向に向けて摺動自在で且つ回転軸10の軸心に対して傾動自在に装着された「傾動部材」としての斜板24と、が設けられている。斜板24は、その中央の貫通孔に回転軸10が貫通した状態で回転軸10に装着されることで、回転軸10の軸心に沿って摺動自在であるとともに軸心に対して傾動自在となっている。なお、斜板24の前記貫通孔は、斜板24を回転軸10に対して傾動可能とするため、その軸方向中間部の最小径部から軸方向両側に向けて断面テーパ状に拡開している。
各シリンダボア3にはピストン29が摺動自在に収容されており、このピストン29は半球状の一対のピストンシュー30、30を介して斜板24の外周部に連結されている。
回転部材としてのロータ21と、傾動部材としての斜板24と、の間には、斜板24の傾斜角の変更をガイドする3つの傾動ガイド部80、60、70が介在しており(図5〜図9参照)、このうち第3の傾動ガイド部70によりロータ21の回転トルクが斜板24に伝達される(図8参照)。
そのため、回転軸10が回転すると、この回転軸10と一体にロータ21が回転し、このロータ21の回転が斜板24に伝達される。斜板24の回転は、一対のピストンシュー30、30によってピストン29の往復動に変換され、ピストン29がシリンダボア3内を往復動する。このピストン29の往復動により、吸入室7内の冷媒がバルブプレート9の吸入孔11を通じてシリンダボア3内に吸入されたのち圧縮され、バルブプレート9の吐出孔12を通じて吐出室8へと吐出される。
前記傾動ガイド部80、60、70は、図2〜4に示すように斜板24の傾斜角の変更をガイドする。これら傾動ガイド部80、60、70によって変更ガイドされる斜板24の傾斜角は、斜板24がリターンスプリング51に抗してシリンダブロック2から離れる方向に移動すると斜板24の傾斜角が大きくなり(図2参照)、逆に、斜板24がシリンダブロック2側に近接移動すると斜板24の傾斜角が小さくなる(図4参照)。例えば、図2に示すように斜板24の傾斜角が最大の状態で回転軸10を回転させると、ピストン29は最大ストロークでピストン運動して圧縮機1の吐出量が最大となるし、逆に図4に示すように斜板24の傾斜角が最小の状態で回転軸10を回転させると、ピストン29は最小ストロークでピストン運動して圧縮機1の吐出量が最小となる。このように斜板24の傾斜角を変動させることで、ピストン29のピストンストロークを変更し、圧縮機1の冷媒吐出量を変更する。なお、この実施形態では、回転軸10の直交面に対する斜板24の傾斜角が45°程度でピストンが最大ストロークとなり、0°程度で最小ストロークとなる。また、この実施形態では、斜板24には、回転軸10に沿う軸方向の双方からリターンスプリング51、52の付勢力が付与されており、回転停止時にはこれら付勢力が釣り合う位置で斜板24の傾斜角が安定する。この例では、回転停止時には最大傾斜角(図2)と最小傾斜角(図4)との中間点を初期位置として斜板24が復帰する。
吐出容量の制御
この可変容量圧縮機1では、吐出容量を制御するために、ピストン29の後面側のクランク室圧Pcとピストン29の前面側の吸入室圧Psの差圧(圧力バランス)を調整して斜板24の傾角を変化させる圧力制御機構が設けられている。圧力制御機構は、クランク室5と吸入室7とを連通する抽気通路(図示せぬ)と、クランク室5と吐出室8とを連通する給気通路(図示せぬ)と、この給気通路の途中に設けられ給気通路を開閉制御する制御弁33と、を備える。
制御弁33で給気通路を開くと給気通路を通じて吐出室8の冷媒がクランク室5に流れこんでクランク室圧Pcが上昇し、これによりクランク室圧Pcと吸入室圧Psとの圧力バランスにより斜板24の回転軸10の直交面に対する傾斜角が小さくなる。結果、ピストンストロークが小さくなり、吐出量が減少する。逆に、制御弁33で給気通路を閉じると抽気通路を通じてクランク室5の冷媒が吸入室7に除々に抜けていくことでクランク室圧Pcが低下し、これによりクランク室圧Pcと吸入室圧Psとの圧力バランスにより斜板24の傾斜角が大きくなる。結果、ピストンストロークが大きくなり、吐出量が増加する。
次に、図5〜図13を参照しつつこれら傾動ガイド部60、70、80についてより詳しく説明する。
図5は可変容量圧縮機1の回転軸10とロータ21と斜板24を組み立てたアッセンブリの斜視図、図6は図5中のVI方向からの側面図、図7は図5中のVII方向からの側面図、図8は図5中のVIII方向からの側面図、図9は図5中のIX方向からの側面図、図10はロータの斜視図、図11はロータの側面図、図12は斜板の斜視図、図13は斜板の側面図である。
まず、第1の傾動ガイド部80について説明する。
第1の傾動ガイド部80は、ロータ21と斜板24との間において斜板24の上死点に対応する位置に設けられている。第1の傾動ガイド部80は、斜板24の回転軸10に対する傾斜角の変更をガイドするとともに、ピストン29からの斜板24に作用する軸方向荷重を受け止める。
第1の傾動ガイド部80は、ロータ21から斜板24に向けて突設されたアーム81と、斜板24からロータ21に向けて突設されたアーム83と、を備えている。これらロータのアーム81と斜板のアーム83とは、互いに回転方向には重なりあっておらず、回転軸10の軸方向に向けて当接している。より具体的には、ロータのアーム81には傾動ガイド面81aが設けられ、この傾動ガイド面81aに斜板のアーム83の先端部が回転軸10の軸方向に向けて当接している。そして、斜板のアーム83の先端部が、傾動ガイド面81a上を摺動移動すると、斜板24の傾斜角が変更される(図2〜4参照)。
なお、このような第1の傾動ガイド部80により、斜板24の傾斜角の変更がガイドされるが、第1の傾動ガイド部80がある位置が斜板24の上死点TDCに対応し、回転軸10を挟んで第1の傾動ガイド部80とは反対側が斜板24の下死点BDCに対応することとなる。
次に、第2の傾動ガイド部60および第3の傾動ガイド部70について説明する。
第2の傾動ガイド部60は、第1の傾動ガイド部80の回転方向R前側で且つ第1の傾動ガイド部80よりも下死点BDC側に、第1の傾動ガイド部80から離間して設けられている。
一方、第3の傾動ガイド部70は、第1の傾動ガイド部80回転方向R後側で且つ第1の傾動ガイド部80よりも下死点BDC側に、第1の傾動ガイド部80から離間して設けられている。
第2の傾動ガイド部60および第3の傾動ガイド部70は、上死点TDCと下死点BDCとの略中間点にあり、互いに回転軸10を挟んで正反対に位置し、互いに鏡面対称に設けられている。
第2の傾動ガイド部60および第3の傾動ガイド部70はいずれも、第1の傾動ガイド80と同様に、ロータ21から斜板24に向けて突設されたアーム61、71と、斜板24からロータ21に向けて突設されたアーム63、73と、を備えている。これらアーム71、73同士またはアーム61、63同士は、回転軸10の軸方向に向けて互いに当接している。より具体的には、第2の傾動ガイド部60も第3の傾動ガイド部70も、ロータのアーム61、71に傾動ガイド面81aが設けられ、この傾動ガイド面81aに斜板のアーム63、83の先端部が回転軸10の軸方向に向けて当接している。この傾動ガイド面61a、71aは、第1の傾動ガイド部80のガイドに従って斜板24の傾斜角を変更した際の、斜板のアーム63、73の先端部が移動する移動軌跡に沿って形成されている。そのため、第1の傾動ガイド部80のガイドに従って斜板24の傾斜角を変更すると、斜板のアーム63、73の先端部が、傾動ガイド面61a、71aに、回転軸10の軸方向に沿って当接しながら摺動する(図2〜4参照)。つまり、第2の傾動ガイド部60および第3の傾動ガイド部70は、斜板24の傾斜角に関わらず、斜板24に作用する軸方向加重の一部を受け持ち、第1の傾動ガイド部80を補助している。言い換えると、斜板24に作用する軸方向荷重を、第1の傾動ガイド部80と第2の傾動ガイド部60と第3の傾動ガイド部70とで分散して受け止める。
ここで、第3の傾動ガイド部70は、ロータのアーム71が斜板のアーム73より回転方向R後側に配置されることで、ロータ21の回転トルクを斜板24に伝達する回転伝達部となっている。つまり、図8に示すように、第3の傾動ガイド部70では、ロータのアーム71が斜板のアーム73よりも回転方向Rの後側に位置するので、ロータ21の回転トルクが、ロータのアーム71および斜板のアーム73を介して、斜板24に伝達されることとなる。
一方、第2の傾動ガイド部60は、図6に示すようにロータのアーム61が斜板の突部63より回転方向R前側に配置されることで、ロータのアーム71が斜板のアーム73よりも回転方向R前側に位置するので、ロータ21の回転トルクを斜板24に伝達する機能は備えない。しかし第2の傾動ガイド部60は、上死点位置となる第1の傾動ガイド部80よりも回転方向R前側にあるため、最大圧縮反力Fpが第1の傾動ガイド部80よりも回転方向R前側にズレることにより生じる捻れモーメントを受け止めることとなる。これにより、斜板24が上死点TDCと下死点BDCとを結ぶ線Cを中心に傾いてしまうことが防止される。あまり斜板24の傾きが大きくなると、斜板24の貫通孔と回転軸10との間にこじりが発生してしまうが、第2の傾動ガイド部60で斜板24の線Cを中心とした傾きを防止することで、斜板24の貫通孔と回転軸10との間のこじりは防止される。
また、本実施形態では、第1の傾動ガイド部80に加えて第2の傾動ガイド部60および第3の傾動ガイド部70を付加したことにより、第2の傾動ガイド部60および第3の傾動ガイド部70を備えてない構造に比べ、重量バランスが向上する。図14は、回転軸10の軸心10sに対するアッセンブリの重心位置のズレ量を示すグラフであって、グラフ中、実線が本実施形態のアッセンブリを示し、点線が比較例のアッセンブリを示すものである。比較例は本実施形態のアッセンブリから第2の傾動ガイド部60および第3の傾動ガイド部70を取り除いたものである。図14に示すように、斜板24の傾斜角度を変更しても本実施形態のアッセンブリの重心位置が回転軸10の軸心10sのより近くにあり、重量バランスが向上していることが分かる。
「効果」
以下、本実施形態の効果を列挙する。
まず第1に、この実施形態の可変容量圧縮機1は、回転軸10に固定されて一体に回転する回転部材としてロータ21と、回転軸10にその軸心に対して傾斜自在に取り付けられた傾動部材としての斜板24と、ロータ21と斜板24との間に設けられ、前記ロータ21の回転を斜板24に伝達する回転伝達部90と、前記ロータ21と斜板24との間において斜板24の上死点に対応する位置に設けられ、斜板24の前記回転軸10に対する傾斜角の変更をガイドし斜板24に作用する軸方向荷重を受ける第1の傾動ガイド部80と、ロータ21と斜板24との間において第1の傾動ガイド部80よりも回転方向R前側に設けられ、斜板24の回転軸10に対する傾斜角の変更をガイドし斜板24に作用する軸方向荷重を受ける第2の傾動ガイド部60と、を備える。
そのため、第1の傾動ガイド部80が位置する上死点TDC位置よりも回転方向R前側に偏った圧縮反力Fpを、第1の傾動ガイド部80よりも回転方向R前側に設けられた第2の傾動ガイド部60で受けることができる。これにより、斜板24が上死点TDCと下死点BDCとを結ぶ線Cを中心に大きく傾くことを防止できる。
ここで、上死点位置TDCに設けられた連結機構が回転方向Rに向けた狭持構造を有する従来構造では、上死点TDCよりも回転方向R前側に偏った軸方向荷重Fpによって、斜板24が線Cを中心にして傾くと、この傾きを前記連結機構の狭持構造で受け止めることとなる。そのため、上述の如く狭持構造にこじりが発生して、摺動抵抗が上昇してしまう。これに対して本実施形態は、第2の傾動ガイド部60で、上死点TDC位置よりも回転方向R前側に偏った圧縮反力Fpを受け止めるため、上死点位置TDCに設けられた第1の傾動ガイド部80は、従来の連結機構のような狭持構造が不要となる。そのため、本実施形態では、狭持構造を有することで発生するこじりがなくなり、斜板24の傾斜角の変更がスムーズとなる。つまり、制御性に優れた圧縮機となる
第2に、本実施形態では、第1の傾動ガイド部80は、ロータ21および斜板24の一方(この例では斜板24)から他方(この例ではロータ21)に向けて突設されたアーム83と、他方(この例ではロータ21)に設けられ且つ前記アーム83の先端部と軸方向に接触しつつ前記アーム83の先端部をスライドガイドすることで斜板24の傾斜角の変更をガイドする傾動ガイド面81aと、を備えて構成されている。
そのため、第1の傾動ガイド部80の構造が簡素となる。また、簡素な構造であるため、小型であっても軸方向荷重に対して強い構造となる。
第3に、第2の傾動ガイド部60は、ロータ21および斜板24の一方(この例では斜板24)から他方(この例ではロータ21)に向けて突設されたアーム63と、他方(この例ではロータ21)に設けられ且つ前記アーム63の先端部と軸方向に接触しつつ前記アーム63の先端部をスライドガイドすることで斜板24の傾斜角を変更をガイドする傾動ガイド面61aと、を備えて構成されている。
そのため、第1の傾動ガイド部80の構造が簡素となる。また、簡素な構造であるため、小型であっても軸方向荷重に対して強い構造となる。
第4に、本実施形態では、第2の傾動ガイド部60が、第1の傾動ガイド部80よりも下死点BDC側に設けられている。そのため、上死点TDC側に偏りやすい重心を下死点BDC側に移動させることができ、これにより、ロータ21および斜板24のバランスがよくなる。
第5に、本実施形態では、第2の傾動ガイド部60は、上死点TDCと下死点BDCとの略中間点にある。そのため、重量バランスがさらに向上する。
第6に、本実施形態の可変容量圧縮機1は、ロータ21と斜板24との間において回転方向R後側に設けられ、斜板24の傾斜角の変更をガイドする第3の傾動ガイド部70を、さらに備える。そのため、第1の傾動ガイド部80と第2の傾動ガイド部60と第3の傾動ガイド部70によって、回転軸10を中央にして3角形が形成されることとなる。つまり、斜板24がロータ21に対して、第2の傾動ガイド部60と第1の傾動ガイド部80と第3の傾動ガイド部70によって3点支持されることで、斜板24の支持状態が安定する。
また、第1の傾動ガイド部80よりも回転方向R後側に設けられた第3の傾動ガイド部70と、第1の傾動ガイド部80よりも回転方向R前側に設けられた第2の傾動ガイド部60と、により重量バランスが取れる。これにより、ロータ21および斜板24の重量バランスがさらに良好となる。
また、第3の傾動ガイド部70は、ロータ21と斜板24との間において第1の傾動ガイド部80よりも回転方向R後側に設けられ且つ斜板24の傾斜角の変更をガイドするように構成されているため、ロータ21の回転を斜板24に伝達する付随機能も有することとなる。そのため、その他の回転伝達部を別途設ける必要がない利点がある。
第7に、本実施形態では、第3の傾動ガイド部70は、ロータ21および斜板24の一方(この例では斜板24)から他方(この例ではロータ21)に向けて突設されたアーム73と、他方(この例ではロータ21)に設けられ且つ前記アーム73の先端部と軸方向に接触しつつ前記アーム73の先端部をスライドガイドすることで傾動部材24の傾斜角を変更をガイドする傾動ガイド面71aと、を備えて構成されている。そのため、第3の傾動ガイド部70の構造が簡素となる。また、簡素な構造であるため、小型であっても軸方向荷重に対して強い構造となる。
第8に、本実施形態では、第3の傾動ガイド部70は、第1の傾動ガイド部80よりも下死点BDC側に設けられている。そのため、上死点TDC側に偏りやすい重心を下死点BDC側に移動させることができ、これにより、ロータ21および斜板24のバランスがよくなる。
第9に、本実施形態の可変容量圧縮機1は、第3の傾動ガイド部70は、上死点TDCと下死点BDCとの略中間点にある。そのため、さらにロータ21および斜板24の重量バランスが良好となる。
第10に、本実施形態の可変容量圧縮機1は、第2の傾動ガイド部60と第3の傾動ガイド部70とは回転軸10を挟んで正反対に位置する。そのため、さらにロータ21および斜板24の重量バランスが良好となる。
第11に、本実施形態の可変容量圧縮機1は、第2の傾動ガイド部60と第3の傾動ガイド部70とは回転軸10を挟んで鏡面対称に設けられている。そのため、さらにロータ21および斜板24の重量バランスが良好となる。しかも対称形状であるため、製造が容易となる。
なお、上述の実施形態では、第3の傾動ガイド部70が、ロータ21の回転を斜板24に伝達する回転伝達部として機能するが、例えば、第3の傾動ガイド部70を有さずに、別途回転伝達部を設けてもよい。
第2実施形態は第3の傾動ガイド部を有さない実施形態の一例を示すものである。なお、以下の実施形態において、上述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付けて、構成およびその作用効果についての説明を省略する。
第2実施形態
図15〜21は本発明の第2実施形態を示すものである。
図15は第2実施形態の可変容量圧縮機の回転軸10とロータ21と斜板24を組み立てたアッセンブリの斜視図、図16は図15中のXVI方向からの側面図、図17は図15中のXVII方向からの側面図、図18は図15中のXVIII方向からの側面図、図19は図15中のXIX方向からの側面図、図20はロータの斜視図、図21は斜板の斜視図である。
本実施形態では、第3の傾動ガイド部が無く、ロータ21の回転を斜板24に伝達する回転伝達部90を別途備える点で第1実施形態と異なり、その他の構成は同様である。
回転伝達部90は、第1の傾動ガイド部80の傾動ガイド面81aの近傍においてロータ21から突設され、且つ第1の傾動ガイド部80のアーム83の回転方向R後側に配置された側壁部90として構成されている。この側壁部90は、図19に示すように第1の傾動ガイド部80のアーム83と回転方向Rに重なり合うことで、ロータ21の回転を斜板24に伝達する。
このような第2実施形態の可変容量圧縮機においても、第1実施形態と同様に作用効果が得られる。
また、本第2実施形態の可変容量圧縮機では、回転伝達部90は、第1の傾動ガイド部80の傾動ガイド面81aの近傍から突設され、第1の傾動ガイド部80のアーム83の回転方向R後側に配置されることで当該アーム83と回転方向に重なり合う側壁部90である。そのため、第1の傾動ガイド部80のアーム83を利用できるため、回転伝達部90の構造が簡素となる利点がある。
なお、本発明においては、図22〜図23に示す第3実施形態の如く、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせた構造としてもよい。
また、上述実施形態では、斜板が回転するスワッシュ式の圧縮機を用いているが本発明では斜板が回転しないウォボル式の圧縮機を用いてもよい。
また、本発明の技術的範囲に属する限り、その他の種々の変更をしてもよい。
図1は本発明の第1実施形態にかかる可変容量圧縮機の一部破断部を有する全体部。 図2は同可変容量圧縮機の回転軸とロータと斜板を組み立てたアッセンブリの側面図であって、斜板の最大傾斜状態を示す図。 図3は同アッセンブリの中間ストローク状態を示す側面図。 図4は同アッセンブリの最小ストローク状態を示す側面図である。 図5は可変容量圧縮機の回転軸とロータと斜板を組み立てたアッセンブリの斜視図。 図6は図5中のVI方向からの側面図。 図7は図5中のVII方向からの側面図。 図8は図5中のVIII方向からの側面図。 図9は図5中のIX方向からの側面図。 図10は同可変容量圧縮機のロータの斜視図。 図11は同可変容量圧縮機のロータの側面図。 図12は同可変容量圧縮機の斜板の斜視図。 図13は同可変容量圧縮機の斜板の側面図である。 図14は回転軸の軸心に対するアッセンブリの重心位置のズレ量を示すグラフであって、本実施形態と、第2の傾動ガイド部および第3の傾動ガイド部を備えない比較例と、を比較する図。 図15は本発明の第2実施形態の可変容量圧縮機の回転軸とロータと斜板を組み立てたアッセンブリアッセンブリの斜視図。 図16は図15中のXVI方向からの側面図。 図17は図15中のXVII方向からの側面図。 図18は図15中のXVIII方向からの側面図。 図19は図15中のXIX方向からの側面図。 図10は同可変容量圧縮機のロータの斜視図。 図21は同可変容量圧縮機の斜板の斜視図。 図22は本発明の第3実施形態の可変容量圧縮機のロータの斜視図。 図21は同可変容量圧縮機の斜板の斜視図。 図24は一従来例の可変容量圧縮機の回転軸とロータと斜板を組み立てたアッセンブリの側面図。 図17は図16中のXXV方向からみた側面図。 図18の図17において大きな圧縮反力が加わった状態を示す側面図。
符号の説明
1…可変容量圧縮機
10…回転軸
21…ロータ(回転部材)
24…斜板(傾動部材)
60…第2の傾動ガイド部
61、63…アーム(当接部)
61a…傾動ガイド面
70…第3の傾動ガイド部(回転伝達部)
71、73…アーム(当接部)
71a…傾動ガイド面
80…第1の傾動ガイド部
81、83…アーム(当接部)
81a…傾動ガイド面
90…回転伝達部
Fp…圧縮反力(軸方向荷重)
Ft…回転トルク
TDC…上死点
BDC…下死点

Claims (13)

  1. 回転軸(10)に固定されて一体に回転する回転部材(21)と、
    前記回転軸(10)に傾斜自在に取り付けられた傾動部材(24)と、
    前記回転部材(21)と前記傾動部材(24)との間に設けられ、前記回転部材(21)の回転を前記傾動部材(24)に伝達する回転伝達部(90または70)と、
    前記回転部材(21)と前記傾動部材(24)との間において前記傾動部材(24)の上死点に対応する位置に設けられ、前記傾動部材(24)の前記回転軸(10)に対する傾斜角の変更をガイドし前記傾動部材(24)に作用する軸方向荷重を受ける第1の傾動ガイド部(80)と、
    前記回転部材(21)と前記傾動部材(24)との間において前記第1の傾動ガイド部(80)よりも回転方向前側に設けられ、前記傾動部材(24)の前記回転軸(10)に対する傾斜角の変更をガイドし前記傾動部材(24)に作用する軸方向荷重を受ける第2の傾動ガイド部(60)と、
    を備えることを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. 請求項1に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第1の傾動ガイド部(80)は、前記回転部材(21)および前記傾動部材(24)の一方から他方に向けて突設されたアーム(83)と、他方に設けられ且つ前記アーム(83)の先端部と軸方向に接触しつつ前記アーム(83)の先端部をスライドガイドすることで前記傾動部材(24)の傾斜角の変更をガイドする傾動ガイド面(81a)と、を備えて構成されていることを特徴とする可変容量圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第2の傾動ガイド部(60)は、前記回転部材(21)および前記傾動部材(24)の一方から他方に向けて突設されたアーム(63)と、他方に設けられ且つ前記アーム(63)の先端部と軸方向に接触しつつ前記アーム(63)の先端部をスライドガイドすることで前記傾動部材(24)の傾斜角を変更をガイドする傾動ガイド面(61a)と、を備えて構成されていることを特徴とする可変容量圧縮機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第2の傾動ガイド部(60)は、前記第1の傾動ガイド部(80)よりも、前記回転軸(10)を挟んで前記第1の傾動ガイド部(80)と反対位置となる前記傾動部材(24)の下死点(BDC)側に、設けられていることを特徴とする可変容量圧縮機。
  5. 請求項4に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第2の傾動ガイド部(60)は前記上死点(TDC)と前記下死点(BDC)との略中間点にあることを特徴とする可変容量圧縮機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記回転部材(21)と前記傾動部材(24)との間において前記第1の傾動ガイド部(80)よりも回転方向(R)後側に設けられ、前記傾動部材(24)の前記回転軸(10)に対する傾斜角の変更をガイドし前記傾動部材(24)に作用する軸方向荷重を受ける第3の傾動ガイド部(70)をさらに備えることを特徴とする可変容量圧縮機。
  7. 請求項6に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第3の傾動ガイド部(70)は、前記回転部材(21)および前記傾動部材(24)の一方から他方に向けて突設されたアーム(73)と、他方に設けられ且つ前記アーム(73)の先端部と軸方向に接触しつつ前記アーム(73)の先端部をスライドガイドすることで前記傾動部材(24)の傾斜角を変更をガイドする傾動ガイド面(71a)と、を備えて構成されていることを特徴とする可変容量圧縮機。
  8. 請求項6または7に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第3の傾動ガイド部(70)は、前記第1の傾動ガイド部(80)よりも、前記回転軸(10)を挟んで前記第1の傾動ガイド部(80)と反対位置となる前記傾動部材(24)の下死点(BDC)側に、設けられていることを特徴とする可変容量圧縮機。
  9. 請求項8に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第3の傾動ガイド部(70)は、前記上死点(TDC)と前記下死点(BDC)との略中間点にあることを特徴とする可変容量圧縮機。
  10. 請求項9に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第2の傾動ガイド部(60)と前記第3の傾動ガイド部(70)とは前記回転軸(10)を挟んで正反対に位置することを特徴とする可変容量圧縮機。
  11. 請求項9に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第2の傾動ガイド部(60)と前記第3の傾動ガイド部(70)とは前記回転軸(10)を挟んで鏡面対称に設けられていることを特徴とする可変容量圧縮機。
  12. 請求項6〜11のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記第3の傾動ガイド部(70)は前記回転伝達部(70)を兼ねることを特徴とする可変容量圧縮機。
  13. 請求項6〜11のいずれか1項に記載の可変容量圧縮機であって、
    前記回転伝達部(90)は、前記第1の傾動ガイド部(80)の傾動ガイド面(81a)の近傍から突設され、前記第1の傾動ガイド部(80)のアーム(83)の回転方向(R)後側に配置されることで前記第1の傾動ガイド部(80)のアーム(83)と回転方向(R)に重なり合う側壁部(91)であることを特徴とする可変容量圧縮機。
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